JP2017065750A - 吐出器および操作治具付き吐出器 - Google Patents

吐出器および操作治具付き吐出器 Download PDF

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Abstract

【課題】不正使用による着脱が困難な新規な吐出器を提供する。【解決手段】吐出器10は、容器本体の口部に螺着される装着キャップ11と、装着キャップ11に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステム12を有する吐出器本体13と、装着キャップ11に立設され、吐出器本体13との間に上方に開口する径方向の挿入隙間14が設けられるとともに、挿入隙間14に径方向に対向する貫通窓15が形成された規制突部16と、装着キャップ11および規制突部16に周方向に回転自在に外装され、貫通窓15を径方向の外側から覆う外カバー17と、貫通窓15に径方向に移動自在に配置された可動部材18と、を備え、外カバー17の内周面には、可動部材18が径方向の外側に移動したときに可動部材18が係止することで、外カバー17の規制突部16に対する回転を規制する係止部52が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出器および操作治具付き吐出器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に記載の吐出器が知られている。この吐出器では、例えば、店頭での陳列やホテル等の施設に据え置かれるときに容器本体から取り外され、内容物が入れ替えられたり抜き取られたりする等の悪戯(不正使用)を想定し、不正使用を防止する対策としてラチェット機構を採用した2つの部材で装着キャップを構成している。
特開2004−344822号公報
ところで近年、様々なニーズに応じて、不正使用の防止対策をされた新たな吐出器が望まれている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、不正使用による着脱が困難な新規な吐出器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出器は、容器本体の口部に螺着される装着キャップと、前記装着キャップに、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有する吐出器本体と、前記装着キャップに立設され、前記吐出器本体との間に上方に開口する径方向の挿入隙間が設けられるとともに、前記挿入隙間に径方向に対向する貫通窓が形成された規制突部と、前記装着キャップおよび前記規制突部に周方向に回転自在に外装され、前記貫通窓を径方向の外側から覆う外カバーと、前記貫通窓に径方向に移動自在に配置された可動部材と、を備え、前記外カバーの内周面には、前記可動部材が径方向の外側に移動したときに前記可動部材が係止することで、前記外カバーの前記規制突部に対する回転を規制する係止部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、外カバーが装着キャップおよび規制突部に周方向に回転自在に外装されている。したがって、不正使用を目的として吐出器を容器本体から離脱させるため、外カバーを介して装着キャップを容器本体の口部に対して周方向に回転させようとしても、外カバーが装着キャップに対して空回りすることから、装着キャップが回転して装着キャップと口部との螺着が解除されるのを防ぐことができる。
一方、例えば容器本体に内容物を充填する等の正当な使用のために装着キャップを回転させるときには、挿入隙間に対して上方から操作治具を挿入し、可動部材を径方向の外側に移動させて係止部に係止させる。これにより、外カバーの規制突部に対する回転が規制され、外カバーを回転させたときに装着キャップを外カバーと共回りさせることが可能になり、装着キャップを口部から離脱させることができる。
以上より、この吐出器によれば、正当な使用を実現させつつも不正使用による着脱を困難にすることができる。さらに、正当な使用時には、単に挿入隙間に上方から操作治具を挿入すればよく、構造の簡素化を図るとともに操作性を確保することができる。
前記可動部材は、前記貫通窓の内周縁に弾性変形自在に連結されていてもよい。
この場合、可動部材が、貫通窓の内周縁に弾性変形自在に連結されているので、正当な使用後、単に操作治具を挿入隙間から引き抜くことで、可動部材を復元変形させて係止部から離脱させ、不正使用を防止することができる。したがって、操作性を効果的に確保することができる。
