JP7292199B2 - 吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出器に関する。
吐出容器は、容器本体の口部に吐出器が装着されて構成されている。吐出器は、シリンダを有し、容器本体の口部に装着される固定吸引部と、ステム及び吐出ヘッドを有し、コイルスプリングによって上方付勢状態で下方移動可能に固定吸引部に組み合わされる作動部材と、を備えている(例えば、下記特許文献1参照)。
この構成によれば、作動部材の押し下げ操作により、吐出ヘッドを介してシリンダ内の内容物を吐出することができるとともに、コイルスプリングによる作動部材の上方への復元移動に伴ってシリンダ内に内容物を吸い上げることが可能とされている。
特開2019-26324号公報
ところで、廃棄物を廃棄する際には、例えば環境負荷の低減化、廃棄物の処理効率の向上化等に対応するために、一般的に廃棄物の種類に応じて分別を行った後に廃棄を行っている。この点、使い終わった吐出器を廃棄する際、金属製のコイルスプリングを具備したままの状態では、コイルスプリング以外の構成部品が合成樹脂製であったとしても、いわゆる不燃ごみに該当してしまう。そのため、金属製のコイルスプリングと、それ以外の合成樹脂製の構成部品と、を分別して廃棄することが望まれている。
しかしながら、上述した従来の吐出器では、有底筒状のシリンダ内において、ステムの下方に位置する部分に、コイルスプリングが組み込まれている。この場合、廃棄時にコイルスプリングを取り外すことが難しく、上述したニーズに対応することができなかった。
本発明は、シリンダ内に組み込まれる付勢部材を廃棄時に簡単に取り外すことができる吐出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る態様の吐出器は、容器本体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、前記口部に装着される装着キャップが取り付けられるとともに、前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、前記シリンダ内で前記ステムの上下動に連係するとともに、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、前記ステムの上端部に取り付けられ、内容物を吐出する吐出口を有する吐出ヘッドと、前記シリンダ内に配置され、前記ステムを上方付勢する付勢部材と、前記シリンダの上方に位置して、前記ステムの下降端位置において前記吐出ヘッドが係合することで、前記シリンダに対する前記ステムの上下方向の移動を規制する規制部と、前記規制部を通じて前記シリンダ内に前記ステムが挿通された状態で、前記規制部に取り外し可能に装着され、前記シリンダの上端開口を閉塞する抜け止め部と、を備えている。
本態様によれば、規制部から抜け止め部を取り外すことで、シリンダの上端開口を開放させることができる。これにより、吐出器の構成部材の中から、付勢部材を取り出すことができる。そのため、シリンダ内に組み込まれる付勢部材を廃棄時に簡単に取り外すことができ、付勢部材と、その他の構成部材と、を分別することができる。その結果、環境負荷の低減化、廃棄物の処理効率の向上化等に対応することができる。
上記態様に係る吐出器において、前記抜け止め部は、前記規制部に対する上下方向に沿う軸線回りの一方への回転操作により、前記規制部から取り外し可能に構成されていてもよい。
本態様によれば、例えば抜け止め部を規制部から引き抜く構成(例えば、アンダーカット嵌合されている場合)等に比べ、抜け止め部を回転操作で容易に取り外すことができる。その結果、分別作業の効率化を図ることができる。また、抜け止め部と規制部との間に作用する上下方向への引き抜き荷重によって、抜け止め部が意図せず規制部から脱離すること等を抑制できる。
上記態様に係る吐出器において、前前記規制部は、前記シリンダに対する前記軸線回りの相対回転が規制された状態で、前記シリンダに嵌合されていてもよい。
本態様によれば、分解作業時には規制部及びシリンダの何れを把持しても抜け止め部を取り外すことができる。
本発明によれば、シリンダ内に組み込まれる付勢部材を廃棄時に簡単に取り外すことができる。
