JP6259258B2 - フォーマポンプ - Google Patents

フォーマポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6259258B2
JP6259258B2 JP2013227667A JP2013227667A JP6259258B2 JP 6259258 B2 JP6259258 B2 JP 6259258B2 JP 2013227667 A JP2013227667 A JP 2013227667A JP 2013227667 A JP2013227667 A JP 2013227667A JP 6259258 B2 JP6259258 B2 JP 6259258B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stem
liquid
air
cylinder
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013227667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015085985A (ja
Inventor
角田 義幸
義幸 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2013227667A priority Critical patent/JP6259258B2/ja
Publication of JP2015085985A publication Critical patent/JP2015085985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6259258B2 publication Critical patent/JP6259258B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、フォーマポンプに関するものである。
従来から、内容液が収容された容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有するポンプと、ステムの上端に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドと、を備えるフォーマポンプが知られている。
ポンプには、ステムに連係する液用ピストンと、液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、ステムに連係する空気用ピストンと、空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、液用シリンダからの内容液と空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、空気用シリンダ内の空気を気液混合室に導く空気通路と、が備えられている。
空気用ピストンは、内部にステムが上下動自在に挿通される挿通筒部を備えている。この挿通筒部とステムとの間が、前記空気通路の一部となっている。ステムには、径方向の外側に向けて張り出して、挿通筒部の下端に該挿通筒部の下方から当接し、空気通路内と空気用シリンダ内との連通を遮断する開閉部が設けられている。
そして、押下ヘッドを押下したときに、ステムの開閉部が、空気用ピストンの挿通筒部の下端から下方に離間することで、空気用ピストン内と気液混合室とが空気通路を通して連通する。
特開2009−202122号公報
しかしながら、前記従来のフォーマポンプでは、押下ヘッド内で、吐出されずに残存した内容液が、空気通路を通して、空気用シリンダ内に進入することで、空気用ピストンの上下摺動が阻害されるおそれがあった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、押下ヘッド内の残存した内容液が、空気通路を通して、空気用シリンダ内に進入するのを抑制することができるフォーマポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のフォーマポンプは、内容液が収容された容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有するポンプと、前記ステムの上端に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドと、を備えるフォーマポンプであって、前記ポンプには、前記ステムに連係する液用ピストンと、前記液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、前記ステムに連係する空気用ピストンと、前記空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、前記液用シリンダからの内容液と前記空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、前記気液混合室からの気液混合体を発泡させる発泡部材と、前記空気用シリンダ内の空気を前記気液混合室に導く空気通路と、が備えられ、前記空気通路の上端は、前記発泡部材より上方に位置し、前記空気用ピストンは、内部に前記ステムが上下動自在に挿通される挿通筒部を備え、この挿通筒部と前記ステムとの間に、前記空気通路の一部が位置し、前記挿通筒部には、径方向の内側に張り出して、前記ステムの上端に、該ステムの上方から当接し、前記気液混合室と前記空気用シリンダ内との連通を遮断する開閉部が設けられ、前記押下ヘッドは、前記ステムに装着される装着筒部と、前記挿通筒部に形成された被係合部にこの押下ヘッドの押下時に係合する係合部と、を備え、この係合部の下端は、前記挿通筒部の被係合部から上方に離れ、前記ステムの上端は、前記発泡部材より上方に位置し、前記被係合部は、前記ステムの上端、および前記開閉部より上方に位置していることを特徴とする。
この発明によれば、押下ヘッドを押し下げてステムを下方移動させると、このステムに連係して液用ピストン及び空気用ピストンが下方移動するので、液用シリンダ内の内容液と空気用シリンダ内の空気とが気液混合室に送られ、気液混合室で両者が混合されて気液混合体となる。すると、この気液混合体は、発泡部材を通過することで、所定の泡状に発泡される。これにより、泡状の内容液をノズル孔から吐出することができる。
そして、空気通路の上端が、発泡部材より上方に位置しているので、押下ヘッドの押下を解除したときに、押下ヘッド内に残存した内容液が、空気通路内に、気液混合室側の開口部を通して進入しても、空気通路の上端を空気用シリンダ側に超えるのを抑制することが可能になり、この内容液が空気用シリンダ内に進入するのを抑えることができる。
また、この発明によれば、押下ヘッドを押下すると、まず、ステムが押下ヘッドとともに下方移動し、ステムの上端が開閉部から下方に離れ、かつ係合部の下端が挿通筒部の被係合部に当接する。この際、空気用シリンダ内と気液混合室とが連通する。さらにこの押下を継続すると、係合部から挿通筒部に力が伝わることで、空気用ピストンも、押下ヘッド及びステムとともに下方移動する。これにより、空気用シリンダ内の空気が、空気通路を通して気液混合室に供給される。
そして、発泡部材より上方に位置するステムの上端と開閉部とが互いに当接、離反することで、空気用シリンダ内と気液混合室との連通、及びその遮断が切り替えられる構成とされていて、ステムの上端と開閉部との間に形成される隙間が、空気通路の一部となるので、空気通路の上端が、発泡部材より上方に位置する構成を確実に実現することができる。
本発明によれば、押下ヘッド内の残存した内容液が、空気通路を通して、空気用シリンダ内に進入するのを抑制することができる。
本発明に係る一実施形態として示したフォーマポンプの縦断面図である。 図1に示すフォーマポンプの一部拡大図である。 図2に示すフォーマポンプであって、押下ヘッド及びステムを下方移動させた状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るフォーマポンプ1について説明する。
本実施形態のフォーマポンプ1は、図1及び図2に示されるように、ステム10を有するポンプ2と、ステム10の上端部10aに装着された押下ヘッド3と、を備えている。
なお、本実施形態では、ポンプ2及び押下ヘッド3が装着される容器本体Aにおける横断面の中央を通る軸線を容器軸Oとし、以下では容器軸Oに沿って押下ヘッド3側を上側、ポンプ2側を下側とする。また、容器軸Oに沿う方向を上下方向、容器軸Oに直交する方向を径方向、容器軸O回りに周回する方向を周方向とする。
ポンプ2は、容器本体Aの口部A1に上方付勢状態で下方移動可能に立設された上記ステム10と、ステム10が上下動自在に挿入される挿入孔11が形成されるとともに容器本体Aの口部A1に装着される装着キャップ12と、押下ヘッド3及びステム10に連係した空気用ピストン13が内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダ14と、押下ヘッド3及びステム10に連係した液用ピストン15が内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダ16と、空気用シリンダ14からの空気と液用シリンダ16からの内容液とが合流する気液混合室Rと、気液混合室Rからの気液混合体を発泡させ所定の泡状にする発泡部材17と、を備えている。
装着キャップ12は、挿入孔11が形成された天壁部20と、天壁部20の外周縁から下方に向けて延びた装着周壁部21と、天壁部20における挿入孔11の外周縁部から上方に向けて延びたガイド筒部22と、を備えている。装着周壁部21の内周面にねじ部が形成され、このねじ部を利用して装着周壁部21は容器本体Aの口部A1に螺着されている。
但し、装着キャップ12の構成は、この場合に限定されるものではなく、例えば装着周壁部21を容器本体Aの口部A1に対してアンダーカット嵌合させることで、装着しても構わない。
