JP4121765B2 - 身体などに噴射するエアゾール製品 - Google Patents

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    • B65D83/201Lever-operated actuators

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は身体などに噴射するエアゾール製品に関する。さらに詳しくは、使用者が自分の身体の種々の部位に対して容易に薬液などを噴射させることができる身体などに噴射するエアゾール製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的エアゾール製品は、図8に示すように、円筒状の容器本体101と、その容器本体の上端に設けられるバルブ102と、そのバルブのステム103に嵌着した押しボタン104とを備えている。押しボタン104の前面にはノズル105の噴口106が開口しており、使用者は噴口106の反対側から容器本体101を握り、人差し指107で押しボタン104を下向きに押すことにより、バルブ102を開放し、噴口106から内容物を噴霧する。使用者が噴射する場合、通常は噴霧した薬液が自分にかからないように噴口106を対象物に向けるように容器本体101を握り、噴射される噴霧の方向を目で確認しながら噴射する。
【0003】
この操作方法は、使用者の身体に使用する場合も同じである。そして操作する側と反対側の手に噴射する場合や、身体の前面側でエアゾール製品を握っている手の反対側(右利きの場合は左側)に噴射する場合は、それほど困難でない。しかし胸などの前面側でエアゾール製品を握っている手の側に噴射する場合は、いくらか窮屈である。さらに背中や肩の後ろ側など、身体の背面側に噴射する場合は手首をひねったり腕を大きく曲げたりする必要があり、かなり苦しい身体の形態を余儀なくされる。また、エアゾール製品を握っている手と反対側の身体の側面(頭髪を含む)に噴霧する場合も同様である。しかもそのように手首を曲げた状態では、噴射方向の向きの見当をつけにくく、あらぬ方向に噴射してしまうことがある。
【0004】
他方、図9に示すようないわゆるトリガータイプのエアゾール製品110も知られている(特開2001−97464号公報、特開2001−151297号など参照)。このものは容器本体101の上部に嵌着したカバー部材111と、そのカバー部材の後端下部に設けたヒンジ112を中心として揺動する操作部材113と、その操作部材の前端に設けたノズル105を有する。操作部材113は、その前端側(噴口側)に、下向きに延びて下端が前向きに湾曲する、いわばピストルの引き金に似たトリガー(トリガーレバー)115を備えている。
【0005】
そのため人差し指、中指および薬指をほぼ揃えた状態で容器本体101を握ることができ、腕を伸ばして容器本体101を保持することができる。したがって遠くに離れた害虫などに狙いをつけながら噴霧しやすい。このトリガータイプのエアゾール製品110も身体に薬剤などを噴霧する場合に用いることができるが、足の先など、離れた部位に薬剤を噴霧する場合は楽である半面、エアゾール製品を握っている手の近くに噴射する場合は手首を大きくひねるので、かえって使いづらい。
【0006】
図10に示すエアゾール製品120(特開2001−122363号)は、カバー部材111の前端下部にヒンジ112を有し、トリガーに代えて、後部上部に指押し部117を有する操作部材118を備えている点を除けば、図9のトリガータイプと機構的に似ている。しかしこのものも、実質的には図8の押しボタンタイプのエアゾール製品と同じであり、身体の特定部位への噴射は困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は使用者の背中や肩の後ろ側などの背面、あるいはエアゾール製品を握っている手とは反対側の側面に向けて噴射させやすいエアゾール製品を提供することを課題としている。さらに本発明は、身体の背面や側面への噴射が容易で、しかも通常の使用方法も可能なエアゾール製品を提供することを第2の課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の身体などに使用するエアゾール製品(請求項1)は、円筒状の容器本体と、その容器本体の上端に設けられるバルブと、そのバルブの開閉を操作するための操作部材とを備えており、その操作部材に、前記バルブが開いたときに内容物が噴出する噴口が形成されており、前記操作部材が、容器本体の中心に対して噴口側に回動中心を設け、容器本体の中心付近のバルブのステムに嵌合される部位と、中心に対して噴口と反対側に設けられ、前記回動中心を支点として操作部材を揺動させる指掛け部とを有し、前記指掛け部が、前記容器本体を噴口が手前側を向くように握ると、人差し指で手前に引いて操作することができるトリガーと、前記容器本体を噴口が向こう側を向くように握ると、人差し指を掛けて押し下げることができる指押し部とからなり、前記指押し部が前記操作部材の中心付近から噴口と反対向きに斜め下方に延び、前記トリガーがその指押し部の下端から容器本体側に近づくように屈曲して下方に延び、容器本体側が凸となるように上下に湾曲し、指掛け部が全体として略くの字状に形成されている、ことを特徴としている。
【0009】
