JP6910286B2 - フォーマポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、フォーマポンプに関する。
従来、例えば下記特許文献1で示されるように、内容液が収容される容器本体の口部に装着される装着キャップと、装着キャップ内に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有するポンプと、ステムの上端部に装着され、内容液を吐出するノズル孔を有する押下ヘッドと、を備えたフォーマポンプが知られている。
特開2014−28639号公報
しかしながら上記従来のフォーマポンプでは、押下ヘッドを押下げ操作して内容液を吐出した後、ノズル孔から内容液が垂れ落ちるおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ノズル孔から内容液が垂れ難いフォーマポンプを提供することである。
(1)本発明に係るフォーマポンプは、内容液が収容された容器体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムと、内容液を外部に吐出するノズル孔が形成されたノズル筒部を有し、前記ステムの上端部に装着された押下ヘッドと、前記ステムの上下動に連係する液用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された液用シリンダと、前記ステムの上下動に連係する空気用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された空気用シリンダと、前記液用ピストンの下方移動によって前記液用シリンダ内から供給された内容液、及び前記空気用ピストンの下方移動によって前記空気用シリンダ内から供給された空気を利用して泡状の内容液を生成する造泡部と、を備え、前記押下ヘッドは、前記ノズル筒部内に連通する連通孔が形成された隔壁部を有する加圧用シリンダと、前記隔壁部よりも下方に配置されると共に、前記加圧用シリンダ内に上下摺動可能に配設された加圧用ピストンと、前記加圧用シリンダ及び前記加圧用ピストンにより形成される加圧室と、前記連通孔を通じた前記ノズル筒部内と前記加圧室内との連通を許容する許容状態と、前記連通孔を通じた前記ノズル筒部内と前記加圧室内との連通を遮断する遮断状態と、を切り換える弁体と、を備え、前記加圧用ピストンは、前記押下ヘッドが前記ステムと共に下方移動したときに、前記加圧用シリンダ内を相対的に上方移動して前記隔壁部に対して接近し、前記弁体は、前記押下ヘッドが前記ステムと共に下方移動したときに、前記連通孔を閉塞して前記遮断状態に移行し、且つ前記押下ヘッドが前記ステムと共に上方に復元移動したときに、前記連通孔を開放して前記許容状態に移行することを特徴とする。
本発明に係るフォーマポンプによれば、押下ヘッドを押下げてステムを下方移動させると、ステムの下方移動に連係して液用ピストン及び空気用ピストンが下方移動するので、液用シリンダ及び空気用シリンダの内圧を高めて、液用シリンダ内の内容液及び空気用シリンダ内の空気をそれぞれ造泡部に供給することができる。これにより、造泡部によって、例えば内容液と空気とを混合させながら発泡させることができ、泡状の内容液を生成することができる。その結果、ノズル孔を通じて泡状の内容液を外部に向けて吐出することができる。内容液の吐出後、押下ヘッドの押下げを解除すると、ステムの上方付勢に伴って押下ヘッドが上方に復元移動する。これにより、次回の吐出に備えることができる。
ところで、泡状の内容液を吐出するにあたって押下ヘッドを押下げると、弁体が連通孔を閉塞して、連通孔を通じたノズル筒部内と加圧室内との連通を遮断する。これにより、加圧室内が密閉された状態となる。また、加圧用ピストンが加圧用シリンダ内を相対的に上方移動して隔壁部に対して接近するので、密閉された加圧室内の空気を圧縮させることができる。
そして、泡状の内容液の吐出後、押下ヘッドが上方に復元移動すると、弁体が連通孔を開放して、連通孔を通じたノズル筒部内と加圧室内との連通を許容する。これにより、加圧室内で圧縮した空気を、連通孔を通じてノズル筒部内に勢いよく放出することができ、ノズル筒部内に残っている泡状の内容液をノズル孔に向けて押し出すことができる。
従って、ノズル筒部内に泡状の内容液を残留させ難くすることができるので、ノズル孔から泡状の内容液が垂れ落ちることを抑制することができる。また、例えばノズル筒部内で泡状の内容液が固化する等といった不都合が生じ難いうえ、ノズル筒部の向きを、液だれを考慮して水平にするのではなく、下向きにすることも可能となる。
(2)前記弁体は、前記加圧室内に上下移動可能に配置された可動栓を備え、前記可動栓は、前記押下ヘッドが前記ステムと共に下方移動したときに、前記連通孔を閉塞した状態で前記押下ヘッドと共に下方移動し、且つ前記押下ヘッドが前記ステムと共に上方に復元移動したときに、前記隔壁部から離間して前記連通孔を開放し、前記加圧用シリンダには、前記押下ヘッドの上方への復元移動に伴って前記可動栓を上方に押上げる押上げ突起が形成されても良い。
この場合には、内容液を吐出するにあたって押下ヘッドを押下げると、隔壁部が可動栓に対して接近するように下方移動して可動栓を押下げるので、可動栓が連通孔を閉塞した状態で押下ヘッドと共に下方移動する。これにより、連通孔を通じたノズル筒部内と加圧室内との連通を遮断して加圧室内を密閉することができる。従って、加圧用ピストンを利用して加圧室内の空気を圧縮させることができる。
そして内容液の吐出後、押下ヘッドが上方に復元移動すると、隔壁部が可動栓から離間するように上方移動するので、可動栓が連通孔を開放する。これにより、連通孔を通じたノズル筒部内と加圧室内との連通を許容することができ、加圧室内で圧縮した空気を、連通孔を通じてノズル筒部内に勢いよく放出することができる。その結果、ノズル筒部内に残っている泡状の内容液をノズル孔に向けて押し出すことができ、ノズル孔から泡状の内容液が垂れ落ちることを抑制することができる。なお、加圧室内の空気の放出後、押下ヘッドの上方への復元移動に伴って、押上げ突起が可動栓を上方に押上げる。これにより、可動栓を元の位置に復帰させることができ、次回の押下ヘッドの押下げに備えることができる。
特に、加圧室内に上下移動可能に可動栓を配置するだけの簡便な構成で弁体を構成できるので、例えば隔壁部に対して弁体を一体的に取り付けるように構成する場合よりも、構成を簡略化することができる。
(3)前記加圧用ピストンには、前記可動栓を上下方向に相対移動可能にガイドするガイド部材が設けられても良い。
この場合には、ガイド部材を利用して可動栓をガイドできるので、押下ヘッドの動きに対応して可動栓をがたつき少なく安定して上下移動させることができる。従って、可動栓を利用して連通孔を確実に閉塞して加圧室内を適切に加圧することができると共に、連通孔を速やかに開放して加圧室内で圧縮した空気をノズル筒部内にスムーズに放出することができる。
(4)前記連通孔は、前記隔壁部に1つだけ形成されても良い。
この場合には、加圧室内で圧縮した空気を連通孔から集中的に勢いよくノズル筒部内に放出することができる。従って、ノズル筒部内に残っている泡状の内容液をノズル孔に向けて効果的に押し出すことができる。
(5)前記連通孔の開口面積は、前記ノズル孔の開口面積よりも小さくても良い。
