JP4799743B2 - エアゾール製品用ノズル - Google Patents

エアゾール製品用ノズル Download PDF

Info

Publication number
JP4799743B2
JP4799743B2 JP2001036069A JP2001036069A JP4799743B2 JP 4799743 B2 JP4799743 B2 JP 4799743B2 JP 2001036069 A JP2001036069 A JP 2001036069A JP 2001036069 A JP2001036069 A JP 2001036069A JP 4799743 B2 JP4799743 B2 JP 4799743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
support portion
end side
nozzle hole
branch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001036069A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002240872A (ja
Inventor
保紀 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daizo Corp
Original Assignee
Daizo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daizo Corp filed Critical Daizo Corp
Priority to JP2001036069A priority Critical patent/JP4799743B2/ja
Publication of JP2002240872A publication Critical patent/JP2002240872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4799743B2 publication Critical patent/JP4799743B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は足の指や、指と指の間、あるいは足の裏などの噴射するための、エアゾール製品用のノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的なエアゾール製品は、図12に示すように、容器本体101と、その上部に設けられる押しボタン102と、その押しボタンの側方に設けられるノズル103とを備えている。そして使用者が容器101を手で握り、ノズル103を対象物あるいは噴霧しようとする空間に向けた状態で押しボタン102を人差し指で押し下げると、ノズル103の噴孔104から対象物などに向かって内容物を噴射させることができる。また、図13に示すような、容器本体101の上方に突出するスパウト105を有するフォーム噴出用のエアゾール製品では、上下逆にしてスパウト105の先端を手の上などに近づけ、押し部106を人差し指あるいは親指で引いてバルブを操作する。このように従来のエアゾール製品では、容器本体101の側方あるいは上方に内容物を噴出させるのが一般的である。
【0003】
他方、特開2000−189856号公報には、図14に示すエアゾール製品を開示している。このエアゾール製品は、一旦上向きに延び、ついで側方に延び、さらに下向きに延びる第1ノズル110と、その第1ノズルと近接して同軸上に対向して設けた第2ノズル111とを備えている。また同公報は、図15に示すように1対のノズル110、111の軸線同士を直角に交わらせるものも開示している。これらのエアゾール製品では、一対のノズル110、111から噴出する内容物同士を衝突させて、側方に広い範囲に拡がらせるなど、種々の噴霧パターンを得ることができる。しかし最終的には、衝突した内容物の噴霧は側方に拡がる。また、第1ノズル110と第2ノズル111の間隔が狭く、それらの間に指などを挿入することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、従来のエアゾール製品は、基本的には使用者が視線でとらえている対象物に向かって噴出するものであり、噴射された内容物は使用者から遠ざかる方向に噴出する。そのため、たとえば足の裏や足の指の裏側に水虫薬などを噴射させる場合には、片足を折り曲げて他方の膝の上に載せ、さらに首を曲げて覗き込むなど、きわめて不自然な姿勢を強いられる。また、足の指の間に噴射する場合は、片方の指で足の指を拡げ、他方の手でエアゾール製品を操作する必要があり、かなり面倒である。本発明は、足の指の間や足の指の裏側などに容易に噴射させうるエアゾール製品用のノズルを提供することを技術課題としている。さらに本発明は足の裏側の広い範囲に容易に噴射させうるエアゾール製品用のノズルを提供することを技術課題としている。
