JP6986875B2 - 付け替え容器 - Google Patents
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Description
しかしながら、吐出容器を使用しているときには、吐出器のシリンダが容器本体内に位置していることから、吐出器を付け替えるときに、シリンダの外周面に内容物が付着した状態となる。その結果、付け替え操作の過程で内容物が手に付着するおそれがある。
また、付け替えに際し、新しい容器本体を開封してから、この容器本体の口部に吐出器を取り付けるまでの間、容器本体内の内容物が外気にさらされるおそれがある。
本発明に係る付け替え容器は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容する収容空間を有する容器本体と、前記容器本体の口部内に配設された収容筒部、前記収容筒部の下端部に連設され前記容器本体内と前記収容筒部内とを連通する連通筒部、前記連通筒部の内側に嵌合された内嵌筒、および前記内嵌筒の内側に破断可能な弱化部を介して連結され前記収容筒部内と前記容器本体内との連通を遮断する栓部材を有する内部材と、を備え、前記収容筒部の上端部には、径方向の外側に向けて外フランジ部が突設され、前記外フランジ部は、前記口部の上端開口縁上に配置され、前記外フランジ部の外周縁には、内側に前記口部が装着される被装着筒部が下方に向けて突設され、前記収容筒部の上端部内には、前記口部に離脱自在に装着された有頂筒状のキャップの頂壁部から下方に向けて延びるシール筒が嵌合され、前記キャップが離脱された前記口部に、前記容器本体内の内容物を吐出孔から吐出する吐出器が取り付けられることにより、前記吐出器のうち、内部が前記吐出孔に連通するシリンダが前記収容筒部内に収容されるとともに、前記栓部材による前記収容筒部内と前記容器本体内との連通の遮断を前記シリンダが前記弱化部を破断して解除する。
このように、吐出器を容器本体の口部に取り付けたとき、シリンダが収容筒部内に収容される。したがって、内容物がシリンダに付着するのを抑制することができる。
また、吐出器を付け替える操作の過程で吐出器が容器本体の口部に取り付けられるまでは、栓部材が収容筒部内と容器本体内との連通を遮断している。したがって、内容物が外気にさらされるのを抑えることができる。
以下、図1〜図6を参照し、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態の付け替え容器1Aは、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに離脱自在に装着された有頂筒状のキャップ3と、口部2a内に配設された筒状の内部材4と、を備えている。
なお容器本体2の内容器6は、減容可能な構造となっていればよく、外容器7に対して積層されていない二重容器構成としてもよい。内容器6内は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容する収容空間10となっている。
なお、キャップ3の頂壁部には、図1、図5および図6に示すように、下方に向けて延びる円筒状のシール筒3bが形成されており、シール筒3bが基筒部21(収容筒部11の上端部)内に嵌合されている。
内嵌筒13は、連通筒部12の大径部26内に嵌合された筒部本体15と、筒部本体15の上端部に径方向の外側に向けて突設される突出フランジ部16と、を有している。突出フランジ部16は、収容筒部11の底環部22上に配置されている。
なお本実施形態では、内部材4の内周面には、シール部17が設けられている。図示の例では、シール部17は、内嵌筒13の内周面に設けられている。シール部17は、径方向の内側に向けて突出するとともに周方向の全周にわたって延びる環状の突起である。シール部17は、後述するシリンダ72の外周面に当接することで、内部材4(収容筒部11)の内周面とシリンダ72の外周面との間を通した容器本体2内と外部との連通を遮断する。
図2に示すように、吐出器5は、容器本体2内に収容された内容物を吐出するポンプ部51と、ポンプ部51を容器本体2に取り付ける取付キャップ52と、を備えている。
取付キャップ52は、装着筒53と、装着筒53の上方に連設され、後述する押下ヘッド71の容器軸O方向に沿う移動を案内する案内筒54と、を備えている。
案内筒54の外表面には、有頂筒状のポンプキャップ51Aが着脱自在に嵌合している。
まず、図5に示すように、付け替え容器1Aのキャップ3を容器本体2の口部2aから離脱させる。この際、図3に示されるような、容器本体2の回り止めリブ2fと、収容筒部11の係合部24aと、が周方向で互いに係合するので、内部材4は、容器本体2に対して容器軸O回りに共回りしない。また、内側アンダーカット部24b、2gは、外側アンダーカット部24c、3cより、容器軸O方向の係合力が大きくなっているので、キャップ3を口部2aから離脱するときに、内側アンダーカット部24b、2gの係合を維持しつつ、外側アンダーカット部24c、3cの係合が解除される。これにより、内部材4は口部2aに残存し、キャップ3のみが口部2aから取り外される。
また、取付キャップ52を口部2aに螺着する過程において、容器本体2の回り止めリブ2fと、収容筒部11の係合部24aと、が周方向で互いに係合することで、内部材4の容器本体2に対する容器軸O回りの共回りが防止されている。
また、吐出器5を付け替える操作の過程で吐出器5が容器本体2の口部2aに取り付けられ、シール部17が、吐出器5と内部材4との間を通した容器本体2内と外部との連通を遮断するまでは、栓部材31が収容筒部11内と容器本体2内との連通を遮断している。したがって、キャップ3を取り外した後であっても、内容物が外気にさらされるのを抑えることができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態の付け替え容器1Bを、図7から図9を参照して説明する。
なお、この第2の実施形態においては、第1の実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
また本実施形態では、シール部17が、内嵌筒13の内周面に設けられているのに代えて、収容筒部11(基筒部21)の上端部に設けられている。シール部17は、シリンダ72の上筒部76の外周面に、全周にわたって密に当接する。
前記第1の実施形態の付け替え容器1A、および前記第2の実施形態の付け替え容器1Bでは、吸上筒部14の下端部が、容器本体2の胴部2c内に位置し、底部2bから大きく離間しているが、本発明はこれに限られない。例えば、図10に示す第1の実施形態の変形例に係る付け替え容器1Cや、図11に示す第2の実施形態の変形例に係る付け替え容器1Dのように、吸上筒部14の下端部が、容器本体2の底部2bに上方から近接または当接する構成を採用することも可能である。
さらに他の変形例として、吸上筒部14がない構成を採用してもよい。また、吸上筒部14に代えて、上面視放射状(例えば、上面視十字状など)のアダプタを、連通筒部12内に嵌合させる構成を採用してもよい。
次に、本発明に係る第3の実施形態の付け替え容器1Eを、図12から図15を参照して説明する。
なお、この第3の実施形態においては、第1の実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図13に示すように、吐出器5Eは、前述したポンプ部51、ポンプキャップ51Aおよび取付キャップ52を備えている。
取付キャップ52は、前述した装着筒53、案内筒54およびポンプ装着部55に加え、連結部56を更に備えている。案内筒54は、装着筒53の径方向の内側に配置されている。装着筒53および案内筒54の上端部同士は、連結部56を介して連結されている。ポンプ装着部55は、連結部56から下方に向けて突出している。ポンプ装着部55には、シリンダ72の上端部が径方向に挟持(嵌合)される。
キャップ本体57には、操作孔57aが設けられている。操作孔57aには、押下ヘッド71が配置されている。押下ヘッド71は、操作孔57aから上方に向けて突出しており、使用者は、キャップ本体57の上方から押下ヘッド71を押下(操作)することができる。なお、オーバーキャップ58内における押下ヘッド71の上方には、パフ58a(塗布具)が配置されている。パフ58aは、押下ヘッド71上に吐出された内容物を拭い取る。
シリンダ72は、シリンダ本体81と、装着部材82と、を備えている。シリンダ本体81は、二段筒状に形成されている。シリンダ本体81は、摺動筒部83と、吸込筒部84と、段部85と、を備えている。摺動筒部83は、吸込筒部84よりも上方に位置して大径である。段部85は、摺動筒部83の下端部と吸込筒部84の上端部とを連結している。吸込筒部84は、前記第1の実施形態および前記第2の実施形態に係る吐出器5における下筒部77を形成する。
なお前記吐出器5Eにおいて、例えば装着部材82などが無くてもよい。この場合、摺動筒部83が、前記吐出器5における上筒部76を形成する構成を採用してもよい。
天壁部88には、吐出孔71aが形成されている。吐出孔71aは、容器軸Oと同軸に配置され、天壁部88を容器軸O方向に貫通している。吐出孔71aは、内筒部90内に開口している。
吸込弁91は、収容空間10からシリンダ72内への内容物の流入を許容し、シリンダ72内から収容空間10への流出を規制する逆止弁である。吸込弁91は、いわゆる三点弁によって形成されている。吸込弁91は、摺動筒部83内に配置され、段部85に離反自在に着座する。吸込弁91は、段部85に着座することで段部85内を閉塞し、摺動筒部83内と収容空間10との連通を遮断する。吸込弁91は、段部85から離反することで段部85内を開放し、摺動筒部83内と収容空間10とを連通する。吸込弁91は、摺動筒部83内に負圧が生じたときに、例えば弾性付勢力に抗して開弁し、それ以外のときには閉弁する。
次に、図14に示すように、吐出器5Eをシリンダ72側から収容筒部11内に進入させるとともに、取付キャップ52を容器本体2の口部2aに螺着する。すると、シリンダ72のうち、吸込筒部84が内部材4の内嵌筒13内に嵌合されるとともに、装着部材82が収容筒部11内に収容される。また、取付キャップ52および付け替え容器1Eを容器軸O周りの締め付け方向に相対回転させて取付キャップ52を口部2aに螺着する過程において、吐出器5Eが付け替え容器1Eに対して下方移動する。
以上により、吐出器5Eの付け替え容器1Eへの付け替え操作が完了し、吐出容器8が形成される。
前記実施形態では、弱化部32が、栓部材31と内嵌筒13とを連結し、弱化部32が、本体筒部18と栓部材31とを間接的に連結しているが、本発明はこれに限られない。例えば、弱化部32が、本体筒部18と栓部材31とを直接的に連結し、栓部材31が、本体筒部18と一体に形成されていてもよい。さらに栓部材31が、弱化部32を介して本体筒部18に直接的にまたは間接的に連結されているのに代えて、本体筒部18(連通筒部12)に離脱自在に嵌合されていてもよい。
2 容器本体
2a 口部
4 内部材
5、5E 吐出器
10 収容空間
11 収容筒部
17 シール部
31 栓部材
32 弱化部
33 係合突部
71a 吐出孔
72 シリンダ
Claims (3)
- 内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容する収容空間を有する容器本体と、
前記容器本体の口部内に配設された収容筒部、前記収容筒部の下端部に連設され前記容器本体内と前記収容筒部内とを連通する連通筒部、前記連通筒部の内側に嵌合された内嵌筒、および前記内嵌筒の内側に破断可能な弱化部を介して連結され前記収容筒部内と前記容器本体内との連通を遮断する栓部材を有する内部材と、を備え、
前記収容筒部の上端部には、径方向の外側に向けて外フランジ部が突設され、
前記外フランジ部は、前記口部の上端開口縁上に配置され、
前記外フランジ部の外周縁には、内側に前記口部が装着される被装着筒部が下方に向けて突設され、
前記収容筒部の上端部内には、前記口部に離脱自在に装着された有頂筒状のキャップの頂壁部から下方に向けて延びるシール筒が嵌合され、
前記キャップが離脱された前記口部に、前記容器本体内の内容物を吐出孔から吐出する吐出器が取り付けられることにより、前記吐出器のうち、内部が前記吐出孔に連通するシリンダが前記収容筒部内に収容されるとともに、前記栓部材による前記収容筒部内と前記容器本体内との連通の遮断を前記シリンダが前記弱化部を破断して解除することを特徴とする付け替え容器。 - 前記栓部材のうち、前記容器本体の前記口部側を向く上面には、前記シリンダに係合する係合突部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の付け替え容器。
- 前記内部材の内周面には、前記シリンダの外周面に当接することで前記内部材の内周面と前記シリンダの外周面との間を通した前記容器本体内と外部との連通を遮断するシール部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の付け替え容器。
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