また、本発明のエアゾール製品(請求項2)は円筒状の容器本体と、その容器本体の上端に設けられるバルブと、そのバルブの開閉を操作するための操作部材と、前記バルブが開いたときに内容物が噴出する噴口が形成された噴射部材とを備えており、その噴射部材が、下端がステムに嵌合された縦通路と、その上端から横向きに延び、先端に噴口が形成された水平通路とを備えており、前記操作部材が、噴射部材の縦通路と水平通路とが連続している部分を、噴口と反対の方向から押動することによりステムを押し下げるものであり、前記操作部材が、容器本体の中心に対して噴口側に回動中心を設け、容器本体の中心に対して噴口と反対側に設けられ、前記回動中心を支点として操作部材を揺動させる指掛け部とを有し、前記指掛け部が、前記容器本体を噴口が手前側を向くように握ると、人差し指で手前に引いて操作することができるトリガーと、前記容器本体を噴口が向こう側を向くように握ると、人差し指を掛けて押し下げることができる指押し部とからなり、前記指押し部が前記操作部材の中心付近から噴口と反対向きに斜め下方に延び、前記トリガーがその指押し部の下端から容器本体側に近づくように屈曲して下方に延び、容器本体側が凸となるように上下に湾曲し、指掛け部が全体として略くの字状に形成されている、ことを特徴とする。
このようなエアゾール製品では、前指押し部トリガーとを区分けする手段を設けるのがさらに好ましい(請求項)。前記いずれのエアゾール製品においても、容器本体ないしバルブを、正立および倒立状態で噴射しうるものとするのが好ましい(請求項)。
【0010】
前記本発明のエアゾール製品の操作部材前記指押し部に、人差し指を横から掛けた状態では操作しにくいようにへこんだ、前後方向に延びる凹溝が形成されているのが一層好ましい(請求項)。また容器本体が円筒状を呈している場合は、前記噴口を容器本体の半径の0.7倍以上、容器本体の中心から使用者側に近い位置に設けるのが好ましい(請求項)。なお、前記操作部材は、容器本体の中心に対して噴口側に設けられた、親指で操作することができる指掛け部を備えているものであってもよい(請求項)。
【0011】
【作用および発明の効果】
本発明のエアゾール製品(請求項1および2)は、容器本体の上部を握ったとき、噴口が手前側に向く。そのため、エアゾール製品を握っている手の側の胸や肩、さらに背中や肩の裏側、エアゾール製品を握っている手の反対側の側面に噴射させる場合でも、手首を大きく曲げたりひねったりする必要がない。そのため楽に噴射させることができる。さらに自然な握りで噴射させることができるため、たとえ噴射の様子が見えなくても、手の感触で噴射方向の狙いがつけやすい。
【0012】
また、前述の作用効果に加えて、通常の対象物に向かって噴射させる操作が容易である。したがって全身のどの部位に対して噴射する場合でも、1個のエアゾール製品だけで楽に噴射することができる。さらに、部品点数が少なくて済み、構造が簡単になる。さらに使用者に向かって噴射したい場合あるいは対象物に向けて噴射したい場合のいずれの場合も、自然な握りと操作に適した位置にそれぞれの指掛け部がくる。さらに、従来のトリガータイプのエアゾール製品と同様に、人差し指を中指などに揃えて容器本体をつかむことができるので、持ちやすく、手首を楽に曲げることができる。しかも人差し指で操作するので、微妙な操作加減でも操作し易い。
前記指押し部トリガーとを区分けする手段を設ける場合(請求項)は、指掛け部が区画されているので、使用者は正しい指掛け部を認識でき、誤って使いづらい他の指掛け部で操作することが防止される。
【0013】
前記いずれの場合でも、正立噴射と倒立噴射の両方ができるもの(請求項)は、背中や肩の後ろ側、あるいは足などの低い部位に噴射するときは噴口を下側にする倒立噴射で楽に噴射させることができ、エアゾール製品を握る手の反対側の肩や胸の前側、あるいは頭部などの高い部位に噴射する場合は正立噴射させることができる。このようにこのエアゾール製品では、身体の部位に応じて正立噴射と倒立噴射を使い分けることができるので、一層、楽な使用形態を自由に選択することができる。
【0014】
前指押し部に、人差し指を横から掛けた状態では操作しにくいようにへこんだ、前後方向に延びる凹溝が形成されている場合(請求項)は、人差し指でトリガーを引き金のように引く操作のときと、指押し部を縦向きに押すときの操作のときとで、視覚的および触覚的に明確に区分ができる。そのため、誤った使いづらい操作の時に一層違和感をもたらし、使いやすい使用方法を促す作用を奏する。
【0015】
前記噴口を容器本体の半径の0.7倍以上、中心から離したエアゾール製品(請求項)は、エアゾール製品を握っている手の手前側の指(通常は親指)に噴射された内容物がかかりにくい。すなわち噴口が0.7倍より中心に近い位置にある場合は、その部分から薬液などが拡がるため、親指あるいはその周囲に噴霧がかかりやすい。しかし噴口を中心から0.7倍以上離すと、指や手の厚さを見込んでも、親指やその付け根にほとんどかからない。
【0016】
前記操作部材が親指で操作する指掛け部を備えている場合(請求項)は、噴口が手前側にあることを自然と認識できる。そのため噴射状態が目に見えない位置であっても、噴射方向が容易に認識でき、不安感が少ない。
