JP6910265B2 - 定量吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は、定量吐出器に関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、シリンダ部と、シリンダ部内にシリンダ軸方向に摺動可能に配設されたピストン部と、ピストン部を操作するピストン操作部と、シリンダ部内の液室に連通された吸込部と、吸込部の内側に配設され、ピストン部の引戻し動作に連動して開弁する吸込弁と、内側に吸込部が配設され、容器本体の口部に配設される装着筒部と、吸込部と装着筒部との間に配設され、下方に向かうにしたがって漸次縮径する筒状の中栓と、シリンダ部の側方に向かって突出すると共にシリンダ部に直結されて液室に連通された筒状のノズル部と、ノズル部の内側に配設され、ピストン部の押込み動作に連動して開弁する吐出弁と、を備えた定量吐出器が知られている。
上記定量吐出器によれば、ピストン操作部を操作してピストン部を押し込むことで、シリンダ部内の液室に貯留された内容物を、吐出弁及びノズル部を通じて外部に吐出することができる。その後、ピストン部が引き戻されることで、吸込弁及び吸込部を通じて内容物を液室に吸い込んで貯留することができる。これにより、液室内に決まった量の内容物を貯留でき、定量の内容物を吐出することが可能とされている。
特開2013−96260号公報
上記従来の定量吐出器は中栓を具備しているので、口部の径が小さい、いわゆる細口の容器本体に取付けて使用することが可能となる。この場合には、中栓を口部の内側に例えば深く挿し込むことで、口部の内側に中栓を強く嵌合させることができるので、定量吐出器を口部に取付けることが可能となる。
しかしながら、口部に対して中栓を真っ直ぐに挿し込むことが難しい場合があり、中栓が浅く、且つ傾いた状態で口部内に挿し込まれてしまうことがあった。そのため、口部に対する中栓の嵌合が不十分になると共に定量吐出器が容器本体に対して傾いてしまい、取付けが不安定になり易かった。
また、中栓を強い力で口部内に深く挿し込む必要があるので、例えば中栓が途中で折れ曲がるように変形する、或いは容器本体が倒れてしまう等の不都合が生じ易く、取付け作業を行い難い場合があった。
さらに、定量吐出器が容器本体に対して傾き易いので、吐出操作時に例えば容器本体がぐらついて内容物が飛散する、或いは容器本体が倒れて内容物が零れる等の不都合が生じるおそれがあり、吐出操作性の低下を招いてしまう。特に、内容物の量が減少した場合には、口部の上方に配設される定量吐出器の重量によって容器本体がぐらつき易くなってしまうので、吐出操作性がさらに低下し易くなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、容器本体の口部に対する取付け作業を容易且つ確実に行うことができると共に、安定した姿勢を保持した状態で取付けを行うことができ、吐出操作性を向上することができる定量吐出器を提供することである。
(1)本発明に係る定量吐出器は、内容物が収容される容器本体の口部の上方に配設されたシリンダ部と、前記シリンダ部内にシリンダ軸方向に摺動可能に配設されたピストン部と、前記ピストン部を操作するピストン操作部と、前記ピストン部の引き戻し操作に伴って開弁し、前記シリンダ部の液室に前記容器本体内から内容物を吸上げる吸込弁と、前記シリンダ部の側方に向けて突出すると共に前記液室内に連通されたノズル筒部と、前記口部と前記シリンダ部との間に配設され、前記口部上に配設される装着筒部と、前記装着筒部に対して相対移動可能に組み合わされた操作部材と、を備え、前記装着筒部は、前記シリンダ部から下方に向けて延びた本体筒部と、前記本体筒部の下端部に固定されたシール体と、を有し、前記シール体は、前記口部の上端開口縁上に配置されたシールリングを有し、前記本体筒部の下端部には、径方向外側に向けて突出すると共に、前記シールリングを介して前記口部の上端開口縁上に配置されるフランジ部が形成され、前記シールリングには、前記口部の外周面側に配設されると共に、前記口部の径方向に移動可能な可動片が連結され、前記可動片には、前記口部に形成された被係合部に対して離脱可能に係合する係合部が形成され、前記操作部材は、前記口部に対する前記可動片の移動を規制すると共に前記被係合部に対する前記係合部の係合状態を維持する規制位置と、前記口部に対する前記可動片の移動を許容すると共に前記被係合部に対する前記係合部の離脱を許容する許容位置と、の間を移動可能とされ、さらに前記操作部材には、前記本体筒部の外周面に対して相対移動可能に接触し、且つ前記規制位置に位置したときに前記フランジ部に対して上方から接触する連結リングが形成されている
本発明に係る定量吐出器によれば、ピストン操作部を操作してピストン部を押込むことで、ノズル筒部を通じて液室内の内容物を外部に吐出することができる。その後、ピストン部を引き戻すと吸込弁が開弁するので、容器本体内の内容物を液室内に流入させることができる。そして、ピストン部の引戻し動作を停止すると、吸込弁が閉弁して液室内への内容物の流入が停止する。これにより、液室内に決まった量の内容物を貯留でき、次回のピストン操作部の操作によって、定量の内容物を吐出することができる。
ところで、定量吐出器を容器本体の口部に取付ける場合には、容器本体の口部上に装着筒部を配置した後、操作部材を許容位置から規制位置に移動させる取付け操作を行う。これにより、口部に対する可動片の移動を規制することができ、被係合部に対する係合部の係合状態を維持することができる。従って、例えば口部に対する上方移動を規制した状態で、口部に対して定量吐出器を取付けることができる。