前記可動部材には、径方向の内側に向けて突出する押圧突起が設けられていてもよい。
この場合、可動部材に押圧突起が設けられているので、挿入隙間に操作治具を挿入したときに、操作治具が、押圧突起を径方向の外側に押し込むことにより、可動部材を径方向の外側に移動させることができる。したがって、例えば、操作治具の外周面に、可動部材を押し込むための突部を設ける等する必要がなく、挿入隙間に操作治具を挿入させるときの操作性を確保することができる。
前記吐出器本体および前記外カバーのうちの少なくとも一方には、前記挿入隙間を上方から覆う被覆部材が、下方に向けて移動自在に連結されていてもよい。
この場合、被覆部材が挿入隙間を上方から覆うので、挿入隙間を被覆部材によって外部から覆い隠すことができる。したがって、外観性を確保するとともに、例えば外部からの水分の浸入を抑制すること等ができる。
また、被覆部材が、下方に向けて移動自在とされているので、挿入隙間に操作治具を挿入させるときの操作性を確保することができる。
前記係止部は、径方向の外側に向けて窪む溝状に形成されていてもよい。
この場合、係止部が溝状に形成されているので、構造の簡素化を確実に図ることができる。
本発明に係る操作治具付き吐出器は、前記吐出器と、前記挿入隙間に着脱自在に挿入され、前記可動部材を径方向の外側に移動させて前記係止部に係止させた操作治具と、を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、操作治具が可動部材を径方向の外側に移動させて可動部材を係止部に係止させているので、外カバーの規制突部に対する回転を規制することができる。したがって、外カバーを回転させることで装着キャップを外カバーと共回りさせることが可能なり、装着キャップを口部から離脱させることができる。
一方、不正使用を防止するときには、操作治具を挿入隙間から上方に引き抜き、可動部材を径方向の内側に移動させて係止部から離脱させる。すると、外カバーの規制突部に対する回転の規制が解除されるため、外カバーを介して装着キャップを容器本体の口部に対して周方向に回転させようとしても、外カバーが装着キャップに対して空回りすることから、装着キャップが回転して装着キャップと口部との螺着が解除されるのを防ぐことができる。
以上より、この操作治具付き吐出器によれば、正当な使用を実現させつつも不正使用による着脱を困難にすることができる。さらに、不正使用の規制をするときには、単に操作治具を挿入隙間から上方に引き抜けばよく、構造の簡素化を図るとともに操作性を確保することができる。
前記吐出器本体は、径方向の外側に向けて突出するノズル筒部を備え、前記操作治具は、筒状に形成されるとともに、下方に向けて開口し前記ノズル筒部が配置された縦穴部を有し、前記縦穴部は、前記可動部材よりも周方向に小さくてもよい。
この場合、操作治具が筒状に形成されているので、装着キャップを外カバーと共回りさせるときに、可動部材を径方向の外側に移動させ係止部に係止させた状態を周方向の全周にわたって維持することができる。
また、操作治具に縦穴部が設けられているので、操作治具が筒状に形成され、かつ吐出器本体がノズル筒部を備える構成であっても、挿入隙間に操作治具を容易に着脱させることができる。
また、縦穴部が、可動部材よりも周方向に小さいので、可動部材が、操作治具のうち、周方向に沿って縦穴部が形成された部分を周方向に通過するときであっても、操作治具によって可動部材を径方向の外側に移動させた状態を維持し易くすることが可能になり、操作性を確保することができる。
本発明によれば、不正使用による着脱が困難な新規な吐出器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る吐出器を示す半断面図である。 図1に示す吐出器の要部の拡大図である。 図1に示すA−A断面矢視図である。 図1に示す吐出器を構成する装着キャップおよび規制突部の半断面図である。 図1に示す吐出器に操作治具を装着させてなる操作治具付き吐出器を示す半断面図である。 図5に示す操作治具付き吐出器の要部の拡大図である。 図5に示すB−B断面矢視図である。 図5に示す操作治具付き吐出器を構成する操作治具の半断面図である。 本発明の第2実施形態に係る吐出器を示す半断面図である。 図9に示す吐出器の要部の拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る吐出器を示す半断面図である。 図9に示す吐出器の要部の拡大図である。 図9に示す吐出器を構成する規制突部の要部の平面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係る吐出器を説明する。
