JP6945408B2 - フォーマポンプ - Google Patents

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本発明は、フォーマポンプに関する。
従来から、例えば下記特許文献1で示されるように、内容液が収容された容器体の口部に装着され、内容液を泡状に吐出するフォーマポンプが知られている。
このフォーマポンプは、ステムを有するポンプ、及びステムの上端部に装着され、ノズル孔が形成されたノズル筒部を有する押下ヘッドを備えている。ポンプは、ステムの上下動に連係する液用ピストンが内部に収容された液用シリンダと、ステムの上下動に連係する空気用ピストンが内部に収容された空気用シリンダと、液用シリンダからの内容液と空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、混合した内容液及び空気を発泡させる発泡ユニットと、を備えている。
特開平9−124063号公報
しかしながら上記従来のフォーマポンプでは、気液混合室及び発泡ユニットがステムの内側に配設されているので、内容液が気液混合室内に連通している空気用流路を通じて空気用シリンダ内に進入するおそれがあり、吐出性に影響を与える可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、内容液が空気用シリンダ内に進入することを抑制でき、良好な吐出性を有するフォーマポンプを提供することである。
(1)本発明に係るフォーマポンプは、内容液が収容された容器体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムと、内容液を外部に吐出するノズル孔が形成されたノズル筒部を有し、前記ステムの上端部に装着された押下ヘッドと、前記ステムの上下動に連係する液用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された液用シリンダと、前記ステムの上下動に連係する空気用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された空気用シリンダと、前記液用ピストンの下方移動によって前記液用シリンダ内から供給された内容液、及び前記空気用ピストンの下方移動によって前記空気用シリンダ内から供給された空気を利用して泡状の内容液を生成する造泡部と、前記空気用シリンダ内から前記造泡部に空気を供給する空気用流路と、を備え、前記造泡部は、前記ノズル筒部内に配設され、前記造泡部は、内容液が流通するスピン溝、及び前記スピン溝を通過した内容液を、前記ノズル孔に向けて吐出させる吐出孔が形成されたノズルチップを備え、前記ノズル筒部は、内容液を前記スピン溝内に供給し、前記空気用流路は、前記ノズル筒部内に設けられ、前記空気用シリンダ内からの空気を、前記吐出孔から吐出された内容液に対して供給する案内通路を備え、前記案内通路は、前記ノズル筒部のノズル軸に対して垂直な方向に開口している
本発明に係るフォーマポンプによれば、押下ヘッドを押し下げてステムを下方移動させると、ステムの下方移動に連係して液用ピストン及び空気用ピストンが下方移動するので、液用シリンダ及び空気用シリンダの内圧を高めて、液用シリンダ内の内容液及び空気用シリンダ内の空気をそれぞれ造泡部に供給することができる。これにより、造泡部によって、例えば内容液と空気とを混合させながら発泡させることができ、泡状の内容液を生成することができる。その結果、ノズル孔を通じて生成した泡状の内容液を外部に向けて吐出することができる。
特に、造泡部がノズル筒部内に配設されているので、造泡部に空気用シリンダからの空気を供給する空気用流路を、ノズル筒部内で開口するように設計することができる。これにより、従来とは異なり、ステム内から空気用流路を通じて空気用シリンダ内に内容液が進入することを抑制することができる。その結果、良好な吐出性を得ることができる。
さらに、供給口はノズル軸に対して垂直な方向に開口しているので、造泡部において内容液と空気とが垂直に交わるように、内容液及び空気を混合させることができる。従って、両者をバランス良く混合させながら発泡させることができ、泡状の内容液を効率良く生成することができる。
さらに、スピン溝を利用して内容液を旋回させることができるので、スピンがかかった内容液を吐出孔から霧状に吐出させることができる。そして、霧状に吐出された内容液に対して空気用シリンダ内から供給された空気を吹き付けるように供給して互いを混合させることができる。従って、綺麗に整泡された内容液(すなわち均一なサイズの泡に整えられた内容液)を生成することができる。そのため、吐出した内容液の泡の状態を長期に亘って維持し易く、多様な使い方を行える付加価値の高い高性能なフォーマポンプとすることができる。
また、従来のメッシュを含む発泡ユニットが不要となるので、メッシュが目詰まりする等といった不都合が生じることがない。従って、安定した吐出を行うことができる。
)前記ノズル筒部は、前記ステムから前記容器体の径方向の一方向側に向けて延びていても良い。
この場合には、ノズル筒部を略水平に配設することができるので、例えば造泡部に内容液が触れ続ける等といったことを抑制することができ、造泡部に対する内容液の接触を抑え易い。従って、造泡部を清浄に維持し易く、長期に亘って安定して泡状の内容液を生成することができる。
本発明によれば、内容液が空気用シリンダ内に進入することを抑制でき、良好な吐出性を有するフォーマポンプとすることができる。