また、定量吐出器を容器本体の口部から取り外す場合には、操作部材を規制位置から許容位置に移動させる取外し操作を行う。これにより、口部に対する可動片の移動を許容することができると共に、被係合部に対する係合部の離脱を許容することができる。従って、径方向外側に可動片を移動させて該可動片を口部から離間させることができ、これに伴って被係合部と係合部との係合を解除することができる。これにより、容器本体の口部から定量吐出器を取り外すことができる。
上述のように、容器本体の口部上に装着筒部を配置した後に操作部材を許容位置から規制位置に移動させるだけの簡便な操作(ワンタッチ操作)で、容器本体の口部に定量吐出器を容易に取付けることができる。また、操作部材が規制位置に位置することで、可動片の移動を規制して被係合部に対する係合部の係合状態を維持できるので、係合状態が不意に解除され難く、口部に対する取付けを確実に行うことができる。しかも、従来の中栓を挿し込む方式とは異なり、容器本体の口部上に装着筒部を配置した状態で、被係合部に対して係合部を係合させるので、口部に対して装着筒部を真っ直ぐに取付けることができる。従って、取付け後の定量吐出器の姿勢を安定に保持することができる。また、強い力で挿し込む必要があった従来の中栓とは異なり、容器本体に対して強い応力が加わってしまうことを防止できるので、取付け作業を行うにあたって、容器本体が倒れる等の不都合が生じ難い。
これらのことから、細口の容器本体であったとしても、容器本体の口部に対する定量吐出器の取付け作業を容易且つ確実に行うことができると共に、安定した姿勢を保持した状態で取付けを行うことができる。さらに、容器本体の口部に対するぐらつき、傾き等を抑制した状態で定量吐出器を安定して取付けることができるので、その後の吐出操作を安定して行うことができる。従って、例えば内容物の飛散、零れ等を生じさせ難くすることができ、吐出操作性が向上した高性能、高品質な定量吐出器とすることができる。
(2)前記可動片は、ヒンジ部を介して前記シールリングに連結されても良い。
この場合には、ヒンジ部を中心とした回動によって可動片を径方向にスムーズに移動させることができるので、操作部材を許容位置から規制位置に移動させる過程で、被係合部に対する係合部の係合を抵抗少なく速やかに行うことができる。従って、定量吐出器の取付け作業を効率良く行うことができる。
(3)前記可動片は、前記口部の周方向に間隔をあけて複数形成され、前記操作部材は、複数の前記可動片を前記口部の径方向外側から一体に囲む筒状に形成され、前記規制位置において複数の前記可動片の移動を規制しても良い。
この場合には、複数の可動片を具備しているので、被係合部に対する係合部の係合箇所を、口部の周方向にバランス良く配置できる。そのため、口部に対して定量吐出器をさらに安定且つ確実に取付けることができる。また、操作部材が複数の可動片を径方向外側から一体に囲んでいるので、操作部材を規制位置に移動させたときに、複数の可動片の移動を同時に規制することができる。従って、複数の可動片を具備していたとしても、操作部材を許容位置から規制位置に移動させるだけの簡便な操作(ワンタッチ操作)で定量吐出器の取付けを行える。
(4)前記操作部材には、前記可動片に対して前記操作部材を前記規制位置に位置決めする位置決め部が設けられても良い。
この場合には、操作部材を規制位置に位置決めできるので、不意に操作部材が許容位置に移動してしまうことを防止できる。そのため、取付けに関する信頼性が向上した高品質な定量吐出器とすることができる。
本発明に係る定量吐出器によれば、容器本体の口部に対する取付け作業を容易且つ確実に行うことができると共に、取付け後の姿勢を安定にして吐出操作性を向上することができる。
本発明に係る定量吐出器の実施形態を示す縦断面図である。 図1に示す定量吐出器を容器本体の口部上に配設した状態を示す縦断面図である。 図1に示す状態から、押下ヘッドを押し下げ操作した状態を示す縦断面図である。 図2に示す状態から、操作キャップを下方にスライド移動させた状態を示す縦断面図である。 本発明に係る定量吐出器の変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る定量吐出器の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の定量吐出器1は、内容物が収容される容器本体2の口部3に取り付けられて使用される。
定量吐出器1は、有底筒状に形成されたシリンダ部10と、シリンダ部10内に摺動可能に配設されたピストン部11と、ピストン部11を操作するピストン操作部12と、シリンダ部10内の液室13に連通された筒状の吸込部14と、吸込部14の内側に配設されると共にピストン部11の動作に伴って作動する吸込弁15と、内容物を吐出する吐出口16を有し、シリンダ部10の側方に向けて突出すると共に液室13内に連通されたノズル筒部17と、容器本体2の口部3とシリンダ部10との間に配設された装着筒部18と、装着筒部18に対して相対移動可能に組み合わされた筒状の操作キャップ(操作部材)19と、を備えている。