図1から図4に示すように、吐出器10は、図示しない容器本体の口部に螺着される装着キャップ11と、装着キャップ11に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステム12を有する吐出器本体13と、装着キャップ11に立設され、吐出器本体13との間に上方に開口する径方向の挿入隙間14が設けられるとともに、挿入隙間14に径方向に対向する貫通窓15が形成された規制突部16と、装着キャップ11および規制突部16に周方向に回転自在に外装され、貫通窓15を径方向の外側から覆う外カバー17と、貫通窓15に径方向に移動自在に配置された可動部材18と、を備えている。
ここで、規制突部16および外カバー17は、いずれも筒状に形成され、装着キャップ11、ステム12、規制突部16および外カバー17の各中心軸は、共通軸上に配置されるとともに容器本体の容器軸と同軸に位置する。以下では、この共通軸を軸線Oといい、軸線Oに沿う方向を上下方向という。上下方向に沿う容器本体側を下側といい、その反対側を上側という。吐出器10を上下方向から見た平面視において、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
装着キャップ11は、吐出器本体13を容器本体に装着させる。装着キャップ11は、容器本体の口部に径方向の外側から装着される周壁部21と、周壁部21の上方から径方向の内側に向けて突出する環状の天壁部22と、を備えている。
吐出器本体13は、シリンダ23と、弁部材24と、付勢部材25と、前記ステム12と、ピストン26と、押下ヘッド27と、液通路28と、を備えている。
シリンダ23は、容器本体内に挿入される。シリンダ23は、装着キャップ11の内側に固定された環状の取付フランジ部29と、取付フランジ部29の内周縁から下方に向けて延設された基筒部30と、基筒部30の下端縁に連設され、下方に向かうに従い漸次縮径するテーパ筒31と、テーパ筒31の下端縁から下方に向けて延設され、容器本体内の内容物を吸い上げる吸上筒32が嵌合された嵌合筒33と、を備えている。
シリンダ23には、外気導入孔34と、縦リブ35と、が設けられている。外気導入孔34は、基筒部30を径方向に貫通していて、シリンダ23内と容器本体内とを連通する。外気導入孔34は、容器本体内に外気を導入する。縦リブ35は、基筒部30の内周面からテーパ筒31の内周面にわたって上下方向に延びていて、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
弁部材24は、上下方向に沿って延びる棒状とされ、シリンダ23内に上下動可能に挿入されている。弁部材24の下端部には、弁部材24の上下動に伴ってテーパ筒31の内周面に接離可能な下部弁体36が形成されている。
付勢部材25は、シリンダ23内において弁部材24に外挿されている。付勢部材25は、縦リブ35とステム12の下端部との間に介在し、ステム12を上方に向けて付勢する。
ステム12は、下ステム37および上ステム38が上下方向に直列に連結されて構成されている。下ステム37は、基筒部30内に配置されていて、下ステム37における下端部内には、弁部材24の上端部が液密状態で上下摺動自在に嵌合されている。上ステム38は、下ステム37の上端部に外嵌されていて、上ステム38の上端部は、装着キャップ11よりも上方に向けて突出している。
ピストン26は、ステム12に連係するとともに、シリンダ23内に上下摺動自在に収容されている。ピストン26の外周面は、シリンダ23の内周面に液密状態で上下摺動可能に嵌合する。ピストン26は、外気導入孔34を径方向の内側から閉塞している。ピストン26は、上下方向に沿って、下ステム37の下端部と、上ステム38の下端部と、の間に位置している。ピストン26の下端部は、下ステム37の下端部に設けられた着座部37aに上方から着座していて、ピストン26と上ステム38の下端部とは、上下方向に離間している。
シリンダ23の内部のうち、ピストン26の下方に位置する空間は、内容物が収容される液室39となっている。液室39は、ステム12の下端部と、弁部材24の外周面と、シリンダ23の内周面と、により画成されている。
