JP2017105533A - 付け替え容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物が収容される容器本体2の口部2aに離脱自在に装着されたキャップ3と、口部2a内に配設された収容筒部11を有する内部材4とを備え、キャップ3が離脱された口部2aに、容器本体2内の内容物を吐出孔から吐出する吐出器が取り付けられ、吐出器のうち、内部が吐出孔に連通するシリンダが収容筒部11内に収容される付け替え容器1であって、内部材4は、収容筒部11に外装されるとともに、収容筒部11との間に外気を通過させる外気流路Rを画成する通路外装筒6を備え、通路外装筒6の下端部は弾性変形可能に形成されるとともに、収容筒部11の外周面に当接し、内部材4には、外気流路Rに外気を導入させる外気導入孔25が形成された構成の付け替え容器を提供する。
【選択図】図1
Description
この場合、収容筒部内に内容物が進入している状態で、上述した付け替え操作を行うと、収容筒部内においてシリンダの外周面等に内容物が付着し、シリンダが汚れる等の課題がある。
本発明に係る付け替え容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に離脱自在に装着されたキャップと、前記口部内に配設された収容筒部を有する内部材と、を備え、前記キャップが離脱された前記口部に、前記容器本体内の内容物を吐出孔から吐出する吐出器が取り付けられ、前記吐出器のうち、内部が前記吐出孔に連通するシリンダが前記収容筒部内に収容される付け替え容器であって、前記内部材は、前記収容筒部に外装されるとともに、前記収容筒部との間に外気を通過させる外気流路を画成する通路外装筒を備え、前記通路外装筒の下端部は、弾性変形可能に形成されるとともに、前記収容筒部の外周面に当接し、前記内部材には、前記外気流路に外気を導入させる外気導入孔が形成されていることを特徴とする。
また、外気導入孔が収容筒部の内側ではなく外周側に画成された外気流路に連通しているので、流通段階等の未使用状態において、収容筒部内への内容物の進入を防ぐことができる。これにより、その後吐出器を付け替え容器に取り付ける付け替え操作を行う際に、収容筒部内においてシリンダの外周面等に内容物が付着するのを防止できる。
この構成によれば、外気導入孔と容器本体の外部との連通を遮断する位置で、容器本体の口部の外周面および内部材の外周面のうち少なくとも一方において、外気導入孔とキャップの開口端との間に位置する部分にキャップのシール部が密接しているので、流通段階等の未使用状態において、容器本体内の内容物が外気流路を通じて外気導入孔からさらにキャップ3の外へ流出することを防止できる。
この構成によれば、被装着筒部の外周面、およびキャップの内周面にそれぞれ、外側アンダーカット部が形成されているので、キャップの内側に内部材を組み付けた組み付け体を操作して、内容物の充填された容器本体に装着することが可能になり、キャップおよび内部材を個別に容器本体に装着する場合と比べて、組み立て工数を低減することができる。
また、被装着筒部の内周面、および口部の外周面にそれぞれ、外側アンダーカット部より、容器軸方向の係合力が大きい内側アンダーカット部が形成されているので、容器本体の口部からキャップを離脱する際に、内側アンダーカット部の係合を維持しつつ、外側アンダーカット部の係合を解除することが可能になり、内部材を口部に残存させ、キャップのみを口部から取り外すことができる。
この構成によれば、吐出器をシリンダ側から口部内に進入させる過程において、シリンダが栓部材の上面に当接して栓部材を押し込んだときに、栓部材の下面に形成された補強突部が栓部材の変形を抑制するので、弱化部を破断する操作が安定する。
この構成によれば、シリンダが栓部材のうち突部にまず当接し、弱化部のうち突部周辺に位置する部分を起点として破断されるので、弱化部を破断する操作がさらに安定する。
この構成によれば、シリンダによる突部の押し込みによって突部が変形することを抑制できるので、弱化部を破断する操作がより安定する。
この構成によれば、栓部材が破断可能な弱化部および破断不能な連結部を介して内部材に連結されるため、シリンダが栓部材を押し込んで弱化部を破断させると、栓部材は連結部周りに下方に向けて回動する。そして補強突部は、栓部材の下面のうち連結部に連なる逃げ部を回避した部分に形成されているため、栓部材が回動する際に、補強突部の下面側が内部材に接触することによって栓部材の回動が妨げられるのを抑止することができる。
これにより、例えば栓部材の回動量が小さい場合に生じる、収容筒部内と容器本体内との連通が妨げられる現象や、付け替え容器に吐出器を取り付ける際に操作力が上昇する現象などが発生するのを抑えることができる。
図1に示すように、本実施形態の付け替え容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに離脱自在に装着された有頂筒状のキャップ3と、口部2a内に配設された筒状の内部材4と、を備えている。
基筒部21は、その上端部が口部2a内に挿入される一方、下端部が容器本体2内において口部2aよりも下方に突出して胴部2c内に位置している。基筒部21の上端部には、径方向の外側に向けて外フランジ部23が突設されている。外フランジ部23は、容器本体2の口部2aの上端開口縁上に後述する通路外装筒6を介して配置されている。外フランジ部23の外周縁には、下方に向けて被装着筒部24が突設されている。被装着筒部24は、容器本体2の口部2aの上縁部にアンダーカット係合により装着されている。
筒部本体15の内周面には、内嵌筒13の内側の容器軸O方向の連通を遮断する円板状の栓部材31が破断可能な弱化部32を介して連結されている。弱化部32は、栓部材31よりも薄肉になっているとともに、栓部材31の外周縁を全周に亘って取り囲んでいる。これにより、栓部材31は、流通段階等の未使用時において、内嵌筒13および連通筒部12を通した容器本体2内と収容筒部11内との連通を遮断する。
通路外装筒6は、口部2aと収容筒部11の基筒部21との間に配置される外装筒本体61と、外装筒本体61の上端部に径方向の外側に向けて突設される係止フランジ部62と、を有している。外装筒本体61の下端部は、弾性変形可能に形成されるとともに、収容筒部11の基筒部21の外周面21aに当接している。
これにより、通路外装筒6は、流通段階等の未使用時において、外装筒本体61が基筒部21の外周面21aに当接しているので、外気流路Rを通した外気導入孔25と容器本体2内との連通を遮断する。
図3に示すように、吐出器5は、容器本体2内に収容された内容物を吐出するポンプ部51と、ポンプ部51を容器本体2に取り付ける取付キャップ52と、を備えている。
まず取付キャップ52は、装着筒53と、装着筒53の上方に連設され、後述する押下ヘッド71の容器軸O方向に沿う移動を案内する案内筒54と、を備えている。
装着筒53は、案内筒54よりも大径に形成されるとともに、容器本体2の口部2aに着脱可能に螺着される。装着筒53と案内筒54との連結部分には、その内周面から径方向の内側に向けて突出するフランジ状のポンプ装着部55が設けられ、このポンプ装着部55にポンプ部51が固定されている。なお、装着筒53は、口部2aに着脱可能な構成であれば、螺着に限られない。
まず、図1に示すように、付け替え容器1のキャップ3を容器本体2の口部2aから離脱させる。
以上により、吐出器5の付け替え容器1への付け替え操作が完了する。
また、外気導入孔25が収容筒部11の内側ではなく外周側に画成された外気流路Rに連通しているので、流通段階等の未使用状態において、未使用状態における収容筒部11内への内容物の進入を防ぐことができる。これにより、その後吐出器5を付け替え容器1に取り付ける付け替え操作を行う際に、収容筒部11内においてシリンダ72の外周面等に内容物が付着するのを防止できる。
そして、吐出操作に伴う容器本体2内の減圧時に外気が通路外装筒6と収容筒部11との間に画成される外気流路Rに流入し、通路外装筒6の下端部が弾性変形して収容筒部11の外周面21aから離間することで外気流路Rが開放され、外気が外気流路Rを通して容器本体2内に流入する。これにより、吐出器5によるスムーズな吐出操作を行うことができる。
上述した実施形態では、キャップ3の内面に容器本体2の口部2aに密接可能なシール部3aを備えた構成としているが、これに限定されることはなく、シール部3aを形成しない構造であっても良いし、シール部3aの密接位置についても口部2aの外周面に制限されることはない。例えば、シール部3aを収容筒部11の被装着筒部24の外周面に密接する構造とすることも可能である。要は、口部2aの外周面および内部材4の外周面のうち少なくとも一方において、外気導入孔25とキャップ3の開口端との間に位置する部分にシール部3aが密接する構成であればよいのである。
この場合、収容筒部11の外フランジ部23の下面には、下方に向けて開口する凹部23aが形成されている。逆止弁64は、連通溝63の底部から上方に向けて突出して凹部23a内に進入し、この凹部23aを画成する内面のうち径方向の内側を向く係止面23b(図7参照)に対して当接している。逆止弁64が係止面23bに当接しているときには、外気流路Rと容器本体2の外部との連通が遮断された状態になっている。そのため、例えば流通段階等の未使用状態において、容器本体2内の内容物が外気流路Rに流入しても、逆止弁64により外方への漏出を規制することができる。そして、吐出器5の吐出操作に伴う容器本体2内の減圧時に外気流路Rに外気が流入する際には、逆止弁64が弾性変形して外気流路Rが開放され、外気が外気流路Rを通して容器本体2内に流入する。
図8に示すように、本実施形態の付け替え容器1Bは、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに離脱自在に装着された有頂筒状のキャップ3と、口部2a内に配設された筒状の内部材4と、を備えている。
基筒部21は、その上端部が口部2a内に挿入される一方、下端部が容器本体2内において口部2aよりも下方に突出して胴部2c内に位置している。基筒部21の上端部には、径方向の外側に向けて外フランジ部23が突設されている。外フランジ部23は、容器本体2の口部2aの上端開口縁上に後述する通路外装筒6およびパッキン62Bを介して配置されている。外フランジ部23の外周縁には、内側に口部2aが装着される被装着筒部24が下方に向けて突設されている。
被装着筒部24の内周面、および口部2aの外周面にはそれぞれ、互いが容器軸O方向に係合し、内部材4の口部2aからの離脱を抑止する内側アンダーカット部24b、2gが形成されている。口部2aの内側アンダーカット部2gは、小径部2dに形成されている。この内側アンダーカット部2gは、小径部2dの上端部に形成され、径方向の外側に向けて膨出している。被装着筒部24の内側アンダーカット部24bは、被装着筒部24における容器軸O方向の中間部に形成され、径方向の内側に向けて突出している。
被装着筒部24の外周面、およびキャップ3の内周面にはそれぞれ、互いが容器軸O方向に係合し、内部材4のキャップ3からの離脱を抑止する外側アンダーカット部24c、3cが形成されている。キャップ3の外側アンダーカット部3cは、キャップ3の周壁部における容器軸O方向の中間部において、雌ねじ部3dより上方に位置する部分に形成されている。この外側アンダーカット部3cは、全周にわたって連続して延びる周溝となっている。被装着筒部24の外側アンダーカット部24cは、被装着筒部24の下端に形成されている。この外側アンダーカット部24cは、径方向の外側に向けて突出し、周方向に延びるリブ状に形成され、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
そして、内側アンダーカット部24b、2gは、外側アンダーカット部24c、3cより、容器軸O方向の係合力が大きくなっている。すなわち、キャップ3を口部2aから外すときに、内部材4を口部2aから外さず口部2aに装着したままに維持できるようになっている。
被装着筒部24の内周面における下端部に、図10に示すように、前述の回り止めリブ2fが周方向で係合する係合部24aが形成されている。容器本体2の回り止めリブ2fと、収容筒部11の係合部24aと、が周方向で互いに係合することにより容器本体2および収容筒部11の相対的な容器軸O回りの回転移動が規制されている。
被装着筒部24には、図12に示すように、下方に向けて開口する切欠き孔50が形成されている。付け替え容器1Bを破棄するに際し、例えば、硬貨等の板材を切欠き孔50に差し込み、この板材により収容筒部11を容器本体2の口部2aに対して突き上げて、内側アンダーカット部24b、2gの容器軸O方向の係合を解除することで、収容筒部11を口部2aから容易に取り外すことができる。
筒部本体15の内周面には、内嵌筒13の内側の容器軸O方向の連通を遮断する円板状の栓部材31が破断可能な弱化部32を介して連結されている。弱化部32は、栓部材31よりも薄肉になっているとともに、栓部材31の外周縁を全周に亘って取り囲んでいる。これにより、栓部材31は、流通段階等の未使用時において、内嵌筒13および連通筒部12を通した容器本体2内と収容筒部11内との連通を遮断する。
通路外装筒6は、口部2aと収容筒部11の基筒部21との間に配置される外装筒本体61と、外装筒本体61の上端部に径方向の外側に向けて突設される係止フランジ部62Aと、を有している。外装筒本体61の上端部であって係止フランジ部62Aよりも下方には、円環状のパッキン62Bが外装筒本体61の径方向外側に向けて突出するように外装筒本体61の外面に挿入されている。外装筒本体61の下端部は、弾性変形可能に形成されるとともに、収容筒部11の基筒部21の外周面21aに当接している。
これにより、流通段階等の未使用時において、外気流路Rおよび外気導入孔25を通した容器本体2内と収容筒部11内との連通を遮断する。
以上の付け替え容器1Bは、図13に示すように、まず、外側アンダーカット部24c、3cを容器軸O方向に互いに係合させることによって、キャップ3の内側に内部材4を組み付けた後に、この組み付け体60を、内容物の充填された容器本体2に、内側アンダーカット部24b、2gを容器軸O方向に互いに係合させつつ装着することで形成される。
図9に示すように、吐出器5は、容器本体2内に収容された内容物を吐出するポンプ部51と、ポンプ部51を容器本体2に取り付ける取付キャップ52と、を備えている。
まず取付キャップ52は、装着筒53と、装着筒53の上方に連設され、後述する押下ヘッド71の容器軸O方向に沿う移動を案内する案内筒54と、を備えている。
装着筒53は、案内筒54よりも大径に形成されるとともに、容器本体2の口部2aに着脱可能に螺着される。案内筒54の下端部には、径方向の内側に向けて突出するフランジ状のポンプ装着部55が設けられ、このポンプ装着部55にポンプ部51が固定されている。なお、装着筒53は、口部2aに着脱可能な構成であれば、螺着に限られない。
まず、図12に示すように、付け替え容器1Bのキャップ3を容器本体2の口部2aから離脱させる。この際、図10に示されるような、容器本体2の回り止めリブ2fと、収容筒部11の係合部24aと、が周方向で互いに係合するので、内部材4は、容器本体2に対して容器軸O回りに共回りしない。また、内側アンダーカット部24b、2gは、外側アンダーカット部24c、3cより、容器軸O方向の係合力が大きくなっているので、キャップ3を口部2aから離脱するときに、内側アンダーカット部24b、2gの係合を維持しつつ、外側アンダーカット部24c、3cの係合が解除されることとなり、内部材4は口部2aに残存し、キャップ3のみ口部2aから取り外される。
これにより、シリンダ72のうち、下筒部77の下端縁が、栓部材31の突部33を下方に向けて押し込み、弱化部32を破断させ、栓部材31における周方向の少なくとも一部が内嵌筒13から離脱し、内嵌筒13および連通筒部12が開放される。その結果、容器本体2内とシリンダ72内とが連通筒部12を通して連通する。なお、本実施形態では、栓部材31に突部33が形成されているため、下筒部77から栓部材31に作用する押付力が突部33を介して局所的に作用する。これにより、弱化部32のうち突部33周辺に位置する部分が破断の起点となり、弱化部32をスムーズに破断できる。また、栓部材31は、連通筒部12を通して容器本体2内とシリンダ72内とが連通すれば、栓部材31の全体が内嵌筒13から離脱してもよく、栓部材31の一部が内嵌筒13に連結された状態であっても構わない。
また、取付キャップ52を口部2aに螺着する過程において、容器本体2の回り止めリブ2fと、収容筒部11の係合部24aと、が周方向で互いに係合することで、内部材4の容器本体2に対する容器軸O回りの共回りが防止されている。
以上により、吐出器5の付け替え容器1Bへの付け替え操作が完了する。
また、キャップ3に、収容筒部11の上端部内に嵌合されたシール筒3bが形成されていて、外気導入孔25と収容筒部11内との連通が遮断されているので、流通段階等の未使用状態において、容器本体2内の内容物が収容筒部11内に進入するのを確実に防ぐことができる。
また、被装着筒部24の外周面、およびキャップ3の内周面にそれぞれ、外側アンダーカット部24c、3cが形成されているので、キャップ3の内側に内部材4を組み付けた組み付け体60を操作して、内容物の充填された容器本体2に装着することが可能になり、キャップ3および内部材4を個別に容器本体2に装着する場合と比べて、組み立て工数を低減することができる。
また、被装着筒部24の内周面、および口部2aの外周面にそれぞれ、外側アンダーカット部24c、3cより、容器軸O方向の係合力が大きい内側アンダーカット部24b、2gが形成されているので、容器本体2の口部2aからキャップ3を離脱する際に、内側アンダーカット部24b、2gの係合を維持しつつ、外側アンダーカット部24c、3cの係合を解除することが可能になり、内部材4を口部2aに残存させ、キャップ3のみを口部2aから取り外すことができる。
例えば、前記実施形態では、フランジ部23の上面に通気溝30を形成することによって、外気が、外気導入孔25および外気流路Rを通して容器本体2内に供給される構成を示したが、これに代えて例えば、図14に示されるような構成を採用してもよい。
図示の例では、フランジ部23の上面に通気溝30が形成されておらず、口部2aの外周側と収容筒部11の外周側との連通が遮断されている。吐出器5のシリンダ72には、横貫通孔72aが形成されている。横貫通孔72aは、押下ヘッド71を押下する前の吐出器5の待機状態において、ピストン74により閉塞されている。
そして、押下ヘッド71の押下時、およびその復元移動時において、ピストン74が、横貫通孔72aを開放しているときに、シリンダ72内において、ピストン74より上方に位置する部分の外気が、横貫通孔72a、収容筒部11の内部、および外気導入孔25を通して外気流路Rに流入することで、外装筒本体61の下端部が、基筒部21の外周面21aに対して離間し外気流路Rを開放する。これにより、外気が外気流路Rを通して容器本体2内に流入する。
図15〜図17に示すように、本実施形態の付け替え容器1Cにおける内部材4Aの内嵌筒13Aは、筒部本体15と、突出フランジ部16と、を有しており、筒部本体15の内周面には、円板状の栓部材31Aが破断可能な弱化部32を介して連結されている。
栓部材31Aは、上方に向けて突となる曲面状を呈しており、栓部材31Aの上面うち周方向の一部には、突部33が形成されている。また、栓部材31Aの下面には、下方に向けて突出する補強突部34が形成されている。補強突部34は、下面視で円環状をなしており、栓部材31Aの全周にわたって形成されている。また、補強突部34は、上面視において突部33と重なる位置に形成されている。
上述と同様に、吐出器5をシリンダ72側から収容筒部11内に進入させると、シリンダ72のうち下筒部77は、内部材4Aの内嵌筒13A内に嵌合されるとともに、上筒部76が収容筒部11内に収容される。そして、シリンダ72のうち下筒部77の下端縁は、栓部材31Aの突部33に当接して突部33を下方に向けて押し込む。これにより、図18に示すように、上方に向けて突となる曲面状をなす栓部材31Aは、平面状を呈するように変形する。その後、図19に示すように、下筒部77の下端縁が突部33に当接して突部33を下方に向けて押し込むことにより、弱化部32は、破断し、栓部材31Aにおける周方向の少なくとも一部は、内嵌筒13Aから離脱し、内嵌筒13Aおよび連通筒部12が開放される。ここで、栓部材31Aに突部33が形成されており、下筒部77から栓部材31Aに作用する押付力が突部33を介して局所的に作用するので、弱化部32のうち突部33周辺に位置する部分を起点として、弱化部32がスムーズに破断される。
その後の操作については、上述した実施形態と同様である。
また、シリンダ72のうち下筒部77の下端縁が栓部材31Aのうち突部33にまず当接し、弱化部32が突部33周辺に位置する部分を起点して破断されることによっても、内部材4Aの開放操作が安定する。
さらに、補強突部34が上面視において突部33と重なる位置に形成されており、シリンダ72による突部33の押し込みによって突部33の変形が抑制できるので、内部材4Aの開放操作がさらに安定する。
例えば、栓部材31Aの形状は、図15〜図17に示す形状に限らず、例えば図20〜図23に示す形状であってもよい。
図20および図21に示す栓部材31Bでは、上面視で突部33と容器軸Oとを結ぶ線にほぼ平行な直線状の補強突部34Aが、容器軸Oおよび上記結ぶ線に直交する方向で間隔をあけて複数形成されている。また、図22および図23に示す栓部材31Cでは、栓部材31Cの下面の全面に補強突部34Bが形成されている。
なお、補強突部34、34A、34Bは、上面視で突部33と重なる位置に形成されていなくてもよい。
また、突部33は、平面視でT字状を呈しているが、他の形状であってもよく、栓部材31A、31B、31Cに形成されていなくてもよい。
さらに、弱化部32は、栓部材31Aの外周のうち少なくとも突部33周辺を含む部分に形成されていれば、栓部材31A、31B、31Cの全周にわたって形成されている必要はない。同様に、栓部材31A、31B、31Cに突部33が形成されていない場合においても、弱化部32は、全周にわたって形成されている必要はない。
図24〜図28に示すように、本実施形態の付け替え容器1Dにおける内部材4Aの内嵌筒13Dは、筒部本体15と、突出フランジ部16と、を有しており、筒部本体15の内周面には、円板状の栓部材31Dが破断可能な弱化部32および破断不能な連結部35を介して連結されている。弱化部32および連結部35は、周方向に互いに連なり、栓部材31Dの外周縁に沿って形成されている。容器軸O方向において、連結部35の厚みは弱化部32の厚みよりも大きく、栓部材31Dの厚みよりも小さい。
栓部材31Dの下面のうち、連結部35に連なる逃げ部36を回避した部分には、下方に向けて突出する補強突部34Cが形成されている。下面視において、逃げ部36は、容器軸Oから離れて位置するD字状に形成されており、逃げ部36の直線部は、その両端が栓部材31Dの外周縁に達している。下面視において、逃げ部36の平面積は、補強突部34Cの平面積より小さくなっている。補強突部34Cは、上面視において突部33と重なる位置に形成されている。なお、本実施形態における補強突部34Cには、径方向の中央部において上方に向けて窪む凹部が形成されている。
上述と同様に、吐出器5をシリンダ72側から収容筒部11内に進入させると、シリンダ72のうち下筒部77は、内部材4Aの内嵌筒13D内に嵌合されるとともに、上筒部76が収容筒部11内に収容される。そして、シリンダ72のうち下筒部77の下端縁は、栓部材31Dの突部33に当接して突部33を下方に向けて押し込む。これにより弱化部32は破断し、栓部材31Dが連結部35周りに下方に向けて回動することで、内嵌筒13Dおよび連通筒部12が開放される。
その後の操作については、上述した実施形態と同様である。
これにより、例えば栓部材31Dの回動量が小さい場合に生じる、収容筒部11内と容器本体2内との連通が妨げられる現象や、付け替え容器1Dに吐出器5を取り付ける際に操作力が上昇する現象等が発生するのを抑えることができる。
2 容器本体
2a 口部
2g,24b 内側アンダーカット部
3 キャップ
3a シール部
3c,24c 外側アンダーカット部
4,4A,4B 内部材
5 吐出器
6 通路外装筒
11 収容筒部
12 連通筒部
13,13A,13B,13C,13D 内嵌筒
21 基筒部
21a 外周面
23 外フランジ部
24 被装着筒部
25 外気導入孔
31,31A,31B,31C,31D 栓部材
32 弱化部
33 突部
34,34A,34B 補強突部
35 連結部
36 逃げ部
61 外装筒本体
62 係止フランジ部
63 連通溝
64 逆止弁
72 シリンダ
74 ピストン
R 外気流路
O 容器軸
Claims (7)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に離脱自在に装着されたキャップと、
前記口部内に配設された収容筒部を有する内部材と、を備え、
前記キャップが離脱された前記口部に、前記容器本体内の内容物を吐出孔から吐出する吐出器が取り付けられ、前記吐出器のうち、内部が前記吐出孔に連通するシリンダが前記収容筒部内に収容される付け替え容器であって、
前記内部材は、前記収容筒部に外装されるとともに、前記収容筒部との間に外気を通過させる外気流路を画成する通路外装筒を備え、
前記通路外装筒の下端部は、弾性変形可能に形成されるとともに、前記収容筒部の外周面に当接し、
前記内部材には、前記外気流路に外気を導入させる外気導入孔が形成されていることを特徴とする付け替え容器。 - 前記キャップには、前記容器本体の口部の外周面および前記内部材の外周面のうち少なくとも一方において、前記外気導入孔と前記キャップの開口端との間に位置する部分に密接し、前記外気導入孔と前記容器本体の外部との連通を遮断するシール部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の付け替え容器。
- 前記内部材は、内側に前記口部が装着される被装着筒部を備え、
前記被装着筒部の内周面、および前記口部の外周面にはそれぞれ、互いが容器軸方向に係合し、前記内部材の前記口部からの離脱を抑止する内側アンダーカット部が形成され、
前記被装着筒部の外周面、および前記キャップの内周面にはそれぞれ、互いが容器軸方向に係合し、前記内部材の前記キャップからの離脱を抑止する外側アンダーカット部が形成され、
前記内側アンダーカット部は、前記外側アンダーカット部より、容器軸方向の係合力が大きくなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の付け替え容器。 - 前記内部材は、破断可能な弱化部を介して連結されるとともに、前記収容筒部内と前記容器本体内との連通を遮断する栓部材を備え、
前記栓部材のうち前記容器本体の前記口部から離間する側を向く下面には、補強突部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の付け替え容器。 - 前記栓部材のうち前記容器本体の前記口部側を向く上面には、前記シリンダに係合する突部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の付け替え容器。
- 前記補強突部が、前記栓部材の上面視において前記突部と重なる位置に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の付け替え容器。
- 前記栓部材は前記弱化部および破断不能な連結部を介して前記内部材に連結され、
前記補強突部は、前記栓部材の前記下面のうち前記連結部に連なる逃げ部を回避した部分に形成されていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の付け替え容器。
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