この場合には、加圧室内で圧縮した空気を、連通孔を通じて高速且つ高圧状態でノズル筒部内に放出することができる。従って、ノズル筒部内に残っている泡状の内容液をノズル孔に向けて効果的に押し出すことができる。
(6)前記連通孔は、前記ノズル孔に対して前記ノズル筒部の軸方向の反対側に配置されても良い。
この場合には、連通孔を通じて加圧室内からノズル筒部内に放出した空気を、ノズル筒部の軸方向に沿って広範囲に亘って流すことができるので、ノズル筒部内から泡状の内容液をより効果的に押し出すことができる。
本発明によれば、ノズル孔から泡状の内容液が垂れ難いフォーマポンプとすることができる。
本発明に係るフォーマポンプの実施形態を示す縦断面図である。 図1に示すフォーマポンプにおける押下ヘッドの周辺を拡大した縦断面図である。 図2に示す可動栓の周辺を拡大した縦断面図である。 図2に示す状態から押下ヘッドを押下げている状態を示すフォーマポンプの縦断面図である。 泡状の内容液を吐出した後、押下ヘッドが上方に戻り始めている状態を示すフォーマポンプの縦断面図である。 図3に示す状態から押下ヘッドの押下げによって、第2連通孔を閉塞した状態を示す図である。 図6に示す状態から押下ヘッドのさらなる押下げによって、加圧室内を加圧している状態を示す図である。 図4に示す可動栓の周辺を拡大した縦断面図である。 図8に示す状態から押下ヘッドの上方への復元移動によって、第2連通孔を開放した状態を示す図である。
以下、本発明に係るフォーマポンプ1の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している場合がある。
図1及び図2に示すように、本実施形態のフォーマポンプ1は、内容液が収容された有底筒状の容器体2の口部3に装着キャップ4を介して装着されたポンプ5と、泡状の内容液を生成する造泡部6と、泡状の内容液を外部に吐出するノズル孔7が形成されたノズル筒部8を有する押下ヘッド9と、を備えている。
本実施形態では、容器体2の中心軸線を第1軸線O1とし、第1軸線O1に沿って押下ヘッド9側を上側、その反対側を下側という。また、第1軸線O1方向から見た平面視で、第1軸線O1に交差する方向を径方向といい、第1軸線O1回りに周回する方向を周方向という。
装着キャップ4は、上方に向けてガイド筒部10が立設された天壁部11、及び天壁部11の外周縁部から下方に向けて延びると共に、容器体2の口部3を径方向外側から囲む周壁部12を備えた筒状に形成され、第1軸線O1と同軸に配置されている。
ガイド筒部10の上端部には、径方向内側に向けて突出する摺動突起13が周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、摺動突起13は径方向内側に向けて半球状に膨らむように突出している。ただし、摺動突起13の形状は、この場合に限定されるものではない。
周壁部12の内周面には、容器体2の口部3に形成された第1ねじ部14(例えば雄ねじ部)に螺合する第2ねじ部15(例えば雌ねじ部)が形成されている。これにより、装着キャップ4は、容器体2の口部3に装着されている。ただし、装着キャップ4の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば容器体2の口部3に装着キャップ4をアンダーカット嵌合することで装着しても構わない。
ポンプ5は、容器体2の口部3に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム20と、押下ヘッド9及びステム20の上下動に連係した空気用ピストン21が内部に上下摺動可能に収容された空気用シリンダ22と、押下ヘッド9及びステム20の上下動に連係した液用ピストン23が内部に上下摺動可能に収容された液用シリンダ24と、を備えている。
液用シリンダ24及び空気用シリンダ22はそれぞれ円筒状に形成され、第1軸線O1と同軸に配置されている。図示の例では液用シリンダ24の上端開口部と空気用シリンダ22の下端開口部とが一体に連設されることで、液用シリンダ24及び空気用シリンダ22が一体に形成されている。
具体的には、空気用シリンダ22は有底筒状に形成され、その底面に筒状の液用シリンダ24が空気用シリンダ22の内部と連通した状態で連結されている。つまり、大径の空気用シリンダ22の下側に小径の液用シリンダ24が連設されている。ただし、液用シリンダ24と空気用シリンダ22とをそれぞれ別体に構成したうえで、例えば両者を係止する等して一体に繋げても構わない。
空気用シリンダ22の上端部は、装着キャップ4における周壁部12及び天壁部11の内面にそれぞれ密に接した状態で連結されていると共に、容器体2の口部3の上端開口縁と天壁部11との間に挟まれている。これにより、液用シリンダ24及び空気用シリンダ22は、装着キャップ4から垂下した状態で容器体2の内側に配置されている。
空気用ピストン21は、多段筒状に形成された外筒30、外筒30の内側に配置された内筒31、及び外筒30の上端部と内筒31の外周面とを連結する環状の連結板32を有し、第1軸線O1と同軸に配設されたピストン本体33と、内筒31の外側に嵌合された筒状のピストン用弁体34と、を備えている。
内筒31の内側には、該内筒31に対して上下動可能にステム20が挿入されている。内筒31の上端部には、上方に向けてさらに延びるように上側摺動筒部35が形成されている。上側摺動筒部35は、後述する押下ヘッド9における垂下筒部76の内側に下方から入り込むと共に、垂下筒部76の内周面に対して例えば密に摺接している。
外筒30の下端部には、空気用シリンダ22の内周面に対して例えば密に摺接する下側摺動筒部36が形成されている。下側摺動筒部36は、上下方向の中央部から上方及び下方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、上下方向の両端部に位置するリップ部36aを備えている。リップ部36aは、空気用シリンダ22の内周面に対して密に摺接している。これにより、リップ部36aと空気用シリンダ22の内周面との間には、一定のシール性が確保されている。
連結板32には、該連結板32を上下方向に貫通する空気孔37が例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。ピストン用弁体34は、空気孔37を下方から開放可能に閉塞している。
さらに連結板32の上面には、径方向に延びる横リブ38が例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。複数の横リブ38は、複数の空気孔37に対して周方向にずれた位置に形成されている。
液用ピストン23は、筒状に形成され、第1軸線O1と同軸に配置されている。液用ピストン23の上端部側は、ステム20の内側に下方から入り込んでいる。液用ピストン23の下端部には、ステム20よりも下方に配置されると共に、液用シリンダ24の内周面に対して例えば密に摺接する摺動筒部40が形成されている。
摺動筒部40は、上下方向の中央部から上方及び下方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、上下方向の両端部に位置するリップ部40aを備えている。リップ部40aが液用シリンダ24の内周面に対して密に摺接している。これにより、リップ部40aと液用シリンダ24の内周面との間には、一定のシール性が確保されている。
