JP5463010B2 - 吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出器に関するものである。
従来から、吐出器として、容器本体内に収容された液体を泡状にして吐出するフォーマーポンプ式の吐出器がある。
この種の吐出器として、例えば下記特許文献1に示されているような、容器本体の口部に装着可能なキャップにポンプが取り付けられ、キャップの天壁部から突出したポンプのステムの上端に、ノズル孔が形成された押下ヘッドが取り付けられた構成が知られている。上記したポンプには、内部に液用ピストンが収容された液用シリンダと、内部に空気用ピストンが収容された空気用シリンダと、が備えられている。このような構成の吐出器を使用する際、使用者は、キャップの外周面を片手で把持し、ノズル孔を吐出方向に向けて、キャップ外周面を把持した手の指(例えば人差し指)で押下ヘッドの上面を押圧して押下ヘッドを押し下げる。これにより、押下ヘッドとともにステムが押し下げられ、このステムの押し下げ動作に連係して液用ピストン及び空気用ピストンがそれぞれ摺動する。そして、液用ピストンによって液用シリンダから圧送された液体と空気用ピストンによって空気用シリンダから圧送された空気とが気液混合室で混合され、この気液混合体が発泡部材で発泡されて泡状になり、この泡がポンプから押下ヘッド内に移送されてノズル孔から吐出される。
特許第3895654号公報
しかしながら、上記した従来の吐出器では、押下ヘッドの押下ストロークを確保する必要があるため、押下ヘッドの外殻部の下端とキャップ上面との間には、少なくとも押下ストローク分の間隔があけられており、その結果、キャップの上面から押下ヘッドの上面(押下面)までの距離が長くなっている。このため、従来の吐出器を使用する際、手で把持する部分(キャップ外周面)と指で押圧する部分(押圧面)との間の距離が長くなり、指で押下面を押圧しにくく、操作性が悪いという問題がある。また、上述したフォーマーポンプ式の吐出器では、容器本体の口部の内側に空気用シリンダが収容されており、キャップ径が大きくなる傾向があるので、キャップ外周面を把持しにくく、特に操作性が悪くなる。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、操作性を向上させることができる吐出器を提供することを目的としている。
本発明に係る吐出器は、液体が収容された容器の口部の上方に配設されるとともに貫通孔が形成されたキャップ天壁部、及び、該キャップ天壁部から垂下されるとともに前記口部に係合される筒状のキャップ周壁部、を有するキャップと、前記貫通孔の内側に上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステムを有するポンプと、前記ステムの上端に設けられ、ノズル孔が形成された押下ヘッドと、を備える吐出器であって、前記ポンプには、前記ステムに連係して摺動する液用ピストンと、該液用ピストンが内部に収容された液用シリンダと、前記ステムに連係して摺動する空気用ピストンと、該空気用ピストンが内部に収容されるとともに前記口部の内側に収容された空気用シリンダと、前記液用シリンダから移送された液体と前記空気用シリンダから移送された空気とを混合する気液混合室と、該気液混合室で混合された気液混合体を発泡する発泡部材と、が備えられており、前記キャップには、前記キャップ天壁部の上方に配設されているとともに前記押下ヘッドが挿通可能な挿通孔が形成されたカバー天壁部、及び、該カバー天壁部から垂下されて前記キャップに係合された筒状のカバー周壁部、を有するカバーが被着され、前記カバー周壁部の外周面には、縦断面視円弧状の窪み部が全周に亘って形成され、前記キャップには、前記キャップ天壁部の上面から立設されるとともに前記カバー周壁部の内側に嵌合された嵌合壁部が備えられ、前記嵌合壁部の上端は、前記カバー周壁部のうち、前記窪み部が形成された部分の内側に嵌合され、前記カバー周壁部には、前記カバー内に流入した液体を排水するための排水開口が形成され、前記嵌合壁部には、前記排水開口に連通する連通開口が形成され、前記連通開口は、前記嵌合壁部を、前記嵌合壁部の上端から切り欠いた開口であることを特徴としている。
このような特徴により、この吐出器を使用する際、カバーの外周面を手で把持し、その手の指で押下ヘッドの上面を押圧して押下ヘッドを押し下げる。このとき、カバー天壁部はキャップ天壁部の上方に配設されており、カバー周壁部はキャップ周壁部に比べて押下ヘッドの上面に近い位置に配設されているので、吐出器を把持する部分(カバー周壁部)から押下ヘッドを押圧する部分(押下ヘッド上面)までの距離が短縮される。
また、上述したように押下ヘッドが押し下げられることで、押下ヘッドとともにステムが押し下げられ、このステムの押し下げ動作に連係して液用ピストン及び空気用ピストンがそれぞれ摺動する。そして、液用ピストンによって液用シリンダから圧送された液体と空気用ピストンによって空気用シリンダから圧送された空気とが気液混合室で混合され、この気液混合体が発泡部材で発泡されて泡状になり、この泡が、ポンプから押下ヘッド内に移送されてノズル孔から吐出される。
また、本発明に係る吐出器では、カバー天壁部の挿通孔からカバー内に浸入してキャップ天壁部の上面に落ちた水等が、排水開口からカバーの外に排出される。
また、本発明に係る吐出器では、カバー周壁部が嵌合壁部に嵌合され、カバーがキャップから外れにくくなる。また、カバー天壁部の挿通孔からカバー内に浸入してキャップ天壁部の上面に落ちた水等は、連通開口を通って排水開口からカバーの外に排出される。
