JP7357523B2 - 吐出器 - Google Patents
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Description
この構成によれば、上下動部材の押し下げ操作により、吐出ヘッドを介してシリンダ内の内容物を吐出することができるとともに、コイルスプリングによる上下動部材の上方への復元移動に伴ってシリンダ内に内容物を吸い上げることが可能とされている。
本発明に係る態様の吐出器は、容器本体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、前記シリンダの内側で前記ステムの上下動に連係するとともに、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、前記ステムの上端部に着脱可能に取り付けられ、内容物を吐出する吐出口を有する吐出ヘッドと、前記ステムの周囲に配置されるとともに、前記吐出ヘッドを介して前記ステムを上方付勢する付勢部材と、前記容器本体に取り付けられるとともに、前記付勢部材の周囲に配置され、前記吐出ヘッドの上下動を案内するガイド筒と、を備え、前記吐出ヘッドは、前記付勢部材の上端部を支持する上ばね支持部と、前記吐出ヘッドが上昇端位置にあるとき、前記ガイド筒に形成された被係合部に下方から係合して前記ガイド筒に対する前記吐出ヘッドの上方移動を規制する係合部と、を備え、前記上ばね支持部は、前記ガイド筒及び前記ステムに対する前記ガイド筒の軸線回りの一方への回転操作のみにより、前記ガイド筒及び前記ステムから離脱可能に構成されている。
本態様によれば、上ヘッドのみを離脱可能とすることで、下ヘッドとガイド筒との間に回り止め部を配設でき、吐出操作の際に吐出ヘッドの上下動をスムーズに行うことができる。
また、分解される構成部品を小さくすることができるので、廃棄時に嵩張ること等を抑制できる。
本態様によれば、上ばね支持部及び係合部が一体に形成されているので、部品点数の削減を図ることができる。
本態様によれば、上ばね支持部の取り外し方向と、装着キャップの締め付け方向と、が同一方向となる。そのため、上ばね支持部の回転につられて装着キャップが回転したとしても、上ばね支持部と装着キャップとが共に緩んだり、締め付けられたりするのを抑制できる。これにより、上ばね支持部や装着キャップの双方が予期せず緩んだり、締め付けられたりするのを抑制できる。この場合、例えば容器本体に吐出器を装着した状態で、容器本体を把持して上ばね支持部を取り外し方向に回転させることで、容器本体と装着キャップとは締め付け方向へ回転する。そのため、装着キャップを容器本体から離脱させないまま、上ばね支持部を取り外すことができる。
図1に示す吐出容器1は、有底筒状の容器本体11と、容器本体11の口部11aに着脱可能に装着された吐出器12と、を備えている。
容器本体11は、内容物が収容可能に構成されている。なお、内容物は、例えばシャンプーやボディソープ、化粧料等の液体である。
取付筒31には、吸上筒40が嵌合されている。吸上筒40は、下端開口が容器本体11の底部に近接する位置まで延在している。
弁座部32は、取付筒31の上端開口縁から上方に向かうに従い漸次拡径するテーパ状に形成されている。
収容筒33は、弁座部32の上端開口縁から上方に延在している。
摺動筒34は、収容筒33の上端開口縁から上方に延在している。摺動筒34の上部には、摺動筒34を径方向に貫通する導入孔34aが形成されている。
嵌合筒51は、軸線Oと同軸に配置されている。嵌合筒51内には、上述した連結棒42が上下方向に摺動可能に嵌合されている。嵌合筒51には、嵌合筒51の内外を径方向に連通させる連通孔51aが形成されている。
スカート部52は、嵌合筒51の下端部から径方向の外側に張り出している。スカート部52は、下方に向かうに従い漸次拡径するテーパ状に形成されている。スカート部52の下端縁は、シリンダ23の内周面に当接している。スカート部52には、スカート部52を径方向に貫通する進入孔52aが形成されている。
外筒は、上下方向の中央部から両側に向かうに従い外径が拡大している。外筒は、上下方向の両端部が摺動筒34の内周面上を上下方向に摺動可能に構成されている。
内筒は、下ステム45の外周面上を上下方向に摺動可能に構成されている。
容器取付部101は、有頂筒状に形成されている。容器取付部101の周壁部105は、口部11aに着脱可能に螺着される。但し、容器取付部101は、例えばアンダーカット嵌合等、螺着以外の方法によって口部11aに装着されていてもよい。
内ガイド筒110は、頂壁部106の内周縁から上方に延在している。
下ヘッド120は、上方に位置するものほど縮径された多段筒状に形成されている。具体的に、下ヘッド120は、下筒部124と、接続フランジ125と、上筒部126と、を備えている。
上筒部126は、接続フランジ125の内周縁から上方に突出している。上筒部126の外周面には、雄ねじ部が形成されている。
