JP6647178B2 - ねじユニット及びねじ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ねじユニット、及びこれを具備するねじ容器に関する。
従来、第1ねじ部(雌ねじ部或いは雄ねじ部)が形成された第1ねじ部材と、第1ねじ部に対応する第2ねじ部(雄ねじ部或いは雌ねじ部)が形成され、第1ねじ部材に螺着される第2ねじ部材と、を備えたねじユニットが広く知られている。また、この種のねじユニットを利用した各種の製品、装置等も同様に知られている。
例えば、ねじユニットを利用したねじ容器として、内容物が収容される容器本体と、容器本体の口部に装着される有頂筒状の装着キャップと、装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有するポンプと、ステムの上端部に装着されると共に吐出孔が形成された押下ヘッドと、を備え、ポンプが、下降端位置に位置する押下ヘッドが螺着され、押下ヘッド及びステムの上方移動を規制する規制筒を備えた吐出容器が知られている。上記規制筒が第1ねじ部材とされ、規制筒に螺着される押下ヘッドが第2ねじ部とされている。
また、この種の吐出容器において、例えば商品流通時や未使用時等に、意図的或いは不意に加えられた外力によって内容物が吐出されてしまうことを防止するために、下降端位置に位置している押下ヘッドを覆うカバー筒を備える構成も知られている(例えば下記特許文献1参照)。
特開2006−89110号公報
しかしながら、従来のねじユニットでは、第1ねじ部材に対する第2ねじ部材の螺着を解除した後、第2ねじ部材を再度ねじ込んで第1ねじ部材に螺着させた場合、第2ねじ部材の螺着が解除されたか否かを判別することが困難であった。
上記従来の吐出容器においても同様である。
例えば、カバー筒が取り外されていた場合、押下ヘッド(第2ねじ部材)が下降端位置に位置していたとしても、規制筒(第1ねじ部材)に対する押下ヘッドの螺着が解除された否か(すなわち開封操作されたか否か)を判別することが難しい。
具体的には、カバー筒を取り外した後、押下ヘッドを規制筒に対して緩み方向に回転させることで、押下ヘッドの規制筒に対する螺着を解除できるので、押下ヘッドをステムと共に上昇端位置に上方移動させることが可能となる。これにより、押下ヘッドの押下操作が可能となり、例えば内容物の吐出操作を行える。そして、その後に押下ヘッド及びステムを下方移動させて、下降端位置に位置する押下ヘッドを規制筒に対して締め付け方向に回転させることで、押下ヘッドを規制筒に対して再度螺着させることも可能である。
従って、押下ヘッドが下降端位置に位置していたとしても、規制筒に対する押下ヘッドの螺着が既に解除されたか否かを判別することが困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、第1ねじ部材に対する第2ねじ部材の螺着が解除されたか否かを容易且つ確実に判別することができるねじユニット、及びこれを備えるねじ容器を提供することである。
(1)本発明に係るねじユニットは、第1ねじ部材と、前記第1ねじ部材に螺着される第2ねじ部材と、ねじ軸回りに沿う周方向への前記第1ねじ部材と前記第2ねじ部材との相対移動を規制する規制部材と、を備え、前記規制部材は、前記第1ねじ部材及び前記第2ねじ部材のうちのいずれか一方のねじ部材に形成されたスライド孔、及び他方のねじ部材に形成された被係合部に係合する係合部を有し、前記スライド孔は、前記周方向に交差する交差方向に延び、前記規制部材は、前記係合部が前記スライド孔及び前記被係合部の両方に対して係合する規制位置から、前記係合部が前記スライド孔に係合し、且つ前記被係合部との係合が解除される解除位置に向けて、前記周方向への移動が規制された状態で前記スライド孔に沿って移動可能に配設され、前記係合部と前記スライド孔との間には、前記規制位置から前記解除位置への前記規制部材の移動を許容し、且つその逆方向への移動を規制するスライド規制部が配設されている。
本発明に係るねじユニットによれば、規制部材が規制位置に位置している際、係合部がスライド孔及び被係合部の両方に対して係合しているので、規制部材を介して第1ねじ部材及び第2ねじ部材を一体に連結することができる。これにより、規制部材を利用して、周方向への第1ねじ部材と第2ねじ部材との相対移動を規制することができるので、第1ねじ部材に対する第2ねじ部材の回転規制を行うことができる。
そして、スライド孔に沿って規制部材を規制位置から解除位置に移動(スライド移動)させると、係合部はスライド孔に係合しつつ被係合部から離脱して、被係合部に対する係合部の係合が解除される。これにより、第1ねじ部材と第2ねじ部材との回転規制を解除することができるので、第1ねじ部材に対して第2ねじ部材を回転させて、第1ねじ部材に対する第2ねじ部材の螺着を解除することができる。
特に、係合部とスライド孔との間にスライド規制部が配設されているので、規制部材を一旦解除位置に位置させると、規制部材を解除位置から逆方向に移動させて規制位置に戻すことができない。従って、スライド孔が形成された一方のねじ部材に対する規制部材の位置が変化したことを視認することができる。そのため、規制部材の位置変化に基づいて、第1ねじ部材に対する第2ねじ部材の螺着が解除されたか否かを容易且つ確実に判別することができる。
(2)本発明に係るねじ容器は、上記ねじユニットと、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、前記装着キャップの内側に、上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステムを有するポンプと、前記ステムの上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、下降端位置に位置する前記押下ヘッドが螺着され、前記押下ヘッド及び前記ステムの上方移動を規制する規制筒と、を備え、前記第1ねじ部材が前記規制筒とされ、且つ前記第2ねじ部材が前記押下ヘッドとされている。