【0005】
本発明のエアゾール製品用ノズルは、細い、あるいは薄い支持部と、その支持部の基端側から支持部内を通り、支持部の先端側に貫通する通路と、その通路と連通し、かつ、支持部の先端近辺で支持部の基端側に向かって開口する噴孔とを備えており、前記支持部が足の指の隙間に通すことができる寸法にされており、前記支持部の基端側に、先端側に向かって開口する噴孔がさらに設けられており、先端側の噴孔と基端側の噴孔との間隔が足の指を挿入させうる寸法であることを特徴としている。(請求項1)。ここで「細い」および「薄い」とは、ノズルを足の指の隙間などに通すことができる程度の細さあるいは薄さを供えていることを意味する。また、「基端側に向かって」とは、前記噴孔が、支持部の基端側から先端側に向かう軸線に対し、90〜180度の角度範囲で設けられている場合を意味し、必ずしも支持部と平行で基端側を向いている場合のみを意味しない。
【0006】
本発明のエアゾール製品用ノズルであって、前記先端側の噴孔が、支持部の基端側から先端側に向かう軸線に対し、110〜180度の角度で設けられているものが好ましい。また、前記基端側の噴孔が、支持部の基端側から先端側に向かう軸線に対し、0〜70度の角度で設けられているものが好ましい。
また前記支持部に切り欠きが形成され、前記先端側の噴孔および基端側の噴孔がその切り欠きの内面で開口しているものが好ましい。
【0007】
一方、前記支持部の先端部から側方に横向きの枝部が突出しており、その枝部の内面側に前記先端側の噴孔が設けられており、前記支持部の基端部から側方に横向きの枝部が突出しており、その枝部の内面側に前記基端側の噴孔が設けられているものであってもよい。その場合、前記支持部の途中に、側方に向かって開口する噴孔がさらに設けられており、先端側の噴孔と支持部の途中の噴孔との間隔が足の指をあてがう寸法であるものが好ましい。また、前記先端側の枝部が平面視が半円状であり、前記基端側の枝部が平面視が半円状であり、全体として鼓を半分に切断した形状を呈しているものが好ましい。
さらに、本発明のエアゾール製品用ノズルは、前記支持部の基端に、押し込むことによりエアゾール製品を噴射させうる押し部が設けられているのが好ましい。
【0009】
【作用および発明の効果】
本発明のノズル(請求項1)は、足の指の隙間に挿入して、それらの隙間の側面や裏側など、見えにくい部分に対しても、容易に内容物を噴射することができる。前記支持部が足の指の隙間に通すことができる寸法にされているため、たとえば内容物に水虫用の薬剤を含有するエアゾール製品の容器本体のステムに取り付けて用いる。使用法は、ノズルの支持部の先端側を、足の甲の側から足の指の間に挿入し、エアゾール製品のバルブを操作して噴射させる。それにより、楽な姿勢で足の指の裏側に薬剤を噴射させることができる。なお、指と指の間を支持部で拡げながら挿入することにより、指と指とを開いた状態に保持できるため、片手で足の指の間にも噴射させることができる。使用者には噴射させるべき対象である足の指の裏側や指の間は見えないが、噴射されている感覚で薬剤が噴射されている部位がわかるので、容器本体の向きを変えるなどにより、水虫の患部などに充分正確に噴射させることができる。
また、支持部の基端側に、先端側に向かって開口する噴孔がさらに設けられており、先端側の噴孔と基端側の噴孔との間隔が足の指を挿入させうる寸法としているため、足の指の裏側と表側、あるいは1本の指の両側の側面に同時に噴射させることができるので、効率的である。
【0010】
本発明のエアゾール製品用ノズルであって、前記先端側の噴孔が、支持部の基端側から先端側に向かう軸線に対し、110〜180度の角度で設けられている場合(請求項2)、容器本体をあまり傾けなくても支持部の根元近辺に薬剤を噴射させることができるので、操作が容易である。
また、前記基端側の噴孔が、支持部の基端側から先端側に向かう軸線に対し、0〜70度の角度で設けられている場合(請求項3)、容器本体をあまり傾けなくても対象物を挟むように薬剤を噴射させることができるので、操作が容易である。
【0011】