液用シリンダ16及び空気用シリンダ14はそれぞれ円筒状をなしており、図示の例では、液用シリンダ16の上端開口部と空気用シリンダ14の下端開口部とが一体に連設されることで、液用シリンダ16及び空気用シリンダ14が一体に形成されている。
空気用シリンダ14は、有底筒状に形成され、その底面に筒状の液用シリンダ16が空気用シリンダ14の内部と連通した状態で連結されている。つまり、大径の空気用シリンダ14の下側に小径の液用シリンダ16が連設されている。
但し、液用シリンダ16と空気用シリンダ14とをそれぞれ別体に構成したうえで、例えば、両者を係止する等して繋げても構わない。
また、空気用シリンダ14の上端開口部は、装着キャップ12における装着周壁部21及び天壁部20の内面にそれぞれ密着した状態で固定されている。これにより、液用シリンダ16及び空気用シリンダ14は、装着キャップ12から垂下した状態で容器本体Aの内部に配置されている。
押下ヘッド3は、下方に向けて延設されてステム10に装着された装着筒部30と、下方に向けて延設されて装着筒部30を径方向外側から囲繞する外筒部31と、装着筒部30と外筒部31との間から下方に向けて延設された筒状の係合部33と、を備えている。
なお、係合部33は、筒状に限らず、例えば板状等に適宜変更してもよい。
外筒部31の内径は、装着キャップ12のガイド筒部22の外径よりも大きくなっており、押下ヘッド3押し下げたときに、外筒部31の内周面とガイド筒部22の外周面とが径方向で対向する。なお、外筒部31の下端部と装着キャップ12の天壁部20との間に、押下ヘッド3の押し下げ操作を規制するストッパ部材を、着脱自在に配設してもよい。
装着筒部30の上端開口部は、先端にノズル孔32aが形成されたノズル筒部32の基端に形成された基端開口部に連通している。このノズル筒部32の基端開口部は下方に向けて開口しており、装着筒部30とノズル筒部32とは縦断面視でL字状をなすように接続されている。
装着筒部30は、ステム10の上端部10a内に嵌合されている。装着筒部30の外周面には、図2に示されるように、上下方向の全長にわたって延びる複数の第1縦溝30aが全周にわたって形成されている。
ステム10は、装着筒部30に外装された上端部10aと、装着筒部30の下端から下方に突出した下側部分10bと、を備えている。
ステム10の内周面において、液用ピストン15と発泡部材17との間に位置する部分には、径方向内側に向けて円環状の弁座60が突設されており、この弁座60に着座及び離反可能に球状の液吐出弁61が配置されている。図示の例では、弁座60は、ステム10の下側部分10b内に配設されている。
発泡部材17は、気液混合室Rとノズル孔32aとの間に配設されており、図示の例では、押下ヘッド3の装着筒部30の下端部内に配設されている。発泡部材17は、筒状のケーシング40と、このケーシング40内に装着された2つの発泡エレメント41と、を備えている。
ケーシング40は、図2に示されるように、上側が大径部40a、下側が小径部40bとされた2段円筒状に形成されている。大径部40aは、装着筒部30の下端部内に挿入固定され、小径部40bは、ステム10の下側部分10bの上端部内に嵌合されている。
小径部40bの外周面には、その下端から上方に延びて大径部40aの底部外表面に至り、さらにその径方向外側に向けて延在して開口した複数のケーシング溝42が形成されている。このケーシング溝42の径方向外側の開口が、装着筒部30の第1縦溝30aの下端に接続されている。
ここで、ステム10の内部において、小径部40bの下端と、弁座60の上面との間の空間が気液混合室Rとされている。
発泡エレメント41は、それぞれ筒状体41aの一端開口縁に所定の網目が形成されたメッシュ部材(網)41bが張設された構成とされ、上下に2段に重なった状態でケーシング40における大径部40aの内側に装着されている。2つの発泡エレメント41のうち、ケーシング40内の下側に位置する発泡エレメント41はメッシュ部材41bが下側を向き、ケーシング40内の上側に位置する発泡エレメント41はメッシュ部材41bが上側を向くように配置されている。
空気用ピストン13は、図1に示されるように、空気用シリンダ14内に気密状態で上下摺動自在に配設され、上方に向かうに従い漸次縮径された多段筒状の外筒50と、この外筒50の上端から上方に向けて延設された挿通筒部51と、を備えている。
外筒50には、上下方向に貫通する空気孔52が形成されている。空気用ピストン13は、外筒50の上端部内に嵌合されて空気孔52を開閉するピストン用弁体54を備えている。外筒50の下端部には、空気用シリンダ14の内面に摺接する環状の下側摺接部50aが形成されている。
挿通筒部51は、装着キャップ12のガイド筒部22内に上下動自在に挿入されている。また、挿通筒部51の内側には、ステム10が上下動自在に挿入されている。
挿通筒部51の上端縁には、上方に向けて突出し、かつ押下ヘッド3の係合部33の下端部の内周面に摺接する上側摺接部51aが、全周にわたって形成されている。上側摺接部51aは、挿通筒部51の上端縁における径方向の内側部分に配設されており、挿通筒部51の上端縁における径方向の外側部分は、平坦面となっている。以下、この挿通筒部51の上端縁のうちの径方向の外側部分を被係合部51bという。