第1実施形態に係る吐出器が下降端位置にある状態を示す吐出容器の断面図である。 第1実施形態に係る吐出器が上昇端位置にある状態を示す吐出容器の断面図である。 抜け止めモジュールの部分断面図である。 第1実施形態に係る吐出器が分解位置にある状態を示す吐出容器の部分断面図である。 第1実施形態に係る吐出器の分解方法を説明するための吐出容器の部分断面図である。 第2実施形態に係る吐出器が上昇端位置にある状態を示す吐出容器の断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本発明に係る吐出器が容器本体に取り付けられてなる吐出容器について説明する。各実施形態において、対応する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
<第1実施形態>
図1、図2に示す吐出容器1は、有底筒状の容器本体11と、容器本体11の口部11aに着脱可能に装着された吐出器12と、を備えている。
容器本体11は、内容物が収容可能に構成されている。なお、内容物は、例えばシャンプーやボディソープ、化粧料等の液体である。
吐出器12は、ポンプ機構14と、ポンプ機構14に取り付けられる外装部材15と、を備えている。ポンプ機構14は、ステム21やピストン22、シリンダ23、ピストンガイド24、下部弁体25、閉塞部26、規制部27、付勢部材28、抜け止め部29等を備えている。なお、ポンプ機構14のうち、少なくともステム21やピストン22、シリンダ23は、共通軸上に同軸に配設された筒状に形成されている。以下、共通軸を軸線Oといい、軸線Oに沿う方向を上下方向という。上下方向のうち、容器本体11の底部から吐出器12に向かう方向を上方とし、吐出器12から容器本体11の底部に向かう方向を下方とする。また、上下方向から見た平面視において、軸線Oに交差する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
シリンダ23は、上方に位置するものほど外径が拡大する多段筒状に形成されている。具体的に、シリンダ23は、取付筒31、収容筒32、摺動筒33及び突出筒34が下方から上方に連なっている。
取付筒31には、吸上筒41が嵌合されている。吸上筒41は、下端開口が容器本体11の底部に近接する位置まで延設されている。
摺動筒33の上部には、摺動筒33を径方向に貫通する導入孔33aが形成されている。摺動筒33の上端開口縁には、径方向の外側に向けてフランジ部42が突設されている。フランジ部42は、摺動筒33の全周に亘って形成されている。フランジ部42は、吐出器12が容器本体11に装着された状態において、口部11aの上端開口縁上にパッキン44を間に挟んで配置される。
突出筒34は、フランジ部42から上方に延設されている。
下部弁体25は、上述した収容筒32内に収容されている。具体的に、下部弁体25は、嵌合筒45と、下方規制部46と、弁本体47と、を備えている。
嵌合筒45は、有頂筒状に形成されている。嵌合筒45の周壁部は、収容筒32の下部に嵌合されている。
下方規制部46は、収容筒32内において、嵌合筒45の頂壁部から上方に突設されている。
弁本体47は、嵌合筒45(周壁部)の内周面に、弾性変形可能な連結片を介して連結されている。すなわち、弁本体47は、連結片の弾性変形に応じて嵌合筒45に対して上下方向に弾性変位可能に構成されている。弁本体47は、収容筒32内において、収容筒32の下端開口縁に形成された環状のシール突部に、シール突部の上方から着座する。
下部弁体25(弁本体47)は、シリンダ23内の加圧時にシリンダ23の下端開口を閉塞したままで、シリンダ23内の減圧時にシリンダ23の下端開口を開放する逆止弁である。下部弁体25は、シリンダ23内の加圧時において、シリンダ23内の内容物が収容筒32の下端開口を通じて容器本体11に戻ることが阻止される。一方、シリンダ23内の減圧時には、容器本体11内の内容物が収容筒32の下端開口を通じてシリンダ23内に流入する。
ピストンガイド24は、シリンダ23内をステム21とともに上下動可能に構成されている。具体的に、ピストンガイド24は、栓部51と、栓部51上方に延設された装着部52と、を備えている。
栓部51は、有頂筒状に形成されている。栓部51は、上下動に伴い、収容筒32と摺動筒33内との連通及び遮断を切り替える。具体的に、図1に示すステム21の下降端位置P1において、栓部51(周壁部)の下部は、収容筒32内に嵌合されている。これにより、収容筒32内と摺動筒33内との連通が上下方向で遮断される。一方、図2に示すステム21の上昇端位置P2において、栓部51(周壁部)の下部は、収容筒32から上方に離脱する。これにより、収容筒32内と摺動筒33内とが連通する。
栓部51の周壁部には、径方向の外側に向けて近接突起51aが形成されている。近接突起51aは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。近接突起51aにおける径方向の外側端面は、収容筒32の内周面よりも径方向の外側に位置し、摺動筒33の内周面よりも径方向の内側に位置している。近接突起51aは、ステム21が下降端位置P1にある状態で、収容筒32の上端開口縁に収容筒32の上方から近接又は当接する。
装着部52は、周方向に間隔をあけて配置された複数の分割周壁と、複数の分割周壁における周方向の中央部から径方向の内側に向けて各別に突出するリブと、を備えている。分割周壁の外周面は、栓部51の周壁部に対して径方向の内側に位置している。各リブにおける径方向の内側端部同士は、軸線O上で互いに連結されている。リブは、分割周壁における上下方向の全域にわたって配設されている。装着部52は、周方向で隣り合う分割周壁同士の間を通じて、分割周壁の内外が連通している。なお、装着部52は、周方向の全周に亘って連続して延びる筒部に、筒部を径方向に貫通する貫通孔を有する構成であってもよい。
ステム21は、シリンダ23の摺動筒33内にシリンダ23の上方から挿入されている。ステム21は、吐出器12が容器本体11に装着された状態において、口部11aの内側に配設される。ステム21は、シリンダ23内において、付勢部材28により上方付勢状態で下方移動可能に構成されている。ステム21は、下筒部61と、下筒部61よりも小径に形成された上筒部62と、を備えている。
下筒部61は、装着部52の周囲を取り囲んでいる。下筒部61の内周面と装着部52(分割周壁)の外周面との間には、周方向の全体に亘って隙間が形成されている。下筒部61の上端開口縁には、径方向の内側に向けて段部63が形成されている。図示の例において、段部63は、上方に向かうに従い径方向の内側に向けて延びるテーパ状に形成されている。但し、段部63は、軸線Oに対して直交する方向に突設されていてもよい。
上筒部62は、段部63における径方向の内側端部(上端部)から上方に延設されている。上筒部62内の下部には、装着部52(分割周壁)が嵌合されている。
ピストン22は、外筒及び内筒が連結部によって連結された構成である。
外筒は、上下方向の中央部から両側に向かうに従い外径が拡大している。外筒は、上下方向の両端部が摺動筒33の内周面上を上下方向に摺動可能に構成されている。
内筒は、上述した下筒部61内に上下方向に摺動可能に嵌合される。
図2に示すように、ピストン22は、ステム21の上昇端位置P2において、外筒によって上述した導入孔33aを閉塞する。具体的に、外筒の上下方向の両端部が、摺動筒33の内周面のうち導入孔33aに対して上下方向の両側に位置する部分に密接することで、導入孔33aが閉塞される。
閉塞部26は、シリンダ23内において、ピストン22の上方に位置する部分に配置されている。閉塞部26は、軸線Oと同軸に配置された筒状に形成されている。閉塞部26は、ステム21(上筒部62)の周囲を取り囲んでいる。具体的に、閉塞部26は、シール筒71と、囲繞筒72と、を備えている。
シール筒71は、上下方向の中央部から両側に向かうに従い外径が拡大している。シール筒71は、上下方向の両端部が摺動筒33の内周面上を上下方向に摺動可能に構成されている。シール筒71は、図1に示すステム21の下降端位置P1において、導入孔33aを閉塞している。具体的に、シール筒71の上下方向の両端部が、摺動筒33の内周面のうち導入孔33aに対して上下方向の両側に位置する部分に密接することで、導入孔33aが閉塞される。これにより、流通段階等、ステム21の下降端位置P1があるときに導入孔33aを通じた容器本体11内とシリンダ23内との連通が遮断されている。一方、シール筒71の下端部は、図2に示すステム21の上昇端位置P2において、ピストン22における外筒の上端部に当接している。本実施形態において、シール筒71は、段部63に上下方向で対向している。