さらに、前記支持部に切り欠きが形成され、前記先端側の噴孔および基端側の噴孔がその切り欠きの内面で開口している場合(請求項4)、支持部の周囲に突出部がないため、足の指の間に容易に挿入しうる。
前記支持部の先端部から側方に横向きの枝部が突出しており、その枝部の内面側に前記先端側の噴孔が設けられており、前記支持部の基端部から側方に横向きの枝部が突出しており、その枝部の内面側に前記基端側の噴孔が設けられている場合(請求項5)、先端部の枝部の噴孔と基端部の枝部の噴孔とで足の指などを囲むように噴射することができる。また、足の指の裏側と指の間に同時に噴射させることができる。
前記先端側の枝部が平面視が半円状であり、前記基端側の枝部が平面視が半円状であり、全体として鼓を半分に切断した形状を呈している場合、見えにくい部分に対する噴射が容易にできる。
前記支持部の基端に、押し込むことによりエアゾール製品を噴射させうる押し部が設けられている場合、押し部を操作して噴射させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のノズルの実施の形態を説明する。図1は本発明のノズルを取り付けたエアゾール製品の一実施形態を示す要部斜視図、図2aは図1のノズルの平面図、図2bおよび図2cはそれぞれ図2aのIIb-IIb線およびIIc-IIc線断面図、図3は本発明のノズルを備えた噴射部材の一実施形態を示す斜視図、図4は図3のノズルの断面図、図5aは本発明のノズルのさらに他の実施形態を示す断面図、図5bは図5aのV-V線断面図、図6は図5のノズルを備えたエアゾール製品の使用状態を示す側面図、図7a、図7bおよび図7cは本発明のノズルのさらに他の実施形態を示す斜視図、正面図および断面図、図8〜図11は、本発明の範囲外のエアゾール製品用ノズルを示す図面である。
【0019】
図1のエアゾール製品10は、容器本体11と、その上に取り付けられる噴射部材12とから構成されている。容器本体11は従来公知の金属缶あるいは合成樹脂容器であり、その上部の開口部に、従来公知のエアゾールバルブがマウンティングカップにより取り付けられている。容器本体11の内部には、噴射させる内容物が充填されている。内容物は水虫薬、殺菌剤、消臭剤、香料、かゆみ止め、傷口保護剤などの有効成分を含む原液と、その原液を噴射する噴射剤とからなる。なお、単に水を噴射させる場合もあり、その場合は水が原液である。さらに乾燥などの目的で噴射剤のみを噴出させる場合もある。その場合はその噴射剤(液化石油ガス、ジメチルエーテルなどの液化ガスや、チッ素、炭酸ガス、亜酸化チッ素、圧縮空気などの圧縮ガス)が内容物である。
【0020】
前記噴射部材12は、容器本体11の上端を覆うリング状の肩カバー14と、その上面中央部にスリット14aを介して配置され、ヒンジ15aで肩カバー14と連続する可動部15と、その可動部15の上面から突出する押し部16およびノズル17と、可動部15の下面側に突出するステム嵌合部(図8cの符号18参照)とを備えている。ステム嵌合部18はバルブのステムが嵌合する円筒状の部分であり、場合によりノズル17の下部で兼用しうる。ノズル17は細い棒状の支持部19を備えており、その支持部19の中心部には、バルブと連通する通路20が形成されている。さらに支持部19の先端側の2個所に、斜め下向きに開口する第1および第2の噴孔21、22が設けられ、基端部側の1個所に斜め上向きに開口する第3の噴孔23が形成されている。
【0021】
図2aに示すように、第1の噴孔21と第2の噴孔22とは、たとえば支持部を中心として異なる方向を向いており、水平方向に所定の角度θ1で拡がっている。その角度θ1はたとえば約30〜160度、とくに60〜140度程度が好ましい。また第1の噴孔21および第2の噴孔22は、支持部19をV字状に切り欠いた切り欠き部25の上側の内面に形成され、前記通路20と連通している。第1および第2の噴孔21、22と支持部19の先端側に向かう軸線26との角度θ2は90〜180度であり、さらに110〜180度、とくに130〜180度とするのが好ましい。なお想像線で示すように、切り欠き部を設けずに噴孔21、22をそのまま支持部の表面に開口させるようにしてもよい。また、切り欠き部25の内面を利用して、噴孔の開口部に公知のノズルチップ27を設けてもよい。
【0022】
図2cに示すように、第3の噴孔23は、支持部19をV字状に切り欠いた切り欠き部28の下側の内面に形成され、前記通路20と連通している。第3の噴孔23と支持部19の先端側に向かう軸線26との角度θ3は0〜90度であり、さらに0〜70度、とくに0〜50度とするのが好ましい。この第3の噴孔23についても、切り欠き部28を省略することができ、また開口部にノズルチップを設けることもできる。図2b、図2cの符号29は通路20を形成した後に先端側の開口を閉じるためのプラグである。図1および図2の実施形態では3個の噴孔21、22、23を設けているが、先端側の2個の噴孔21、22だけでもよく、また先端側に1個の噴孔21を設けるだけでもよい。
