JP6507073B2 - 吐出器および操作治具付き吐出器 - Google Patents
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Description
本発明に係る吐出器は、容器本体の口部に螺着される装着キャップと、前記装着キャップに、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有する吐出器本体と、前記装着キャップに立設され、前記吐出器本体との間に上方に開口する径方向の挿入隙間が設けられるとともに、前記挿入隙間に径方向に対向する貫通窓が形成された規制突部と、前記装着キャップおよび前記規制突部に周方向に回転自在に外装され、前記貫通窓を径方向の外側から覆う外カバーと、前記貫通窓に径方向に移動自在に配置された可動部材と、を備え、前記外カバーの内周面には、前記可動部材が径方向の外側に移動したときに前記可動部材が係止することで、前記外カバーの前記規制突部に対する回転を規制する係止部が形成されていることを特徴とする。
一方、例えば容器本体に内容物を充填する等の正当な使用のために装着キャップを回転させるときには、挿入隙間に対して上方から操作治具を挿入し、可動部材を径方向の外側に移動させて係止部に係止させる。これにより、外カバーの規制突部に対する回転が規制され、外カバーを回転させたときに装着キャップを外カバーと共回りさせることが可能になり、装着キャップを口部から離脱させることができる。
以上より、この吐出器によれば、正当な使用を実現させつつも不正使用による着脱を困難にすることができる。さらに、正当な使用時には、単に挿入隙間に上方から操作治具を挿入すればよく、構造の簡素化を図るとともに操作性を確保することができる。
また、被覆部材が、下方に向けて移動自在とされているので、挿入隙間に操作治具を挿入させるときの操作性を確保することができる。
一方、不正使用を防止するときには、操作治具を挿入隙間から上方に引き抜き、可動部材を径方向の内側に移動させて係止部から離脱させる。すると、外カバーの規制突部に対する回転の規制が解除されるため、外カバーを介して装着キャップを容器本体の口部に対して周方向に回転させようとしても、外カバーが装着キャップに対して空回りすることから、装着キャップが回転して装着キャップと口部との螺着が解除されるのを防ぐことができる。
以上より、この操作治具付き吐出器によれば、正当な使用を実現させつつも不正使用による着脱を困難にすることができる。さらに、不正使用の規制をするときには、単に操作治具を挿入隙間から上方に引き抜けばよく、構造の簡素化を図るとともに操作性を確保することができる。
また、操作治具に縦穴部が設けられているので、操作治具が筒状に形成され、かつ吐出器本体がノズル筒部を備える構成であっても、挿入隙間に操作治具を容易に着脱させることができる。
また、縦穴部が、可動部材よりも周方向に小さいので、可動部材が、操作治具のうち、周方向に沿って縦穴部が形成された部分を周方向に通過するときであっても、操作治具によって可動部材を径方向の外側に移動させた状態を維持し易くすることが可能になり、操作性を確保することができる。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係る吐出器を説明する。
吐出器本体13は、シリンダ23と、弁部材24と、付勢部材25と、前記ステム12と、ピストン26と、押下ヘッド27と、液通路28と、を備えている。
付勢部材25は、シリンダ23内において弁部材24に外挿されている。付勢部材25は、縦リブ35とステム12の下端部との間に介在し、ステム12を上方に向けて付勢する。
貫通窓15は、規制突部16を径方向に貫通する。貫通窓15は、この貫通窓15を径方向の外側から見た正面視において、一対の辺部が上下方向に延びる矩形状に形成されている。貫通窓15は、軸線Oを挟んで互いに対向するように一対、設けられている。
大径部46の内周面と装着キャップ11の外周面との間には、規制部48が設けられている。規制部48は、外カバー17を、上下方向の移動を規制した状態で、周方向に回転自在に保持している。規制部48は、装着キャップ11の外周面および大径部46の内周面のうちの一方に設けられた周溝部に、他方に設けられた突部が配置されてなる。
図2および図3に示すように、小径部47の内周面には、係止部52が形成されている。係止部52は、径方向の外側に向けて窪む溝状に形成されている。係止部52は、小径部47の下端部に形成されていて、下方に向けて開口している。係止部52は、周方向に間隔をあけて複数配置されていて、係止部52の数は、貫通窓15の数よりも多い。係止部52の周方向の大きさは、周方向に隣り合う係止部52同士の周方向に沿う間隔よりも大きく、貫通窓15の周方向の大きさよりも大きい。
薄肉溝53は、可動部材18の外面に設けられている。薄肉溝53は、周方向に延びる帯状に形成されている。薄肉溝53の上端部は、可動部材18の上端部上に配置され、薄肉溝53の下端部は、係止部52の上端部と上下方向にほぼ同等の位置に配置されている。薄肉溝53は、可動部材18のうち、上端部を含む上部に配置されている。薄肉溝53は、可動部材18の上部を周方向に横断し、周方向の両側に向けて開口している。薄肉溝53は、可動部材18の上部を下部よりも薄肉にし、上部を下部よりも容易に弾性変形させ易くしている。
そして、上ステム38の下端部がピストン26に上方から突き当たり、ピストン26がステム12とともに下降すると、液室39内(シリンダ23内)の内容物が加圧されて前記導入隙間および液通路28を通してノズル孔43に圧送され、ノズル孔43から吐出する。
指掛け部64は、操作部63の上端部から径方向の外側に突出している。指掛け部64は、周方向の全周にわたって延びる環状に形成されている。