液用ピストン23及び液用シリンダ24の内部には、棒状の弁部材41が第1軸線O1と同軸に配設されている。弁部材41は、その上端部が中空逆円錐状に形成された上部弁体42とされていると共に、その下端部が液用シリンダ24内の下端開口部に対して離反可能に着座する下部弁体43とされている。上部弁体42は、液用シリンダ24内とステム20内との連通及びその遮断を切換える切換弁とされている。
液用ピストン23と液用シリンダ24の下端部との間には、コイルばね45が上下方向に圧縮状態で配設されている。コイルばね45は、液用ピストン23を下方から上方付勢状態で下方移動可能に支持している。
ステム20は、筒状に形成され、空気用ピストン21の内筒31の内側に第1軸線O1と同軸に配置されている。ステム20は、装着キャップ4の天壁部11よりも上方に突出し、且つ空気用ピストン21よりも下方に突出するように第1軸線O1に沿って延びている。ステム20の下端部は、液用ピストン23の上端部に密に嵌合されている。これにより、ステム20は液用ピストン23を介してコイルばね45に支持され、コイルばね45によって上方付勢状態で下方移動可能とされている。
ステム20の外周面のうち空気用ピストン21の内筒31の下方に位置する部分には、径方向外側に向けて張り出すように突出した環状のフランジ部50が形成されている。
フランジ部50は、押下ヘッド9を押下げ操作する前の待機状態では、空気用ピストン21の内筒31の下端部に下方から接触している。図示の例では、フランジ部50はステム20に一体に形成されているが、この場合に限定されるものではなく、別体に形成されていても構わない。
ステム20の外周面のうち空気用ピストン21の内筒31の内側に位置する部分には、径方向外側に向かって突出すると共に内筒31の内周面に対して接触或いは近接する縦リブ51が周方向に間隔をあけて複数形成されている。縦リブ51は、内筒31の略全長に亘って延びている。周方向に隣接する縦リブ51同士の間には、上方に開口する縦長の第1縦溝52が形成されている。
ステム20の上端部は、装着キャップ4のガイド筒部10の内側に配置されている。ステム20の上端部側の内周面には、径方向内側に向けて円環状の弁座53が突設されている。ステム20内には、弁座53に対して上方に離反可能に着座するボール弁54が配設されている。
ボール弁54は、液用シリンダ24内から後述する造泡部6の気液混合室60に向けた内容液の移動を許容し、且つその逆の内容液の移動を規制する液吐出弁とされている。
造泡部6は、液用ピストン23の下方移動によって液用シリンダ24内から供給された内容液と、空気用ピストン21の下方移動によって空気用シリンダ22内から供給された空気と、を利用して泡状の内容液を生成する。本実施形態の造泡部6は、後述する押下ヘッド9の装着筒部71の内側に配設されている。
造泡部6は、液用シリンダ24からの内容液と空気用シリンダ22からの空気とを合流させ、両者を混合させる気液混合室60と、空気用シリンダ22からの空気を気液混合室60に導く空気通路61と、気液混合室60で混合された気液混合体を発泡させて、泡状の内容液を生成する発泡部材62と、を備えている。
発泡部材62は、ステム20の上端部に装着された筒状のケーシング63と、ケーシング63内に装着された2つの発泡エレメント64と、を備えている。
ケーシング63は、発泡エレメント64が収容される大径部63aと、大径部63aの下方に位置する小径部63bと、大径部63aと小径部63bとを接続する段部63cと、を備えた2段の円筒状に形成されている。
大径部63aは、押下ヘッド9の装着筒部71の内側に嵌合されている。小径部63bは、ステム20の上端部の内側に嵌合されている。
小径部63bの外周面及び段部63cには、ケーシング溝65が例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。ケーシング溝65は、気液混合室60内に連通していると共に、径方向外側に向けて開口して後述する第2縦溝79内に連通している。
発泡エレメント64は、上下に2段に重なった状態でケーシング63の大径部63aの内側に装着されている。発泡エレメント64は、筒状体64a及び筒状体64aの一端開口端に張設されたメッシュ部材64bを備えている。
2つの発泡エレメント64のうち、下方に位置する発泡エレメント64はメッシュ部材64bが下側を向き、上方に位置する発泡エレメント64はメッシュ部材64bが上側を向くように配置されている。
ステム20の内部において、ケーシング63の小径部63bと、弁座53との間に形成される空間(すなわちボール弁54が位置する空間)が気液混合室60とされている。
空気通路61は、ステム20に形成された第1縦溝52、ステム20と押下ヘッド9の装着筒部71との間に形成されると共に、第1縦溝52に連通する後述する空間部78、装着筒部71に形成されると共に、空間部78に連通する後述する第2縦溝79、及びケーシング63に形成されると共に、第2縦溝79に連通するケーシング溝65で構成されている。
押下ヘッド9は、平面視円形状の頂壁部70と、頂壁部70から下方に向けて延びると共にステム20の上端部に嵌合された装着筒部71と、頂壁部70から下方に向けて延びると共に装着筒部71を径方向外側から囲む外筒部72と、頂壁部70の外周縁部から下方に向けて延びると共に外筒部72を径方向外側から囲む外郭筒部73と、を備えた有頂筒状に形成されている。
外郭筒部73は、例えば装着キャップ4の周壁部12と略同径に形成されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、外郭筒部73の直径は適宜変更して構わない。外筒部72は、その内径がガイド筒部10の外径よりも大きく形成され、その下端部がガイド筒部10の上端部と略同等の高さに位置している。
外郭筒部73には、径方向外側に向けて突出し、その先端にノズル孔7が形成されたノズル筒部8が形成されている。
ノズル筒部8は、頂壁部70と一体となるように形成されていると共に、外郭筒部73の内側に延びて、外筒部72及び装着筒部71のうちステム20よりもノズル孔7側に位置する部分を径方向に貫くように、これら外筒部72及び装着筒部71に一体に接続されている。
図示の例では、ノズル筒部8は略水平に配設されている。よって、ノズル筒部8の中心軸線は、フォーマポンプ1の縦断面視で第1軸線O1に対して略直角に交差している。本実施形態では、ノズル筒部8の中心軸線(すなわちノズル軸)を第2軸線O2という。また、第2軸線O2に沿ってステム20側からノズル孔7側に向かう方向を前方といい、その反対方向を後方という。
図2に示すように、装着筒部71は、装着キャップ4におけるガイド筒部10の内側に上方から上下動可能に挿入され、ステム20の上端部を径方向外側から囲んでいる。装着筒部71のうちステム20よりも上方に位置する部分の内側には、先に述べたように発泡部材62におけるケーシング63の大径部63aが嵌合されている。これにより、装着筒部71は、ケーシング63を介してステム20の上端部に装着されている。
装着筒部71のうちケーシング63よりも上方に位置する部分の内周面には、径方向内側に向けて突出した縦リブ75が例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。
縦リブ75の下端部は、ケーシング63の大径部63aの上端開口端に対して上方から接触している。これにより、ケーシング63は、縦リブ75によって上方への抜け止めがされている。
装着筒部71の下端部には、下方に向けてさらに突出すると共に空気用シリンダ22における上側摺動筒部35を径方向外側から囲む垂下筒部76が形成されている。
垂下筒部76は、装着筒部71よりも内径が大きく形成され、その内周面は上側摺動筒部35に対して上下方向に摺動可能に接触している。装着筒部71の下端部と上側摺動筒部35との接続部分には、テーパ状の段差部77が形成されている。なお、垂下筒部76の下端部は、空気用ピストン21に形成された横リブ38の上方に一定の間隔をあけて配置されている。
段差部77は、上側摺動筒部35の上方に、垂下筒部76と横リブ38との上記間隔よりも僅かに大きい間隔をあけて配置されている。これにより、段差部77は押下ヘッド9の押下げに伴って上側摺動筒部35に対して徐々に接近するが、段差部77と上側摺動筒部35とが強く接触する前に、垂下筒部76の下端部を横リブ38に接触させることが可能とされている。これにより、垂下筒部76及び横リブ38を介して、押下ヘッド9の押下げ力を空気用ピストン21に伝えることができ、空気用ピストン21を下方に押下げることが可能とされている。
装着筒部71の段差部77と上側摺動筒部35の上端部との間には、ステム20に形成された第1縦溝52に連通する環状の空間部78が形成されている。
装着筒部71のうちステム20の上端部を径方向外側から囲む部分の内周面には、径方向外側に向かって僅かに窪み、且つ上下方向に沿って延びる第2縦溝79が周方向に間隔をあけて複数形成されている。第2縦溝79は、ケーシング溝65に連通していると共に、下方に開口して空間部78に連通している。なお、上記空間部78及び第2縦溝79は空気通路61の一部を構成する。
ノズル筒部8内と、装着筒部71内及び外筒部72内と、は隔壁部80によって仕切られている。隔壁部80は、ノズル筒部8を形成する壁部の一部を構成すると共に、後述する加圧用シリンダ83を形成する壁部の一部を構成する。
隔壁部80には、該隔壁部80を上下方向に貫通する第1連通孔81が形成されている。第1連通孔81は、第1軸線O1と略同軸に配置され、ノズル筒部8内と装着筒部71内とを連通している。これにより、発泡部材62で生成した泡状の内容液を、装着筒部71内から第1連通孔81を通じてノズル筒部8内に導くことが可能となる。
さらに押下ヘッド9は、第2連通孔(連通孔)82を通じてノズル筒部8内に連通する加圧用シリンダ83と、加圧用シリンダ83内に上下摺動可能に配設された加圧用ピストン84と、加圧用シリンダ83及び加圧用ピストン84で形成される加圧室85と、第2連通孔82を開閉する弁体86と、を備えている。
図2及び図3に示すように、加圧用シリンダ83は、装着筒部71、外筒部72及び隔壁部80で構成されている。
第2連通孔82は、隔壁部80のうち、装着筒部71と外筒部72との間に位置し、且つ装着筒部71よりも後方側に位置する部分に、隔壁部80を上下に貫通するように形成されている。これにより、ノズル筒部8内及び加圧用シリンダ83内は、第2連通孔82を通じて連通している。
第2連通孔82は、隔壁部80のうち装着筒部71よりも後方側に位置しているので、ノズル孔7に対して第2軸線O2方向の反対側(ノズル筒部8の軸方向の反対側)に配置されている。つまり、第2連通孔82は、ノズル孔7に対して第1軸線O1を挟んで径方向の反対側に配置されている。
さらに第2連通孔82は、隔壁部80に1つだけ形成されると共に、第1軸線O1方向から見た平面視で円形状とされ、且つノズル孔7の開口面積よりも小さい開口面積となるように形成されている。
本実施形態では、第2連通孔82の中心を上下に貫く中心軸線を第3軸線O3といい、第3軸線O3方向から見た平面視で第3軸線O3に交差する方向を径方向といい、第3軸線O3回りに周回する方向を周方向という。
図2及び図3に示すように、加圧用ピストン84は、隔壁部80よりも下方に配置されると共に、加圧用シリンダ83内に上下摺動可能に配設されている。
加圧用ピストン84は、環状のピストン壁部90と、ピストン壁部90の内周縁部から下方に向けて延びると共に、装着筒部71を径方向外側から囲むピストン筒部91と、を備え、第1軸線O1と同軸に配置されている。
ピストン壁部90の内周縁部には、上方に向かって突出すると共に、装着筒部71の外周面に上下摺動可能に嵌合する筒状の内リップ部92が形成されている。内リップ部92は、ピストン壁部90の内周縁部から上方に向かうにしたがって径方向内側に向けて延びるように形成され、装着筒部71の外周面に対して密に接触している。
ピストン壁部90の外周縁部には、上方に向かって突出すると共に、外筒部72の内周面に上下摺動可能に嵌合する筒状の外リップ部93が形成されている。外リップ部93は、ピストン壁部90の外周縁部から上方に向かうにしたがって径方向外側に向けて延びるように形成され、外筒部72の内周面に対して密に接触している。
なお、外リップ部93は、常時、外筒部72の内周面に対して密に接触している必要はなく、例えば加圧用シリンダ83内において加圧用ピストン84が最下降位置にあるときに、外リップ部93と外筒部72の内周面との間に隙間があくように構成しても構わない。この場合には、例えば外筒部72の内径を僅かに変化させることで実現することが可能である。
ピストン壁部90のうち、第2連通孔82の下方に位置する部分には、上方に向けて突出すると共に、後述する可動栓110を上下方向に相対移動可能にガイドするガイド部材94が形成されている。ガイド部材94は、該ガイド部材94を上下に貫通するガイド孔95が形成された円筒状に形成され、第3軸線O3と同軸に配置されている。
なお、ガイド部材94は、内リップ部92及び外リップ部93との間に隙間が確保されるように形成されている。ガイド孔95は、上方及び下方の双方向に開口している。
ピストン筒部91の下端部は、装着筒部71と装着キャップ4におけるガイド筒部10との間に配置されている。ガイド筒部10の上端部に形成された摺動突起13は、ピストン筒部91の外周面に対して一定の滑り抵抗(摺動抵抗)を確保した状態で上下摺動可能に接触している。
具体的には、ピストン筒部91と摺動突起13との間の摺動抵抗は、装着筒部71と内リップ部92との間の摺動抵抗と、外筒部72と外リップ部93との間の摺動抵抗とを加算した摺動抵抗よりも大きく設定されている。
これにより、押下ヘッド9を押下げ操作したときに、その初期段階において、加圧用ピストン84が下方移動することを抑制した状態で、加圧用ピストン84に対して押下ヘッド9を相対的に下方移動させることが可能となる。従って、押下ヘッド9を押下げ操作した初期段階では、加圧用ピストン84を加圧用シリンダ83内で相対的に上方移動させることができ、隔壁部80に対してピストン壁部90を相対的に接近させることが可能となる。
なお、押下ヘッド9の押下げ操作をさらに進め、加圧用ピストン84に対して、ピストン筒部91と摺動突起13との間の摺動抵抗を超える押下げ力が作用したときに、加圧用ピストン84はピストン壁部90に対して接近した状態を維持したまま、押下ヘッド9と共に下方移動する。
加圧用シリンダ83内のうち、装着筒部71、外筒部72、隔壁部80、及び加圧用ピストン84のピストン壁部90によって画成される環状空間が加圧室85とされている。よって、加圧室85は、第2連通孔82を通じてノズル筒部8内に連通している。
図2に示すように、ピストン筒部91の内周面には、径方向内側に向けて突出した第1支持突起100が例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。ただし、第1支持突起100は、ピストン筒部91の内周面の全周に亘って延びる環状に形成されていても構わない。
装着筒部71の外周面には、加圧用ピストン84を下方から支持し、押下ヘッド9が押下げ操作される前の待機状態において加圧室85の内容積を所定の内容積に維持する第2支持突起101が形成されている。
第2支持突起101は、径方向外側に向けて突出すると共に、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。ただし、第2支持突起101は、装着筒部71の外周面の全周に亘って延びる環状に形成されていても構わない。第2支持突起101は、ピストン筒部91に形成された第1支持突起100に対して下方から接触しており、加圧用ピストン84の全体を下方から支持している。
これにより、押下ヘッド9が押下げ操作される前の待機状態において、ピストン壁部90と隔壁部80とを上下方向に適切に離間させた状態で加圧用ピストン84を支持することができ、加圧室85の内容積を所定の内容積に維持することができる。
なお、第2支持突起101は、押下ヘッド9の押下げ操作に伴って第1支持突起100から離間するように下方移動するが、先に述べたように加圧用ピストン84は、ピストン筒部91と摺動突起13との間の摺動抵抗によって直ちに下方移動することがない。従って、第2支持突起101は、押下ヘッド9の押下げ時、第1支持突起100から離間して、第1支持突起100よりも下方に移動する。
さらに第2支持突起101は、押下ヘッド9の上方への復元移動に伴って第1支持突起100に接近するように移動する。その後、第2支持突起101は、第1支持突起100に対して下方から接触すると共に、ピストン筒部91と摺動突起13との間の摺動抵抗を超える押上げ力で第1支持突起100を介して加圧用ピストン84を押上げる。これにより、押下ヘッド9の上方への復元移動に伴って、加圧用ピストン84を元の位置に復帰させることが可能となる。
装着筒部71とピストン筒部91との間には、押下ヘッド9に対する加圧用ピストン84の周方向位置を位置決めするための位置決め部材105が設けられている。
具体的には、装着筒部71のうち、第2支持突起101よりも下方に位置する部分の外周面には、径方向内側に向かって凹む縦長の位置決め溝106が形成されている。図示の例では、位置決め溝106は、装着筒部71の後部側に形成されていると共に、垂下筒部76の外周面まで延びて下方に開口している。ただし、位置決め溝106は、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
これに対して、ピストン筒部91の下端部側の内周面には、径方向内側に向けて突出すると共に、位置決め溝106内に上下移動可能に嵌合した縦長の位置決めリブ107が形成されている。位置決めリブ107は、位置決め溝106に対して周方向に係止された状態で、位置決め溝106内に上下移動可能に嵌合されている。
位置決め溝106内に位置決めリブ107が嵌合していることで、押下ヘッド9に対する加圧用ピストン84の周方向位置を位置決めすることができ、第2連通孔82及びガイド部材94を第3軸線O3上に配置させた状態で、第2連通孔82の下方にガイド部材94を適切に配置させることが可能となる。なお、位置決め溝106及び位置決めリブ107が位置決め部材105を構成する。
ただし、位置決め部材105は、上述した場合に限定されるものではなく、例えば位置決め溝106をピストン筒部91の内周面に形成し、位置決めリブ107を装着筒部71の外周面に形成しても構わない。
上述のように構成された加圧用ピストン84は、押下ヘッド9に対して下方から組み合わされることで加圧用シリンダ83内に配置されている。この場合には、位置決め溝106内に位置決めリブ107を下方から挿入させながら、押下ヘッド9に対して加圧用ピストン84を下方から組み合わせれば良い。なお、第1支持突起100は第2支持突起101を下方から乗り越え可能とされている。
図2及び図3に示すように、弁体86は、第2連通孔82を通じたノズル筒部8内と加圧室85内との連通を許容する許容状態と、第2連通孔82を通じたノズル筒部8内と加圧室85内との連通を遮断する遮断状態と、を切り換える。弁体86は、押下ヘッド9を押下げ操作としたときに、第2連通孔82を閉塞して遮断状態に移行し、且つ押下ヘッド9がステム20と共に上方に復元移動したときに、第2連通孔82を開放して許容状態に移行する。
弁体86は、加圧室85内に上下移動可能に配置された可動栓110を備えている。
可動栓110は、加圧室85内のうち、第2連通孔82の下方に配置され、且つ第3軸線O3と同軸に配置されている。可動栓110は、上下方向に延びた軸状の栓本体111と、栓本体111の外周面から径方向外側に向けて突出した環状のフランジ片112と、を備えている。
栓本体111の上端部には、上方に向けて突出すると共に、第2連通孔82を下方から閉塞可能な閉塞突起113が形成されている。
閉塞突起113は、上方に向かうにしたがって漸次縮径した三角錐状に形成され、その最大径は第2連通孔82の直径よりも大きい。そのため、閉塞突起113は、第2連通孔82内に下方から入り込みながら隔壁部80に対して接触したときに、第2連通孔82の開口周縁部に対して、その全周に亘って密に接触し、第2連通孔82を閉塞することが可能とされている。
なお、閉塞突起113は、押下ヘッド9が押下げ操作される前の待機状態にある場合には、その最上端部が第2連通孔82内に下方から入り込んだ状態で、第2連通孔82を開放している。
栓本体111の下端部は、ガイド部材94のガイド孔95内に上下方向に相対移動可能に密に嵌合されている。これにより、可動栓110の全体は、ガイド部材94によってガイドされており、がたつき少なく安定して上下移動することが可能とされている。
そして、栓本体111とガイド孔95との間には一定のシール性が確保されている。さらに、栓本体111とガイド孔95との間には、一定の摺動抵抗が確保されており、可動栓110が自重によってガイド部材94に対して下方移動してしまうことを抑制している。これにより、可動栓110は、外力が作用しない限り、上述したように第2連通孔82を開放した状態でガイド部材94に支持されている。
フランジ片112は、栓本体111の上端部側に形成され、隔壁部80との間に隙間をあけた状態で隔壁部80よりも下方に配置されている。フランジ片112には、該フランジ片112を上下に貫通する第3連通孔114が、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図示の例では、栓本体111は下方に開口した有頂筒状に形成されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えば中実の円柱状に栓本体111を形成しても構わない。
上述のように構成された可動栓110は、押下ヘッド9が押下げ操作される前の待機状態にある場合には第2連通孔82を開放しており、押下ヘッド9が押下げ操作されたときに、第2連通孔82を閉塞した状態で押下ヘッド9と共に下方移動し、且つ押下ヘッド9が上方に復元移動するときに隔壁部80から離間して第2連通孔82を開放する。これについては、後に詳細に説明する。
図3に示すように、加圧用シリンダ83には、押下ヘッド9の上方への復元移動に伴って可動栓110を上方に押上げる押上げ突起115が形成されている。図示の例では、押上げ突起115は4つ形成されている。
2つの押上げ突起115は、装着筒部71の内周面及び外筒部72の外周面にそれぞれ形成され、残り2つの押上げ突起115は、隔壁部80から下方に向けて延びるように形成されると共に可動栓110を挟んで第1軸線O1を中心として周方向に向かい合う一対のサポート壁部116の対向面にそれぞれ形成されている。これら4つの押上げ突起115は、第3軸線O3を中心として周方向に延びるように形成されていると共に、フランジ片112に対して下方から接触している。
装着筒部71に形成されている押上げ突起115は、装着筒部71のうちフランジ片112の下方に位置する部分の外周面から径方向外側に向かって突出するように形成されている。外筒部72に形成されている押上げ突起115は、外筒部72のうちフランジ片112の下方に位置する部分の内周面から径方向内側に向かって突出するように形成されている。
一対のサポート壁部116は、隔壁部80からフランジ片112よりも下方に延びるように形成されていると共に、第3軸線O3を中心として周方向に延びる平面視円弧状に形成されている。押上げ突起115は、サポート壁部116の対向面のうちフランジ片112の下方に位置する部分から可動栓110側に向かって突出するように形成されている。
4つの押上げ突起115は、フランジ片112に対して下方から接触することで、押下ヘッド9の上方への復元移動に伴って可動栓110の全体を上方に押上げると共に、押下ヘッド9が待機状態にある場合には可動栓110の全体を下方から支持している。
上述のように構成された可動栓110は、押下ヘッド9に対して下方から組み合わされることで加圧用シリンダ83内に配置されている。なお、フランジ片112は押上げ突起115を下方から乗り越え可能とされている。
なお、押下ヘッド9に対して加圧用ピストン84を組み合わせる前に、可動栓110を加圧用シリンダ83内に組み合わせても構わないし、ガイド部材94に可動栓110を先に組み合わせた後、押下ヘッド9に対して可動栓110が組み合わされた加圧用ピストン84を組み合わせても構わない。
図2に示すように、隔壁部80には、下方に向けて突出すると共に加圧室85内に入り込む押下げ突起120が形成されている。
押下げ突起120は、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されていると共に、可動栓110に対して干渉しない位置に形成されている。押下げ突起120は、押下ヘッド9を押下げ操作して、可動栓110における栓本体111がガイド孔95内に深く入り込んだときに、加圧用ピストン84のピストン壁部90に対して上方から接触可能とされている。これにより、押下げ突起120を利用して、加圧用ピストン84に対して、ピストン筒部91と摺動突起13との間の摺動抵抗を超える押下げ力を作用させることが可能とされている。
(フォーマポンプの作用)
次に、上述のように構成されたフォーマポンプ1を使用する場合について説明する。
図1〜図3に示すように、押下ヘッド9を押下げ操作する前の待機状態では、ステム20のフランジ部50が空気用ピストン21における内筒31の下端部に下方から接触していると共に、押下ヘッド9における垂下筒部76が空気用ピストン21の横リブ38の上方に待機している。また、ボール弁54が弁座53に着座している。
さらに、可動栓110が押上げ突起115によって下方から支持された状態で、第2連通孔82を開放している。これにより、ノズル筒部8内と加圧室85内とは、第2連通孔82を通じて連通している。また、加圧用ピストン84は、第2支持突起101によって下方から支持された状態とされている。
泡状の内容液を吐出する場合には、図2に示す状態から押下ヘッド9を押下げ操作する。すると、押下ヘッド9の押下げに伴って装着筒部71が下方移動するので、それに追従してステム20及び液用ピストン23が下方移動すると共に、コイルばね45が圧縮変形しながら下方に移動する。
装着筒部71が下方移動することで、段差部77が空気用ピストン21の上側摺動筒部35に接近するように下方移動すると共に、垂下筒部76が空気用ピストン21の横リブ38に接近するように下方移動する。このとき、空気用ピストン21は、垂下筒部76が横リブ38に接触するまでは、下方移動しない。そのため、ステム20のフランジ部50は、空気用ピストン21における内筒31の下端部から離れるように下方移動するので、フランジ部50と内筒31の下端部との隙間に隙間が形成される。従って、この隙間を通じて空気用シリンダ22内と第1縦溝52とが連通する。
また、液用ピストン23の下方移動に伴い、図1に示す下部弁体43が下方移動し、液用シリンダ24の下端開口部に着座して該下端開口部を閉塞する。すると、液用ピストン23の上端部が弁部材41の上部弁体42から相対的に下方に離反し、液用シリンダ24内とステム20内とが連通する。
そして、押下ヘッド9をさらに押下げ操作すると、垂下筒部76が空気用ピストン21の横リブ38に対して上方から接触するので、空気用ピストン21が押下ヘッド9の押下げに伴って下方移動する。このとき、空気用ピストン21は、ピストン用弁体34が空気孔37を閉塞したままの状態で下方移動する。また、フランジ部50と内筒31の下端部との間に隙間が形成された状態のまま、空気用ピストン21はステム20と共に下方移動する。
なお、装着筒部71の段差部77と空気用ピストン21の上側摺動筒部35とは、互いに強く押し当たることなく僅かに接触した状態とされている。
空気用ピストン21が下方移動することで、空気用シリンダ22内において空気用ピストン21よりも下方に位置する下室内の空気が圧縮され、該下室内の圧力が上昇する。従って、下室内の空気を、図4に示す矢印P1に示す如くフランジ部50と内筒31の下端部との間に形成された隙間を通じて第1縦溝52内に供給することができ、空気通路61を通じて気液混合室60内に供給することができる。
さらに、弁部材41の下部弁体43が液用シリンダ24の下端開口部を閉塞した状態で、液用ピストン23が下方移動するので、液用シリンダ24内の圧力を上昇させることができる。これにより、液用シリンダ24内の内容液をステム20内に供給することができると共に、さらにボール弁54を弁座53から上方に離反させながら、気液混合室60内に内容液を供給することができる。
従って、造泡部6によって内容液と空気とを混合させながら発泡させて泡状の内容液を生成することができる。
具体的には、気液混合室60内に内容液及び空気をそれぞれ供給することで、気液混合室60内で内容液及び空気を合流させて混合させることができ、気液混合体にすることができる。すると、気液混合体は、発泡部材62の内部に流れ込んで発泡すると共に、2つの発泡エレメント64のメッシュ部材64bを順次通過することで、きめの細かい所定の泡状にとなる。これにより、泡状の内容液を生成することができる。
そして生成した泡状の内容液を、第1連通孔81を通じて装着筒部71内からノズル筒部8内に供給することができる。その結果、ノズル孔7を通じて泡状の内容液を外部(前方)に向けて吐出することができる。
内容液の吐出終了後、押下ヘッド9の押下げを解除すると、図5に示すように、コイルばね45の弾性復元力により押下ヘッド9、ステム20、空気用ピストン21及び液用ピストン23を上方移動させることができる。これにより、さらなる上方移動によって、押下ヘッド9、ステム20、空気用ピストン21及び液用ピストン23を元の状態に復帰させることができる。
詳細には、コイルばね45の弾性復元力によって液用ピストン23と共にステム20が上方移動する。これにより、ステム20のフランジ部50が空気用ピストン21における内筒31の下端部に下方から接触するので、空気用ピストン21がステム20と共に上方移動する。その結果、押下ヘッド9、ステム20、空気用ピストン21及び液用ピストン23を元の状態に復帰させることができる。
なお、液用ピストン23が上方移動することで、液用ピストン23の上端部が弁部材41の上部弁体42に接触し、液用シリンダ24内とステム20内との連通を遮断すると共に、弁部材41を上方移動させる。これにより、弁部材41の下部弁体43が液用シリンダ24の下端開口部から上方に離反して、該下端開口部を開放する。
さらに、ボール弁54が弁座53に着座した状態で液用ピストン23が上方移動することで、液用シリンダ24内が負圧になるので、容器体2の内容液を、下端開口部を通じて液用シリンダ24内に吸い上げることができ、次の吐出に備えることができる。
なお、押下ヘッド9が押下げ操作する前の待機状態に復帰した際、すなわち押下ヘッド9が最上昇位置に位置した際、液用ピストン23の上端部が弁部材41の上部弁体42に接触した状態が維持されており、液用シリンダ24内とステム20内との連通が遮断されている。従って、フォーマポンプ1の非使用状態時に、例えば容器体2の内圧が何等かの理由で上昇したとしても、内容液がノズル孔7から不意に吐出されてしまうことを防止することができる。
さらに、空気用ピストン21がステム20と共に上方移動する際、図5に示すように、フランジ部50と内筒31の下端部との間の隙間は閉じているので、空気用シリンダ22内は減圧される。そのため、ピストン用弁体34を図5に示す矢印P2に示す如く開弁させることができ、空気孔37を開放させることができる。これにより、空気孔37を通じて外部から空気用シリンダ22内に空気を引き込むことができ、空気置換を行うことができる。
ところで、泡状の内容液を吐出するにあたって押下ヘッド9を押下げ操作すると、図6に示すように、弁体86が第2連通孔82を閉塞して、第2連通孔82を通じたノズル筒部8内と加圧室85内との連通を遮断する。これにより、加圧室85内が密閉された状態となる。また、図7に示すように、押下ヘッド9のさらなる押下げ操作によって、加圧用ピストン84が加圧用シリンダ83内を相対的に上方移動して隔壁部80に対して接近するので、密閉された加圧室85内の空気を圧縮させることができる。
詳細に説明する。
図2及び図3に示す状態から押下ヘッド9を押下げ操作すると、図6に示すように隔壁部80が可動栓110に対して接近するように下方移動する。このとき可動栓110は、栓本体111とガイド部材94との間の摺動抵抗によって自重により下方移動することが抑制されているので、可動栓110は下方移動することなく静止している。従って、図6に示すように、隔壁部80が可動栓110に対して接近するように下方移動すると共に、押上げ突起115が可動栓110のフランジ片112から離間するように下方移動する。
隔壁部80が可動栓110に対して接近することで、可動栓110における閉塞突起113が第2連通孔82の開口周縁部に対して下方から密に接触し、第2連通孔82を閉塞する。これにより、第2連通孔82を通じたノズル筒部8内と加圧室85内との連通を遮断することができ、加圧室85内を密閉することができる。
さらに、隔壁部80と閉塞突起113とが接触することで、可動栓110に対して、栓本体111とガイド部材94との間の摺動抵抗を超える押下げ力を作用させることができる。従って、押下ヘッド9のさらなる押下げ操作に伴って、可動栓110を押下げることができ、第2連通孔82を閉塞した状態のまま、可動栓110を押下ヘッド9と共に下方移動させることができる。
上述した押下ヘッド9の押下げ時、加圧用ピストン84は、ピストン筒部91と摺動突起13との間の摺動抵抗によって、下方移動が抑制されている。従って、図7に示すように、加圧用ピストン84は、加圧用シリンダ83内を相対的に上方移動した状態となり、隔壁部80及びピストン壁部90は接近する。これにより、密閉された加圧室85内の空気を圧縮することができる。また、可動栓110の栓本体111は、ガイド部材94のガイド孔95内に深くに入り込んだ状態となる。
なお、可動栓110の栓本体111がガイド孔95内に深く挿入されると、隔壁部80に形成された押下げ突起120がピストン壁部90に対して上方から接触する。これにより、押下げ突起120を介して加圧用ピストン84に、ピストン筒部91と摺動突起13との間の摺動抵抗を超える押下げ力を作用させることができる。
従って、これ以降、図4及び図8に示すように、押下ヘッド9の押下げ操作に伴って、加圧室85内を加圧した状態を維持したまま、加圧用ピストン84をガイド筒部10の上端部付近まで下方移動させることができる。また、押下ヘッド9の押下げ操作によって、先に述べたようにノズル孔7から泡状の内容液を外部に吐出することができる。
そして、泡状の内容液の吐出後、先に述べたように、押下ヘッド9の押下げの解除によって押下ヘッド9が上方に復元移動すると、図9に示すように、弁体86が第2連通孔82を開放して、第2連通孔82を通じたノズル筒部8内と加圧室85内との連通を許容する。詳細には、押下ヘッド9の上方への復元移動に伴って隔壁部80が可動栓110から離間するように上方移動するので、可動栓110の閉塞突起113が隔壁部80から離間して第2連通孔82を開放する。
従って、加圧室85内で圧縮した空気を、図9に示す矢印P3のように、第3連通孔114及び第2連通孔82を通じてノズル筒部8内に勢いよく放出することができ、ノズル筒部8内に残っている泡状の内容液をノズル孔7に向けて押し出すことができる。従って、ノズル筒部8内に泡状の内容液を残留させ難くすることができるので、ノズル孔7から泡状の内容液が垂れ落ちることを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態のフォーマポンプ1によれば、ノズル孔7から泡状の内容液が垂れ落ちることを抑制することができる。
従来のフォーマポンプでは、例えば吐出後の時間経過等によって泡が液化し、例えば粘性を有する液体よりも流動性が高くなり、ノズル孔7から垂れ落ち易い状態になる場合がある。しかしながら、本実施形態のフォーマポンプ1によれば、泡状の内容液を吐出した直後に、加圧室85で圧縮された空気を利用して、ノズル筒部8内に残っている泡状の内容液をノズル筒部8内から押し出すので、内容液が垂れ落ちることを効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態のフォーマポンプ1によれば、例えばノズル筒部8で泡状の内容液が固化する等といった不都合が生じ難いうえ、ノズル筒部8の向きを、液だれを考慮して水平にするのではなく、下向きにすることも可能となる。
なお、加圧室85で圧縮された空気をノズル筒部8内に放出した後、図9に示すように、押下ヘッド9の上方への復元移動に伴って、押上げ突起115が可動栓110のフランジ片112に対して下方から接触すると共にフランジ片112を介して可動栓110を上方に押上げる。このとき、加圧用ピストン84は、ピストン筒部91と摺動突起13との間の摺動抵抗によって、上方移動が抑制されている。従って、押下ヘッド9は、加圧用ピストン84に対して相対的に上方移動する。つまり、加圧用ピストン84は、加圧用シリンダ83内を相対的に下方移動する。
これらのことにより、押下ヘッド9の上方への復元移動に伴って、可動栓110をガイド部材94に対して上方移動させることができ、可動栓110の栓本体111をガイド部材94のガイド孔95内から上方に引く抜くことができる。
また、押下ヘッド9が加圧用ピストン84に対して相対的に上方移動するので、押下ヘッド9に形成された第2支持突起101が、加圧用ピストン84に形成された第1支持突起100に対して下方から徐々に接近する。そして、可動栓110の栓本体111がガイド孔95内から上方に引き抜かれる直前で、第2支持突起101が第1支持突起100に下方から接触する。従って、これ以降、押下ヘッド9の上方への復元移動に伴って、第2支持突起101が加圧用ピストン84を上方に押上げるので、加圧用ピストン84を上方に向けて復元移動させることができる。
これらのことから、押下ヘッド9、可動栓110及び加圧用ピストン84を、図2に示すように、それぞれ押下げ操作する前の元の位置に復帰させることができ、次回の押下ヘッド9の押下げに備えることができる。
さらに、本実施形態のフォーマポンプ1によれば、隔壁部80に第2連通孔82を1つだけ形成しているので、加圧室85内で圧縮した空気を第2連通孔82から集中的に勢いよくノズル筒部8内に放出することができる。しかも、第2連通孔82の開口面積は、ノズル孔7の開口面積よりも小さいので、加圧室85内で圧縮した空気を、第2連通孔82を通じて高速且つ高圧状態でノズル筒部8内に放出することができる。
従って、ノズル筒部8内に残っている泡状の内容液をノズル孔7に向けて効果的に押し出すことができる。
さらに、第2連通孔82はノズル孔7に対してノズル筒部8の軸方向の反対側に配置、すなわちノズル孔7に対して第1軸線O1を挟んだ径方向の反対側に配置されているので、第2連通孔82を通じて加圧室85内からノズル筒部8内に放出した空気を、ノズル筒部8の軸方向に沿って広範囲に亘って流すことができる。従って、ノズル筒部8内から泡状の内容液をより効果的に押し出すことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態では、可動栓110を有する弁体86としたが、弁体86の構成はこの場合に限定されるものではなく、他の構成を採用することも可能である。いずれにしても、第2連通孔82を通じたノズル筒部8内と加圧室85内との連通を許容する許容状態と、第2連通孔82を通じたノズル筒部8内と加圧室85内との連通を遮断する遮断状態とを切り換えることができれば、弁体をどのように構成しても構わない。
ただし、上記実施形態のように、可動栓110を利用する場合には、加圧室85内に上下移動可能に可動栓110を配置するだけの簡便な構成で弁体86を構成できるので、例えば隔壁部80に対して弁体を一体的に取り付けるように構成する場合よりも、構成を簡略化することができる。
さらに、ガイド部材94を利用して可動栓110をガイドできるので、押下ヘッド9の動きに対応して可動栓110をがたつき少なく安定して上下移動させることができる。従って、可動栓110を利用して第2連通孔82を確実に閉塞して加圧室85内を適切に加圧することができると共に、第2連通孔82を速やかに開放して加圧室85内で圧縮した空気をノズル筒部8内にスムーズに放出することができる。
さらに、造泡部6の構成は上記実施形態に限定されるものではなく、空気用シリンダ22からの空気と液用シリンダ24からの内容液とを利用して泡状の内容液を生成できれば、その他の構成を適宜採用しても構わない。
1…フォーマポンプ
2…容器体
3…容器体の口部
6…造泡部
7…ノズル孔
8…ノズル筒部
9…押下ヘッド
20…ステム
21…空気用ピストン
22…空気用シリンダ
23…液用ピストン
24…液用シリンダ
80…隔壁部
82…第2連通孔(連通孔)
83…加圧用シリンダ
84…加圧用ピストン
85…加圧室
94…ガイド部材
110…可動栓
115…押上げ突起

Claims (6)

  1. 内容液が収容された容器体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムと、
    内容液を外部に吐出するノズル孔が形成されたノズル筒部を有し、前記ステムの上端部に装着された押下ヘッドと、
    前記ステムの上下動に連係する液用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された液用シリンダと、
    前記ステムの上下動に連係する空気用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された空気用シリンダと、
    前記液用ピストンの下方移動によって前記液用シリンダ内から供給された内容液、及び前記空気用ピストンの下方移動によって前記空気用シリンダ内から供給された空気を利用して泡状の内容液を生成する造泡部と、を備え、
    前記押下ヘッドは、
    前記ノズル筒部内に連通する連通孔が形成された隔壁部を有する加圧用シリンダと、
    前記隔壁部よりも下方に配置されると共に、前記加圧用シリンダ内に上下摺動可能に配設された加圧用ピストンと、
    前記加圧用シリンダ及び前記加圧用ピストンにより形成される加圧室と、
    前記連通孔を通じた前記ノズル筒部内と前記加圧室内との連通を許容する許容状態と、前記連通孔を通じた前記ノズル筒部内と前記加圧室内との連通を遮断する遮断状態と、を切り換える弁体と、を備え、
    前記加圧用ピストンは、前記押下ヘッドが前記ステムと共に下方移動したときに、前記加圧用シリンダ内を相対的に上方移動して前記隔壁部に対して接近し、
    前記弁体は、前記押下ヘッドが前記ステムと共に下方移動したときに、前記連通孔を閉塞して前記遮断状態に移行し、且つ前記押下ヘッドが前記ステムと共に上方に復元移動したときに、前記連通孔を開放して前記許容状態に移行することを特徴とするフォーマポンプ。
  2. 請求項1に記載のフォーマポンプにおいて、
    前記弁体は、前記加圧室内に上下移動可能に配置された可動栓を備え、
    前記可動栓は、前記押下ヘッドが前記ステムと共に下方移動したときに、前記連通孔を閉塞した状態で前記押下ヘッドと共に下方移動し、且つ前記押下ヘッドが前記ステムと共に上方に復元移動したときに、前記隔壁部から離間して前記連通孔を開放し、
    前記加圧用シリンダには、前記押下ヘッドの上方への復元移動に伴って前記可動栓を上方に押上げる押上げ突起が形成されている、フォーマポンプ。
  3. 請求項2に記載のフォーマポンプにおいて、
    前記加圧用ピストンには、前記可動栓を上下方向に相対移動可能にガイドするガイド部材が設けられている、フォーマポンプ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のフォーマポンプにおいて、
    前記連通孔は、前記隔壁部に1つだけ形成されている、フォーマポンプ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のフォーマポンプにおいて、
    前記連通孔の開口面積は、前記ノズル孔の開口面積よりも小さい、フォーマポンプ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のフォーマポンプにおいて、
    前記連通孔は、前記ノズル孔に対して前記ノズル筒部の軸方向の反対側に配置されている、フォーマポンプ。
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