本実施形態では、シリンダ部10の中心軸をシリンダ軸O1といい、シリンダ軸O1に沿ってピストン操作部12側を上側、その反対側を下側という。また、シリンダ軸O1方向から見た平面視において、シリンダ軸O1に交差する方向を径方向といい、シリンダ軸O1回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2は、例えばガラス瓶、4L等の内容量が大きいペットボトルを含む合成樹脂製ボトル等が挙げられるが、特に限定されるものではない。図示の例では、口部3の径が小さい、一升瓶等のいわゆる細口の容器本体2とされている。
容器本体2の口部3の外周面には、全周に亘って径方向外側に向けて突出した係合リング(被係合部)4が形成されている。
シリンダ部10は、シリンダ軸O1が容器本体2における容器軸と同軸になるように、容器本体2の口部3の上方に配設され、上方に向けて開口している。シリンダの内側には、容器本体2内の内容物を貯留する液室13が形成されている。
装着筒部18は、容器本体2の口部3の上端開口縁上に配設される部材であって、シリンダ部10の底壁部10aから下方に向けて延びた本体筒部20と、本体筒部20の下端部に固定されたシール体25と、を備えている。
図示の例では、本体筒部20とシール体25とを別体に形成しているが、この場合に限定されるものではなく、本体筒部20とシール体25とを一体に形成することで装着筒部18を構成しても構わない。
本体筒部20は、シリンダ軸O1と同軸に配設され、その上端部はシリンダ部10の底壁部10aに対して一体に形成されている。本体筒部20の下端部には、径方向外側に向けて僅かに突出した環状のフランジ部21が形成されている。フランジ部21は、シール体25の後述するシールリング26を介して容器本体2の口部3の上端開口縁上に配置されている。
本体筒部20の上端部側に位置する部分の外周面には、上下方向に延びる補強リブ22が周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、補強リブ22はシリンダ部10の底壁部10aに対して一体に形成されている。
本体筒部20には、容器本体2内に外気を導入可能な図示しない空気導入孔が形成されている。空気導入孔の形成位置としては、特に限定されるものではないが、例えば本体筒部20のうち周方向に隣り合う補強リブ22の間に形成されている。
なお、本体筒部20に、外部から空気導入孔を通じた容器本体2への外気の導入を許容し、且つ容器本体2内から空気導入孔を通じた外部への内容物の排出を規制する逆止弁を設けても良い。
シール体25は、容器本体2の口部3の上端開口縁上に配置されたシールリング26と、シールリング26から上方に向けて突出し、本体筒部20の内側に下方から例えば密に嵌合された第1シール筒部27と、シールリング26の内周縁部から下方に向けて突出し、容器本体2の口部3の内側に上方から例えば密に嵌合された第2シール筒部28と、を備えている。
上述のように構成された装着筒部18には、容器本体2の口部3の外周面側に配置されると共に、径方向に移動可能な可動片30が連結されている。本実施形態では、可動片30は装着筒部18を構成するシール体25に連結されている。
可動片30は、その上端部がシールリング26の外周縁部にヒンジ部31を介して連結されている。これにより、可動片30はヒンジ部31を中心として回動可能とされ、この回動によって径方向に移動することが可能とされている。可動片30の下端部は自由端とされ、容器本体2の口部3に形成された係合リング4よりも下方に位置している。
可動片30は、例えば周方向に一定の周幅で延びた側面視長方形状に形成され、周方向に一定の間隔をあけて複数(例えば6つ)形成されている。ただし、可動片30の数は、6つに限定されるものではない。
可動片30の内周面には、径方向内側に向けて僅かに突出すると共に、係合リング4に対して下方から離脱可能に係合(例えばアンダーカット嵌合)する係合突起32が形成されている。係合リング4に対して係合突起32が下方から係合されることで、容器本体2の口部3に対する定量吐出器1全体の上方移動が規制された状態で、容器本体2の口部3に定量吐出器1が強固に取り付けられている。
なお、係合突起32は、周方向に沿って連続的に延びる円弧状に形成されても構わないし、周方向に沿って並んだ複数の集合体を係合突起としても構わない。
図示の例では、可動片30の内周面に上下方向に間隔をあけて並ぶように複数段(具体的には3段)の係合突起32を形成している。そして、係合リング4よりも下方に位置する最下段の係合突起32を係合リング4に係合させている。
係合突起32は、径方向外側に向けた可動片30の回動(移動)に伴って係合リング4から離脱可能とされ、それによって係合リング4に対する係合が解除される(図2参照)。なお、可動片30が容器本体2の口部3から離間するように径方向外側に回動し、係合突起32が係合リング4から離脱することで、容器本体2の口部3から定量吐出器1を取り外すことが可能とされている。
ピストン部11は、シリンダ部10内に上下摺動可能に配設され、シリンダ部10の底壁部10aとの間に液室13を画成している。すなわち、シリンダ部10内のうち、ピストン部11の下方に位置する空間部分が液室13とされている。
ピストン部11は、シリンダ軸O1と同軸に配設された円環状の底壁部40と、底壁部40の外周縁部から上方に向けて延びる周壁部41と、周壁部41を径方向外側から囲むと共にシリンダ部10の内周面に密に摺動可能に嵌合された摺動筒部42と、底壁部40の内周縁部から上方に向けて突出する有頂筒状の突出筒部43と、を備えている。
底壁部40は、シリンダ部10における底壁部10aの上方に間隔をあけて対向配置されている。底壁部40には、後述する連結部材75のフランジ部77が上方から接触している。