押下ヘッド27は、ステム12に装着されている。押下ヘッド27は、有頂筒状のヘッド本体40と、ヘッド本体40から径方向の外側に向けて突出するノズル筒部41と、ヘッド本体40の頂壁部から下方に向けて延びステム12の上端部に装着される装着筒部42と、を備えている。ノズル筒部41の先端部内は、内容物を吐出するノズル孔43となっている。ノズル孔43は、ノズル筒部41内および装着筒部42内を通してステム12内に連通している。
液通路28は、ノズル孔43と液室39とを連通する。液通路28は、ピストン26の内周面と下ステム37の外周面との間に形成された第1液通路44と、下ステム37の外周面と上ステム38の内周面との間に形成された第2液通路45と、を備えている。液通路28と液室39との連通は、ピストン26が着座部37aに上方から着座することによって遮断されている。
規制突部16は、ヘッド本体40(押下ヘッド27)よりも大径とされている。規制突部16の上端開口縁は、ヘッド本体40の下端開口縁よりも下方に位置している。規制突部16は、上ステム38(ステム12)を径方向の外側から囲繞していて、上ステム38の外周面との間に前記挿入隙間14を画成している。挿入隙間14は、周方向の全周にわたって延びる環状に形成されている。
貫通窓15は、規制突部16を径方向に貫通する。貫通窓15は、この貫通窓15を径方向の外側から見た正面視において、一対の辺部が上下方向に延びる矩形状に形成されている。貫通窓15は、軸線Oを挟んで互いに対向するように一対、設けられている。
外カバー17は、下方から上方に向けて漸次、縮径する多段筒状に形成されている。外カバー17は、装着キャップ11に外装された大径部46と、規制突部16に外装された小径部47と、を備えている。
大径部46の内周面と装着キャップ11の外周面との間には、規制部48が設けられている。規制部48は、外カバー17を、上下方向の移動を規制した状態で、周方向に回転自在に保持している。規制部48は、装着キャップ11の外周面および大径部46の内周面のうちの一方に設けられた周溝部に、他方に設けられた突部が配置されてなる。
図2に示すように、小径部47の上端部は、ヘッド本体40の下端部と上下方向にほぼ同等の位置に配置されている。小径部47の上端部とヘッド本体40の下端部との間には、挿入隙間14を上方に向けて開放する環状の開放隙間51が設けられている。
図2および図3に示すように、小径部47の内周面には、係止部52が形成されている。係止部52は、径方向の外側に向けて窪む溝状に形成されている。係止部52は、小径部47の下端部に形成されていて、下方に向けて開口している。係止部52は、周方向に間隔をあけて複数配置されていて、係止部52の数は、貫通窓15の数よりも多い。係止部52の周方向の大きさは、周方向に隣り合う係止部52同士の周方向に沿う間隔よりも大きく、貫通窓15の周方向の大きさよりも大きい。
可動部材18は、貫通窓15の内周縁に弾性変形自在に連結されている。図4に示すように、可動部材18は、貫通窓15の正面視において、一対の辺部が上下方向に延びる矩形状に形成されており、可動部材18のうち、前記平面視においてなす矩形状の上辺を構成する上端部が、貫通窓15の内周縁に連結されている。可動部材18の上端部は、全長にわたって連続して貫通窓15の内周縁に連結されている。可動部材18の周方向の両端部、および下端部は、貫通窓15の内周縁との間に間隙をあけて配置されている。
図2から図4に示すように、可動部材18は、表裏面(外面および内面)が径方向を向く板状に形成されている。可動部材18において径方向の外側を向く外面は、規制突部16の外周面と面一に形成され、可動部材18において径方向の内側を向く内面は、規制突部16の内周面と面一に形成されている。
可動部材18には、薄肉溝53と、押圧突起54と、が設けられている。
薄肉溝53は、可動部材18の外面に設けられている。薄肉溝53は、周方向に延びる帯状に形成されている。薄肉溝53の上端部は、可動部材18の上端部上に配置され、薄肉溝53の下端部は、係止部52の上端部と上下方向にほぼ同等の位置に配置されている。薄肉溝53は、可動部材18のうち、上端部を含む上部に配置されている。薄肉溝53は、可動部材18の上部を周方向に横断し、周方向の両側に向けて開口している。薄肉溝53は、可動部材18の上部を下部よりも薄肉にし、上部を下部よりも容易に弾性変形させ易くしている。
押圧突起54は、可動部材18の内面から径方向の内側に向けて突出している。押圧突起54の上端部は、薄肉溝53の下端部と同等の位置に配置され、押圧突起54の下端部は、可動部材18の下端部とほぼ同等の位置に配置されている。押圧突起54の径方向の大きさは、上方から下方に向けて漸次大きくなっており、押圧突起54には、径方向の内側を向く傾斜面が形成されている。
