JP7308735B2 - 吐出器 - Google Patents
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Description
この構成によれば、作動部材の押し下げ操作により、吐出ヘッドを介してシリンダ内の内容物を吐出することができるとともに、コイルスプリングによる作動部材の上方への復元移動に伴ってシリンダ内に内容物を吸い上げることが可能とされている。
本発明に係る態様の吐出器は、容器本体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、前記口部に装着される装着キャップが取付可能に構成されるとともに、前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、前記シリンダの内側で前記ステムの上下動に連係するとともに、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、前記ステムの上端部に着脱可能に取り付けられ、内容物を吐出する吐出口を有する吐出ヘッドと、前記ステムの周囲に配置されるとともに、前記吐出ヘッドを介して前記ステムを上方付勢する付勢部材と、を備え、前記吐出ヘッドは、前記付勢部材の上端部を支持する上ばね支持部を備え、前記吐出ヘッドは、前記ステムに着脱可能に螺着され、前記ステムと前記シリンダとの間には、前記ステムが前記付勢部材の付勢力によって上昇した上昇端位置にあるとき、前記シリンダに対する前記ステムの前記シリンダの軸線回りの回転を許容する一方、前記ステムが前記上昇端位置よりも上方に位置する分解位置にあるとき、前記シリンダに対する前記ステムの前記シリンダの軸線回りの回転を規制する回り止め部が配設されている。
また、分解位置において、シリンダに対するステムの回転が規制されることで、吐出ヘッドの取り外し時にステムを把持する必要がない。これにより、吐出ヘッドを簡単に取り外すことができ、分別作業の利便性を向上させることができる。また、ステムを直接把持する必要がないので、付勢部材の周囲を被覆筒によって被覆する等、意匠性の向上も図ることができる。
本態様によれば、ステムが下降端位置で保持されるので、流通段階等において、吐出ヘッドが押下される等して、内容物が不意に吐出されるのを抑制できる。
本態様によれば、ステムが不意に分解位置に移動するのを抑制することができる。これにより、使用時において、ステムと吐出ヘッドとが不意に相対回転して、吐出ヘッドがステムから緩むのを抑制できる。
本態様によれば、係合部と下ばね支持部とを別体で形成する必要がないので、構成の簡素化等を図ることができる。
図1、図2に示す吐出容器1は、有底筒状の容器本体11と、容器本体11の口部11aに着脱可能に装着された吐出器12と、を備えている。
容器本体11は、内容物が収容可能に構成されている。なお、内容物は、例えばシャンプーやボディソープ、化粧料等の液体である。
取付筒31には、吸上筒41が嵌合されている。吸上筒41は、下端開口が容器本体11の底部に近接する位置まで延設されている。
突出筒34は、フランジ部42から上方に延設されている。
嵌合筒45は、有頂筒状に形成されている。嵌合筒45の周壁部は、収容筒32の下部に嵌合されている。
下方規制部46は、収容筒32内において、嵌合筒45の頂壁部から上方に突設されている。
上筒部62は、段部63における径方向の内側端部(上端部)から上方に延設されている。上筒部62内の下部には、装着部52(分割周壁)が嵌合されている。上筒部62の上端部には、雌ねじ部が形成されている。
外筒は、上下方向の中央部から両側に向かうに従い外径が拡大している。外筒は、上下方向の両端部が摺動筒33の内周面上を上下方向に摺動可能に構成されている。
内筒は、上述した下筒部61内に上下方向に摺動可能に嵌合される。
規制筒81は、軸線Oと同軸に配置されている。規制筒81の下部は、上述した突出筒34内に挿入されている。規制筒81の下部外周面及び突出筒34の内周面には、周方向に互いに係合してシリンダ23に対する規制部27の相対回転を規制する回り止め部が形成されている。規制筒81の上部は、突出筒34から上方に突出している。規制筒81の上部には、雄ねじ部が形成されている。
嵌合筒83は、連結フランジ82から下方に延在している。嵌合筒83内には、打栓等によって突出筒34が嵌合されている。これにより、嵌合筒83は、突出筒34の周囲を取り囲んでいる。
外装筒84は、連結フランジ82の外周縁から下方に延在している。外装筒84は、嵌合筒83の周囲を取り囲んでいる。