周壁部41は、連結部材75のフランジ部77を径方向外側から囲む筒状に形成され、シリンダ軸O1と同軸に配設されている。
摺動筒部42は、上下方向の中央部から上方及び下方に向かうにしたがって漸次拡径するテーパー状に形成され、上下方向の両端部に位置するリップ部42aを備えている。リップ部42aがシリンダ部10の内周面に対して密に摺接している。これにより、リップ部42aとシリンダ部10の内周面との間には、シール性が確保されている。
ピストン操作部12は、シリンダ部10の上端部に固定された中蓋50と、シリンダ部10に対して相対的に押し下げ可能な押下ヘッド60と、押下ヘッド60を上方に付勢するコイルばね70と、押下ヘッド60とピストン部11とを連結する連結部材75と、を備えている。
中蓋50は、シリンダ部10の上端開口縁上に配置された環状の天壁部51と、天壁部51の外周縁部から下方に向けて延びると共に、シリンダ部10を径方向外側から囲む外筒部52と、天壁部51の内周縁部から下方に向けて延びると共に、シリンダ部10との間に間隔をあけた状態でシリンダ部10の内側に配置された内筒部53と、内筒部53の下端部から径方向内側に向けて突出した環状の底壁部54と、底壁部54の内周縁部から上方に向けて突出したガイド筒部55と、を備え、シリンダ軸O1と同軸に配設されている。
外筒部52は、シリンダ部10の上端部に例えばアンダーカット嵌合されている。これにより、中蓋50は上方への抜け止めがされた状態でシリンダ部10の上端部に組み合わされている。内筒部53は、上方から下方に向かうにしたがって漸次縮径するように形成され、その下端部は連結部材75のフランジ部77よりも上方に配置されている。底壁部54の下面には、下方に向けて突出すると共に、連結部材75のフランジ部77に対して上方から接触するストッパ56が形成されている。ガイド筒部55は、内筒部53の内側に配設されている。
押下ヘッド60は、環状の頂壁部61と、頂壁部61の外周縁部から下方に向けて延びると共に中蓋50の外筒部52を径方向外側から囲む外側ヘッド筒部62と、頂壁部61の内周縁部から下方に向けて延びると共に、中蓋50のガイド筒部55の内側に配置された内側ヘッド筒部63と、頂壁部61から下方に向けて突出すると共に、内側ヘッド筒部63を径方向外側から囲む保持筒部64と、を備え、シリンダ軸O1と同軸に配置されている。
外側ヘッド筒部62は、中蓋50の外筒部52に対して上下方向に相対移動可能とされ、その下端部は外筒部52の下端部と同等の高さに配置されている。
内側ヘッド筒部63は、中蓋50のガイド筒部55に対して上下方向に相対移動可能とされ、その下端部は中蓋50の底壁部54よりも僅かに上方に配置されている。なお、内側ヘッド筒部63は、中蓋50のガイド筒部55に対して、周方向に相対移動不能に組み合わされている。そのため、シリンダ部10に対してシリンダ軸O1回りに相対回転不能に、押下ヘッド60を押し下げることが可能とされている。
コイルばね70は、中蓋50と押下ヘッド60との間に上下方向に圧縮した状態で配設され、中蓋50に対して押下ヘッド60を上方に向けて付勢している。
具体的には、コイルばね70は、中蓋50の底壁部54と押下ヘッド60の頂壁部61との間に配設され、その下端部は中蓋50の内筒部53の内側に嵌合され、その上端部は保持筒部64の内側に嵌合されている。
連結部材75は、シリンダ軸O1と同軸に配設された有頂筒状の連結筒部76と、連結筒部76の下端部から径方向外側に突出した環状のフランジ部77と、を備えている。
連結筒部76は、押下ヘッド60における内側ヘッド筒部63の内側に下方から嵌合されている。これにより、連結部材75は押下ヘッド60に伴って上下方向に移動可能とされている。なお、連結筒部76の上端面は、押下ヘッド60の頂壁部61の上面と面一とされている。
連結筒部76の下端部は、ピストン部11における突出筒部43に嵌合されている。フランジ部77は、ピストン部11の底壁部40の上面に配置された状態でピストン部11の周壁部41の内側に嵌合されている。これにより、連結部材75はピストン部11に対して一体に組み合わされ、これによって押下ヘッド60及びピストン部11は連結部材75を介して一体に組み合わされている。従って、ピストン部11は、押下ヘッド60に伴って上下方向に移動可能とされている。
なお、フランジ部77は、中蓋50の底壁部54に形成されたストッパ56に対して下方から接触している。従って、コイルばね70の付勢力(弾性復元力)による押下ヘッド60及びピストン部11の上方移動を規制することができ、押下ヘッド60及びピストン部11の最上昇位置を規定することができる。
吸込部14は、シリンダ部10の底壁部10aから下方に向けて延びていると共に、その内側が液室13内に連通した接続筒部80と、接続筒部80に接続されたディップチューブ81と、を備えている。
接続筒部80は、装着筒部18における本体筒部20の内側にシリンダ軸O1と同軸に配置されている。接続筒部80は、シリンダ部10の底壁部10aに一体に形成されると共に、液室13内に開口した上筒部82と、上筒部82に一体に形成されると共に上筒部82から下方に向けて延びた下筒部83と、を備えている。下筒部83は、上筒部82よりも小径に形成され、その下端部はシール体25における第1シール筒部27の上端部と同等の高さに配置されている。
上筒部82と下筒部83との接続部分には、径方向内側に突出した円環状の弁座部84が形成されている。弁座部84の内側は、上筒部82内と下筒部83内とを連通する連通孔85とされている。
