JP5658999B2 - 噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール容器用の噴射装置に関する。詳しくは、複数のエアゾール容器を噴射操作する噴射装置に関する。
従来、複数のエアゾール容器を保持し、それらのエアゾール容器の内容物を一つの操作で同時に吐出させる噴射装置が知られている。例えば、特許文献1には、2つのエアゾール容器を保持する連結部材と、それぞれのエアゾール容器のステムと連結される押しボタンとを備えた噴射装置が開示されている。この噴射装置は、押しボタンが2つのエアゾール容器のステムと連結されているため、この押しボタンをエアゾール容器に対して押し下げることにより、2つのエアゾール容器のエアゾールバルブを同時に開放できる。
このような噴射装置では、両方のエアゾール容器に均等な力を与えられず一方のエアゾール容器だけが開放され、同時に内容物を吐出できない場合がある。このような現象は、使用者による押しボタンの押し方あるいは操作によって押しボタンが傾くことによって起こったり、ステムを押し下げる際、合成樹脂製の押しボタンが微小に変形することによって起こったりする。
このような問題を解決するべく、特許文献2、3のように、押しボタンを一定量押し下げることにより使用者にその状態を認識させるような手段を設けた噴射装置が知られている。このように使用者に押しボタンを必要十分量押し下げさせることにより、たとえ両エアゾール容器に不均等な力が与えられても、十分両エアゾール容器を開放させることができるものである。特許文献2は、押しボタンを押し下げる力が変化することによって押し下げ量を使用者に認識させるものである。特許文献3は、押しボタンが一定量押し下げられると音が発生するものである。
特許第4005167号 特許第4311848号 特開2008−290755号公報
特許文献2、3は、使用者に噴射装置の好ましい操作方法を誘導するものであり、2つのエアゾール容器に不均等な力が加わるという根本的な課題を解決するものではない。
本発明は、使用者の操作力を複数のエアゾール容器に均等に加えることができ、複数のエアゾール容器を同時に確実に開放できる噴射装置を提供することを目的とする。
本発明の2つのエアゾール容器を噴射操作する噴射装置は、2つのエアゾール容器のエアゾールバルブと連結され、それらの内容物を同時に吐出する噴射部と、
2つのエアゾール容器を連結保持するカバー部と、前記噴射部を操作する操作突起とを備えており、前記噴射部は2つのエアゾール容器の中心軸を結ぶ線に対して垂直に開口する吐出口を備えており、前記カバー部が前記噴射部を挟む前壁とそれに相対する後壁とを備えており、前記後壁には、操作突起を操作するための後壁凹部が形成されており、前記操作突起が2つのエアゾール容器の中心軸から等距離の噴射部の上面から上方に突出しており、前記操作突起の上端が後壁の上端と後壁凹部の底の間にあり、前記噴射部の上面が前記後壁凹部の底よりも下方にあることを特徴としている。
本発明の2つのエアゾール容器を噴射操作する噴射装置の第2の態様は、2つのエアゾール容器のエアゾールバルブと連結され、それらの内容物を同時に吐出する噴射部と、前記噴射部の上部に設けられ、噴射部を操作する操作部と、2つのエアゾール容器を連結保持するカバー部と、前記操作部の上面に設けられる操作突起とを備えており、前記噴射部は2つのエアゾール容器の中心軸を結ぶ線に対して垂直に開口する吐出口を備えており、前記カバー部が前記噴射部を挟む前壁とそれに相対する後壁とを備えており、前記後壁には操作突起を操作するための後壁凹部が形成されており、前記操作突起が2つのエアゾール容器の中心軸から等距離の位置に設けられており、前記操作突起の上端が、後壁の上端と後壁凹部の底の間にあり、前記操作部の上面が前記後壁凹部の底よりも下方にあることを特徴としている。