前記吐出器10では、内容物を吐出するときには、押下ヘッド27を押し下げ、付勢部材25を上下方向に圧縮変形させながら、押下ヘッド27とステム12とを一体的に下降させる。するとまず、ピストン26の上下方向の位置が維持されたままステム12が下降し、下部弁体36がシリンダ23の下端開口部を閉塞するとともに、ピストン26の下端部と着座部37aとの間に、周方向の全周にわたって延びる図示しない導入隙間が形成される。これにより、前記導入隙間および液通路28を通して液室39とノズル孔43とが連通する。
そして、上ステム38の下端部がピストン26に上方から突き当たり、ピストン26がステム12とともに下降すると、液室39内(シリンダ23内)の内容物が加圧されて前記導入隙間および液通路28を通してノズル孔43に圧送され、ノズル孔43から吐出する。
その後、押下ヘッド27の押し下げを解除すると、付勢部材25の弾性復元力によりステム12およびピストン26が上方に押し上げられる。これにより、ピストン26が着座部37aに着座して前記導入隙間が閉塞され、液室39と液通路28との連通が遮断されるとともに、下部弁体36がシリンダ23の下端開口部を開放し、容器本体内とシリンダ23内とが連通する。そして、液室39が拡大して液室39内が負圧になることで、容器本体内の内容物が液室39内に流入する。またこの内容物の液室39内への流入に伴い、容器本体内に外気導入孔34から外気が導入される。
ここで前記吐出器10では、前述したように、外カバー17が装着キャップ11および規制突部16に周方向に回転自在に外装されている。したがって、不正使用を目的として吐出器10を容器本体から離脱させるため、外カバー17を介して装着キャップ11を容器本体の口部に対して周方向に回転させようとしても、外カバー17が装着キャップ11に対して空回りすることから、装着キャップ11が回転して装着キャップ11と口部との螺着が解除されるのを防ぐことができる。
一方、例えば容器本体に内容物を充填する等の正当な使用のために装着キャップ11を回転させるときには、図5から図8に示すように、挿入隙間14に対して上方から筒状の操作治具61を挿入し、操作治具付き吐出器60を形成する。この操作治具付き吐出器60では、操作治具61が、可動部材18を径方向の外側に移動させて係止部52に係止させている。このように、可動部材18が径方向の外側に移動したときに係止部52に可動部材18が係止することで、係止部52は、外カバー17の規制突部16に対する回転を規制している。
操作治具61は、挿入隙間14に着脱自在に挿入され、ヘッド本体40を径方向の外側から囲繞している。操作治具61の下端部は、挿入隙間14に挿入された挿入部62とされている。挿入部62は、操作治具61において挿入部62よりも上側に位置する部分である操作部63よりも薄肉に形成され、挿入部62の外径は、操作部63の外径よりも小さい。挿入部62の外周面は、押圧突起54を径方向の外側に押し込んでおり、可動部材18を径方向の外側に弾性変形させて係止部52内に位置させている。操作部63の下端部は、外カバー17の上端開口縁に下方から支持されている。
図8に示すように、操作治具61には、指掛け部64と、縦穴部65と、が形成されている。
指掛け部64は、操作部63の上端部から径方向の外側に突出している。指掛け部64は、周方向の全周にわたって延びる環状に形成されている。
縦穴部65は、下方に向けて逆U字状に開口し、操作治具61を使用した際には、縦穴部65の開口内にノズル筒部41が配置される。縦穴部65は、上下方向に直線状に延び、縦穴部65の上端部は、操作部63に配置される。縦穴部65は、ノズル筒部41よりも周方向に大きく、可動部材18よりも周方向に小さい。
図5から図7に示すように、前記操作治具付き吐出器60では、操作治具61が可動部材18を径方向の外側に移動させて可動部材18を係止部52に係止させているので、外カバー17の規制突部16に対する回転を規制することができる。したがって、外カバー17を回転させることで装着キャップ11を外カバー17と共回りさせることが可能なり、装着キャップ11を口部から離脱させることができる。
ここで、操作治具61が筒状に形成されているので、可動部材18を径方向の外側に移動させ係止部52に係止させた状態を、周方向の全周にわたって維持することができる。
