JP5670089B2 - ネジ式キャップにおける封止構造 - Google Patents

ネジ式キャップにおける封止構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5670089B2
JP5670089B2 JP2010088179A JP2010088179A JP5670089B2 JP 5670089 B2 JP5670089 B2 JP 5670089B2 JP 2010088179 A JP2010088179 A JP 2010088179A JP 2010088179 A JP2010088179 A JP 2010088179A JP 5670089 B2 JP5670089 B2 JP 5670089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
neck
cap
identifier
opening
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010088179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011219112A (ja
Inventor
三宅 信行
信行 三宅
明人 小野寺
明人 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Can Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Can Co Ltd filed Critical Daiwa Can Co Ltd
Priority to JP2010088179A priority Critical patent/JP5670089B2/ja
Publication of JP2011219112A publication Critical patent/JP2011219112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5670089B2 publication Critical patent/JP5670089B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、食品、飲料、化粧品、トイレタリー、日用品、文具などの包装容器として、ボトル型缶、瓶、カップ、袋などの容器とその容器の口部に取り付けられるキャップとにより構成される封止構造に関し、特に容器とキャップとの取り付け方法がネジ式のキャップによる封止構造に関するものである。
従来、飲料用ボトル型缶や瓶などの容器の首部に形成された雄ネジと、キャップの内周面に形成された雌ネジとによって、容器に螺合させるネジ式キャップが知られている。また、容器にキャップを固定もしくは容器からキャップを取り外さずに、容器の内容物を取り出せるものとしてヒンジ部を備えたキャップが知られている。このヒンジキャップは、主に繰り返し開閉される商品のキャップとして使用されることが多い。
そして、容器とキャップとの取り付け方法がネジ式であり、かつヒンジを有したネジ式キャップが特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたネジ式ヒンジキャップは、内容物の注出口が形成されたキャップ本体とそのキャップ本体にヒンジを介して連結されてキャップ本体の注出口を覆う蓋体とを有していて、そのキャップ本体が容器と螺合されたものである。このネジ式ヒンジキャップは、主に歯磨き粉用容器のキャップとして使用されている。なお、特許文献2に記載されたキャップは、通常のネジ式キャップにキャップを取り外した場合のキャップの落下や紛失を防止する紐状連結体を有したものである。
特開2008−155961号公報 特開2005−59876号公報
上記特許文献1に記載されたキャップは、容器と螺合させるキャップ本体に内容物の注出口が形成され、その注出口を覆うように蓋体がキャップ本体にヒンジを介して形成されている。したがって、蓋体を押し開くことにより注出口が開かれて内容物を取り出すことができる。また、歯磨き粉用の商品では、内容物の粘度が高いため、特に内容物の残量が少ないときには容器を傾けただけでは内容物が取り出し切れないから、キャップ本体を容器から取り外せば、容器を絞るようにして内容物を取り出すことができる。しかしながら、例えば飲料用ボトルに用いるキャップにおいては、容器の口部および首部の少なくとも一箇所に口を付け、内容物を飲用するので、開閉することのできる蓋体で容器の口部および首部の少なくとも一箇所を覆うこととなるが、蓋体の側壁部の内面にネジ部を形成すると、蓋体を開閉する場合に容器の雄ネジ部と蓋体の雌ネジ部とが干渉して開閉することができない。したがって、ネジ式ヒンジキャップに特有の構成を開発する余地がある。
