JP2013180757A - 吐出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル孔内の内容物の残存を抑制できる吐出器の提供。
【解決手段】ステム10を有するポンプ1と、ステム10の上端部に配設されノズル孔21が形成された押下ヘッド2と、を備え、ポンプ1に、ステム10に連係する液用ピストン50と、液用ピストン50が内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダ16と、ステム10に連係する空気用ピストン40と、空気用ピストン40が内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダ15と、液用シリンダ16からの液体と空気用シリンダ15からの空気とを混合する気液混合室3と、が備えられ、空気用ピストン40は内部にステム10が挿通される内筒42を備え、ステム10に、内筒42の下端に下方から当接するフランジ状の当接部11が形成され、内筒42とステム10との間に気液混合室3に連通する連通路が形成され、内筒42の下端に連通路を空気用シリンダ15内に連通させる開口部70が形成される。
【選択図】図1
【解決手段】ステム10を有するポンプ1と、ステム10の上端部に配設されノズル孔21が形成された押下ヘッド2と、を備え、ポンプ1に、ステム10に連係する液用ピストン50と、液用ピストン50が内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダ16と、ステム10に連係する空気用ピストン40と、空気用ピストン40が内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダ15と、液用シリンダ16からの液体と空気用シリンダ15からの空気とを混合する気液混合室3と、が備えられ、空気用ピストン40は内部にステム10が挿通される内筒42を備え、ステム10に、内筒42の下端に下方から当接するフランジ状の当接部11が形成され、内筒42とステム10との間に気液混合室3に連通する連通路が形成され、内筒42の下端に連通路を空気用シリンダ15内に連通させる開口部70が形成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、吐出器に関する。
従来から、液体が収容された容器の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有するポンプと、前記ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドと、を備える吐出器であって、前記ポンプには、前記ステムに連係する液用ピストンと、該液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、前記ステムに連係する空気用ピストンと、該空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、が備えられた構成が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、この種の容器では、ノズル孔内に残存した内容物(前記液体)が垂れ落ちたり、残存した内容物が変質してしまったりするという問題があった。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で、使用後にノズル孔内に内容物が残存するのを抑制できる吐出器を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明は、液体が収容された容器の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有するポンプと、前記ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドと、を備える吐出器であって、前記ポンプには、前記ステムに連係する液用ピストンと、該液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、前記ステムに連係する空気用ピストンと、該空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、が備えられ、前記空気用ピストンは、内部に前記ステムが挿通される筒部を備え、前記ステムには、該ステムの径方向の外側に向けて張り出して、前記筒部の下端に該筒部の下方から当接するフランジ状の当接部が形成され、前記筒部と前記ステムとの間に、前記気液混合室に連通する連通路が形成され、前記筒部の下端又は前記当接部に、前記連通路を前記空気用シリンダ内に連通させる開口部が形成されている、ことを特徴とする吐出器を提供する。
この吐出器では、押下ヘッドを押下しステムを下方移動させ、空気用ピストンが空気用シリンダ内を下方に摺動すると、筒部の下端と当接部とが離間して生じる隙間と、連通路と、を通して空気用シリンダ内の空気が気液混合室に送られる。そして、この気液混合室で液用シリンダからの液体(内容物)と空気用シリンダからの空気とが混合されて、ノズル孔から吐出される。
そして、押下ヘッドの押下を解除すると、ステムが上方に復元移動することで、前記当接部に前記筒部の下端が当接(着座)することで空気用ピストンも上方に復元移動し、空気用シリンダの内部の体積が膨張することで負圧が生じ、この際、筒部の下端又は当接部に開口部が形成されているので、連通路及び気液混合室を通して、空気用シリンダ内の負圧がノズル孔に作用する。
これにより、ノズル孔内にある内容物が気液混合室側に引き込まれるので、使用後にノズル孔内に内容物が残存するのを抑制できる。そして、このような内容物の引き込み構造は、筒部の下端又は当接部に、連通路を空気用シリンダ内に連通させる開口部を形成することで構成されるので、特殊な部材等を設ける必要なく実現できる。
したがって、簡易な構造で、使用後にノズル孔内に内容物が残存するのを抑制できる。
そして、押下ヘッドの押下を解除すると、ステムが上方に復元移動することで、前記当接部に前記筒部の下端が当接(着座)することで空気用ピストンも上方に復元移動し、空気用シリンダの内部の体積が膨張することで負圧が生じ、この際、筒部の下端又は当接部に開口部が形成されているので、連通路及び気液混合室を通して、空気用シリンダ内の負圧がノズル孔に作用する。
これにより、ノズル孔内にある内容物が気液混合室側に引き込まれるので、使用後にノズル孔内に内容物が残存するのを抑制できる。そして、このような内容物の引き込み構造は、筒部の下端又は当接部に、連通路を空気用シリンダ内に連通させる開口部を形成することで構成されるので、特殊な部材等を設ける必要なく実現できる。
したがって、簡易な構造で、使用後にノズル孔内に内容物が残存するのを抑制できる。
本発明によれば、簡易な構造で、使用後にノズル孔内に内容物が残存するのを抑制できる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1には、本発明に係る吐出器を構成するポンプ1及び押下ヘッド2が示されている。図中Oは、ポンプ1及び押下ヘッド2が装着される容器における横断面の中央を通る軸線(以下、容器軸線O)を示している。以下では、容器軸線Oに沿って押下ヘッド2側を上側、ポンプ1側を下側とし、容器軸線Oに沿う方向を上下方向という。また、容器軸線Oに直交する方向を径方向、容器軸線Oの周回方向を周方向という。
図1には、本発明に係る吐出器を構成するポンプ1及び押下ヘッド2が示されている。図中Oは、ポンプ1及び押下ヘッド2が装着される容器における横断面の中央を通る軸線(以下、容器軸線O)を示している。以下では、容器軸線Oに沿って押下ヘッド2側を上側、ポンプ1側を下側とし、容器軸線Oに沿う方向を上下方向という。また、容器軸線Oに直交する方向を径方向、容器軸線Oの周回方向を周方向という。
ポンプ1は、上記容器の口部Lに上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム10を有し、押下ヘッド2は、ステム10の上端部に配設されノズル孔21を有している。
ポンプ1には、ステム10が上下動自在に挿入される挿通孔31を備えるとともに容器の口部Lに装着される装着キャップ30と、押下ヘッド2及びステム10に連係した空気用ピストン40が内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダ15と、押下ヘッド2及びステム10に連係した液用ピストン50が内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダ16と、空気用シリンダ15からの空気と液用シリンダ16からの液体とが合流する気液混合室3と、この気液混合室3とノズル孔21との間に配設され、気液混合室3で混合された気液混合体を発泡する発泡部材60と、が備えられている。
ポンプ1には、ステム10が上下動自在に挿入される挿通孔31を備えるとともに容器の口部Lに装着される装着キャップ30と、押下ヘッド2及びステム10に連係した空気用ピストン40が内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダ15と、押下ヘッド2及びステム10に連係した液用ピストン50が内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダ16と、空気用シリンダ15からの空気と液用シリンダ16からの液体とが合流する気液混合室3と、この気液混合室3とノズル孔21との間に配設され、気液混合室3で混合された気液混合体を発泡する発泡部材60と、が備えられている。
図示の例では、装着キャップ30は、挿通孔31が形成された天壁部32と、天壁部32の外周縁から下方に向けて延設された装着周壁部33と、天壁部32において挿通孔31の外周縁部から上方に向けて延設されたガイド筒部34と、を備えており、装着周壁部33の内周面には容器の口部Lに螺着するためのネジ部35が形成されている。
液用シリンダ16及び空気用シリンダ15はそれぞれ円筒状をなしており、本実施形態では液用シリンダ16と空気用シリンダ15とが一体に形成され、空気用シリンダ15の上端開口部における外周面が、装着キャップ30の装着周壁部33及び天壁部32の内面に密着させられている。空気用シリンダ15は、有底筒状に形成され、その底面に筒状の液用シリンダ16が、その内部と空気用シリンダ15の内部とが連通した状態で連結された構成とされている。つまり、大径の空気用シリンダ15の下側に小径の液用シリンダ16が連設されている。
ノズル孔21を有する押下ヘッド2には、下方に向けて延設されて内部にステム10が嵌合された装着筒部22と、下方に向けて延設されて装着筒部22をその径方向外方から囲繞する外筒部23と、が備えられている。装着筒部22の上端開口部は、先端にノズル孔21が形成されたノズル筒部24の基端に形成された基端開口部に連通している。このノズル筒部24の基端開口部は下方に向けて開口しており、装着筒部22とノズル筒部24とは縦断面視でL字状をなすように接続されている。
装着筒部22は、装着キャップ30に設けられたガイド筒部34の内側に上下動自在に挿入されている。また、外筒部23の内径は、ガイド筒部34の外径よりも大きくなっており、押下ヘッド2を押し下げたときに、外筒部23の内周面とガイド筒部34の外周面とが径方向で対向するようになっている。
そして、本実施形態では、前述の発泡部材60が、装着筒部22内における上下方向の略中央領域に配設されている。また発泡部材60の下端部にはステム10の上端部が嵌合されている。
発泡部材60は、筒状のケーシング61と、ケーシング61内に装入された2つの発泡エレメント62と、を備えている。ケーシング61は、上側に大径部、下側に小径部を有する2段円筒状をなしていて、大径部は装着筒部22の内側に挿入固定され、小径部はステム10の上端部の内側に嵌合されている。小径部の外周面にはその下端から上方に延びて大径部の底部外表面に至り、さらにその径方向外方に向けて延在して開口した複数のケーシング溝61aが形成されている。
さらに、発泡エレメント62は筒状本体に網が張設された構成とされており、ケーシング61内に配された2つの発泡エレメント62のうち、下側に位置する方は、筒状本体の下側開口面に網が張設され、上側に位置する方では筒状本体の上側開口面に網が張設されている。
ステム10は、装着筒部22の下端開口面から下方に突出している。装着筒部22の内周面においてステム10の上端部が嵌合された部分には、上下方向に延在し、かつ下方に開口した複数の縦溝22aが形成されている。これらの縦溝22aは、ステム10の上端開口縁を径方向に跨いで、発泡部材60のケーシング61に形成された複数のケーシング溝61aに連通している。
空気用ピストン40は、空気用シリンダ15内に気密状態で上下摺動可能に配設され、多段筒状の外筒41と、この外筒41の内側に配置された内筒42と、外筒41の上端部と内筒42の外周面とを連結し、上下方向に貫通する空気孔43を有する天板部44と、内筒42の外周面に嵌合されて上記空気孔43を開閉する弁体45と、を備えている。このうち、内筒42の内側に、ステム10において装着筒部22に嵌合した上端部の下方に連なる部分が上下動可能に挿入されている。すなわち、換言すれば、ステム10において装着筒部22に嵌合した上端部の下方に連なる部分が内筒42の内部に上下動可能に挿通されている。
空気用ピストン40における内筒42の上端縁には、装着筒部22の下端側内周面に摺接する上側摺接部42aが、内筒42の全周にわたって形成されている。また、外筒41の下端部には、空気用シリンダ15の内面に摺接する環状の下側摺接部41aが形成されている。
上側摺接部42aの上端縁と、装着筒部22の内面との間には、上下方向の隙間Sが設けられている。また、装着筒部22の下端と、天板部44との間には、隙間が設けられている。
ここで、前記隙間Sには、装着筒部22の内周面に形成された縦溝22aが開口している。また、ステム10の外周面において、空気用ピストン40における内筒42が配設された部分には、上下方向に延在し、かつ隙間Sに開口する連通路を構成する複数のステム溝10aが形成されている。このステム溝10a、装着筒部22に形成された縦溝22a、発泡部材60のケーシング61に形成されたケーシング溝61a、及び前記隙間Sによって、空気用シリンダ15と気液混合室3とを連通する空気通路5が構成されている。
次に、液用シリンダ16内に配設されて上下に摺動する液用ピストン50は、その上端側がステム10の内側に液密状態で挿入固定される小径筒部51とされ、下端側がステム10の下端開口縁から下方に突出し、かつその外周面がステム10の外周面とほぼ面一とされた大径筒部52とされている。
液用ピストン50及び液用シリンダ16の内部には、上端部が中空逆円錐状をなす上部弁体17aとされるとともに下端部が液用シリンダ16内の下端開口部に着座及び離反可能な下部弁体17bとされた棒状の弁部材17が設けられている。
上部弁体17aは、液用シリンダ16内とステム10の上端部内との連通及びその遮断を切替える弁である。ここで、図中符合4は、液用ピストン50と液用シリンダ16の下端部内面との間に配設されたコイルスプリングを示しており、コイルスプリング4は、液用ピストン50を、大径筒部52の下方から上方付勢状態で下方移動可能に支持している。
ここで、ステム10の内周面において、液用ピストン50と発泡部材60との間に位置する部分には、径方向内方に向けて円環状の弁座12が突設されており、この弁座12に着座及び離反可能に球状の液吐出弁13が設けられている。そして、ステム10の内部において、発泡部材60の小径部の下端と、弁座12の上面との間の空間が上記気液混合室3となっている。
また、ステム10の外周面においては、複数のステム溝10aそれぞれの下端が位置する部分に、径方向の外側に向けて張り出して、空気用ピストン40の内筒42の下端に該内筒42の下方から当接するフランジ状の当接部11が形成されている。当接部11は、ステム10に一体に形成されており、押下ヘッド2を押下する前の待機状態では、この当接部11に、空気用ピストン40における内筒42の下端が当接する。
本実施形態では、図2に示されるように、当接部11が、ステム10の外周面から径方向の外側に向けて張り出す環板部11aと、環板部11aの上面から突出し、内筒42の下端部に径方向の外方から近接又は当接する突起部11bと、を有している。環板部11aの下面において内筒42の下端の下方に位置する部位には、上方にへこむ凹部11cが周方向に間隔を空けて複数形成されている。
ここで、内筒42の下端には、該下端から上方に向けて切り欠かれ、ステム溝10aを空気用シリンダ15内に連通させる複数の開口部70が形成されている。開口部70は、突起部11bの径方向の内方に位置し、突起部11bの内周面は上方に向かうに従い次第に突起部11bの厚みが小さくなるように傾斜した形状に形成されている。開口部70は上部側ほど、突起部11bから径方向に離間し、上部側で空気用シリンダ15内に連通している。本実施形態では、開口部70は、内筒42の下端において周方向に間隔を空けて複数形成されるが、開口部70は1つであってもよい。
以上のようなポンプ1及び押下ヘッド2が備えられる吐出器では、押下ヘッド2を押下する前の待機状態において、ステム10の当接部11に、つまり図示の例では環板部11aの上面及び突起部11bの内周面のうちの少なくとも一方に、空気用ピストン40における内筒42の下端が当接し、かつ押下ヘッド2における装着筒部22の内面と内筒42の上側摺接部42aの上端縁との間に上下方向の隙間Sが設けられている。
この状態から、押下ヘッド2を押し下げると、装着筒部22が下降し、発泡部材60、ステム10、液用ピストン50も、コイルスプリング4が上下方向に圧縮変形されつつ下方に移動させられる。この際、空気用ピストン40は移動せず、この空気用ピストン40における内筒42の下端と、ステム10における当接部11との間に隙間が形成され、また、空気用ピストン40における内筒42の上端縁と装着筒部22の内面との間の隙間Sは小さくなる。これにより、開口部70及び空気通路5を通した空気用シリンダ15内と気液混合室3内との連通に加え、内筒42の下端と当接部11の上面との間の隙間及び空気通路5を通して、空気用シリンダ15内と気液混合室3内とが連通される。
さらに、図1を参照し、液用ピストン50の下方への移動に伴い、下部弁体17bも下方に移動させられ、この下部弁体17bが液用シリンダ16の下端開口部に着座して閉塞し、液用ピストン50の上端部が、弁部材17の上部弁体17aから下方に離反し、液用シリンダ16とステム10内とが連通される。
さらに、図1を参照し、液用ピストン50の下方への移動に伴い、下部弁体17bも下方に移動させられ、この下部弁体17bが液用シリンダ16の下端開口部に着座して閉塞し、液用ピストン50の上端部が、弁部材17の上部弁体17aから下方に離反し、液用シリンダ16とステム10内とが連通される。
そして、さらに押下ヘッド2を押し下げると、空気用ピストン40も、弁体45が空気孔43を閉塞した状態で下方に移動させられることにより、空気用シリンダ15内において空気用ピストン40の下方に位置する下室内の空気が圧縮させられる。これにより、この下室内の空気が、開口部70及び空気用ピストン40における内筒42の下端とステム10の当接部11との間の隙間から空気通路5内に流入して気液混合室3に移送される。
さらにこの際、弁部材17の下部弁体17bが液用シリンダ16の下端開口部を閉塞した状態で、液用ピストン50が下方移動するので、液用シリンダ16内の液体が上昇してステム10内に到達する。そして、液用シリンダ16内の液圧を、ステム10の弁座12に着座している液吐出弁13に作用させてこの液吐出弁13を弁座12から離反させることにより、液用シリンダ16内の液体を気液混合室3内に移送する。
上述のようにして、気液混合室3内で液体及び空気を合流させ、発泡部材60を通過させて液体を発泡させた後に、押下ヘッド2のノズル孔21を通じて泡状の液体(気液混合体(泡体))を吐出させる。
そして、押下ヘッド2の押下を解除すると、コイルスプリング4の弾性復元力により押下ヘッド2、ステム10、このステム10に連係された空気用ピストン40及び液用ピストン50が上方付勢状態に戻ることになる。
詳述すれば、ステム10の上昇により、空気用ピストン40の内筒42下端部が、前記当接部11に当接(着座)し、空気用ピストン40がステム10とともに上昇する。
そして、この際、内筒42の下端に開口部70が形成されているので、空気用シリンダ15の内部の体積が膨張することで生じた負圧が、空気通路5及び気液混合室3を通して、空気用シリンダ15内の負圧がノズル孔21に作用する。
すなわち、当該負圧によって、図3の矢印を上方から下方に追って見て示されるように、気液混合室3、ケーシング溝61a、縦溝22a、ステム溝10a、開口部70を通して、空気用シリンダ15内に空気が引き込まれる。なお、この際、弁体45も開き、前述の負圧によって空気孔43からも空気用シリンダ15内に空気が引き込まれる。
詳述すれば、ステム10の上昇により、空気用ピストン40の内筒42下端部が、前記当接部11に当接(着座)し、空気用ピストン40がステム10とともに上昇する。
そして、この際、内筒42の下端に開口部70が形成されているので、空気用シリンダ15の内部の体積が膨張することで生じた負圧が、空気通路5及び気液混合室3を通して、空気用シリンダ15内の負圧がノズル孔21に作用する。
すなわち、当該負圧によって、図3の矢印を上方から下方に追って見て示されるように、気液混合室3、ケーシング溝61a、縦溝22a、ステム溝10a、開口部70を通して、空気用シリンダ15内に空気が引き込まれる。なお、この際、弁体45も開き、前述の負圧によって空気孔43からも空気用シリンダ15内に空気が引き込まれる。
以上に説明した本発明の実施形態では、押下ヘッド2を押下しステム10を下方移動させ、空気用ピストン40が空気用シリンダ15内を下方に摺動すると、空気用ピストン40の内筒42の下端と当接部11との間と、空気通路5と、を通して空気用シリンダ15内の空気が気液混合室3に送られる。そして、この気液混合室3で液用シリンダ16からの液体と空気用シリンダ15からの空気とが混合されて、ノズル孔21から気液混合体(内容物)が吐出される。
そして、押下ヘッド2の押下を解除すると、空気用ピストン40がステム10とともに上方に復元移動し、空気用シリンダ15の内部の体積が膨張することで負圧が生じ、この際、内筒42の下端に開口部70が形成されているので、空気通路5及び気液混合室3を通して、空気用シリンダ15内の負圧がノズル孔21にも作用する。
これにより、ノズル孔21内にある内容物(液体)が気液混合室3側に引き込まれるので、使用後にノズル孔21内に内容物が残存するのを抑制できる。そして、このような内容物の引き込み構造が、内筒42の下端に開口部70を形成することで構成されるので、特殊な部材等を設ける必要なく実現できる。
したがって、簡易な構造で、使用後にノズル孔21内に内容物が残存するのを抑制できる。
そして、押下ヘッド2の押下を解除すると、空気用ピストン40がステム10とともに上方に復元移動し、空気用シリンダ15の内部の体積が膨張することで負圧が生じ、この際、内筒42の下端に開口部70が形成されているので、空気通路5及び気液混合室3を通して、空気用シリンダ15内の負圧がノズル孔21にも作用する。
これにより、ノズル孔21内にある内容物(液体)が気液混合室3側に引き込まれるので、使用後にノズル孔21内に内容物が残存するのを抑制できる。そして、このような内容物の引き込み構造が、内筒42の下端に開口部70を形成することで構成されるので、特殊な部材等を設ける必要なく実現できる。
したがって、簡易な構造で、使用後にノズル孔21内に内容物が残存するのを抑制できる。
以上、本発明に係る吐出器の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態の変形例として図4に示すような構成であってもよい。
すなわち、この例では、内筒42の下端に開口部70を形成せずに、当接部11の環板部11aにおける内筒42の下端の下方に位置する部位に、上下方向に貫通して凹部11cに連通する複数の開口部71を形成している。なお、この例では、開口部71は環板部11aの周方向に間隔を空けて複数形成されるが、1つであっても構わない。このような構成であっても、上記実施形態と同様に、空気用シリンダ15で生じる負圧が、空気通路5及び気液混合室3を通してノズル孔21に作用する。また、上記開口部71のような開口部を、当接部11において突起部11bに形成してもよく、当接部11の環板部11aの上面に1つ又は複数の突リブを設けても構わない。
すなわち、この例では、内筒42の下端に開口部70を形成せずに、当接部11の環板部11aにおける内筒42の下端の下方に位置する部位に、上下方向に貫通して凹部11cに連通する複数の開口部71を形成している。なお、この例では、開口部71は環板部11aの周方向に間隔を空けて複数形成されるが、1つであっても構わない。このような構成であっても、上記実施形態と同様に、空気用シリンダ15で生じる負圧が、空気通路5及び気液混合室3を通してノズル孔21に作用する。また、上記開口部71のような開口部を、当接部11において突起部11bに形成してもよく、当接部11の環板部11aの上面に1つ又は複数の突リブを設けても構わない。
1 ポンプ
2 押下ヘッド
3 気液混合室
5 空気通路(連通路)
10 ステム
10a ステム溝(連通路)
11 当接部
15 空気用シリンダ
16 液用シリンダ
21 ノズル孔
22 装着筒部
40 空気用ピストン
42 内筒(筒部)
50 液用ピストン
70,71 開口部
2 押下ヘッド
3 気液混合室
5 空気通路(連通路)
10 ステム
10a ステム溝(連通路)
11 当接部
15 空気用シリンダ
16 液用シリンダ
21 ノズル孔
22 装着筒部
40 空気用ピストン
42 内筒(筒部)
50 液用ピストン
70,71 開口部
Claims (1)
- 液体が収容された容器の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有するポンプと、
前記ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドと、
を備える吐出器であって、
前記ポンプには、
前記ステムに連係する液用ピストンと、
該液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、
前記ステムに連係する空気用ピストンと、
該空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、
前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、
が備えられ、
前記空気用ピストンは、内部に前記ステムが挿通される筒部を備え、
前記ステムには、該ステムの径方向の外側に向けて張り出して、前記筒部の下端に該筒部の下方から当接するフランジ状の当接部が形成され、
前記筒部と前記ステムとの間に、前記気液混合室に連通する連通路が形成され、
前記筒部の下端又は前記当接部に、前記連通路を前記空気用シリンダ内に連通させる開口部が形成されている、
ことを特徴とする吐出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012043364A JP2013180757A (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 吐出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012043364A JP2013180757A (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 吐出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013180757A true JP2013180757A (ja) | 2013-09-12 |
Family
ID=49271713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012043364A Pending JP2013180757A (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | 吐出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013180757A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017196602A (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | 株式会社吉野工業所 | 吐出器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008184222A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-14 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 泡噴出容器 |
JP2008307478A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Kao Corp | 泡吐出器 |
JP2010126235A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | フォーマーディスペンサー |
-
2012
- 2012-02-29 JP JP2012043364A patent/JP2013180757A/ja active Pending
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