また縦穴部65が、可動部材18よりも周方向に小さいので、可動部材18が、操作治具61のうち、周方向に沿って縦穴部65が形成された部分を周方向に通過するときであっても、操作治具61によって可動部材18を径方向の外側に移動させた状態を維持し易くすることが可能になり、操作性を確保することができる。
一方、不正使用を防止するときには、操作治具61を挿入隙間14から上方に引き抜き、可動部材18を、自身の弾性復元力に基づいて径方向の内側に移動(復元変形)させて係止部52から離脱させる。すると、外カバー17の規制突部16に対する回転の規制が解除されるため、外カバー17を介して装着キャップ11を容器本体の口部に対して周方向に回転させようとしても、外カバー17が装着キャップ11に対して空回りすることから、装着キャップ11が回転して装着キャップ11と口部との螺着が解除されるのを防ぐことができる。
なお、操作治具61を挿入隙間14に着脱させるときに、挿入隙間14に対して上方から操作治具61を挿入するときには、ノズル筒部41は縦穴部65に挿入され、操作治具61を挿入隙間14から上方に引き抜くときには、ノズル筒部41が縦穴部65から離脱される。
このように、操作治具61に縦穴部65が設けられているので、吐出器本体13がノズル筒部41を備える構成であっても、挿入隙間14に操作治具61を容易に着脱させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出器10および操作治具付き吐出器60によれば、正当な使用を実現させつつも不正使用による着脱を困難にすることができる。また吐出器10では、正当な使用時には、単に挿入隙間14に上方から操作治具61を挿入すればよく、操作治具付き吐出器60では、不正使用の規制をするときには、単に操作治具61を挿入隙間14から上方に引き抜けばよく、いずれであっても、構造の簡素化を図るとともに操作性を確保することができる。
また、係止部52が溝状に形成されているので、構造の簡素化を確実に図ることができる。
また、可動部材18が、貫通窓15の内周縁に弾性変形自在に連結されているので、正当な使用後、単に操作治具61を挿入隙間14から引き抜くことで、可動部材18を復元変形させて係止部52から離脱させ、不正使用を防止することができる。したがって、操作性を効果的に確保することができる。
また、可動部材18に押圧突起54が設けられているので、挿入隙間14に操作治具61を挿入したときに、操作治具61が、押圧突起54を径方向の外側に押し込むことにより、可動部材18を径方向の外側に移動させることができる。したがって、例えば、操作治具61の外周面に、可動部材18を押し込むための突部を設ける等する必要がなく、挿入隙間14に操作治具61を挿入させるときの操作性を確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の吐出器70を、図9および図10を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る吐出器70では、外カバー17(吐出器本体13および外カバー17のうちの少なくとも一方)に被覆部材71が連結されている。被覆部材71は、挿入隙間14を上方から覆っていて、外カバー17に、下方に向けて移動自在に連結されている。被覆部材71は、開放隙間51に配置され、軸線Oと同軸の環状に形成されている。
被覆部材71は、例えばニトリルゴムやブチルゴム、シリコンゴム、エラストマー、ウレタン等の弾性変形可能な軟材質によって、外カバー17とは別体の膜状に形成されている。被覆部材71は、外カバー17の上端部から径方向の内側に向けて突出している。被覆部材71の下面の外周縁部は、外カバー17の上端開口縁に固着されている。なお、被覆部材71と外カバー17との固着方法については特に限定されるものではなく、例えば接着や嵌合などを採用することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出器70によれば、被覆部材71が挿入隙間14を上方から覆うので、挿入隙間14を被覆部材71によって外部から覆い隠すことができる。したがって、外観性を確保するとともに、例えば外部からの水分の浸入を抑制すること等ができる。