【0023】
上記のごとく構成されるノズル17を備えた図1のエアゾール製品10を使用する場合、ノズル17の先端側をたとえば足の甲の側から指の間に挿入し、第1および第2の噴孔21、22を足の指の内側面あるいは裏側などの噴射したい位置に達するようにする。その状態で噴射部材12の押し部16を手の指で押すと、可動部15がヒンジ15aを支点として押し込まれ、ステムが押される。それにより容器本体11のバルブが開き、各噴孔21、22、23から内容物が噴射される。なお噴射の形態は、霧状が一般的であるが、液状あるいはフォーム状であってもよい。それにより、第1および第2の噴孔21、22からは足の指の内側面あるいは裏側に、たとえば水虫治療薬などが含まれる原液が噴射される。また、第3の噴孔23からは足の指の表側に噴射される。噴射の形態が霧状噴射の場合は、各噴孔から噴射された内容物は噴孔から比較的近い位置に配置した足の指などの対象物に衝突するので、広く拡散する前に、所望の位置に付着させることができる。また、後述する噴射線同士が交差するノズル(図3のノズルなど)と異なり、対象物に近づけずに噴射しても、噴射された内容物同士が衝突せず、それぞれの方向に向かって噴射される。したがってたとえば部屋の内部への空間噴射や箱の内部への噴射などにも使用しうる。
【0024】
このように図1のノズル17を備えたエアゾール製品10は、ノズル17の基端側に向かって噴射させることができるので、足の甲の側から挿入して、楽な姿勢で足の指の裏側などに噴射させることができる。さらに第1と第2の噴孔21、22から左右に噴射しうるので、左右の指の内側面あるいは裏側に同時に噴射することができる。また第3の噴孔23により、足の指の表側にも同時に噴射することができるので、便利である。
【0025】
図3に示す噴射部材30は、ノズル17の棒状の支持部19の先端側と基端側から棒状の枝部31、32が突出しており、各枝部31、32の内面側に第1の噴孔33および第2の噴孔34が設けられている。そして支持部19における枝部の中間部に第3の噴孔35が設けられている。そして他の部分、すなわち、肩カバー14、可動部15、押し部16およびステム嵌合部18については、図1の噴射部材と実質的に同じである。
【0026】
図4に示すように、前記枝部31、32は、その根元部が支持部19に嵌合固定され、中心に支持部19の通路20と連通する横向き通路37、38が形成されている。そして枝部31、32の内面側に、第1の噴孔33を有するノズルチップ39と、それに対向するように配置される第2の噴孔34を有するノズルチップ40とが設けられている。さらに支持部19の内面側で、上下の枝部31、32の中間部には、第3の噴孔35を有するノズルチップ41が設けられている。第1および第2の噴孔33、34の開口部の間、すなわち上下のノズルチップ39、40の間には、たとえば足の指を挿入したときに余裕をもって挿入しうる間隔W1があけられている。その間隔W1の寸法は、たとえば20〜50mm程度が好ましい。また枝部31、32の長さ、厳密には第1および第2の噴孔33、34の中心と支持部19の中心の間隔W2は、足の指の幅ないし厚さの1/4〜3/4程度、寸法にして10〜50mm程度が好ましい。
【0027】
図3および図4に示す噴射部材30を使用するには、上側の枝部31を足の指の裏側に、下側の枝部32を甲の側に配置するように、支持部19を足の指の間に挟み込む。その状態で押し部16を押すと、第1の噴孔33、第2の噴孔34および第3の噴孔35から同時に内容物を噴出させることができる。そして容器本体11は足の甲の側にあるので、楽な姿勢で容易に操作することができる。なお図3のノズル30は、間に指などを挿入しない状態で噴射させると噴孔から出てくる内容物同士が衝突する。しかしある程度拡がってから衝突するので、ほとんどそのまま元の噴射方向に拡がる。そのため、横方向など、思わぬ方向へ方向転換したりすることがなく、所望の位置に内容物を広範囲に付着させることができる。
【0028】