【0017】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のエアゾール製品の実施の形態を説明する。図1は本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す一部断面側面図、図2aおよび図2bはそれぞれそのエアゾール製品の使用状態の一例を示す側面図および背面図、図3はそのエアゾール製品の他の使用状態を示す一部断面側面図、図4aおよび図4bはそれぞれ本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面側面図および背面図、図5aおよび図5bはそれぞれ本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す一部断面側面図、図6a、図6bおよび図6cはそれぞれ本発明の範囲外のエアゾール製品の例を示す一部断面側面図、図7は本発明の範囲外のエアゾール製品の他を示す一部断面側面図である。
【0018】
図1に示すエアゾール製品10は、容器本体11と、その容器本体の上端に取り付けられるバルブ12と、容器本体11の上端に取り付けられるカバー13と、そのカバーに揺動自在に設けられると共に、バルブ12のステム14に嵌着される操作部材15とを備えている。容器本体11は従来公知のものであり、たとえばアルミニウム、ブリキなどの円筒状の金属缶が用いられる。なおこの実施形態では、容器本体11は有底筒状の缶胴17と、その上部に巻き締めにより固定したドーム18とから構成されている。しかし一体成形した金属缶を用いてもよく、場合により合成樹脂製の容器やガラスなどの容器でもよい。
【0019】
前記バルブ12も従来公知のものであり、たとえばドーム18の上端に設けられるビード部19にクリンプされるマウンティングカップ20と、そのマウンティングカップによって保持されるバルブハウジング21と、下部がそのバルブハウジング内に上下動自在に収容される前述のステム14と、ステムを上向きに付勢するバネと、バルブハウジング21の下端から下方に延びるディップチューブ22などから構成されている。
【0020】
なお、このエアゾール製品10では、背中などにも使用できるように、正立でも倒立でも使用可能な正倒立バルブを用いるのが好ましい。そのような正倒立バルブとしては、たとえば可撓性のディップチューブ22の先端に錘を取り付けたものがある。このものは、容器本体11が正立の状態の時は、ディップチューブ22の先端が下向きに垂れ、内容物(エアゾール組成物)中に漬かる。逆に倒立状態では、ディップチューブ22の先端側が下方、すなわちバルブ側に曲がって垂れ、同じくディップチューブ22の先端が開口が内容物中に漬かる。そのため正立状態でも倒立状態でも均一な内容物を噴射することができ、内容物の気相部(ガス)のみが噴射されることがない。
【0021】
また、バルブハウジング21の外壁とディップチューブ22の取り付け部に、それぞれボール弁などの、容器本体11の向きによって開閉する弁を設けてもよい。すなわち容器本体11が上向きのときは、外壁に設けた弁を閉じ、ディップチューブ22との連結部の弁を開いてバルブハウジング21内と連通させる。逆に倒立状態では、ディップチューブとの連通を閉じ、外壁の弁のみを開くようにする。
【0022】
また、バルブハウジング下部に設けられ、ディップチューブよりハウジング内に内容物を流入する下穴と、エアゾール組成物の気相部をハウジング内に流入させる横穴(ベーパータップ)の孔径をほぼ同じにし、正立・倒立いずれの状態でもハウジング内に流入する液相と気相の割合を同じにしてもよい。
【0023】
なお、原液と噴射剤を区画して充填した、いわゆる二重エアゾール装置も、正立・倒立にかかわらず使用しうるので好ましい。すなわち容器本体11内に公知の内袋を設け、内袋内に原液を入れると共に、内袋と容器本体11の間に圧縮ガスなどの噴射剤を充填する内袋タイプの二重エアゾール装置、あるいは容器本体11内をピストンで仕切り、バルブと連通する画室に原液を充填し、他方の画室に噴射剤を充填したピストンタイプの二重エアゾール装置などが使用しうる。
【0024】
前記カバー13は、マウンティングカップ20のフランジを介して容器本体11のビード19に弾力的に嵌着される環状の支持部24と、その支持部から湾曲しながら立ち上がり、上端近辺では互いに平行になる左右一対の側壁25と、それらの側壁25の後端を閉じるヒンジ部26とを備えている。なお、ここで後部とは使用者から見た状態で手前側であり、噴口27が向いている側である。
【0025】
前記操作部材15は、その下端がバルブ12のステム14に嵌合され、上下方向に延びるパイプ状の縦通路28と、その上端から横向き(後ろ向き)に延びるパイプ状のノズル(水平通路)29と、そのノズルの先端に取り付けられる噴口チップ27aとを備えている。噴口チップの中心には前述の噴口27が形成されている。さらに操作部材15の前端には、指押し部30が設けられ、その先端に下向きに延びるトリガー31が連続している。トリガー31は下向きないし後ろ向きに凸となるように湾曲している。指押し部30の中央は指で押しやすいように、さらにトリガー31を引くように指を横から掛けた状態では操作しにくいようにへこんでおり、前後方向に延びる凹溝30aが形成されている。またトリガー31と指押し部30との間には両者を明確に区分けする凸部31aが形成されている。前記凹溝30aおよびこの凸部31aは請求項4の区分け手段である。さらに指押し部30は略水平に、トリガー31は略垂直に設けられているので、それによっても両者が区分けされる。ノズル29の下部には後壁32が斜め下向きに延びるように設けられ、さらにその下側に支持片33が下向きに設けられている。そして支持片33の下端に、カバー13のヒンジ部26と回動自在に連結される軸34が設けられている。軸34は通常は左右に分かれているが、連続していてもよい。トリガー31と後壁33との間は左右の側壁35で塞がれている。それらの側壁35およびノズル29は、前記カバー13の側壁25の間の空所内に収容されている。