ディップチューブ81は、例えば可撓性を有するフレキシブルチューブとされている。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えばディップチューブ81は可撓性を有さない単なる円筒状のパイプであってもよい。
ディップチューブ81の下端開口は、容器本体2内に開放されている。ディップチューブ81の上端部は、下筒部83の内側に嵌合されている。これにより、ディップチューブ81の内側は、連通孔85及び上筒部82の内側を通じて液室13内に連通されている。
吸込弁15は、吸込部14の上筒部82の内側に嵌合された筒状の枠部90と、枠部90の内側に配設されると共に、連通孔85を開放可能に閉塞する板状の弁体部91と、弁体部91の外周縁部と枠部90の内周面とを連結する弾性変形可能な連結片92と、を備えている。
吸込弁15は、吸込部14内から液室13に向かう内容物の流通を許容し、且つ液室13内から吸込部14内に向かう内容物の流通を規制する逆止弁であって、シリンダ部10に対するピストン部11の引戻し動作に伴って開弁する。
弁体部91は、連通孔85を開放可能に弁座部84上に着座している。連結片92は、例えば周方向に間隔をあけて複数配設されている。
なお、吸込弁15は、1つの連結片92で弁体部91を支持する一点弁でもよい。さらに、本実施形態では、弁座部84に着座する弁体部91を利用することで吸込部14内と液室13内との連通及びその遮断を切換える吸込弁15を例に挙げたが、この場合に限定されるものではなく、例えばボール弁を吸込弁として採用しても構わない。
ノズル筒部17は、装着筒部18における本体筒部20に連結された基端筒部100と、基端筒部100に外嵌された先端筒部101と、を備えている。
なお、基端筒部100の中心軸をノズル軸O2といい、ノズル軸O2に沿った方向をノズル軸O2方向という。また、ノズル軸O2方向から見てノズル軸O2に交差する方向をノズル径方向といい、ノズル軸O2回りに周回する方向をノズル周方向という。さらにノズル軸O2に沿った吐出口16側を前側といい、シリンダ部10側を後側という。
基端筒部100は、シリンダ部10と一体に形成され、その後端部は本体筒部20によって閉塞されている。基端筒部100の後端部側の上部は、シリンダ部10の液室13内に開口されている。従って、基端筒部100内と液室13内とは連通している。
基端筒部100の内側には、基端筒部100の内部を前後方向に区画する隔壁部102が配設されている。隔壁部102には、その中央部分に該隔壁部102を前後方向に貫通する挿通孔103が形成されていると共に、該隔壁部102を前後方向に貫通する流通孔104がノズル周方向に間隔をあけて挿通孔103の周囲に複数形成されている。なお、内容物は流通孔104を通じて基端筒部100内を流れる。
先端筒部101は、基端筒部100に前方から外嵌されている。先端筒部101は、基端筒部100から前方に向けて延びた後、途中で下方に向けて屈曲するようにL字状に形成され、その先端に吐出口16が形成されている。従って、吐出口16は下方に向けて開口している。
ただし、先端筒部101の形状はL字状に限定されるものではなく、例えばストレート状に形成されて、吐出口16が前方に開口していても構わない。
ノズル筒部17の内側には、液室13内から吐出口16への内容物の流通を許容し、且つ吐出口16から液室13内への内容物及び空気の流通を規制する吐出弁110が配設されている。吐出弁110は、逆止弁であり、ピストン部11の押込み動作(下方移動)に伴って開弁する。
吐出弁110は、隔壁部102に取付けられる弁基部111と、弾性変形によって液室13内と吐出口16との連通及びその遮断を切換える弾性弁112と、を備えている。
弁基部111は、隔壁部102の前側に配設され、挿通孔103より大径に形成された基部本体113と、基部本体113から後側に向けて突出し、挿通孔103の内側に挿通された挿通部114と、を備えている。挿通部114は、前方への抜け止めがされた状態で挿通孔103内に挿通されている。
弾性弁112は、基部本体113の前面における外周縁部から前方に向けて突出すると共に、前側に向かうに従って漸次拡径されたテーパー状に形成されている。弾性弁112は、ノズル径方向に弾性変形可能とされ、その前端部は基端筒部100の内周面に対して全周に亘って密に接触している。
操作キャップ19は、本体筒部20及び複数の可動片30を径方向外側から一体に囲む筒状に形成され、シリンダ軸O1と同軸に配置されている。操作キャップ19は、装着筒部18を構成する本体筒部20に対して相対移動可能に組み合わされている。
本実施形態では、操作キャップ19は、本体筒部20のうち補強リブ22よりも下方に位置する部分に、上下方向にスライド移動可能に組み合わされている。なお、操作キャップ19は、複数の可動片30に対してもスライド移動可能とされている。
操作キャップ19は、その上端部が本体筒部20のフランジ部21よりも僅かに上方に位置し、その下端部が可動片30の下端部よりも僅かに下方に位置している。操作キャップ19の上端部には、径方向内側に向けて突出する環状の連結リング120が形成されている。連結リング120は、本体筒部20の外周面に対して上下方向に相対移動可能に接触していると共に、フランジ部21に対して上方から接触可能とされている。
これにより、操作キャップ19は、下方への抜け止めがされた状態で、本体筒部20に対して上下方向にスライド移動可能に組み合わされている。
