JP6883324B2 - 安全キャップ - Google Patents

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Description

この発明は、容器本体の取出口に取り付けられ、不用意な開封を防ぐ構造を有する安全キャップに関する。
従来、薬剤等を入れる容器本体の取出口を密封するためのキャップには、子供等が不用意に開けることを防ぐ機能を有する安全キャップがある。安全キャップは、例えば、外蓋と内蓋とを組み合わせて成り、外蓋は、弾性片によって内蓋に対して上方位置に付勢され、付勢力に抗して外蓋を下方に押し下げることにより外蓋と内蓋とが一体回転するように係合する。このような安全キャップによれば、外蓋を下方に押し下げながら回転させて開封する操作が子供等には困難であり、不用意に開封することを防ぐことができる。従来、安全キャップにはいろいろなものが提案されている。
例えば、特許文献1に開示されているCR機構を具備ずる安全キャップは、内蓋の天板部に、係合凸部と一方向係合段部が、上方に突出して設けられている。外蓋の天板部の下面には、斜め下方に突設された弾性係合片と、下方に突出する係合凸部が設けられている。内蓋は外蓋内に収容され、外蓋は内蓋に対して軸方向に移動可能である。弾性係合片の先端部は、内蓋の天板部の上面に当接され、その付勢力によって外蓋は内蓋に対して上方に付勢されている。開封する時は、外蓋を付勢力に抗して下方に押し込み、内蓋の係合凸部と外蓋の係合凸部を係合させ、外蓋の回転操作によって内蓋を一体的に回転させる。なお、上方位置にある時は、係合凸部の係合は解除される。
また、特許文献2に開示されている安全蓋は、内蓋のスカート壁の外面には第1のラチェット爪が形成され、内蓋の天面壁には上方に突出する第1の係合突起が設けられている。外蓋のスカート壁の内面には第2のラチェット爪が形成されている。外蓋の天面壁の内面中央部には、下方に突出する第2の係合突起が設けられ、第2の係合突起よりも半径方向外側には弾性隔離片が形成されている弾性隔離片の下方への突出量は第2の係合突起の下方への突出量の略3倍である。弾性隔離片の先端は、内蓋の天面壁の外面の段部に当接され、その付勢力によって外蓋は内蓋に対して上方に付勢されている。開封する時は、特許文献1と同様の操作で行う。
特開2016−204021号公報 特開昭63−152555号公報
上記背景技術の場合、特許文献1と特許文献2ともに、弾性係合片の基端部が外蓋の円面部に設けられ先端が内蓋の天面部に当接しているため、外蓋と内蓋の間隔が大きく、安全キャップの高さをコンパクトに小さくすることができないものである。一方、安全キャップの高さを小さくすると、弾性係合片を長くすることができず、弾性を十分に確保することができない。また、弾性係合片が外蓋の天板部の内側面に設けられているため金型構造が複雑であり、また弾性係合片の数や形状を自由に設けることが難しいという問題もある。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でコンパクトであり、傾斜容器に取り付けても自立性を維持し、また子供等には開けることが困難で安全性が高い安全キャプを提供することを目的とする。
本発明は、天面と側面部を有する有底筒状の外キャップに、前記外キャップより少し小さい内キャップが挿入され重ねられて設けられ、容器本体の注出口に着脱可能な安全キャップである。前記内キャップと前記外キャップは、挿入方向に深い係合状態と、挿入方向に浅い解除状態の間を互いに摺動可能であり、前記挿入方向を軸とする軸周りに互いに回転可能である。前記内キャップには、前記容器本体の前記注出口に形成された雄ネジに螺合する雌ネジと、弾性を有し前記外キャップを前記内キャップから離れる方向に付勢し且つ前記安全キャップを前記容器本体に螺合する締め方向に対向する当接面を有するラチェット爪が設けられている。前記外キャップには、前記ラチェット爪の前記当接面と対向するラチェット溝が設けられている。前記内キャップと前記外キャップの互いに対面する面の一部には、挿入方向に深い前記係合状態で互いに係合し、挿入方向に浅い前記解除状態では係合が解除される係止溝または係止突起が設けられている。