本発明に係るねじ容器によれば、押下ヘッドが下降端位置に位置している際、規制部材によって周方向への規制筒と押下ヘッドとの相対移動を規制することができるので、規制筒に対する押下ヘッドの回転規制を行うことができる。従って、押下ヘッドが意図的或いは不意に回転操作されてしまうことを防止することができる。そのため、例えば商品流通時や未使用時等に、規制筒に対して押下ヘッドが緩み方向に回転して、規制筒に対する押下ヘッドの螺着が意図的或いは不意に解除されてしまうことを防止することができる。
内容物を吐出する場合には、規制部材を規制位置から解除位置に移動させることで、規制筒と押下ヘッドとの回転規制を解除することができる。これにより、規制筒に対して押下ヘッドを緩み方向に回転させることができ、規制筒に対する押下ヘッドの螺着を解除して、押下ヘッドを下降端位置から上昇端位置に移動させることができる。その結果、押下ヘッドを押し下げ可能な状態に移行させることができ、内容物の吐出を行える。
特に、規制部材を一旦解除位置に位置させると規制位置に戻すことができないので、仮に押下ヘッドを下降端位置で規制筒に螺着されていたとしても、規制部材の位置変化に基づいて、規制筒に対する押下ヘッドの螺着が解除されたか否か、すなわち開封操作が行われた否かを容易且つ確実に判別することができる。
(3)本発明に係るねじ容器は、上記ねじユニットを備え、前記第1ねじ部材が、内容物が収容される容器体とされ、前記第2ねじ部材が、前記容器体に装着される蓋体とされても良い。
本発明に係るねじ容器によれば、例えば化粧用クリーム等の内容物を収容するジャー容器等に適用することができ、蓋体が開封されたか否かを容易且つ確実に判別することができる。
本発明によれば、規制部材の位置変化(規制位置に位置しているか、或いは解除位置に位置しているか)に基づいて、第1ねじ部材に対する第2ねじ部材の螺着が解除されたか否かを容易且つ確実に判別することができる。
本発明に係る吐出容器(ねじ容器)の第1実施形態を示す半縦断面図である。 図1に示す吐出容器の上面図である。 図1に示す吐出容器を規制部材側から見た側面図である。 図1に示すA−A線に沿った断面図である。 図1に示すリング体を目印部側から見た斜視図である。 図4に示す状態から、リング体が第2回転方向に半回転した状態を示す断面図である。 図1に示す規制部材を規制筒及び押下ヘッドに組み合わせる直前の状態を示す図である。 図7に示す規制部材の側面図である。 図3に示す状態から、規制部材を解除位置に移動させた状態を示す側面図である。 本発明に係る吐出容器(ねじ容器)の第2実施形態を示す半縦断面図である。 図10に示す吐出容器の上面図である。 図10に示す吐出容器を規制部材側から見た側面図である。 図12に示す状態から、規制部材を解除位置に移動させた状態を示す側面図である。 本発明に係るねじ容器の変形例を示す縦断面図である。 図14に示すねじ容器の上面図である。 図14示すねじ容器を規制部材側から見た側面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の吐出容器(ねじ容器)1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部12に装着される筒状の装着キャップ3と、装着キャップ3の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステム4を有するポンプ5と、ステム4の上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出孔6が形成された押下ヘッド7と、ねじユニット8と、を備えている。
ステム4及び押下ヘッド7は、未使用時等の段階では、図1に示すように下降端位置P1に位置していると共に、押下ヘッド7が後述する規制筒40に螺着によって保持されることで上昇移動が規制された状態とされている。一方、使用段階では、押下ヘッド7はステム4と共に上昇端位置P2に位置して、押下のための待機状態に移行する。
なお、容器本体2、装着キャップ3及びステム4は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態ではこの共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った押下ヘッド7側を上側、容器本体2の底部側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。さらに、周方向のうち、吐出容器1の上面視で容器軸Oを時計回りに周回する方向を第1回転方向M1、その反対側を第2回転方向M2という。なお、容器軸Oは、ねじユニット8におけるねじ軸に相当する。
図1に示すように、容器本体2は、図示しない底部、胴部10、肩部11及び口部12を有する有底筒状に形成されている。図示の例では、胴部10の上端部が肩部11との接続部分に向かうにしたがって漸次拡径するように形成され、肩部11が径方向外側に張り出すように形成されている。
ただし、容器本体2の形状はこの場合に限定されるものではない。また、胴部10の形状としては、例えば横断面視円形状、楕円状や多角形状であっても良く、特定の形状に限定されるものではない。
口部12は、肩部11から上方に向けて延びた第1口部12aと、第1口部12aの上端部からさらに上方に向けて延びると共に、第1口部12aよりも径が小さい第2口部12bと、を備えた2段筒状に形成されている。
第2口部12bの外周面には、装着キャップ3が螺着される第1ねじ部13が形成されている。第1ねじ部13は、容器本体2に対して装着キャップ3を第1回転方向M1に相対的に回転させた際に、装着キャップ3が締め込まれるように螺旋状に形成されている。そのため、第2回転方向M2が装着キャップ3の緩み方向となる。
第1口部12aの下端部側における外周面には、径方向外側に向けて突出した2つのストッパ突起14、15が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図4に示すように、ストッパ突起14、15は周方向に180度の間隔をあけて形成されている。ただし、ストッパ突起14、15同士の周方向の間隔は、この場合に限定されるものではなく自由に設定して構わない。
