JP6691862B2 - 液体吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、シリンダに回転可能に取り付けられた回動環を回転操作することで容器本体内の内容液を加圧室内にポンプアップし、その後に吐出ヘッドを押し下げ操作することで内容液を吐出することができる液体吐出容器が知られている。
特許第3595016号公報
近年では、環境負荷の低減化、省資源化、或いは材料コストの低減化等を図ることが望まれている。このようなニーズに対応するために、上記従来の液体吐出容器において、例えば容器本体を薄肉にして軽量化することが望まれている。
しかしながら、容器本体を薄肉で形成した場合には、容器本体の剛性が低下してしまい、例えば容器本体をしっかりと把持しながら回動環を回転操作することが難しくなってしまう。特に、回動環の回転操作が必要とされる容器では、回動環を良好に回転するために容器本体を安定して把持することが必要とされるが、容器本体を薄肉に形成して軽量化した場合には、容器本体を安定して把持することが困難になってしまう。従って、実際上、回動環を具備する容器においては容器本体の軽量化を図ることが難しい。
従って、上記従来の液体吐出容器には、省資源化等に対応し難い課題があり、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、良好な操作性を確保しながら省資源化等に対応することができる液体吐出容器を提供することである。
(1)本発明に係る液体吐出容器は、内容液が収容された内容器、及び前記内容器を内部に収容する外容器を備え、前記内容器が前記外容器よりも薄肉とされた容器本体と、下端の吸込み口が前記内容器の口部から前記内容器内に挿入され、前記内容器の口部に螺着された装着筒部を介して前記内容器の口部に固定されたシリンダと、前記シリンダに回転可能に取り付けられ、前記容器本体に対する周方向の一方側へ向けた回転動作によって前記シリンダ内に内容液を流入させる回動環と、前記回動環の上方に、下方に向けて押し下げ操作可能に配設され、押し下げ動作により前記シリンダ内の内容液を吐出させる吐出ヘッドと、を備え、前記内容器及び前記外容器のうちのいずれか一方には、周方向に延びる係止凹部が形成され、他方には前記係止凹部内に周方向に移動可能に収容された係止突部が形成され、前記係止突部は、周方向の一方側へ向けた前記回動環の回転時に前記係止凹部の周端壁に周方向から接触することで、前記内容器及び前記外容器の相対回転を規制する規制位置と、前記規制位置から周方向の他方側に離れ、前記係止凹部内から上方に向けて離脱可能とされる離脱位置と、の間を移動可能に前記係止凹部内に配設され、前記係止凹部内のうち前記離脱位置に位置する部分に、前記係止突部の上方への離脱を抑止する第1抑止部が形成され、前記装着筒部は、周方向の他方側へ向けた回転によって前記内容器の口部に対する螺着が緩むように取り付けられ、前記装着筒部を前記内容器の口部から外すために必要な前記装着筒部と前記内容器との間の第1回転トルクは、前記係止突部を前記規制位置から前記離脱位置に移動させるために必要な前記内容器と前記外容器との間の第2回転トルクよりも大きい。
本発明に係る液体吐出容器によれば、容器本体に対して回動環を周方向の一方側に向けて回転させることで、シリンダ内に内容液をポンプアップする(吸上げる)ことができ、その後、吐出ヘッドを押し下げることでポンプアップした内容液を外部に吐出させることができる。特に、内容器及び外容器を具備する二重の容器本体を備え、外容器が内容器を内部に収容しているので、外容器をしっかりと把持しながら回動環の回転操作を行うことができると共に、吐出ヘッドの押し下げ操作を行うことができる。従って、良好な操作性を確保しながら内容液を吐出させることができる。
また、内容液の吐出時、回動環に作用する回転力が内容器に伝わっても、係止凹部内に収容されている係止突部は、回動環の回転方向と同じ方向である周方向の一方側に移動するので、係止凹部の周端壁に周方向から接触して規制位置で位置決めされる。これにより、内容器及び外容器の相対回転を規制することができ、外容器を把持しながら回動環の回転操作を確実に行うことができる。
また、外容器内に収容される内容器については、外容器よりも薄肉とされているので軽量化を図ることができるうえ、内容器の口部に装着筒部が螺着されているので、内容液を使い切った後、内容器だけを廃棄することが可能である。
この場合には、例えば外容器を把持しながら装着筒部を回転させることで、内容器の口部に対して装着筒部を周方向の他方側に向けて相対移動させる。このとき、第1回転トルクが第2回転トルクよりも大きいので、装着筒部が内容器の口部から緩む前に、装着筒部に作用した回転力によって内容器を共回りさせることができ、外容器に対して内容器を周方向の他方側に向けて相対移動させることができる。これにより、係止凹部内に収容されている係止突部を規制位置から周方向の他方側に移動させて、離脱位置に位置させることができる。そして、係止突部が離脱位置に位置した後、装着筒部が螺着されたまま内容器を上方に引き上げることで、外容器から内容器を引き抜くことができる。その後、内容器の口部から装着筒部を外すことで、内容器を廃棄することができる。
従って、良好な操作性を確保しながらも、外容器よりも薄肉で軽量化された内容器だけを廃棄することができるので、例えば環境負荷の低減化、省資源化、或いは材料コストの低減化等を図ることができ、近年のニーズに応えることができる。また、外容器については、そのまま継続して使用することができるので、例えば外容器の外周面に蒸着、塗装、転写等によって加飾を施し、加飾性に優れた外容器として利用できる。なお、化粧品の分野ではこのようなニーズが多く、本発明に係る液体吐出容器によればこのようなニーズにも応えることができる。
また、装着筒部が螺着されたまま外容器から内容器を引き抜くことができるので、例えば内容器自身を直接把持しながら外容器から引き抜くといった動作が不要となり、内容器が外容器よりも薄肉で軽量化されていたとしても、容易且つ確実に内容器を取り出すことができる。
さらに、内容器の廃棄後、内容液が充填された新たな内容器に交換することも可能である。この場合には、例えば内容液が充填され、口部にキャップが取り付けられた交換用の内容器を外容器内に挿入する。これにより、外容器内に内容器を収容することができると共に、係止凹部内に係止突部を収容させて、係止突部を離脱位置に位置させることができる。そして内容器を収容した後、内容器の口部に対してキャップを周方向の他方側に向けて回転させて、内容器の口部からキャップを取り外す。このとき、係止凹部内に第1抑止部が形成されているので、離脱位置に位置している係止突部が係止凹部から上方に向けて離脱してしまうことを抑止することができる。従って、キャップの取り外しに伴って、内容器が外容器内から上方に抜け出てしまうことを抑制することができ、内容器をがたつかせることなく、外容器内に安定に収容させることができる。そのため、例えば内容器から内容液が零れることを防止し易い。
その後、外容器内に収容された内容器の口部に対して装着筒部を被せ、周方向の一方側に向けて回転させることで、内容器の口部に装着筒部を螺着させることができる。このとき、装着筒部に作用する回転力によって内容器が共回りするので、係止突部を離脱位置から周方向の一方側に移動させて規制位置に位置させることができる。これにより、内容器の交換を行うことができる。
上述のことにより、内容器が薄肉で軽量化されていたとしても、内容液の零れを抑制しながら内容器の交換をスムーズに行うことができる。
(2)前記係止凹部内には、前記規制位置に位置する前記係止突部に対して周方向から係合し、前記規制位置から前記離脱位置への前記係止突部の移動を抑止する第2抑止部が形成されても良い。
この場合には、第2抑止部が形成されているので、不意に係止突部が規制位置から離脱位置に向けて移動することを抑止することができ、例えば使用時における外容器と内容器との間のがたつきを効果的に抑えることができる。従って、例えば外容器から内容器が離脱するような挙動をなくすことができる。
(3)前記内容器は、減容変形可能に薄肉に形成されても良い。
この場合には、内容器をさらに薄肉にして軽量化を図ることができるので、省資源化等にさらに貢献することができる。
(4)前記回動環に取り付けられると共に、上部に吐出弁が設けられ且つ下部開口が前記シリンダ内に位置する吐出管と、前記シリンダ内に配置されると共に、前記吐出管に上下摺動可能に外嵌され、付勢機構により下方に付勢された筒状のプランジャと、前記回動環と前記プランジャとの間に設けられ、前記回動環の前記シリンダに対する回転動作を前記プランジャの前記シリンダに対する上昇動作に変換する変換機構と、前記吸込み口に配設され、前記シリンダ内への内容液の流入を許容し、且つ前記シリンダ外への内容液の流出を規制する吸込弁と、前記シリンダ、前記吸込弁、前記吐出管及び前記プランジャによって囲まれ、前記吸込弁を通して前記シリンダ内に流入した内容液が溜められる加圧室と、を備え、前記吐出ヘッドは、前記吐出弁に下方に押し下げ可能に連結され、押し下げ動作により吐出弁を開弁させて内容液を吐出しても良い。
この場合には、回動環の回転操作及び吐出ヘッドの押し下げ操作によって、加圧室内にポンプアップした内容液をより確実に吐出させることができ、吐出の信頼性をさらに向上できる。
本発明に係る液体吐出容器によれば、良好な操作性を確保しながら省資源化等に対応することができる。
本発明に係る実施形態を示す図であって、非加圧時における液体吐出容器の半縦断面図である。 図1に示す状態から回動環を第1方向に回転させ始めた状態を示す図である。 図2に示す状態から回動環をさらに回転させた状態を示す図である。 図1に示すA−A線に沿った内容器及び外容器の横断面図である。 図1に示す内容器から装着筒部を取り外している状態を示す図である。 図4に示す外容器を矢印B方向から見た側面図である。 図1に示す外容器の半縦断面図である。 図4に示す状態から外容器に対して内容器を第2方向に回転させた状態を示す図である。 図8に示す外容器を矢印C方向から見た側面図である。 図3に示す状態から吐出ヘッドを押下げた状態を示す図である。 図8に示す状態から内容器を引き上げ、外容器から内容器を取り出している状態を示す図である。 口部にキャップが装着された交換用の内容器を示す半縦断面図である。 図12に示す内容器を外容器内に挿入している状態を示す図である。 図13に示す状態からキャップを第2方向に回転させて内容器の口部から取り外している状態を示す図である。 図14に示す状態から内容器の口部に対して装着筒部を取り付けている状態を示す図である。
以下、本発明に係る液体吐出容器の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、液体吐出容器1は、内容液が収容された有底筒状の内容器2、及び内容器2を内部に収容する有底筒状の外容器3を具備する二重の容器本体4と、内容器2の口部7に固定されたシリンダ20と、シリンダ20に回転可能に連結された回動環40と、シリンダ20内に連通する吐出口56aが形成された吐出ヘッド56と、を備えている。
内容器2及び外容器3は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿って内容器2の口部7側を上側、底部5側を下側といい、容器軸O方向に沿った方向を上下方向という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。さらに、周方向のうち、液体吐出容器1の上面視で、容器軸Oを時計回りに周回する方向を第1方向(周方向の一方)M1といい、その反対方向を第2方向(周方向の他方)M2という。
内容器2は、底部5と、円筒状に形成された胴部6と、口部7と、を備えた有底筒状に形成されている。口部7の外周面には、第1ねじ部8が形成されている。
外容器3は、円筒状に形成され、内容器2の胴部6を径方向外側から囲む胴部10と、胴部10の下端開口部を塞ぐ底部11と、を備えた有底筒状に形成されている。外容器3の胴部10は、内容器2の胴部6を上下方向の全長に亘って囲んでいる。
ただし、外容器3の胴部10の内周面と内容器2の胴部6の外周面との間に、若干の隙間が確保されていても構わない。
内容器2は、外容器3よりも薄肉に形成されている。図示の例では、内容器2の胴部6が外容器3の胴部10よりも薄肉に形成され、外容器3の胴部10の半分以下の厚みとされている。これにより、内容器2は胴部6が減容変形可能とされ、外容器3に比べて軽量化が図られている。
これに対して、外容器3は例えば十分な肉厚で形成され、一定の剛性を有している。そのため、例えば外容器3を把持したときに、外容器3の胴部10が径方向内側に変形することが抑制されている。
外容器3よりも上方に突出した内容器2の口部7には、下端の吸込み口21aが内容器2の口部7から内容器2内に挿入された状態で上記シリンダ20が固定されている。
図示の例では、シリンダ20は、容器軸Oと同軸に配置された多段の筒状に形成され、下から順に第1筒部21、第2筒部22、第3筒部23、第4筒部24が連設されている。これら各筒部は、第1筒部21から第4筒部24に向かうに従って内径及び外径が段階的に大きく形成されている。
第4筒部24の上下方向における中央部分には、径方向外側に向かって突出する環状のフランジ部26を介して装着筒部25が一体に接続されている。
装着筒部25は、フランジ部26との接続部分から下方に向けて延び、内容器2の口部7を径方向外側から囲んでいる。装着筒部25の内周面には、内容器2の口部7に形成された第1ねじ部8に螺着される第2ねじ部27が形成されている。シリンダ20は、装着筒部25が内容器2の口部7に螺着されることで、内容器2の口部7に固定されている。なお、内容器2の口部7の上端開口縁とフランジ部26との間にはパッキン13が挟装されている。
なお、第1ねじ部8及び第2ねじ部27は、内容器2に対して装着筒部25を第1方向M1に回転させた際に、装着筒部25が締め込まれるように螺旋状に形成されている。そのため、第1方向M1が装着筒部25の締め込み方向とされ、第2方向M2が装着筒部25の緩み方向とされている。
第1筒部21と第2筒部22との間には、環状の弁座部20aが設けられており、第3筒部23の下端部には、第3筒部23を径方向に貫通する等圧孔20bが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
第1筒部21の内側は、上記吸込み口21aとされている。第1筒部21内には、下端部を内容器2の底部5近傍に延ばした吸込管28が嵌着されている。
第1筒部21の上端部、すなわち第2筒部22の下端部には吸込弁29が取り付けられている。吸込弁29は、弁座部20aに対して上方に向けて離反可能に当接する弁体29aを有している。従って、吸込弁29は、弁体29aが弁座部20aに着座することで閉弁となり、弁体29aが弁座部20aから上方に離反することで開弁となる。
第2筒部22の内側には、シリンダ20の一部を構成する筒状のスリーブ30が嵌合されている。スリーブ30は、下部側が大径筒部30aとされ、上部側が大径筒部30aよりも内径が小さい小径筒部30bとされている。小径筒部30bの上端部は、第2筒部22の上縁部に掛止されている。また、小径筒部30bの上端部にはシール筒部30cが上方に向けて起立している。なお、シール筒部30cは、等圧孔20bから径方向内側に離間して配置されている。
図示の例では、シール筒部30cの上端部の位置は、第3筒部23の上端部の位置と一致している。そして、シール筒部30cの上端部には、複数の溝部30dが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
第4筒部24のうち、フランジ部26よりも上方に位置する上側部分の内周面には、断面半円形の縦溝31が周方向に等間隔をあけて複数形成されている。なお、第4筒部24のうちフランジ部26よりも上方に位置する上側部分は、フランジ部26よりも下方に位置する下側部分よりも、内径及び外径が僅かに大きく形成されている。
第4筒部24の上端部側には、径方向外側に向けて突出した係合突起24aが形成されている。なお、係合突起24aは、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わないし、第4筒部24の全周に亘って環状に形成されていても構わない。
さらに、第4筒部24のうち係合突起24aよりも下方に位置し、且つフランジ部26よりも上方に位置する部分には、径方向外側に向けて突出すると共に第4筒部24の全周に亘って環状に形成された案内リング24bが形成されている。
上記回動環40は、第4筒部のうち装着筒部25よりも上方に位置する部分を径方向外側から囲む円筒状の回動筒部40aと、回動筒部40aよりも上方に配置され、回動筒部40aよりも縮径した円筒状のネック筒部40bと、回動筒部40aの上端部とネック筒部40bの下端部とを接続する回動肩部40cと、を備え、容器軸Oと同軸に配置されている。
回動筒部40aは、案内リング24bによって上方への抜け止めがされた状態で、下端部が装着筒部25の上端部に接触している。これにより、回動環40は、第4筒部24に対して周方向に回動可能で、且つ上下方向に移動不能に取り付けられている。
なお、回動環40は、後述するカム溝70及びボール71等によって、第1方向M1に向けて回動可能とされている。
回動肩部40cは、回動筒部40aの上端部から上方に向けて僅かに突出した後、上方に向かうにしたがって径方向内側に向けて延びるように断面テーパー状に形成されている。回動肩部40cのうち断面テーパー状に形成された部分には、下方に向けて連結筒部41が形成されている。連結筒部41は、容器軸Oと同軸に配置され、第4筒部24の上方に位置するように形成されている。連結筒部41の下端部と第4筒部24の上端部との間には、上下方向に隙間が確保されている。
連結筒部41の内周面には、連結筒部41の全長に亘って形成されると共に下方に向けて開口した縦長の係合溝41aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
このように構成された回動環40の内側には、上部に吐出弁51が設けられた吐出管50が固定されている。吐出管50は、容器軸Oと同軸に配置され、下端部がシリンダ20における第3筒部23の内側に配されている。これにより、吐出管50の内側は、シリンダ20内に連通している。
吐出弁51は、内側が吐出管50に連通する入口管52と、ネック筒部40bの内側に配置されると共に内側が吐出ヘッド56の吐出口56aに連通する出口管53と、入口管52と出口管53との間に配置され、入口管52を上方に付勢するスプリング55と、入口管52内と出口管53内との連通及びその遮断を切り換える弁体54と、を備え、吐出管50の上部開口を塞ぐように取り付けられている。
上記吐出ヘッド56は、回動環40の上方に配設され、出口管53の上端部に下方に向けて押し下げ可能に連結されている。これにより、吐出ヘッド56を押し下げ操作することにより、吐出弁51を開弁させることができ、吐出口56aから内容液を外部に向けて吐出することが可能とされている。
図示の例では、吐出ヘッド56は、ネック筒部40bに下降可能に外嵌されている。吐出口56aは、吐出ヘッド56の外周面側に開口しており、吐出ヘッド56内に設けられた通路を介して出口管53内に連通している。
なお、吐出ヘッド56は、回動環40に離脱自在に装着された有頂筒状のキャップ57によって覆われている。キャップ57は、容器軸Oと同軸に配置され、回動筒部40aの上端部に接触した状態で、回動肩部40cの下端部に対してアンダーカット嵌合されている。ただし、アンダーカット嵌合に限定されるものではない。
なお、キャップ57は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
スプリング55は、出口管53を上方に付勢することで弁体54を閉弁位置に位置させている。従って、吐出ヘッド56を押下して出口管53をスプリング55の弾性力(ばね力)に抗して押し下げることで、弁体54を開弁させて入口管52と出口管53とを連通させることが可能となる(図10参照)。これにより、吐出口56aと吐出管50内とを連通させることができ、吐出口56aからの内容液の吐出が可能となる。
なお、弁体54は、吐出ヘッド56の押し下げを解除した際、スプリング55の復元変形によって上方に復元変形して閉弁位置に復帰する。
シリンダ20と吐出管50との間には、容器軸Oと同軸に配置された筒状のプランジャ60が吐出管50に密に外嵌されると共に上下摺動可能に取り付けられている。プランジャ60は、駆動筒部61とスカート部62とを備えている。
駆動筒部61は、下筒部63と、上筒部64と、下筒部63の下端部と上筒部64の上端部とを径方向に連結する環板部65と、を備えている。環板部65は、下筒部63よりも径方向内側に向けて若干延びると共にその内端縁が上下両方向に突出している。
下筒部63は、外径がスリーブ30における小径筒部30bの内径よりも若干小さく形成されている。下筒部63の外周面には、下方に向けて開口すると共に上下方向に延在する連通溝63aが形成されている。
連通溝63aは、下筒部63の外周面に1つだけ形成されていても良いし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても良い。なお、下筒部63のうち連通溝63aが形成されている部分を下筒部63の下側部分といい、下側部分よりも上方に位置する部分を上側部分という。
下筒部63の内側には、スカート部62が固定されている。スカート部62は、下筒部63の内側に嵌合された支持筒部66と、支持筒部66の下端部から下方に向けて延びると共に下筒部63の下方に位置するシール脚筒部67と、支持筒部66から下方に向けて延びる複数の押さえ脚部68、とを備えている。
支持筒部66の内径は、例えば環板部65の内径と同径で、且つ吐出管50の外径よりも僅かに大きく形成されている。支持筒部66の上端部と環板部65との間には、シールリング69が挟装されている。シールリング69は、駆動筒部61とスカート部62と吐出管50との間を密にシールしつつ、吐出管50の外周面上を圧接摺動する。
シール脚筒部67は、外径が下筒部63の外径とほぼ同径に形成されている。シール脚筒部67の下端部には、下方に向かって拡径するテーパー筒部67aが形成されている。
テーパー筒部67aの下端外径は、スリーブ30における大径筒部30aの内径よりも小さく形成されている。これにより、テーパー筒部67aと大径筒部30aとの間には、隙間があいている。
さらに、テーパー筒部67aの下端外径は、小径筒部30bの内径とほぼ同径、或いは若干大きく形成されている。これにより、テーパー筒部67aは小径筒部30bの外周面上を圧接摺動する。
押さえ脚部68は、プランジャ60が最下限位置に位置した時に吸込弁29の弁体29aを上方から押圧し、弁体29aを弁座部20aに対して着座させている。これにより、押さえ脚部68は、プランジャ60が最下限位置に位置している場合には、弁体29aを閉弁させている。なお、周方向に隣り合う押さえ脚部68の間には、内容液の通過を許容させる隙間が形成されている。
上述したシリンダ20と、吸込弁29と、吐出管50と、プランジャ60と、によって囲まれた空間は、吸込弁29を通してシリンダ20内に流入した内容液が溜められる加圧室93とされている。
回動環40とプランジャ60との間には、回動環40のシリンダ20に対する回転動作をプランジャ60のシリンダ20に対する上昇動作に変換する変換機構75が設けられている。以下、この変換機構75について説明する。
プランジャ60の上筒部64の外周面には、周方向に間隔をあけて形成された垂直溝70bと、周方向に隣接し合う垂直溝70bの上端部と下端部とを周方向に連結する傾斜溝70aと、からなる断面半円形のカム溝70が、容器軸O回りの全周に亘って設けられている。
なお、プランジャ60の上筒部64の内周面には、上筒部64の全長に亘って延びると共に上方に向けて開口した縦溝64aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
カム溝70及びシリンダ20の縦溝31のそれぞれには、ボール71が回動可能に係合している。すなわち、ボール71は、半分がカム溝70に挿入され、残りの半分が縦溝31に挿入された状態で、カム溝70内及び縦溝31内に係合している。
プランジャ60は、中継部材42によって回動環40に相対回転不能で、且つ上下方向に相対移動可能に連結されている。
中継部材42は、シリンダ20の第4筒部24を径方向外側から囲む外側筒部43と、プランジャ60の上筒部64よりも径方向内側に配置された内側筒部44と、回動環40の連結筒部41の径方向内側に配置された上筒部45と、連結筒部41と第4筒部24との間に配置され、外側筒部43の上端部、内側筒部44の上端部及び上筒部45の下端部を径方向に連結する頂板部46と、を備えている。
外側筒部43の内周面には、径方向内側に向けて突出すると共に、第4筒部24の係合突起24aに対して下方から嵌合する嵌合突起43aが形成されている。上筒部45の外周面には、径方向外側に向かって突出する縦長の係合突条45aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。係合突条45aは、連結筒部41に形成された係合溝41aに入り込み、係合溝41aに対して周方向に係合している。係合溝41aと係合突条45aとの係合により、中継部材42は回動環40と共に容器軸O回りに同期回転する。
内側筒部44の外周面には、径方向外側に向かって突出すると共に内側筒部44の全長に亘って縦長に延びた縦突条44aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。縦突条44aは、上筒部64に形成された縦溝64a内に入り込み、縦溝64aに対して周方向に係合している。
縦溝64aと係合突条45aとの係合により、中継部材42はプランジャ60に対して相対回転不能で、且つ上下方向に相対移動可能に連結されている。
上述のように、係合溝41aと係合突条45aとの係合によって、中継部材42が回動環40と共に容器軸O回りに同期回転し、縦溝64aと縦突条44aとの係合によって、中継部材42がプランジャ60に対して相対回転不能で、且つ上下方向に相対移動可能に連結されている。
これらのことから、プランジャ60は、中継部材42を介して回動環40に相対回転不能で、且つ上下方向に相対移動可能に連結されている。
プランジャ60は、中継部材42との間に介装されたスプリング(付勢機構)47によって下方に付勢されている。従って、上記ボール71は、回動環40を回転操作する間において、常にシリンダ20の縦溝31の下端に係合し、且つカム溝70の上壁面に係合している。
以上に示した構成においては、ボール71が傾斜溝70aの上端部に係合している状態で回動環40を容器本体4に対して第1方向M1に回転させると、図2に示すように、ボール71がそのままの高さ位置で傾斜溝70aに沿って該傾斜溝70aを相対的に下っていく状態となる。そのため、プランジャ60はスプリング47を圧縮しながら上昇する。
そして、図3に示すように、第1方向M1への回動環40のさらなる回転に伴って、ボール71がそのままの高さ位置でカム溝70の傾斜溝70aの下端部から垂直溝70bの下端部に移行すると、スプリング47の弾性復元力によってプランジャ60は下降可能となる。なお、プランジャ60が下降すると、ボール71はそのままの高さ位置で垂直溝70bを相対的に上昇することとなり、最終的に隣接する傾斜溝70aの上端部に達する。
このようにプランジャ60が回動環40に対して相対回転不能で、且つ上下方向に相対移動可能に連繋され、シリンダ20とプランジャ60とが縦溝31とカム溝70とボール71とで構成されたカム機構によって連繋されているので、回動環40を容器本体4に対して回転させることによってプランジャ60をスプリング47の弾性力に抗して上昇させることができ、その後、スプリング47の弾性復元力によってプランジャ60を下降させることができる。
従って、縦溝31、カム溝70、ボール71及び中継部材42は、上述した変換機構75を構成する。
上述したようにボール71は同じ高さ位置を維持したまま、回動環40の回転操作に伴って傾斜溝70a及び垂直溝70bからなるカム溝70を相対的に走行(移動)する状態となり、これによりプランジャ60が上下動する。
なお、中継部材42の頂板部46には、頂板部46を上下方向に貫通する複数の空気孔46aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、頂板部46の内周縁部には、吐出管50の上部が係止されている。
図1に示すように、シリンダ20の第3筒部23の上端部には、円環状に形成された等圧弁80が容器軸Oと同軸に配置されている。
等圧弁80は、第3筒部23の上端開口縁上及びシール筒部30cの上端開口縁上に配置された弁本体84と、シール筒部30cに対して径方向に当接離反する第1弁部81と、下筒部63の外周面上を摺動する第2弁部82と、プランジャ60に対して径方向に当接離反する第3弁部83と、を備えている。
なお、等圧弁80は例えば軟質樹脂やゴム等の弾性部材(弾性体)で形成されている。
シリンダ20とプランジャ60との間には、等圧弁80を間に挟んで下側に液圧逃がし通路91が形成され、上側に空気流入通路92が形成されている。
液圧逃がし通路91は、プランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の大径筒部30aに対して径方向内側に位置している時に加圧室93内に連通し、図2及び図3に示すように、テーパー筒部67aが小径筒部30bに圧接している時に、加圧室93内との連通が遮断される。すなわち、液圧逃がし通路91は、プランジャ60が最下限位置に位置した時には加圧室93に連通し、プランジャ60が最下限位置から外れて位置した時には加圧室93内との連通が遮断される。
液圧逃がし通路91は、第3筒部23に形成された等圧孔20bを通して内容器2の内部と連通可能とされている。
図1に示すように、空気流入通路92は、プランジャ60の駆動筒部61とシリンダ20の第4筒部24との間の隙間、カム溝70、シリンダ20の縦溝31、中継部材42の空気孔46a等を介して外部に連通し、外気を導入可能としている。
第1弁部81は、弁本体84から下方に延びると共に容器軸Oと同軸の円筒状に形成され、下端部がスリーブ30のシール筒部30cの外周面に径方向に当接離反可能とされている。第1弁部81は、シール筒部30cに着座することで等圧孔20bを閉塞し、且つシール筒部30cから離反することで等圧孔20bを開放する。
図示の例では、第1弁部81の下端部は、シール筒部30cの外周面において、溝部30dよりも下側に位置する部分に当接離反可能とされている。そして、第1弁部81は、液圧逃がし通路91内の圧力と内容器2内の圧力との圧力差によって作動し、内容器2内から液圧逃がし通路91への流通を規制し、且つ液圧逃がし通路91から内容器2内への流通のみを許容する逆止弁として機能する。
第2弁部82は、弁本体84の内周面から径方向内側に向けて環状に突設され、例えば上下方向に間隔をあけて2つ形成されている。図1及び図2に示すように、第2弁部82は、駆動筒部61の下筒部63の上側部分の外周面に対して密に圧接摺動するように形成されている。図3に示すように、第2弁部82が下筒部63の下側部分を摺動する時には、連通溝63aを介して第2弁部82の上方と下方とが連通される。
すなわち、第2弁部82は、下筒部63の上側部分を摺動する時は閉弁状態とされ、下筒部63の下側部分を摺動する時は開弁状態となる。
第3弁部83は、容器軸Oと同軸の円筒状に形成され、その先端部分が先端シール部となっている。第3弁部83の先端シール部は、図1及び図3に示すように、駆動筒部61における下筒部63の上側部分の外周面、及びスカート部62におけるシール脚筒部67の外周面に密に圧接摺動するように形成されている。図2に示すように、第3弁部83の先端シール部が下筒部63の下側部分を摺動する時には、連通溝63aを介して第3弁部83の上方と下方とが連通される。
すなわち、第3弁部83は、下筒部63の上側部分及びシール脚筒部67を摺動する時は閉弁状態とされ、下筒部63の下側部分を摺動する時は開弁状態となる。
また、閉弁状態にある第3弁部83は、液圧逃がし通路91内の圧力と空気流入通路92内の圧力との圧力差によって開閉し、液圧逃がし通路91から空気流入通路92への流通を規制し、且つ空気流入通路92から液圧逃がし通路91への流通のみを許容する逆止弁として機能する。
なお、シリンダ20内には、図1に示すように、第3筒部23との間で等圧弁80を上下方向に挟み、等圧弁80をシリンダ20に固定する固定具86が設けられている。図示の例では、固定具86は、容器軸Oと同軸に配置された円環状に形成され、第3筒部23との間で等圧弁80を挟んでいる。
次に、内容器2及び外容器3を有する容器本体4について、さらに詳細に説明する。
図1及び図4に示すように、内容器2及び外容器3のうちのいずれか一方には、周方向に延びる係止凹部100が形成され、他方には係止凹部100内に周方向に移動可能に収容された係止突部110が形成されている。よって、内容器2は、係止凹部100内に係止突部110が収容された状態で、外容器3内に収容されている。
図示の例では、外容器3の内周面に係止凹部100が形成され、内容器2の外周面に係止突部110が形成されている。
図4及び図5に示すように、係止突部110は、内容器2の胴部6の上端部から径方向外側に向けて突出すると共に、周方向に延びる平面視円弧状に形成されている。なお、係止突部110の上下方向に沿った高さは、周方向に沿った周幅よりも短い。
図示の例では、係止突部110は、周方向に等間隔をあけて4つ形成されている。ただし、係止突部110の数は、4つに限定されるものではない。さらに、係止突部110は周方向に等間隔をあけて配置されることが好ましいが、等間隔でなくても構わない。
図4、図6及び図7に示すように、係止凹部100は、外容器3における胴部10の上端部の内周面に形成されている。より詳しくは、胴部10の上端部の内側に一体に組み合わされたリング部材101の内周面に形成されている。なお、リング部材101は胴部10を構成する一部材である。
係止凹部100は、係止突部110に対応して周方向に等間隔をあけて4つ形成されていると共に、係止突部110と同じ高さに形成されることで係止突部110に対して径方向に対向配置されている。
なお、係止凹部100の数や形成位置は、係止突部110に対応して形成すれば良い。ただし、係止凹部100の数と係止突部110の数とは、必ずしも一致している必要はなく、例えば係止凹部100が4つ形成され、係止突部110が2つ形成される場合であっても構わない。
図6に示すように、係止凹部100は、係止突部110の周幅よりも周方向に長く形成されると共に、上下方向に沿った高さが係止突部110と同等とされ、且つ外容器3の胴部10の内周面からの深さが係止突部110の突出量と同等とされている。これにより、内容器2と外容器3との間には、係止突部110を係止凹部100内に沿って周方向に移動させるために必要な一定の回転トルクが付与されている。
係止凹部100を画成する内壁面のうち第1方向M1側に位置する周端壁は、係止突部110が係止凹部100内を第1方向M1に向けて移動したときに周方向から接触する第1ストッパ壁102として機能する。これとは逆に、係止凹部100を画成する内壁面のうち第2方向M2側に位置する周端壁は、係止突部110が係止凹部100内を第2方向M2に向けて移動したときに周方向から接触する第2ストッパ壁103として機能する。
そして、係止凹部100には、係止突部110が第2ストッパ壁103に接触しているときに、係止突部110を係止凹部100内から上方に向けて離脱させる離脱溝104が一体に形成されている。離脱溝104は、上方に向けて開口していると共に、係止突部110の周幅と同程度の長さで第2ストッパ壁103から第1ストッパ壁102に向けて周方向に延びている。
なお、離脱溝104と第1ストッパ壁102との間には、係止突部110が第1ストッパ壁102に接触しているとき、係止突部110の上方への移動を規制する規制壁105が形成されている。
上述のように係止凹部100が形成されているので、係止突部110は図4及び図6に示すように、第1ストッパ壁102に接触する位置と、図8及び図9に示すように、第2ストッパ壁103に接触する位置と、の間を移動可能に係止凹部100内に収容されている。
特に係止突部110は、容器本体4に対して回動環40を第1方向M1に回転させたときに、第1ストッパ壁102に対して周方向から接触することで、内容器2及び外容器3の相対回転を規制する。従って、本実施形態では図6に示すように、係止突部110が第1ストッパ壁102に接触する位置を規制位置P1という。
また、係止突部110が第2ストッパ壁103に接触している場合には、係止突部110は離脱溝104を通じて係止凹部100内から上方に向けて離脱可能とされている。従って、本実施形態では図8及び図9に示すように係止突部110が第2ストッパ壁103に接触する位置を、規制位置P1から第2方向M2に離れ、係止突部110を係止凹部100内から上方にむけて離脱可能とさせる離脱位置P2という。
ところで、先に述べたように、内容器2と外容器3との間には、係止突部110と係止凹部100との嵌合によって、係止突部110を係止凹部100内に沿って周方向に移動させるために必要な一定の回転トルクが付与されている。より具体的には、この回転トルクは、装着筒部25を内容器2の口部7から外すために必要な装着筒部25と内容器2との間の回転トルクよりも小さくなるように設定されている。
つまり、シリンダ20の装着筒部25を内容器2の口部7から外すために必要な装着筒部25と内容器2との間の回転トルク(以下、第1回転トルクという)は、係止突部110を規制位置P1から離脱位置P2に移動させるために必要な内容器2と外容器3との間の回転トルク(以下、第2回転トルクという)よりも大きくなるように設定されている。
図6及び図9に示すように、係止凹部100内には、離脱位置P2に位置する部分に、係止突部110の上方への離脱を抑止する第1リブ(第1抑止部)106が形成されていると共に、規制位置P1に位置する係止突部110に対して週方向から係合し、規制位置P1から離脱位置P2への係止突部110の移動を抑止する第2リブ(第2抑止部)107が形成されている。
第1リブ106は、係止凹部100を画成する内壁面のうち、径方向内側を向いた主面に形成されている。図示の例では、第1リブ106は主面から径方向内側に向かって突出すると共に周方向に延びる横長状に形成され、周方向に間隔をあけて2つ形成されている。ただし、第1リブ106の数は、2つに限定されるものではなく、1つでも構わないし、3つ以上形成されていても構わない。そして、第1リブ106は、係止突部110が離脱位置P2に位置したときに、係止突部110の上端縁に対して上方から係合するように配置されている。
第2リブ107は、主面から径方向内側に向かって突出すると共に上下方向に延びる縦長状に形成され、周方向に隣り合う第1リブ106の間に位置するように形成されている。そして、第2リブ107は、係止突部110が規制位置P1に位置したときに、係止突部110の周端縁に対して周方向から係合するように配置されている。
(液体吐出容器の作用)
次に、上記のように構成された液体吐出容器1の作用を説明する。
(非加圧状態)
図1に示すように、液体吐出容器1の非使用時の状態である非加圧状態においては、吸込弁29及び吐出弁51が閉弁状態とされ、プランジャ60が最下限位置に位置していると共に押さえ脚部68が吸込弁29の弁体29aを上方から押圧している。また、液圧逃がし通路91は加圧室93に連通している。
等圧弁80の第1弁部81は、シリンダ20におけるスリーブ30のシール筒部30cに圧接して液圧逃がし通路91と内容器2との間の連通を遮断している。第2弁部82及び第3弁部83は、いずれもプランジャ60における下筒部63の上側部分に圧接して液圧逃がし通路91と空気流入通路92との間の連通を遮断している。
なお、吐出弁51については、吐出ヘッド56を押し下げない限り、閉弁状態に維持される。
(ポンプアップ操作−前半)
上述した非加圧状態から回動環40を容器本体4に対して第1方向M1に回転させると、図2に示すように、プランジャ60がスプリング47を圧縮しながら上昇する。すると、プランジャ60の上昇によって、押さえ脚部68が吸込弁29の弁体29aから上方に離反するので、弁体29aが開弁可能な状態になる。
なお、最下限位置からプランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bに圧接する直前までのプランジャ60の移動範囲を下部移動域と称する。この下部移動域においては、図1に示すように、等圧弁80の第2弁部82及び第3弁部83が両方ともプランジャ60の下筒部63の上側部分に密に圧接しており、液圧逃がし通路91と空気流入通路92との間の連通を遮断している。
そして、図2に示すように、プランジャ60が下部移動域を脱して、プランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bに圧接すると、それ以後のプランジャ60の上昇によって加圧室93が負圧となり、この負圧によって吸込弁29の弁体29aが弁座部20aから上方に離反して開弁する。
その結果、内容器2内の内容液が吸込管28の下端より吸い上げられ、吸込管28を通った後、吸込み口21aから加圧室93内にポンプアップされる。
なお、テーパー筒部67aはプランジャ60が最上限位置に至るまで、すなわちポンプアップが完了するまで、スリーブ30の小径筒部30bを密に圧接し続ける。また、プランジャ60の下筒部63の上側部分は、等圧弁80の第2弁部82に密に圧接されながら摺動し、その結果、液圧逃がし通路91と空気流入通路92とは第2弁部82によって互いの連通が遮断された状態に保持される。
さらに、テーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bに圧接し始めるのとほぼ同時に、等圧弁80の第3弁部83の先端シール部が下筒部63の下側部分を摺動し、第3弁部83が開弁状態に移行する。
そして、内容液のポンプアップに伴い、内容器2内は減圧されて負圧になり、この負圧によって等圧弁80の第1弁部81がスリーブ30のシール筒部30cから離反して開弁する。これにより、液圧逃がし通路91内の内容液は、等圧孔20bを通じて内容器2内に流れる。
(ポンプアップ操作−後半)
回動環40の第1方向M1に向けたさらなる回転によって、ボール71がカム溝70における傾斜溝70aの下端近傍に達すると、プランジャ60の下筒部63の上側部分が等圧弁80の第2弁部82から離脱し、下筒部63の下側部分を第2弁部82が摺動すると共に、プランジャ60のスカート部62のシール脚筒部67が第3弁部83の先端シール部に圧接し始める。なお、この位置から最上限位置までのプランジャ60の移動範囲を上部移動域と称する。
この上部移動域においては、等圧弁80の第2弁部82は開弁状態となり、第3弁部83が空気流入通路92から液圧逃がし通路91への流通を許容し、且つその逆方向の流通を規制する逆止弁として機能する。
ところで、上述したように液圧逃がし通路91は、内容器2内に連通して負圧になっているので、この負圧により第3弁部83がシール脚筒部67から離反して開弁状態となる。その結果、空気流入通路92が液圧逃がし通路91及び等圧孔20bを介して内容器2内に連通し、外気がこれら通路を通って内容器2内に流入し、内容器2内が例えば大気圧になる。この状態はプランジャ60が最上限位置に至るまで継続する。
そして、図3に示すように、ボール71が傾斜溝70aの下端部、すなわち垂直溝70bの下端部に達すると、回動環40の回転は停止され、プランジャ60が最上限位置に位置する。これにより、内容液のポンプアップが終了し、吸込弁29の弁体29aが弁座部20aに着座することで吸込弁29が閉弁する。
また、ポンプアップ終了と同時に、等圧弁80の第1弁部81がシール筒部30cに圧接して閉弁すると共に、第3弁部83がシール脚筒部67に圧接して閉弁する。従って、この状態で仮に液体吐出容器1が横転したとしても、内容液が液体吐出容器1の外部へ漏れてしまうことを防止することができる。
なお、吐出弁51が閉弁されている限り、加圧室93内は内容液で充填されていることで密閉空間となるので、スプリング47の弾性復元力がプランジャ60に作用していても、プランジャ60が下降することがない。
(吐出操作)
上述のように内容液をポンプアップした後、図10に示すように、吐出ヘッド56を押下げ操作することで、吐出弁51が開弁すると共に、加圧室93内が吐出口56aに連通して、加圧室93内の密閉が破られる。
その結果、スプリング47の弾性復元力によりプランジャ60が下降するので、加圧室93内の内容液を吐出口56aから外部に吐出することができる。なお、プランジャ60の下降時、ボール71はカム溝70の垂直溝70bをプランジャ60に対して相対的に上昇する。
プランジャ60の最下限位置への下降に伴い、液圧逃がし通路91内は負圧になるが、この負圧により等圧弁80の第3弁部83がシール脚筒部67から離反して開弁状態となる。従って、空気流入通路92から液圧逃がし通路91内に、外気を流入させることができる。
また、プランジャ60が下降することで、下筒部63の上側部分が等圧弁80の第2弁部82に圧接し始めると、すなわちプランジャ60が上部移動域を脱すると、液圧逃がし通路91が密閉される。そのため、それ以降はプランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bから離脱するまでの間、すなわち下部移動域に達するまでの間、プランジャ60の下降に伴い液圧逃がし通路91は減圧されて若干負圧化する。
(吐出終了)
図1に示すように、プランジャ60のテーパー筒部67aがスリーブ30の小径筒部30bから離脱して大径筒部30aの径方向内側に位置すると、すなわちプランジャ60が下部移動域に入ると、液圧逃がし通路91が加圧室93内に連通するため、液圧逃がし通路91内に加圧室93内の正圧が作用する。
その結果、液圧逃がし通路91内の圧力が内容器2内の圧力よりも大きくなり、等圧弁80の第1弁部81がスリーブ30のシール筒部30cから離反して第1弁部81が開弁状態となる。これにより、加圧室93内の内容液(内圧)が液圧逃がし通路91及び等圧孔20bを通って内容器2内に流れ、これに伴い加圧室93内の圧力が急速に減圧されて、吐出口56aからの内容液の吐出が止まる。
以上により、液体吐出容器1からの内容液の吐出が終了する。
特に、本実施形態の液体吐出容器1では、内容器2及び外容器3を具備する二重の容器本体4を備え、外容器3が内容器2を内部に収容しているので、一定の剛性が確保された外容器3をしっかりと把持しながら回動環40の回転操作を行うことができると共に、吐出ヘッド56の押し下げ操作を行うことができる。従って、良好な操作性を確保しながら内容液を吐出させることができる。
また、内容液の吐出時、回動環40に作用する回転力が内容器2に伝わっても、図4及び図6に示すように、係止凹部100内に収容されている係止突部110は、回動環40の回転方向と同じ方向である第1方向M1側に移動するので、係止凹部100の第1ストッパ壁102に周方向から接触して規制位置P1で位置決めされる。
これにより、内容器2及び外容器3の相対回転を規制することができ、外容器3を把持しながら回動環40の回転操作を確実に行うことができる。しかも、係止凹部100内には、第2リブ107が形成されているので、不意に係止突部110が規制位置P1から離脱位置P2に向けて移動することを抑止することができ、例えば使用時における外容器3と内容器2との間のがたつきを効果的に抑えることができる。
ところで、内容器2は、外容器3よりも薄肉とされているので軽量化を図ることができるうえ、内容器2の口部7に装着筒部25が螺着されているので、内容液を使い切った後、内容器2だけを廃棄することが可能である。
この場合には、外容器3を把持しながら装着筒部25を第2方向M2に回転させることで、内容器2の口部7に対して装着筒部25を第2方向M2に向けて相対移動させる。このとき、第1回転トルクが第2回転トルクよりも大きいので、装着筒部25が内容器2の口部7から緩む前に、装着筒部25に作用した回転力によって内容器2を共回りさせることができ、図8及び図9に示すように、外容器3に対して内容器2を第2方向M2に向けて相対移動させることができる。
これにより、係止凹部100内に収容されている係止突部110を規制位置P1から第2方向M2に移動させて、離脱位置P2に位置させることができる。このとき、係止突部110が第2リブ107を乗り越えながら移動するうえ、係止凹部100の第2ストッパ壁103に周方向から接触するので、係止突部110が離脱位置P2に位置したことを認識し易い。
そして、係止突部110が離脱位置P2に位置した後、図11に示すように、装着筒部25が螺着されたまま内容器2を上方に引き上げることで、係止突部110が離脱溝104を通じて係止凹部100内から離脱するので、外容器3から内容器2を引き抜くことができる。
その後、図5に示すように、内容器2に対して装着筒部25を第2方向M2に回転させることで、内容器2の口部7から装着筒部25を外すことができ、内容器2を廃棄することができる。
従って、良好な操作性を確保しながらも、薄肉で軽量化された内容器2だけを廃棄することができるので、例えば環境負荷の低減化、省資源化、或いは材料コストの低減化等を図ることができ、近年のニーズに応えることができる。
また、内容器2は減容変形可能な薄肉とされているので、内容器2を潰した状態で廃棄することができ、廃棄が容易となる。さらに、外容器3については、そのまま継続して使用することができるので、例えば外容器3の外周面に蒸着、塗装、転写等によって加飾を施し、加飾性に優れた外容器3として利用することも可能である。なお、化粧品の分野ではこのようなニーズが多く、本実施形態の液体吐出容器1によればこのようなニーズにも応えることができる。
また、装着筒部25が螺着されたまま外容器3から内容器2を引き抜くことができるので、例えば内容器2自身を直接把持しながら外容器3から引き抜くといった動作が不要となり、内容器2が外容器3よりも薄肉で軽量化されていたとしても、容易且つ確実に内容器2を取り出し易い。
さらに、内容器2の廃棄後、内容液が充填された図12に示す新たな交換用の内容器2に交換することも可能である。
図示の例では、交換用の内容器2は、内部に内容液が充填され、口部7に有頂筒状のキャップ120が取り付けられている。そして、図13に示すように、例えばキャップ120を把持しながら交換用の内容器2を外容器3内に挿入する。これにより、外容器3内に交換用の内容器2を収容することができると共に、離脱溝104を通じて係止凹部100内に係止突部110を収容させて、図9に示すように係止突部110を離脱位置P2に位置させることができる。
そして内容器2を収容した後、図14に示すように、内容器2の口部7に対してキャップ120を第2方向M2に向けて回転させて、内容器2の口部7からキャップ120を取り外す。このとき、図9に示すように、係止凹部100内に第1リブ106が形成されているので、離脱位置P2に位置している係止突部110が係止凹部100から上方に向けて離脱してしまうことを抑止することができる。なお、第1リブ106は、キャップ120の取り外し時、キャップ120の取り外しに伴って内容器2が上昇しようとする上昇力よりも、第1リブ106と係止突部110との係合によって内容器2の上昇を抑えようとする係合力の方が大きくなるように形成されている。
従って、キャップ120の取り外しに伴って、内容器2が外容器3内から上方に抜け出てしまうことを抑制することができ、内容器2をがたつかせることなく、外容器3内に安定に収容させることができる。そのため、例えば内容器2から内容液が零れることを防止し易い。
その後、図15に示すように、外容器3内に収容された内容器2の口部7に対して装着筒部25を被せ、第1方向M1に向けて回転させることで、内容器2の口部7に装着筒部25を螺着させることができる。このとき、装着筒部25に作用する回転力によって内容器2が共回りするので、係止突部110を離脱位置P2から第1方向M1に移動させて規制位置P1に位置させることができる。これにより、内容器2の交換を行うことができ、液体吐出容器1として利用することができる。
特に、上述のように第1リブ106を利用することで、内容器2から内容液が零れることを防止し易いので、内容器2が薄肉で軽量化されていたとしても交換をスムーズに行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の液体吐出容器1によれば、良好な操作性を確保しながら省資源化等に対応することができ、製品価値を高めることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、係止凹部100を外容器3の内周面に形成し、係止突部110を内容器2の外周面に形成したが、この場合に限定されるものではなく、係止凹部100を内容器2の外周面に形成し、係止突部110を外容器3の内周面に形成しても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏功することができる。
また、上記実施形態では、係止凹部100内に第1リブ106及び第2リブ107を形成したが、これら第1リブ106及び第2リブ107は必須なものではなく具備しなくても構わない。
また、上記実施形態では、固定具86及び押さえ脚部68をそれぞれ具備したが、これは必須なものではなく、具備しなくても構わない。また、変換機構75としては、回動環40とプランジャ60との間に設けられ回動環40の回転動作をプランジャ60の上昇動作に変換するものであれば、上記実施形態に示したものに限られない。
さらに、上記実施形態では、等圧弁80が第1弁部81、第2弁部82及び第3弁部83を具備したが、等圧孔20bを開閉すると共に、プランジャ60の外周面に圧接摺動して液圧逃がし通路91と空気流入通路92との間を開閉するものであればこれに限られるのではない。
また、上記実施形態において、内容器2の底部5を、例えば上方から下方に向かうにしたがって漸次縮径した略半球のカップ状、或いは上方から下方に向かうにしたがって段階的に縮径した多段のカップ状に形成しても構わない。この場合、吸込管28の下端部をカップ状に形成された底部5の最底部に配置することが好ましい。
さらに上記実施形態では、外容器3の胴部10が内容器2の胴部6の全体を径方向外側から囲んだが、胴部6の全体を囲む必要はない。例えば、外容器3の胴部10に窓孔を設けても良い。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
M1…第1方向(周方向の一方)
M2…第2方向(周方向の他方)
P1…規制位置
P2…離脱位置
1…液体吐出容器
2…内容器
3…外容器
4…容器本体
7…内容器の口部
20…シリンダ
21a…吸込み口
25…装着筒部
29…吸込弁
40…回動環
47…スプリング(付勢機構)
50…吐出管
51…吐出弁
56…吐出ヘッド
60…プランジャ
75…変換機構
93…加圧室
100…係止凹部
102…係止凹部の第1ストッパ壁(周端壁)
106…第1リブ(第1抑止部)
107…第2リブ(第2抑止部)
110…係止突部

Claims (4)

  1. 内容液が収容された内容器、及び前記内容器を内部に収容する外容器を備え、前記内容器が前記外容器よりも薄肉とされた容器本体と、
    下端の吸込み口が前記内容器の口部から前記内容器内に挿入され、前記内容器の口部に螺着された装着筒部を介して前記内容器の口部に固定されたシリンダと、
    前記シリンダに回転可能に取り付けられ、前記容器本体に対する周方向の一方側へ向けた回転動作によって前記シリンダ内に内容液を流入させる回動環と、
    前記回動環の上方に、下方に向けて押し下げ操作可能に配設され、押し下げ動作により前記シリンダ内の内容液を吐出させる吐出ヘッドと、を備え、
    前記内容器及び前記外容器のうちのいずれか一方には、周方向に延びる係止凹部が形成され、他方には前記係止凹部内に周方向に移動可能に収容された係止突部が形成され、
    前記係止突部は、周方向の一方側へ向けた前記回動環の回転時に前記係止凹部の周端壁に周方向から接触することで、前記内容器及び前記外容器の相対回転を規制する規制位置と、前記規制位置から周方向の他方側に離れ、前記係止凹部内から上方に向けて離脱可能とされる離脱位置と、の間を移動可能に前記係止凹部内に配設され、
    前記係止凹部内のうち前記離脱位置に位置する部分に、前記係止突部の上方への離脱を抑止する第1抑止部が形成され、
    前記装着筒部は、周方向の他方側へ向けた回転によって前記内容器の口部に対する螺着が緩むように取り付けられ、
    前記装着筒部を前記内容器の口部から外すために必要な前記装着筒部と前記内容器との間の第1回転トルクは、前記係止突部を前記規制位置から前記離脱位置に移動させるために必要な前記内容器と前記外容器との間の第2回転トルクよりも大きい、液体吐出容器。
  2. 請求項1に記載の液体吐出容器において、
    前記係止凹部内には、前記規制位置に位置する前記係止突部に対して周方向から係合し、前記規制位置から前記離脱位置への前記係止突部の移動を抑止する第2抑止部が形成されている、液体吐出容器。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出容器において、
    前記内容器は、減容変形可能に薄肉に形成されている、液体吐出容器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出容器において、
    前記回動環に取り付けられると共に、上部に吐出弁が設けられ且つ下部開口が前記シリンダ内に位置する吐出管と、
    前記シリンダ内に配置されると共に、前記吐出管に上下摺動可能に外嵌され、付勢機構により下方に付勢された筒状のプランジャと、
    前記回動環と前記プランジャとの間に設けられ、前記回動環の前記シリンダに対する回転動作を前記プランジャの前記シリンダに対する上昇動作に変換する変換機構と、
    前記吸込み口に配設され、前記シリンダ内への内容液の流入を許容し、且つ前記シリンダ外への内容液の流出を規制する吸込弁と、
    前記シリンダ、前記吸込弁、前記吐出管及び前記プランジャによって囲まれ、前記吸込弁を通して前記シリンダ内に流入した内容液が溜められる加圧室と、を備え、
    前記吐出ヘッドは、前記吐出弁に下方に押し下げ可能に連結され、押し下げ動作により吐出弁を開弁させて内容液を吐出する、液体吐出容器。
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