図5aに示すノズル42では、枝部31、32が板状であり、各枝部の平面形状は図5bに示すように略台形状である。そして下側の枝部32の下面側の中心部に、パイプ状の第1支持部43の上端が嵌合固定されている。また上下の枝部31、32の端部近辺に、パイプ状の第2支持部44の上端および下端が嵌合固定されており、各枝部31、32には、第2支持部44の通路20aと連通し、その通路20aに対して横向きに延びる通路37、38が形成されている。さらに下側の枝部32には、その通路38と第1支持部41の通路20bとを連通する通路45が形成されている。そして各枝部31、32の先端側の内面側に、横向きの通路37、38と連通する第1の噴孔33および第2の噴孔34を備えたノズルチップ39、40が埋め込まれている。また第2支持部44の中間部の内面側にも、通路20aと連通する第3の噴孔35を備えたノズルチップ41が埋め込まれている。上下の噴孔33、34の間隔、および第3の噴孔35との間隔については、図3、図4のノズルと実質的に同じである。
【0029】
上記のように図5のノズル40は、枝部31、32の形状および第1支持部43の位置を除き、実質的に図3、図4のノズルと同じであり、同じように使用しうる。すなわち図6に示すように、上側の枝部31を足の指Yの裏側に、下側の枝部32を甲の側に配置するようにして、第2支持部44を足の指の間に挟み込む。第2支持部42は細いため、足の指を大きく曲げる必要はない、その状態で押し部16を押すと、第1の噴孔33、第2の噴孔34および第3の噴孔35から同時に内容物を噴出させることができる。そして容器本体11は足の甲の側にあるので、楽な姿勢で容易に操作することができる。また上下の枝部31、32が板状であるので、噴射した内容物を周囲に飛散させにくい利点がある。さらに上側の枝部31が板状であるので、その枝部31を押しボタンのように使用することもできる。たとえば図6において、枝部31を床面に当てておき、容器本体11を下向きに押しつけるだけで噴射させることができる。この場合、押し部16を省略してもよい。
【0030】
図7a〜cに示すノズル50は、平面視が半円状の上側の枝部31および下側の枝部32を半円柱状の第2支持部44で連結した、全体として鼓を半分に切断した形状を呈している。また下側の枝部32の下面から下方に、第1支持部43が延びている。すなわちこの図7のノズル45は、図4および図5の側面視がコ字状のノズル17、42に丸みを持たせた形態を有する。そして図7bに示すように、上側の枝部31から第2支持部44および下側の枝部32を貫通し、第1支持部43の下端に達する上下に延びる通路20を有する。第1の噴孔33および第2の噴孔34は、ノズル50の円弧状の内面(湾曲面)51から通路20に向かって斜め上および斜め下に延びる孔として形成されている。両方の噴孔33、34の軸線の交点Pは、円弧の中心とほぼ一致する。この図7のノズル50は、図6と同様に、細い第2支持部44を指の間に挟むようにして使用しうる。この湾曲面を有する形態では、第2支持部44が指と指との間に挿入し易くなっており、さらに第2支持部44と上下の枝部31、32で囲むので、噴射した内容物が周囲に飛散しにくい。さらにこのノズル50は、床面にノズル50を置いておき、湾曲面51に指を押し当てた状態で、押し部16を操作して噴射させることもできる。また、このノズル50の場合でも、上側の枝部31を押しボタンのように使用することができる。
【0031】
図8aに示すノズル53は、支持部19の先端に円板状の頭部54を有し、その下面に噴孔55を備えている。噴孔55は等間隔で放射状に配列されている。この頭部54は請求項4における枝部と解することもできる。支持部19には、図8bに示すように中心の通路20が形成されており、各噴孔55は頭部54内に放射状に配列される通路56で、中心の通路20と連通している。このノズル53は、細い支持部19を足の指の先端側から指の隙間に挿入して使用する。その状態で押し部16を押すと、各噴孔55から足の指の付け根部の裏面に薬剤などを噴射させることができる。また、頭部54を床面に当接させ、容器本体11を下向きに押しつけることによっても噴射させることができる。
【0032】
図9aのノズル57は細い支持部19の先端から両側に棒状の枝部58が突出しており、全体としてT字状を呈している。なお枝部58を頭部と解することもできる。左右の枝部58の内面側、すなわち支持部19の基端側に、噴孔59が形成されており、各噴孔59は横向きの通路60によって中心の通路20と連通している。噴孔59は複数個設けられている。このものも図8aのノズル53と同様に使用することができる。
【0033】