本発明は上記の事情を背景としてなされたものであり、容器の首部に螺合させられる円筒部と、その円筒部にヒンジを介して連結され、首部の口部を封止し、かつ首部の側壁面の一部を覆うことのできる開閉部とを有したネジ式キャップにおける封止構造を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、容器の首部の外周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が内周面に形成された円筒部と、該円筒部の上端側の周縁部の一部にヒンジ部を介して連結されて前記首部の先端に形成されている口部を封止する上板部と該上板部のヒンジ部が形成された箇所とは異なった他の周縁部から前記円筒部の軸線方向に垂下して形成され、前記首部の側壁面を覆う側壁部とで形成された開閉部とを備えたネジ式キャップにおける封止構造において、前記側壁部の内面には、前記雄ネジ部と上下方向で係合する突起部が設けられ、前記雄ネジ部の一部には、前記突起部が前記首部の軸線方向に通過することのできる切欠き部が形成され、前記雄ネジ部よりも下方側の前記首部の外周面には、外側に突出して形成された環状の第1環状突起部が形成され、前記円筒部における雌ネジ部よりも下方側の内周面には、前記切欠き部を前記突起部が前記首部の軸線方向に通過することができる位置に前記円筒部が回動したときに、上面が前記第1環状突起部の下面に接触するように内側に突出した環状の第2環状突起部が形成され、さらに、前記側壁部における前面壁に、上面に第1識別子が付されかつ前記開閉部の半径方向で外側に、指を掛けやすいように突出して形成された突片部と、前記首部の外周部の一部で、前記突起部と前記切り欠き部とが円周方向で一致する場合に前記第1識別子と円周方向で一致する位置に半径方向で外側に突出して設けられた第2識別子と、前記首部の外周部のうち前記首部の円周方向において前記第2識別子とは異なる位置で、前記突起部が前記切り欠き部に対してずれた位置に前記開閉部が回転させられた場合に前記第1識別子に一致する位置に半径方向で外側に突出して設けられた第3識別子とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記首部には、前記突起部が前記切り欠き部に対してずれた箇所に位置する場合にその突起部が前記首部の上方向に対して係合して前記開閉部の開動作を規制するリブが形成されていることを特徴とするネジ式キャップによる封止構造である。
請求項1に記載の発明によれば、首部と円筒部とはそれぞれに設けられたネジ部により螺合され、その円筒部には、ヒンジ部を介して連結され、首部の口部を封止する上板部とその上板部のヒンジ部が連結されている箇所とは異なった他の周縁部から垂下して形成され首部の側壁部を覆う側壁部とで形成された開閉部が形成されている。そして、その側壁部の内面には、雄ネジ部と上下方向において係合する突起部が設けられ、雄ネジ部の一部には、その突起部が前記首部の軸線方向に通過することのできる切り欠き部が形成されている。したがって、前記突起部と前記切り欠き部とが円周方向で一致する場合に、開閉部に開閉方向もしくは上下方向の力を作用させると、突起部が切り欠き部を通過できるので、開閉部はヒンジ部を中心として回動でき、容器の口部を開くことができる。さらに、開閉部に第1識別子が設けられ、首部には、第2識別子および第3識別子が更に設けられている。そして、突起部と切り欠き部とが円周方向において一致する場合に、第1識別子と第2識別子とが円周方向で一致する。したがって、第1識別子と第2識別子とが円周方向で一致している場合は、キャップが開栓できることを明示できる。また、第3識別子は、首部の円周方向で第2識別子とは異なりかつ前記突起部が前記切り欠き部に対してずれた位置に前記開閉部が回転させられた場合に前記第1識別子に一致する位置に設けられているので、第1識別子と第3識別子とが円周方向で一致する場合には、突起部が首部に設けられたリブもしくは雄ネジ部の下方に位置する。したがって、キャップを開栓することができないことを明示できる。つまり、開閉部と首部とに識別子を設けることにより、現状のキャップの位置が開閉することができる位置か否か視覚的に識別することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記首部には、前記突起部が前記切り欠き部に対してずれた箇所に位置する場合にその突起部が前記首部の上方向に対して係合して前記開閉部の開動作を規制するリブが設けられているので、突起部と切り欠き部とがずれた箇所に位置する場合は、キャップが閉じた状態もしくは口部を封止した状態を維持することができる。