【0026】
なお図1の符号36はエアゾール製品の輸送時など、使用者の手元に届くまで操作部材15が操作されないようにロックするためのロック部材であり、符号37は、操作部材15が上がりすぎないように規制するストッパである。前記噴口チップ27aは従来公知のものが用いられ、容器本体11の内容物や噴射形態により、種々のものが用いられる。カバー13や操作部材の材料についても、従来公知のものが用いられる。
【0027】
前記容器本体11には、用途に応じた各種の内容物(エアゾール組成物)が充填される。用途にはとくに限定はないが、たとえば、人体用、特に肩や背中、首、腰、脇、脇の下、太股、ふくらはぎ、足の裏、後頭部、頭髪などに適用するエアゾール製品、たとえば消炎鎮痛剤、かゆみ止め、殺菌消毒剤、制汗剤、傷薬、清涼化剤、消臭剤、コロン、火照り止め、スタイリング剤、寝癖直しなどがあげられる。
【0028】
前記エアゾール組成物は、有効成分を含む原液と噴射剤とからなる。有効成分としては製品の用途や目的などにより適宜選択することができ、たとえば、サリチル酸メチル、カンフル、インドメタシン、ピロキシカム、フェルビナク、ケトプロフェンなどの消炎鎮痛成分;酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、クエン酸、乳酸などの収斂成分;クロタミトン、l−メントール、d−カンフルなどの鎮痒成分;l−メントール、カンフルなどの清涼化成分;アラントイン、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症成分;塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、塩酸リドカインなどの局所麻酔成分;ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェミラミンなどの抗ヒスタミン成分;ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチルなどの消臭・防臭成分;パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどの殺菌・防腐成分;クロルヒドロキシアルミニウムなどの制汗成分;プロピレングリコール、グリセリン、1、3−ブチレングリコール、コラーゲン、ヒアルロン酸、乳酸ナトリウム、尿素などの保湿成分;グリシン、アラニン、ロイシン、トリプトファン、シスチン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸;レチノール、ニコチン酸アミド、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、パントテン酸などのビタミン類;エラストラジオール、エチニルエストラジオールなどのホルモン類;アルキルアミノエチル(メタ)アクリレート・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸ブチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸アルカノールアミン液、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、ポリウレタンなどのスタイリング成分;パラアミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチルなどの紫外線吸収成分;バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ユーカリエキス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの各種抽出液;各種香料などがあげられる。
【0029】
前記原液としては、前述の有効成分を水やアルコール水溶液、アルコール、油性成分などの溶媒に溶解もしくは分散させることにより得られる。前記水としては精製水、イオン交換水、生理食塩水などがあげられる。前記アルコールとしてはエタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコールや、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの多価アルコールなどがあげられる。前記アルコール水溶液は、前記アルコールと前記水とを所望の配合割合で溶解させたものがあげられる。
【0030】
前記油性成分としては常温で液体であるものが好ましく、たとえばノルマルペンタン、イソペンタン、ケロシン、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、イソパラフィンなどの炭化水素,ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、コハク酸ジエトキシエチル、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステルオイル、オレイン酸などの液状脂肪酸、オレイルアルコールなどの液状の高級アルコール、メチルポリシロキサン、環状シリコーン、シリコーンエマルジョンなどのシリコーンオイル、ツバキ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヤシ油、バーム油などの油脂などがあげられる。
【0031】