押下ヘッド3の係合部33の下端縁は、被係合部51bから上方に離れていて、これらの係合部33の下端縁と、被係合部51bと、の間には、図2に示されるように、上下方向の隙間S1が設けられている。
挿通筒部51の内周面には、上下方向に延びる複数の第2縦溝51cが全周にわたって形成されている。第2縦溝51cは、挿通筒部51の下端縁に至り、その下端開口は、空気用シリンダ14内に開口している。なお、第2縦溝51cの上端は、挿通筒部51の上端から下方に離れている。
挿通筒部51には、径方向の内側に張り出して、ステム10の上端縁に、ステム10の上方から当接し、気液混合室Rと空気用シリンダ14内との連通を遮断する開閉部53が設けられている。図示の例では、開閉部53は、挿通筒部51の上端部に配設され、第2縦溝51cの上端の直上に位置している。
ここで、以上の構成において、押下ヘッド3を押し下げると、図3に示されるように、ステム10の上端縁が、挿通筒部51の開閉部53から下方に離間して、ステム10の上端縁と開閉部53との間に上下方向の隙間S2が形成される。
これにより、空気用シリンダ14内と気液混合室Rとが、挿通筒部51の第2縦溝51c、前記隙間S2、押下ヘッド3の装着筒部30の第1縦溝30a、及びケーシング溝42を通して連通する。すなわち、これらの第2縦溝51c、前記隙間S2、第1縦溝30a、及びケーシング溝42が、空気用シリンダ14内の空気を気液混合室Rに導く空気通路5を構成している。
なお、第2縦溝51cが、空気通路5のうち、挿通筒部51とステム10との間に位置する一部を構成している。また、空気通路5の上端は前記隙間S2とされており、この隙間S2は、発泡部材17より上方に位置している。また、ステム10の上端縁は、発泡部材17より上方に位置している。空気通路5の上端は、押下ヘッド3の装着筒部30内に残存する内容液の液面より上方に位置する。
液用ピストン15は、その上端側がステム10の内側に液密状態で挿入固定される小径筒部15aとされ、下端側がステム10の下端開口縁から下方に突出し、かつその外周面がステム10の外周面とほぼ面一とされた大径筒部15bとされている。
液用ピストン15及び液用シリンダ16の内部には、上端部が中空逆円錐状をなす上部弁体65aとされるとともに、下端部が液用シリンダ16内の下端開口部に着座及び離反可能な下部弁体65bとされた棒状の弁部材65が設けられている。
上部弁体65aは、液用シリンダ16内とステム10の上端部10a内との連通及びその遮断を切替える弁とされている。なお、液用ピストン15の下端部と液用シリンダ16の下端部内面との間には、上下方向に延びるコイルスプリング66が配設されている。
このコイルスプリング66は、液用ピストン15を、大径筒部15bの下方から上方付勢状態で下方移動可能に支持している。
次に、上述したように構成されたフォーマポンプ1の作用について説明する。
はじめに、図1及び図2に示すように、押下ヘッド3を押下する前の待機状態では、挿通筒部51の開閉部53にステム10の上端縁が当接し、かつ係合部33の下端縁と、被係合部51bと、の間に、上下方向の隙間S1が設けられている。
次に、図3に示すように、押下ヘッド3を押し下げると、押下ヘッド3が下降するので、それに追従して、発泡部材17、ステム10、及び液用ピストン15が下方移動するとともに、コイルスプリング66が上下方向に圧縮変形される。
ここで、押下ヘッド3の押し下げの当初には、空気用ピストン13は下方移動しないため、図3に示されるように、開閉部53とステム10の上端縁との間に上下方向の隙間S2が形成される。これにより、空気通路5を通して空気用シリンダ14内と気液混合室Rとが連通する。
さらにこの際、押下ヘッド3の係合部33の下端縁が、挿通筒部51の被係合部51bに当接して前記隙間S1が無くなり、これ以降の押下ヘッド3の下方移動に、空気用ピストン13も追従して下方移動する。
そして、この押下ヘッド3をさらに押し下げると、液用ピストン15が下方移動することで、図1に示す下部弁体65bも下方に移動し、この下部弁体65bが液用シリンダ16の下端開口部に着座して閉塞する。この際、液用ピストン15の上端部が弁部材65の上部弁体65aから下方に離反し、液用シリンダ16とステム10内とが連通する。この状態で、液用ピストン15が下方移動すると、液用シリンダ16内の内容液が上昇してステム10内に到達し、液用シリンダ16内の液圧を、ステム10の弁座60に着座している液吐出弁61に作用させてこの液吐出弁61を弁座60から離反させることにより、液用シリンダ16内の内容液が気液混合室Rに移送される。
以上の過程において、空気用ピストン13も、ピストン用弁体54が空気孔52を閉塞したままの状態で下方に移動させられることにより、空気用シリンダ14内において空気用ピストン13の下方に位置する下室内の空気が圧縮させられる。これにより、この下室内の空気が、第2縦溝51cの下端開口を通して、空気通路5内に流入し気液混合室Rに移送され、気液混合室Rで前述の内容液及び空気が合流され気液混合体となる。その後、この気液混合体は、発泡部材17を通過することで発泡し、きめの細かい所定の泡状となる。そして、この泡状となった内容液は、押下ヘッド3のノズル孔32aを通して外部に吐出される。
吐出終了後、押下ヘッド3の押し下げを解除すると、コイルスプリング66の弾性復元力により押下ヘッド3、ステム10、ステム10に連係された空気用ピストン13及び液用ピストン15が上方に復元変位する。
この過程において、ステム10の上端縁が、空気用ピストン13における挿通筒部51の開閉部53に当接して、前記隙間S2が無くなり空気通路5が分断される。この際、空気用ピストン13がステム10とともに上昇して、空気用シリンダ14内が負圧になることで、ピストン用弁体54が開き、空気孔52を通じて空気用シリンダ14内に空気が吸入される。また、液用ピストン15がステム10とともに上昇して、液用シリンダ16内が負圧になることで、容器本体A内の内容液が、液用シリンダ16の下端開口部を通して液用シリンダ16内に吸入される。
以上説明したように、本実施形態のフォーマポンプ1によれば、空気通路5の上端が、発泡部材17より上方に位置しているので、押下ヘッド3の押下を解除したときに、押下ヘッド3内に残存した内容液が、空気通路5内に、気液混合室R側の開口部を通して進入しても、空気通路5の上端を空気用シリンダ14側に超えるのを抑制することが可能になり、この内容液が空気用シリンダ14内に進入するのを抑えることができる。
そして、発泡部材17より上方に位置するステム10の上端と開閉部53とが互いに当接、離反することで、空気用シリンダ14内と気液混合室Rとの連通、及びその遮断が切り替えられる構成とされていて、ステム10の上端と開閉部53との間に形成される隙間S2が、空気通路5の一部となるので、空気通路5の上端が、発泡部材17より上方に位置する構成を確実に実現することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、発泡エレメント41がメッシュ部材41bを具備し、メッシュ部材41bを通過させることで、気液混合体を泡状にしたが、メッシュ部材41bに限定されるものではなく、例えば多孔体等を利用して泡状の内容液を作り出しても構わない。
上記実施形態では、挿通筒部51に、ステム10の上端に当接して、気液混合室Rと空気用シリンダ14内との連通を遮断する開閉部53を設けるとともに、ステム10の上端を発泡部材17の上方に位置させたが、空気通路5の上端が、発泡部材17の上方に位置する構成であれば、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。例えば、開閉部をステムに設け、この開閉部を、挿通筒部の下端にこの挿通筒部の下方から当接させることで、空気通路内と空気用シリンダ内との連通を遮断する構成においても、本発明は適用可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 フォーマポンプ
2 ポンプ
3 押下ヘッド
5 空気通路
10 ステム
13 空気用ピストン
14 空気用シリンダ
15 液用ピストン
16 液用シリンダ
17 発泡部材
30 装着筒部
32a ノズル孔
33 係合部
51 挿通筒部
51b 被係合部
51c 第2縦溝(空気通路の一部)
53 開閉部
A 容器本体
A1 口部
R 気液混合室
S2 隙間(空気通路の上端)

Claims (1)

  1. 内容液が収容された容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有するポンプと、
    前記ステムの上端に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドと、を備えるフォーマポンプであって、
    前記ポンプには、
    前記ステムに連係する液用ピストンと、
    前記液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、
    前記ステムに連係する空気用ピストンと、
    前記空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、
    前記液用シリンダからの内容液と前記空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、
    前記気液混合室からの気液混合体を発泡させる発泡部材と、
    前記空気用シリンダ内の空気を前記気液混合室に導く空気通路と、が備えられ、
    前記空気通路の上端は、前記発泡部材より上方に位置し、
    前記空気用ピストンは、内部に前記ステムが上下動自在に挿通される挿通筒部を備え、
    この挿通筒部と前記ステムとの間に、前記空気通路の一部が位置し、
    前記挿通筒部には、径方向の内側に張り出して、前記ステムの上端に、該ステムの上方から当接し、前記気液混合室と前記空気用シリンダ内との連通を遮断する開閉部が設けられ、
    前記押下ヘッドは、前記ステムに装着される装着筒部と、前記挿通筒部に形成された被係合部にこの押下ヘッドの押下時に係合する係合部と、を備え、この係合部の下端は、前記挿通筒部の被係合部から上方に離れ、
    前記ステムの上端は、前記発泡部材より上方に位置し、
    前記被係合部は、前記ステムの上端、および前記開閉部より上方に位置していることを特徴とするフォーマポンプ。
JP2013227667A 2013-10-31 2013-10-31 フォーマポンプ Active JP6259258B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227667A JP6259258B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 フォーマポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227667A JP6259258B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 フォーマポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015085985A JP2015085985A (ja) 2015-05-07
JP6259258B2 true JP6259258B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=53049193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013227667A Active JP6259258B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 フォーマポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6259258B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201718524D0 (en) * 2017-11-09 2017-12-27 Rieke Packaging Systems Ltd Pump dispensers, especially foam dispensers

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3329581B2 (ja) * 1994-05-20 2002-09-30 株式会社吉野工業所 泡噴出容器
KR101408641B1 (ko) * 2007-11-01 2014-06-17 주식회사 종우실업 내용물을 변질시키지 않는 거품발생 펌프

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015085985A (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102128801B1 (ko) 거품 토출기
JP6423806B2 (ja) 多孔性発泡要素を有する泡ディスペンサ
JP2018052610A (ja) 吐出器用アタッチメント及び吐出器
JP6389770B2 (ja) ノズル部材
JP6259258B2 (ja) フォーマポンプ
JP6240498B2 (ja) フォーマディスペンサ
JP6190695B2 (ja) フォーマポンプ
JP2015163518A (ja) 泡吐出器
JP6122712B2 (ja) フォーマポンプ
JP7012531B2 (ja) フォーマポンプ
JP5264536B2 (ja) 吐出器
JP2013180757A (ja) 吐出器
JP2008207159A (ja) フォーマポンプ
JP6267998B2 (ja) 泡吐出器
JP5879066B2 (ja) スプレー容器
JP6240522B2 (ja) フォーマディスペンサ
JP5986731B2 (ja) 吐出器
JP2015163524A (ja) 泡吐出器
JP7267179B2 (ja) 吐出器
JP5903752B2 (ja) 泡吐出器
JP6131142B2 (ja) フォーマポンプ
JPH09187691A (ja) 泡噴出容器
JP7076304B2 (ja) 泡吐出器
JP2019112129A (ja) 泡吐出器
JPH0811911A (ja) 泡噴出容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160506

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171017

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6259258

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150