囲繞筒72は、シール筒71から上方に延在している。囲繞筒72は、シール筒71に対して縮径している。囲繞筒72の下端縁は、上述した段部63に上下方向で対向している。囲繞筒72は、シリンダ23の内周面とステム21(上筒部62)の外周面との隙間を通じて突出筒34よりも上方に突出している。なお、下降端位置P1において、囲繞筒72の上端縁はステム21の上端縁と同等の位置に配置されている。
付勢部材28は、シリンダ23内において、ピストンガイド24と下部弁体25との間に介在している。付勢部材28は、例えばコイルスプリングである。付勢部材28は、収容筒32内で下方規制部46の周囲を取り囲んでいる。付勢部材28の下端は、嵌合筒45の上面に支持されている。付勢部材28の上端は、栓部51の頂壁部に支持されている。すなわち、付勢部材28は、ピストンガイド24を介してステム21を上方に向けて付勢している。付勢部材28は、廃棄の際に吐出器12における他の構成部材とは分別が必要な材料により構成されている。このような材料として、製造の容易さや長期に渡って圧縮された状態であってもへたり難い物性等を鑑みると金属製であることが好ましい。本実施形態において、他の構成部材は、樹脂材料により形成されている。なお、付勢部材28は、コイルスプリングに限られない。
規制部27は、シリンダ23の上端部に組み付けられている。規制部27は、基筒81と、連結フランジ82と、嵌合筒83と、外装筒84と、を備えている。
基筒81は、回り止め筒86と、回り止め筒86の上方に連なる規制筒87と、を備えている。
回り止め筒86は、軸線Oと同軸に配置されている。回り止め筒86は、上述した突出筒34内に挿入されている。回り止め筒86の外周面及び突出筒34の内周面には、周方向に互いに係合してシリンダ23に対する規制部27の相対回転を規制する回り止め部88が形成されている。なお、回り止め部88は、上下方向に延びるリブ同士やリブと溝とが互いに係合すること等によって構成されている。回り止め筒86は、上下方向において突出筒34のほぼ全長に亘って形成されている。図示の例において、回り止め筒86の内周面は、摺動筒33の内周面と滑らかに連なっている。但し、回り止め筒86は、内周面が、平面視においてシリンダ23の上端開口縁と同等、若しくは径方向の外側に位置していればよい。
規制筒87は、回り止め筒86から上方に連なっている。具体的に、規制筒87は、軸線Oと同軸に配置されている。規制筒87の内周面は、回り止め筒86の内周面と面一に配置されている。但し、規制筒87の内周面は、平面視においてシリンダ23の上端開口縁と同等、若しくは径方向の外側に位置していればよい。
規制筒87には、内周面に雌ねじ部が形成され、外周面には雄ねじ部が形成されている。
連結フランジ82は、基筒81における上下方向の中央部(回り止め筒86と規制筒87との境界部分)から径方向の外側に張り出している。
嵌合筒83は、連結フランジ82から下方に延在している。嵌合筒83内には、打栓等によって突出筒34が嵌合されている。これにより、嵌合筒83は、突出筒34の周囲を取り囲んでいる。
外装筒84は、連結フランジ82の外周縁から下方に延在している。外装筒84は、嵌合筒83の周囲を取り囲んでいる。
抜け止め部29は、規制筒87に取り外し可能に装着されている。具体的に、抜け止め部29は、取付筒90と、把持部91と、を備えている。
取付筒90は、軸線Oと同軸に延在している。取付筒90の外周面には、雄ねじ部が形成されている。取付筒90は、規制筒87(規制部27)の上端開口を通じて規制筒87と囲繞筒72との間に進入し、規制筒87内で雌ねじ部に螺着されている。これにより、取付筒90は、規制部27を通じてシリンダ23の上端開口を閉塞している。なお、下降端位置P1において、取付筒90の内側には、上筒部62や囲繞筒72が取付筒90の下方から挿入されている。また、本実施形態において、シリンダ23の上端開口を閉塞とは、規制筒87と囲繞筒72との間を密閉することに限られない。すなわち、抜け止め部29は、規制筒87(規制部27)の上端開口を通じて規制筒87と囲繞筒72(又はステム21)を上方から覆い、閉塞部26及びステム21の少なくとも何れかと平面視で重なり合い、ステム21等のシリンダ23からの抜け止めを行っていればよい。したがって、規制筒87と抜け止め部29との間、囲繞筒72と抜け止め部29との間に隙間が生じていてもよい。