縦穴部65は、下方に向けて逆U字状に開口し、操作治具61を使用した際には、縦穴部65の開口内にノズル筒部41が配置される。縦穴部65は、上下方向に直線状に延び、縦穴部65の上端部は、操作部63に配置される。縦穴部65は、ノズル筒部41よりも周方向に大きく、可動部材18よりも周方向に小さい。
また縦穴部65が、可動部材18よりも周方向に小さいので、可動部材18が、操作治具61のうち、周方向に沿って縦穴部65が形成された部分を周方向に通過するときであっても、操作治具61によって可動部材18を径方向の外側に移動させた状態を維持し易くすることが可能になり、操作性を確保することができる。
このように、操作治具61に縦穴部65が設けられているので、吐出器本体13がノズル筒部41を備える構成であっても、挿入隙間14に操作治具61を容易に着脱させることができる。
また、係止部52が溝状に形成されているので、構造の簡素化を確実に図ることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の吐出器70を、図9および図10を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
また、被覆部材71が、図10に2点鎖線で示すように、下方に向けて移動自在とされているので、挿入隙間14に操作治具61を挿入させるときの操作性を確保することができる。
次に、本発明に係る第3実施形態の吐出器80を、図11から図13を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
ここで、本実施形態および前記第2実施形態に係る吐出器70、80では、被覆部材71が、外カバー17に連結されているが、本発明はこれに限られない。被覆部材71が、吐出器本体13および外カバー17のうちの少なくとも一方に連結された形態を適宜採用することが可能である。例えば、被覆部材71が吐出器本体13(例えば、押下ヘッド27)に設けられていてもよく、被覆部材71が吐出器本体13および外カバー17の両方に設けられていてもよい。
また、ノズル筒部41がない吐出器本体13を本発明に採用することが可能である。
11 装着キャップ
12 ステム
13 吐出器本体
14 挿入隙間
15 貫通窓
16 規制突部
17 外カバー
18 可動部材
41 ノズル筒部
52 係止部
54 押圧突起
60 操作治具付き吐出器
61 操作治具
65 縦穴部
71 被覆部材
Claims (7)
- 容器本体の口部に螺着される装着キャップと、
前記装着キャップに、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有する吐出器本体と、
前記装着キャップに立設され、前記吐出器本体との間に上方に開口する径方向の挿入隙間が設けられるとともに、前記挿入隙間に径方向に対向する貫通窓が形成された規制突部と、
前記装着キャップおよび前記規制突部に周方向に回転自在に外装され、前記貫通窓を径方向の外側から覆う外カバーと、
前記貫通窓に径方向に移動自在に配置された可動部材と、を備え、
前記外カバーの内周面には、前記可動部材が径方向の外側に移動したときに前記可動部材が係止することで、前記外カバーの前記規制突部に対する回転を規制する係止部が形成されていることを特徴とする吐出器。 - 前記可動部材は、前記貫通窓の内周縁に弾性変形自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出器。
- 前記可動部材には、径方向の内側に向けて突出する押圧突起が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出器。
- 前記吐出器本体および前記外カバーのうちの少なくとも一方には、前記挿入隙間を上方から覆う被覆部材が、下方に向けて移動自在に連結されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出器。
- 前記係止部は、径方向の外側に向けて窪む溝状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出器。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載の吐出器と、
前記挿入隙間に着脱自在に挿入され、前記可動部材を径方向の外側に移動させて前記係止部に係止させた操作治具と、を備えていることを特徴とする操作治具付き吐出器。 - 前記吐出器本体は、径方向の外側に向けて突出するノズル筒部を備え、
前記操作治具は、筒状に形成されるとともに、下方に向けて開口し前記ノズル筒部が配置された縦穴部を有し、
前記縦穴部は、前記可動部材よりも周方向に小さいことを特徴とする請求項6に記載の操作治具付き吐出器。
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JP2015194190A JP6507073B2 (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 吐出器および操作治具付き吐出器 |
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JP2015194190A JP6507073B2 (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 吐出器および操作治具付き吐出器 |
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2015
- 2015-09-30 JP JP2015194190A patent/JP6507073B2/ja active Active
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