JP6594256B2 - 吐出器 - Google Patents
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Description
上記ポンプは、ステムに連係して上下動するピストンと、ピストンが上下摺動可能に嵌合されたシリンダと、を主に備えている。
なお、パフ等の塗布用具を液受皿にセットした状態で液受皿を押下した場合には、内容物が液受皿から零れ難いものの、ステムからの内容物を塗布用具で直接吸収することになってしまう。そのため、任意の量の内容物を塗布用具に吸収させることが難しく、やはり使い難かった。
その後、ステムの下方移動を解除すると、ステムは上方付勢力によって上方に復元移動する。そのため、吐出ピストンは、ステムの復元移動に伴って貯留シリンダ内を上方移動し、貯留シリンダ内に貯留された内容物を貯留シリンダ内から押し出す。一方、これと同時に、上方へのステムの復元移動に伴って弁体が吐出筒部内とステム内とを連通させる。
これらのことから、貯留シリンダ内から押し出された内容物を、ステム内、吐出筒部内及び連通孔内を通じて皿本体の上面に吐出することができる。
従って、例えば指先を離した後に、内容物を皿本体に吐出させることができるので、指先に内容物が付着し難い。また、貯留シリンダ内に一旦貯留した内容物を皿本体に吐出するので、ステムから吐出された内容物を直接的に皿本体に吐出する場合に比べて、内容物の勢いを抑制し易い。従って、内容物を零し難く、皿本体に内容物を安定に吐出することができる。
さらに、皿本体に内容物を安定に吐出できるので、例えば内容物を任意の量だけ掬い取って使用することができる。従って、従来では困難であった使い方ができ、非常に使い易く、利便性を向上することができる。
特に、一度の吐出操作で吐出される泡状の内容物の吐出量を、液用シリンダの内容積及び空気用シリンダの内容積で規定し易く、例えば決まった量の泡状の内容物を吐出することが可能となる。
図1及び図2に示すように、本実施形態の吐出器1は、内容物が収容される容器本体Aの口部A1に装着される装着キャップ2と、容器本体Aの口部A1に上方付勢状態で下方移動可能に配設される筒状のステム3と、ステム3を上下動可能に収容すると共にステム3内に連通する貯留シリンダ11と、ステム3の下方移動に伴いステム3内から貯留シリンダ11内に泡状の内容物を供給するポンプ(吐出機構)4と、ステム3に連係して上下動すると共に貯留シリンダ11内に上下摺動可能に配設された吐出ピストン12と、ステム3の上端部に連結されると共にステム3内に連通する吐出筒部5と、吐出筒部5の上端部に配設された皿体6と、を備えている。
なお、装着キャップ2の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合により容器本体Aの口部A1に装着されても構わない。装着キャップ2は、後述する空気用シリンダ16及び液用シリンダ13の上方への抜けを防止している。
装着キャップ2の天壁部の内周縁部には、軸線O方向に延びた挿通筒部10が全周に亘って形成されている。
さらに、ポンプ4は、ステム3内に配設され、液用シリンダ13から供給される内容物と、空気用シリンダ16から供給される空気と、を混合する気液混合室Rと、ステム3内に配設され、気液混合室Rで混合された気液混合体を発泡させて内容物を泡状にした状態で貯留シリンダ11内に供給させる発泡部材17と、を備えている。
貯留シリンダ11は、装着キャップ2における天壁部の上方に配置された貯留筒部20と、貯留筒部20よりも上方に配置され、且つ貯留筒部20よりも径が小さいガイド筒部21と、貯留筒部20の上端部とガイド筒部21の下端部とを接続する環状の頂壁部22と、貯留筒部20を径方向外側から囲むと共に装着キャップ2の周壁部に外嵌された外郭筒部23と、を備えている。
これにより、貯留シリンダ11内は、装着キャップ2の挿通筒部10内に連通していると共に、第1空気孔25及び空気溝24を通じて貯留シリンダ11の外部に連通している。
但し、液用シリンダ13と空気用シリンダ16とをそれぞれ別体に構成したうえで、例えば、両者を係止する等して繋げても構わない。
液用シリンダ13の下端部には、容器本体A内の内容物を液用シリンダ13内に吸い上げるチューブ体32が取り付けられている。
吐出筒部5は、軸線Oと同軸上に配設され、図示の例では上ステム40と同径に形成されている。吐出筒部5は、貯留シリンダ11のガイド筒部21内に挿通され、ガイド筒部21によって上下動可能に支持されていると共に、ガイド筒部21よりも上方に突出している。
流通孔43は、上ステム40内と、貯留シリンダ11内(具体的には、貯留筒部20内)とを連通している。これにより、貯留シリンダ11内と上ステム40内とは、流通孔43を通じて連通している。
吐出ピストン12は、貯留筒部20の内周面に対して上下摺動可能に接した吐出筒44と、上ステム40のうち流通孔43よりも下方に位置する部分から径方向外側に向かって突設され、吐出筒44に連結された環状の連結部45と、を備えている。
これにより、吐出ピストン12は、貯留筒部20の内周面に対して、その全周に亘って密に摺接している。
なお、吐出ピストン12は、上ステム40と共に上方に復元移動すると、貯留空間S内に貯留された内容物を貯留シリンダ11内から押し出すように、吐出筒部5内に移送させる(図5参照)。
発泡部材17は、流通孔43よりも下方に位置する部分に配設され、筒状のケーシング60と、ケーシング60内に装着された2つの発泡エレメント61と、を備えている。
この際、2つの発泡エレメント61のうち、ケーシング60内の下側に位置する発泡エレメント61はメッシュ部材64が下側を向き、ケーシング60内の上側に位置する発泡エレメント61はメッシュ部材64が上側を向くように配置されている。
下ステム50のステム溝56、上ステム40の縦溝51、及び発泡部材17のケーシング溝62は、空気用シリンダ16内と気液混合室R内とを連通する空気通路57を構成する。
これにより、当接部58は、空気通路57を通した気液混合室R内と空気用シリンダ16内との連通を遮断している。
これにより、テーパ面52が内側摺接部73に対して接触するまで、空気用ピストン15に対する上ステム40の下方移動が許容されている。
空気筒部74は、後述する操作片114の押し下げ操作前、空気用シリンダ16に形成された第2空気孔31を径方向内側から閉塞している。
連結筒部100の内側は、吐出筒部5内に連通する連通孔102とされている。皿本体101は、外径が装着キャップ2とほぼ同径となるように形成されている。
これにより第2皿本体104は、第1皿本体103の外周縁部から斜め上方に向けて僅かに湾曲している。従って、皿本体101は、連通孔102を通じて皿本体101の上面に吐出された内容物を零すことなく受け取り易い。
より具体的には、弁体110は、吐出筒部5に対する弁体110の下方移動時(すなわち、貯留シリンダ11に対するステム3の下方移動時)に、吐出筒部5内とステム3内との連通を遮断し、且つ吐出筒部5に対する弁体110の上方移動時(すなわち、上方へのステム3の復元移動時)に、吐出筒部5内とステム3内との連通を許容する。
これにより、図3に示すように、吐出筒部5に対して弁本体111が下方移動した際、弾性支持片112は外周縁部を基点として下方に向けて弾性変形する。そのため、弁本体111の下方移動を解除すると、弾性支持片112は復元変形して弁本体111を上方に向けて復元移動させる(図5参照)。
これにより、図3に示すように、吐出筒部5に対して弁本体111を上記一定の隙間分、下方移動させた際、操作片114は第1皿本体103の上面に接触する。よってこれ以降、吐出筒部5に対する弁本体111の下方移動は規制される。
次に、上述したように構成された吐出器1を使用する場合について説明する。なお、液用シリンダ13内には容器本体A内から内容物が吸い上げられているものとする。
これらのことにより、空気用シリンダ16内の空気を、空気通路57を通して気液混合室R内に供給することができる。
よって、これ以降、図3に示すように、空気用シリンダ16内と気液混合室R内とを連通させた状態を維持したまま、空気用ピストン15を上ステム40と共に下方移動させることができる。また、液用ピストン14は、下ステム50と共に引き続き下方移動する。
この際、上述のように、吐出筒部5内と上ステム40内との連通が閉塞部115によって遮断されているので、内容物を貯留シリンダ11内に確実に供給でき、貯留空間Sを利用して、貯留シリンダ11内に泡状の内容物を一旦貯留することができる。
その過程において、下ステム50の当接部58が空気用ピストン15の内筒71の下方開口端に対して下方から接触するので、これ以降、空気用ピストン15も上方に復元移動する。特に、当接部58が内筒71の下方開口端に接触することで、空気用シリンダ16内と気液混合室R内との連通が遮断される。
なお、空気用シリンダ16の内圧が吐出前の状態に戻ると、外気導入弁76の可動弁76aが閉弁して第3空気孔75を閉塞する。
従って、操作片114によって泡状の内容物の流れが変更され難く、皿本体101から泡状の内容物がさらに零れ難くなる。従って、皿本体101の広範囲に亘って、内容物を安定して吐出させることができる。
従って、図3に示すように、ステム3の下方移動時に、貯留シリンダ11内に泡状の内容物を確実に貯留できると共に、閉塞部115に過度な圧力が作用し難い。
この場合の皿本体101は、連結筒部100の上端部から径方向外側に向けて環状に形成され、その外周縁部には下方に向けて延びたガイド筒120が全周に亘って形成されている。
この場合には、泡状の内容物が通過孔116を通過することで造形片となって操作片114の上面に吐出される。これにより、操作片114上には、各通過孔116から吐出された造形片が組み合わされることで、立体的な造形物となった内容物が現れる。
このように、泡状の内容物を単に吐出するのではなく、立体的な造形物を象った状態で吐出させることができるので、内容物に意匠性や美観性を持たせることができ、付加価値を高めることができる。
A1…容器本体の口部
R…気液混合室
1…吐出器
3…ステム
4…ポンプ(吐出機構)
6…皿体
11…貯留シリンダ
12…吐出ピストン
13…液用シリンダ
14…液用ピストン
15…空気用ピストン
16…空気用シリンダ
17…発泡部材
101…皿本体
102…連通孔
110…弁体
111…弁本体
112…弾性支持片(弾性支持部)
114…弁本体の操作片
115…弁本体の閉塞部
116…通過孔
Claims (5)
- 内容物が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、
前記ステムを上下動可能に収容すると共に前記ステム内に連通する貯留シリンダと、
前記ステムの下方移動に伴い前記ステム内から前記貯留シリンダ内に内容物を供給する吐出機構と、
前記ステムに連係して上下動すると共に、前記貯留シリンダ内に上下摺動可能に配設された吐出ピストンと、
前記ステムの上端部に連結されると共に前記ステム内に連通する吐出筒部と、
前記吐出筒部の上端部に配設された皿体と、
前記吐出筒部内に配設され、前記貯留シリンダに対する前記ステムの下方移動時に前記吐出筒部内と前記ステム内との連通を遮断し、且つ上方への前記ステムの復元移動時に前記吐出筒部内と前記ステム内とを連通させる弁体と、を備え、
前記皿体は、
上面に前記吐出筒部内に連通する連通孔が開口する皿本体を備える吐出器。 - 請求項1に記載の吐出器において、
前記弁体は、
前記吐出筒部内に上下動自在に配設されると共に、前記皿本体よりも上方に突出する操作片が上端部に形成され、且つ下方移動時に前記吐出筒部の下端開口部を閉塞する閉塞部が下端部に形成された弁本体と、
前記弁本体の下方移動時に、前記弁本体を上方に向けて復元変位自在に支持する弾性支持部と、を備える吐出器。 - 請求項2に記載の吐出器において、
前記操作片には、該操作片を上下に貫通し、内容物を流通させる通過孔が形成されている吐出器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出器において、
前記吐出機構は、
前記ステムに連係して上下動する液用ピストン及び空気用ピストンと、
内部が前記ステム内に連通し、内部に前記液用ピストンが上下摺動可能に配設された液用シリンダと、
内部が前記ステム内に連通し、内部に前記空気用ピストンが上下摺動可能に配設された空気用シリンダと、
前記ステム内に配設され、前記液用シリンダからの内容物と、前記空気用シリンダからの空気と、を混合する気液混合室と、
前記ステム内に配設され、前記気液混合室で混合された気液混合体を発泡させて内容物を発泡させる発泡部材と、を備える吐出器。 - 請求項4に記載の吐出器において、
前記貯留シリンダの内容積のうち前記吐出ピストンの下方移動に伴って増加する増加容積は、前記空気用シリンダの内容積のうち前記空気用ピストンの下方移動に伴って減少する容積分以上の容積とされている吐出器。
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