JP2004033969A - エアゾール容器及びアクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】倒立状態で使用されるエアゾール容器において、内容物を所望の方向に容易且つ確実に噴射させる。
【解決手段】内容物が充填される容器本体10と、上下動可能なステム18を有し容器本体10に設けられたバルブと、噴射口22aを有しステム18の先端に設けられたアクチュエータ20とを備え、アクチュエータ20の押圧によりステム18が移動して前記バルブが開放され、内容物がステム18を介して噴射口22aから噴射するように構成されたエアゾール容器1において、アクチュエータ20は、噴射口22aが側面に形成され、少なくとも先端周縁に当接部28を有しており、当接部28を水平面上に当接させることにより、容器本体10を倒立させた状態で自立可能に構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】内容物が充填される容器本体10と、上下動可能なステム18を有し容器本体10に設けられたバルブと、噴射口22aを有しステム18の先端に設けられたアクチュエータ20とを備え、アクチュエータ20の押圧によりステム18が移動して前記バルブが開放され、内容物がステム18を介して噴射口22aから噴射するように構成されたエアゾール容器1において、アクチュエータ20は、噴射口22aが側面に形成され、少なくとも先端周縁に当接部28を有しており、当接部28を水平面上に当接させることにより、容器本体10を倒立させた状態で自立可能に構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール容器及びアクチュエータに関し、より詳しくは、倒立状態で使用されるエアゾール容器及びそのアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
エアゾール容器は、一般に、容器本体、バルブ、アクチュエータなどから構成されており、容器本体に収納された内容物が、バルブに連結された噴射用ボタン等のアクチュエータを操作することにより放出される。
【0003】
このようなエアゾール容器において、育毛剤や整髪料などを内容物とする場合には、アクチュエータが下方に位置する状態で使用可能なバルブを備えた倒立型のエアゾール容器が用いられる。倒立型エアゾール容器の一例として、特開2001−130654号公報に開示されたものが知られており、この構成を図4に示す。
【0004】
このエアゾール容器50は、容器本体52、バルブ54、アクチュエータ56を備えている。容器本体52には、育毛剤などの原液と噴射ガスとから構成される内容物が充填されている。バルブ54は、容器本体52の上部開口を覆うマウンティングカップ541の中央に取り付けられており、上下動可能なステム542を備えている。アクチュエータ56は椀状に形成され、中央底部に噴射口561を有しおり、ステム542の先端に取り付けられている。
【0005】
このエアゾール容器50によれば、倒立させた状態でアクチュエータ56の周縁部を頭皮Sに当接させ、容器本体52を頭皮Sに向けて押し付けると、バルブ54に設けられたスプリング543の付勢力に抗してステム542が移動し、バルブ54が開放される。この結果、容器本体52の内容物が、ステム542及び噴射口561を介して頭皮Sに噴射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の倒立型エアゾール容器によれば、アクチュエータ56が椀状に形成されているので、アクチュエータ56を頭皮Sに当接させると、アクチュエータ56と頭皮Sとの間に閉空間Cが形成される。このため、噴射された内容物に含まれる噴射ガスによって閉空間Cの内圧が高まる結果、アクチュエータ56の周縁と頭皮Sとの間に離間部分が発生し、この離間部分から内容物が外部に流出して拡散される。
【0007】
ところが、上述した離間部分の発生箇所は、頭皮の形状や当接状態などによって相違するため、使用者が的確にコントロールすることができない。したがって、内容物を所望の方向に噴射させて拡散させる必要がある場合には、適用が困難であるという問題があった。
【0008】
例えば、靴の消臭用として使用されるエアゾール容器は、靴を持ち上げて噴射すると手が汚れるおそれがあることから、靴を床に置いたまま使用することができるように倒立型のエアゾール容器であることが好ましい。ところが、上記構成のエアゾール容器を用いてアクチュエータを靴の中敷きに押し当てると、内容物が必ずしも爪先に向けて噴射されるとは限らないので、消臭効率が悪いという問題があった。