また、本発明に係る吐出器は、前記キャップ天壁部の上面の少なくとも一部が、前記貫通孔から前記排水開口に向かって下向きに傾斜されていることが好ましい。
これにより、キャップ天壁部の上面に付着した水が排水開口に向かって流れ、排水開口からカバーの外に排出される。
本発明に係る吐出器によれば、吐出器を使用する際に、手で把持するカバー周壁部から指等で押圧する押下ヘッド上面までの距離が短縮されるので、吐出器を把持した状態で押下ヘッドの上面を押圧し易くなり、操作性を向上させることができる。
以下、本発明に係る吐出器の第一、第二の実施の形態について、図面に基いて説明する。
[第一の実施の形態]
まず、第一の実施の形態について、図1から図3に基いて説明する。
図1は本実施の形態における吐出器1の縦断面図であり、図2は吐出器1の側面図であり、図3は後述する押下ヘッド4を押し下げた状態における吐出器1の縦断面図である。
なお、本実施の形態では、吐出器1からみて容器10側(図1における下側)を下方とし、その反対側(図1における上側)を上方とする。また、後述するノズル孔44が向けられた方向(図1における左側)を前方とし、その反対側(図1における右側)を後方とし、前後方向に直交する方向(図2における横方向)を左右方向とする。また、図1から図3に示す符号Oは、吐出器1の中心軸線を示しており、以下、単に軸線Oと記す。また、この軸線O方向を、以下、単に軸方向と記し、軸線Oに直交する方向(後述するキャップ2や肩カバー5の径方向)を、以下、単に径方向と記す。
図1に示すように、吐出器1は、容器10の口部11に取り付けられて容器10内の液体を泡状にして吐出するフォーマーポンプ式の吐出器である。吐出器1の概略構成としては、キャップ2と、ポンプ3と、押下ヘッド4と、肩カバー5(本発明におけるカバーに相当する。)と、を備えている。なお、容器10は、液体を収容した容器であり、軸線Oを中心軸にして軸方向に延設されたボトル容器である。この容器10の上端部には、軸線Oを中心軸にして軸方向に延設された筒状の口部11が設けられており、この口部11の外周面には雄ねじ12が形成されている。また、図1に示す符号6は、押下ヘッド4に被着されてノズル孔44を覆うノズルカバー6である。
キャップ2は、容器10の口部11に装着(螺着)されるキャップ体である。このキャップ2は、口部11の上方に配設されたキャップ天壁部20と、キャップ天壁部20から垂下された筒状のキャップ周壁部21と、キャップ天壁部20の外縁に立設された嵌合壁部22と、キャップ天壁部20の中央部分に立設されたガイド筒部23と、を備えている。
キャップ天壁部20は、その中央部分に貫通孔24が形成された円環状の板部である。このキャップ天壁部20は、上方に向かって膨出したドーム形状に形成されている。すなわち、キャップ天壁部20の上面20aは、全周に亘って貫通孔24の外縁から径方向外側に向かって下向きに傾斜されており、キャップ天壁部20の後側部分においては、キャップ天壁部20の上面20aが、貫通孔24から後述する排水開口55に向かって下向きに傾斜されている。
キャップ周壁部21は、キャップ天壁部20の外縁から垂下された略円筒形状の筒部であり、軸線Oを中心軸にして軸方向に延設されている。このキャップ周壁部21は、口部11の径方向外側に周設されており、口部11に係合されている。詳しく説明すると、キャップ周壁部21は、上部が段差状に縮径された筒部であり、キャップ天壁部20の外縁部に連結された小径部21aと、小径部21aの下端部に連結された大径部21bと、を備えている。小径部21aの外周面には、径方向外側に膨出した係合部25が全周に亘って形成されている。また、大径部21bの内周面には、口部11の雄ねじ12に螺着される雌ねじ26が形成されている。
嵌合壁部22は、キャップ天壁部20の外縁から立設された略円筒形状の筒部であり、軸線Oを中心軸にして軸方向に延設されている。この嵌合壁部22の外径は、キャップ周壁部21の小径部21aの外径と略同一径であり、嵌合壁部22の外周面は、平面視において小径部21aの外周面と一致する位置に形成されている。また、図1、図2に示すように、嵌合壁部22の後端部分には、後述する排水開口55に連通する連通開口27が形成されている。この連通開口27は、嵌合壁部22の後端部分を、嵌合壁部22の上端からキャップ天壁部20の上面20aまでの範囲に亘って切り欠いた開口であり、嵌合壁部22は、平面視C字形状に形成されている。また、嵌合壁部22の前方部分及び後方部分には、左右一対の切り欠き28,28がそれぞれ形成されている。この切り欠き28は、嵌合壁部22の上端から下方に延びた側面視凹状の切り欠き部であり、後方側の一対の切り欠き28,28は、連通開口27を間に挟んで形成されている。
図1に示すように、ガイド筒部23は、円環状のキャップ天壁部20の内縁(貫通孔24の外縁)から立設された略円筒形状の筒部であり、嵌合壁部22の内側に配設されている。このガイド筒部23は、軸線Oを中心軸にして軸方向に延設されており、その両端がそれぞれ開放されている。
肩カバー5は、上記したキャップ2に被着されるカバーである。この肩カバー5は、キャップ天壁部20の上方に配設されたカバー天壁部50と、カバー天壁部50から垂下されたカバー周壁部51と、カバー天壁部50の下面とカバー周壁部51の内周面との間に形成されたリブ52と、を備えている。
カバー天壁部50は、その中央部分に押下ヘッド4(外殻部40)が挿入可能な挿通孔53が形成された円環状の板部である。このカバー天壁部50は、上方に向かって膨出したドーム形状に形成されており、カバー天壁部50の上面は、全周に亘って挿通孔53の外縁から径方向外側に向かって下向きに傾斜されている。また、カバー天壁部50は、キャップ天壁部20との間に押下ヘッド4の押下ストローク長さに相当する間隔をあけて配設されており、上記した挿通孔53の内側には、ガイド筒部23の上端部が挿通されている。
カバー周壁部51は、カバー天壁部50の外縁から垂下された略円筒形状の筒部であり、軸線Oを中心軸にして軸方向に延設されている。このカバー周壁部51は、嵌合壁部22の径方向外側に周設されており、キャップ2に係合されている。詳しく説明すると、カバー周壁部51の下端部の内周面には、周方向に延在する凹溝状の係合部54が全周に亘って形成されており、この係合部54の内側にキャップ2の係合部25が嵌合されることで肩カバー5がキャップ2にアンダーカット嵌合されている。また、カバー周壁部51の下部の外周面は、キャップ2のキャップ周壁部21(大径部21b)の外周面と略面一に形成されている。また、カバー周壁部51の上部は、全周に亘って、径方向内側に向けて絞られた形状を成しており、カバー周壁部51の外周面の上部には、指等を掛けることが可能な縦断面視円弧状の窪み部54が全周に亘って形成されている。
また、図1、図2に示すように、カバー周壁部51の後端部分には、肩カバー5内に流入した液体を排水するための排水開口55が形成されている。この排水開口55は、側面視矩形の開口であり、キャップ天壁部20の上面20aに径方向に隣接する軸方向位置に配設されている。すなわち、排水開口55は、縦断面視において、キャップ天壁部20の上面20aの延長線に交わる位置に配設されている。具体的に説明すると、排水開口55の下面55aは、キャップ天壁部20の上面20aと面一に形成されている。また、排水開口55は、側面視において嵌合壁部22の連通開口27と重なる周方向位置に配設されている。
リブ52は、カバー天壁部50の下面から垂設されているとともにカバー周壁部51の内周面に突設された板部であり、軸方向に沿って延設されている。このリブ52は、肩カバー5の前方部分及び後方部分にそれぞれ左右一対に配設されており、これらリブ52の下部は、嵌合壁部22の切り欠き28の内側にそれぞれ嵌め込まれている。
ポンプ3は、容器10内から移送された液体と容器10の外部から移送された空気とを混合し、その気液混合体を泡状にして吐出するポンプである。このポンプ3は、ステム30と、液用ピストン31と、液用シリンダ32と、空気用ピストン33と、空気用シリンダ34と、気液混合室35と、発泡部材36と、コイルスプリング37と、弁部材38と、液吐出弁39と、を備えている。
詳しく説明すると、ステム30は、軸線Oを中心軸にして軸方向に延設された筒部であり、上方付勢状態で下方移動可能にキャップ天壁部20の貫通孔24の内側に挿通されている。ステム30の軸方向中間部の外周面には、径方向外側に突出したフランジ部30aが全周に亘って形成されている。また、ステム30の外周面には、フランジ部30aの上面から軸方向に沿って上方に延びた凸リブ30bが周方向に間隔をおいて複数配設されている。また、ステム30の内側には、軸方向に延在する筒状の弁座30cが形成されている。この弁座30cは、ステム30の内周面に全周に亘って連結されている。この弁座30cは、ステム30の軸方向中間部分に配設されており、液用ピストン31と発泡部材36との間に配設されている。そして、この弁座30cと発泡部材36(ケーシング36aの小径部)との間の空間が気液混合室35とされ、この気液混合室35において、液用シリンダ32から移送された液体と空気用シリンダ34から移送された空気とが混合される。また、気液混合室35には、球状の液吐出弁39が収容されている。この液吐出弁39は、気液混合室35への液体の供給を規制するものであり、弁座30c上に着座及び離間可能に載置されている。
発泡部材36は、筒状のケーシング36aと、ケーシング36a内に内装された上下一対の発泡エレメント36bと、を備えている。
ケーシング36aは、上側に大径部、下側に小径部を有する2段円筒状をなしていて、下側の小径部はステム30の上端部の内側に嵌合されており、上側の大径部はステム30の上方に配設されている。ケーシング36aの小径部の外周面には、その下端から上方に延びて大径部の底部外表面に至りさらにその径方向外方に向けて延在して開口した複数のケーシング溝36cが形成されている。
発泡エレメント36bは、筒状本体に網が張設された構成からなり、ケーシング36aの大径部の内側に嵌合されている。上下一対の発泡エレメント36bのうち、下側に配された発泡エレメント36bは筒状本体の下側開口面に網が張設されており、上側に配された発泡エレメント36bは筒状本体の上側開口面に網が張設されている。
液用シリンダ32は、内部に液用ピストン31が収容された略円筒状の筒部であり、空気用ピストン33は、内部に空気用シリンダ34が収容された略円筒状の筒部である。これら液用シリンダ32および空気用シリンダ34は、それぞれ軸線Oを中心軸にして軸方向に延設されている。また、液用シリンダ32と空気用シリンダ34とが一体に形成され、空気用シリンダ34の上端開口部における外周面が、キャップ2のキャップ天壁部20およびキャップ周壁部21の内面に密着させられている。ここで、空気用シリンダ34は有底筒状に形成され、その底面に筒状の液用シリンダ32が、その内部と空気用シリンダ34の内部とが連通した状態で連結された構成とされている。つまり、大径の空気用シリンダ34の下側に小径の液用シリンダ32が連設されているのである。
空気用ピストン33は、空気用シリンダ34の内部で上下方向に摺動する部材である。空気用ピストン33は、円環状の隔壁部33aと、隔壁部33aの外縁に設けられた外筒33bと、この隔壁部33aの内側に配置された内筒33cと、内筒33cの外周面に嵌合されて隔壁部33aの内縁と内筒33cの外周面との間の隙間を開閉する弁体33dと、を備えている。内筒33cの内側には、ステム30が上下動可能に挿入されており、内筒33cの内周面には、ステム30の凸リブ30bが摺接されている。内筒33cの上部は、内筒33cの上端と後述する押下ヘッド4の装着筒部41の内周拡径部41aの上面との間に上下方向の隙間Sをあけた状態で、装着筒部41の下端部に上下動可能に挿入されている。また、内筒33cの上端部の外周面は、後述する押下ヘッド4の装着筒部41の内周拡径部41aの内周面に全周に亘って摺接されており、外筒33bの上端部の外周面と下端部の外周面とは、空気用シリンダ34の内周面に全周に亘ってそれぞれ摺接されている。これにより、空気用シリンダ34内において空気用ピストン33が気密状態で上下摺動可能とされている。弁体33dは、径方向外側に突出された円環状の羽根部33eを有している。この羽根部33eは、弾性変形可能な板バネ状の部材であり、その弾性力によって羽根部33eの先端が隔壁部33aの下面に密接されている。
液用ピストン31は、液用シリンダ32及びステム30の内部で上下方向に摺動する筒状の部材であり、ステム30の下端部に装着されている。詳しく説明すると、液用ピストン31は、ステム30内に液密状態で嵌合された略円筒状の小径筒部31aと、液用シリンダ32内に摺動可能に配置された略円筒状の大径筒部31bと、を備えている。小径筒部31aの下端部は、大径筒部31bの内側に挿入されて大径筒部31bの内周面に連結されている。大径筒部31bの上端部の外周面と下端部の外周面とは、液用シリンダ32の内周面に全周に亘ってそれぞれ摺接されている。これにより、液用シリンダ32内において液用ピストン31が液密状態で上下摺動可能とされている。また、小径筒部31aの上端部の内周面は縮径されており、後述する弁部材38の上部弁体38aによって開閉される弁座となっている。
また、液用ピストン31および液用シリンダ32の内部には、棒状の弁部材38が挿通されている。弁部材38の上端部には、中空逆円錐状をなす上部弁体38aが形成されている。また、図示せぬ弁部材38の下端部には、液用シリンダ32内の下端開口部に着座および離間可能な図示せぬ下部弁体が形成されている。この下部弁体と液用ピストン31(小径部31aの下端)との間には、液用ピストン31及びステム30を上方に付勢するコイルスプリング37が介装されている。
押下ヘッド4は、ステム30の上端に取り付けられた部材であり、その概略構成としては、筒状の外殻部40と、外殻部40の内側に配設された装着筒部41と、外殻部及び装着筒部41の上端部に連結されたノズル部42と、外殻部40及び装着筒部41の上方に配設された押圧部43と、を備えている。
外殻部40及び装着筒部41は、軸線Oを共通軸にして同軸上に配設されており、これら外殻部40と装着筒部41との間には隙間があけられている。そして、外殻部40の内径は、キャップ2のガイド筒部23の外径よりも大きく、また、装着筒部41の外径は、ガイド筒部23の内径よりも小さく、外殻部40と装着筒部41との間にガイド筒部23が挿入可能となっている。
装着筒部41の下部は、外殻部40の下側開口端から下方に突出されており、ガイド筒部23の内側に挿入されている。また、装着筒部41の下部の内側には、ステム30の上部及び発泡部材36のケーシング36aの大径部がそれぞれ嵌合されている。装着筒部41の内周孔(連通孔)は発泡部材36を介してステム30の内側に連通されている。装着筒部41の下端部の内周面には、内径が拡径された内周拡径部41aが形成されている。また、装着筒部41の内周面のうち、ステム30の上部が挿入された部分には、軸方向に沿って延在する縦溝41bが形成されている。この縦溝41bは、内周拡径部41aの上面からステム30の上端の上方まで延設されており、縦溝41bの下端は、上記した空気用ピストン33の内筒33cの上端と内周拡径部41aの上面との間に形成された隙間Sに連通されており、縦溝41bの上端は、ステム30の上端面を跨いで、発泡部材36のケーシング溝36cに連通されている。
ここで、上記したステム30の隣り合う凸リブ30bの間、空気用ピストン33の内筒33cの上端と内周拡径部41aの上面との間に形成された隙間S、装着筒部41の縦溝41b及び、発泡部材36のケーシング溝36cによって、空気用シリンダ34と気液混合室35とを連通する空気通路7が形成されている。
ノズル部42は、外殻部40及び装着筒部41の上端部から前方に向けて突出した筒部であり、その先端にはノズル孔44が形成されている。ノズル部42の内周孔は、装着筒部41の内周孔の上端に連通されている。このノズル部42の上面には、窪み42aが形成されており、この窪み42aに押圧部43が嵌合されている。
次に、上記した構成からなる吐出器1の作用について説明する。
図1に示すように、使用前の吐出器1は、コイルスプリング37の付勢力により液用ピストン31が押し上げられており、これにより、液用ピストン31の上端に弁部材38の上部弁体38aが着座されて液用シリンダ32の上端開口部が閉じられている。また、液用ピストン31が押し上げられることで、液用ピストン31の上部に連結されたステム30が押し上げられると共に、ステム30を介して押下ヘッド4が押し上げられ、押下ヘッド4は、その外殻部40が肩カバー5の上方に配置される位置に配置される。また、このとき、空気用ピストン33も空気用シリンダ34内における上側の位置に配置されており、空気用ピストン33の内筒33cの下端はステム30のフランジ部30aの上面に当接される。また、空気用ピストン33の弁体33dの羽根部33eは、隔壁部33aの下面に密接されており、隔壁部33aの内縁と内筒33cとの間の隙間が閉塞されている。
上記した構成の吐出器1を使用する際は、ノズルカバー6を押下ヘッド4から取り外した後、カバー周壁部51の外周面を把持する。このとき、窪み部54の部分を把持することにより、窪み部54に指が掛かり、把持し易くなる。また、カバー周壁部51は嵌合壁部22に嵌合されているので、肩カバー5がキャップ2に強固に取り付けられ、肩カバー5がキャップ2から外れにくい。
続いて、ノズル孔44を吐出方向に向け、カバー周壁部51を把持した手の指で押圧部43の上面を押圧し、押下ヘッド4を押し下げる。このとき、カバー天壁部50はキャップ天壁部20の上方に配設されており、カバー周壁部51はキャップ周壁部21に比べて押圧部43に近い位置に配設されているので、吐出器1を把持する部分(カバー周壁部5)から押下ヘッド4を押圧する部分(押圧部43)までの距離が短縮されている。
押下ヘッド4を押し下げると、図3に示すように、押下ヘッド4の装着筒部41に嵌合されたステム30とステム30に嵌合された液用ピストン31とが一体的に押し下げられる。押下ヘッド4の押し下げ当初は、空気用ピストン33は動かず、空気用ピストン33の内筒33cの上端が装着筒部41の内周拡径部41aの上面に当接するところまで、ステム30及び液用ピストン31が押し下げられる。このようにステム30が押し下げられると、ステム30のフランジ部30aと空気用ピストン33の内筒33cの下端との間に隙間が形成される。これにより、ステム30の隣り合う凸リブ30b間の空間の下端が空気用シリンダ34内に連通され、空気通路7を介して空気用シリンダ34と気液混合室35とが連通される。
さらにこの際、液用ピストン31が押し下げられることによって、弁部材38の図示せぬ下部弁体が液用シリンダ32の下端開口部に着座されて液用シリンダ32の下端開口部が閉じられるとともに、液用ピストン31の上端から弁部材38の上部弁体38aが離間されて液用ピストン31の上端が開放され、液用シリンダ32の内部とステム30の内部とが液用ピストン31を介して連通される。
そして、押下ヘッド4をさらに押し下げると、押下ヘッド4の装着筒部41によって空気用ピストン33が押し下げられ、空気用ピストン33が空気用シリンダ34内で下方に摺動する。このとき、空気用ピストン33の弁体33dの羽根部33eは、隔壁部33aの下面に密接されたままの状態であり、隔壁部33aの内縁と内筒33cとの間の隙間が閉塞されている。これにより、空気用シリンダ34内において空気用ピストン33の下方の下室34a内の空気が圧縮され、この空気が、上記したステム30のフランジ部30aの上面と空気用ピストン33の内筒33cの下端面との間から空気通路7内に流入し、空気通路7から気液混合室35に移送される。
さらにこの際、液用シリンダ32内の下端開口部を図示せぬ下部弁体で閉塞した状態で、コイルスプリング37を圧縮変形させつつ、液用ピストン31を下方に移動させると、液用シリンダ32内の液体は、液用ピストン31内を通ってステム30内に流入し、弁座30cから気液混合室35内に移送される。このとき、液吐出弁39は、液圧によって弁座30cから離間され、弁座30cが開放される。
上述したように、押下ヘッド4が押し下げられることにより、気液混合室35内に空気及び液体がそれぞれ移送され、これらは気液混合室35内で合流して混合される。この気液混合体は、発泡部材36のケーシング36aの下端からケーシング36a内に流入し、下側の発泡エレメント36bおよび上側の発泡エレメント36bを順次通過することで発泡させられて泡状になる。この泡は、押下ヘッド4の装着筒部41の内周孔を通ってノズル部42の内周孔に流入し、ノズル孔44から吐出される。
その後、押下ヘッド4の押し下げを解除すると、吐出器1は、コイルスプリング37の弾性復元力により押し下げ前の状態に戻り、泡の吐出が停止される。具体的に説明すると、コイルスプリング37の弾性復元力により液用ピストン31が上方に押し上げられる。これにより、液用ピストン31の上端に弁部材38の上部弁体38aが着座されて液用ピストン31の上端が閉塞され、液用シリンダ32からステム30への液体の流通が遮断される。また、液用シリンダ32の下端開口部から弁部材38の図示せぬ下部弁体が離間されて液用シリンダ32の下端開口部が開放され、液用シリンダ32内と容器10内とが連通される。そして、液用ピストン31の上昇により液用シリンダ32内が減圧されることで、容器10内の液体が液用シリンダ32の下端開口部から液用シリンダ32内に流入する。
また、上昇する液用ピストン31とともにステム30及び押下ヘッド4は一体的に上昇する。ステム30が上昇することにより、空気用ピストン33の内筒33cの下端にステム30のフランジ部30aの上面が当接され、空気通路7の流入口が閉塞され、気液混合室35への空気の移送が停止される。また、ステム30のフランジ部30aが空気用ピストン33の内筒33cの下端を上向きに押圧することで、空気用ピストン33が押し上げられる。これにより、空気用シリンダ34における空気用ピストン33の下方の下室34a内が負圧状態となり、空気用ピストン33の弁体33dの羽根部33eが下方に弾性変形し、隔壁部33aの内縁と内筒33cとの間の隙間が開放され、この隙間から上記した下室34a内に外気が流入する。
ところで、上記した構成からなる吐出器1では、カバー天壁部50の挿通孔53から肩カバー5の内側に水等が浸入する場合があるが、この水等は、嵌合壁部22の連通開口27を通って、カバー周壁部51に形成された排水開口55から排出される。このとき、キャップ天壁部20の上面20aの後側部分は、中央部分に形成された貫通孔24から排水開口55に向かって下向きに傾斜されているので、キャップ天壁部20の上面20aに落ちた水等は、排水開口55に向かって流れる。
上記した吐出器1によれば、吐出器1を使用する際に、手で把持するカバー周壁部51の外周面から指等で押圧する押圧部43の上面までの距離が短縮されるので、吐出器1を把持した状態で押圧部43の上面を押圧し易く、操作性を向上させることができる。
また、カバー周壁部51に排水開口55が形成されており、肩カバー5内に浸入した水等が排水開口55から排出されるので、肩カバー5内に水等が溜まることを防止することができ、衛生面を向上させることができる。
また、キャップ2のキャップ天壁部20に立設された嵌合壁部22にカバー周壁部51が嵌合されており、肩カバー5がキャップ2に強固に取り付けられるので、カバー周壁部51を把持した際に肩カバー5がキャップ2から外れることを防止することができる。
また、上記した嵌合壁部22には、排水開口55に連通する連通開口27が形成されており、肩カバー5内に浸入した水等は連通開口27を通って排水開口55から排出されるので、肩カバー5内に浸入した水等が嵌合壁部22の内側に溜まることを防止することができ、衛生面を向上させることができる。
さらに、キャップ天壁部20の後方側部分が排水開口55に向かって下向きに傾斜されており、キャップ天壁部20の上面20a上の水等が排水開口55に向かって流れるので、キャップ天壁部20の上面20a上の水等を効率的に排水開口55から排出することができ、衛生面をより一層向上させることができる。
[第二の実施の形態]
次に、第二の実施の形態について、図4から図6に基いて説明する。
図4は本実施の形態における吐出器1の縦断面図であり、図5は吐出器1の側面図であり、図6は後述する押下ヘッド4を押し下げた状態における吐出器1の縦断面図である。
なお、上述した第一の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態におけるキャップ2のキャップ天壁部120は、軸線の垂直面に対して傾斜された平板部である。すなわち、キャップ天壁部120の上面120aは、その全体が前方側から後方側に向かって下向きに傾斜されている。
また、本実施の形態における肩カバー5のカバー周壁部51には、複数の排水開口155が周方向に間隔をおいて配設されている。これら複数の排水開口155は、キャップ天壁部120の上面120aに径方向に隣接する軸線方向位置にそれぞれ配設されている。
また、複数の排水開口155の高さ(軸方向の長さ)は、前方側から後方側に向かうに従い漸次低くなっている。具体的に説明すると、複数の排水開口155の各下面155aは、傾斜したキャップ天壁部120の上面120aと面一にそれぞれ形成されているとともに、複数の排水開口155の各上面155bは、同一水平面(軸線の垂直面)上に形成されている。つまり、複数の排水開口155のうち、最も後端側の排水開口155Aは、上述した第一の実施の形態における排水開口55と同様に、側面視矩形に形成されており、その最後端の排水開口155A以外の排水開口155Bは、側面視台形に形成されている。
そして、キャップ2の嵌合壁部22には、上記した各排水開口155にそれぞれ連通する連通開口127が形成されている。これら複数の連通開口127のうち、最も後端側の排水開口155Aに対向する連通開口127Aは、上述した第一の実施の形態における連通開口27と同様に、嵌合壁部22の上端からキャップ天壁部120の上面120aまでの範囲に亘って切り欠いた開口になっている。一方、前記した最後端の連通開口127A以外の連通開口127Bは、各々が対向する各排水開口155の形状と同一形状(側面視台形)に形成されている。
また、本実施の形態における押下ヘッド4の外殻部140の下端は、軸線の垂直面に対して傾斜されている。詳しく説明すると、外殻部140の下端は、全周に亘って上記したキャップ天壁部120の上面120aとの間の間隔が等しくなるように、キャップ天壁部120の上面120aと同一の傾き角度で、前方側から後方側に向かって下向きに傾斜されている。
上記した吐出器1によれば、カバー天壁部50の挿通孔53から肩カバー5の内側に浸入し、キャップ天壁部120に落ちた水等は、嵌合壁部22の複数の連通開口127を通って、カバー周壁部51に形成された複数の排水開口155からそれぞれ排出される。このとき、キャップ天壁部120の上面120aの全体が、前方側から後方側に向かって下向きに形成されているので、キャップ天壁部120の上面120a上の水等を効率的に排水開口155から排出することができ、衛生面をより一層向上させることができる。
また、カバー周壁部51には、複数の排水開口155が周方向に並設されているので、キャップ天壁部120の上面120a上の水等を確実に排水開口155から排出することができ、衛生面をより一層向上させることができる。
また、押下ヘッド4の外殻部140の下端が傾斜されているので、外殻部140の外周面に付着した水等は、外殻部140の下端のうちで最も下方の部分(後端部分)からまとめて落下されるので、肩カバー5内の浸入した水等を効率的に排水開口155から排出することができ、衛生面をより一層向上させることができる。
また、押下ヘッド4の外殻部140の下端が、キャップ天壁部120の上面120aと同一の方向及び同一の傾き角度で下向きに傾斜されているので、押下ヘッド4を押し下げた際に、外殻部140の下端が全周に亘ってキャップ天壁部120の上面120aに近接する。これにより、押下ヘッド4を押し下げた際の押下ヘッド4のグラツキを防止することができる。
以上、本発明に係る吐出器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、ノズル孔44を覆うノズルカバー6が押下ヘッド4に被着された構成になっているが、本発明は、図7、図8に示すように、肩カバー205,305に、押下ヘッド4を覆うオーバーキャップ206,306が被着された構成にすることも可能である。このオーバーキャップ206,306によって、ノズル孔44の乾燥を防止することができる。
詳しく説明すると、図7に示すオーバーキャップ206は、肩カバー205のカバー天壁部250に取り付け可能なキャップであり、その概略構成は、押下ヘッド4の上方に配設された天壁部260と、天壁部260の外縁部から垂下されて押下ヘッド4を内側に収容した筒状の周壁部261と、を備えている。周壁部261の下端部の内周面には、径方向内側に膨出した係合部261aが全周に亘って形成されている。一方、カバー天壁部250は、上記周壁部261の下端部の内側に配設されているとともに押下ヘッド4が挿通可能な挿通孔253が形成された上板部250aと、上板部250aの外縁部から垂下され、上記周壁部261の下端部の内側に配設された筒部250bと、筒部250bの下端部から径方向外側に延びた下板部250cと、を備えている。筒部250bの外周面には、径方向外側に膨出した係合部250dが全周に亘って形成されており、このカバー天壁部250の係合部250dの下側にオーバーキャップ206の係合部261aが係止されることで、オーバーキャップ206がカバー天壁部250にアンダーカット嵌合されている。
なお、上記した上板部250aの下面には、押下ヘッド4が挿通可能な内筒部256が垂設されており、この内筒部256の内側にはガイド筒部23が配設されている。また、押下ヘッド4のノズル部242は、上記したオーバーキャップ206の内側に収納できるように前方への突出長さが短縮されている。
また、図8に示すオーバーキャップ306は、肩カバー305のカバー周壁部351に取り付け可能なキャップであり、その概略構成は、押下ヘッド4の上方に配設された天壁部360と、天壁部360の外縁部から垂下されて押下ヘッド4を内側に収容した筒状の周壁部361と、を備え、周壁部361の下端部の内周面には、径方向内側に膨出した係合部361aが全周に亘って形成されている。一方、カバー周壁部351は、カバー天壁部350の外縁部から垂下され、上記周壁部361の下端部の内側に配設された上側の小径部351aと、小径部351aの下端部に連結され、キャップ周壁部321の径方向外側に嵌合された下側の大径部351bと、を備えている。小径部351aの外周面には、径方向外側に膨出した係合部351cが全周に亘って形成されており、このカバー周壁部351の係合部351cの下側にオーバーキャップ306の係合部361aが係止されることで、オーバーキャップ306がカバー周壁部351にアンダーカット嵌合されている。また、カバー周壁部351の大径部351bの外径とオーバーキャップ306の周壁部361の外径とはほぼ同一であり、大径部351bの外周面と周壁部361の外周面とほぼ面一になっている。
なお、上記したカバー天壁部350の下面には、押下ヘッド4が挿通可能な内筒部356が垂設されており、この内筒部356の内側にはガイド筒部23が配設されている。また、キャップ天壁部320は、軸線の垂直面に対して傾斜した中央部320aが外周部320bよりも上方に膨出された多段状構成になっており、キャップ天壁部320の外周部320bの上面320cに径方向に隣接する軸方向位置に排水開口55が形成されている。また、キャップ周壁部321は、二重筒構造になっており、カバー周壁部351の大径部351bの内側に嵌合された外筒部321aと、この外筒部321aの内側に配設されて容器口部11に螺合された内筒部321bと、を備えている。
また、上記した実施の形態では、カバー周壁部51の外周面とキャップ周壁部21の外周面とが略面一になるような構成になっているが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、カバー周壁部51の外周面とキャップ周壁部21の外周面との径方向位置がずれていてもよい。例えば、嵌合壁部22がキャップ天壁部20,120の径方向中間部分から立設され、この嵌合壁部22に嵌合されるカバー周壁部であってもよい。これにより、カバー周壁部の外周面は、キャップ周壁部21の外周面よりも径方向内側に形成され、カバー周壁部はキャップ周壁部21よりも小径となり、カバー周壁部の外周面を把持し易くなる。
また、上記した実施の形態では、肩カバー5がキャップ2に対してアンダーカット嵌合されているが、本発明は、キャップ2に対する肩カバー5(カバー)の取り付け方法は適宜変更可能である。例えば、肩カバー5がキャップ2(嵌合壁部22)に対して螺合されていてもよく、或いは、肩カバー5がキャップ2(嵌合壁部22)に対して圧入嵌合されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、排水開口55,155の下面がキャップ天壁部20,120の上面20a,120aと面一に形成されているが、本発明は、これに限定されるものではなく、排水開口は、キャップ天壁部20,120の上面20a,120aに径方向に隣接する軸方向位置に形成されていればよい。すなわち、排水開口の下面がキャップ天壁部20,120の上面20a,120aの下方に形成されており、キャップ天壁部20,120の上面20a,120aと排水開口の下面とが段差状に形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、キャップ天壁部20,120の上面全体が傾斜されているが、本発明は、キャップ天壁部の上面の一部分だけが傾斜された構成にすることも可能である。例えば、キャップ天壁部の後方側部分の上面だけが傾斜されて、キャップ天壁部の前方側部分の上面が軸線に対して垂直に形成されていてもよい。さらに、本発明は、キャップ天壁部の上面全体が軸線に対して垂直に形成された構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、キャップ天壁部20の上面に嵌合壁部22が立設され、この嵌合壁部22にカバー周壁部51が嵌合されているが、本発明の参考例は、嵌合壁部22が省略された構成にすることも可能である。例えば、キャップ周壁部の径方向外側にカバー周壁部が嵌合される構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、カバー周壁部51に排水開口55,155が形成されているが、本発明の参考例は、カバー周壁部に排水開口55,155が形成されていない構成にすることも可能である。例えば、カバー天壁部50の挿通孔53の外縁と押下ヘッド4の外殻部40の外周面との間を密閉するシール部材を装着させることにより、肩カバー5内に水等が浸入しない構成にし、排水開口を省略することも可能であり、或いは、肩カバー5をキャップ2から着脱可能にし、肩カバー5内に水等が溜まった場合に肩カバー5をキャップ2から取り外して肩カバー5内の水等を排出する構成であってもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、本発明における排水開口及び連通開口の形状は適宜変更可能であり、また、上述した第一の実施の形態において、複数の排水開口及び連通開口を周方向に間隔をあけて並設させてもよい。
本発明の第一の実施の形態を説明するための吐出器の縦断面図である。 本発明の第一の実施の形態を説明するための吐出器の側面図である。 本発明の第一の実施の形態を説明するための吐出器の縦断面図である。 本発明の第二の実施の形態を説明するための吐出器の縦断面図である。 本発明の第二の実施の形態を説明するための吐出器の側面図である。 本発明の第二の実施の形態を説明するための吐出器の縦断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための吐出器の縦断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための吐出器の縦断面図である。
符号の説明
1 吐出器
2 キャップ
3 ポンプ
4 押下ヘッド
5、205、305 肩カバー(カバー)
10 容器
11 口部
20、120、320 キャップ天壁部
21、321 キャップ周壁部
22 嵌合壁部
24 貫通孔
27、127 連通開口
30 ステム
31 液用ピストン
32 液用シリンダ
33 空気用ピストン
34 空気用シリンダ
35 気液混合室
36 発泡部材
44 ノズル孔
50、250、350 カバー天壁部
51、351 カバー周壁部
53、253、353 挿通孔
55、155 排水開口

Claims (2)

  1. 液体が収容された容器の口部の上方に配設されるとともに貫通孔が形成されたキャップ天壁部、及び、該キャップ天壁部から垂下されるとともに前記口部に係合される筒状のキャップ周壁部、を有するキャップと、
    前記貫通孔の内側に上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステムを有するポンプと、
    前記ステムの上端に設けられ、ノズル孔が形成された押下ヘッドと、
    を備える吐出器であって、
    前記ポンプには、前記ステムに連係して摺動する液用ピストンと、該液用ピストンが内部に収容された液用シリンダと、前記ステムに連係して摺動する空気用ピストンと、該空気用ピストンが内部に収容されるとともに前記口部の内側に収容された空気用シリンダと、前記液用シリンダから移送された液体と前記空気用シリンダから移送された空気とを混合する気液混合室と、該気液混合室で混合された気液混合体を発泡する発泡部材と、が備えられており、
    前記キャップには、前記キャップ天壁部の上方に配設されているとともに前記押下ヘッドが挿通可能な挿通孔が形成されたカバー天壁部、及び、該カバー天壁部から垂下されて前記キャップに係合された筒状のカバー周壁部、を有するカバーが被着され、
    前記カバー周壁部の外周面には、縦断面視円弧状の窪み部が全周に亘って形成され
    前記キャップには、前記キャップ天壁部の上面から立設されるとともに前記カバー周壁部の内側に嵌合された嵌合壁部が備えられ、
    前記嵌合壁部の上端は、前記カバー周壁部のうち、前記窪み部が形成された部分の内側に嵌合され、
    前記カバー周壁部には、前記カバー内に流入した液体を排水するための排水開口が形成され、
    前記嵌合壁部には、前記排水開口に連通する連通開口が形成され、
    前記連通開口は、前記嵌合壁部を、前記嵌合壁部の上端から切り欠いた開口であることを特徴とする吐出器。
  2. 請求項1記載の吐出器において、
    前記キャップ天壁部の上面の少なくとも一部が、前記貫通孔から前記排水開口に向かって下向きに傾斜されていることを特徴とする吐出器。
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