操作部140は、有頂筒状に形成されている。操作部140において、周壁部144の下部内周面には、雌ねじ部が形成されている。周壁部144は、上述した上筒部126に螺着されている。周壁部144の雌ねじ部と、上筒部126の雄ねじ部と、は下ヘッド120に対して上ヘッド121が離脱可能に取り付けられる接続機構を構成している。本実施形態において、下ヘッド120及び上ヘッド121間の締結方向と、装着キャップ15及び容器本体11間の締結方向と、は逆ねじの関係になっていることが好ましい。但し、周壁部144は、例えばアンダーカット嵌合や爪による係止等、螺着以外の方法によって上筒部126に装着されていてもよい。
初期状態の吐出容器1から内容物を吐出するには、吐出ヘッド16を押下して、ステム21及び弁体24をシリンダ23に対して下方移動させる。すると、まず弁体24の弁部41が弁座部32の内面に当接し、弁座部32の下端開口が閉塞される。吐出ヘッド16をさらに下方に押し込むと、嵌合筒51の下端開口縁が連結棒42の外周面上を摺動することで、ステム21が弁体24に対して下方移動する。
一方、ステム21の下方移動に伴い、嵌合筒51の外周面上をピストン22が摺動することで、連通孔51aが開放されるとともに、上ステム46の下端縁がピストン22に当接する。
吐出器12を廃棄するにあたっては、図2に示すように、上ヘッド121を上ステム46及び下ヘッド120から取り外す。具体的には、下ヘッド120に対して上ヘッド121を軸線O回りの締結解除方向(軸線O回りの一方)に回転させる。この際、下ヘッド120は、装着キャップ15に対する回転が規制されているため、装着キャップ15又は下ヘッド120を把持した状態で、上ヘッド121を下ヘッド120に対して回転させることができる。これにより、下ヘッド120と上ヘッド121との螺着が解除される。なお、下ヘッド120と上ヘッド121との螺着が解除されると、下ヘッド120は規制突起131が規制溝115内に案内されながら、装着キャップ15に対して下方移動する。
その結果、上ヘッド121が上ステム46及び下ヘッド120から取り外される。すなわち、上ヘッド121は、ステム21及びヘッドガイド102から離脱する。
この構成によれば、上ばね支持部142をヘッドガイド102及びステム21から取り外すことで、上ばね支持部112による付勢部材150の上端部の支持が解除される。これにより、吐出器12の構成部材の中から、付勢部材150を取り出すことができる。そのため、付勢部材150を廃棄時に簡単に取り外すことができ、付勢部材150と、その他の構成部材と、を分別することができる。その結果、環境負荷の低減化、廃棄物の処理効率の向上化等に対応することができる。
特に、本実施形態では、付勢部材150が装着キャップ15と吐出ヘッド16との間に介在しているので、吐出器12の使用時や分解時等において、付勢部材150が内容物に浸漬等するのを抑制できる。これにより、分解時に内容物が手に付着したり、付勢部材150を分解後に洗浄したりする等の手間が軽減される。
この構成によれば、上ヘッド121のみを離脱可能とすることで、下ヘッド120と外ガイド筒111との間に回り止め部を配設でき、吐出操作の際に吐出ヘッド16の上下動をスムーズに行うことができる。
また、分解される構成部品を小さくすることができるので、廃棄時に嵩張ること等を抑制できる。
この構成によれば、上ヘッド121の回転につられて装着キャップ15が回転したとしても、上ヘッド121と装着キャップ15とが共に緩んだり、締め付けられたりするのを抑制できる。これにより、上ヘッド121や装着キャップ15の双方が予期せず緩んだり、締め付けられたりするのを抑制できる。この場合、例えば容器本体11に吐出器12を装着した状態で、容器本体11を把持して上ヘッド121を取り外し方向に回転させることで、容器本体11と装着キャップ15とは締め付け方向へ回転する。そのため、装着キャップ15を容器本体11から離脱させないまま、上ヘッド121を取り外すことができる。
本実施形態では、装着キャップ15やステム21に対して吐出ヘッド201全体が離脱可能な点で上述した実施形態と相違している。
図3に示すように、吐出ヘッド201は、有頂筒状に形成されている。吐出ヘッド201において、周壁部202の下端部には、係合部210が形成されている。係合部210は、周壁部202から径方向の外側に向けて突出している。係合部210は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
しかも、本実施形態では、被係合部215が二条ねじにより形成されているため、一条ねじである構成と比較して、ねじのリードが大きくなる。このため、吐出ヘッド201の回転量に対する上下方向の変位量を大きくすることができる。これにより、吐出ヘッド201を速やかに上昇させ、吐出ヘッド201を装着キャップ15から速やかに離脱させることができる。
本実施形態では、吐出ヘッド301と装着キャップ15との接続機構が、上述した第2実施形態と相違している。
図5に示すように、吐出ヘッド301は、有頂筒状に形成されている。吐出ヘッド301において、周壁部302の下端部には、係合部310が形成されている。係合部310は、径方向の外側に向けて突出している。係合部310は、例えば周壁部302の全周に亘って延在している。係合部310は、外ガイド筒111の上端部に形成された被係合部311に被係合部311の下方から近接又は当接している。これにより、ステム21が上昇端位置にあるとき、装着キャップ15に対する吐出ヘッド301の上方移動が規制される。
