JP6584364B2 - 吐出具 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収容するエアゾール容器に装着される吐出具に関する。
従来、内容物とともに加圧ガスを収容しておき、ステムを押し下げることで内容物を外部に吐出させるようにしたエアゾール容器としては、1つの容器内に一の内容物を収容するとともに1本のステムを有するシングルタイプの容器や、シングルタイプの容器を左右に並べて1組とした二連式タイプの容器(例えば特許文献1)の他、1つの容器内に2種類の内容物を別個に収容するとともに2本のステムを有する容器が知られている。そして、このようなエアゾール容器には、内容物の容易に行うようにするための吐出具が装着されている。
例えば特許文献1には、エアゾール容器に装着される固定盤と、固定盤に取付けられるカバー部材と、ヒンジ部を介してカバー部材と一体に設けられるノズルとを備え、ノズルを押し下げることでエアゾール容器のステムを介してノズルの吐出口から内容物を吐出する構成のエアゾール容器用吐出具が記載されている。
特開2014−234193号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吐出具では、ノズルがヒンジを介してカバー部材と一体に連結され、ヒンジを支点としたノズルの揺動変位によってステムを押し下げる構成としているため、押し下げが進むにつれてノズルはヒンジを支点に前方に傾斜していくことになる。そのため、ステムに対して押し下げ方向の力を真っ直ぐに伝えることが難しく、ノズル及びステムの動作が不安定になり易かった。その結果、特に、2本のステムから異なる種類の内容物を同時に吐出させる容器においては、2種類のステムの押し下げ量がばらつき、内容物の吐出量のバランス(割合)が不安定になり易いという問題があった。また、吐出具をエアゾール容器に装着する作業を容易化して、作業性を向上させることも要望されている。
それゆえ、本発明は、ステムに対して押し下げ方向の力を真っ直ぐに伝えることで内容物の吐出量のバランスを安定させることが可能であり、また、エアゾール容器への装着も容易な吐出具を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされものであり、本発明の吐出具は、エアゾール容器のステムに接続されるステム接続部及び該ステム接続部に連通する吐出筒を有し、前記ステムの押し下げによりエアゾール容器に収容された内容物を前記吐出筒の先端から吐出可能としたノズル体と、
前記ノズル体を取り囲むとともに前記エアゾール容器に装着されるカバー体と、を備え、
前記ノズル体は、該ノズル体の左右両側においてそれぞれ幅方向外側に突出する前方ガイドリブ及び後方ガイドリブを有し、
前記カバー体は、前記ノズル体の左右両側に位置する一対のガイド壁を有し、
前記ガイド壁はそれぞれ、前記ステムの押し下げ方向と平行に延びるとともに前記前方ガイドリブ及び後方ガイドリブがそれぞれ摺動自在に嵌り込む前方ガイド溝及び後方ガイド溝を有し、
前記ガイド壁はそれぞれ、前記前方ガイド溝及び後方ガイド溝の後方側にそれぞれ隣接し、前記ノズル体を前記カバー体に装着する際に幅方向外側に弾性変形可能な前方弾性片及び後方弾性片を有することを特徴とする。
なお、本発明の吐出具にあっては、前記前方弾性片及び後方弾性片はそれぞれ、後方側から前方側に向かって幅方向内側に傾斜する傾斜面を有することが好ましい。
また、本発明の吐出具にあっては、前記ノズル体は、前記前方ガイドリブ及び後方ガイドリブのそれぞれの幅方向内側に貫通孔を有し、該前方ガイドリブ及び後方ガイドリブが、それぞれ幅方向内側に向けて弾性変位可能であることが好ましい。
また、本発明の吐出具にあっては、前記前方ガイドリブが設けられている位置における前記ノズル体の幅が、左右両側の前記後方弾性片の間隔よりも小さいことが好ましい。
また、本発明の吐出具にあっては、前記前方ガイドリブのリブ幅が、前記後方ガイド溝の溝幅よりも大きいことが好ましい。
また、本発明の吐出具にあっては、前記前方ガイドリブが前記ステム接続部よりも前方側に位置し、前記後方ガイドリブが、前記ステム接続部よりも後方側に位置することが好ましい。
また、本発明の吐出具にあっては、前記カバー体が、前記エアゾール容器のマウンティングカップに装着される固定盤と、該固定盤を取り囲む周壁を有するカバー部材とで構成され、
該カバー部材は、前記周壁の内面から突出し、前記固定盤に形成されたスリットに入り込む位置決めリブを有することが好ましい。