また、前記係合状態で互いに係合し前記解除状態では係合しない前記係止溝または前記係止突起には、前記安全キャップの螺合を解除する開き方向で互いに当接する側面に、前記開き方向に対して傾斜するすべり面が設けられている。
また、前記内キャップには、前記外キャップから離れる凹部が形成され、前記凹部の底面に、前記ラチェット爪が設けられ、前記ラチェット爪の先端部には前記当接面が設けられ、前記ラチェット爪の前記先端部は前記凹部から出て前記外キャップに向かって突出する。
また、前記内キャップと前記外キャップの、軸周りの回転方向の所定位置で、前記ラチェット爪の前記当接面が前記ラチェット溝に当接し、この所定位置では前記係止溝と前記係止突起が係合する。
また、前記内キャップは、前記外キャップの前記天面に重ねられる天面を有し、前記内キャップの前記天面の周縁部に前記凹部が一周して設けられ、前記凹部の前記底面には円周方向に等間隔に前記ラチェット爪が設けられ、前記凹部の底面に対してL字状に略直角に位置する筒状の横面と、前記内キャップの前記天面との間の角部には、前記係止溝が略矩形に切り欠かれて円周方向に等間隔に設けられている。前記外キャップには、前記ラチェット爪に係合する前記ラチェット溝と、前記係止溝に係合する前記係止突起が設けられている。
本発明の安全キャップは、簡単な構造でコンパクトであり、傾斜容器に取り付けても自立性を維持することができる。また子供等には開けることが困難で、安全性が高いものである。
この発明の一実施形態の安全キャップの斜視図である。 この実施形態の安全キャップの解除状態を示す縦断面図である。 この実施形態の安全キャップの係合状態を示す縦断面図である。 この実施形態の安全キャップの天面側から見た斜視図である。 この実施形態の安全キャップの開口縁部側から見た斜視図である。 この実施形態の安全キャップの使用状態を示す正面図である。 この実施形態の安全キャップの使用状態を示す拡大縦断面図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図5はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の安全キャップ10は、有底筒状の外キャップ14に、外キャップ14より少し小さい内キャップ12が挿入され重ねられて設けられている。
まず、内キャップ12について説明する。内キャップ12は、後述する容器本体48の注出口50を覆う円板状の天面12aと、天面12aの周縁部から下方に延設された円筒状の側面部12bが設けられている。天面12aの周縁部には、側面部12bとの角部をL字状に切り欠く凹部16が一周して設けられている。凹部16の、天面12aよりも低い位置にあり天面12aに対して略平行な底面16aは、直径方向の幅が一定である。
凹部16の底面16aには、円周方向に等間隔に4個のラチェット爪18が設けられている。ラチェット爪18は、断面形状が矩形の棒部材が、細長く、円周方向に沿って設けられたものであり、ラチェット爪18の先端部18aは、天面12aから見て反時計回り方向に突出し、底面16aから離れて天面12aよりも突出している。ラチェット爪18の先端部18aは、円形の天面12aの中心に垂直に立てた線と平行であり、天面12aの直径方向に対しても平行で中心軸を通過しない平面で形成された当接面18bであり、後述する外キャップ14のラチェット溝32に当接する。
天面12aと、凹部16の底面16aに対してL字状に直角に位置する筒状の横面16bとの間の角部には、略矩形に切り欠いた係止溝20が複数個設けられ、ここでは8個の係止溝20が円周方向に等間隔に設けられている。係止溝20は、天面12aに対して平行で凹部16の底面16aよりは天面12aに近い位置にある略矩形の底面20aと、底面20aの、凹部16横面16bに一致する一辺以外の3辺に連続する3個の側面20bで囲まれて形成されている。3個の側面20bのうち、天面12aから見て反時計回り方向に位置する側面20bには、天面12aとの間の角部が傾斜する平面で面取りされたすべり面22が形成されている。
側面部12bの外側面は、凹部16の少し下方から軸方向長さの中間付近にかけて、僅かに径が小さい小径部24が設けられている。側面部12bの、天面12aと反対側の開口縁部12c付近には、外キャップ14に取り付ける取付用突条26が一周して設けられている。取付用突条26は、側面部12bの外側面に突出して設けられ、取付用突条26の開口縁部12cに連接する部分は、外キャップ14の後述する嵌合フック部44の先端が差し込まれるくぼみ部27となり、くぼみ部27は開口縁部12cを一周して形成されている。側面部12bの内側面には、後述する容器本体48の注出口50に形成された雄ネジ52に螺合する雌ネジ28が一体に形成されている。