図9bのノズル62では、支持部19の先端に横向きに筒状のボス63が設けられており、そのボス63内に筒状の枝部58が自軸まわりに回動自在に収容されている。枝部58の中央部には、スリット64が形成されており、それにより枝部58をいくらか回動させても、支持部19の通路20と枝部58の横向きの通路60が連通した状態を維持する。このものは足の指の間に支持部19を通した後、枝部58をいくらか回動させて、噴射させる位置を微妙に調整することができる。
【0034】
図9cに示すノズル66では、支持部19の先端に枝部58が固定して設けられ、その周囲に筒状のカバー67が回動自在に被せられている。そして枝部58の内面側には大きい開口68が形成され、カバー67に開口68と連通する噴孔69が複数個設けられている。このものもカバー67をいくらか回動させることにより、噴射の向きを微調整することができる。さらにこのノズル66では、カバー67を大きく回動させて、噴孔69が開口68と連通しないようにすると、噴孔69が塞がれる。そして枝部58の端部には、偏心位置に通路70が形成され、カバー67の端部にその通路70と連通可能な横向きの噴孔71が形成されている。噴孔71と横向きの通路70の位置関係は、カバー67を噴孔69が閉じる位置に回動させたときに、横向きの噴孔71が偏心した通路70と連通する位置関係としている。したがって図9cのノズル66は、図9bのノズル62と同等の使用法をとることもでき、しかもカバー67を回動させることにより、カバー67および枝部58の上面側を押しボタンとする従来の横向き噴射タイプのノズルとしても使用することができる。
【0035】
図10のノズル73は、基部74から両側に立ち上がる円弧状の支持部75を備えている。それにより支持部75はいわばリング状を呈する。そして支持部75の上端には、円筒状の回動部材76が回動自在に保持されている。回動部材76には、噴孔77を有するノズルチップ78が内向きに取り付けられている。このノズル73では、支持部75の内部に足の指を挿入して回動部材76の上面を押し下げると、噴孔77から足の爪の表面あるいは隙間などに容易に噴射させることができる。そして回動部材76を回動させることにより、噴射させる位置を微妙に調整することができる。
【0036】
図11aに示す足裏用のノズル80は、板状の形態を有し、端部に噴射部材本体81と回動自在に、かつ、内部の通路が連通可能なように連結するヒンジ部82を備えている。ノズル80の内部には通路が設けられ、表面にその通路と連通する複数個の噴孔83が形成されている。ノズル80は容器本体11の表面に当接する湾曲した板状を呈しているのが好ましい。この足裏用のノズル80は、使用時には図11aのように延ばし、その上に足を乗せて押し部(図11bの符号16)を押す。それにより、足の裏の広い範囲に一度に薬剤などを噴射することができる。そして使用しないときは、図11bに示すように、ノズル80を容器本体11に沿うように折りたたんでおく。それにより省スペースで保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノズルを取り付けたエアゾール製品の一実施形態を示す要部斜視図である。
【図2】図2aは図1のノズルの平面図、図2bおよび図2cはそれぞれ図2aのIIb-IIb線およびIIc-IIc線断面図である。
【図3】本発明のノズルを備えた噴射部材の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】図3のノズルの断面図である。
【図5】図5aは本発明のノズルのさらに他の実施形態を示す断面図、図5bは図5aのV-V線断面図である。
【図6】図5のノズルを備えたエアゾール製品の使用状態を示す側面図である。
【図7】図7a、図7bおよび図7cはそれぞれ本発明のノズルのさらに他の実施形態を示す斜視図、正面図および断面図である。
【図8】図8aおよび図8bはそれぞれ本発明の範囲外のノズルを備えたエアゾール製品の形態を示す要部斜視図および要部断面図である。
【図9】図9aは本発明の範囲外のノズルを備えたエアゾール製品の形態を示す要部斜視図、図9bは図9aのノズルの断面図、図9cは本発明の範囲外のノズルの形態を示す断面図である。
【図10】 本発明の範囲外のノズルを備えたエアゾール製品の形態を示す正面図である。
【図11】図11aおよび図11bはそれぞれ本発明の範囲外のノズルを備えたエアゾール製品の形態を示す要部斜視図および側面図である。
【図12】従来のノズルを備えたエアゾール製品の一例を示す側面図である。
【図13】従来のノズルを備えたエアゾール製品の他の例を示す側面図である。
【図14】従来のエアゾール製品のさらに他の例を示す断面図である。
【図15】従来のエアゾール製品のさらに他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 エアゾール製品
11 容器本体
12 噴射部材
14 肩カバー
14a スリット
15 可動部
15a ヒンジ
16 押し部
17 ノズル
18 ステム嵌合部
19 支持部
20 通路
21 第1の噴孔
22 第2の噴孔
23 第3の噴孔
25 切り欠き部
26 軸線
27 ノズルチップ
28 切り欠き部
29 プラグ
30 噴射部材
31、32 枝部
33 第1の噴孔
34 第2の噴孔
35 第3の噴孔
37、38 横向きの通路
39、40、41 ノズルチップ
42 ノズル
43 第1支持部
44 第2支持部
45 通路
50 ノズル
51 湾曲面
53 ノズル
54 頭部
55 噴孔
56 通路
57 ノズル
58 枝部
59 噴孔
60 通路
62 ノズル
63 ボス
64 スリット
66 ノズル
67 カバー
68 開口
69 噴孔
70 通路
71 噴孔
73 ノズル
74 基部
75 支持部
76 回動部材
77 噴孔
80 足の裏用のノズル
81 噴射部材本体
82 ヒンジ部

Claims (8)

  1. 細い、あるいは薄い支持部と、その支持部の基端側から支持部内を通り、支持部の先端側に貫通する通路と、その通路と連通し、かつ、支持部の先端近辺で支持部の基端側に向かって開口する噴孔とを備えており、
    前記支持部が足の指の隙間に通すことができる寸法にされており、前記支持部の基端側に、先端側に向かって開口する噴孔がさらに設けられており、先端側の噴孔と基端側の噴孔との間隔が足の指を挿入させうる寸法である、
    エアゾール製品用ノズル。
  2. 前記先端側の噴孔が、支持部の基端側から先端側に向かう軸線に対し、110〜180度の角度で設けられている、請求項1記載のエアゾール製品用ノズル。
  3. 前記基端側の噴孔が、支持部の基端側から先端側に向かう軸線に対し、0〜70度の角度で設けられている、請求項1記載のエアゾール製品用ノズル。
  4. 前記支持部に切り欠きが形成され、前記先端側の噴孔および基端側の噴孔がその切り欠きの内面で開口している、請求項1記載のエアゾール製品用ノズル。
  5. 前記支持部の先端部から側方に横向きの枝部が突出しており、その枝部の内面側に前記先端側の噴孔が設けられており、
    前記支持部の基端部から側方に横向きの枝部が突出しており、その枝部の内面側に前記基端側の噴孔が設けられている、
    請求項1記載のエアゾール製品用ノズル。
  6. 前記支持部の途中に、側方に向かって開口する噴孔がさらに設けられており、
    先端側の噴孔と支持部の途中の噴孔との間隔が足の指をあてがう寸法である、
    請求項5記載のエアゾール製品用ノズル
  7. 前記先端側の枝部が平面視が半円状であり、
    前記基端側の枝部が平面視が半円状であり、
    全体として鼓を半分に切断した形状を呈している、
    請求項5記載のエアゾール製品用ノズル。
  8. 前記支持部の基端に、押し込むことによりエアゾール製品を噴射させうる押し部が設けられている、請求項1記載のエアゾール製品用ノズル。
JP2001036069A 2001-02-13 2001-02-13 エアゾール製品用ノズル Expired - Fee Related JP4799743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001036069A JP4799743B2 (ja) 2001-02-13 2001-02-13 エアゾール製品用ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001036069A JP4799743B2 (ja) 2001-02-13 2001-02-13 エアゾール製品用ノズル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002240872A JP2002240872A (ja) 2002-08-28
JP4799743B2 true JP4799743B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=18899406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001036069A Expired - Fee Related JP4799743B2 (ja) 2001-02-13 2001-02-13 エアゾール製品用ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4799743B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107405634B (zh) * 2015-02-19 2020-06-26 Aan医疗有限公司 分配器
JP7060947B2 (ja) * 2017-12-04 2022-04-27 株式会社ダイゾー 吐出部材およびエアゾール製品

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0319392Y2 (ja) * 1985-09-30 1991-04-24
JPS6335457U (ja) * 1986-08-23 1988-03-07
JPH0336434A (ja) * 1989-06-29 1991-02-18 Matsushita Seiko Co Ltd 空気清浄装置付空気調和機
JP3477493B2 (ja) * 1993-03-31 2003-12-10 株式会社ダイゾー エアゾール容器用噴射ノズル
JPH0677847U (ja) * 1993-04-05 1994-11-01 日進化学株式会社 スプレーの噴射機構
JPH07150728A (ja) * 1993-11-29 1995-06-13 Nichiha Corp 外装材接合部の塗装方法及びその塗装用塗装器
JP2808265B2 (ja) * 1996-03-29 1998-10-08 俊一 武藤 薬液滴下ノズル
JP2000126305A (ja) * 1998-10-28 2000-05-09 Taisho Pharmaceut Co Ltd 水虫薬類噴霧器
JP4365472B2 (ja) * 1999-03-24 2009-11-18 株式会社ダイゾー 噴射ノズル
JP4410337B2 (ja) * 1999-05-18 2010-02-03 フマキラー株式会社 液体噴霧用ノズル、それを有する液体噴霧容器、およびそれを用いた噴霧方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002240872A (ja) 2002-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108602612B (zh) 喷出部件及使用喷出部件的喷雾产品
ES2524665T3 (es) Dispensador bloqueable
KR20180036771A (ko) 제품용 분무 기기
US7381005B2 (en) Pressurized dispensing package and method for using the same
JP4799743B2 (ja) エアゾール製品用ノズル
JP2003012065A (ja) 小型圧力容器用の操作装置
CA2489015C (en) Pressurized dispensing package and method for using the same
JP4121765B2 (ja) 身体などに噴射するエアゾール製品
JP6914017B2 (ja) 噴射ユニットおよびエアゾール製品
US4884582A (en) Cigarette moistening apparatus and components thereof
JP7013229B2 (ja) 吐出部材およびエアゾール製品
JP2004195287A (ja) 噴射角可変式噴射ボタン
JP3226053U (ja) 医療用薬剤噴霧器
JP7157562B6 (ja) 吐出部材および吐出製品
JP7060947B2 (ja) 吐出部材およびエアゾール製品
KR850001008Y1 (ko) 분무기
KR20050016644A (ko) 가압 분배 패키지 및 그 사용 방법
JP2004033969A (ja) エアゾール容器及びアクチュエータ
JPH0532219Y2 (ja)
JP2001180772A (ja) エアゾール容器のバルブ開閉機構
JP4398543B2 (ja) エアゾール製品
JP4726307B2 (ja) 人体用エアゾール製品
JPH0619532Y2 (ja) 鎮痛鎮痒剤用エアゾ−ル装置
WO2019111823A1 (ja) 発泡性内容物の吐出ノズルおよびエアゾール製品
JPH0335394Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4799743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees