JP5809907B2 - 吐出容器 - Google Patents

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本発明は、吐出容器に関する。
目薬容器等の吐出容器として、従来、例えば下記特許文献1に示されているような、内容物が収容される容器本体と、容器本体の口部に装着される吐出キャップと、を備えた構成が知られており、例えば、前記容器本体を内方に押圧(スクイズ)して、該容器本体を弾性変形させることで内容物を吐出させている。
特開平11−155928号公報
しかしながら、従来の吐出容器では、前記押圧を解除すると、容器本体の復元変形によって外気が容器本体内に吸入されるため、容器内の内容物が劣化し、保存性が低下するおそれがあった。
また、吐出した内容物等が吐出口に付着している場合に、その付着物が吐出後の前記吸入時において容器内に逆流することがあり、この場合、外気に触れている付着物とともに雑菌が容器内に浸入するおそれがあり、その点で改良の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、空気の浸入を防止するとともに、吐出口に付着する付着物の逆流を防止することで、内容物の劣化を防ぐことができる吐出容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、および該内容器が内装される外容器を備える容器本体と、該容器本体の口部を閉塞するとともに、前記容器本体の内部に連通する連通口が形成された中栓と、該中栓を覆うように前記口部に装着されるとともに、頂壁部に前記内容物を吐出する吐出口が形成された吐出キャップと、該吐出キャップの頂壁部と前記中栓との間に配置され、内部が前記連通口と前記吐出口とを連通する基筒部を有する弁部材と、を備え、前記外容器には、該外容器と前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成され、前記吐出キャップの頂壁部には、前記基筒部を径方向の外側から囲繞するように、前記中栓側に向けて突出する筒状台座と、該筒状台座の径方向の内側で、かつ前記基筒部の径方向の外側に配置され、前記吸気孔と外部とを連通する外気導入孔と、が設けられ、前記弁部材には、前記中栓上に、前記連通口を前記吐出キャップの頂壁部側から閉塞するように載置されるとともに、該頂壁部側に弾性変形可能な吐出弁と、前記基筒部から径方向の外側に向けて環状に突設され、前記筒状台座の突端に気密に当接するとともに、前記中栓側に弾性変形可能な空気弁と、が備えられ、前記基筒部のうち、前記中栓側に位置する一端部は、前記頂壁部側に位置する他端部よりも大径であることを特徴とする。
この発明では、容器本体の内容器に収容された内容物を吐出させる際、例えば、容器本体の外容器をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器が外容器とともに変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器の内圧が正圧となり、この正圧が前記連通口を通して吐出弁に作用し、吐出弁が弾性変形することで中栓から離間して連通口が開放され、吐出口と内容器の内部とが、連通口および基筒部の内部を通して連通される。
その後、内容器の内圧が低下すると、吐出弁が復元変形することで連通口が閉塞され、吐出口と内容器の内部との連通が遮断されて内容器が密封され、さらに前述したスクイズ変形を解除すると、外容器は復元変形しようとする。このとき、外容器と内容器との間に発生した負圧が吸気孔を通して空気弁に作用して、空気弁が弾性変形することで筒状台座の突端から離間して、吸気孔と外気導入孔との連通の遮断が解除される。これにより、吸気孔と外部とが外気導入孔を通して連通され、外気が外容器と内容器との間に吸入される。
そして、外気が吸入されることにより、外容器と内容器との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁が復元変形して吸気孔と外気導入孔との連通を遮断する。このように、外容器と内容器との間に外気が吸入されることにより、内容器の減容形状が保持される。そのため、吐出後の吐出口から内容器内に外気が流入することがなく、吐出口から吐出された内容物が内容器内に逆流することが防止される。
この状態から、再び容器本体の外容器をスクイズ変形させると、空気弁は遮断状態とされていることから外容器と内容器との間の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器が減容変形される。内容器が減容変形されることにより、前述同様の作用が得られ、内容物が吐出される。
なお例えば、容器本体を逆さにすることで内容物の重力により吐出弁を弾性変形させて連通口を開放させ、吐出口と内容器の内部とを連通させる場合などにおいても、内容器に収容された内容物が吐出口から吐出されるので、容器本体の外容器をスクイズ変形させる場合と同様の作用が得られる。
以上より、当該吐出容器によれば、内容物を吐出した後、内容器の減容形状が保持されるので、吐出後の吐出口から内容器内に外気が流入することがなく、内容器の内部への空気の浸入を防止するとともに、吐出口に付着する付着物の逆流を防止することが可能になり、内容物の劣化を防ぐことができる。
また空気弁が、前記筒状台座の突端に気密に当接することで、吸気孔と外気導入孔との連通を遮断しているので、例えば空気弁が、吐出キャップの頂壁部に当接することで、前記連通を遮断する場合などに比べて気密性を高めることが可能になり、該連通を確実に遮断することができる。
また、基筒部のうち、前記一端部が、前記他端部よりも大径であるので、例えば、吐出弁が、弾性変形して連通口を開放するときに基筒部の前記一端部内を移動するように構成されている場合などであっても、吐出弁の外径を大きく確保することが可能になり、連通口を大径に形成し易くすることができる。これにより、内容物に、連通口内をスムーズに流通させることが可能になり、内容物を円滑に吐出することができる。
さらに基筒部のうち、前記一端部が、前記他端部よりも大径であるので、例えば基筒部を、その軸線方向の全長にわたって大径にする場合などに比べて、当該吐出容器の大型化を抑え易くすることができる。
さらにまた、基筒部のうち、前記一端部が、前記他端部よりも大径であるので、内容物が基筒部内を流通するときに、大径な前記一端部内に連通口から流入された多量の内容物を、小径な前記他端部内を通して吐出口に適量ずつ供給することが可能になり、内容物を一層円滑に吐出することができる。
本発明に係る吐出容器によれば、空気の浸入を防止するとともに、吐出口に付着する付着物の逆流を防止することで、内容物の劣化を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る吐出容器の要部を示す縦断面図である。 図1に示す吐出容器の作用を説明する縦断面図である。 本発明に係る吐出容器の変形例を示す縦断面図である。 本発明に係る吐出容器の変形例を示す縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る吐出容器を説明する。当該吐出容器は、例えば目薬など液状の内容物を、微量ずつ吐出する場合に好適に採用される。
図1に示すように、吐出容器10は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器(内層)11、および該内容器11が内装されるとともに弾性変形可能な外容器(外層)12を備える容器本体13と、該容器本体13の口部13aを閉塞するとともに、容器本体13の内部に連通する連通口14が形成された中栓15と、該中栓15を覆うように容器本体13の口部13aに装着されるとともに、頂壁部17aに内容物を吐出する吐出口16が形成された吐出キャップ17と、該吐出キャップ17の頂壁部17aと中栓15との間に配置され、内部が連通口14と吐出口16とを連通する基筒部18を有する弁部材19と、吐出口16を覆うように吐出キャップ17に装着されたオーバーキャップ20と、を備えている。
なお、これらの容器本体13、連通口14、中栓15、吐出口16、吐出キャップ17、基筒部18、弁部材19およびオーバーキャップ20の各中心軸線は、共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿ったオーバーキャップ20側を上側といい、その反対側を下側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体13は、外容器12に対して内容器11が剥離可能に積層されたデラミボトル(積層剥離型容器)とされている。容器本体13の口部13aは、内容器11の口部11aと外容器12の口部12aとが積層された構成とされ、小径な上筒部21と、大径な下筒部22と、が連結されてなる二段筒状に形成されている。