次に、外キャップ14について説明する。なお、図1に示す外キャップ14は、図面上の上下を逆にして内キャップ12に取り付けるものであり、見やすいように上下を逆にして部分的に破断して示している。外キャップ14は、内キャップ12の天面12aの外側を覆う円板状の天面14aと、天面14aの周縁部から下方に延設された円筒状の側面部14bが設けられている。
天面14aの内側面には、天面14aの周縁部で側面部14bとの角部に、凸部30が一周して設けられている。凸部30は、天面14aに対して略平行な下面30aと、下面30aの内周縁部に連続し側面部14bと同軸の円筒状である横面30bからなる。下面30aには、円周方向に等間隔に、4個のラチェット溝32が下面30aを切り欠いて設けられている。ラチェット溝32は、内キャップ12のラチェット爪18が差し込まれて係止するものであり、円形の天面14aの中心に垂直に立てた線と平行であり、天面14aの直径方向に対しても平行であって、天面14aの中心軸を通過しない平面である当接面32aを備えている。当接面32aは、凸部30の下面30aを横断して形成され、一定の形状のV字状の溝部であり、天面14aの内側面から見て時計回り方向に対面する面である。凸部30の下面30aの、ラチェット溝32の当接面32aに隣接する部分が、僅かに下面30aから厚くなり、当接面32aの面積を大きくしている。
天面14aの内側面の周縁部には、係止突起36が複数個設けられ、ここでは8個の係止突起36が円周方向に等間隔で設けられている。係止突起36は、天面14aに対して平行で凸部30の下面30aよりは少し突出する高い位置にある略矩形の頂面36aと、頂面36aの周囲4辺に連続する4つの側面36bが設けられている。4つの側面36bのうち、天面14aの内側面から見て時計回り方向に向いた一側面36bには、頂面36aとの間の角部が傾斜する平面で面取りされたすべり面38が形成されている。天面14aの内側面の中央には、内キャップ12の天面12aに当接して係止突起36と係止溝20の係合量を制限する凸部40が設けられている。
側面部14bの外周面には、安全キャップ10を開閉する際に回しやすいように、軸方向に形成された浅い溝42が連続して一周して設けられている。側面部14bの、天面14aと反対側の開口縁部14cには、内キャップ12の開口縁部12cの取付用突条26が乗り越えて係止される嵌合フック部44が、一周して設けられている。嵌合フック部44は、側面部12bの内周面に突出して設けられている。
次に、この実施形態の安全キャップ10の、内キャップ12と外キャップ14を重ねて取り付ける方法について説明する。先ず、外キャップ14の開口縁部14cから中側に、内キャップ12を入れる。内キャップ12を入れる方向は、天面12aが外キャップ14の天面14aに重なるようにする。内キャップ12の取付用突条26は、外キャップ14の嵌合フック部44の内径よりもわずかに大きく、当接して入らないが、強い力で押し込むと内キャップ12と外キャップ14が弾性変形して取付用突条26が嵌合フック部44を通過し、通過した後に弾性変形が復元し、取付用突条26が嵌合フック部44に係合されて抜け落ちることがない。これにより内キャップ12と外キャップ14の取り付けが完了し、図2、図4、図5に示すように安全キャップ10となる。この時、図2に示すように、内キャップ12のラチェット爪18先端部18aは、外キャップ14の天面14aの凸部30の下面30aに当接し、外キャップ14を内キャップ12から離れる方向へ付勢する。しかし、内キャップ12の取付用突条26に外キャップ14の嵌合フック部44が係止されているため、離れることがない。
なお、図2は、外キャップ14に内キャップ12に近づく方向に力を加えていない状態を示す図である。この状態では、外キャップ14はラチェット爪18に付勢されて押し上げられ、天面14aは内キャップ12の天面12aから離間する解除状態となる。解除状態では係止突起36は係止溝20に差し込まれず、外キャップ14を雌ネジ28の螺合を解除する開き方向に回した時に内キャップ12が一体に回ることがない。これにより安全キャップ10を容器本体48から外すことができない。しかし、雌ネジ28を螺合する締め方向に回した時は、外キャップ14のラチェット溝32に内キャップ12のラチェット爪18が差し込まれ、ラチェット溝32の当接面32aとラチェット爪18の先端部18aが当接し、同調して一体に回る。これにより安全キャップ10を容器本体48に取り付けることはできる。
図3は、矢印に示すように外キャップ14に内キャップ12に近づく方向に力を加えた状態を示す図である。この状態では、ラチェット爪18が弾性変形し、外キャップ14の天面14aと内キャップ12の天面12aが重ねられる係合状態となる。係合状態では天面14aの係止突起36が、天面12aの係止溝20に差し込まれ、外キャップ14を開き方向と締め方向のいずれの方向に回しても内キャップ12が同調して一体に回る。これにより、安全キャップ10を容器本体48から外すことができ、取り付けることもできる。外キャップ14を内キャップ12に近づける力が弱い時は、ラチェット爪18の弾性力により内キャップ12から少し離れ、係合状態から開き状態に向う。内キャップ12の係止溝20と、外キャップ14の係止突起36の差し込み量が小さくなり、外キャップ14を開き方向に回したとき、係止突起36のすべり面38と係止溝20のすべり面22が当接し、離れる方向にせり上げられて係合状態が解除される。係止突起36と係止溝20が外れると、外キャップ14を雌ネジ28の螺合を解除する開き方向に回した時に内キャップ12が一体に回ることがない。これにより安全キャップ10を容器本体48から外すことができなくなる。
次に、この実施形態の安全キャップ10の使用方法について説明する。安全キャップ10は、例えば図6、図7に示すように、肩等に薬液を塗布する傾斜容器46に取り付けて使用する。ここで、傾斜容器46について説明する。傾斜容器46は、PEやPP,PET等の合成樹脂製の有底筒状の容器本体48が設けられ、容器本体48の正立状態で上端部には、傾斜する円筒形の注出口50が一体に形成されている。注出口50は、軸方向が垂直方向に対して鋭角に位置している。注出口50の外周面には、安全キャップ10が螺合される雄ネジ52が形成されている。
容器本体48の注出口50の先端部には、中栓部材54が取り付けられている。中栓部材54は、注出口50の内周面に嵌合される内筒部56が設けられ、内筒部56の外周面には注出口50の上端部に当接するフランジ部58が一周して一体に形成されている。内筒部56の、フランジ部58を超えて注出口50から突出する先端部分には、湾曲した円板状の塗布体59が中栓リング57で取り付けられている。塗布体59は、収容している薬液を少量ずつ滲出させる複数の細孔等を有している。内筒部56の内周面には、塗布体59よりも少しフランジ部58に近い位置に、内筒部56を閉鎖する板部60が設けられている。板部60の中央には、開口部62が形成されている。
中栓部材54の内側には、注出弁64が設けられている。注出弁64の一端部には、中栓部材54の開口部62から外側に突出する径が細い突起部66が形成され、突起部66の側面には中栓部材54の開口部62に密着する弁部68が一周して設けられている。注出弁64の反対側の端部には、螺旋状の弾性体70が一体に設けられている。弾性体70の先端は、中栓部材54の内筒部56に係止され、抜け落ちることがない。
安全キャップ10は、傾斜容器46の注出口50に、予め容器本体48に取り付けられている中栓部材54と塗布体59、弾性体70を覆って取り付けられる。安全キャップ10を取り付ける時は、安全キャップ10を注出口50にかぶせ、注出口50の雄ネジ52に雌ネジ28が螺合する締め方向、つまり外キャップ14の天面14aから見て時計回りに外キャップ14を回す。すると、外キャップ14のラチェット溝32に内キャップ12のラチェット爪18が差し込まれてラチェット溝32の当接面32aとラチェット爪18の先端部18aが当接して、同調して一体に回る。これにより、注出口50の雄ネジ52に内キャップ12の雌ネジ28が螺合し、安全キャップ10を傾斜容器46に取り付ける。安全キャップ10の外キャップ14の開口縁部14cと、容器本体48の間には隙間があり、外キャップ14は、内キャップ12に対して挿入方向に摺動可能である。
傾斜容器46から収容物である薬液等を取り出して使用する時は、注出口50の雄ネジ52と雌ネジ28の螺合を解除す開き方向、つまり外キャップ14の天面14aから見て反時計回りに外キャップ14を回す。しかし、外キャップ14はラチェット爪18により付勢されて押し上げられ、外キャップ14の天面14aが内キャップ12の天面12aから離間する解除状態となっており、係止突起36は係止溝20に差し込まれず、外キャップ14を回しても内キャップ12が一体に回ることがない。これにより、安全キャップ10を傾斜容器46から外すことができない。
一方、外キャップ14に内キャップ12に近づく方向に力を加えると、ラチェット爪18が弾性変形し、外キャップ14の天面14aと内キャップ12の天面12aが重ねられる係合状態となる。係合状態では外キャップ14の係止突起36が、内キャップ12の係止溝20に差し込まれ、外キャップ14を回すと内キャップ12が一体に回る。この状態で外キャップ14の天面14aから見て反時計回りに外キャップ14を回すと、注出口50の雄ネジ52と雌ネジ28の螺合が解除され、安全キャップ10を傾斜容器46から外すことができる。なお、外キャップ14を内キャップ12に近づける力が弱い時は、外キャップ14を開き方向に回したとき、係止突起36のすべり面38と係止溝20のすべり面22が当接して離れる方向にせり上げられて係合状態が解除され、一体に回らなくなる。これにより安全キャップ10を容器本体48から外すことができなくなる。
傾斜容器46から安全キャップ10を外した後、塗布体59が露出する。傾斜容器46を逆さまにして、皮膚等に塗布体59を押し付ける。すると、塗布体59が弾性変形して内側に位置する注出弁64が押し込まれ、注出弁64の弁部68が開口部62から開き、開口部62に薬液が流れ、塗布体59の細孔から滲出し、皮膚に塗布することができる。
使用後は、再び容器本体48の注出口50に安全キャップ10を被せ、注出口50の雄ネジ52と雌ネジ28を螺合する締め方向、つまり外キャップ14の天面14aから見て時計回りに外キャップ14を回す。締め方向に回した時は、外キャップ14を内キャップ12に近づく方向に力を加えなくても、外キャップ14のラチェット溝32に内キャップ12のラチェット爪18が差し込まれ、ラチェット溝32の当接面32aとラチェット爪18の先端部18aが当接し、同調して一体に回る。これにより安全キャップ10を容器本体48に取り付けることができる。
この実施形態の安全キャップ10によれば、簡単な構造でコンパクトであり、傾斜容器46に取り付けても自立性を維持することができる。安全キャップ10を傾斜容器46に取り付ける場合、安全キャップ10が軸方向に長いと傾斜容器46の重心が外側に位置して不安定になるが、この実施形態の安全キャップ10は軸方向に短いため安定して自立させることができる。ラチェット爪18は天面12aよりも内キャップ12から離れた段部16の底面16aに設けられているため、内キャップ12と外キャップ14の高さ方向のクリアランスを小さくすることが可能で、安全キャップ10の高さを低く抑えることができる。
係止溝20と係止突起36の、開き方向に回したときに互いに対面する側面20b,側面36bに形成されたすべり面22,38により、外キャップ14を押す力が弱い場合はせり上げられて係合状態が解除されるため、強く押え続けながら回さないと取り外すことができず、子供達には困難である。子供等には安全キャップ10を開けることが困難で、安全性が高いものである。
安全キャップ10を締め方向に回すと、ラチェット爪18はラチェット溝32に当接し、外キャップ14を内キャップ12に押さなくても回転が伝達されるため、通常の使用で消費者が安全キャップ10を閉める時は、安全キャップ10を押え込まなくても閉めることができて使い易い。
安全キャップ10を押えながら回すと、ラチェット爪18とラチェット溝32が当接した位置でラチェット溝32と係止溝20も係合する位置に設けられているため、安全キャップ10を押しながら締め方向に回す時は、ラチェット爪18の当接だけでなく、係止突起36と係止溝20が係合するようになり、高い強度でかみ合うため、強いトルクで締め込む場合にも破損の恐れがなく安全である。例えば、工場の充填ライン等での取り付けで、強いトルクが加わる時には、安全キャップ10を押えながら締めることで、ラチェット爪18に過大な負荷をかけずに十分なトルクで傾斜容器46に締め込むことが可能である。
ラチェット爪18を内キャップ12の天面12aの周縁部に設けることにより、ラチェット爪18によって外キャップ14を天面14a及び側面部14bで規制することができ、外キャップ14が傾きにくくなり安定した状態で回すことができる。また、安全キャップ10を締め方向に強く回しても、ラチェット爪18が天面14aと側面部14bで変形することなく規制されるため、強い締めトルクを保持することができる。
ラチェット爪18は天面12aの周縁部に沿って設けられ、且つ天面12aよりも内キャップ12から離れた段部16の底面16aに設けられているため、ラチェット爪18の長さを大きく取ることが可能で、弾性変形しやすいものとなり、外キャップ14の内キャップ12に対する摺動を容易にし、係合状態と解除状態の切り替えを確実に行うことができる。
また、ラチェット爪18を内キャップ12の天面12a周縁部に設けることで、金型構造を簡単にすることが可能である。
なお、この発明の安全キャップは、前記実施の形態に限定されるものではなく、各部材の形状等適宜変更可能であり、ラチェット爪とラチェット溝や、係止突起と係止溝の数や形状等、大きさ、配置等、互いに確実に係合するものであれば良い。安全キャップを取り付けて使用する容器本体は、傾斜容器以外にいろいろな容器に使用することができる。塗布体が設けられていない種々の形状の注出口にも取り付けて使用することができる。
10 安全キャップ
12 内キャップ
12a,14a 天面
12b,14b 側面部
14 外キャップ
16 凹部
16a 底面
18 ラチェット爪
18a 先端部
18b 当接面
20 係止溝
22 すべり面
28 雌ネジ
32 ラチェット溝
32a 当接面
36 係止突起
38 すべり面
48 容器本体
50 注出口
52 雄ネジ

Claims (4)

  1. 天面と側面部を有する有底筒状の外キャップに、前記外キャップより少し小さい内キャップが挿入され重ねられて設けられ、容器本体の注出口に着脱可能な安全キャップであって、
    前記内キャップと前記外キャップは、挿入方向に深い係合状態と、挿入方向に浅い解除状態の間を互いに摺動可能であり、前記挿入方向を軸とする軸周りに互いに回転可能であり、
    前記内キャップには、前記容器本体の前記注出口に形成された雄ネジに螺合する雌ネジと、前記外キャップの前記天面の内側面から離間した凹部と、前記凹部の底面に設けられ弾性を有し、前記外キャップを前記内キャップから離れる方向に付勢し前記容器本体に螺合する締め方向に対向する当接面を有するラチェット爪が設けられ、前記ラチェット爪の前記先端部は前記凹部から出て前記外キャップに向かって突出しており、
    前記外キャップには、前記ラチェット爪の前記当接面と対向するラチェット溝が設けられ、
    前記内キャップと前記外キャップの互いに対面する面の一部には、前記係合状態で互いに係合し、前記解除状態では係合が解除される係止溝または係止突起が設けられていることを特徴とする安全キャップ。
  2. 前記係止溝または前記係止突起には、前記安全キャップの螺合を解除する開き方向で互いに当接する側面に、前記開き方向に対して傾斜するすべり面が設けられている請求項1記載の安全キャップ。
  3. 前記内キャップと前記外キャップの、軸周りの回転方向の所定位置で、前記ラチェット爪の前記当接面が前記ラチェット溝に当接し、この所定位置で前記係止溝と前記係止突起が係合する請求項1記載の安全キャップ。
  4. 前記内キャップは、前記外キャップの前記天面の前記内側面に重ねられる天面を有し、前記内キャップの前記天面の周縁部に前記凹部が一周して設けられ、前記凹部の前記底面には円周方向に等間隔に前記ラチェット爪が設けられ、前記凹部の底面に対してL字状に略直角に位置する筒状の横面と、前記内キャップの前記天面との間の角部には、前記係止溝が略矩形に切り欠かれて円周方向に等間隔に設けられ、前記外キャップには、前記ラチェット爪に係合する前記ラチェット溝と、前記係止溝に係合する前記係止突起が設けられている請求項1記載の安全キャップ。
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