【0009】
このため、靴の消臭用としては、側面に噴射口を備える通常の噴射ボタンをアクチュエータとするエアゾール容器が従来から用いられていたが、噴射ボタンを指で押圧しなければならないために噴射方向が斜め方向にならざるを得ず、内容物を爪先まで十分に行き渡らせることが困難であった。
【0010】
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであって、倒立状態で使用されるエアゾール容器において、内容物を所望の方向に容易且つ確実に噴射することができるエアゾール容器及びアクチュエータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記目的は、内容物が充填される容器本体と、上下動可能なステムを有し前記容器本体に設けられたバルブと、噴射口を有し前記ステムの先端に設けられたアクチュエータとを備え、前記アクチュエータの押圧により前記ステムが移動して前記バルブが開放され、内容物が前記ステムを介して前記噴射口から噴射するように構成されたエアゾール容器において、前記アクチュエータは、前記噴射口が側面に形成され、少なくとも先端周縁に当接部を有しており、該当接部を水平面上に当接させることにより、前記容器本体を倒立させた状態で自立可能に構成されているエアゾール容器により達成される。
【0012】
このエアゾール容器において、前記アクチュエータは、押圧時に前記容器本体の先端周縁と当接可能な幅を有することが好ましい。
【0013】
また、前記アクチュエータは、前記噴射口の噴射方向に向けて延びるガイド部を有することが好ましい。
【0014】
また、前記ガイド部は靴の形状を有することが可能であり、この場合には、爪先方向が前記噴射方向に略一致することが好ましい。
【0015】
また、本発明の前記目的は、内容物が充填される容器本体と、上下動可能なステムを有し前記容器本体に設けられたバルブとを備えたエアゾール容器において、噴射口を有し前記ステムの先端に取り付けられ、押圧されることにより前記ステムを移動させて前記バルブを開放し、前記ステムを介して内容物を前記噴射口から噴射させるアクチュエータであって、前記噴射口が側面に形成され、少なくとも先端周縁に当接部を有しており、該当接部を水平面上に当接させることにより、前記容器本体を倒立させた状態で前記エアゾール容器を自立させることができるアクチュエータにより達成される。
【0016】
また、本発明の前記目的は、内容物が充填される容器本体と、上下動可能なステムを有し前記容器本体に設けられたバルブと、噴射口を側面に有し前記ステムの先端に設けられた噴射ボタンとを備え、前記噴射ボタンの押圧により前記ステムが移動して前記バルブが開放され、内容物が前記ステムを介して前記噴射口から噴射するように構成されたエアゾール容器において、前記噴射ボタンに固定されるアクチュエータであって、少なくとも先端周縁に当接部を有しており、該当接部を水平面上に当接させることにより、前記容器本体を倒立させた状態で前記エアゾール容器を自立させることができるアクチュエータによっても達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実態形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエアゾール容器を示す要部正面図であり、図2は、図1に示すアクチュエータの側面図である。
【0018】
図1に示すように、エアゾール容器1は、容器本体10と、ステム18と、アクチュエータ20とを備えており、靴の消臭用として使用される。
【0019】
容器本体10は、略円筒状に形成されたアルミニウムなどの金属缶からなり、先端部の開口をマウンティングカップ12により覆うことで、内容物が密封される。内容物は、消臭成分を含む原液と、液化ガス又は圧縮ガスからなる噴射剤とから構成される。
【0020】
ステム18は、容器本体10の内部においてマウンティングカップ12に固定されたバルブ(図示せず)に上下動可能に設けられている。バルブの構成については図4にも示すように周知であるが、ステム18を容器本体10の内部に押し込むことによりバルブが開放され容器本体10の内部圧力によりステム18を介して内容物が吐出される一方、ステム18を放すとスプリングの付勢力によりステム18が元の状態まで移動してバルブが閉じられる。
【0021】
アクチュエータ20は、基部22とガイド部26とから構成されており、ステム18の先端に取り付けられている。図1及び図2に示すように、基部22は、側面に形成された噴射口22aと端面中央に形成された取付部22bとが流路23によって連通されており、取付部22bに装着されたステム18から吐出される容器本体10の内容部は、流路23を経て噴射口22aから噴射される。取付部22bを挟んで噴射口22aの反対側の側面には、人差し指の指先が入る程度の大きさに形成された切欠部24が設けられている。この基部22は、正面視においてマウンティングカップ12の先端周縁の外径よりも大きい幅を有している。
【0022】
ガイド部26は、一対の靴を揃えたような形状を有しており、爪先部27が噴射口22aの噴射方向を向くように形成されている。ガイド部26の端面(先端面)は、中央部分が切り欠かれて周縁に当接部28を有しており、この当接部28を水平面上に当接させることにより、容器本体10が倒立した状態でエアゾール容器1が自立可能となっている。
【0023】
次に、このエアゾール容器1の作動について説明する。使用時においては、エアゾール容器1を倒立させた状態のまま、噴射口22aを靴内部の爪先に向けた状態で当接部28を靴の中敷きに当接させる。噴射口22aの向きは、ガイド部26の方向によって容易に把握することができる。
【0024】
この状態で容器本体10を下方に向けて押圧すると、ステム18が容器本体10の内部に押し込まれ、噴射口22aから内容物が噴射される。この結果、内容物を中敷きに沿って靴の内部全体に確実に行き渡らせることができ、消臭効率を高めることができる。
【0025】
アクチュエータ20の基部22は、マウンティングカップ12の先端周縁の外径よりも大きい幅を有しているので、ステム18が押し込まれると、マウンティングカップ12の先端周縁が基部22の端面に当接して、所定量以上の押し込みが制限される。また、容器本体10の押圧力が鉛直方向ではなく斜め方向に作用するなどしてステム18にたわみが生じると、やはりマウンティングカップ12の先端周縁と基部22の端面とが当接して、所定量以上のたわみが制限される。この結果、ステム18に過度の圧縮応力や曲げ応力が作用するおそれがなく、耐久性の向上を図ることができる。
【0026】
また、このエアゾール容器1によりブーツや特殊な形状の靴などを消臭する場合には、切欠部24に人差し指を入れてアクチュエータ20を押圧することにより、通常の噴射ボタンからなるアクチュエータと同様に使用することもできる。この場合も、ガイド部26の向きと切欠部24の位置から噴射方向を容易に把握することができる。
【0027】
使用終了後は、エアゾール容器1が倒立状態で自立可能であることから、この倒立状態のまま靴棚などの水平面上に載置しておくことができるので、次に使用する際の使い勝手を良くすることができる。また、ガイド部26が容器本体20の内容物を反映した靴の形状であるので、エアゾール容器1の用途を容易に認識することができる。
【0028】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、靴の消臭用としてだけでなく、例えば、家具と床との隙間における殺虫用など、水平面近傍に内容物を噴射する用途に特に適しており、殺虫剤、消臭剤、洗浄剤、制汗剤など幅広い用途に適用可能である。
【0029】
また、アクチュエータの構成についても本実施形態のものに限定されず、例えば、従来の噴射ボタンと組み合わせることにより本実施形態のアクチュエータ20と同様の構成となるアクチュエータ30を使用することもできる。即ち図3に示すように、このアクチュエータ30は、略平行に配置された前板33及び後板34によって基部32が構成されており、前板33には窓部33aが形成されている。一方、ガイド部36の構成については上記実施形態におけるガイド部26と同様である。このアクチュエータ30によれば、ステム18に取り付けられた噴射ボタン40の側面における噴射口42を窓部33aに合わせ、前板33と後板34との間に噴射ボタン40を狭持することにより噴射ボタン40にアクチュエータ30を固定することで、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。このアクチュエータ30は、既存のエアゾール容器に対して後付けが容易であるという利点を有している。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、容器本体を倒立させた状態でエアゾール容器を水平面上に自立させることができるので、非使用時においてはこの状態で保管することができると共に、使用時においてはこの状態から当接部を水平面に当接させて容器本体を単に押圧するだけで、アクチュエータの側面から内容物を噴射させることができる。したがって、水平面近傍の空間において内容物を所望の方向に容易且つ確実に噴射することが可能になる。
【0031】
また、請求項2の発明によれば、押圧時に容器本体の先端周縁とアクチュエータとが当接可能となっているので、アクチュエータの押し込み量が制限されるだけでなく、ステムのたわみを所定量以下に維持することができる。したがって、使用中におけるステムの破損を防止して、耐久性を向上させることができる。
【0032】
また、請求項3の発明によれば、容器本体を倒立させた状態で、容器本体の押圧前に噴射方向を容易に確認することができる。
【0033】
また、請求項4の発明によれば、噴射方向の確認が容易なだけでなく、アクチュエータの形状によって内容物を容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器の要部を示す正面図である。
【図2】図1に示すアクチュエータの矢示A方向の側面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るエアゾール容器の要部を分解して示す正面図である。
【図4】従来のエアゾール容器を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器
10 容器本体
18 ステム
20 アクチュエータ
22a 噴射口
24 切欠部
26 ガイド部
27 爪先部
28 当接部
30 アクチュエータ
40 噴射ボタン
42 噴射口
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール容器及びアクチュエータに関し、より詳しくは、倒立状態で使用されるエアゾール容器及びそのアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
エアゾール容器は、一般に、容器本体、バルブ、アクチュエータなどから構成されており、容器本体に収納された内容物が、バルブに連結された噴射用ボタン等のアクチュエータを操作することにより放出される。
【0003】
このようなエアゾール容器において、育毛剤や整髪料などを内容物とする場合には、アクチュエータが下方に位置する状態で使用可能なバルブを備えた倒立型のエアゾール容器が用いられる。倒立型エアゾール容器の一例として、特開2001−130654号公報に開示されたものが知られており、この構成を図4に示す。
【0004】
このエアゾール容器50は、容器本体52、バルブ54、アクチュエータ56を備えている。容器本体52には、育毛剤などの原液と噴射ガスとから構成される内容物が充填されている。バルブ54は、容器本体52の上部開口を覆うマウンティングカップ541の中央に取り付けられており、上下動可能なステム542を備えている。アクチュエータ56は椀状に形成され、中央底部に噴射口561を有しおり、ステム542の先端に取り付けられている。
【0005】
このエアゾール容器50によれば、倒立させた状態でアクチュエータ56の周縁部を頭皮Sに当接させ、容器本体52を頭皮Sに向けて押し付けると、バルブ54に設けられたスプリング543の付勢力に抗してステム542が移動し、バルブ54が開放される。この結果、容器本体52の内容物が、ステム542及び噴射口561を介して頭皮Sに噴射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の倒立型エアゾール容器によれば、アクチュエータ56が椀状に形成されているので、アクチュエータ56を頭皮Sに当接させると、アクチュエータ56と頭皮Sとの間に閉空間Cが形成される。このため、噴射された内容物に含まれる噴射ガスによって閉空間Cの内圧が高まる結果、アクチュエータ56の周縁と頭皮Sとの間に離間部分が発生し、この離間部分から内容物が外部に流出して拡散される。
【0007】
ところが、上述した離間部分の発生箇所は、頭皮の形状や当接状態などによって相違するため、使用者が的確にコントロールすることができない。したがって、内容物を所望の方向に噴射させて拡散させる必要がある場合には、適用が困難であるという問題があった。
【0008】
例えば、靴の消臭用として使用されるエアゾール容器は、靴を持ち上げて噴射すると手が汚れるおそれがあることから、靴を床に置いたまま使用することができるように倒立型のエアゾール容器であることが好ましい。ところが、上記構成のエアゾール容器を用いてアクチュエータを靴の中敷きに押し当てると、内容物が必ずしも爪先に向けて噴射されるとは限らないので、消臭効率が悪いという問題があった。
【0009】
このため、靴の消臭用としては、側面に噴射口を備える通常の噴射ボタンをアクチュエータとするエアゾール容器が従来から用いられていたが、噴射ボタンを指で押圧しなければならないために噴射方向が斜め方向にならざるを得ず、内容物を爪先まで十分に行き渡らせることが困難であった。