一方のストッパ突起14は、第2回転方向M2側を向く周端面が垂直なストッパ面14aとされている。これに対して他方のストッパ突起15は、第1回転方向M1側を向く周端面が垂直なストッパ面15aとされている。これにより、一方のストッパ突起14のストッパ面14a、及び他方のストッパ突起15のストッパ面15aは、周方向に向かい合う関係とされている。
図1及び図4に示すように、第1口部12aの上端部側における外周面には、径方向外側に向けて突出した環状突起16が形成されている。なお、環状突起16のうち、上述した2つのストッパ突起14、15の上方に位置する部分には、ストッパ突起14、15を成形する際の成形用抜き孔が形成されている。
このように構成された第1口部12aには、リング体20が外挿されている。
図1、図4及び図5に示すように、リング体20は、第1口部12aを径方向外側から囲繞するリング本体21と、リング本体21の内周面から径方向内側に向かって突出すると共に、周方向に間隔をあけて複数形成された突起片22と、突起片22よりも下方に配設され、リング本体21の内周面から径方向内側に向かって突出するように形成されたストッパピン23と、リング本体21の外周面から径方向外側に向かって突出すると共に、周方向に間隔をあけて複数形成された第1係止突起24と、を備えている。
リング本体21は、第1口部12aとの間に隙間をあけた状態で第1口部12aを囲繞している。突起片22は、リング本体21における容器軸O方向の中間部分から径方向内側に向かって突出していると共に、径方向内側に向かうにしたがって漸次上方に延びるように形成されている。突起片22の外端部は、第1口部12aに形成された環状突起16に対して下方から係止している。これにより、リング体20は、上方への抜け止めがされた状態で第1口部12aを囲繞している。
ストッパピン23は、一方のストッパ突起14のストッパ面14aと他方のストッパ突起15のストッパ面15aとの間に位置するように配設されている。図示の例では、ストッパピン23は、一方のストッパ突起14のストッパ面14aに対して周方向から係止している。これにより、リング体20は、容器本体2の口部12に対して第1回転方向M1への回転が規制された状態で組み合わされている。
なお、リング体20は容器本体2の口部12に対して第2回転方向M2への回転が許容されている。
ただし、図6に示すように、容器本体2の第1口部12aに対してリング体20が第2回転方向M2に半回転すると、ストッパピン23は他方のストッパ突起15のストッパ面15aに対して周方向から係止する、これにより、リング体20は第2回転方向M2への回転が規制されるので、それ以上第2回転方向M2に移動することができなくなる。
図4及び図5に示すように、リング本体21の外周面には、ストッパピン23に対して径方向の反対側に位置する部分に目印部25が形成されている。
目印部25としては、特に限定されるものではないが、例えばリング本体21における他の部分とは異なる色の加飾を施すことで形成しても構わないし、刻印、印字、シール貼付等によって、何らかの表記を施すことで形成しても構わない。
図示の例では、リング本体21自身を青色で形成し、リング本体21の外周面の一定の範囲に亘って赤色の加飾を施すことで目印部25を形成している。なお、図5においては目印部25をドット状のハッチングで図示している。
また、目印部25を何らかの表記で形成する場合には、例えば「開封」等の漢字表記や、「OPEN」等の英語表記としても構わない。
第1係止突起24は、第1口部12aの外周面からの径方向外側への突出量よりも、周方向に沿った周長の方が長く形成されていると共に、容器軸Oに沿って縦長の板片状に形成されている。
第1係止突起24のうち第1回転方向M1側を向く第1周端面は、垂直な係止面24aとされている。これに対して、第1係止突起24のうち第2回転方向M2側を向く第2周端面は、第2回転方向M2に向かうにしたがって漸次径方向内側に延びる傾斜面24bとされている。
図1に示すように、ポンプ5は、上記ステム4と、容器本体2の口部12内に挿入された状態で装着キャップ3によって保持され、ステム4が上方に向けて立設されたシリンダ30と、ステム4に連係すると共にシリンダ30内に上下摺動可能に嵌合された図示しないピストンと、を備えている。
シリンダ30は、容器軸Oと同軸に配置され、上方から下方に向かうにしたがって段階的に縮径した多段の筒状に形成されている。
シリンダ30の上端部には、径方向外側に向けて突出するフランジ部31がシリンダ30の全周に亘って環状に形成されている。フランジ部31は、容器本体2の口部12の上端開口縁上にパッキン32を介して配置されている。これにより、シリンダ30は容器本体2の口部12内に挿入された状態で支持されている。
さらにシリンダ30には、フランジ部31の内周縁部から上方に向けて延びた突出筒部33が容器軸Oと同軸に形成されていると共に、フランジ部31よりも下方に位置する部分に容器本体2内とシリンダ30内とを連通する空気孔34が形成されている。シリンダ30の下端部には、下方に向けて延びた吸込み筒部35が容器軸Oと同時に形成されている。吸込み筒部35内には、内容物を吸上げるチューブ体36が嵌合されている。
シリンダ30内には、シリンダ30の下端開口を開閉する図示しない弁部材、及びステム4を上方に向けて付勢する図示しないコイルばね(付勢手段)が配設されている。
弁部材は、チューブ体36の上方に位置するように配置されている。弁部材は、シリンダ30内の加圧時に、シリンダ30の下端開口を閉塞した状態に維持し、且つシリンダ30内の減圧時に、シリンダ30の下端開口を開放する逆止弁とされている。これにより、シリンダ30内の加圧時に、シリンダ30内の内容物がシリンダ30の下端開口を通じて容器本体2内に戻ることが規制され、且つシリンダ30内の減圧時に、容器本体2内の内容物がシリンダ30の下端開口を通じてシリンダ30内に流入することを許容している。