本発明によれば、ステムに対して押し下げ方向の力を真っ直ぐに伝えることで内容物の吐出量のバランスを安定させることが可能であり、また、エアゾール容器への装着も容易な吐出具を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る吐出具をエアゾール容器に装着した状態を示す、側面側から見た断面図である。 図1の吐出具におけるノズル体を示す図であり、(a)は成形後の展開状態を示す平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は上側部材と下側部材を嵌合させた使用状態を示す側面図である。 図1の吐出具における固定盤を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面側から見た断面図である。 固定盤の他の例を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面側から見た断面図である。 (a)は図1の吐出具におけるカバー部材を示す側面側から見た断面図であり、(b)は平面図(半図)である。 (a)は図1の吐出具におけるカバー部材の後方開口からノズル体を挿入する様子を示す側面側から見た断面図であり、(b)は図1の吐出具におけるカバー部材の平面図である。 (a)、(b)は図1の吐出具におけるカバー部材の後方開口からノズル体を挿入する様子を示す、一部を断面で示した平面図である。 図1の吐出具におけるカバー部材を適切な位置で固定盤に装着するための構成を説明するための断面図である。 (a)は図1の吐出具におけるカバー部材に対してノズル体を装着した様子を一部断面で示す平面図であり、(b)は図1のエアゾール容器に装着した吐出具を一部断面で示す正面図である。 図1の吐出具において操作片を押し下げた状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲及び要約書において「前方」とは、ノズル体の吐出筒の先端(吐出口)が位置する側であり、「後方」とは、その反対側である。また、「左側」、「右側」とは、前方側から後方側に向かって見る際の左右方向をいう。そして「上方」とは、図1において、エアゾール容器に対してノズル体が位置する側であり、「下方」とは、その反対側である。
図1に示すように、本発明の一実施形態である吐出具1は、エアゾール容器2に装着されるものであり、ステム25に接続されて吐出筒31の先端31aから内容物を吐出するノズル体3と、ノズル体3を取り囲むとともにエアゾール容器2に装着されるカバー体4とを備える。本例においてカバー体4は、固定盤5と、カバー部材6とで構成されている。
エアゾール容器2は、例えば合成樹脂製となる有底円筒状の容器本体21に、例えば金属製となるマウンティングカップ22の外縁を巻き締めして固着したものであって、容器本体21の内側には2種類の内容物が別個に収容されている。本例のマウンティングカップ22は、容器本体21に巻き締めした円環状部23と、円環状部23の上方に位置し、円周状の側面の一部を平面状にしたマウンティングカップ本体部24とを有している。またエアゾール容器2は、それぞれの内容物の収容空間につながる総計2つのステム25を有していて、2つのステム25は、マウンティングカップ本体部24から上方に向けて突出している。
ノズル体3は、図2(a)〜(c)にも示すように、吐出筒31が設けられた上側部材3aと、ステム25に接続される一対のステム接続部32が設けられた下側部材3bとを、薄肉状に形成されたヒンジ部33を介して一体に連結したものである。本例では、吐出筒31に、各ステム25からの内容物がそれぞれ通過する2本の流路が形成されている。ノズル体3は図2(a)、(b)に示すような展開状態で射出成形等により成形され、ヒンジ部33に沿って折り曲げて上側部材3aと下側部材3bとを嵌合させることで、図2(c)に示す使用状態となる。なお、図1等に示すノズル体3の断面図は、内容物の流路が理解し易い様、上側部材3aは吐出筒31に設けられた2つの内容物流路のうちの一方の流路の中心軸線を通る切断面を示し、下側部材3bは2つのステム接続部32のうちの一方の中心軸線を通る切断面を示している。
ノズル体3は、図1及び図2(c)に示す使用状態において、上側部材3aと下側部材3bの間に、各ステム接続部32と吐出筒31とを連通させる2本の内容物の流路が区画形成されている。下側部材3bに設けられた一対のステム接続部32は、それぞれ円筒状に形成されてステム25に嵌合する。
また下側部材3bの左右両側にはそれぞれ、ノズル体3の幅方向外側に向けて突出する前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35が設けられている。本例において前方ガイドリブ34のリブ幅w1は、後方ガイドリブ35のリブ幅w2よりも大きくなっている。
また本例において、前方ガイドリブ34は後方ガイドリブ35よりも幅方向内側(左右方向の中心側)に位置する。すなわち、前方ガイドリブ34が設けられている位置におけるノズル体3の幅w3は、後方ガイドリブ35が設けられている位置における幅w4よりも小さくなっている。
本例において、左右両側の前方ガイドリブ34の内側には、貫通孔36が形成されており、これにより、前方ガイドリブ34は、貫通孔36側に向けて、すなわちノズル体3の幅方向内側に向けて弾性変位可能となっている(図7(b)参照)。同様に、後方ガイドリブ35の内側には、貫通孔37が形成されており、これにより、後方ガイドリブ35は、貫通孔37側すなわちノズル体3の幅方向内側に向けて弾性変位可能となっている。図2(c)に示すノズル体3の使用状態において、前方ガイドリブ34は、一対のステム接続部32の中心よりも前方側に配置され、後方ガイドリブ35は、一対のステム接続部32の中心よりも後方側に配置されている。
下側部材3bの左右両側には、後方側に向けて水平に延びるとともに、後部において下方に屈曲する支持片38がそれぞれ設けられている。また、ノズル体3の上側部材3aには、上方に突出する一対の当接壁39が設けられている。なお、本例では、図示のようにノズル体3を左右対称の形状としているが、ノズル体3は必ずしも完全な左右対称形状である必要はない。
図1に示すように、本例のカバー体4は、エアゾール容器2のマウンティングカップ22に装着される固定盤5と、固定盤5に着脱自在に装着されるカバー部材6とで構成されている。
固定盤5は、図1に示すように、エアゾール容器2のマウンティングカップ22に装着される。また図3(a)、(b)に示すように、固定盤5は、中央部に開口51aを設けた上壁51と、マウンティングカップ本体部24の側面を取り囲む略円筒状の側壁52とを備えている。本例の側壁52には、3本の回転止めリブ52aが設けられており、マウンティングカップ本体部24における平面状の部位に対向して配置することで、マウンティングカップ本体部24に対して固定盤5が回転しないようにしている。なお、回転止めリブ52aの本数は特に限定されるものではない。
また側壁52の下部には、径方向外側に向けて延在するフランジ53を設けていて、フランジ53の下部には、円環状部23を取り囲んで円環状部23に抜け止め保持される嵌合壁54を設けている。またフランジ53の外縁部には、下方に延在する円筒状の外側壁55を設けている。
側壁52の外面には、カバー部材6を固定盤5に装着する際の目印となる目印凸部56が設けられている。当該目印凸部56は、中央の回転止めリブ52aに対応する位置と、当該中央の回転止めリブ52aの位置から周方向に180度ずれた位置にそれぞれ設けられている。また、外側壁55には、一対の目印凸部56に対応する位置にそれぞれスリット57が形成されており、スリット57から周方向に90度ずれた位置の2か所に係合突起58が設けられている。
なお、マウンティングカップ本体部24に対する固定盤5の回転を抑制するための構成は、回転止めリブ52aに限定されるものではなく、例えば、図4(a)、(b)に示すように、側壁52に平坦部52bを設けてもよい。この場合にも、マウンティングカップ本体部24における平面状の部位に合わせて側壁52の平坦部52b配置することで、固定盤5の回転を抑制することができる。
カバー部材6は、図5(a)、(b)に示すように、エアゾール容器2の上部、固定盤5及びノズル体3を取り囲む筒状の周壁61と、周壁61の上部に連なる頂壁62と、ノズル体3の左右両側に位置する一対のガイド壁63とを有する。周壁61の内面には、固定盤5に形成された一対のスリット57にそれぞれ入り込む位置決めリブ61aが設けられている。なお、本例のカバー部材6は、図1に示す状態から180度回転させた状態でも固定盤5に装着することができる構成としている。
周壁61の前方側には、吐出筒31の先端31aを前方に突出させる前方開口64が形成されており、前方開口64の下方には、目印凸部56が嵌り込んで装着を確認するための目印開口61bが形成されている。周壁61の後方側には、ノズル体3を挿入可能な後方開口65が形成されている。周壁61には、後方開口65の下方で、径方向外側に突出する後方凸部61cが形成されている。また、後方開口65の下方で後方凸部61cの上部から水平に延びる支持壁61dには、目印凸部56が嵌り込む収容凹部61eが形成されている。
周壁61の左右両側には、固定盤5の係合突起58に係合する側部開口61fが形成されている。側部開口61fは、溝61gにより弾性変形可能に形成された弾性部61hに形成されている。また、前方開口64の上方には、一対のガイド壁63の間で、頂壁62に対して薄肉状のヒンジ部66を介して揺動自在に連結された操作片67が設けられている。内容物を吐出する際には、この操作片67を上方から押し下げることで操作片67の下面が当接壁39に当接してノズル体3を押し下げる。
ガイド壁63は、ノズル体3を挟むように左右両側に位置するものであり、それぞれのガイド壁63には、前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35がそれぞれ摺動自在に嵌り込む前方ガイド溝68及び後方ガイド溝69が形成されている。前方ガイド溝68及び後方ガイド溝69は、ガイド壁63の下端から、ステム25の押し下げ方向と平行な上下方向(中心軸線Cと平行な方向)に延びる切り欠き状に形成されている。前方ガイド溝68の溝幅w5は、後方ガイド溝69の溝幅w6よりも大きくなっている。
ガイド壁63は、前方ガイド溝68及び後方ガイド溝69それぞれの後方側に隣接して設けられた前方弾性片70及び後方弾性片71を有する。前方弾性片70及び後方弾性片71は、幅方向外側に弾性変形可能であり、ノズル体3の装着の際に弾性変形して、ノズル体3のカバー部材6に対するスムーズな装着を可能にするものである。前方弾性片70は、後方弾性片71よりも幅方向内側に位置する。前方弾性片70及び後方弾性片71にはそれぞれ、後方側から前方側に向けて、幅方向内側に傾斜する傾斜面70a、71aが設けられている。なお、カバー部材6の傾斜面70a、71aに代えて、また、傾斜面70a、71aとともに、前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35の前端部に傾斜面を設けることで、スムーズにノズル体3を挿し込めるようにしてもよい。
ここで、上記構成の吐出具1をエアゾール容器2に装着する際には、予めノズル体3をカバー部材6に装着(セット)したものを、エアゾール容器2に装着した固定盤5に装着する。
ノズル体3をカバー部材6に装着する際には、図6(a)、図7(a)に示すように、カバー部材6の後方開口65から、左右両側のガイド壁63間にノズル体3を挿入し、前方側に向けて押し込んでいく。
ノズル体3を挿し込む過程において、図7(b)に示すように、左右の前方ガイドリブ34がそれぞれ前方弾性片70の傾斜面70aに当接することにより、前方弾性片70が幅方向外側に開くように弾性変形する。さらにノズル体3を前方側に押し込み、前方ガイドリブ34が前方ガイド溝68に嵌り込むと、前方弾性片70の形状が復元して元の位置に戻る。同様に、ノズル体3を挿し込む過程において後方ガイドリブ35が後方弾性片71の傾斜面71aに当接することにより後方弾性片71が幅方向外側に開くように弾性変形し、後方ガイドリブ35が後方ガイド溝69に嵌り込むと、後方弾性片71の形状が復元して元の位置に戻る。前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35がそれぞれ前方ガイド溝68及び後方ガイド溝69に嵌り込むと、ノズル体3のカバー部材6に対する前後方向の移動が停止され、ノズル体3の装着が完了する(図9(a)参照)。
ノズル体3を装着したカバー部材6を固定盤5に装着する際には、エアゾール容器2に予め取り付けた固定盤5の上方からカバー部材6を被せ、何れかの目印凸部56と、カバー部材6の目印開口61bの方向を合わせて、固定盤5の係合突起58が側部開口61fに係合するまで押し下げる。このように固定盤5の目印凸部56と、カバー部材6の目印開口61bの方向を合わせることで、容易に位置合わせを行うことができる。固定盤5に対するカバー部材6の周方向位置が合っていない場合には、図8に示すように、位置決めリブ61aの下端が外側壁55の上端に当接するため、誤った位置での取り付けを防止することができる。
吐出具1を装着したエアゾール容器2から内容物を吐出する際には、図10(a)、(b)に示すように、操作片67を押し下げてノズル体3及びステム25を容器本体21に対して下方に移動させる。ノズル体3は、前方ガイド溝68及び後方ガイド溝69にそれぞれ摺動自在に嵌り込む前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35によって、ステム25の押し下げ方向に真っ直ぐに移動する。これにより、各ステム25に対して押し下げ方向の力を真っ直ぐに伝えることができ、各ステム25から吐出される内容物のバランスを安定させることが可能となる。ノズル体3の動作安定性が向上し、2本のステム25が共に押し下げ方向に真っ直ぐに押し下げられるため、各ステム25から適切な吐出量のバランスで内容物を吐出することができる。
以上のような構成を有する本実施形態の吐出具1にあっては、ガイド壁63に設けた前方弾性片70及び後方弾性片71が弾性変形することにより、ノズル体3をカバー部材6に対してスムーズに挿し込むことができるので、吐出具1の装着作業が容易となる。
また、本例では、前方弾性片70及び後方弾性片71に傾斜面70a、71aを設けたことにより、ノズル体3を挿し込む際に前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35が前方弾性片70及び後方弾性片71に引っ掛かり難くなり、よりスムーズな挿し込みが可能となる。
また本例では、貫通孔36、37を設け、前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35を幅方向内側に弾性変位可能な構成としたことにより、カバー部材6に対するノズル体3の挿し込みがよりスムーズとなる。なお、貫通孔36、37を形成しない構成としてもよく、その場合には、前方弾性片70及び後方弾性片71の肉厚や長さ等を調整することで弾性変形し易くして、装着を容易にすることが好ましい。
また本例では、前方ガイドリブ34の位置におけるノズル体3の幅w3(図2参照)は、前方弾性片70よりも後方側における左右両側のガイド壁63の間隔(距離)w7、w8(図6(b)参照)よりも小さくなっている。これにより、前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35がそれぞれ傾斜面70a、71aに当接するまでは、抵抗なくノズル体3を挿し込むことができる。すなわち、ノズル体3を挿し込む際に抵抗を受ける距離が短くなるので、ノズル体3の挿し込みがより容易となる。
また本例では、前方ガイドリブ34のリブ幅w1は、後方ガイド溝69の溝幅w6よりも大きくなっている。これにより、ノズル体3の挿し込み過程で前方ガイドリブ34が後方ガイド溝69に嵌り込む虞がないため、ノズル体3の挿入を、途中で停止することなくよりスムーズに行うことができる。
また、本例では、後方開口65から前方開口64に向けて、ノズル体3を吐出筒31の先端31a側から挿入する構成としたことにより、吐出筒31の長さに関わらず容易にセットすることができる。
本例では、カバー部材6にノズル体3を装着した状態で、ノズル体3は左右方向の変位を両側のガイド壁63に規制され、また、前後方向の変位を前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35によって規制されるため、位置が安定する。これにより、カバー部材6を固定盤5に装着するだけで、容易にノズル体3のステム接続部32をステム25に嵌合させることができる。また、カバー部材6にノズル体3を装着した状態で、吐出筒31の下面が前方開口64の開口縁下端に設けた前方支持部64aに当接して支持されるとともに、支持片38が支持壁61dに当接して支持される構成としている(図8参照)。これにより、カバー部材6にノズル体3を装着した状態において、カバー部材6からノズル体3が脱落することを防止することができるので、エアゾール容器2に対する装着が容易となる。
また本例では、前方ガイドリブ34は、一対のステム接続部32の中心よりも前方に配置され、後方ガイドリブ35は、一対のステム接続部32の中心よりも後方に配置されている。このように、ステム接続部32の中心から前後にずらした位置に前方ガイドリブ34及び後方ガイドリブ35をそれぞれ配置することで、ステム接続部32の真横に突起を設ける場合に比べて、ノズル体3の左右方向の幅を小さくすることができる。これにより、カバー部材6におけるノズル体3の挿し込み幅(対向するガイド壁63間の間隔w7、w8)を小さく抑えることができる。一対のガイド壁63間の距離を狭くすることで、操作片67を押し下げる際に指を置く位置を左右方向の中央側に誘導することができる。これにより、2本のステム25が均等に押し下げられ易くなるため、吐出量のバランスがさらに安定し易くなる。また、吐出具1全体の大型化も抑制することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば、1つの容器内に2種類の内容物を別個に収容するとともに2本のステムを有するエアゾール容器に限らず、1つの容器内に一の内容物を収容するとともに1本のステムを有するシングルタイプのエアゾール容器や、シングルタイプの容器を左右に並べて1組とした二連式タイプのエアゾール容器にも適用可能である。
1 吐出具
2 エアゾール容器
3 ノズル体
3a 上側部材
3b 下側部材
4 カバー体
5 固定盤
6 カバー部材
21 容器本体
22 マウンティングカップ
23 円環状部
24 マウンティングカップ本体部
25 ステム
31 吐出筒
31a 先端(吐出口)
32 ステム接続部
33 ヒンジ部
34 前方ガイドリブ
35 後方ガイドリブ
36、37 貫通孔
38 支持片
39 当接壁
51 上壁
51a 開口
52 側壁
52a 回転止めリブ
52b 平坦部
53 フランジ
54 嵌合壁
55 外側壁
56 目印凸部
57 スリット
58 係合突起
61 周壁
61a 位置決めリブ
61b 目印開口
61c 後方凸部
61d 支持壁
61e 収容凹部
61f 側部開口
61g 溝
61h 弾性部
62 頂壁
63 ガイド壁
64 前方開口
64a 前方支持部
65 後方開口
65a 後方支持部
66 ヒンジ部
67 操作片
68 前方ガイド溝
69 後方ガイド溝
70 前方弾性片
70a 傾斜面
71 後方弾性片
71a 傾斜面
w1 前方ガイドリブのリブ幅
w2 後方ガイドリブのリブ幅
w3 前方ガイドリブ位置におけるノズル体の幅
w4 後方ガイドリブ位置におけるノズル体の幅
w5 前方ガイド溝の溝幅
w6 後方ガイド溝の溝幅
w7、w8 ガイド壁間の間隔
C 中心軸線

Claims (7)

  1. エアゾール容器のステムに接続されるステム接続部及び該ステム接続部に連通する吐出筒を有し、前記ステムの押し下げによりエアゾール容器に収容された内容物を前記吐出筒の先端から吐出可能としたノズル体と、
    前記ノズル体を取り囲むとともに前記エアゾール容器に装着されるカバー体と、を備え、
    前記ノズル体は、該ノズル体の左右両側においてそれぞれ幅方向外側に突出する前方ガイドリブ及び後方ガイドリブを有し、
    前記カバー体は、前記ノズル体の左右両側に位置する一対のガイド壁を有し、
    前記ガイド壁はそれぞれ、前記ステムの押し下げ方向と平行に延びるとともに前記前方ガイドリブ及び後方ガイドリブがそれぞれ摺動自在に嵌り込む前方ガイド溝及び後方ガイド溝を有し、
    前記ガイド壁はそれぞれ、前記前方ガイド溝及び後方ガイド溝の後方側にそれぞれ隣接し、前記ノズル体を前記カバー体に装着する際に幅方向外側に弾性変形可能な前方弾性片及び後方弾性片を有することを特徴とする吐出具。
  2. 前記前方弾性片及び後方弾性片はそれぞれ、後方側から前方側に向かって幅方向内側に傾斜する傾斜面を有する、請求項1に記載の吐出具。
  3. 前記ノズル体は、前記前方ガイドリブ及び後方ガイドリブのそれぞれの幅方向内側に貫通孔を有し、該前方ガイドリブ及び後方ガイドリブが、それぞれ幅方向内側に向けて弾性変位可能である、請求項1又は2に記載の吐出具。
  4. 前記前方ガイドリブが設けられている位置における前記ノズル体の幅が、左右両側の前記後方弾性片の間隔よりも小さい、請求項1〜3の何れか一項に記載の吐出具。
  5. 前記前方ガイドリブのリブ幅が、前記後方ガイド溝の溝幅よりも大きい、請求項1〜4の何れか一項に記載の吐出具。
  6. 前記前方ガイドリブが前記ステム接続部よりも前方側に位置し、前記後方ガイドリブが、前記ステム接続部よりも後方側に位置する、請求項1〜5の何れか一項に記載の吐出具。
  7. 前記カバー体が、前記エアゾール容器のマウンティングカップに装着される固定盤と、該固定盤を取り囲む周壁を有するカバー部材とで構成され、
    該カバー部材は、前記周壁の内面から突出し、前記固定盤に形成されたスリットに入り込む位置決めリブを有する、請求項1〜6の何れか一項に記載の吐出具。
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