進入筒85は、規制筒81から下方に延在している。進入筒85の外径は、規制筒81の外径よりも小さくなっている。進入筒85は、摺動筒33内に嵌合されている。
回転規制部87は、進入筒85の下端部から径方向の内側に向けて突出している。係合部86における径方向の内側端部は、ステム21(上筒部62)の外周面に径方向の外側から近接している。
被覆筒91は、軸線Oと同軸に配置されている。被覆筒91は、規制筒81内に挿入された状態で、ステム21(上筒部62)の周囲を取り囲んでいる。被覆筒91の下端は、図1に示す下降端位置P1において、上述した係合部86に係合部86の上方から近接又は当接している。被覆筒91の上端部には、径方向の内側に突出する係止突起94が形成されている。
装着キャップ100は、有頂筒状に形成されている。装着キャップ100の天壁部103には、天壁部103を上下方向に貫通する挿通孔105が形成されている。挿通孔105内には、上述した突出筒34や嵌合筒83が挿入されている。すなわち、ポンプ機構14は、突出筒34が挿通孔105内に挿通孔105の下方から挿入された状態で、嵌合筒83内に突出筒34が嵌合されることで、天壁部103を上下方向に挟み込んでいる。この場合、外装筒84の下端は、装着キャップ100の天壁部103に上方から近接している。
操作部110は、有頂筒状に形成されている。
まず、図1に示すように、下降端位置P1に位置する吐出ヘッド101を、規制部27に対して軸線O回りの締結解除方向に回転させることで、吐出ヘッド101の連結筒113と、規制筒81と、の螺着を解除する。この際、吐出ヘッド101、ステム21及びピストンガイド24が、シリンダ23に対して上昇し、ピストンガイド24の栓部51がシリンダ23の収容筒32から外れ、収容筒32内と摺動筒33内とが連通する。そして、付勢部材130の上方付勢力によって、ピストンガイド24、ステム21及び吐出ヘッド101が一体に上昇する。この過程において、栓部51の頂壁部が、ピストン22の内筒の下端部に係合することで、ピストンガイド24とともにピストン22も上昇する。
ステム21及びピストンガイド24がさらに下方移動すると、ステム21及びピストンガイド24とともにピストン22も下方移動する。これにより、ピストン22が導入孔33aから下方に離間しつつ、シリンダ23内の内容物が、ピストンガイド24における周方向で互いに隣り合う近接突起51a同士の間を通して、ステム21内に流入する。その結果、ステム21内の内容物が吐出ヘッド101の吐出筒114内を通って、吐出口114aから吐出される。
図3に示すように、吐出ヘッド101及びステム21を分解位置P3に移動させる。具体的には、吐出ヘッド101を上方に引き上げることで、ステム21の被係合部65が乗り越え突起88(係合部86)を上方に乗り越える。すると、位置決め突起64が周方向で隣り合う係合部86間の隙間95内に進入する。これにより、位置決め突起64が回転規制部87(係合部86)に周方向で係合することで、規制部27を介してステム21に対するシリンダ23の回転が規制される。なお、位置決め突起64は、全ての隙間95内にそれぞれ進入してもよく、何れかの隙間95内のみに進入する構成であってもよい。
この構成によれば、吐出ヘッド101をステム21から取り外すことで、吐出ヘッド101の上ばね支持部112による付勢部材130の上端部の支持が解除される。これにより、吐出器12の構成部材の中から、付勢部材130を取り出すことができる。そのため、シリンダ23内に組み込まれる付勢部材130を廃棄時に簡単に取り外すことができ、付勢部材130と、その他の構成部材と、を分別することができる。その結果、環境負荷の低減化、廃棄物の処理効率の向上化等に対応することができる。
しかも、シリンダ23の内側において、ピストン22よりも上方に位置する部分に付勢部材130が収容されているので、吐出ヘッド101を取り外すことで、シリンダ23の上端開口を通じて付勢部材130を露呈させることができる。これにより、吐出ヘッド101が取り外された状態で、付勢部材130を簡単に取り出すことができる。
特に、本実施形態では、付勢部材130がシリンダ23内におけるピストン22よりも上方に位置する部分に配設されるとともに、吐出ヘッド101を取り外して、付勢部材130を上方から取り外す。そのため、吐出器12の使用時や分解時等において、付勢部材130が内容物に浸漬等するのを抑制できる。これにより、分解時に内容物が手に付着したり、付勢部材130を分解後に洗浄したりする等の手間が軽減される。
この構成によれば、ステム21が下降端位置P1で保持されるので、流通段階等において、吐出ヘッド101が押下される等して、内容物が不意に吐出されるのを抑制できる。
この構成によれば、分解位置P3において、シリンダ23に対するステム21の回転が規制されることで、吐出ヘッド101の取り外し時にステム21を把持する必要がない。これにより、吐出ヘッド101を簡単に取り外すことができ、分別作業の利便性を向上させることができる。また、ステム21を直接把持する必要がないので、付勢部材130の周囲を被覆筒91によって被覆する等、意匠性の向上も図ることができる。
この構成によれば、ステム21が不意に分解位置P3に移動するのを抑制することができる。これにより、使用時において、ステム21と吐出ヘッド101とが不意に相対回転して、吐出ヘッド101がステム21から緩むのを抑制できる。
この構成によれば、係合部86と下ばね支持部86aとを別体で形成する必要がないので、構成の簡素化等を図ることができる。
例えば、上述した実施形態では、付勢部材130の上端部が突出片120から延びる上ばね支持部112に支持された構成について説明したが、この構成に限られない。上ばね支持部は、例えば突出片120自体や操作部110、連結筒113等、吐出ヘッド101の任意の位置に設定することが可能である。
上述した実施形態では、下ばね支持部86aが規制部27に一体に設けられた構成について説明したが、この構成に限られない。下ばね支持部86aは、シリンダ23や規制部27に別体で設けられていてもよく、シリンダ23と一体で設けられていてもよい。
上述した実施形態では、係合部86の上面が下ばね支持部86aを構成する場合について説明したが、この構成に限られない。係合部86と下ばね支持部86aとを別体で設けてもよい。
上述した実施形態では、付勢部材130が被覆筒91に取り囲まれる構成について説明したが、この構成に限られない。
上述した本実施形態では、装着筒111の下端部がステム21内に配置される構成について説明したが、ステム21の上端部が装着筒111内に配置される構成であってもよい。
上述した実施形態では、吐出ヘッド101が規制筒81に係合することで、シリンダ23に対する上方への移動が規制された構成について説明したが、この構成に限られない。吐出ヘッド101は、装着キャップ100に係合することで、シリンダ23に対する上方への移動が規制されていてもよい。
11a…口部
12…吐出器
21…ステム
22…ピストン
23…シリンダ
27…規制部
64…位置決め突起(回り止め部)
65…被係合部
86…係合部(回り止め部)
86a…下ばね支持部
101…吐出ヘッド
112…上ばね支持部
114a…吐出口
130…付勢部材
Claims (4)
- 容器本体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、
前記口部に装着される装着キャップが取付可能に構成されるとともに、前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、
前記シリンダの内側で前記ステムの上下動に連係するとともに、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、
前記ステムの上端部に着脱可能に取り付けられ、内容物を吐出する吐出口を有する吐出ヘッドと、
前記ステムの周囲に配置されるとともに、前記吐出ヘッドを介して前記ステムを上方付勢する付勢部材と、を備え、
前記吐出ヘッドは、前記付勢部材の上端部を支持する上ばね支持部を備え、
前記吐出ヘッドは、前記ステムに着脱可能に螺着され、
前記ステムと前記シリンダとの間には、前記ステムが前記付勢部材の付勢力によって上昇した上昇端位置にあるとき、前記シリンダに対する前記ステムの前記シリンダの軸線回りの回転を許容する一方、前記ステムが前記上昇端位置よりも上方に位置する分解位置にあるとき、前記シリンダに対する前記ステムの前記シリンダの軸線回りの回転を規制する回り止め部が配設されている吐出器。 - 前記ステムの下降端位置において前記吐出ヘッドが係合することで、前記シリンダに対する前記ステムの上下方向の移動を規制する規制部を備えている請求項1に記載の吐出器。
- 前記シリンダの内側には、前記ステムの前記上昇端位置において前記ステムに設けられた被係合部が下方から係合する一方、前記ステムが前記分解位置に移動するのに伴い前記被係合部が上方に乗り越え可能な係合部が配設されている請求項1又は請求項2に記載の吐出器。
- 前記係合部の上面は、前記付勢部材の下端部を支持する下ばね支持部を構成している請求項3に記載の吐出器。
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