ピストンは、シリンダ30の内周面に密に摺接され、ステム4に伴ってシリンダ30内を上下動する。上述したコイルばねは、例えばピストンと弁部材との間に配設され、ピストンを介してステム4を上方に付勢している。シリンダ30内におけるステム4上には、ステム4とシリンダ30との間に画成され、上記空気孔34に連通する環状空間が形成されている。
さらに、本実施形態のポンプ5は、下降端位置P1に位置する押下ヘッド7が螺着され、下降端位置P1に位置する押下ヘッド7及びステム4の上方移動を規制する規制筒40と、押下ヘッド7が下降端位置P1に位置しているときに、シリンダ30の空気孔34を閉塞するシール筒41と、を備えている。
ただし、この場合に限定されるものではなく、装着キャップ3が規制筒40及びシール筒41を具備する構成としても構わないし、規制筒40が装着キャップ3及びポンプ5とは別体に構成されていても構わない。
なお、装着キャップ3を先に説明した後、規制筒40及びシール筒41について説明する。
図1〜図3に示すように、装着キャップ3は、上筒部50と、上筒部50の下端部に連設された下筒部51と、上筒部50の上端部に連設された環状の天壁部52と、を有する有頂筒状に形成されている。
天壁部52はシリンダ30のフランジ部31上に配置されている。これにより、シリンダ30は、装着キャップ3によって保持されると共に上方への抜けが防止されている。なお、天壁部52の内側にはシリンダ30の突出筒部33が挿通されている。
上筒部50は、容器本体2の第2口部12bを径方向外側から囲繞している。上筒部50の内周面には、容器本体2の第2口部12bに形成された第1ねじ部13に螺着する第2ねじ部53が形成されている。
下筒部51は、上筒部50よりも径が大きく形成され、容器本体2の第1口部12a及びリング体20を径方向外側から囲繞している。この際、下筒部51はリング体20との間に隙間をあけた状態でリング体20を囲繞している。
下筒部51には、下筒部51を径方向に貫通する窓部54が形成されている。
窓部54は、容器本体2の第1口部12aに形成された一方のストッパ突起14の径方向外側に位置するように形成されている。図示の例では、窓部54は側面視四角状に形成されている。この窓部54を通じて、装着キャップ3の外側からリング本体21の外周面や、目印部25を視認することが可能とされている。
ただし、窓部54の形状はこの場合に限定されるものではなく、例えば側面視円形状、楕円状、多角形状等であっても良い。
図1及び図4に示すように、下筒部51における上端部の内周面には、径方向内側に向かって突出すると共に、周方向に間隔をあけて複数形成された第2係止突起55が形成されている。
図示の例では、第2係止突起55は、第1係止突起24と同じ数だけ形成され、且つ第1係止突起24と同じ周方向ピッチで形成されている。ただし、この場合に限定されるものではない。
第2係止突起55は、第1回転方向M1側を向く周端面が、第1係止突起24の傾斜面24bに対応して傾斜するように斜めに形成されている。これにより、第2係止突起55は、容器本体2の口部12に対する装着キャップ3の第1回転方向M1への回転に伴って、傾斜面24b上を滑るように移動しながら第1係止突起24を周方向に乗り越えることが可能とされる。
従って、リング体20に影響されることなく、容器本体2の口部12に対して装着キャップ3を第1回転方向M1に締め込んで螺着させることが可能とされている。
なお、リング体20は、装着キャップ3の装着時、ストッパピン23が一方のストッパ突起14のストッパ面14aに対して周方向から係止しているので、装着キャップ3の回転に伴って第1回転方向M1に回転することが規制されている。よって、リング体20を回転させることなく、装着キャップ3を第1回転方向M1に回転させて容器本体2の口部12への螺着を行える。
これに対して、容器本体2の口部12に対して装着キャップ3を第2回転方向M2に回転させた場合には、第2係止突起55がリング体20の第1係止突起24の係止面24aに周方向から係止する。これにより、リング体20を共回りさせながら、装着キャップ3を第2回転方向M2に回転させることができる。
しかしながら、先に説明したように、リング体20が第2回転方向M2に半回転すると、図6に示すようにストッパピン23が他方のストッパ突起15のストッパ面15aに周方向から係止するので、リング体20は第2回転方向M2にそれ以上回転することが規制される。そのため、装着キャップ3についても、第2回転方向M2にそれ以上回転することが規制される。
なお、リング体20のストッパピン23が他方のストッパ突起15のストッパ面15aに周方向から係止した場合には、目印部25が一方のストッパ突起14の径方向外側に位置するように移動する。
上述した第1係止突起24及び第2係止突起55は、リング体20に対する装着キャップ3の締め込み方向(第1回転方向M1)への回転を許容し、且つリング体20に対して装着キャップ3の緩み方向(第2回転方向M2)に回転した際に、リング体20と装着キャップ3との相対回転を規制するラチェット機構として機能する。
図1に示すように、規制筒(第1ねじ部材)40は、シリンダ30の突出筒部33に嵌合(例えばアンダーカット嵌合)された外筒42と、突出筒部33の内側に配置された内筒43と、外筒42を径方向外側から囲繞する外郭筒44と、外郭筒44の上端部及び外筒42の上端部を径方向に接続すると共に、その内端部が内筒43に接続された環状の連結板45と、を備えている。
内筒43は、突出筒部33よりも上方に突出するように形成され、その下端部はシリンダ30の上端部の内側に嵌合されている。内筒43の外周面のうち連結板45よりも下方に位置する部分の外周面、及び突出筒部33の内周面には、互いに周方向に係合し合う縦長の回り止めリブが各別に形成されている。
内筒43の外周面のうち連結板45よりも上方に位置する部分には、下降端位置P1に位置する押下ヘッド7が螺着される第3ねじ部46が形成されている。第3ねじ部46は、規制筒40に対して押下ヘッド7を第1回転方向M1に相対的に回転させた際に、押下ヘッド7が締め込まれるように螺旋状に形成されている。
外郭筒44は、装着キャップ3の上筒部50よりも径が小さい円筒状に形成されていると共に、連結板45の外周縁部から装着キャップ3の天壁部52に達しない程度の長さで下方に延びている。これにより、外郭筒44の下端開口縁と天壁部52との間には、容器軸O方向に隙間が確保されている。
図1〜図3に示すように、外郭筒44の外周面には、容器軸O方向に延びた係合溝(被係合部)47が形成されている。
図示の例では、係合溝47は、周方向の位置が窓部54と同じ位置となるように形成されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、係合溝47の位置と窓部54の位置とが周方向にずれていても構わない。係合溝47は、一定の周幅で容器軸O方向に延びると共に上方及び下方に開口している。
図1に示すように、シール筒41は、規制筒40の内筒43の内側に配設されている。シール筒41の下端部には、シリンダ30内に摺動可能に嵌合された図示しない閉塞筒部が形成されている。
閉塞筒部は、押下ヘッド7及びステム4が下降端位置P1に位置して、押下ヘッド7が規制筒40に螺着された際、空気孔34を閉塞する。なお、押下ヘッド7及びステム4が上昇端位置P2に位置した場合には、例えば閉塞筒部はピストンによって下方から押し上げられて空気孔34を開放する。
なお、ステム4はシール筒41の内側に上下動可能に配設されている。なお、ステム4の外周面とシール筒41の内周面との間には、外部と上述した環状空間とを連通する環状の連通路が画成されている。なお、シール筒41は必須なものではなく具備しなくても構わない。
図1〜図3に示すように、押下ヘッド(第2ねじ部材)7は、平面視円形状の頂壁部60と、頂壁部60の外周縁部から下方に向けて延びたヘッド筒61と、頂壁部60から下方に向けて延びると共に規制筒40の内筒43に螺着される螺着筒62と、頂壁部60の中央部分から下方に向けて延びると共にステム4の内側に嵌合された嵌合筒63と、を備えた有頂筒状に形成されている。
ヘッド筒61には、径方向外側に向けて突出し、その先端に吐出孔6が形成された吐出ノズル64が形成されている。
図示の例では、吐出ノズル64は周方向に沿った周幅が径方向外側に向かうにしたがって漸次幅狭となるように形成されている。吐出ノズル64は、頂壁部60と一体となるように形成されていると共に、ヘッド筒61の内側に延びて嵌合筒63に一体に接続されている。これにより、吐出ノズル64の内側は嵌合筒63の内側を通じてステム4内に連通している。
ただし、吐出ノズル64の形状は上述した場合に限定されるものでない。
螺着筒62の内周面には、規制筒40の内筒43に形成された第3ねじ部46に螺着される第4ねじ部65が形成されている。押下ヘッド7及びステム4は、第3ねじ部46に対する第4ねじ部65の螺着によって、下降端位置P1で保持されて上方移動が規制される。
なお、螺着筒62の下端部が規制筒40の連結板45に対して上方から接触することで、規制筒40に対する押下ヘッド7の締め込みが完了する。
嵌合筒63の外周面のうちステム4よりも上方に位置する部分には、容器軸O方向に沿って延在する縦リブ66が周方向に間隔をあけて複数形成されている。縦リブ66の下端縁は、ステム4の上端開口縁に対して上方から接触している。また、シール筒41は、押下ヘッド7が下降端位置P1に位置している際、縦リブ66によって上方から押し下げられている。
ヘッド筒61は、規制筒40の外郭筒44よりも径が大きく形成されていると共に、外郭筒44よりも上方に配設されている。ヘッド筒61には、上述した係合溝47と同様に、容器軸O方向に延びた縦長のスライド孔70が形成されている。従って、係合溝47及びスライド孔70は周方向に交差する交差方向に沿ってそれぞれ延びている。
なお、スライド孔70は周方向の位置が係合溝47と同じ位置となるように形成されている。従って、スライド孔70及び係合溝47は、押下ヘッド7及び装着キャップ3の側面視で、容器軸O方向に沿って並ぶように配置されている。
図1及び図7に示すように、スライド孔70は、ヘッド筒61を径方向に貫通するように形成され、下方に開口するように形成されている。なお、スライド孔70の周幅は係合溝47の周幅よりも短く形成されている。図示の例では、スライド孔70の周幅は係合溝47の周幅の1/2程度とされている。
図7に示すように、スライド孔70内にはスライド規制突起71が形成されている。
スライド規制突起71は、スライド孔70を画成する壁面のうち、周方向に向かい合う側壁面にそれぞれ形成された一対の爪部72を備えている。
一対の爪部72は、スライド孔70の側壁面の同じ高さから周方向に突出するように形成されていると共に、上方に向かうにしたがって互いの間隔が漸次狭くなるように形成されている。一対の爪部72の上端縁は、容器軸Oに直交する平坦な係止面72aとされている。
本実施形態では、一対の爪部72で構成されるスライド規制突起71が、容器軸O方向に間隔をあけて3段(3つ)形成されている。ただし、スライド規制突起71の数は、この場合に限定されるものではなく、例えば2段でも構わないし、4段以上形成されていても構わない。
図1〜図3、図7及び図8に示すように、上述のように構成された規制筒40と、押下ヘッド7との間には、周方向への規制筒40と押下ヘッド7との相対移動を規制する(すなわち両者の回転規制を行う)規制部材80が取り付けられている。なお、これら規制筒40、押下ヘッド7及び規制部材80は、ねじユニット8を構成する。
規制部材80は、係合溝47及びスライド孔70に係合する係合部81と、ヘッド筒61の径方向外側に配設された操作片82と、を備え、周方向への移動が規制された状態でスライド孔70に沿って上方移動可能に配設されている。
係合部81は、係合溝47内に係合する第1係合部83と、第1係合部83に一体に形成されると共にスライド孔70内に係合する第2係合部84と、を備えている。
第1係合部83は、係合溝47と同等の周幅を有する平板状に形成されている。図示の例では、第1係合部83は、係合溝47よりも上方に突出するように形成されている。
具体的には、第1係合部83は、2段目(中段)のスライド規制突起71と3段目(上段)のスライド規制突起71との間に上端部が位置するように、係合溝47よりも上方に突出している。従って、第1係合部83は、全長に亘って係合溝47内に係合されているのではなく、主に下側半分が係合溝47内に係合されている。
ただし、第1係合部83が全長に亘って係合溝47内に係合されるように、第1係合部83を形成しても構わない。
第2係合部84は、容器軸O方向の長さが第1係合部83と同等の長さとされ、且つ周幅がスライド規制突起71における一対の爪部72間に収まる長さとされている。なお、スライド孔70は、容器軸O方向に沿った長さが、第2係合部84の容器軸O方向に沿った長さよりも長く形成されている。
従って、規制部材80は、第1係合部83及び第2係合部84が係合溝47及びスライド孔70に対してそれぞれ係合する規制位置P3(図3に示す状態)から、第2係合部84がスライド孔70に係合し、且つ第1係合部83が係合溝47から離脱して、係合が解除される解除位置P4(図9に示す状態)に向けて、スライド孔70に沿って上方移動が可能とされている。
なお、規制部材80が解除位置P4に位置することで、第1係合部83が係合溝47から離脱するので、規制部材80を介した規制筒40と押下ヘッド7との連結が解除される。これにより、規制筒40と押下ヘッド7との回転規制を解除することができる。
図7及び図8に示すように、第2係合部84のうち一対の爪部72と対向する側壁面には、一対の規制片85が形成されている。
規制片85は、下方に向かうにしたがって第2係合部84から周方向に離間するように形成されている。従って、一対の規制片85は、規制部材80の上方移動に伴って、一対の爪部72を下方から乗り越えることが可能とされている。
そして、図3及び図9に示すように、一対の規制片85は一対の爪部72を乗り越えた後、その下端縁が爪部72の係止面72a上に係止される。これにより、規制部材80は、スライド孔70に沿った上方移動が許容される一方、下方移動が規制されている。
従って、上述した一対の爪部72で構成されるスライド規制突起71、及び一対の規制片85は、係合部81とスライド孔70との間に配設され、規制位置P3から解除位置P4への規制部材80の移動を許容し、且つその逆方向への移動を規制するスライド規制部86を構成する。
図1〜図3に示すように、操作片82は、第1係合部83と同等の周幅とされ、且つ第1係合部83よりも上方に突出した平板状に形成されている。操作片82の上端部には、径方向外側に向けてフランジ片87が突設されている。これにより、例えばフランジ片87に指先を引っ掛けながら、操作片82を押上げ操作することが可能とされている。
(吐出容器の作用)
次に、上述したように構成された吐出容器1の作用について説明する。はじめに、吐出容器1を組み立てる場合について簡単に説明する。
この場合には、まず規制筒40、押下ヘッド7及び規制部材80を一体に組み合わせる。この際、図7に示すように、規制筒40に対して押下ヘッド7を螺着させた後、係合溝47内及びスライド孔70内に、第1係合部83及び第2係合部84を下方から挿入するように規制部材80を組み合わせる。これにより、規制部材80を規制位置P3にセットすることができ、規制筒40と押下ヘッド7との回転規制を行った状態でねじユニット8の組み合わせることができる。
なお、規制部材80が規制位置P3に位置している場合には、図3に示すように、一対の規制片85は一段目(下段)のスライド規制突起71における一対の爪部72の係止面72aに係止される。
次いで、ねじユニット8、シリンダ30、ステム4及び装着キャップ3を一体に組み合わせる。これにより、押下ヘッド7が下降端位置P1で保持された状態になると共に、装着キャップ3によって規制部材80は下方への抜け止めがされる。
以上のことにより、装着キャップ3、ポンプ5、押下ヘッド7及び規制部材80が一体に組み合わされたユニットを得ることができる。
なお、これと同時或いは前後して、容器本体2の第1口部12aにリング体20を外挿しておく。この際、図4に示すように、リング体20のストッパピン23が一方のストッパ突起14のストッパ面14aに対して周方向から係止された状態となるように、リング体20を外挿する。
その後、容器本体2内に内容物を充填した後、装着キャップ3を容器本体2の口部12に装着することで、上記ユニットを容器本体2に一体に組み合わせる。具体的には、容器本体2の口部12に対して装着キャップ3を第1回転方向M1に回転させることで、装着キャップ3を容器本体2の口部12に螺着させる。
その結果、吐出容器1の組み立てを行うことができる。
特に、リング体20のストッパピン23が一方のストッパ突起14のストッパ面14aに対して周方向から係止された状態となっているので、図3及び図4に示すように、窓部54を通じてリング本体21の外周面(目印部25が形成されていない部分)を視認することができる。
次に、吐出容器1を使用する場合について、説明する。
本実施形態の吐出容器1は、図1に示すように、規制部材80が規制位置P3に位置している際、第1係合部83及び第2係合部84からなる係合部81が係合溝47及びスライド孔70の両方に係合しているので、規制部材80を介して規制筒40と押下ヘッド7とを一体に連結している。そのため、規制筒40に対する押下ヘッド7の回転規制を行うことができる。
従って、下降端位置P1に位置している押下ヘッド7が意図的或いは不意に回転操作されてしまうことを防止することができる。そのため、例えば商品流通時や未使用時等に、規制筒40に対して押下ヘッド7が第2回転方向M2(緩み方向)に回転して、規制筒40に対する押下ヘッド7の螺着が意図的或いは不意に解除されてしまうことを防止することができる。
次に、内容物を吐出する場合には、図9に示すように、スライド孔70に沿って規制部材80を規制位置P3から解除位置P4に向けて上方移動(スライド移動)させる。この際、例えばフランジ片87に指先を引っ掛けながら規制部材80を上方移動させることができるので、規制部材80をスムーズに操作でき、操作性を向上できる。
なお、一対の規制片85が3段目のスライド規制突起71における一対の爪部72の係止面72aに係止した時点で、規制部材80が解除位置P4に位置する。特に、一対の規制片85が、2段目のスライド規制突起71及び3段目のスライド規制突起71を通過する度に、クリック感を感じることができるので規制部材80の操作を行い易い。
そして、規制部材80を解除位置P4に位置させることで、第2係合部84をスライド孔70内に係合させたまま、第1係合部83を係合溝47から離脱させて、係合溝47との係合を解除することができる。
これにより、規制筒40と押下ヘッド7との回転規制を解除することができる。従って、規制筒40に対して押下ヘッド7を第2回転方向M2に回転させることができ、規制筒40に対する押下ヘッド7の螺着を解除することができる。
押下ヘッド7の螺着が解除されると、コイルばねの付勢力によってステム4及び押下ヘッド7が一体に上方移動して上昇端位置P2に移動する。これにより、押下ヘッド7を押し下げ可能な状態に移行させることができ、内容物の吐出を行える。
具体的には、押下ヘッド7を押下してステム4と共に下方移動させると、シリンダ30内でピストンが下方移動するので、シリンダ30内の圧力を上昇させることができる。これにより、シリンダ30内の内容物を吐出ノズル64内に供給することができ、吐出孔6を通じて外部に吐出することができる。
なお、押下ヘッド7の押下を解除した場合には、コイルばねの付勢力によってステム4及び押下ヘッド7が上昇端位置P2に復元移動すると共に、シリンダ30内が負圧になるので容器本体2内の内容物をシリンダ30内に吸い上げることができる。これにより、次回の押下ヘッド7による吐出操作に備えることができる。
特に、係合部81とスライド孔70との間にスライド規制部86が配設されているので、規制部材80を一旦解除位置P4に位置させると、解除位置P4から下方移動させて規制位置P3に戻すことができない。
従って、押下ヘッド7の押下操作を行った後、仮に押下ヘッド7を下降端位置P1で規制筒40に螺着したとしても、規制部材80の位置が変化したことを視認することができる。従って、規制部材80の位置変化に基づいて、規制筒40に対する押下ヘッド7の螺着が解除されたか否かを、すなわち開封操作が行われたか否かを容易且つ確実に判別することができる。
上述したように、本実施形態の吐出容器1によれば、ねじユニット8を具備しているので、規制部材80の位置変化(規制位置P3に位置しているか、或いは解除位置P4に位置しているか)に基づいて、規制筒40に対する押下ヘッド7の螺着が解除されたか否かを容易且つ確実に判別することができる。
さらに、押下ヘッド7及びステム4が下降端位置P1に位置し、且つ規制部材80が規制位置P3に位置している際に、例えば容器本体2の口部12に対して装着キャップ3を第2回転方向M2に回転させるような回転力が、意図的或いは不意に装着キャップ3に作用した場合であっても、装着キャップ3が第2回転方向M2に回転し続けることを防止することができる。
具体的には、容器本体2の口部12に対して装着キャップ3が第2回転方向M2に回転した場合には、装着キャップ3の第2係止突起55がリング体20の第1係止突起24の係止面24aに周方向から係止するので、リング体20を共回りさせながら装着キャップ3が回転する。そして、図6に示すように、リング体20が第1口部12aを半回転すると、ストッパピン23が他方のストッパ突起15のストッパ面15aに周方向から係止するので、リング体20は第2回転方向M2にそれ以上回転することが規制される。
これにより、装着キャップ3が第2回転方向M2にそれ以上回転してしまうことを防止することができる。
さらに、この場合において、仮に装着キャップ3を第1回転方向M1に回転させて、締め直したとしても、装着キャップ3の第2係止突起55がリング体20の第1係止突起24を周方向に乗り越えるので、リング体20は回転しない。そのため、図6及び図9に示すように、窓部54を通じてリング体20に形成された目印部25を外部から視認することができる。
従って、目印部25に基づいて、装着キャップ3が意図的或いは不意に緩み方向に回転されたか否か、すなわち開封操作が行われたか否かを容易且つ確実に判別することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図10〜図12に示すように、本実施形態の吐出容器(ねじ容器)90は、円筒状に形成された操作筒91を有する規制部材92を備えている。
操作筒91は、押下ヘッド7のヘッド筒61を径方向外側から囲繞するように形成されている。また、操作筒91の上端部には、径方向外側に向けて突出すると共に、吐出ノズル64との干渉を回避するように周方向に延びた円弧状のフランジ片93が形成されている。
このように構成された吐出容器90の場合であっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
それに加え、操作筒91が円筒状に形成されているうえ、フランジ片87が円弧状に形成されているので、例えば操作筒91全体を手の平で包むように把持することができると共に、フランジ片87に指の腹の全体を引っ掛け易い。従って、規制部材92を図10〜図12に示す規制位置P3から、図13に示す解除位置P4までよりスムーズに移動させることができる。さらに、操作筒91を視認し易いので、規制部材92の位置変化を一目で把握し易くなる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、規制筒40と押下ヘッド7との間に規制部材80を設け、規制部材80の位置変化に基づいて、規制筒40に対する押下ヘッド7の螺着が解除されたか否かを判別したが、さらに装着キャップ3と容器本体2の口部12との間に規制部材80を設けても構わない。
この場合には、規制部材80の位置変化に基づいて、容器本体2の口部12に対する装着キャップ3の螺着が解除されたか否かを判別することが可能となり、好ましい。