テーパ部323は、直線部322から上方に連なっている。テーパ部323のうち、周方向の一方を向く面は、直線部322と面一に配置されている。テーパ部323のうち、周方向の他方を向く面は、上方に向かうに従い周方向の一方に向けて延びる傾斜面323aになっている。
例えば、上述した実施形態では、付勢部材150の上端部が天板部145から延びる上ばね支持部142に支持された構成について説明したが、この構成に限られない。上ばね支持部は、例えば天板部145自体や連結筒141等、吐出ヘッド16の任意の位置に設定することが可能である。
上述した実施形態では、下ばね支持部103が装着キャップ15に一体に設けられた構成について説明したが、この構成に限られない。下ばね支持部103は、シリンダ23や装着キャップ15に別体で設けられていてもよく、シリンダ23と一体で設けられていてもよい。
11a…口部
12…吐出器
15…装着キャップ
16…吐出ヘッド
21…ステム
22…ピストン
23…シリンダ
110…内ガイド筒(ガイド筒)
111…外ガイド筒(ガイド筒)
115…規制溝(回り止め部)
116…被係合部
120…下ヘッド
121…上ヘッド
130…係合部
131…規制突起(回り止め部)
150…付勢部材
201…吐出ヘッド
210…係合部
215…被係合部
301…吐出ヘッド
310…係合部
311…被係合部
Claims (4)
- 容器本体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、
前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、
前記シリンダの内側で前記ステムの上下動に連係するとともに、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、
前記ステムの上端部に着脱可能に取り付けられ、内容物を吐出する吐出口を有する吐出ヘッドと、
前記ステムの周囲に配置されるとともに、前記吐出ヘッドを介して前記ステムを上方付勢する付勢部材と、
前記容器本体に取り付けられるとともに、前記付勢部材の周囲に配置され、前記吐出ヘッドの上下動を案内するガイド筒と、を備え、
前記吐出ヘッドは、
前記付勢部材の上端部を支持する上ばね支持部と、
前記吐出ヘッドが上昇端位置にあるとき、前記ガイド筒に形成された被係合部に下方から係合して前記ガイド筒に対する前記吐出ヘッドの上方移動を規制する係合部と、を備え、
前記上ばね支持部は、前記ガイド筒及び前記ステムに対する前記ガイド筒の軸線回りの一方への回転操作のみにより、前記ガイド筒及び前記ステムから離脱可能に構成されている吐出器。 - 容器本体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、
前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、
前記シリンダの内側で前記ステムの上下動に連係するとともに、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、
前記ステムの上端部に着脱可能に取り付けられ、内容物を吐出する吐出口を有する吐出ヘッドと、
前記ステムの周囲に配置されるとともに、前記吐出ヘッドを介して前記ステムを上方付勢する付勢部材と、
前記容器本体に取り付けられるとともに、前記付勢部材の周囲に配置され、前記吐出ヘッドの上下動を案内するガイド筒と、を備え、
前記吐出ヘッドは、
前記付勢部材の上端部を支持する上ばね支持部と、
前記吐出ヘッドが上昇端位置にあるとき、前記ガイド筒に形成された被係合部に下方から係合して前記ガイド筒に対する前記吐出ヘッドの上方移動を規制する係合部と、
前記係合部を有し、前記ガイド筒に上下動可能に支持された下ヘッドと、
前記上ばね支持部を有し、前記下ヘッドに取り付けられる上ヘッドと、を備え、
前記下ヘッドと前記ガイド筒との間には、前記ガイド筒に対する前記下ヘッドの軸線回りの回転を規制する回り止め部が配設され、
前記上ヘッドは、前記下ヘッドに対する軸線回りの一方への回転操作に伴い前記下ヘッドから離脱可能に構成されている記載の吐出器。 - 前記上ばね支持部及び前記係合部は、一体に形成され、
前記吐出ヘッドは、前記ガイド筒及び前記ステムに対する前記ガイド筒の軸線回りの一方への回転操作により、前記係合部と前記被係合部との係合が解除されることで、前記ガイド筒及び前記ステムから離脱可能に構成されている請求項1に記載の吐出器。 - 前記口部に対して前記ガイド筒の軸線回りの一方への回転操作によって前記口部に装着される装着キャップを備えている請求項1から請求項3の何れか1項に記載の吐出器。
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2019
- 2019-11-29 JP JP2019216959A patent/JP7357523B2/ja active Active
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