取付筒90の下端縁は、上述したシール筒71に上下方向で対向している。これにより、抜け止め部29は、規制部27に取り付けられた状態において、閉塞部26やステム21等がシリンダ23の上端開口を通じて抜けるのを抑制している。なお、取付筒90は、例えばアンダーカット嵌合やバヨネット接続等、螺着以外の方法によって口部11aに装着されていてもよい。
把持部91は、取付筒90の上端部から径方向の外側に向けて張り出している。把持部91は、取付筒90が規制筒87に螺着された状態において、規制筒87の上端縁に規制筒87の上方から近接又は当接している。把持部91の外径は、規制筒87の外径以下になっている。なお、把持部91は、抜け止め部29を回転操作可能にするものであれば、取付筒90の全周に亘って形成されていなくてもよい。
図3に示すように、規制部27及び抜け止め部29は、破断可能な弱化部96を介して一体に成形される。すなわち、弱化部96は、規制筒87の上端開口縁と取付筒90の下端開口縁との間を接続している。なお、弱化部96は、規制筒87と取付筒90とを周方向に間欠的に連結するものであってもよく、他の部分よりも薄肉に形成されているものであってもよい。また、規制部27及び抜け止め部29は、別々に成形してもよい。
図1、図2に示すように、外装部材15は、装着キャップ100と、吐出ヘッド101と、を備えている。外装部材15は、吐出器12が容器本体11に装着された状態において、吐出器12の外部に露呈している。
装着キャップ100は、有頂筒状に形成されている。装着キャップ100の天壁部103には、天壁部103を上下方向に貫通する挿通孔105が形成されている。挿通孔105内には、上述した突出筒34や嵌合筒83が挿入されている。ポンプ機構14は、突出筒34が挿通孔105内に挿通孔105の下方から挿入された状態で、嵌合筒83内に突出筒34が嵌合されることで、フランジ部42と外装筒84との間で天壁部103を上下方向に挟み込んでいる。この場合、外装筒84の下端は、装着キャップ100の天壁部103に上方から近接している。
装着キャップ100の周壁部106は、天壁部103の外周縁から下方に延在している。周壁部106は、口部11aに着脱可能に螺着される。すなわち、ポンプ機構14は、装着キャップ100を介して容器本体11に装着される。但し、装着キャップ100は、例えばアンダーカット嵌合等、螺着以外の方法によって口部11aに装着されていてもよい。
吐出ヘッド101は、操作部110と、装着筒111と、連結筒112と、吐出筒113と、を備えている。
操作部110は、有頂筒状に形成されている。
装着筒111は、操作部110の天板部から下方に延在している。装着筒111は、軸線Oと同軸に配置されている。装着筒111の下部は、ステム21(上筒部62)内に打栓等によって嵌合されている。
装着筒111のうち、ステム21よりも上方に位置する部分には、突出片120が形成されている。突出片120は、装着筒111から径方向の外側に突出するとともに、上下方向に沿って延在している。突出片120の上端は、操作部110の天板部に連なっている。突出片120の下端縁は、上筒部62の上端縁に上筒部62の上方から近接又は当接している。すなわち、突出片120は、ステム21に対する吐出ヘッド101の下方移動を規制する。
連結筒112は、操作部110の天板部のうち、装着筒111よりも径方向の外側に位置する部分から下方に延在している。連結筒112は、装着筒111の周囲を取り囲んでいる。連結筒112の下端は、装着筒111の下端よりも下方に位置している。連結筒112は、図1に示す下降端位置P1において、規制筒87の雄ねじ部に螺着されている。これにより、ステム21が下降端位置P1で保持される。なお、連結筒112は、下降端位置P1において、抜け止め部29の周囲を取り囲んでいる。そのため、下降端位置P1において、抜け止め部29を操作できなくなっている。
吐出筒113は、操作部110の周壁部及び連結筒112を径方向に貫くように形成されている。吐出筒113における径方向の内側開口部は、装着筒111内に連通している。吐出筒113における径方向の外側開口部は、装着筒111及び吐出筒113を通じてステム21内に連通する吐出口113aを構成している。
次に、上述した吐出容器1による内容物の吐出方法について説明する。
まず、図1に示すように、下降端位置P1に位置する吐出ヘッド101を、規制部27に対して軸線O回りの締結解除方向に回転させることで、吐出ヘッド101の連結筒112と、規制筒87と、の螺着を解除する。この際、吐出ヘッド101、ステム21及びピストンガイド24が、シリンダ23に対して上昇し、ピストンガイド24の栓部51がシリンダ23の収容筒32から外れ、収容筒32内と摺動筒33内とが連通する。そして、付勢部材28の上方付勢力によって、ピストンガイド24、ステム21及び吐出ヘッド101が一体に上昇する。この過程において、図2に示すように、栓部51の頂壁部が、ピストン22の内筒の下端部に係合することで、ピストンガイド24とともにピストン22も上昇する。
ステム21等が上昇すると、シリンダ23内が減圧されることで、下部弁体25がシリンダ23の下端開口を開放し、容器本体11内の内容物が、吸上筒41を通してシリンダ23内に流入する。また、ピストン22の外筒の上端開口縁が、シール筒71の下端縁に係合することで、シール筒71を上昇させる。これにより、シール筒71が導入孔33aから上方に離間する一方、ピストン22の外筒が導入孔33aを閉塞する。
そして、吐出ヘッド101を押下して、ステム21及びピストンガイド24を下方移動させると、まずピストンガイド24の栓部51がピストン22の内筒から下方に離間する。これにより、シリンダ23内とステム21内とが連通するとともに、ステム21の下端部がピストン22の連結部に当接する。
ステム21及びピストンガイド24がさらに下方移動すると、ステム21及びピストンガイド24とともにピストン22も下方移動する。これにより、ピストン22が導入孔33aから下方に離間しつつ、シリンダ23内の内容物が、ピストンガイド24における周方向で互いに隣り合う近接突起51a同士の間を通して、ステム21内に流入する。その結果、ステム21内の内容物が吐出ヘッド101の吐出筒113内を通って、吐出口113aから吐出される。
次に、吐出ヘッド101の押下を解除すると、付勢部材28の上方付勢力によって、吐出ヘッド101が押し上げられる。これにより、ステム21、ピストンガイド24、ピストン22が、吐出ヘッド101とともに上方に復元移動する。ステム21等の上方移動に伴い、上述したように容器本体11内の内容物が吸上筒41を通じてシリンダ23内に流入する。
次に、吐出器12の廃棄方法(分解方法)について説明する。なお、吐出器12の分解作業は、吐出器12を容器本体11から取り外した状態で行うことが好ましい。
図2、図4に示すように、上昇端位置P2にある吐出器12に対し、例えば外装筒84と把持部91とを把持した状態で、規制部27と抜け止め部29とを軸線O回りに相対回転させる。この際、取付筒90の雄ねじ部と規制筒87の雌ねじ部との締結解除方向(軸線O回りの一方)に規制部27と抜け止め部29とを相対回転させる。なお、本実施形態では、規制部27とシリンダ23との相対回転が回り止め部88によって規制されているため、シリンダ23を把持して規制部27と抜け止め部29とを相対回転させてもよい。
規制部27と抜け止め部29との相対回転により、抜け止め部29が規制部27から取り外される。すると、抜け止め部29はステム21が挿入された状態で、ステム21に対して上下動可能となる。これにより、規制部27を通じてシリンダ23の上端開口が開放され、閉塞部26を介した抜け止め部29によるステム21の上方規制が解除される。そのため、吐出ヘッド101を上方に引き上げることで、ステム21、ピストン22、ピストンガイド24、閉塞部26(以下、ステム21等という。)が抜け止め部29と一体となって、シリンダ23から引き抜かれる。なお、ステム21等は、抜け止め部29を把持した状態で引き抜いてもよい。
図5に示すように、ステム21等をシリンダ23から引き抜いた後、シリンダ23の上端開口が下方を向くように、シリンダ23を傾ける。すると、シリンダ23内に残っていた付勢部材28が、下部弁体25とともに抜け落ちる。これにより、吐出器12の構成部材の中から、分別が必要な付勢部材28を取り外すことができる。その後、付勢部材28と、他の構成部材と、を分別して廃棄する。
このように、本実施形態では、規制部27を通じてシリンダ23内にステム21が挿通された状態で、規制部27に取り外し可能に装着され、シリンダ23の上端開口を閉塞する抜け止め部29を備える構成とした。
この構成によれば、規制部27から抜け止め部29を取り外すことで、シリンダ23の上端開口を開放させることができる。これにより、吐出器12の構成部材の中から、付勢部材28を取り出すことができる。そのため、シリンダ23内に組み込まれる付勢部材28を廃棄時に簡単に取り外すことができ、付勢部材28と、その他の構成部材と、を分別することができる。その結果、環境負荷の低減化、廃棄物の処理効率の向上化等に対応することができる。
本実施形態では、抜け止め部29が規制部27に対する相対回転により規制部27から取り外される構成とした。
この構成によれば、例えば抜け止め部29を規制部27から引き抜く構成(例えば、アンダーカット嵌合されている場合)等に比べ、抜け止め部29を回転操作で容易に取り外すことができる。その結果、分別作業の効率化を図ることができる。また、規制部27と抜け止め部29とが螺着によって係合しているため、抜け止め部29と規制部27との間に作用する上下方向への引き抜き荷重によって、抜け止め部29が意図せず規制部27から脱離すること等を抑制できる。
本実施形態では、規制部27は、シリンダ23に対する相対回転が規制された状態で、シリンダ23に嵌合された構成とした。
この構成によれば、分解作業時には規制部27及びシリンダ23の何れを把持しても抜け止め部29を取り外すことができる。
<第2実施形態>
本実施形態では、回り止め筒86が第1実施形態に比べて短くなっている点で、上述した実施形態と相違している。
図6に示す吐出器12において、回り止め筒86は、突出筒34よりも短くなっている(例えば、突出筒34の半分程度の長さ)。本実施形態において、規制部27及び抜け止め部29は、別々に成形されている。但し、規制部27及び抜け止め部29を一体で成形してもよい。なお、図示の例において、突出筒34は、第1実施形態に比べて径方向の内側に位置している。
この構成によれば、回り止め筒86の長さを短くすることで、回り止め筒86を薄くした場合であっても、回り止め筒86の剛性を確保し易くなる。これにより、抜け止め部29の取り外し時において、回り止め筒86の変形等によって回り止め部88の係合が解除して、規制部27が抜け止め部29に連れ回るのを抑制できる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、規制部27がシリンダ23に対して別体で形成された構成について説明したが、この構成に限られない。規制部27は、シリンダ23に一体で形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
11…容器本体
11a…口部
12…吐出器
21…ステム
22…ピストン
23…シリンダ
27…規制部
28…付勢部材
29…抜け止め部
101…吐出ヘッド
113a…吐出口

Claims (3)

  1. 容器本体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、
    前記口部に装着される装着キャップが取り付けられるとともに、前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、
    前記シリンダ内で前記ステムの上下動に連係するとともに、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、
    前記ステムの上端部に取り付けられ、内容物を吐出する吐出口を有する吐出ヘッドと、
    前記シリンダ内に配置され、前記ステムを上方付勢する付勢部材と、
    前記シリンダの上方に位置して、前記ステムの下降端位置において前記吐出ヘッドが係合することで、前記シリンダに対する前記ステムの上下方向の移動を規制する規制部と、
    前記規制部を通じて前記シリンダ内に前記ステムが挿通された状態で、前記規制部に取り外し可能に装着され、前記シリンダの上端開口を閉塞する抜け止め部と、を備えている吐出器。
  2. 前記抜け止め部は、前記規制部に対する上下方向に沿う軸線回りの一方への回転操作により、前記規制部から取り外し可能に構成されている請求項1に記載の吐出器。
  3. 前記規制部は、前記シリンダに対する前記軸線回りの相対回転が規制された状態で、前記シリンダに嵌合されている請求項2に記載の吐出器。
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