【0010】
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであって、倒立状態で使用されるエアゾール容器において、内容物を所望の方向に容易且つ確実に噴射することができるエアゾール容器及びアクチュエータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記目的は、内容物が充填される容器本体と、上下動可能なステムを有し前記容器本体に設けられたバルブと、噴射口を有し前記ステムの先端に設けられたアクチュエータとを備え、前記アクチュエータの押圧により前記ステムが移動して前記バルブが開放され、内容物が前記ステムを介して前記噴射口から噴射するように構成されたエアゾール容器において、前記アクチュエータは、前記噴射口が側面に形成され、少なくとも先端周縁に当接部を有しており、該当接部を水平面上に当接させることにより、前記容器本体を倒立させた状態で自立可能に構成されているエアゾール容器により達成される。
【0012】
このエアゾール容器において、前記アクチュエータは、押圧時に前記容器本体の先端周縁と当接可能な幅を有することが好ましい。
【0013】
また、前記アクチュエータは、前記噴射口の噴射方向に向けて延びるガイド部を有することが好ましい。
【0014】
また、前記ガイド部は靴の形状を有することが可能であり、この場合には、爪先方向が前記噴射方向に略一致することが好ましい。
【0015】
また、本発明の前記目的は、内容物が充填される容器本体と、上下動可能なステムを有し前記容器本体に設けられたバルブとを備えたエアゾール容器において、噴射口を有し前記ステムの先端に取り付けられ、押圧されることにより前記ステムを移動させて前記バルブを開放し、前記ステムを介して内容物を前記噴射口から噴射させるアクチュエータであって、前記噴射口が側面に形成され、少なくとも先端周縁に当接部を有しており、該当接部を水平面上に当接させることにより、前記容器本体を倒立させた状態で前記エアゾール容器を自立させることができるアクチュエータにより達成される。
【0016】
また、本発明の前記目的は、内容物が充填される容器本体と、上下動可能なステムを有し前記容器本体に設けられたバルブと、噴射口を側面に有し前記ステムの先端に設けられた噴射ボタンとを備え、前記噴射ボタンの押圧により前記ステムが移動して前記バルブが開放され、内容物が前記ステムを介して前記噴射口から噴射するように構成されたエアゾール容器において、前記噴射ボタンに固定されるアクチュエータであって、少なくとも先端周縁に当接部を有しており、該当接部を水平面上に当接させることにより、前記容器本体を倒立させた状態で前記エアゾール容器を自立させることができるアクチュエータによっても達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実態形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエアゾール容器を示す要部正面図であり、図2は、図1に示すアクチュエータの側面図である。
【0018】
図1に示すように、エアゾール容器1は、容器本体10と、ステム18と、アクチュエータ20とを備えており、靴の消臭用として使用される。
【0019】
容器本体10は、略円筒状に形成されたアルミニウムなどの金属缶からなり、先端部の開口をマウンティングカップ12により覆うことで、内容物が密封される。内容物は、消臭成分を含む原液と、液化ガス又は圧縮ガスからなる噴射剤とから構成される。
【0020】
ステム18は、容器本体10の内部においてマウンティングカップ12に固定されたバルブ(図示せず)に上下動可能に設けられている。バルブの構成については図4にも示すように周知であるが、ステム18を容器本体10の内部に押し込むことによりバルブが開放され容器本体10の内部圧力によりステム18を介して内容物が吐出される一方、ステム18を放すとスプリングの付勢力によりステム18が元の状態まで移動してバルブが閉じられる。
【0021】
アクチュエータ20は、基部22とガイド部26とから構成されており、ステム18の先端に取り付けられている。図1及び図2に示すように、基部22は、側面に形成された噴射口22aと端面中央に形成された取付部22bとが流路23によって連通されており、取付部22bに装着されたステム18から吐出される容器本体10の内容部は、流路23を経て噴射口22aから噴射される。取付部22bを挟んで噴射口22aの反対側の側面には、人差し指の指先が入る程度の大きさに形成された切欠部24が設けられている。この基部22は、正面視においてマウンティングカップ12の先端周縁の外径よりも大きい幅を有している。
【0022】
ガイド部26は、一対の靴を揃えたような形状を有しており、爪先部27が噴射口22aの噴射方向を向くように形成されている。ガイド部26の端面(先端面)は、中央部分が切り欠かれて周縁に当接部28を有しており、この当接部28を水平面上に当接させることにより、容器本体10が倒立した状態でエアゾール容器1が自立可能となっている。
【0023】
次に、このエアゾール容器1の作動について説明する。使用時においては、エアゾール容器1を倒立させた状態のまま、噴射口22aを靴内部の爪先に向けた状態で当接部28を靴の中敷きに当接させる。噴射口22aの向きは、ガイド部26の方向によって容易に把握することができる。
【0024】
この状態で容器本体10を下方に向けて押圧すると、ステム18が容器本体10の内部に押し込まれ、噴射口22aから内容物が噴射される。この結果、内容物を中敷きに沿って靴の内部全体に確実に行き渡らせることができ、消臭効率を高めることができる。
【0025】
アクチュエータ20の基部22は、マウンティングカップ12の先端周縁の外径よりも大きい幅を有しているので、ステム18が押し込まれると、マウンティングカップ12の先端周縁が基部22の端面に当接して、所定量以上の押し込みが制限される。また、容器本体10の押圧力が鉛直方向ではなく斜め方向に作用するなどしてステム18にたわみが生じると、やはりマウンティングカップ12の先端周縁と基部22の端面とが当接して、所定量以上のたわみが制限される。この結果、ステム18に過度の圧縮応力や曲げ応力が作用するおそれがなく、耐久性の向上を図ることができる。
【0026】
また、このエアゾール容器1によりブーツや特殊な形状の靴などを消臭する場合には、切欠部24に人差し指を入れてアクチュエータ20を押圧することにより、通常の噴射ボタンからなるアクチュエータと同様に使用することもできる。この場合も、ガイド部26の向きと切欠部24の位置から噴射方向を容易に把握することができる。
【0027】
使用終了後は、エアゾール容器1が倒立状態で自立可能であることから、この倒立状態のまま靴棚などの水平面上に載置しておくことができるので、次に使用する際の使い勝手を良くすることができる。また、ガイド部26が容器本体20の内容物を反映した靴の形状であるので、エアゾール容器1の用途を容易に認識することができる。
【0028】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、靴の消臭用としてだけでなく、例えば、家具と床との隙間における殺虫用など、水平面近傍に内容物を噴射する用途に特に適しており、殺虫剤、消臭剤、洗浄剤、制汗剤など幅広い用途に適用可能である。
【0029】
また、アクチュエータの構成についても本実施形態のものに限定されず、例えば、従来の噴射ボタンと組み合わせることにより本実施形態のアクチュエータ20と同様の構成となるアクチュエータ30を使用することもできる。即ち図3に示すように、このアクチュエータ30は、略平行に配置された前板33及び後板34によって基部32が構成されており、前板33には窓部33aが形成されている。一方、ガイド部36の構成については上記実施形態におけるガイド部26と同様である。このアクチュエータ30によれば、ステム18に取り付けられた噴射ボタン40の側面における噴射口42を窓部33aに合わせ、前板33と後板34との間に噴射ボタン40を狭持することにより噴射ボタン40にアクチュエータ30を固定することで、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。このアクチュエータ30は、既存のエアゾール容器に対して後付けが容易であるという利点を有している。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、容器本体を倒立させた状態でエアゾール容器を水平面上に自立させることができるので、非使用時においてはこの状態で保管することができると共に、使用時においてはこの状態から当接部を水平面に当接させて容器本体を単に押圧するだけで、アクチュエータの側面から内容物を噴射させることができる。したがって、水平面近傍の空間において内容物を所望の方向に容易且つ確実に噴射することが可能になる。
【0031】
また、請求項2の発明によれば、押圧時に容器本体の先端周縁とアクチュエータとが当接可能となっているので、アクチュエータの押し込み量が制限されるだけでなく、ステムのたわみを所定量以下に維持することができる。したがって、使用中におけるステムの破損を防止して、耐久性を向上させることができる。