また、上記実施形態では、ねじユニットをポンプ式の吐出容器に適用した場合を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。
例えば、図14〜図16に示すように、内容物が収容される容器体(第1ねじ部材)110と、容器体110に装着される蓋体(第2ねじ部材)120と、を備えたねじユニット130を具備するねじ容器100としても構わない。なお、図14〜図16では、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図示の例の容器体110は、有底筒状の容器本体101と、容器本体101の口部102に装着された筒状の注出部材105と、を備えている。
注出部材105は、容器本体101の口部102の内側に嵌合されるシール筒113と、容器本体101の口部102に外嵌される嵌合筒114と、嵌合筒114を径方向外側から囲繞する外郭筒115と、これらシール筒113の上端部、嵌合筒114の上端部、及び外郭筒115の上端部を径方向に連結する環状のフランジ部116と、フランジ部116の内縁部から上方に向かって突出し、その上端部に内容物を注出する注出口111が形成された注出筒112と、を備えている。そして、外郭筒115に容器軸O方向に沿って係合溝47が形成されている。
蓋体120は、注出口111を開閉する有頂筒状に形成され、注出筒112を上方から塞ぐ平面視円形状の頂壁部121と、頂壁部121の外周縁部から下方に向けて延びた周壁筒122と、頂壁部121から下方に向けて延びると共に注出筒112に対して螺着される螺着筒123と、を備えている。そして、周壁筒122に容器軸O方向に沿ってスライド孔70が形成されている。
なお、周壁筒122と外郭筒115とは同径とされている。
このように構成された係合溝47及びスライド孔70を利用して規制部材80が取り付けられ、規制位置P3に位置している際に、容器体110に対する蓋体120の回転を規制している。
従って、本実施形態のねじ容器100によれば、第1実施形態と同様に、規制部材80をスライド孔70に沿って上方移動させて解除位置P4に位置させない限り、蓋体120を取り外すことができない。また、規制部材80を一旦解除位置P4に位置させた場合には、元の規制位置P3に戻すことができないので、規制部材80の位置変化に基づいて、容器体110に対する蓋体120の螺着が解除されたか否かを容易且つ確実に判別することができる。
なお、図14〜図16に示す例では、容器体110を容器本体101及び注出部材105で構成し、注出部材105の注出筒112を介して容器体110に蓋体120を螺着させたが、この場合に限定されるものではない。
例えば、ねじ容器としては、有底筒状の容器体を第1ねじ部材、容器体に螺着される有頂筒状の蓋体を第2ねじ部材とし、容器体の周壁部と蓋体の周壁部との間に規制部材を配設した構成としても構わない。
この場合には、例えば化粧用クリーム等の内容物を収容するジャー容器等に本発明を適用することができる。従って、ジャー容器の蓋体が開封されたか否かを容易且つ確実に判別することができ、例えば製品信頼性を向上させることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周囲の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また上記した変形例を適宜組み合わせても良い。
O…容器軸(ねじ軸)
P1…下降端位置
P2…上昇端位置
P3…規制位置
P4…解除位置
1、90…吐出容器(ねじ容器)
2…容器本体
3…装着キャップ
4…ステム
6…吐出孔
7…押下ヘッド(第2ねじ部材)
8、130…ねじユニット
40…規制筒(第1ねじ部材)
47…係合溝(被係合部)
70…スライド孔
80、92…規制部材
81…係合部
86…スライド規制部
100…ねじ容器
110…容器体(第1ねじ部材)
120…蓋体(第2ねじ部材)

Claims (3)

  1. 第1ねじ部材と、
    前記第1ねじ部材に螺着される第2ねじ部材と、
    ねじ軸回りに沿う周方向への前記第1ねじ部材と前記第2ねじ部材との相対移動を規制する規制部材と、を備え、
    前記規制部材は、前記第1ねじ部材及び前記第2ねじ部材のうちのいずれか一方のねじ部材に形成されたスライド孔、及び他方のねじ部材に形成された被係合部に係合する係合部を有し、
    前記スライド孔は、前記周方向に交差する交差方向に延び、
    前記規制部材は、前記係合部が前記スライド孔及び前記被係合部の両方に対して係合する規制位置から、前記係合部が前記スライド孔に係合し、且つ前記被係合部との係合が解除される解除位置に向けて、前記周方向への移動が規制された状態で前記スライド孔に沿って移動可能に配設され、
    前記係合部と前記スライド孔との間には、前記規制位置から前記解除位置への前記規制部材の移動を許容し、且つその逆方向への移動を規制するスライド規制部が配設されている、ねじユニット。
  2. 請求項1に記載のねじユニットと、
    内容物が収容される容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、
    前記装着キャップの内側に、上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステムを有するポンプと、
    前記ステムの上端部に装着されると共に、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、
    下降端位置に位置する前記押下ヘッドが螺着され、前記押下ヘッド及び前記ステムの上方移動を規制する規制筒と、を備え、
    前記第1ねじ部材が前記規制筒とされ、且つ前記第2ねじ部材が前記押下ヘッドとされている、ねじ容器。
  3. 請求項1に記載のねじユニットを備え、
    前記第1ねじ部材は、内容物が収容される容器体とされ、
    前記第2ねじ部材は、前記容器体に装着される蓋体とされた、ねじ容器。
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