本発明の噴射装置であって、噴射部が前方に突出するノズルを備えており、前壁にはノズルの上下動を許す前壁凹部が形成されているものが好ましい。また、操作突起の天面と後壁凹部の底との高さの差がバルブのステム孔が開放されるまでのステムの移動距離よりも長いものが好ましい。さらに、操作突起が噴射部より後方に突出する背面突出部を備えており、後壁には後壁凹部からさらに凹み、背面突出部の上下動を許す案内溝を備えているものが好ましい。
本発明の2つのエアゾール容器を噴射操作する噴射装置は、2つのエアゾール容器のエアゾールバルブと連結され、それらの内容物を同時に吐出する噴射部と、
2つのエアゾール容器を連結保持するカバー部と、前記噴射部を操作する操作突起とを備えており、前記噴射部は2つのエアゾール容器の中心軸を結ぶ線に対して垂直に開口する吐出口を備えており、前記操作突起が2つのエアゾール容器の中心軸から等距離の噴射部の上面から上方に突出しているため、使用者は左右均等な力を噴射部に与えることができる。噴射部の上面に操作突起が設けられているため、装置全体を簡易にすることができる。また、前記カバー部が前記噴射部を挟む前壁とそれに相対する後壁とを備えており、前記後壁には、操作突起を操作するための後壁凹部が形成されており、前記操作突起の上端が後壁の上端と後壁凹部の底の間にあるため、使用者は後壁凹部近辺を探るだけで、後壁凹部より突出した操作突起を確認できる。そのため、確実に操作突起を押すことができる。さらに、前記噴射部の上面が前記後壁凹部の底よりも下方にあるため、操作突起以外を後壁凹部から押せないため、誤操作を一層防止できる。
本発明の2つのエアゾール容器を噴射操作する噴射装置の第2の態様は、噴射部の上部に設けられ、噴射部を操作する操作部をさらに備えており、前記操作部の上面に操作突起が設けられているため、本発明の第1の態様と同様に、左右均等な力を噴射部に与えることができる。
本発明の噴射装置であって、前記噴射部が前方に突出するノズルを備えており、前記前壁には、前記ノズルの上下動を許す前壁凹部が形成されている場合、使用者は目的物に内容物を確実に吐出または噴射させることができる。
前記操作突起の天面と後壁凹部の底との高さの差が、バルブのステム孔が開放されるまでのステムの移動距離よりも長い場合、操作突起を操作するとき、その操作する指が後壁凹部と当接するまで押すことにより、複数のエアゾール容器のステム孔を同時にかつ完全に開放することができ、2つの内容物を均等に吐出できる。
前記操作突起は噴射部より後方に突出する背面突出部を備えており、前記後壁には、後壁凹部からさらに凹み前記背面突出部の上下動を許す案内溝を備えている場合、背面突出部は支持凹部によって上下動が案内されるため、噴射部をより一層確実に垂直方向に操作することができる。さらに、操作突起を押す指が第1凹部と当接しやすいので、より確実に操作できる。
図1a、bは、それぞれ本発明の噴射装置の一実施形態を示す正面図、背面図である。 図2a、bは、それぞれ図1の噴射装置に用いられる連結部材を示す上面図、正面断面図であり、図2c、dは、それぞれ図1の噴射装置に用いられるカバー部材を示す正面図、上面図である。 図3a〜dは、それぞれ図1の噴射装置に用いられるスパウト部材の正面図、背面図、側面図、上面図である。 図4a〜cは、図1の噴射装置のスパウト部材とカバー部材との関係を示す上面図、一部断面側面図、背面図である。 図5a〜cは、本発明の噴射装置の参考例を示す上面図、一部断面側面図、背面図である。 図6a〜cは、本発明の噴射装置のさらに他の実施形態を示す上面図、一部断面側面図、背面図である。 図7a、bは、本発明の噴射装置のさらに他の実施形態を示す正面図、背面図である。 図8aは、図7の噴射装置の操作部材を示す正面図であり、図8b、cは図7射装置の背面図、一部断面側面図である。 図9a、bは、本発明の噴射装置のさらに他の参考例を示す正面図、背面図である。 図10aは、図9の噴射装置の操作部材を示す正面図であり、図10b、cは図9の噴射装置の背面図、一部断面側面図である。 図11a〜cは、それぞれ図9の噴射装置に用いられる連結部材を示す正面図、正面図、下面図であり、図11dは、それぞれ図9の噴射装置に用いられるスパウト部材を示す上面図であり、図11eは図11dのスパウト部材を用いた噴射装置の一部断面側面図である。 図12aは、本発明の噴射装置のさらに他の参考例を示す正面図であり、図12b、cはその噴射装置に用いられるスパウト部材の背面図、上面図である。
図1a、bの噴射装置10は、2つのエアゾール容器A1、A2に取り付けられ、2つのエアゾール容器を連結する連結部材11と、その連結部材と係合するカバー部材12と、そのカバー部材12内で上下移動可能に配置され、2つのエアゾール容器の内容物を吐出するスパウト部材13とを備えている。この噴射装置10は、スパウト部材13の上面のエアゾール容器A1、A2の中心軸から等距離の中央線上の位置にスパウト部材13を操作するための操作突起15が設けられており、2つのエアゾール容器A1、A2に均等な力を加えて操作することができる。
連結部材11は、図2a、bに示すように、楕円状の柱体であり、それぞれエアゾール容器A1、A2と嵌合する円筒部16と、それらの円筒部16同士を連結する連結部17とからなり、2つエアゾール容器A1、A2を互いに連結保持するものである。円筒部16には、縁部から中心に向かって延び、円筒孔16aを上端で一部塞ぐ押さえ部18と、その内面から中心に向かって環状に突出した容器係合部19と、その側面外周から外側に向かって突出した係止突起20とが形成されている。押さえ部18は、それぞれエアゾール容器A1、A2のバルブ天面を押さえて2本のエアゾール容器の高さを合せる。容器係合部19は、それぞれエアゾール容器A1、A2の段部と係合し、2本のエアゾール容器を連結する。係止突起20は、後述するカバー部材12と係合する。
カバー部材12は、図2c、dに示すように、楕円状の筒体であり、平面状に上下に伸びる前壁26a、後壁26bと、半円筒状に上下に延びる左壁27aと、右壁27bとからなり、中心穴12aを有する。前壁26aには、上端中央から下方に延びる矩形状のスパウト溝28(前壁凹部)が形成されており、後壁26bには、上端中央から下方に延びる矩形状の操作溝29(後壁凹部)が形成されている。後壁26bの操作溝29の中心には、さらに下方に凹んでおり、後述する操作突起15の下方への動きを許し、支持する案内溝33が形成されている。さらにカバー部材12の内面には、内側に突出する支持部31が環状に形成されており、カバー部材12の下端内面には、前述した係止突起20と係合する係合凹部32が形成されている。
この実施形態では、連結部材11とカバー部材12とを別部材としているが、一体に成形してもよい。
スパウト部材13は、図3a〜dに示すように、楕円状の中空の本体35からなり、その下端から下方に延びる筒状のステム係合部36a、36bと、中央上部から前方(外側)に突出する筒状のスパウト部37と、スパウト部の先端開口部38a、38bとステム係合部36a、36bとをそれぞれ連通する部材内通路39a、39bと、上部後方に形成された操作突起15とを備えている。スパウト部37内には、その中心を区切る隔壁37aがスパウト部の中心面と平行に設けられており、この隔壁37aによってスパウト部37内は、2つの部材内通路39a、39bに区切られている。操作突起15は、スパウト部材の上部から上方に、かつ、スパウト部材の後部から後方に突出している。また、操作突起15は、スパウト部材13の左右中心線に位置しているため、操作突起15を下方に押圧しても、スパウト部材13が左右に傾いたり、左右に変形することがない。
さらに、この噴射装置10では、図4a〜cに示すように、操作突起15の上端が、カバー部材12の上端より低く、かつ、操作溝29(後壁凹部)の底29aより高くなっている。このように構成されているため、使用者は操作溝29に指を当てるだけで、エアゾール容器A1とA2の中心線にあるスパウト部材13の操作突起15を確認することができる。そして、その操作突起15を下方に押圧するだけで、2つのエアゾール容器A1、A2に均等な力を加えることができ、それらに充填されている内容物を同時に吐出させることができる。さらに、スパウト部材13の上面が操作溝29の底29aより低くなっているため、一層確実に操作突起15を認識しやすく、さらにスパウト部材の上面がカバーの左壁、右壁により囲まれているため、操作突起以外の部分が操作されるのを防止できる。
また、操作突起15の後方が、後壁26bの内面よりも後方となるように突出しており、その下端が案内溝33内に位置している。このように構成されているため、操作突起15を確実に下方に押し下げることができ、エアゾールバルブのステムの曲げあるいは折れを防止する。
この噴射装置10は、エアゾール容器A1、A2を連結した連結部材の係止突起20と、カバー部材の係合凹部32とが係合し、連結部材11とカバー部材12とが連結される。一方、カバー部材12の中心孔12aに、スパウト部材13を、スパウト部37がスパウト溝28から突出するように挿入し、かつ、スパウト部材13のステム係合部36a、bをエアゾール容器A1、A2のステムと係合させる。これにより、スパウト部材13は、カバー部材12の中心孔12a内に上下移動自在に連結される。
このように構成されているため、使用者は操作溝29近辺を探るだけで、スパウト部材13の操作突起15を簡単に確認することができる。そして、その操作突起を下方に押圧するだけで、スパウト部材13の上面中央または中央線上の点を正確に押圧し、スパウト部材13で両エアゾール容器A1、A2に均等の力を与えながら押し下げることができる。それにより、エアゾール容器A1、A2のステムを同時に、かつ、同じ深さだけ押し下げることができる。
図5の噴射装置40は、連結部材11と、カバー部材42と、スパウト部材43とを備えている。スパウト部材43の操作突起45の後方下端45aがカバー部材42の操作溝29の底29aより高くなっており、カバー部材42が案内溝33を備えていない。他の構成は、図1の噴射装置10と実質的に同じものである。
この場合も、操作突起45の上端が、カバー部材42の上端より低く、かつ、操作溝29(後壁凹部)の底29aより高くなっているため、使用者は操作突起45を簡単に確認することができる。そして、操作突起45の後方下端45aが操作溝29の底29aと当接するように操作突起45を押し下げることにより、2つのエアゾール容器A1、A2に均等の力を加えることができ、さらに押し下げる量を設定できる。この場合、操作突起の後方下端と操作溝の底29aとの高さの差が、バルブのステム孔が開放されるまでのステムの移動距離よりも長いと一層確実に2つのエアゾール容器A1、A2のバルブを開放することができる。
図6の噴射装置50は、連結部材11、カバー部材52、スパウト部材53とを備えており、スパウト部材の上面に操作突起54が設けられている。この実施形態は、操作突起54がスパウト部材53から上方のみに突出し、後方に突出しておらず、かつ、カバー部材52が案内溝33を備えていない。また、操作突起54の上端と操作溝29の底29aとの高さの差が、バルブのステム孔が開放されるまでのステムの移動距離よりも長くなっている。他の構成は、図1の噴射装置10と実質的に同じものである。
このように構成されているため、操作溝29に操作する指を当て、操作突起54を確実に確認することができ、かつ、操作する指が操作溝29の底29aと当接するまでその操作突起54を押し下げることにより、エアゾール容器A1、A2に均等に力を加えること
ができ、かつ、確実にそのバルブを開放することができる。
図7の噴射装置55は、2つのエアゾール容器A1、A2に取り付けられ、2つのエアゾール容器を連結する連結部材11と、その連結部材と係合するカバー部材56と、そのカバー部材56内で上下移動可能に配置され、2つのエアゾール容器の内容物を吐出するスパウト部材57と、そのスパウト部材57の上部に設けられ、スパウト部材57を操作する操作部材58とを備えている。この噴射装置55は、操作部材58の上面のエアゾール容器A1、A2の中心軸から等距離の中央線上の位置にスパウト部材57を真っ直ぐ押圧するための操作突起60が形成されている。連結部材11は図1の噴射装置10と実質的に同じ構成である。カバー部材56は、スパウト溝28上に後述する操作部材58の軸と係合する軸穴58aが一対形成されている以外は、図1の噴射装置のカバー部材12と実質的に同じ構成である(図8b参照)。また、スパウト部材56は、操作突起を備えていない以外は、図1の噴射装置のスパウト部材13を実質的に同じ構成である。