【0032】
また、請求項3の発明によれば、容器本体を倒立させた状態で、容器本体の押圧前に噴射方向を容易に確認することができる。
【0033】
また、請求項4の発明によれば、噴射方向の確認が容易なだけでなく、アクチュエータの形状によって内容物を容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエアゾール容器の要部を示す正面図である。
【図2】図1に示すアクチュエータの矢示A方向の側面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るエアゾール容器の要部を分解して示す正面図である。
【図4】従来のエアゾール容器を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器
10 容器本体
18 ステム
20 アクチュエータ
22a 噴射口
24 切欠部
26 ガイド部
27 爪先部
28 当接部
30 アクチュエータ
40 噴射ボタン
42 噴射口
Claims (6)
- 内容物が充填される容器本体と、上下動可能なステムを有し前記容器本体に設けられたバルブと、噴射口を有し前記ステムの先端に設けられたアクチュエータとを備え、
前記アクチュエータの押圧により前記ステムが移動して前記バルブが開放され、内容物が前記ステムを介して前記噴射口から噴射するように構成されたエアゾール容器において、
前記アクチュエータは、前記噴射口が側面に形成され、少なくとも先端周縁に当接部を有しており、該当接部を水平面上に当接させることにより、前記容器本体を倒立させた状態で自立可能に構成されているエアゾール容器。 - 前記アクチュエータは、押圧時に前記容器本体の先端周縁と当接可能な幅を有する請求項1に記載のエアゾール容器。
- 前記アクチュエータは、前記噴射口の噴射方向に向けて延びるガイド部を有する請求項1又は2に記載のエアゾール容器。
- 前記ガイド部は靴の形状を有しており、爪先方向が前記噴射方向に略一致する請求項3に記載のエアゾール容器。
- 内容物が充填される容器本体と、上下動可能なステムを有し前記容器本体に設けられたバルブとを備えたエアゾール容器において、
噴射口を有し前記ステムの先端に取り付けられ、押圧されることにより前記ステムを移動させて前記バルブを開放し、前記ステムを介して内容物を前記噴射口から噴射させるアクチュエータであって、
前記噴射口が側面に形成され、少なくとも先端周縁に当接部を有しており、該当接部を水平面上に当接させることにより、前記容器本体を倒立させた状態で前記エアゾール容器を自立させることができるアクチュエータ。 - 内容物が充填される容器本体と、上下動可能なステムを有し前記容器本体に設けられたバルブと、噴射口を側面に有し前記ステムの先端に設けられた噴射ボタンとを備え、前記噴射ボタンの押圧により前記ステムが移動して前記バルブが開放され、内容物が前記ステムを介して前記噴射口から噴射するように構成されたエアゾール容器において、前記噴射ボタンに固定されるアクチュエータであって、
少なくとも先端周縁に当接部を有しており、該当接部を水平面上に当接させることにより、前記容器本体を倒立させた状態で前記エアゾール容器を自立させることができるアクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002197270A JP2004033969A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | エアゾール容器及びアクチュエータ |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=31705087
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004033969A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008148391A1 (en) * | 2007-06-06 | 2008-12-11 | Coloplast A/S | Spray dispenser |
JP2015070794A (ja) * | 2013-10-01 | 2015-04-16 | フマキラー株式会社 | 動物忌避装置 |
-
2002
- 2002-07-05 JP JP2002197270A patent/JP2004033969A/ja active Pending
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