操作キャップ19は、容器本体2の口部3に対する可動片30の径方向外側へ向けた移動を規制すると共に、係合リング4に対する係合突起32の係合状態を維持する規制位置P1(図1参照)と、口部3に対する可動片30の径方向外側へ向けた移動を許容すると共に、係合リング4に対する係合突起32の離脱を許容する許容位置P2(図2参照)と、の移動可能とされている。
図1に示すように、複数の可動片30を径方向外側から一体に囲んでいる状態の操作キャップ19の位置が上記規制位置P1とされている。また、図2に示すように、複数の可動片30よりも上方に位置している状態の操作キャップ19の位置が許容位置P2とされている。
図1に示すように、操作キャップ19の下端部には、径方向内側に向けて僅かに突出すると共に、可動片30の下端部に対して下方から係合、例えばアンダーカット嵌合される位置決め突起(位置決め部)121が形成されている。
操作キャップ19は、位置決め突起121が可動片30の下端部に対して係合していることで、上述した規制位置P1に位置決めされている。
(定量吐出器の作用)
次に、上述のように構成された定量吐出器1の作用について簡単に説明する。
容器本体2の内容物を吐出する場合には、液室13に内容物が貯留された状態で、図3に示すように、ピストン操作部12における押下ヘッド60を押圧し、コイルばね70の付勢力よりも大きな押下げ力で押下ヘッド60を押し下げる。これにより、コイルばね70を上下方向に圧縮変形させながら、連結部材75を介して押下ヘッド60に連結されたピストン部11を、押下ヘッド60と共にシリンダ部10に対して下方移動させることができる。これにより、液室13の内圧を上昇させることができる。
このとき、吸込弁15の弁体部91が弁座部84に対して上方から着座して連通孔85を閉塞しているので、液室13から吸込部14内に内容物が移動することを規制することができる。また、これと同時に液室13の内圧が上昇することで、吐出弁110の弾性弁112が縮径するように弾性変形するので、弾性弁112の前端部が基端筒部100の内周面から離間して、吐出弁110が開弁する。
従って、ピストン部11の下方移動に伴って、液室13内の内容物を基端筒部100内に流入させることができると共に流通孔104を通じて先端筒部101内に供給することができ、さらに吐出口16を通じて外部に吐出することができる。
なお、押下ヘッド60の押下げ操作を続けると、ピストン部11の底壁部40がシリンダ部10の底壁部10aに上方から接触する。これにより、押下ヘッド60の下方移動を規制することができ、押下げ操作が完了したことを把握することができる。
次いで、押下ヘッド60の押し下げ操作を止めてピストン部11の下方移動を停止させると、吐出弁110の弾性弁112が復元変形するので、弾性弁112の前端部が基端筒部100の内周面に再び密に接触する。これにより、吐出弁110を閉弁することができ、吐出口16を通じた外部への内容物の吐出を停止することができる。
次いで、押下ヘッド60への押圧力を解除すると、コイルばね70の上方付勢力(弾性復元力)によって押下ヘッド60が押し上げられるので、連結部材75を介して押下ヘッド60に連結されたピストン部11を、押下ヘッド60と共にシリンダ部10に対して上方移動させることができる。これにより、図1に示すように、ピストン部11はシリンダ部10の上端部側に引き戻されるので、液室13の容積が増大して、液室13の内圧が負圧となる。
これにより、吸込弁15の連結片92を弾性変形させながら弁体部91を上方に引き上げることができ、弁体部91を弁座部84の上面から離間させることができる。これにより、吸込弁15を開弁させることができ、連通孔85を開放することができる。従って、容器本体2内の内容物を、ディップチューブ81内、連通孔85、及び接続筒部80の上筒部82内を通じて液室13内に吸い上げることができる。
なお、内容物が液室13内に吸い上げられることで、容器本体2の内圧は負圧となる。そのため、装着筒部18における本体筒部20に形成された吸気孔を通じて、容器本体2内に外気を導入することができ、容器本体2の内圧を上昇させることができる。
その後、コイルばね70の上方付勢力によってピストン部11が押下ヘッド60と共に上方移動すると、連結部材75のフランジ部77が中蓋50のストッパ56に対して下方から接触する。これにより、押下ヘッド60のそれ以上の上方移動を規制することができ、ピストン部11の引戻し動作を完了することができる。
また、これと同時に吸込部14を通じた液室13内への内容物の吸込みが停止するため、液室13の内圧が上昇する。従って、連結片92の弾性復元力によって弁体部91を下方に引き下げることができ、弁座部84に対して着座させることができる。これにより、吸込弁15を閉弁させることができ、連通孔85を再び閉塞することができる。
これらのことから、液室13内に決まった量の内容物を貯留することができ、次のピストン操作部12の押し込み操作によって、定量の内容物を吐出することができる。
(定量吐出器の取り付け)
次に、定量吐出器1を容器本体2の口部3に取付ける場合について説明する。
この場合には、図2に示すように、操作キャップ19を許容位置P2に位置させた状態で、容器本体2の口部3上に装着筒部18をセットする。具体的には、装着筒部18におけるシール体25の第2シール筒部28を容器本体2の口部3の内側に嵌合させながら、シールリング26を口部3の上端開口縁上に載置する。
次いで、操作キャップ19を許容位置P2から規制位置P1に移動させる取付け操作を行う。具体的には、図4に示すように、装着筒部18の本体筒部20に対して操作キャップ19を許容位置P2から下方に向けてスライド移動させる。すると、操作キャップ19のスライド移動に伴って、可動片30がヒンジ部31を中心に回動して径方向内側に向けて徐々に移動するので、係合リング4に対して係合突起32を徐々に係合させることができる。
そして、操作キャップ19をさらに下方に向けてスライド移動させ、図1に示すように規制位置P1に位置させることで、口部3に対する可動片30の径方向外側に向けた移動を規制することができ、係合リング4に対する係合突起32の係合状態を維持することができる。このとき、操作キャップ19の位置決め突起121を、可動片30の下端部に対して係合させることができ、操作キャップ19を規制位置P1に位置決めすることができる。
これにより、口部3に対する上方移動を規制した状態で、口部3に対して定量吐出器1を取付けることができる。
なお、定量吐出器1を容器本体2の口部3から取り外す場合には、上述した逆の手順で行うことができる。すなわち、操作キャップ19を規制位置P1から許容位置P2に向けて上方にスライド移動させる取外し操作を行う。操作キャップ19を許容位置P2に位置させることで、図2に示すように、ヒンジ部31を中心とした可動片30の回動を許容することができ、口部3に対する可動片30の径方向外側に向けた移動を許容することができる。従って、係合リング4に対する係合突起32の離脱を許容することができる。
そのため、ヒンジ部31を中心とした回動によって可動片30を口部3から離間させ、係合リング4と係合突起32との係合を解除しながら、第2シール筒部28を口部3から引き抜くように定量吐出器1を容器本体2に対して上方移動させることで、容器本体2の口部3から定量吐出器1を取り外すことができる。
以上説明したように、本実施形態の定量吐出器1によれば、容器本体2の口部3上に装着筒部18をセットした後に、操作キャップ19を許容位置P2から規制位置P1に移動させるだけの簡便な操作(ワンタッチ操作)で、容器本体2の口部3に定量吐出器1を容易に取付けることができる。
また、操作キャップ19が規制位置P1に位置することで、可動片30の移動を規制して係合リング4に対する係合突起32の係合状態を維持できるので、係合状態が不意に解除され難く、口部3に対する取付けを確実に行うことができる。
しかも、従来の中栓を挿し込む方式とは異なり、容器本体2の口部3上に装着筒部18を配置した状態で、係合リング4に対して係合突起32を係合させるので、口部3に対して装着筒部18を真っ直ぐに取付けることができる。従って、取付け後の定量吐出器1の姿勢を安定にすることができる。
また、強い力で挿し込む必要があった従来の中栓とは異なり、容器本体2に対して強い応力が加わってしまうことを防止できるので、取付け作業を行うにあたって、容器本体2が倒れる等の不都合が生じ難い。
これらのことから、容器本体2の口部3に対する定量吐出器1の取付け作業を容易且つ確実に行うことができると共に、細口の容器本体2であったとしても、安定した姿勢を保持した状態で取付けを行うことができる。
さらに、容器本体2の口部3に対するぐらつき、傾き等を抑制した状態で定量吐出器1を安定して取付けることができるので、その後の吐出操作を安定して行うことができる。従って、例えば内容物の飛散、零れ等を生じさせ難くすることができ、吐出操作性が向上した高性能、高品質な定量吐出器1とすることができる。
特に、容器本体2内の内容物の量が減少した場合には、容器本体2及び定量吐出器1の全体の重心位置が徐々に上方にシフトするので、従来のように定量吐出器1が傾き易い場合には、容器本体2がぐらつく、或いは倒れ易くなってしまう。しかしながら、本実施形態によれば、口部3に対して定量吐出器1を真っ直ぐに取付けることができるので、容器本体2内の内容物の量が減少した場合であっても、容器本体2のぐらつきや倒れ等を効果的に抑制することができる。
また、ヒンジ部31を介して可動片30をシールリング26に連結しているので、ヒンジ部31を中心とした回動によって可動片30を径方向にスムーズに移動させることができる。従って、操作キャップ19を許容位置P2から規制位置P1に移動させる過程で、係合リング4に対する係合突起32の係合を抵抗少なく速やかに行うことができる。従って、定量吐出器1の取付け作業を効率良く行うことができる。
さらに、複数の可動片30を具備しているので、係合リング4に対する係合突起32の係合箇所を、口部3の周方向にバランス良く配置できる。そのため、口部3に対して定量吐出器1をさらに安定且つ確実に取付けることができる。また、操作キャップ19が複数の可動片30を径方向外側から一体に囲んでいるので、規制位置P1に移動させたときに複数の可動片30の移動を同時に規制することができる。従って、複数の可動片30を具備していたとしても、操作キャップ19を許容位置P2から規制位置P1に移動させるだけの簡便な操作(ワンタッチ操作)で定量吐出器1の取付けを行える。
さらに、操作キャップ19を規制位置P1に移動させたときに、位置決め突起121を可動片30の下端部に対して係合させて、操作キャップ19を規制位置P1に位置決めすることができるので、不意に操作キャップ19が許容位置P2に移動してしまうことを防止できる。そのため、取付けに関する信頼性が向上した高品質な定量吐出器1とすることができる。
また、本実施形態では、可動片30に複数段の係合突起32が形成されているので、係合リング4の位置が異なる別の容器本体2に対しても、定量吐出器1の取付けを行うことが可能となる。つまり、容器本体2の口部3に形成された係合リング4の位置に応じて、係合させる係合突起32の使い分けを行うことができる。従って、多様な容器本体2に対して定量吐出器1の取付けが可能となり、適用範囲を拡大でき、使い易い定量吐出器1とすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態において、操作キャップ19を装着筒部18における本体筒部20に対してシリンダ軸O1回りに相対回転可能に組み合わせ、操作キャップ19をシリンダ軸O1回りに回転させながら上下方向に移動させても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏効することができる。
この場合、例えば図5に示すように、可動片30の外周面に第1ねじ部131(例えば雄ねじ部)を形成し、操作キャップ19の内周面に第1ねじ部131に螺合する第2ねじ部132(例えば雌ねじ部)を形成した定量吐出器130としても構わない。
このように構成した定量吐出器130によれば、操作キャップ19をシリンダ軸O1回りに回転させ、可動片30に対して操作キャップ19を緩み操作或いは締め付け操作することで、操作キャップ19を上下方向に移動させることができる。そのため、操作キャップ19を規制位置P1と許容位置P2との間で移動させることができる。従って、上記実施形態と同様の作用効果を奏効することができる。
それに加え、この場合の定量吐出器130によれば、第1ねじ部131と第2ねじ部132とをねじ結合させるので、操作キャップ19を規制位置P1に位置決めすることができ、上記実施形態における位置決め突起121が不要となる。この場合、第2ねじ部132が位置決め部として機能する。
さらには、操作キャップ19を上下方向に移動させるのではなく、例えば本体筒部20に対してシリンダ軸O1回りに回転させることで、規制位置P1と許容位置P2との間を移動させても構わない。この場合には、例えば操作キャップ19をシリンダ軸O1回りに180度回転させる毎に、規制位置P1と許容位置P2とに操作キャップ19の位置を変更させても良い。
いずれにしても、装着筒部18における本体筒部20に対する相対移動によって、操作キャップ19が規制位置P1と許容位置P2との間を移動できれば構わない。
P1…規制位置
P2…許容位置
1、130…定量吐出器
2…容器本体
3…容器本体の口部
4…係合リング(被係合部)
10…シリンダ部
11…ピストン部
12…ピストン操作部
13…液室
15…吸込弁
17…ノズル筒部
18…装着筒部
19…操作キャップ(操作部材)
30…可動片
31…ヒンジ部
32…係合突起(係合部)
121…位置決め突起(位置決め部)
132…第2ねじ部(位置決め部)

Claims (4)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部の上方に配設されたシリンダ部と、
    前記シリンダ部内にシリンダ軸方向に摺動可能に配設されたピストン部と、
    前記ピストン部を操作するピストン操作部と、
    前記ピストン部の引き戻し操作に伴って開弁し、前記シリンダ部の液室に前記容器本体内から内容物を吸上げる吸込弁と、
    前記シリンダ部の側方に向けて突出すると共に前記液室内に連通されたノズル筒部と、
    前記口部と前記シリンダ部との間に配設され、前記口部上に配設される装着筒部と、
    前記装着筒部に対して相対移動可能に組み合わされた操作部材と、を備え、
    前記装着筒部は、前記シリンダ部から下方に向けて延びた本体筒部と、前記本体筒部の下端部に固定されたシール体と、を有し、
    前記シール体は、前記口部の上端開口縁上に配置されたシールリングを有し、
    前記本体筒部の下端部には、径方向外側に向けて突出すると共に、前記シールリングを介して前記口部の上端開口縁上に配置されるフランジ部が形成され、
    前記シールリングには、前記口部の外周面側に配設されると共に、前記口部の径方向に移動可能な可動片が連結され、
    前記可動片には、前記口部に形成された被係合部に対して離脱可能に係合する係合部が形成され、
    前記操作部材は、前記口部に対する前記可動片の移動を規制すると共に前記被係合部に対する前記係合部の係合状態を維持する規制位置と、前記口部に対する前記可動片の移動を許容すると共に前記被係合部に対する前記係合部の離脱を許容する許容位置と、の間を移動可能とされ
    さらに前記操作部材には、前記本体筒部の外周面に対して相対移動可能に接触し、且つ前記規制位置に位置したときに前記フランジ部に対して上方から接触する連結リングが形成されている、定量吐出器。
  2. 請求項1に記載の定量吐出器において、
    前記可動片は、ヒンジ部を介して前記シールリングに連結されている、定量吐出器。
  3. 請求項1又は2に記載の定量吐出器において、
    前記可動片は、前記口部の周方向に間隔をあけて複数形成され、
    前記操作部材は、複数の前記可動片を前記口部の径方向外側から一体に囲む筒状に形成され、前記規制位置において複数の前記可動片の移動を規制する、定量吐出器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の定量吐出器において、
    前記操作部材には、前記可動片に対して前記操作部材を前記規制位置に位置決めする位置決め部が設けられている、定量吐出器。
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