本発明に係るフォーマポンプの第1実施形態を示す縦断面図である。 図1に示すフォーマポンプにおける押下ヘッドの周辺を拡大した縦断面図である。 図2に示す状態から押下ヘッドを押し下げている状態を示す縦断面図である。 吐出終了後、押下ヘッドが上方に戻り始めている状態を示す縦断面図である。 本発明に係るフォーマポンプの第2実施形態を示す図であって、押下ヘッドの周辺を拡大した縦断面図である。 本発明に係るフォーマポンプの第3実施形態を示す図であって、押下ヘッドの周辺を拡大した縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るフォーマポンプの第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している場合がある。
図1及び図2に示すように、本実施形態のフォーマポンプ1は、内容液が収容された有底筒状の容器体2の口部3に装着キャップ4を介して装着されたポンプ5と、内容液を外部に吐出する第1ノズル孔(ノズル孔)6が形成されたノズル筒部7を有する押下ヘッド8と、を備えている。
本実施形態では、容器体2の中心軸線を第1軸線O1とし、第1軸線O1に沿って押下ヘッド8側を上側、その反対側を下側という。また、第1軸線O1方向から見た平面視で、第1軸線O1に交差する方向を径方向といい、第1軸線O1回りに周回する方向を周方向という。
装着キャップ4は、上方に向けてガイド筒部10が立設された天壁部11、及び天壁部11の外周縁部から下方に向けて延びると共に、容器体2の口部3を径方向外側から囲む周壁部12を備えた筒状に形成され、第1軸線O1と同軸に配置されている。
周壁部12の内周面には、容器体2の口部3に形成された第1ねじ部13(例えば雄ねじ部)に螺合する第2ねじ部14(例えば雌ねじ部)が形成されている。これにより、装着キャップ4は、容器体2の口部3に装着されている。
ただし、装着キャップ4の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば容器体2の口部3に装着キャップ4をアンダーカット嵌合することで装着しても構わない。
ポンプ5は、容器体2の口部3に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム20と、押下ヘッド8及びステム20の上下動に連係した空気用ピストン21が内部に上下摺動可能に収容された空気用シリンダ22と、押下ヘッド8及びステム20の上下動に連係した液用ピストン23が内部に上下摺動可能に収容された液用シリンダ24と、を備えている。
液用シリンダ24及び空気用シリンダ22はそれぞれ円筒状に形成されている。図示の例では液用シリンダ24の上端開口部と空気用シリンダ22の下端開口部とが一体に連設されることで、液用シリンダ24及び空気用シリンダ22が一体に形成されている。
具体的には、空気用シリンダ22は有底筒状に形成され、その底面に筒状の液用シリンダ24が空気用シリンダ22の内部と連通した状態で連結されている。つまり、大径の空気用シリンダ22の下側に小径の液用シリンダ24が連設されている。ただし、液用シリンダ24と空気用シリンダ22とをそれぞれ別体に構成したうえで、例えば両者を係止する等して一体に繋げても構わない。
空気用シリンダ22の上端部は、装着キャップ4における周壁部12及び天壁部11の内面にそれぞれ密に接した状態で連結されていると共に、容器体2の口部3の上端開口縁と天壁部11との間に挟まれている。これにより、液用シリンダ24及び空気用シリンダ22は、装着キャップ4から垂下した状態で容器体2の内側に配置されている。
空気用ピストン21は、多段筒状に形成された外筒30、外筒30の内側に配置された内筒31、及び外筒30の上端部と内筒31の外周面とを連結する環状の連結板32を有し、第1軸線O1と同軸に配設されたピストン本体33と、内筒31の外側に嵌合された筒状のピストン用弁体34と、を備えている。
内筒31の内側には、該内筒31に対して上下動可能にステム20が挿入されている。内筒31の上端部には、上方に向けてさらに延びるように上側摺動筒部35が形成されている。上側摺動筒部35は、後述する押下ヘッド8における垂下筒部65の内側に下方から入り込むと共に、垂下筒部65の内周面に対して例えば密に摺接している。
外筒30の下端部には、空気用シリンダ22の内周面に対して例えば密に摺接する下側摺動筒部36が形成されている。下側摺動筒部36は、上下方向の中央部から上方及び下方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、上下方向の両端部に位置するリップ部36aを備えている。リップ部36aが空気用シリンダ22の内周面に対して密に摺接している。これにより、リップ部36aと空気用シリンダ22の内周面との間には、シール性が確保されている。
連結板32には、該連結板32を上下方向に貫通する空気孔37が例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。ピストン用弁体34は、これら空気孔37を下方から開放可能に閉塞している。
液用ピストン23は、筒状に形成され、第1軸線O1と同軸に配置されている。液用ピストン23の上端部側は、ステム20の内側に下方から入り込んでいる。液用ピストン23の下端部には、ステム20よりも下方に配置されると共に、液用シリンダ24の内周面に対して例えば密に摺接する摺動筒部40が形成されている。
摺動筒部40は、上下方向の中央部から上方及び下方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、上下方向の両端部に位置するリップ部40aを備えている。リップ部40aが液用シリンダ24の内周面に対して密に摺接している。これにより、リップ部40aと液用シリンダ24の内周面との間には、シール性が確保されている。
液用ピストン23及び液用シリンダ24の内部には、棒状の弁部材41が第1軸線O1と同軸に配設されている。弁部材41は、その上端部が中空逆円錐状に形成された上部弁体42とされていると共に、その下端部が液用シリンダ24内の下端開口部に対して離反可能に着座する下部弁体43とされている。上部弁体42は、液用シリンダ24内とステム20内との連通及びその遮断を切換える切換弁とされている。
液用ピストン23と液用シリンダ24の下端部との間には、コイルばね45が上下方向に圧縮状態で配設されている。コイルばね45は、液用ピストン23を下方から上方付勢状態で下方移動可能に支持している。
ステム20は、筒状に形成され、空気用ピストン21の内筒31の内側に第1軸線O1と同軸に配置されている。ステム20は、装着キャップ4のガイド筒部10よりも上方に突出し、且つ空気用ピストン21よりも下方に突出するように第1軸線O1に沿って延びている。ステム20の下端部は、液用ピストン23の上端部に密に嵌合されている。これにより、ステム20は液用ピストン23を介してコイルばね45に支持され、コイルばね45によって上方付勢状態で下方移動可能とされている。
ステム20の外周面のうち空気用ピストン21の内筒31の下方に位置する部分には、径方向外側に向けて張り出すように突出した環状のフランジ部50が形成されている。フランジ部50は、押下ヘッド8を押下する前の待機状態では、空気用ピストン21の内筒31の下端部に下方から当接している。図示の例では、フランジ部50はステム20に一体に形成されているが、この場合に限定されるものではなく、別体に形成されていても構わない。
ステム20の外周面のうち空気用ピストン21の内筒31の内側に位置する部分には、径方向外側に向かって僅かに突出すると共に内筒31の内周面に対して接触或いは近接する縦リブ51が周方向に間隔をあけて複数形成されている。縦リブ51は、内筒31の全長に亘ってほぼ延びている。周方向に隣接する縦リブ51同士の間には、上方に開口する縦長の第1縦溝52が形成されている。
ステム20の上端部側の内周面には、径方向内側に向けて円環状の弁座53が突設されている。ステム20内には、弁座53に対して上方に離反可能に着座するボール弁54が配設されている。ボール弁54は、液用シリンダ24内から後述する造泡部80に向けた内容液の移動を許容し、且つその逆の内容液の移動を規制する液吐出弁とされている。
押下ヘッド8は、平面視円形状の頂壁部60と、頂壁部60から下方に向けて延びると共にステム20の上端部に嵌合された装着筒部61と、頂壁部60から下方に向けて延びると共に装着筒部61を径方向外側から囲む外筒部62と、頂壁部60の外周縁部から下方に向けて延びると共に外筒部62を径方向外側から囲む外郭筒部63と、を備えた有頂筒状に形成されている。
外郭筒部63は、例えば装着キャップ4の周壁部12と同径に形成されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、外郭筒部63の直径は適宜変更して構わない。外筒部62は、その内径がガイド筒部10の外径よりも大きく形成され、その下端部がガイド筒部10の上端部と略同等の高さに位置している。
外郭筒部63には、径方向外側に向けて突出し、その先端に第1ノズル孔6が形成されたノズル筒部7が形成されている。ノズル筒部7は、頂壁部60と一体となるように形成されていると共に、外郭筒部63の内側に延びて、外筒部62及び装着筒部61のうちステム20よりも第1ノズル孔6側に位置する部分を径方向に貫くように、これら外筒部62及び装着筒部61に一体に接続されている。
これにより、ノズル筒部7は、その基端部がステム20の上方に位置した状態で略水平に配設されている。よって、ノズル筒部7の中心軸線は、フォーマポンプ1の縦断面視で第1軸線O1に対して直角に交差している。
本実施形態では、ノズル筒部7の中心軸線(すなわちノズル軸)を第2軸線O2といい、第2軸線O2方向から見た正面視で第2軸線O2に交差する方向を径方向といい、第2軸線O2回りに周回する方向を周方向という。また、第2軸線O2に沿ってステム20側から第1ノズル孔6側に向かう方向を前方といい、その反対方向を後方という。
ノズル筒部7のうち外郭筒部63よりも径方向外側に位置する前端部7aは、ノズル筒部7の他の部分よりも径が大きく形成されている。そして、ノズル筒部7の前端部7aの内側が第1ノズル孔6とされている。
装着筒部61は、装着キャップ4におけるガイド筒部10の内側に上方から上下動可能に挿入され、ステム20のうち空気用シリンダ22の内筒31よりも上方に位置する部分に対して例えば密に嵌合されている。装着筒部61の下端部には、下方に向けてさらに突出すると共に空気用シリンダ22における上側摺動筒部35を径方向外側から囲む垂下筒部65が形成されている。
垂下筒部65は、装着筒部61よりも内径が大きく形成され、その内周面は上側摺動筒部35に対して上下方向に摺動可能に接触している。装着筒部61の下端部と上側摺動筒部35との接続部分には、テーパ状の段差部66が形成されている。
段差部66は、上側摺動筒部35の上方に一定の隙間をあけて配置されている。これにより、段差部66は押下ヘッド8の押し下げに伴って上側摺動筒部35に対して徐々に接近した後、上側摺動筒部35に接触して空気用ピストン21を下方に押し下げることが可能とされている。
なお、垂下筒部65は、上記一定の隙間以上の間隔をあけた状態で、空気用ピストン21における連結板32の上方に配置されている。
装着筒部61の段差部66と上側摺動筒部35の上端部との間には、ステム20に形成された第1縦溝52に連通する環状の第1空間部67が形成されている。
装着筒部61のうち後述する下壁部70よりも下方に位置する部分の内周面には、径方向外側に向かって僅かに窪み、且つ上下方向に沿って延びる第2縦溝68が周方向に間隔をあけて複数形成されている。第2縦溝68は下方に開口しており、上記第1空間部67に連通している。
先に述べたようにノズル筒部7は、外筒部62及び装着筒部61のうちステム20よりも第1ノズル孔6側に位置する部分を径方向に貫くように形成されているので、ノズル筒部7内と装着筒部61内とはノズル筒部7における下壁部70によって仕切られている。下壁部70には、下方に向けて突出すると共に、ステム20の上端部の内側に密に嵌合するシール筒部71が形成されている。
なお、押下ヘッド8は、ステム20の上端開口縁よりも下壁部70が僅かに上方に位置した状態でステム20に嵌合している。これにより、シール筒部71、装着筒部61、下壁部70及びステム20の間には、第2縦溝68に連通する環状の第2空間部72が形成されている。
シール筒部71は、その下端部がボール弁54の上方に位置している。そしてシール筒部71の内周面には、径方向内側に向けて僅かに突出すると共に、シール筒部71の全長に亘って縦長に延びた規制リブ73が形成されている。
規制リブ73は、ボール弁54が弁座53から上方に離間した際、ボール弁54が過度に上方移動することを規制している。ただし、規制リブ73は必須なものではなく、具備しなくても構わない。この場合、例えばシール筒部71に規制リブ73の機能を持たせても構わない。
下壁部70には、該下壁部70を上下方向に貫通する第1貫通孔75及び第2貫通孔76が形成されている。第1貫通孔75は、第1軸線O1と略同軸に配置され、ノズル筒部7内とステム20内とを連通している。第2貫通孔76は、シール筒部71よりも前方側に配置され、ノズル筒部7内と第2空間部72内とを連通している。
装着筒部61のうち下壁部70よりも上方に位置する部分(すなわちノズル筒部7内に位置する部分)には、第2軸線O2と同軸に配置された嵌合筒部77が前方に向けて突設されている。
上述のように構成された押下ヘッド8のノズル筒部7内には、内容液が流通するスピン溝82、及びスピン溝82を通過した内容液を、第1ノズル孔6を通じて外部に吐出させる第2ノズル孔(吐出孔)83が形成されたノズルチップ81と、ノズルチップ81を支持するノズル軸部93が形成された支持筒部90と、押さえ筒部100とが組み込まれている。
支持筒部90は、ノズル筒部7内に前方側から組み込まれることでノズル筒部7の内側に配置され、押さえ筒部100によって前方への抜け止めがされている。支持筒部90は、第2軸線O2に沿った筒状に形成され、第2軸線O2と同軸に配置された筒本体91と、筒本体91内を閉塞する隔壁部92と、隔壁部92から前方に向かって突出した上記ノズル軸部93と、を備えている。
筒本体91は、ノズル筒部7の内径よりも僅かに外径が小さく形成され、その後端部は嵌合筒部77に対して前方から嵌合されている。筒本体91の前端部は、押下ヘッド8の外郭筒部63よりも前方に突出していると共に、ノズル筒部7の前端部7aの内側に配置されている。
なお、嵌合筒部77は必須なものではなく、具備しなくても構わない。この場合であっても、ノズル筒部7内に支持筒部90を第1軸線O1と同軸に配設することができる。
筒本体91のうち、第1貫通孔75と第2貫通孔76との間に位置する部分には、径方向外側に向けて僅かに突出すると共に、ノズル筒部7の内側に密に接触する環状のシール突起94が形成されている。さらに筒本体91のうち、第1軸線O1よりも後方に位置する部分には、筒本体91を径方向に貫通すると共に後方に向けて開口したスリット状の後方溝95が周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、筒本体91の内側は、後方溝95及び第1貫通孔75を通じてステム20内に連通している。
筒本体91のうちシール突起94よりも前方側に位置する部分の外周面と、ノズル筒部7の内周面との間には、第2貫通孔76に連通する環状通路96が形成されている。なお、筒本体91の前端部の外周面には、径方向外側に向かって僅かに突出する補助リブ97が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
隔壁部92は、押下ヘッド8の外郭筒部63と同等の位置に配置され、筒本体91の内部を前後に仕切っている。
ノズル軸部93は、筒本体91の内径よりも外径が小さく形成された円柱状に形成され、第2軸線O2と同軸に配置されている。ノズル軸部93は、筒本体91の前端部よりも前方に突出することがなく、筒本体91の前端部の内側に収まるように隔壁部92から前方に向けて突設されている。これにより、筒本体91とノズル軸部93との間には、環状の流通路98が形成されている。
隔壁部92のうちノズル軸部93よりも径方向外側に位置する部分には、該隔壁部92を前後に貫通する流通孔99が形成されている。これにより、流通路98は、流通孔99を通じて隔壁部92よりも後方側に位置する筒本体91の内側に連通している。
ノズルチップ81は、第2ノズル孔83が形成されたチップ壁を有する有頂筒状に形成され、第2ノズル孔83と流通路98とを連通させた状態でノズル軸部93に対して前方から装着されている。
第2ノズル孔83は、第2軸線O2と同軸に配置され、チップ壁の中央部分に形成されている。チップ壁の後面には、第2ノズル孔83に連通すると共に内容液を内部で旋回させる凹状のスピン室84と、流通路98に連通すると共にスピン室84内に内容液を送り込む上記スピン溝82と、が形成されている。
スピン室84は、前方に向かって窪むように形成されると共に、前方から見た正面視で円形状に形成されている。スピン溝82は、例えばスピン室84における内周壁の接線方向に延びるように形成され、流通路98を経由した内容液をスピン室84内に送り込む。これにより、スピン室84内で周方向に旋回するようなスピンを内容液に作用させることができ、スピンのかかった内容液を第2ノズル孔83に導くことができる。
押さえ筒部100は、第2軸線O2と同軸に配置された筒状に形成さされ、ノズル筒部7の前端部7aの内側に前方から嵌合された後筒部101と、ノズル筒部7よりも前方に向けて突出した前筒部102と、後筒部101と前筒部102との接続部分から径方向内側に向けて突出した環状の案内壁部103と、を備えている。
後筒部101は、筒本体91に形成された補助リブ97を径方向外側から囲んでいる。案内壁部103は、筒本体91の前端との間に若干の隙間をあけた状態で、筒本体91の前端よりも前方に配置されている。これにより、案内壁部103と筒本体91との間には、径方向内側に開口すると共に、周方向に隣接する補助リブ97同士の間を通じて環状通路96に連通する案内通路104が形成されている。
上述したノズル筒部7内の各構成のうち、ノズルチップ81、及び案内壁部103の内側に位置し且つノズルチップ81の前方に位置する空間部は、液用シリンダ24内から供給される内容液、及び空気用シリンダ22内から供給される空気を利用して泡状の内容液を生成する造泡部(すなわち泡生成ユニット)80を構成する。
また、案内通路104、環状通路96、第2貫通孔76、第2空間部72、第2縦溝68、第1空間部67及び第1縦溝52は、空気用シリンダ22内から造泡部80に空気を供給する空気用流路105を構成する。
特に案内通路104は、空気用流路105を通じて空気用シリンダ22内から供給されてきた空気を、第1ノズル孔6と第2ノズル孔83との間において径方向内側に向けて排出するように案内する。従って、案内通路104の出口は、空気を造泡部80に向けて供給する供給口として機能する。しかも、案内通路104は、径方向内側に向けて開口しているので、ノズル筒部7の第2軸線O2に対して垂直な方向に開口している。さらに、案内通路104は、第2ノズル孔83から吐出された内容液に対して、空気用シリンダ22内から送られてきた空気を吹き付けるように供給することが可能とされている。
なお、本実施形態では、押下ヘッド8の装着筒部61の下端部と装着キャップ4の天壁部11との間に、押下ヘッド8の押し下げ操作を規制するストッパ部材9が取り付けられている。ストッパ部材9は、例えば装着キャップ4のガイド筒部10に対して取り外し可能に装着されている。ただし、ストッパ部材9は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
(フォーマポンプの作用)
次に、上述のように構成されたフォーマポンプ1を使用する場合について説明する。
なお、図2に示すように、押下ヘッド8を押下する前の待機状態では、ステム20のフランジ部50が空気用ピストン21における内筒31の下端部に下方から当接していると共に、押下ヘッド8における装着筒部61の段差部66が空気用ピストン21の上側摺動筒部35の上方に待機している。さらに、ボール弁54が弁座53に着座している。
泡状の内容液を吐出する場合には、図2に示すストッパ部材9をガイド筒部10から取り外した後、図3に示すように押下ヘッド8を押し下げ操作する。すると、押下ヘッド8の押し下げに伴って装着筒部61が下方移動するので、それに追従してステム20及び液用ピストン23が下方移動すると共に、コイルばね45がさらに圧縮変形しながら下方に移動する。
装着筒部61が下方移動することで、段差部66が空気用ピストン21の上側摺動筒部35に接近するように下方移動する。このとき、空気用ピストン21は、装着筒部61の段差部66が上側摺動筒部35に接触するまでは、下方移動しない。そのため、ステム20のフランジ部50は、空気用ピストン21における内筒31の下端部から離れるように下方移動するので、フランジ部50と内筒31の下端部との隙間に隙間が形成される。従って、この隙間を通じて空気用シリンダ22内と第1縦溝52とが連通する。
また、液用ピストン23の下方移動に伴い、図1に示す下部弁体43が下方移動し、液用シリンダ24の下端開口部に着座して該下端開口部を閉塞する。すると図3に示すように、液用ピストン23の上端部が弁部材41の上部弁体42から相対的に下方に離反し、液用シリンダ24内とステム20内とが連通する。
そして、押下ヘッド8をさらに押し下げ操作すると、装着筒部61の段差部66が空気用ピストン21の上側摺動筒部35に上方から接触するので、空気用ピストン21が押下ヘッド8の押し下げに伴って下方移動する。このとき、空気用ピストン21は、ピストン用弁体34が空気孔37を閉塞したままの状態で下方移動する。また、フランジ部50と内筒31の下端部との間に隙間が形成された状態のまま、空気用ピストン21はステム20と共に下方移動する。
空気用ピストン21が下方移動することで、空気用シリンダ22内において空気用ピストン21よりも下方に位置する下室内の空気が圧縮され、該下室内の圧力が上昇する。従って、下室内の空気を、図3に示す矢印P1に示す如くフランジ部50と内筒31の下端部との間に形成された隙間を通じて第1縦溝52内に供給することができ、空気用流路105を通じて造泡部80側に供給することができる。
さらに、弁部材41の下部弁体43が液用シリンダ24の下端開口部を閉塞した状態で、液用ピストン23が下方移動するので、液用シリンダ24内の圧力を上昇させることができる。これにより、液用シリンダ24内の内容液をステム20内に供給することができると共に、さらにボール弁54を弁座53から上方に離反させながら、第1貫通孔75及び後方溝95を通じて筒本体91内に内容液を供給することができる。
従って、造泡部80によって内容液と空気とを混合させながら発泡させて泡状の内容液を生成することができ、第1ノズル孔6を通じて泡状の内容液を前方に向けて吐出することができる。以下に、詳細に説明する。
筒本体91内に供給された内容液は、流通孔99及び流通路98を通じてスピン溝82内に送られるので、内容液をスピン溝82に沿って流動させながらスピン室84内に供給でき、さらにスピン室84内で旋回させることができる。従って、スピンがかかった内容液を第2ノズル孔83から第2軸線O2に沿うように霧状に吐出させることができる。
これと同時に、空気用流路105に供給された空気は、案内通路104を通じて第1ノズル孔6と第2ノズル孔83との間において径方向内側に向けて排出される。これにより、第2ノズル孔83を通じて霧状に吐出された内容液に対して、空気を吹き付けるように当てて混合させることができる。
その結果、泡状の内容液を生成することができ、生成した泡状の内容液を押さえ筒部100内を通じて、第1ノズル孔6から前方に向けて吐出することができる。
内容液の吐出終了後、押下ヘッド8の押し下げを解除すると、コイルばね45の弾性復元力により押下ヘッド8、ステム20、空気用ピストン21及び液用ピストン23を上方移動させて元の状態に復帰させることができる。
詳細には、コイルばね45の弾性復元力によって液用ピストン23と共にステム20が上方移動する。これにより、ステム20のフランジ部50が空気用ピストン21における内筒31の下端部に下方から当接するので、空気用ピストン21がステム20と共に上方移動する。その結果、押下ヘッド8、ステム20、空気用ピストン21及び液用ピストン23を元の状態に復帰させることができる。
なお、液用ピストン23が上方移動することで、液用ピストン23の上端部が弁部材41の上部弁体42に接触し、液用シリンダ24内とステム20内との連通を遮断すると共に、弁部材41を上方移動させる。これにより、弁部材41の下部弁体43が液用シリンダ24の下端開口部から上方に離反して、該下端開口部を開放する。さらに、液用ピストン23が上方移動することで液用シリンダ24内が負圧になるので、容器体2の内容液を液用シリンダ24内に吸い上げて、次の吐出に備えることができる。
さらに、空気用ピストン21がステム20と共に上方移動する際、図4に示すように、フランジ部50と内筒31の下端部との間の隙間は閉じているので、空気用シリンダ22内は減圧される。そのため、ピストン用弁体34を図4に示す矢印P2に示す如く開弁させることができ、空気孔37を開放させることができる。これにより、空気孔37を通じて外部から空気用シリンダ22内に空気を引き込むことができ、空気置換を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態のフォーマポンプ1によれば、ノズル筒部7内に造泡部80を配設しているので、ノズル筒部7内において生成した泡状の内容液を外部に吐出することができる。
特に、造泡部80がノズル筒部7内に配設されているので、造泡部80に空気用シリンダ22から空気を供給する空気用流路105を、ノズル筒部7内で開口するように設計することができる。すなわち、空気用流路105を、案内通路104を介してノズル筒部7内に開口させることができる。そのため、従来とは異なり、ステム20内から案内通路104内に内容液が入り込み、その内容液が空気用流路105を通じて空気用シリンダ22内に進入することを抑制することができる。その結果、良好な吐出性能を得ることができる。
また、案内通路104が第2軸線O2に対して垂直な方向に開口しているので、第2軸線O2に沿うように霧状に吐出された内容液に対して、空気が垂直に交わるように、内容液及び空気を混合させることができる。従って、両者をバランス良く混合させながら発泡させることができ、泡状の内容液を効率良く生成することができる。
特に、ノズルチップ81を利用して内容液を霧状に吐出した後、霧状の内容液に空気を吹き付けるように当てて、互いを混合させているので、綺麗に整泡された内容液(均一なサイズの泡に整えられた内容液)を生成することができる。従って、例えば吐出した内容液の泡の状態を長期に亘って維持し易く、多様な使い方を行える付加価値の高い高性能なフォーマポンプ1とすることができる。
また、ノズルチップ81を具備しているので、従来のメッシュを含む発泡ユニットが不要となる、そのため、メッシュが目詰まりする等といった不都合が生じることがないので、安定した吐出を行うことができる。
さらに本実施形態では、ノズル筒部7を略水平に配設しているので、例えばノズルチップ81の前面に内容液が触れ続ける等といったことを抑制することができ、ノズルチップ81に対する内容液の接触を抑え易い。従って、ノズルチップ81を清浄に維持し易く、長期に亘って安定して泡状の内容液を生成することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係るフォーマポンプの第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、造泡部80がノズルチップ81を具備していたが、本実施形態ではノズルチップ81を利用せずに泡状の内容液を生成する。
図5に示すように、本実施形態のフォーマポンプ110は、ノズル筒部7内に、内側に混合子112が取り付けられた支持筒部90、及び先端筒部120が配設されている。
支持筒部90は、ノズル筒部7内に前方側から組み込まれることでノズル筒部7の内側に配置されている。支持筒部90は、筒本体91と、筒本体91内に取り付けられた上記混合子112と、を備えている。
筒本体91には、第1実施形態と同様にシール突起94及び後方溝95が形成されている。さらに本実施形態では、筒本体91の前端部にも、径方向外側に向けて僅かに突出すると共に、ノズル筒部7の内側に密に接触する環状のシール突起94が形成されている。
これにより、筒本体91の後端部側に位置するシール突起94と、前端部に位置するシール突起94との間に、第2貫通孔76に連通する環状通路96が形成されている。
さらに、筒本体91のうち前端部に位置するシール突起94の後方に位置する部分には、該筒本体91を径方向に貫通する第3貫通孔113が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
混合子112は、その後端部からその先端部に向けて漸次縮径する円錐状に形成され、第3貫通孔113の内側に位置した状態で第2軸線O2と同軸に配置されている。混合子112の後端部は、第3貫通孔113よりも後方側に位置している。そして、混合子112の後端部には、径方向外側に向かって突出し、筒本体91の内周面に対して一体に接続された環状の連結リングが形成されている。混合子112は、この連結リングによって筒本体91の内側に支持されている。連結リングには、該連結リングを前後に貫通する微小な流通孔114が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
上述したノズル筒部7内の各構成のうち、混合子112、及び筒本体91内であって混合子112の前方に位置する空間部は、液用シリンダ24内から供給される内容液、及び空気用シリンダ22内から供給される空気を利用して泡状の内容液を生成する造泡部111を構成する。
また、第3貫通孔113、環状通路96、第2貫通孔76、第2空間部72、第2縦溝68、第1空間部67及び第1縦溝52が、空気用シリンダ22内から空気を造泡部111に供給する空気用流路105を構成する。
なお、第3貫通孔113は、空気を造泡部111に向けて供給する供給口として機能する。しかも、第3貫通孔113は、ノズル筒部7の第2軸線O2に対して垂直な方向に開口している。
先端筒部120は、第2軸線O2と同軸に配置された筒状に形成され、ノズル筒部7の前端部7aの内側に前方から嵌合されている。
(フォーマポンプの作用)
上述のように構成された本実施形態のフォーマポンプ110によれば、押下ヘッド8を押し下げ操作することで、液用シリンダ24内の内容液を、ステム20内、第1貫通孔75及び後方溝95を通じて筒本体91内に供給することができると共に、流通孔114を通じて第2軸線O2に沿うように第1ノズル孔6に向けて供給することができる。このとき、内容液は例えば微小な流通孔114を通過する際に速度が上昇するので、勢いよく第1ノズル孔6側に向けて流れる。
これと同時に、押下ヘッド8の押し下げ操作によって、空気用シリンダ22内の空気を、空気用流路105を通じて造泡部111側に供給することができると共に、第3貫通孔113を通じて混合子112の外周面に向けて供給することができる。従って、第2軸線O2に沿うように勢いよく流れる内容液に対して、空気を垂直に交わるように当てて混合させることができ、泡状の内容液を生成することができる。
その結果、本実施形態のフォーマポンプ110であっても、造泡部111によって内容液と空気とを混合させながら発泡させて泡状の内容液を生成することができ、第1ノズル孔6を通じて生成した泡状の内容液を前方に向けて吐出することができる。
特に、内容液と空気とを垂直に交わらせながら混合させることができるので、両者をバランス良く混合して発泡させることができ、泡状の内容液を効率良く生成することができる。
さらに、本実施形態のフォーマポンプ110によれば、第1実施形態と同様にノズル筒部7内に造泡部111が配設されているので、ステム20内から第3貫通孔113内に内容液が入り込み、その内容液が空気用流路105を通じて空気用シリンダ22内に進入することを抑制することができる。その結果、良好な吐出性能を得ることができる。
さらに、第1実施形態と同様に、ノズル筒部7が略水平に配設されているので、例えば混合子112の外周面に内容液が触れ続ける等といったことを抑制することができ、混合子112に対する内容液の接触を抑え易い。従って、混合子112を清浄に維持し易く、長期に亘って安定して泡状の内容液を生成することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係るフォーマポンプの第3実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第2実施形態では、流通孔114を通じて内容液を第1ノズル孔6側に供給し、且つ第3貫通孔113を通じて混合子112の外周面に向けて空気を供給したが、本実施形態では流通孔114を通じて空気を第1ノズル孔6側に供給し、且つ第3貫通孔113を通じて内容液を混合子112の外周面に向けて供給する。
図6に示すように、本実施形態のフォーマポンプ130では、第2貫通孔76が下壁部70のうちシール筒部71よりも後方に位置する部分に形成されている。さらに、シール突起94は、筒本体91のうち第1貫通孔75よりも後方に位置する部分に形成され、ノズル筒部7の内周面に密に接触している。これにより、流通孔114は、筒本体91の内部及び後方溝95を通じて第2貫通孔76に連通している。なお、後方溝95は筒本体91における上側部分に形成されている。
従って、本実施形態では後方溝95、第2貫通孔76、第2空間部72、第2縦溝68、第1空間部67及び第1縦溝52が、空気用シリンダ22内から造泡部111に空気を供給する空気用流路105を構成する。
また、本実施形態では、環状通路96が第1貫通孔75まで延びて、第1貫通孔75内に連通している。従って、第1貫通孔75、環状通路96及び第3貫通孔113を通じて、内容液を混合子112の外周面に向けて供給することができる。
なお、本実施形態では、3貫通孔113は、内容液を造泡部111に向けて供給する供給口として機能する。
(フォーマポンプの作用)
上述のように構成された本実施形態のフォーマポンプ130によれば、押下ヘッド8を押し下げ操作することで、空気用シリンダ22内の空気を、流通孔114を通じて第2軸線O2に沿うように第1ノズル孔6に供給することができる。このとき、空気は例えば流通孔114を通過する際に速度が上昇するので、勢いよく第1ノズル孔6側に向けて流れる。
これと同時に、押下ヘッド8の押し下げ操作によって、液用シリンダ24内の内容液を、ステム20内、第1貫通孔75、環状通路96及び第3貫通孔113を通じて混合子112の外周面に向けて供給することができる。従って、従って、第2軸線O2に沿うように勢いよく流れる空気に対して、内容液を垂直に交わるように当てて混合させることができ、泡状の内容液を生成することができる。
その結果、本実施形態のフォーマポンプ130であっても、造泡部111によって内容液と空気とを混合させながら発泡させて泡状の内容液を生成することができ、第1ノズル孔6を通じて生成した泡状の内容液を前方に向けて吐出することができる。
特に、第2実施形態と同様に、本実施形態の場合であっても、内容液と空気とを垂直に交わらせながら混合させることができるので、両者をバランス良く混合して発泡させて泡状の内容液を効率良く生成することができる。
さらに、本実施形態のフォーマポンプ130によれば、第2実施形態と同様にノズル筒部7内に造泡部111が配設されているので、ステム20内から後方溝95内に内容液が入り込み、その内容液が空気用流路105を通じて空気用シリンダ22内に進入することを抑制することができる。その結果、良好な吐出性能を得ることができる。特に、後方溝95が筒本体91における上側部分に形成されているので、内容液を後方溝95内に入り込み難くすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記各実施形態では、ノズル筒部7を略水平に配設した場合を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば第1ノズル孔6が上方を向くようにノズル筒部7を配置しても構わないし、下方に向くようにノズル筒部7を傾斜、或いはL字状に屈曲させても構わない。
また、第2実施形態及び第3実施形態において、例えば先端筒部120の後端部にメッシュを取り付け、生成した泡状の内容液を、メッシュを通過した後に外部に吐出するように構成しても構わない。この場合には、第1実施形態のノズルチップ81を利用した場合と同様に、綺麗に整泡した泡状の内容液を外部に吐出することが可能となる。
なお、先端筒部120の後端部にメッシュを取り付けた場合であっても、ノズル筒部7が略水平に配設されているので、例えばメッシュに内容液が触れ続ける等といったことを抑制することができ、メッシュに対する内容液の接触を抑え易い。従って、メッシュを清浄に維持し易く、目詰まり等を発生させ難くすることができ、長期に亘って安定して泡状の内容液を生成することができる。
さらに、造泡部80、111の構成は各実施形態に限定されるものではなく、空気用シリンダ22からの空気と液用シリンダ24からの内容液とを利用して泡状の内容液を生成できれば、その他の構成を適宜採用しても構わない。
O2…第2軸線(ノズル軸)
1、110、130…フォーマポンプ
2…容器体
3…容器体の口部
6…第1ノズル孔(ノズル孔)
7…ノズル筒部
8…押下ヘッド
20…ステム
21…空気用ピストン
22…空気用シリンダ
23…液用ピストン
24…液用シリンダ
80、111…造泡部
81…ノズルチップ
82…スピン溝
83…第2ノズル孔(吐出孔)
104…案内通路(供給口)
105…空気用流路
113…第3貫通孔(供給口)

Claims (2)

  1. 内容液が収容された容器体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムと、
    内容液を外部に吐出するノズル孔が形成されたノズル筒部を有し、前記ステムの上端部に装着された押下ヘッドと、
    前記ステムの上下動に連係する液用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された液用シリンダと、
    前記ステムの上下動に連係する空気用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された空気用シリンダと、
    前記液用ピストンの下方移動によって前記液用シリンダ内から供給された内容液、及び前記空気用ピストンの下方移動によって前記空気用シリンダ内から供給された空気を利用して泡状の内容液を生成する造泡部と、
    前記空気用シリンダ内から前記造泡部に空気を供給する空気用流路と、を備え、
    前記造泡部は、前記ノズル筒部内に配設され、
    前記造泡部は、内容液が流通するスピン溝、及び前記スピン溝を通過した内容液を、前記ノズル孔に向けて吐出させる吐出孔が形成されたノズルチップを備え、
    前記ノズル筒部は、内容液を前記スピン溝内に供給し、
    前記空気用流路は、前記ノズル筒部内に設けられ、前記空気用シリンダ内からの空気を、前記吐出孔から吐出された内容液に対して供給する案内通路を備え、
    前記案内通路は、前記ノズル筒部のノズル軸に対して垂直な方向に開口している、フォーマポンプ。
  2. 請求項に記載のフォーマポンプにおいて、
    前記ノズル筒部は、前記ステムから前記容器体の径方向の一方向側に向けて延びている、フォーマポンプ。
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