外容器12には、該外容器12と内容器11との間に外気を吸入する吸気孔23が形成されている。吸気孔23は、外容器12の口部12aに形成されており、図示の例では、容器本体13の口部13aにおける上筒部21のうち、外容器12の口部12aで構成された部分に形成されている。
中栓15は、上下両面が径方向に沿って延在する板状に形成されるとともに、容器本体13の口部13aの上端開口部を上方から覆うように、該口部13a上に配置されており、中栓15の下面は、前記口部13aの上端開口縁に、該上端開口縁の全周にわたって当接している。また中栓15は、容器本体13の口部13aに装着されており、該中栓15には、容器本体13の口部13a内に嵌合された下シール筒部24が、下方に向けて一体に突設されている。
また中栓15には、弁部材19の前記基筒部18(下端部18a)に外嵌された立ち上り筒25が、上方に向けて一体に突設されている。立ち上り筒25は、前記容器軸Oと同軸に、中栓15の外周縁部から上方に向けて突設されている。
そして、立ち上り筒25の外周面には、前記容器軸O方向に延在する連通溝26が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。連通溝26の上端は、立ち上り筒25の上端に開口するとともに、連通溝26の下端は、立ち上り筒25の下端を通過し中栓15の外周縁部に至り、中栓15の下面に開口している。
連通口14は、下方から上方に向かうに従い漸次、縮径している。
弁部材19の基筒部18のうち、中栓15側に位置する下端部18aは、吐出キャップ17の頂壁部17a側に位置する上端部18bよりも大径となっており、下端部18aと上端部18bとの間に位置する中間部18cは、下方から上方に向かうに従い漸次、縮径している。基筒部18の下端部18aは、前記立ち上り筒25内に嵌合されており、前記連通口14よりも大径となっている。そして、基筒部18の下端部18aの下端は、中栓15の上面に当接するとともに、基筒部18の上端部18bの上端は、立ち上り筒25の上端よりも上方に位置している。
吐出キャップ17は、有頂筒状に形成されており、吐出キャップ17の周壁部17bは、下側に位置する大径部27と、上側に位置する小径部28と、が連結されてなる二段筒状に形成されている。
大径部27の下端部は、容器本体13の口部13aの下筒部22に気密状態で、例えばアンダーカット嵌合などにより外嵌されており、大径部27の下側を通した吸気孔23と吐出容器10の外部との連通を遮断している。
また、大径部27において下端部よりも上側に位置する部分と、容器本体13の口部13aの上筒部21と、の間には、前記吸気孔23と前記連通溝26とを連通する連通空間S1が画成されている。連通空間S1は、周方向の全周にわたって延在している。
小径部28は、前記立ち上り筒25に外嵌されており、前記連通溝26を径方向の外側から閉塞している。
吐出キャップ17の頂壁部17aの外周縁部は、前記立ち上り筒25の上端よりも上方に位置しており、該外周縁部には、下方に向けて突出する凸リブ部29が、周方向に間隔をあけて複数配設されている。該凸リブ部29の径方向の外端部は、前記小径部28の上端に連結されており、周方向に隣り合う凸リブ部29同士の間には、前記連通溝26に連通する連通凹部30が画成されている。
また、吐出キャップ17の頂壁部17aの中央部は、弁部材19の基筒部18の上端に当接しており、該中央部には、前記容器軸Oと同軸に配置され、前記基筒部18の上端部18bとほぼ同径とされた吐出筒部31が、上方に向けて突設されている。
吐出筒部31内は、吐出キャップ17の頂壁部17aの中央部において該吐出筒部31よりも内側に貫設された貫通口32を通して、前記基筒部18内に連通されており、吐出筒部31の上端開口部が、前記吐出口16となっている。なお図示の例では、貫通口32は、前記容器軸Oと同軸に配設されるとともに、貫通口32の内径は、前記容器軸O方向の位置によらず同等となっている。また吐出口16は、容器本体13の口部13aよりも小径になっている。
さらに、吐出キャップ17の頂壁部17aには、下方に向けて突出し、弁部材19の基筒部18の上端部18bにおける上端に外嵌された上シール筒部33と、該基筒部18の上端部18bを径方向の外側から囲繞するように、下方(中栓側)に向けて突出する筒状台座34と、該筒状台座34の径方向の内側で、かつ前記基筒部18の径方向の外側に配置され、前記吸気孔23と外部とを連通する外気導入孔35と、が設けられている。