また、被覆部材71が、図10に2点鎖線で示すように、下方に向けて移動自在とされているので、挿入隙間14に操作治具61を挿入させるときの操作性を確保することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の吐出器80を、図11から図13を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る吐出器80では、被覆部材71は、外カバー17と同一材料で一体に形成されている。被覆部材71の外周縁部は、外カバー17の上端部の内周面に弾性ヒンジ81を介して連結されている。被覆部材71は、周方向に間隔をあけて複数の切欠き71bを設けることで、複数の分割片71aに分割されている。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出器80によれば、前記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
ここで、本実施形態および前記第2実施形態に係る吐出器70、80では、被覆部材71が、外カバー17に連結されているが、本発明はこれに限られない。被覆部材71が、吐出器本体13および外カバー17のうちの少なくとも一方に連結された形態を適宜採用することが可能である。例えば、被覆部材71が吐出器本体13(例えば、押下ヘッド27)に設けられていてもよく、被覆部材71が吐出器本体13および外カバー17の両方に設けられていてもよい。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、容器本体として、内容物が収容されると共に内容物の減少に伴い減容変形する内容器、および内容器が内装される外容器を備える二重容器を採用することができる。この場合、内容器内の内容物が液室39内に流入するときに、内容器が減容変形することから、外気導入孔34から内容器内に外気を導入する必要がなく、外気導入孔34を省略することができる。
また、ノズル筒部41がない吐出器本体13を本発明に採用することが可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10、70、80 吐出器
11 装着キャップ
12 ステム
13 吐出器本体
14 挿入隙間
15 貫通窓
16 規制突部
17 外カバー
18 可動部材
41 ノズル筒部
52 係止部
54 押圧突起
60 操作治具付き吐出器
61 操作治具
65 縦穴部
71 被覆部材

Claims (7)

  1. 容器本体の口部に螺着される装着キャップと、
    前記装着キャップに、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有する吐出器本体と、
    前記装着キャップに立設され、前記吐出器本体との間に上方に開口する径方向の挿入隙間が設けられるとともに、前記挿入隙間に径方向に対向する貫通窓が形成された規制突部と、
    前記装着キャップおよび前記規制突部に周方向に回転自在に外装され、前記貫通窓を径方向の外側から覆う外カバーと、
    前記貫通窓に径方向に移動自在に配置された可動部材と、を備え、
    前記外カバーの内周面には、前記可動部材が径方向の外側に移動したときに前記可動部材が係止することで、前記外カバーの前記規制突部に対する回転を規制する係止部が形成されていることを特徴とする吐出器。
  2. 前記可動部材は、前記貫通窓の内周縁に弾性変形自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出器。
  3. 前記可動部材には、径方向の内側に向けて突出する押圧突起が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出器。
  4. 前記吐出器本体および前記外カバーのうちの少なくとも一方には、前記挿入隙間を上方から覆う被覆部材が、下方に向けて移動自在に連結されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出器。
  5. 前記係止部は、径方向の外側に向けて窪む溝状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の吐出器と、
    前記挿入隙間に着脱自在に挿入され、前記可動部材を径方向の外側に移動させて前記係止部に係止させた操作治具と、を備えていることを特徴とする操作治具付き吐出器。
  7. 前記吐出器本体は、径方向の外側に向けて突出するノズル筒部を備え、
    前記操作治具は、筒状に形成されるとともに、下方に向けて開口し前記ノズル筒部が配置された縦穴部を有し、
    前記縦穴部は、前記可動部材よりも周方向に小さいことを特徴とする請求項6に記載の操作治具付き吐出器。
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