操作部材58は、図8a〜cに示すように、矩形状の基板61と、その前端に下方に向かって延びるように形成され、スパウト溝28に係止される係止部62と、その基板61の前方の左右に外側に突出するように形成された軸63と、基板の後方中央から上方に、かつ、後方に突出するように形成された操作突起60と、基板の下面に3つ均等に下方に突出するようにして形成されたスパウト部材56の上面と当接して押圧する押圧部64とを有している。
係止部62は、基板61の前端から下方に延びる前壁部62aと、その左右縁から下方に延びる2本の脚部62bとからなる。つまり、前壁部62aと脚部62bとで「コ」字状の隙間が形成され、その隙間にスパウト部材のスパウト57aが挿入できるように構成されている。また、脚部62bでスパウト溝28の底と当接し、操作部材58を支持する。
軸63は、スパウト溝28に形成された軸穴58aに挿入される。この軸63を中心に操作部材58は回転自在となっている。
この噴射装置55も、操作突起60の上端が、カバー部材56の上端より低く、かつ、操作溝29(後壁凹部)の底29aより高くなっている。また、操作突起60の後方が、後壁26bの内面よりも後方となるように突出しており、その下端が案内溝33内に位置している。さらに、操作部材58の上面が操作溝29の底29aより低くなっている。そのため、図1の噴射装置10と同様に、操作突起60を下方に押圧するだけで、2つのエアゾール容器A1、A2に均等な力を加えることができる。そして、それらの操作が確実に行える。
図9の噴射装置70は、2つのエアゾール容器A1、A2に取り付けられ、2つのエアゾール容器を連結する連結部材71と、その連結部材と係合するカバー部材72と、そのカバー部材72内で上下移動可能に配置され、2つのエアゾール容器の内容物を吐出するスパウト部材73と、カバー部材72と連結され、スパウト部材73を操作する操作部材74とを備えている。この噴射装置70は、操作部材74の下面に、スパウト部材73の上面中央またはスパウト部材上面のエアゾール容器A1、A2の中心軸から等距離の中央線上の点を押圧する突起75を備えており、2つのエアゾール容器A1、A2に均等な力を加えて操作することができるものである。連結部材71は、図2a、bの連結部材11と実質的に同じものである。
カバー部材72は、図10b、cに示すように、楕円状の筒体であり、平面状に上下に伸びる前壁76a、後壁76bと、半円筒状に上下に延びる左壁77aと、右壁77bとからなり、中心穴72aを有する。前壁76aには、上端中央から下方に延びる矩形状のスパウト溝78(前壁凹部)が形成されており、後壁76bには、上端中央から下方に延
びるU字状の操作溝79(後壁凹部)が形成されている。スパウト溝78の上部には、後述する操作部材74の軸を受け入れる軸穴78aが形成されている。
スパウト部材73は、楕円状の中空体であり、筒状のステム係合部36a、36bと、筒状のスパウト部37と、スパウト部37とステム係合部36a、36bとをそれぞれ連通する部材内通路39a、39bとを備えている。操作突起を備えていないこと以外は、図3a、bのスパウト部材13と実質的に同じものである。
操作部材74は、図10aに示すように、矩形状の基板81と、その前端に下方に向かって延びるように形成され、スパウト溝28に係止される係止部82と、その基板81の前方の左右に外側に突出するように形成された軸83と、基板の下面の2つのエアゾール容器の中心軸から等距離の位置に下方に突出するようにして形成された突起75とを有している。この操作部材74は、操作突起を備えていないこと、および、基板の下面に押圧部ではなく突起75を備えていること以外は、図8の操作部材58と実質的に同じものである。この突起75は、スパウト部材の上面であって、2つのエアゾール容器の中心軸から等距離の位置と当接するものである。これにより軸83を中心に基板81が下方に移動するように操作部材74を回転させることにより、突起75がスパウト部材73を押圧し、エアゾール容器に均等な力を加えることができる。