筒状台座34の下端(突端)と上シール筒部33の下端とは、前記容器軸O方向の位置が同等とされており、図示の例では、筒状台座34は、前記基筒部18の上端部18bを、上シール筒部33を介して径方向の外側から囲繞している。
外気導入孔35は、下方から上方に向かうに従い漸次、縮径している。また外気導入孔35は、上シール筒部33の径方向の外側に、周方向に間隔をあけて複数配設されており、上シール筒部33と筒状台座34との間に画成される環状空間S2と、前記立ち上り筒25の内部と、を通して、前記連通凹部30に連通可能となっている。これにより、外気導入孔35と吸気孔23とは、環状空間S2、立ち上り筒25の内部、連通凹部30、連通溝26、連通空間S1からなり、吐出キャップ17と容器本体13との間に配設された連通路36を通して連通可能となっている。
オーバーキャップ20は、有頂筒状に形成されており、オーバーキャップ20の周壁部は、吐出キャップ17の周壁部17bにおける小径部28に、例えば螺着などにより外装されている。また、オーバーキャップ20の頂壁部には、吐出キャップ17の吐出筒部31内に嵌合するシール突起37が、下方に向けて突設されている。
ここで本実施形態では、前記弁部材19には、中栓15上に、連通口14を上方(吐出キャップの頂壁部側)から閉塞するように載置されるとともに、上方(頂壁部側)に弾性変形可能な吐出弁38と、基筒部18から径方向の外側に向けて環状に突設され、吐出キャップ17の筒状台座34の下端に気密に当接するとともに、下方(中栓側)に弾性変形可能な空気弁39と、が備えられている。
吐出弁38は、上方(吐出キャップの頂壁部側)に弾性変形することで連通口14を開放するように構成されている。該吐出弁38は、弁部材19の基筒部18内に配置されるとともに、基筒部18とは別体で形成されており、図示の例では、基筒部18の下端部18a内に嵌合された固定リング部40内に配置されて該固定リング部40に一体に連結されている。そして吐出弁38は、基筒部18の内部側から容器本体13の内部側への流通を規制し、かつその逆に向けた流通を許容する逆止弁となっている。
また吐出弁38は、前記容器軸Oと同軸に配置されるとともに前記連通口14よりも大径な弁本体41と、弁本体41と前記固定リング部40とを連結する弾性連結片42と、を備えている。
弁本体41は、上下両面が径方向に沿って延在する板状に形成されており、弁本体41の外周縁部の下面は、中栓15における前記連通口14の開口周縁部に当接している。
弾性連結片42は、弁本体41の外周縁部の周方向の一部分から径方向の外側に突設されており、弾性連結片42の径方向の外端部は、固定リング部40の内周面に連結されている。
空気弁39は、吐出キャップ17の筒状台座34の下端に気密に当接することで、前記吸気孔23と前記外気導入孔35との連通を遮断するとともに、下方(中栓側)に弾性変形することで吸気孔23と外気導入孔35との連通の遮断を解除するように構成されている。該空気弁39は、弁部材19の基筒部18の上端部18bに連設されるとともに、周方向の全周にわたって連続して延在しており、基筒部18と一体に成形されている。
そして、空気弁39のうちの外周縁が、前記筒状台座34の下端に当接しており、空気弁39は、前記環状空間S2と、前記立ち上り筒25の内部と、の連通を遮断することで連通路36を閉塞している。該空気弁39は、吸気孔23側から外気導入孔35側への流通を規制し、かつその逆に向けた流通を許容する逆止弁となっている。
なお、以上のように構成された弁部材19は、基筒部18と空気弁39との第1連結体43と、吐出弁38と固定リング部40との第2連結体44と、が組み合わされてなる。
そして前記吐出容器10において、容器本体13の内容器11に収容された内容物を吐出させる際には、まずオーバーキャップ20を離脱させた後、例えば、容器本体13の外容器12をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器11が外容器12とともに変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器11の内圧が正圧となり、この正圧が、前記連通口14を通して吐出弁38の弁本体41に作用することで、吐出弁38の弾性連結片42が弾性変形する。このとき、弁本体41が、基筒部18の前記下端部18a内を上方に移動して中栓15から離間することで連通口14が開放され、吐出口16と内容器11の内部とが、連通口14、基筒部18の内部および貫通口32を通して連通される。
その後、例えば容器本体13のスクイズ変形を停止する等して内容器11の内圧を低下させると、吐出弁38が復元変形することで連通口14が閉塞され、吐出口16と内容器11の内部との連通が遮断されて内容器11が密封され、さらに前述したスクイズ変形を解除すると、外容器12は復元変形しようとする。このとき、外容器12と内容器11との間に発生した負圧が吸気孔23を通して空気弁39に作用して、空気弁39が弾性変形することで筒状台座34の下端から離間して連通路36が開放され、吸気孔23と外気導入孔35との連通の遮断が解除される。これにより、吸気孔23と外部とが、外気導入孔35および連通路36を通して連通され、外気が外容器12と内容器11との間に吸入される。
そして、外気が吸入されることにより、外容器12と内容器11との間の内圧が大気圧まで上昇すると、空気弁39が復元変形して吸気孔23と外気導入孔35との連通を遮断する。このように、外容器12と内容器11との間に外気が吸入されることにより、内容器11の減容形状が保持される。そのため、吐出後の吐出口16から内容器11内に外気が流入することがなく、吐出口16から吐出された内容物が内容器11内に逆流することが防止される。
この状態から、再び容器本体13の外容器12をスクイズ変形させると、空気弁39は遮断状態とされていることから外容器12と内容器11との間の内圧が正圧となり、この正圧によって内容器11が減容変形される。内容器11が減容変形されることにより、前述同様の作用が得られ、内容物が吐出される。
なお図2に示すように、例えば、容器本体13を逆さにすることで内容物の重力を吐出弁38の弁本体41に作用させることにより、吐出弁38を弾性変形させて連通口14を開放させ、吐出口16と内容器11の内部とを連通させる場合などにおいても、内容器11に収容された内容物が吐出口16から吐出されるので、容器本体13の外容器12をスクイズ変形させる場合と同様の作用が得られる。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器10によれば、内容物を吐出した後、内容器11の減容形状が保持されるので、吐出後の吐出口16から内容器11内に外気が流入することがなく、内容器11の内部への空気の浸入を防止するとともに、吐出口16に付着する付着物の逆流を防止することが可能になり、内容物の劣化を防ぐことができる。
また空気弁39が、前記筒状台座34の下端に当接することで、吸気孔23と外気導入孔35との連通を遮断しているので、例えば空気弁39が、吐出キャップ17の頂壁部17aの下面に当接することで、前記連通を遮断する場合などに比べて気密性を高めることが可能になり、該連通を確実に遮断することができる。
また基筒部18のうち、下端部18aが、上端部18bよりも大径であるので、例えば本実施形態のように、吐出弁38が、弾性変形して連通口14を開放するときに基筒部18の下端部18a内を移動するように構成されている場合などであっても、吐出弁38の弁本体41の外径を大きく確保することが可能になり、連通口14を大径に形成し易くすることができる。これにより、内容物に、連通口14内をスムーズに流通させることが可能になり、内容物を円滑に吐出することができる。
さらに基筒部18のうち、下端部18aが、上端部18bよりも大径であるので、例えば基筒部18を、前記容器軸O方向の全長にわたって大径にする場合などに比べて、当該吐出容器10の大型化を抑え易くすることができる。
さらにまた、基筒部18のうち、下端部18aが、上端部18bよりも大径であるので、内容物が基筒部18内を流通するときに、大径な下端部18a内に連通口14から流入された多量の内容物を、小径な上端部18b内を通して吐出口16に適量ずつ供給することが可能になり、内容物を一層円滑に吐出することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、オーバーキャップ20はなくてもよい。
また前記実施形態では、吐出弁38は、弁部材19の基筒部18内に配置されているものとしたが、これに限られず、図3に示すような吐出容器50を採用することも可能である。当該吐出容器50では、固定リング部40は、中栓15の上面と、弁部材19の第1連結体43の下端部(基筒部18の下端部18a)の下端と、の間に前記容器軸O方向に挟み込まれており、吐出弁38は、基筒部18よりも下方に位置している。なお図示の例では、二点鎖線に示されるように、吐出弁38は、弾性変形して連通口14を開放するときに、基筒部18の下端部18a内を移動するように構成されているが、基筒部18の下端部18a内を移動しない構成であってもよい。
さらに前記実施形態では、弁部材19の基筒部18のうち、下端部18aは、上端部18bよりも大径であるものとしたが、これに限られず、図4に示すような吐出容器60を採用することも可能である。当該吐出容器60では、基筒部18は、前記容器軸O方向の位置によらず同径となっている。また吐出弁38は、基筒部18と一体に成形されており、吐出弁38の弾性連結片42は、前記固定リング部40を介さずに、基筒部18の内周面に直結されている。なお図示の例では、基筒部18には、該基筒部18を径方向の外側から囲繞するとともに前記立ち上り筒25内に嵌合された囲繞筒部61が、該基筒部18の外周面から環状に突設する連結フランジ部62を介して一体に連結されている。また囲繞筒部61の下端は、中栓15の上面に当接しており、囲繞筒部61内には、中栓15から上方に向けて突設された嵌合筒部63が嵌合されている。
また吐出弁38は、前記実施形態に示したものに限られず、例えばいわゆる三点弁など、弾性連結片42が弁本体41に周方向に間隔をあけて複数連設された構成などを採用することも可能である。つまり吐出弁38は、中栓15上に、連通口14を上方(吐出キャップの頂壁部側)から閉塞するように載置されるとともに、上方に弾性変形する他の構成に、適宜変更することが可能である。
また前記実施形態では、吐出口16が、吐出筒部31の上端開口部により構成されているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、前記吐出筒部31を形成せずに、前記貫通口32を吐出口とすることも可能である。
さらに前記実施形態では、外気導入孔35と吸気孔23とは、前記連通路36を通して連通されているものとしたが、これに限られない。例えば連通路36として、前記実施形態と異なる構成を採用することも可能である。
また前記実施形態では、容器本体13は、内容器11が外容器12の内面に剥離可能に積層されたいわゆるデラミボトルであるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、内容器11と外容器12とが別体に形成された後に組み合わされた二重容器であってもよい。
さらに当該吐出容器10は、目薬を吐出する目薬容器に限定されるものではない。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10、50、60 吐出容器
11 内容器
12 外容器
13 容器本体
13a 口部
14 連通口
15 中栓
16 吐出口
17 キャップ
17a 頂壁部
18 基筒部
18a 下端部(一端部)
18b 上端部(他端部)
19 弁部材
23 吸気孔
34 筒状台座
35 外気導入孔
38 吐出弁
39 空気弁

Claims (1)

  1. 内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、および該内容器が内装される外容器を備える容器本体と、
    該容器本体の口部を閉塞するとともに、前記容器本体の内部に連通する連通口が形成された中栓と、
    該中栓を覆うように前記口部に装着されるとともに、頂壁部に前記内容物を吐出する吐出口が形成された吐出キャップと、
    該吐出キャップの頂壁部と前記中栓との間に配置され、内部が前記連通口と前記吐出口とを連通する基筒部を有する弁部材と、を備え、
    前記外容器には、該外容器と前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成され、
    前記吐出キャップの頂壁部には、
    前記基筒部を径方向の外側から囲繞するように、前記中栓側に向けて突出する筒状台座と、
    該筒状台座の径方向の内側で、かつ前記基筒部の径方向の外側に配置され、前記吸気孔と外部とを連通する外気導入孔と、が設けられ、
    前記弁部材には、
    前記中栓上に、前記連通口を前記吐出キャップの頂壁部側から閉塞するように載置されるとともに、該頂壁部側に弾性変形可能な吐出弁と、
    前記基筒部から径方向の外側に向けて環状に突設され、前記筒状台座の突端に気密に当接するとともに、前記中栓側に弾性変形可能な空気弁と、が備えられ
    前記基筒部のうち、前記中栓側に位置する一端部は、前記頂壁部側に位置する他端部よりも大径であることを特徴とする吐出容器。
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