さらに前記原液には、製品の噴射形態や使用感を向上させるなどの目的で、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤、シリコーン界面活性剤、天然界面活性剤などの界面活性成分;ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコールなどの高級アルコール;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの固体脂肪酸;ミツロウ、ラノリン、キャンデリラロウ、カウナウバロウなどのロウ(ワックス)などの固形油分;コラーゲン加水分解物、ケラチン、カゼイン、ゼラチン、デキストリン、ペクチン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、変性ポテトスターチ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロースなどの水溶性高分子;タルク、酸化亜鉛、カオリン、雲母、シリカ、マイカ、ゼオライト、セラミックパウダーなどの粉体などを配合することができる。
【0032】
前記噴射剤は、原液との相溶性、製品の噴射形態などにより適宜選択することができ、たとえばプロパン、イソブタン、ノルマルブタンおよびこれらの混合物である液化石油ガスやジメチルエーテルおよび液化石油ガスとジメチルエーテルとの混合物である液化ガス、窒素、炭酸ガス、圧縮空気などの圧縮ガスがあげられる。
【0033】
本発明のエアゾール製品に用いられるエアゾール組成物は、製品の目的や用途に応じて選択された有効成分を溶媒に溶解もしくは分散させることにより原液を調製し、次いで得られた原液をエアゾール容器に充填し、さらに噴射剤を充填して原液と噴射剤とを溶解もしくは乳化させることにより得られる。
【0034】
なおエアゾール製品の噴射形態については特に限定はなく、スプレーやミスト、フォーム、クイックブレークフォーム、クラッキングフォーム、スプレージェル、霧状で噴射し付着面で発泡するスプレーフォーム、霧状で噴射し付着面で氷結するシャーベットスプレーなどがあげられる。
【0035】
上記のように構成されるエアゾール製品10は、図2に示すように、噴口27が使用者の方に向くように配置し、その後方からつかんで保持する。そのとき、容器本体11の径が大きい場合は、ドーム18やカバー13や容器本体11の上端を手でつかむようにすると、しっかりつかむことができ、人差し指をフリーにできるので操作しやすい。容器本体11の径が小さい場合は、容器本体11の中央部をつかむ程度であっても容易に操作することができる。上記のようにつかむと、自然に人差し指がトリガー31の近辺に来るので、トリガー31に人差し指を掛け、噴口27を身体の対象部位に向ける。なお、この状態では誤って指押し部30で操作しないように、すなわち確実にトリガー31で操作するように、トリガー31と指押し部30の間に凸部31aを設けている。該凸部31aは、使用者が正しい指掛け部を認識し、確実に操作しうる形状であればとくに限定されない。なお指押し部30に設けた凹溝30aも、誤って人差し指で指押し部30を横向きに引こうとする操作に違和感を与え、誤った操作であることを使用者に気づかせる働きがある。
【0036】
ついでたとえば図2bに示すように、手を背中39側に回すと、噴口27が背中39に向けられる。その状態で図2aの矢印Pのようにトリガー31を引くと、図1の操作部材15が軸34を中心として反時計方向に揺動し、ステム14が下降(実際は上昇)し、バルブ12が開放され、内容物が噴口27から噴出する。それにより使用側に向けた噴射(背面噴射)が行われ、図2bのように背中39に内容物が、たとえば霧の状態で噴射される。トリガー31を引く力を緩めると、ステム14がバネで図1の上向きに復帰しバルブ12が閉じ、噴射が終了する。
【0037】
他方、前記エアゾール製品10は、図3に示すような通常の使用方法、すなわち噴口27を使用者から見て前方に向けるような使用方法(前面噴射)で使用することもできる。その場合は容器本体11の上方をトリガー31側から掴む。そして指押し部30に人差し指を掛けて、矢印Q方向に押し下げる。その場合も指押し部30に縦方向の凹溝30aがあり、トリガー31と指押し部30の間に凸部31aがあるので、誤ってトリガー31を引くことが少ない。該使用方法によっても図1の操作部材15は軸34を中心として下向きに揺動し、ステム14を押し下げてバルブ12を開く。指を離すとバネの付勢力でステム14が上昇し、バルブ12が閉じて噴射が終了する。図3のような前面噴射は、たとえば使用する手(たとえば右手)の反対側の手(左手)に噴射したり、足に噴射する場合に採用すると楽である。
【0038】
このように図1のエアゾール製品10は、使用者に向けた背面噴射と相手側に向けた前面噴射とを使い分けることができる。そのため全身のどの部位に対しても、楽に噴射することができる利点がある。なお、内容物によっては背面噴射のみ行う場合がある。そのような場合、たとえば肩こり用の消炎鎮痛剤などの場合は、指押し部30は設ける必要がなく、使用者側に噴射する専用のエアゾール製品とすることもできる。
【0039】
図4aおよび図4bに示すエアゾール製品40は、図1の場合の縦通路28とノズル29とを操作部材15から独立した噴射部材41とすると共に、操作部材15を樹脂ヒンジ42を介してカバー13の後端(図4aの左側)に連結したものである。樹脂ヒンジ42以外では操作部材15とカバー13とはスリットなどで分離している。操作部材15の内面には、噴射部材41の上端を押し操作するための段部43ないし突起を噴射部材41に接近して設けている。操作部材15の指押し部30には、図4bに示すように、縦方向に凹溝44を形成している。それにより使用者に対し、使用方法を示唆することができる。なお、トリガー31に横向きの凹溝を設けてもよい。前記凹溝44は請求項4の区分け手段である。
【0040】
この実施形態では、トリガー31の下部は、通常の使用方法の時に邪魔にならないように、前方にあまり湾曲させていない。そのため、トリガーというよりも、むしろ横向きに押す押しボタンに近い操作感覚が得られる。なお図4aの符号45は、未使用であることを購入者に知らしめるための、引きちぎり可能なストッパである。
【0041】
このエアゾール製品40も図2aのように、噴口27を使用者側に向けて人差し指でトリガー31を引く操作方法(背面噴射)、および図3に示すような、噴口27を相手側に向けて指押し部30を人差し指で押し下げる通常の使用方法(前面噴射)の両方で噴射することができる。
【0042】
図4aのエアゾール製品40では、操作部材15の上方に指押し部30を設け、下部にトリガー31を設けることにより、一つの操作部材15で背面噴射と前面噴射に兼用しているが、想像線で示すように、噴射部材41に鍔46を設けると共に、噴射部材41の上部を操作部材15の上方に貫通させ、操作部材15の下面を鍔46に係合させた構成とすることもできる。その場合は噴射部材41の上端部47を押し下げることにより噴射することができるので、この噴射部材41はいわば第2の操作部材となる。操作部材15は背面噴射専用の操作部材となる。このように背面噴射と前面噴射の操作部材を独立にする場合は、それぞれの操作に適するようにその形状や動きを設計することができる。
【0043】
前記いずれの場合も、容器本体11の径がたとえば50mm以下の場合は容器本体11の中央部を掴んでも操作することができるが、50mm以上のように大きい場合は、図2aのように容器本体11の上端近辺を掴む方が操作しやすい。その場合は人差し指Yhの付け根部あるいは親指Yoと人差し指Yhの間に噴霧された液がかかるおそれがある。そのため、図4aに示すように、噴口27の位置は、容器本体11の中心線Cから容器本体11の半径rの0.7倍以上離れるように突出させるのが好ましい。なお容器本体11の径が50mmに満たない場合はその必要性は低い。しかしその場合も噴口27を容器本体11の中心から離しておく方が好ましい。
【0044】
図1などのエアゾール製品では、トリガー31を引く操作でバルブ12を開くが、トリガー31の動きは操作部材15のヒンジ部26ないし軸34周りの回動に基づくので、実際にはトリガー31は下向きに引く必要がある。そのためトリガー31の下端は前方に向けて湾曲させる方が好ましく、操作も面倒である。トリガー31の操作を幾分でも手元側に引く操作に近づけるためには、操作部材15の回動中心(ヒンジ部26ないし軸34)の位置をできるだけ高く、かつ、後方に移動させる。
【0045】
図5aに示すエアゾール製品50では、環状の支持部24の前端より湾曲しながら立ち上がる前壁51を備えており、その前壁51の上端にヒンジ部26を設けている。そのヒンジ部26は容器本体11の中心よりいくらか前側(図5の左側)である。そしてそのヒンジ26に操作部材15の前端を揺動自在に連結し、後部は後方に延ばし、後端は下方に湾曲させて伸ばし、トリガー31としている。さらにこのものは、そのトリガー31に容器本体11に沿って下方に延びる補助レバー52を着脱自在に取り付けている。このさらにものは背面噴射のときに引くトリガー31がかなり上側に来るが、トリガー31の操作方向が図4aの場合に比してかなり下向きになる。そのため操作し易い。
【0046】
また前記補助レバー52を取り付けると、その下端が容器本体11の中央近辺まで延びているので、使用者が容器本体11の中央から底部を握る状態でも人差し指で補助レバー52を引き操作することができる。前面噴射の場合は、補助レバー52を取り付けたままでも操作は可能であるが、取り外して使用する方が楽である。なお想像線Lで示すように、補助レバー52を操作部材15にヒンジ53で上向きにのみ回動できるように連結し、前面噴射のときは補助レバー52をヒンジ53で上向きに折り返し、補助レバー52の裏面を押すように構成してもよい。
【0047】
前述の実施形態では、操作部材15の上部に指押し部30を設け、それに連続してトリガー31を設けているが、図5bに示すエアゾール製品54のように、指押し部30とトリガー31とをカバー13の一部で明確に仕切るようにしてもよい。このエアゾール製品54では、筒状のカバー13の後部にノズル28が突出する開口55を設け、上部に操作部材15の指押し部30が突出する開口56を設け、前部(図5bの右側)にトリガー31が突出する開口ないし切り欠き部57を設けている。そして上部の開口56と前部の開口57とはブリッジ58で仕切られている。このブリッジ58は操作部材15の上がり過ぎを防ぐ作用を奏する。この実施形態ではブリッジ58が操作部材15の指押し部30とトリガー31とを明確に分ける区分け手段であり、しかも指押し部30はカバー13の上端から突出し、トリガー31はカバーの前面から突出しているので、操作に区切りをつけやすい。
【0048】
