JP6869682B2 - 吐出容器 - Google Patents
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Description
このような吐出容器では、カバー筒に形成されている弱化部を破断して除去することにより、押下ヘッドを露出させる。そして、押下ヘッドと規制筒との螺着を解除することにより、押下ヘッド及びステムを上昇移動させる。ここで、カバー筒の有無により、吐出容器が開封されたか否かを判断することが可能となる。
そこで、本発明は、吐出容器が開封されたか否かを容易に破断できつつ、開封時の操作性を改善させた吐出容器を提供することを目的とする。
また、押下ヘッドと規制筒との螺着を解除させるために上記従来技術のようにカバー体を除去する必要がなく、押下ヘッドと規制筒との相対的な回転操作だけで押下ヘッドと規制筒との螺着を解除できるので、優れた操作性を具備させることができる。
この発明では、押下ヘッドと規制筒との螺着を解除するに際して、上昇規制係止部と周方向係止部とを周方向に互いに係止させることにより、弱化部に対して上下方向の引張力だけではなく、周方向の捩れ力も作用させることが可能となる。これにより、弱化部を確実に破断できる。
この発明では、押下ヘッドと規制筒との螺着を解除するに際して、ピルファープルーフ部を拡径させるのに必要な力を低減させることが可能となり、上昇規制係止部が周方向係止部に乗り上がりやすくなり、ピルファープルーフ部に周方向の大きな引張力を加えることができる。これにより、破断部を確実に破断させることができる。
本実施形態にかかる吐出容器1は、図1に示すように、内容物が収容された有底筒状の容器本体2と、容器本体2の円筒状の口部3に装着される吐出ポンプ4と、を備える。
吐出ポンプ4は、容器本体2の口部3に螺着される有頂円筒状の装着キャップ11と、装着キャップ11の内側に配設されたポンプ12と、ポンプ12に装着され、内容物の吐出孔13Aが形成された有頂円筒状の押下ヘッド13と、押下ヘッド13が螺着された円筒状の規制筒14と、を備える。
側壁部22の内周面には、容器本体2の口部3の外周面に形成された雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成されている。また、側壁部22の下端縁には、円環状の下側ピルファープルーフ部23が破断可能な容易破断部24を介して連結されている。容易破断部24は、周方向に間隔をあけて複数配設されている。なお、容易破断部24の構造は、周方向の全周にわたって連続して延びる薄肉部などであってもよい。
シリンダ32の上端部には、径方向外側に向けて突出するフランジ部34が全周にわたって環状に形成されている。フランジ部34は、容器本体2の口部3の上端開口縁上にパッキン35を介して配置されており、装着キャップ11の頂壁部21と口部3とによって上下方向に挟まれている。これにより、シリンダ32は、容器本体2の口部3内に挿入した状態で支持されている。
上側ピルファープルーフ部47の内周面には、径方向内側に向かうにしたがって漸次上方に向けて延びる上昇規制係止部49が周方向に等間隔に複数(本実施形態では4つ)形成されている。なお、上昇規制係止部49の数は、4つに限定されない。
また、上側ピルファープルーフ部47には、周方向に分断可能な破断部47Aが周方向に等間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)形成されている。なお、破断部47Aの数は、1つに限定されない。
ネジ筒部45の内周面には、図1及び図3に示すように、雌ネジ部が形成されている。
外壁部53には、上昇規制係止部49が周方向に係止するラチェット部(周方向係止部)55が径方向外側に向けて突設されている。ラチェット部55は、図2に示すように、周方向で等間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)形成されている。なお、ラチェット部55の数は、4つに限定されないが、上昇規制係止部49に対応した数であることが望ましい。
なお、ラチェット部55の径方向外端は、図1及び図3に示すように、天壁部51の外周縁と同一面上に位置している。ラチェット部55の径方向外側への突出量は、適宜変更してもよい。
内壁部54は、装着キャップ11の頂壁部21の内周縁部よりも径方向内側に配設されている。そして、内壁部54には、内壁部54と取付筒部52の間に配設された突出筒部36がアンダーカット嵌合により内嵌されている。
最初に、吐出容器1の組立方法を説明する。まず、ポンプ12のステム31の上端部に押下ヘッド13の装着筒部43を嵌合させ、ステム31に対して押下ヘッド13を装着する。次に、上記付勢手段の付勢力に抗してステム31を押し下げるように押下ヘッド13を下方移動させながら、押下ヘッド13を固定した状態で規制筒14の取付筒部52を押下ヘッド13に対して容器軸O回りに回転させることにより、押下ヘッド13のネジ筒部45と規制筒14の取付筒部52とを螺合させる。なお、押下ヘッド13と取付筒部52とを相対的に容器軸O回りに回転させればよく、押下ヘッド13を取付筒部52に対して容器軸O回りに回転させることによって押下ヘッド13のネジ筒部45と規制筒14の取付筒部52とを螺合させてもよい。
これにより、押下ヘッド13は、下降端位置で規制筒14に螺着され、押下ヘッド13及びステム31の上昇移動が規制される。
以上のようにして、吐出容器1組み立てる。
未使用状態において、図1に示すように、押下ヘッド13は、下降端位置にあり、上昇規制係止部49は、規制筒14の天壁部51の外周縁部に対して下方から係止している。また、上側ピルファープルーフ部47の下端縁と装着キャップ11の頂壁部21から上方に離間している。
そして、押下ヘッド13を装着キャップ11に対して容器軸O回りに回転させてネジ筒部45と取付筒部52との螺合を解除していくと、押下ヘッド13は、規制筒14に対して上方に移動しようとする。
このように、上側ピルファープルーフ部47が周壁部46から離脱して頂壁部21上に落下していることや上側ピルファープルーフ部47が破断部47Aにおいて破断されていることを視認することにより、下降端位置にある押下ヘッド13と規制筒14との係止が解除されたか否かを判断する。
なお、押下ヘッド13を押下した状態で規制筒14に対して回転させることにより、押下ヘッド13を規制筒14に螺着させることができる。
ここで、押下ヘッド13と規制筒14との螺着を解除するにときに弱化部48に対して上下方向の引張力だけではなく周方向の捩れ力も作用させるので、弱化部48を確実に破断できる。また、上側ピルファープルーフ部47に破断部47Aが形成されるので、上側ピルファープルーフ部47に周方向の大きな引張力を加えることができ、破断部47Aを確実に破断させることができる。
本実施形態にかかる吐出容器100では、図5及び図6に示すように、上側ピルファープルーフ部101に破断部が形成されておらず、規制筒102に外壁部及びラチェット部が形成されていない。
このような吐出容器100でも、上述した第1実施形態にかかる吐出容器1と同様に、押下ヘッド13を装着キャップ11に対して容器軸O回りに回転させてネジ筒部45と取付筒部52との螺合を解除していくと、上昇規制係止部49が天壁部51の外周縁部に対して下方から係止しているので、弱化部48には、上下方向の引張力が作用し、弱化部48が破断され、上側ピルファープルーフ部101は、図7に示すように、押下ヘッド13から落下する。
ただし、本実施形態にかかる吐出容器100では、第1実施形態にかかる吐出容器1とは異なり、上側ピルファープルーフ部101には破断部が形成されておらず、規制筒102にラチェット部が形成されていないので、弱化部48には周方向の捻れ力が作用せず、上側ピルファープルーフ部101には周方向の大きな引張力が作用しない。
例えば、上側ピルファープルーフ部の下端縁は、装着キャップの頂壁部の上面から離間しているが、頂壁部の上面に近接または当接していてもよい。装着キャップの頂壁部の上面から離間していても、上側ピルファープルーフ部が押下ヘッドから離脱していることを視認できる。
上側ピルファープルーフ部は、周壁部の下端縁から下方に延設されているが、周壁部の他の部分から下方に延設されてもよい。
規制筒には、ラチェット部が形成されているが、上昇規制係止部と周方向で係止可能であれば、他の構造の周方向係止部が形成されてもよく、周方向係止部が形成されていなくてもよい。ここで、周方向係止部は、規制筒ではなく、容器本体や装着キャップに形成されてもよい。また、周方向係止部は、上昇規制係止部が係止する部材とは異なる部材に形成されてもよい。例えば、周方向係止部は、上昇規制係止部が規制筒に係止する場合に、装着キャップや容器本体に形成されてもよい。
上昇規制係止部は、規制筒に係止しているが、容器本体や装着キャップに係止してもよい。
Claims (3)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、
前記装着キャップの内側に、上方付勢状態で下方移動自在に支持されたステムを有するポンプと、
前記ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された有頂筒状の押下ヘッドと、
を備え、
下降端位置に位置する前記押下ヘッドが螺着され、前記押下ヘッド及び前記ステムの上昇移動を規制する規制筒と、を備え、
前記押下ヘッドのうち前記規制筒よりも径方向外側に位置する周壁部には、下方に向けて突出するピルファープルーフ部が破断可能な弱化部を介して連結され、
前記ピルファープルーフ部には、前記装着キャップ、前記規制筒及び前記容器本体のいずれか1つに係止することで、上昇移動を規制する上昇規制係止部が形成されており、
前記押下ヘッドが、前記規制筒の螺着されるネジ筒部を有し、
前記規制筒が、前記ネジ筒部の下端を当接可能な当接可能壁部を有することを特徴とする吐出容器。 - 前記装着キャップ、前記規制筒及び前記容器本体のうちのいずれか1つには、前記上昇規制係止部が前記ステムの中心軸回りに沿う周方向に係止する周方向係止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
- 前記ピルファープルーフ部には、前記周方向に分断可能な破断部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の吐出容器。
Priority Applications (1)
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JP2016193845A Active JP6869682B2 (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 吐出容器 |
Country Status (1)
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JP7462405B2 (ja) * | 2019-11-29 | 2024-04-05 | 株式会社吉野工業所 | 吐出器 |
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2016
- 2016-09-30 JP JP2016193845A patent/JP6869682B2/ja active Active
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