図9に戻って、この噴射装置70は、エアゾール容器A1、A2を連結した連結部材71とカバー部材72とを連結する。一方、カバー部材72の中心孔72aに、スパウト部材73を、スパウト部37がスパウト溝28から突出するように挿入し、かつ、スパウト部材73のステム係合部36a、bをエアゾール容器A1、A2のステムと係合させる。これにより、スパウト部材73は、カバー部材72の中心孔72a内に上下移動自在に連結される。次に、操作部材74をスパウト部材73の上から被せるように、かつ、操作部材74の軸83とカバー部材72の軸穴を係合させてカバー部材72に連結させる。これにより、操作部材74は、カバー部材72に回転自在に固定される。
つまり、使用者は、操作部材の基板81を下方に押圧するだけで、突起75がスパウト部材73の上面中央または中央線上の点を正確に押圧し、スパウト部材73で両エアゾール容器A1、A2に均等の力を与えながら押し下げることができる。それにより、エアゾール容器A1、A2のステムを同時に、かつ、同じ深さだけ押し下げることができる。特に、突起75の先端が球面となっているため、押圧により操作部材の基板81が微小に傾いても操作部材の突起75とスパウト部材の上面との接触点は同じにすることができるため、両ステムに均等な力を加えながらスパウト部材73を押し下げることができる。
本実施形態では、操作部材の軸周りに操作部材が回転できるように(操作部材のガイド)したが、ヒンジ部を設けて操作部材が回転できるようにしてもよい。また、図10aの想像線に示すように、操作部材84の上面に操作突起85aを設けても良い。
また、カバー部材による操作部材の上下動のガイドを。例えば、支持突起とレールあるいはガイド条によってガイドさせてもよい。
図11a〜cは、図9の噴射装置70に用いることができる操作部材の他の形態を示す。これらは図1の操作部材14における突起75の形状が異なるだけであり、他の構成は図9の操作部材74と実質的に同じである。図11aは突起75aが円錐状となっており、図11bは突起75bが角柱状となっており、図11cは突起75cが四角錐状となっている。図11a、cの突起75a、cは、使用者の押す位置等によって基板81が微小に傾いても、突起75a、cとスパウト部材73の上面との接触点は変わらないため、両エアゾール容器A1、A2のステムに均等な力を与えながらスパウト部材73を押し下げることができる。図11bの突起75bは、基板81が微小に傾いたあるいは変形した場合、突起75bからスパウト部材73にかかる力は若干中心から外れるが、その突起とスパウト部材の当接面積は、スパウト部材上面全体に対して十分に小さいため、両エアゾー
ル容器A1、A2のステムにほぼ均等な力を与えながらスパウト部材73を押し下げることができる。
図11d、eは、図9の噴射装置70に用いることができるスパウト部材の他の形態を示す。このスパウト部材73aには、その上面に突起75と係合する球面状の係合凹部74cが設けられている。これにより、操作部材の突起75によるスパウト部材への力がスパウト部材の中心に加わるように構成されている。それにより、両ステムにほぼ均等な力を与えながらスパウト部材73aを押し下げることができる。他の構成は、図9のスパウト部材73と実質的に同じものである。
図12aに示す噴射装置90は、操作部材ではなく、スパウト部材73の上面に突起91が形成されているものである。他の構成は、図9の噴射装置70と実質的に同じである。この場合も、操作部材74の基板81を押圧することにより、突起91がスパウト部材73と係合し、スパウト部材73を下降させることができる。この場合も、図9の噴射装置70と同様に、基板81が微小に傾いても操作部材74の力をスパウト部材73の中心に与えることができ、両ステムにほぼ均等な力を与えながらスパウト部材73を押し下げることができる。
A1、A2 エアゾール容器
10 噴射装置
11 連結部材
12 カバー部材
12a 中心穴
13 スパウト部材
15 操作突起
16 円筒部
16a 円筒孔
17 連結部
18 押さえ部
19 容器係合部
20 係止突起
26a 前壁
26b 後壁
27a 左壁
27b 右壁
28 スパウト溝
29 操作溝
29a 底
31 支持部
32 係合凹部
33 案内溝
35 本体
36a、b ステム係合部
37 スパウト部
37a 隔壁
38a、b 先端開口部
39a、b 部材内通路
40 噴射装置
42 カバー部材
43 スパウト部材
45 操作突起
50 噴射装置
52 カバー部材
53 スパウト部材
54 操作突起
55 噴射装置
56 カバー部材
57 スパウト部材
58 操作部材
58a 軸穴
60 操作突起
61 基板
62 係止部
62a 前壁部
62b 脚部
63 軸
64 押圧部
70 噴射装置
71 連結部材
72 カバー部材
72a 中心孔
73 スパウト部材
74 操作部材
75、75a〜c 突起
76a 前壁
76b 後壁
77a 左壁
77b 右壁
78 スパウト溝
78a 軸穴
79 操作溝
81 基板
82 係止部
83 軸
84 操作部材
85a 操作突起
90 噴射装置
91 突起

Claims (5)

  1. 2つのエアゾール容器のエアゾールバルブと連結され、それらの内容物を同時に吐出する噴射部と、
    2つのエアゾール容器を連結保持するカバー部と、
    前記噴射部を操作する操作突起とを備えており、
    前記噴射部は2つのエアゾール容器の中心軸を結ぶ線に対して垂直に開口する吐出口を備えており、
    前記カバー部が前記噴射部を挟む前壁とそれに相対する後壁とを備えており、
    前記後壁には操作突起を操作するための後壁凹部が形成されており、
    前記操作突起が2つのエアゾール容器の中心軸から等距離の噴射部の上面から上方に突出しており、
    前記操作突起の上端が後壁の上端と後壁凹部の底の間にあり、
    前記噴射部の上面が前記後壁凹部の底よりも下方にある、2つのエアゾール容器を噴射操作する噴射装置。
  2. 2つのエアゾール容器のエアゾールバルブと連結され、それらの内容物を同時に吐出する噴射部と、
    前記噴射部の上部に設けられ、噴射部を操作する操作部と、
    2つのエアゾール容器を連結保持するカバー部と、
    前記操作部の上面に設けられる操作突起とを備えており、
    前記噴射部は2つのエアゾール容器の中心軸を結ぶ線に対して垂直に開口する吐出口を備えており、
    前記カバー部が前記噴射部を挟む前壁とそれに相対する後壁とを備えており、
    前記後壁には操作突起を操作するための後壁凹部が形成されており、
    前記操作突起が2つのエアゾール容器の中心軸から等距離の位置に設けられており、
    前記操作突起の上端が後壁の上端と後壁凹部の底の間にあり、
    前記操作部の上面が前記後壁凹部の底よりも下方にある、2つのエアゾール容器を噴射操作する噴射装置。
  3. 前記噴射部が前方に突出するノズルを備えており、
    前記前壁には、前記ノズルの上下動を許す前壁凹部が形成されている、
    請求項1または2記載の噴射装置。
  4. 前記操作突起の天面と後壁凹部の底との高さの差が、バルブのステム孔が開放されるまでのステムの移動距離よりも長い、請求項1または2記載の噴射装置。
  5. 前記操作突起が噴射部より後方に突出する背面突出部を備えており、
    前記後壁には、後壁凹部からさらに凹み、前記背面突出部の上下動を許す案内溝を備えている、
    請求項1または2記載の噴射装置。
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