前記実施形態では、ヒンジ周りの回動により、トリガーの引き操作をステムの上下動に変換しているが、他の機構を用いて操作方向を変換してもよい。図6a〜図6cおよび図7に記載の発明は本発明の範囲外である。図6aに示すエアゾール製品60は、カバー13の前部(図6aの右側)にガイド孔61を形成し、操作部材15の一端にそのガイド孔61内を摺動するスライド部62を設けている。さらにスライド部62の端部には傾斜面からなるカム63を形成し、噴射部材41の上端にそのカム63と協働するカム64を設け、カム63、64の協働作用により操作部材15の水平方向の動作をステム14の上下動に変換するようにしている。そして操作部材15の他端でカバー13から突出する部位には、断面円弧状に湾曲する面からなる指押し部30が設けられ、その下側が下向きに延びるトリガー31としている。
【0049】
このものは背面噴射のときは、操作部材15のトリガー31を引き操作すると、操作部材15が後方に移動し、カム63、64の協働作用により、噴射部材41を押し下げる。それによりバルブが開放され、噴口27から内容物が噴出する。トリガー31の引く力を弱めると、ステム14が上昇して噴出が終了する。そしてステム14の上昇のためのバネの付勢力で、カム63、64同士の協働作用により操作部材15が前進する。なお、想像線65に示すように、操作部材15を前方向に付勢するリターンバネを設けてもよい。
【0050】
他方、前面噴射のときは、指押し部30を半径方向内向きに押すと、前述の場合と同じように、カム63、64が水平方向の動作をステム14の下向きの動作に変換して噴射することができる。なお、指押し部30には断面円弧状の凹面があるので、その凹面を滑らすように指で下向きに押すと、操作部材15には半径方向内向きの分力が加わる。上下方向の分力はガイド孔61で支持される。したがって指押し部30の操作についてもそれほど違和感はない。
【0051】
図6bのエアゾール製品66では、カバー13の後部に前後に移動自在に設けた操作部材15の前端と、カバー13の前部とを、U字状の可撓性および弾力性を有する連結片67で連結し、その連結片67の下端に係合部68を設け、その係合部に噴射部材41の側面に突出させたピン69を係合させている。このものは実線のように操作部材15を後退させると連結片67の前後幅が狭くなり、下端部が押し下げられる。そのため係合部68とピン69の係合に基づき、噴射部材41が押し下げられる。それにより噴射が行われる。他方、操作部材15から指を離すと、ステム14の上昇により噴射部材41が押し上げられ、連結片67の下部が押し上げられるので、想像線で示すように連結片67の上端の前後の幅が広がり、操作部材15が戻される。すなわち連結片67は操作部材15の上下方向の動きをステム14の上下方向の動きに変換し、逆にステム14の上下の動きを操作部材15の前後の動きに変換するリンクの作用を奏する。さらに連結片67は操作部材15の復帰バネの作用を合わせて奏する。
【0052】
図6cに示すエアゾール製品70は、いわゆる傾動式のバルブを備えている。このものはステム14を傾けるだけで噴射できるので、ステム14に連結した噴射部材41を後方に押すための操作部材15を設けている。操作部材15の後端と噴射部材41の縦通路28とはピン71などで回動自在に連結されている。操作部材15のカバー13から突出する部位には、指押し部兼用のトリガ31を設けている。このように指押し部は必ずしも上下方向に操作するものに限らず、水平方向に操作するものも含む。図6cのエアゾール製品70の使用方法および操作方法は、前述の図6aのエアゾール製品60などの場合と同様である。
【0053】
前述の図6a、図6bおよび図6cのいずれのエアゾール製品においても、噴射部材41の上部を上方に延設し、その部位72をカバー13の上部を貫通して突出させるようにしてもよい。その場合は、その部位72が噴射部材41を直接押し下げる第2操作部材となり、操作感が一層よくなる。その第2操作部材は噴射部材41と別個に設けてもよい。
【0054】
前記実施形態ではいずれも背面噴射の場合はトリガーを引き操作するように構成しているが、たとえば親指などの他の指で操作可能に構成することもできる。その場合は容器本体の背面側、すなわち使用者に近い方に、親指などで操作しうる押しボタンあるいはスライド式のノブなどを設ける。
【0055】
図7に示すエアゾール製品74は、環状の支持部24の後端(ノズル29が向いている側)から内側に向けて斜めに立ち上がり、さらに後方に延びる操作部材15を有する。操作部材15の基端は支持部24とヒンジ53を介して接続され、弾力性を有する。操作部材15の自由端75は下向きに湾曲している。さらに噴射部材41の縦通路28の側面には、受け突起76が突出している。そして操作部材15の中央部の下面側には、前記受け突起76を押圧するための押し突起77が設けられている。それによりノズル29の噴口27が使用者側を向く背面噴出の持ち方で、親指Yoで操作部材15を押し下げて噴射させることができる。なお、このような持ち方は、容器本体11が太い場合は持ちにくく、比較的細い場合には楽である。また想像線Yhで示すように、前記実施形態の場合と同様に、容器を把持し、人差し指で操作部材15の自由端75を押し下げて操作してもよい。
【0056】
他方、前面噴射の場合は、ノズル29の反対側から容器本体11をつかみ、親指で操作部材15の自由端75側を押し操作することができ、また、想像線Yhで示すように、噴射部材41の上端を直接人差し指で操作することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す一部断面側面図である。
【図2】 図2aおよび図2bはそれぞれそのエアゾール製品の使用状態の一例を示す側面図および背面図である。
【図3】 そのエアゾール製品の他の使用状態を示す一部断面側面図である。
【図4】 図4aおよび図4bはそれぞれ本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す一部断面側面図および背面図である。
【図5】 図5aおよび図5bはそれぞれ本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す一部断面側面図である。
【図6】 図6a、図6bおよび図6cはそれぞれ本発明の範囲外のエアゾール製品の例を示す一部断面側面図である。
【図7】 本発明の範囲外のエアゾール製品の他を示す一部断面側面図である。
【図8】 従来のエアゾール製品の一例を示す要部側面図である。
【図9】 従来のエアゾール製品の他の例を示す一部断面側面図である。
【図10】 従来のエアゾール製品のさらに他の例を示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
10 エアゾール製品
11 容器本体
12 バルブ
13 カバー
14 ステム
15 操作部材
17 缶胴
18 ドーム
19 ビード部
20 マウンティングカップ
21 バルブハウジング
22 ディップチューブ
24 支持部
25 側壁
26 ヒンジ部
27 噴口
27a 噴口チップ
28 縦通路
29 ノズル
30 指押し部
30a 凹溝
31 トリガー
31a 凸部
32 後壁
33 支持片
34 軸
35 側壁
36 ロック部材
37 ストッパ
40 エアゾール製品
41 噴射部材
42 樹脂ヒンジ
43 段部
44 溝
46 鍔
47 上端部
Yh 人差し指
Yo 親指
50 エアゾール製品
51 前壁
52 補助レバー
53 ヒンジ
54 エアゾール製品
55、56、57 開口
58 ブリッジ
60 エアゾール製品
61 ガイド孔
62 スライド部
63、64 カム
65 リターンバネ
66 エアゾール製品
67 連結片
68 係合部
69 ピン
70 エアゾール製品
71 ピン
72 第2操作部材(突出した部位)
74 エアゾール製品
75 自由端
76 受け突起
77 押し突起

Claims (7)

  1. 円筒状の容器本体と、
    その容器本体の上端に設けられるバルブと、
    そのバルブの開閉を操作するための操作部材とを備えており、
    その操作部材に、前記バルブが開いたときに内容物が噴出する噴口が形成されており、
    前記操作部材が、容器本体の中心に対して噴口側に回動中心を設け、容器本体の中心付近のバルブのステムに嵌合される部位と、容器本体の中心に対して噴口と反対側に設けられ、前記回動中心を支点として操作部材を揺動させる指掛け部とを有し、
    前記指掛け部が、前記容器本体を噴口が手前側を向くように握ると、人差し指で手前に引いて操作することができるトリガーと、前記容器本体を噴口が向こう側を向くように握ると、人差し指を掛けて押し下げることができる指押し部とからなり、
    前記指押し部が前記操作部材の中心付近から噴口と反対向きに斜め下方に延び、前記トリガーがその指押し部の下端から容器本体側に近づくように屈曲して下方に延び、容器本体側が凸となるように上下に湾曲し、指掛け部が全体として略くの字状に形成されている、身体などに噴射するエアゾール製品。
  2. 円筒状の容器本体と、
    その容器本体の上端に設けられるバルブと、
    そのバルブの開閉を操作するための操作部材と、
    前記バルブが開いたときに内容物が噴出する噴口が形成された噴射部材とを備えており、
    その噴射部材が、下端がステムに嵌合された縦通路と、その上端から横向きに延び、先端に噴口が形成された水平通路とを備えており、
    前記操作部材が、噴射部材の縦通路と水平通路とが連続している部分を、噴口と反対の方向から押動することによりステムを押し下げるものであり、
    前記操作部材が、容器本体の中心に対して噴口側に回動中心を設け、容器本体の中心に対して噴口と反対側に設けられ、前記回動中心を支点として操作部材を揺動させる指掛け部とを有し、
    前記指掛け部が、前記容器本体を噴口が手前側を向くように握ると、人差し指で手前に引いて操作することができるトリガーと、前記容器本体を噴口が向こう側を向くように握ると、人差し指を掛けて押し下げることができる指押し部とからなり、
    前記指押し部が前記操作部材の中心付近から噴口と反対向きに斜め下方に延び、前記トリガーがその指押し部の下端から容器本体側に近づくように屈曲して下方に延び、容器本体側が凸となるように上下に湾曲し、指掛け部が全体として略くの字状に形成されている、身体などに噴射するエアゾール製品。
  3. 指押し部トリガーとを区分けする手段を設けている請求項1または2記載のエアゾール製品。
  4. 前記容器本体ないしバルブが、正立および倒立状態で噴射しうるものである請求項1、2または3記載のエアゾール製品。
  5. 前記指押し部に、人差し指を横から掛けた状態では操作しにくいようにへこんで、前後方向に延びる凹溝が形成されている請求項1、2、3または4記載のエアゾール製品。
  6. 前記噴口が容器本体の半径の0.7倍以上、容器本体の中心から使用者側に近い位置に設けられている請求項1、2、3、4または5記載のエアゾール製品。
  7. 記操作部材が、容器本体の中心に対して噴口側に設けられた、親指で操作することができる指掛け部を備えている請求項1、2、3、4、5または6記載のエアゾール製品。
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