本発明に係る封止構造の一例を示す斜視図である。 本発明の対象とすることのできる容器の首部の一例を示す左側面図である。 その首部の正面図である。 その首部の背面図である。 本発明で対象とすることのできるキャップの一例を示す左側面図である。 そのキャップの正面図である。 そのキャップの背面図である。 そのキャップの前部の内面を示す図である。 そのキャップの後部の内面を示す図である。 キャップを容器に係止した状態の断面図である。 キャップが開栓できる状態の断面図である。
つぎに、本発明をより具体的に説明する。本発明の対象とすることのできるキャップは、容器の飲み口あるいは取り出し口などの口部となる首部に取り付けられて、その口部を開閉するように構成されている。キャップは、射出成形、圧縮成形等従来公知の成形法により成形されるキャップに適用できるが、特に射出成形により、二次加工することなく成形されるものに有効である。キャップの成形に用いることができる樹脂としては、従来、樹脂キャップに用いられていたすべてのものを使用することができる。例えば、ポリエチレン、アイソタクティクポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂や、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、ABS樹脂あるいはポリカーボネート等の合成樹脂を挙げることができる。その容器は、主として飲料などの液体を充填するものであるが、本発明ではこれに限られない。また、容器は金属製、合成樹脂製、ガラス製、陶磁器製などのいずれであってもよい。首部は、その容器の本体部分から突出させて形成され、先端部が口部として開口している部分であり、円筒状をなすように形成されているのが一般的であるが、本発明ではこれに限られない。
本発明に係る封止構造は、容器1の首部2の外周面に形成された雄ネジ部3と、その容器1の口部4を封止するキャップ5の内周面に形成された雌ネジ部6とが螺合してキャップ5が容器1に装着され、さらにそのキャップ5の開閉動作を規制するロック機能を有したネジ式キャップ5による封止構造である。その封止構造の一例を図1に示してある。なお、容器1およびキャップ5は図に示す状態で使用されるのが通常であるから、以下の説明では、図に示してある状態での上下を容器1およびキャップ5の上下として説明する。
まず、本発明の対象とすることのできる容器1の首部2の構造について説明すると、図2ないし4はその一例を示し、首部2は、容器1の本体部7における上部に突出して形成された円筒状の部分であり、その上端部が開口して口部4となっている。また、その首部2の下端部すなわち本体部7に近い箇所に、フランジ部8が形成され、そのフランジ部8よりも上側に第1環状突起部9が形成されている。この第1環状突起部9の上面は、外周端側で下がっている傾斜面(あるいはテーパー面)となっているのに対して、下面は首部2の中心軸線に垂直な平面にほぼ一致する水平面となっている。すなわち、第1環状突起部9は抜け止め部として作用するように構成されている。
そして、第1環状突起部9のさらに上側には、キャップ5と螺合する雄ネジ部3が形成されている。この雄ネジ部3は、首部2の左側面から首部2を一周以上に亘って取り巻いた螺旋状の部分であり、その雄ネジ部3のうち、首部2の前面に位置する箇所には、首部2の中心軸線を挟んで左右に二つの切り欠き部10が形成されている。この切り欠き部10を設けたことによる作用については後述する。そして、この雄ネジ部3と上記第1環状突起部9との間にはリブ11が設けられている。このリブ11の一端は、雄ネジ部3の最終端部もしくは下端部と連設して、首部2の中心軸線に垂直な平面にほぼ一致する水平面となっている突条の部分であり、首部2の背面壁の方向へ向けて90°以上の範囲で形成されている。このリブ11の形状は、図に示す一例では、首部2の中心軸線に沿った断面形状が図10および図11に示すように外周縁が垂直となっているが、これに限定されず、断面形状が雄ネジ部3と同様であってもよい。なお、首部2の下端部の前後それぞれに半径方向の外周へ向けて突出した第2識別子12、第3識別子13が設けられている。この各識別子12,13は、この容器1に対して後述するキャップ5の回転位置を示すものであるので、これら識別子12,13の上面に、例えば「Open」,「Close」と刻印することが好ましい。
そして、首部2の上端面すなわち口部4の輪郭部は、首部2の板厚より広い幅になっており、また角部は滑らかな曲面に形成されている。これは、キャップ5によるシール性を確保するためであり、また唇が接触した場合の感触を良好にするためである。
つぎに、本発明で対象とすることのできるキャップ5について説明する。図5ないし7はその一例を示し、このキャップ5は、容器1の首部2に螺合されて首部2に取り付けられる円筒部14と、その円筒部14の上端部に設けられたヒンジ部15を介して連結された開閉部16とで構成されている。この円筒部14は、円筒状のリング部14aと、その円筒部14のキャップ5の軸線方向の上方に延びている立ち上がり部14bとを備えている。その立ち上がり部14bは、リング部14aの半周以下の範囲に設けられ、リング部14aと同様の曲率で湾曲した壁状の部分である。その上端部は首部2の上端部すなわち口部4に近い位置にまで到っている。その立ち上がり部14bの上端部にヒンジ部15が設けられている。
このヒンジ部15は、図7に示すように、円筒部14と開閉部16とを連結している薄い二本の帯状の部分(以下、帯状部15aと記す)であり、それらの帯状部15aは円筒部14および開閉部16と同一の素材で一体に形成されている。なお、それらの帯状部15a同士の間隔は、キャップ5の中心を中心とした開き角度(キャップ5の中心と各帯状部15aとを結んだ線がなす角度)が20〜70°程度に設定されている。これは、開閉部16を完全に開いた状態もしくは開閉部16が90°以上に開栓した状態で、開閉部16が口部4を封止する方向へ回動することを抑制もしくは防止するためである。つまり、開栓した状態を維持させるためである。
上記の立ち上がり部14bの上端縁は、ヒンジ部15に近い箇所から左右に延び、かつヒンジ部15に近い箇所を上端としてリング部14aに向けて次第に下がっている。すなわち、立ち上がり部14bにおける左右両側の部分の上端縁は、キャップ1の1/4周に満たない範囲の短い螺旋状になっている。
上記のヒンジ部15によって円筒部14に連結されている開閉部16は、前記口部4を覆って口部4を封止するためのものであり、図に示す例では、円形の上板部16aと上板部16aの周縁部から垂下しているカバー部(側壁部)16bとを備えている。上板部16aは前記口部4の外径より大きい円盤状の部分であり、その内面(下面)には、口部4に密着して嵌合する円筒状のプラグ部16cが一体に形成されている。このプラグ部16cは、例えば図8および9に示すように、円筒状の部分であってよいし、それ以外に口部4に密着して密封性が保たれるのであれば、このプラグ部16cは平坦形状でもよいし、凹凸形状でもよいし、これに限られない。さらに、上板部16aの下面で、プラグ部16cの外周側の部分には、首部2の上端面に密着させられる凸ビード16dが形成されている。この凸ビード16dは、首部2の上端面と同一径の環状の突条部であり、首部2の上端面に密着させられて、口部4の密閉状態を維持するように構成されている。
この上板部16aに一体化されているカバー部16bは、前述した円筒部14における立ち上がり部14bと同様の湾曲した壁状の部分であり、あるいは一部欠けた円筒状の部分である。したがって、このカバー部16bは、首部2の外周面のうち、首部2の中心軸線を挟んで前記ヒンジ部15とは反対側の部分、言い換えれば前記立ち上がり部14bによっては覆われていない首部2の側壁面を覆うように構成されている。このカバー部16bの構成を更に説明すると、カバー部16bは前述した円筒部14と共に、首部2を覆うように構成され、したがってその形状は、首部2の外面のうち、前記円筒部14によっては覆われていない首部の側壁面を覆う形状になっている。具体的には、前記リング部14aのうち前記立ち上がり部14bが設けられていない箇所に対応する箇所、すなわち前記リング部14aのうち前記立ち上がり部14bが設けられていない箇所の上側に位置させられる部分は、リング部14aとほぼ等しい半径の筒状に形成され、その筒状の部分の左右から前記立ち上がり部14bに向けて延びている部分は、円筒部14の曲率とほぼ等しい曲率で湾曲し、かつ立ち上がり部14bのリング部14aからの高さが前記ヒンジ部15に向けて次第に高くなっていることに倣って、首部2の軸線方向に測った高さ(あるいは幅)が次第に小さくなっている。すなわちカバー部16bの左右の部分の下端縁は、立ち上がり部14bにおける左右両側の部分の上端縁と平行になるように傾斜し、キャップ5の1/4周に満たない範囲の短い螺旋状になっている。
なお、この円筒部14と開閉部16との連結部すなわちカバー部16bと立ち上がり部14bもしくはリング部14aとの連結部は、最初に開蓋する場合に容易に破断することのできる易破断部17で連結している。つまり、その連結部は、内外に貫通している複数のスリットにより形成されたブリッジ部17aやV字状に切り込まれてV字状の溝の底部の残厚が円筒部の他の側壁部の板厚と比べて薄いスコア線17bなどである。このように形成された易破断部17は、一旦、開蓋させたことを明示するいわゆるピルファープルーフ機能を有している。図における一例では、立ち上がり部14bにおける左右両側の部分の上端縁とカバー部16bの左右の部分の下端縁との間にスコア線17bが形成され、リング部14aとカバー部16bとの間にブリッジ部17aが形成されている。
一方、カバー部16bの前面壁には、開閉部16の半径方向の外周へ向けて突出した突片部18が設けられている。この突片部18は、キャップ5を開蓋するときに指が引っかかりやすくするためのものである。図に示す一例では、突片部18は、前面壁の下端部の中央に形成されていて、突片部18を押し上げると左右に形成されたスコア線17bに開蓋力が均等に作用して、開閉部16を開蓋しやすくなる。なお、この突片部18の上面には、第1識別子19が設けられている。この第1識別子19は、上述した第2および第3識別子12,13と同様に、容器1に対してキャップ5の現状の回転方向の位置を明示するためのものであり、その第1識別子19には、例えば外周へ向けた「矢印」を設けることが好ましい。
つぎに、キャップ5の内面の構造について説明する。図8および9は、キャップ5の内面を示す図であり、上記リング部14aの下端部の内面には、第2環状突起部20が形成されている。この第2環状突起部20の上面は、リング部14aの軸線方向に垂直な平面にほぼ一致した水平面となっていて、その上面の内周縁から下方向の外周に向けた傾斜面(テーパ面)が形成されている。すなわち、この第2環状突起部20は抜け防止部として作用するように構成されている。
上記第2環状突起部20の上方かつ立ち上がり部14bの内面の上下方向におけるほぼ中央部に、雌ネジ部6が形成されている。この雌ネジ部6は、立ち上がり部14bを横切り、それぞれが平行な二つの螺旋状の部分である。この雌ネジ部6は、上記雄ネジ部3と螺合してキャップ5を首部2に固定もしくは取り付けるためのものである。
さらに、カバー部16bの前面の円周方向における中央部には、カバー部16bの中心軸線を中心として左右に二つの突起部(以下、ロック爪21と記す。)が設けられている。このロック爪21は、後述する開栓ロックのために設けられたものであり、ロック爪21同士の距離は、前述した首部2に形成された切り欠き部10同士の距離と一致している。また、図8に示す例では、このロック爪21は、立ち上がり部14bに設けられた雌ネジ部6の下側の螺旋状突起の最終端部の延長線上に配置されている。つまり、ロック爪21はカバー部16bの下端部に形成され、キャップ5の内面に形成された雌ネジ部6の一部を取り除いて形成された突起部分であり、このロック爪21の断面形状は、雌ネジ部6と同様である。したがって、このロック爪21は、キャップ5を容器1に螺合させる場合は、雌ネジ部6の一部として作用し、キャップ5を容器1に取り付け開栓を抑制もしくは閉じた状態を維持させる場合は、ロック機能として作用する。なお、上述したロック爪21に加え、キャップ5を容器1に安定して螺合させるために、ロック爪21の上部に螺旋状の突状部すなわち雌ネジ部6の上側の最終端部の延長線上に位置する突状部を設けてもよい。また、図に示す例のようにロック爪21を雌ネジ部の一部として設けてもよいが、このロック爪21は、要は後述する開栓ロックをするためのものであるので、雌ネジ部の延長線上に設けなくともよい。つまり、キャップ5を容器1に取り付ける際のネジとしての機能を有さない突起部でもよい。
つぎに、この発明に係る封止構造の作用について説明する。上記のキャップ5は、容器1に形成された雄ネジ部3とキャップ5に形成された雌ネジ部6とを螺合させて取り付けられている。ここで、キャップ5が容器1に取り付けられる工程を説明すると、まず、容器1の首部2にキャップ5を押し込み、キャップ5の内面に形成された第2環状突起部20が首部2の雄ネジ部3を乗り越える。これは、第2環状突起部20は上述したように傾斜面が形成されているため、容易もしくは小さな力で行うことができる。そして、キャップ5に形成されたロック爪21と首部2に形成された雄ネジ部3とが噛み合う位置まで、キャップ5を押し込み、ロック爪21と雄ネジ部3とが噛み合い始めたらキャップ5を閉じる方向(時計回り)に回転させる。キャップ5を閉じる方向に回転させることにより、キャップ5に形成された雌ネジ部6と首部2に形成された雄ネジ部3とが噛み合い始め、さらにキャップ5が下がりキャップ5の下端部に設けたれた第2環状突起部20が首部2の第1環状突起部9を乗り越える。この場合も、キャップ5および首部2の各環状突起部20,9が傾斜した形状であるので容易もしくは小さな力で行うことができる。また、第2環状突起部20が第1環状突起部9を乗り越え終わるより前に、上記上板部16aに形成されたプラグ部16cが口部4に嵌合し始め、ロック爪21は、リブ11の雄ネジ部3とは反対側の端部から下がり、リブ11と第1環状突起部9との間に係止される。
さらに、キャップ5を回転させるとキャップ5の前面に設けられた突片部18もしくは第1識別子19が、首部2の下端部の背面側に設けられた第3識別子13と円周方向で一致する状態で止まる。これは、上板部16aの内面に形成された凸ビード16dが口部4に突き当てられるからである。なお、図10はその状態を示した断面図であり、この状態でキャップ5の突片部18を開栓方向に押し上げた場合は、ロック爪21がリブ11の下面で上方向に係止させられているから、ロック爪21がリブ11と干渉して開閉部16は回動できない。したがって、キャップ5に設けられたロック爪21および首部2に設けられたリブ11は、このキャップ5のロック機能を有している。
そして、容器1に取り付けられたキャップ5を開栓する場合には、キャップ5を開栓方向(反時計回り)に半周もしくは180°回転させる。キャップ5を半周回動させるすなわち首部2の前面に形成された第2識別子12と突片部18もしくは第1識別子19とを円周方向で一致させると、首部2に形成された第1環状突起部9の底面にキャップ5に形成された第2環状突起部20が突き当てられる。なお、図11は、その状態を示した断面図であり、それぞれの環状突起9,20は、上述したように抜け防止機能を有しているから、キャップ5の回転する力が抵抗力を受けるので、その状態でキャップ5が止まるもしくはそれ以上回転させることができない。また、キャップ5を半周回動させた状態では、ロック爪21は、上下方向において雄ネジ部3と第1環状突起部9との間またはリブが形成されていない箇所に位置し、円周方向においては、首部2の雄ネジ部3に形成された切り欠き部10と一致する位置となる。つまり、ロック爪21は、首部2の前面の位置で止まる。さらに、キャップ5は、反時計回りに半周回動されるので上昇するが、上記プラグ部16cの長さは、この状態すなわち第1識別子19と第2識別子12とが円周方向で一致する状態では、口部4から抜けないように設定されている。したがって、開閉部16を開栓方向へ回動させるまでは、口部4を封止した状態を維持するように設定されている。そして、キャップ5を半周回動させた状態でキャップ5の突片部18を押し上げると、ロック爪21の上方には、ロック爪21の回動を妨げる部材がないので開栓することができる。つまり、突片部18を押し上げられると、ロック爪21は前記切り欠き部10の間を通過できるので、開栓することができる。なお、キャップ5を最初に開蓋する場合には、開閉部16と円筒部14とがスコア線17bやブリッジ部17aで連結されているが、それら易破断部17b,17aは容易に破断することができるので、通常に開蓋する力とほぼ同じ力で開蓋することができる。そして、それら易破断部17a,17bは、一旦、開蓋されると元に戻ることがないので、視覚的に開蓋されたことを識別できるいわゆるピルファープルーフ機能を有している。
再度、キャップ5を閉じる場合は、従来のヒンジキャップと同様に開閉部16を閉じる方向に回動させて、口部4を封止する。つまり、開閉部16を元の位置に戻し、プラグ部16cと口部4とを嵌合させる。そして、キャップ5が不用意に開蓋しないようにロックするためには、上述した開栓の場合と反対の操作を行う。つまり、キャップ5を閉じる方向(時計回り)に半周回転させる。すると、キャップ5の回転に追従してキャップ5が下がり、凸ビード16dと口部4とが突き当てられ、さらに、ロック爪21がリブと第1環状突起部9との間に係止される。つまり、上述した取り付けと同様に開閉部16の開栓方向の回動を防止もしくは抑制することができる。
なお、本発明は、首部の口部を封止し、また首部の側壁面を覆う開閉部の内面に形成されたロック爪21と、首部の外周に形成された雄ネジにロック爪が上下方向に通過することのできる切り欠き部とが設けられていればよく、上述した構成例に限定されない。したがって、上述したリブや各識別子を設けることは任意である。
1…容器、 2…首部、 3…雄ネジ部、 4…口部、 5…キャップ、 6…雌ネジ部、 7…本体部、 8…フランジ部、 9,20…環状突起部、 10…切り欠き部、 11…リブ、 19,12,13…識別子、 14…円筒部、 14a…リング部、 14b…立ち上がり部、 14c…上端縁、 15…ヒンジ部、 15a…帯状部、 16…開閉部、 16a…上板部、 16b…カバー部、 16c…プラグ部、 16d…凸ビード、 17…易破断部、 17a…ブリッジ部、 17b…スコア線、 18…突片部、 21…ロック爪。

Claims (2)

  1. 容器の首部の外周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が内周面に形成された円筒部と、
    該円筒部の上端側の周縁部の一部にヒンジ部を介して連結されて前記首部の先端に形成されている口部を封止する上板部と該上板部のヒンジ部が形成された箇所とは異なった他の周縁部から前記円筒部の軸線方向に垂下して形成され、前記首部の側壁面を覆う側壁部とで形成された開閉部とを備えたネジ式キャップにおける封止構造において、
    前記側壁部の内面には、前記雄ネジ部と上下方向で係合する突起部が設けられ、
    前記雄ネジ部の一部には、前記突起部が前記首部の軸線方向に通過することのできる切欠き部が形成され、
    前記雄ネジ部よりも下方側の前記首部の外周面には、外側に突出して形成された環状の第1環状突起部が形成され、
    前記円筒部における雌ネジ部よりも下方側の内周面には、前記切欠き部を前記突起部が前記首部の軸線方向に通過することができる位置に前記円筒部が回動したときに、上面が前記第1環状突起部の下面に接触するように内側に突出した環状の第2環状突起部が形成され、さらに、
    前記側壁部における前面壁に、上面に第1識別子が付されかつ前記開閉部の半径方向で外側に、指を掛けやすいように突出して形成された突片部と、
    前記首部の外周部の一部で、前記突起部と前記切り欠き部とが円周方向で一致する場合に前記第1識別子と円周方向で一致する位置に半径方向で外側に突出して設けられた第2識別子と、
    前記首部の外周部のうち前記首部の円周方向において前記第2識別子とは異なる位置で、前記突起部が前記切り欠き部に対してずれた位置に前記開閉部が回転させられた場合に前記第1識別子に一致する位置に半径方向で外側に突出して設けられた第3識別子とを備えている
    ことを特徴とするネジ式キャップにおける封止構造。
  2. 前記首部には、前記突起部が前記切り欠き部に対してずれた箇所に位置する場合にその突起部が前記首部の上方向に対して係合して前記開閉部の開動作を規制するリブが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のネジ式キャップにおける封止構造。
JP2010088179A 2010-04-06 2010-04-06 ネジ式キャップにおける封止構造 Expired - Fee Related JP5670089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010088179A JP5670089B2 (ja) 2010-04-06 2010-04-06 ネジ式キャップにおける封止構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010088179A JP5670089B2 (ja) 2010-04-06 2010-04-06 ネジ式キャップにおける封止構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011219112A JP2011219112A (ja) 2011-11-04
JP5670089B2 true JP5670089B2 (ja) 2015-02-18

Family

ID=45036607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010088179A Expired - Fee Related JP5670089B2 (ja) 2010-04-06 2010-04-06 ネジ式キャップにおける封止構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5670089B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6440007B2 (ja) * 2014-04-28 2018-12-19 株式会社型システム 流量調整できて液垂れしない注出口ノズル付き容器
JP6461415B1 (ja) * 2018-09-10 2019-01-30 竹本容器株式会社 包装用容器及び包装容器用蓋体

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4217976Y1 (ja) * 1964-06-03 1967-10-18
JPS4950344U (ja) * 1972-08-07 1974-05-02
JPS50138344U (ja) * 1974-04-30 1975-11-14
US5829609A (en) * 1996-10-10 1998-11-03 Creative Packaging Corp. Twist top child-resistant closure
US20030136753A1 (en) * 2001-12-27 2003-07-24 Biesecker Frederick N. Child resistant cap
JP4615304B2 (ja) * 2004-12-14 2011-01-19 ザ・コカ−コーラ・カンパニー キャップおよび容器ならびに閉止装置
ES2377986T3 (es) * 2005-09-15 2012-04-03 Creanova Universal Closures Ltd. Cierre articulado
JP5090021B2 (ja) * 2007-03-09 2012-12-05 株式会社Csiジャパン キャップおよび閉止装置ならびに飲料入り閉止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011219112A (ja) 2011-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5670088B2 (ja) ヒンジキャップ
AU2012341130B2 (en) Tamper evident closure
EP2750987B1 (en) Tamper-evident closure
JPH09183455A (ja) プラスチック製蓋
US20110108509A1 (en) Container closure
US11192700B2 (en) Child-resistant containers having spinning collar cap assemblies and methods for the manufacture thereof
US11673719B2 (en) Two-piece drop dispensing closure
JP5523902B2 (ja) 再栓ロック付きキャップ
JP5670089B2 (ja) ネジ式キャップにおける封止構造
EP1968857B1 (en) Dispensing package having non-removable and non-rotatable dispensing closure
JP5389550B2 (ja) 打栓式開閉容易キャップ
CN115052815A (zh) 封盖
JP5984636B2 (ja) 中栓と蓋本体とから構成された容器蓋
JP5590913B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
WO2018060193A1 (en) Fluid tight and tamper-proof pail arrangement
EP3409612B1 (en) A spout for a food package
JP4993591B2 (ja) 容器蓋
JP4652678B2 (ja) 複合容器蓋
JP4494569B2 (ja) 容器と蓋の係止構造
JP2015151134A (ja) キャップ
JP2014046949A (ja) 注出キャップ
JP4460933B2 (ja) 中栓付きキャップ
JP6096585B2 (ja) 容器蓋
US20230356897A1 (en) Mold-material flip-top tamper evident closure
US10464725B2 (en) Container closure with latching collar

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5670089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees