JP2003305390A - 身体などに噴射するエアゾール製品 - Google Patents

身体などに噴射するエアゾール製品

Info

Publication number
JP2003305390A
JP2003305390A JP2002111307A JP2002111307A JP2003305390A JP 2003305390 A JP2003305390 A JP 2003305390A JP 2002111307 A JP2002111307 A JP 2002111307A JP 2002111307 A JP2002111307 A JP 2002111307A JP 2003305390 A JP2003305390 A JP 2003305390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finger
container body
aerosol product
operating member
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002111307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4121765B2 (ja
Inventor
Tamaro Okabayashi
多真郎 岡林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daizo Corp
Original Assignee
Daizo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daizo Corp filed Critical Daizo Corp
Priority to JP2002111307A priority Critical patent/JP4121765B2/ja
Publication of JP2003305390A publication Critical patent/JP2003305390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4121765B2 publication Critical patent/JP4121765B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D83/00Containers or packages with special means for dispensing contents
    • B65D83/14Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant
    • B65D83/16Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant characterised by the actuating means
    • B65D83/20Containers or packages with special means for dispensing contents for delivery of liquid or semi-liquid contents by internal gaseous pressure, i.e. aerosol containers comprising propellant for a product delivered by a propellant characterised by the actuating means operated by manual action, e.g. button-type actuator or actuator caps
    • B65D83/201Lever-operated actuators

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の背中や肩の後ろ側などの背面に向け
て噴射させやすいエアゾール製品を提供する。 【解決手段】 容器本体11と、その容器本体に設けら
れるバルブ12と、そのバルブの開閉を操作するための
操作部材15と、バルブ12が開いたときに内容物が噴
出する噴口27とを備えており、容器本体11の上部は
噴口27が手前側に向く状態で握ることができる形態で
あり、かつ、その状態で操作部材15のトリガー31が
指で引き操作できる位置にくるエアゾール製品10。さ
らに噴口27が向こう側を向く状態で容器本体11の上
部を握ることができ、かつ、その状態で指で操作するこ
とができる位置に指押し部30がくるエアゾール製品1
0。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は身体などに噴射する
エアゾール製品に関する。さらに詳しくは、使用者が自
分の身体の種々の部位に対して容易に薬液などを噴射さ
せることができる身体などに噴射するエアゾール製品に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般的エアゾール製品は、図8に示すよ
うに、円筒状の容器本体101と、その容器本体の上端
に設けられるバルブ102と、そのバルブのステム10
3に嵌着した押しボタン104とを備えている。押しボ
タン104の前面にはノズル105の噴口106が開口
しており、使用者は噴口106の反対側から容器本体1
01を握り、人差し指107で押しボタン104を下向
きに押すことにより、バルブ102を開放し、噴口10
6から内容物を噴霧する。使用者が噴射する場合、通常
は噴霧した薬液が自分にかからないように噴口106を
対象物に向けるように容器本体101を握り、噴射され
る噴霧の方向を目で確認しながら噴射する。
【0003】この操作方法は、使用者の身体に使用する
場合も同じである。そして操作する側と反対側の手に噴
射する場合や、身体の前面側でエアゾール製品を握って
いる手の反対側(右利きの場合は左側)に噴射する場合
は、それほど困難でない。しかし胸などの前面側でエア
ゾール製品を握っている手の側に噴射する場合は、いく
らか窮屈である。さらに背中や肩の後ろ側など、身体の
背面側に噴射する場合は手首をひねったり腕を大きく曲
げたりする必要があり、かなり苦しい身体の形態を余儀
なくされる。また、エアゾール製品を握っている手と反
対側の身体の側面(頭髪を含む)に噴霧する場合も同様
である。しかもそのように手首を曲げた状態では、噴射
方向の向きの見当をつけにくく、あらぬ方向に噴射して
しまうことがある。
【0004】他方、図9に示すようないわゆるトリガー
タイプのエアゾール製品110も知られている(特開2
001−97464号公報、特開2001−15129
7号など参照)。このものは容器本体101の上部に嵌
着したカバー部材111と、そのカバー部材の後端下部
に設けたヒンジ112を中心として揺動する操作部材1
13と、その操作部材の前端に設けたノズル105を有
する。操作部材113は、その前端側(噴口側)に、下
向きに延びて下端が前向きに湾曲する、いわばピストル
の引き金に似たトリガー(トリガーレバー)115を備
えている。
【0005】そのため人差し指、中指および薬指をほぼ
揃えた状態で容器本体101を握ることができ、腕を伸
ばして容器本体101を保持することができる。したが
って遠くに離れた害虫などに狙いをつけながら噴霧しや
すい。このトリガータイプのエアゾール製品110も身
体に薬剤などを噴霧する場合に用いることができるが、
足の先など、離れた部位に薬剤を噴霧する場合は楽であ
る半面、エアゾール製品を握っている手の近くに噴射す
る場合は手首を大きくひねるので、かえって使いづら
い。
【0006】図10に示すエアゾール製品120(特開
2001−122363号)は、カバー部材111の前
端下部にヒンジ112を有し、トリガーに代えて、後部
上部に指押し部117を有する操作部材118を備えて
いる点を除けば、図9のトリガータイプと機構的に似て
いる。しかしこのものも、実質的には図8の押しボタン
タイプのエアゾール製品と同じであり、身体の特定部位
への噴射は困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は使用者の背中
や肩の後ろ側などの背面、あるいはエアゾール製品を握
っている手とは反対側の側面に向けて噴射させやすいエ
アゾール製品を提供することを課題としている。さらに
本発明は、身体の背面や側面への噴射が容易で、しかも
通常の使用方法も可能なエアゾール製品を提供すること
を第2の課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の身体などに使用
するエアゾール製品(請求項1)は、容器本体と、その
容器本体に設けられるバルブと、そのバルブの開閉を操
作するための操作部材と、バルブが開いたときに内容物
が噴出する噴口とを備えており、前記容器本体の上部
が、噴口が手前側に向く状態で握ることができ、かつ、
その状態で前記操作部材の指掛け部が指で操作できる位
置にくることを特徴としている。
【0009】このようなエアゾール製品では、前記構成
に加えて、前記噴口が向こう側を向く状態で容器本体の
上部を握ることができ、かつ、その状態で指で操作する
ことができる位置に指掛け部がくる第2操作部材を備え
ているものが好ましい(請求項2)。さらにその場合
は、前記操作部材が第2操作部材を兼用しており、その
操作部材が噴口を手前に向けるように容器本体を握った
状態で操作する第1指掛け部と、噴口が向こう向きにな
るように容器本体を握った状態で操作する第2指掛け部
とを備えているものが一層好ましい(請求項3)。その
場合第1指掛け部と第2指掛け部とを区分けする手段を
設けるのがさらに好ましい(請求項4)。前記いずれの
エアゾール製品においても、容器本体ないしバルブを、
正立および倒立状態で噴射しうるものとするのが好まし
い(請求項5)。
【0010】前記本発明のエアゾール製品の操作部材
は、容器本体の中心に対して噴口の反対側に設けられ
た、人差し指で手前側に操作することができる指掛け部
を備えているものが好ましい(請求項6)。その場合、
操作部材に、縦方向に延びる凹溝からなる第2指掛け部
をさらに設けるのが一層好ましい(請求項7)。また容
器本体が円筒状を呈している場合は、前記噴口を容器本
体の半径の0.7倍以上、容器本体の中心から使用者側
に近い位置に設けるのが好ましい(請求項9)。なお、
前記操作部材は、容器本体の中心に対して噴口側に設け
られた、親指で操作することができる指掛け部を備えて
いるものであってもよい(請求項10)。
【0011】
【作用および発明の効果】本発明のエアゾール製品(請
求項1)は、容器本体の上部を握ったとき、噴口が手前
側に向く。そのため、エアゾール製品を握っている手の
側の胸や肩、さらに背中や肩の裏側、エアゾール製品を
握っている手の反対側の側面に噴射させる場合でも、手
首を大きく曲げたりひねったりする必要がない。そのた
め楽に噴射させることができる。さらに自然な握りで噴
射させることができるため、たとえ噴射の様子が見えな
くても、手の感触で噴射方向の狙いがつけやすい。
【0012】前記第2操作部材を有するエアゾール製品
(請求項2)の場合は、前述の作用効果に加えて、通常
の対象物に向かって噴射させる操作が容易である。した
がって全身のどの部位に対して噴射する場合でも、1個
のエアゾール製品だけで楽に噴射することができる。さ
らに第2操作部材と兼用の操作部材を有するエアゾール
製品(請求項3)は、部品点数が少なくて済み、構造が
簡単になる。さらに使用者に向かって噴射したい場合あ
るいは対象物に向けて噴射したい場合のいずれの場合
も、自然な握りと操作に適した位置にそれぞれの指掛け
部がくる。第1指掛け部と第2指掛け部とを区分けする
手段を設ける場合(請求項4)は、指掛け部が区画され
ているので、使用者は正しい指掛け部を認識でき、誤っ
て使いづらい他の指掛け部で操作することが防止され
る。
【0013】前記いずれの場合でも、正立噴射と倒立噴
射の両方ができるもの(請求項5)は、背中や肩の後ろ
側、あるいは足などの低い部位に噴射するときは噴口を
下側にする倒立噴射で楽に噴射させることができ、エア
ゾール製品を握る手の反対側の肩や胸の前側、あるいは
頭部などの高い部位に噴射する場合は正立噴射させるこ
とができる。このようにこのエアゾール製品では、身体
の部位に応じて正立噴射と倒立噴射を使い分けることが
できるので、一層、楽な使用形態を自由に選択すること
ができる。
【0014】前記人差し指で手前側に操作する指掛け部
を備えたエアゾール製品(請求項6)は、従来のトリガ
ータイプのエアゾール製品と同様に、人差し指を中指な
どに揃えて容器本体をつかむことができるので、持ちや
すく、手首を楽に曲げることができる。しかも人差し指
で操作するので、微妙な操作加減でも操作し易い。前記
操作部材が縦方向に延びる凹溝からなる第2指掛け部を
さらに備えているエアゾール製品(請求項7)は、人差
し指で第1指掛け部を引き金のように引く操作のとき
と、第2指掛け部を縦向きに押すときの操作のときと
で、視覚的および触覚的に明確に区分ができる。そのた
め、誤った使いづらい操作の時に一層違和感をもたら
し、使いやすい使用方法を促す作用を奏する。
【0015】前記噴口を容器本体の半径の0.7倍以
上、中心から離したエアゾール製品(請求項8)は、エ
アゾール製品を握っている手の手前側の指(通常は親
指)に噴射された内容物がかかりにくい。すなわち噴口
が0.7倍より中心に近い位置にある場合は、その部分
から薬液などが拡がるため、親指あるいはその周囲に噴
霧がかかりやすい。しかし噴口を中心から0.7倍以上
離すと、指や手の厚さを見込んでも、親指やその付け根
にほとんどかからない。
【0016】前記操作部材が親指で操作する指掛け部を
備えている場合(請求項9)は、噴口が手前側にあるこ
とを自然と認識できる。そのため噴射状態が目に見えな
い位置であっても、噴射方向が容易に認識でき、不安感
が少ない。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
のエアゾール製品の実施の形態を説明する。図1は本発
明のエアゾール製品の一実施形態を示す一部断面側面
図、図2aおよび図2bはそれぞれそのエアゾール製品
の使用状態の一例を示す側面図および背面図、図3はそ
のエアゾール製品の他の使用状態を示す一部断面側面
図、図4aおよび図4bはそれぞれ本発明のエアゾール
製品の他の実施形態を示す一部断面側面図および背面
図、図5aおよび図5bはそれぞれ本発明のエアゾール
製品のさらに他の実施形態を示す一部断面側面図、図6
a、図6bおよび図6cはそれぞれ本発明のエアゾール
製品のさらに他の実施形態を示す一部断面側面図、図7
は本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す
一部断面側面図である。
【0018】図1に示すエアゾール製品10は、容器本
体11と、その容器本体の上端に取り付けられるバルブ
12と、容器本体11の上端に取り付けられるカバー1
3と、そのカバーに揺動自在に設けられると共に、バル
ブ12のステム14に嵌着される操作部材15とを備え
ている。容器本体11は従来公知のものであり、たとえ
ばアルミニウム、ブリキなどの円筒状の金属缶が用いら
れる。なおこの実施形態では、容器本体11は有底筒状
の缶胴17と、その上部に巻き締めにより固定したドー
ム18とから構成されている。しかし一体成形した金属
缶を用いてもよく、場合により合成樹脂製の容器やガラ
スなどの容器でもよい。
【0019】前記バルブ12も従来公知のものであり、
たとえばドーム18の上端に設けられるビード部19に
クリンプされるマウンティングカップ20と、そのマウ
ンティングカップによって保持されるバルブハウジング
21と、下部がそのバルブハウジング内に上下動自在に
収容される前述のステム14と、ステムを上向きに付勢
するバネと、バルブハウジング21の下端から下方に延
びるディップチューブ22などから構成されている。
【0020】なお、このエアゾール製品10では、背中
などにも使用できるように、正立でも倒立でも使用可能
な正倒立バルブを用いるのが好ましい。そのような正倒
立バルブとしては、たとえば可撓性のディップチューブ
22の先端に錘を取り付けたものがある。このものは、
容器本体11が正立の状態の時は、ディップチューブ2
2の先端が下向きに垂れ、内容物(エアゾール組成物)
中に漬かる。逆に倒立状態では、ディップチューブ22
の先端側が下方、すなわちバルブ側に曲がって垂れ、同
じくディップチューブ22の先端が開口が内容物中に漬
かる。そのため正立状態でも倒立状態でも均一な内容物
を噴射することができ、内容物の気相部(ガス)のみが
噴射されることがない。
【0021】また、バルブハウジング21の外壁とディ
ップチューブ22の取り付け部に、それぞれボール弁な
どの、容器本体11の向きによって開閉する弁を設けて
もよい。すなわち容器本体11が上向きのときは、外壁
に設けた弁を閉じ、ディップチューブ22との連結部の
弁を開いてバルブハウジング21内と連通させる。逆に
倒立状態では、ディップチューブとの連通を閉じ、外壁
の弁のみを開くようにする。
【0022】また、バルブハウジング下部に設けられ、
ディップチューブよりハウジング内に内容物を流入する
下穴と、エアゾール組成物の気相部をハウジング内に流
入させる横穴(ベーパータップ)の孔径をほぼ同じに
し、正立・倒立いずれの状態でもハウジング内に流入す
る液相と気相の割合を同じにしてもよい。
【0023】なお、原液と噴射剤を区画して充填した、
いわゆる二重エアゾール装置も、正立・倒立にかかわら
ず使用しうるので好ましい。すなわち容器本体11内に
公知の内袋を設け、内袋内に原液を入れると共に、内袋
と容器本体11の間に圧縮ガスなどの噴射剤を充填する
内袋タイプの二重エアゾール装置、あるいは容器本体1
1内をピストンで仕切り、バルブと連通する画室に原液
を充填し、他方の画室に噴射剤を充填したピストンタイ
プの二重エアゾール装置などが使用しうる。
【0024】前記カバー13は、マウンティングカップ
20のフランジを介して容器本体11のビード19に弾
力的に嵌着される環状の支持部24と、その支持部から
湾曲しながら立ち上がり、上端近辺では互いに平行にな
る左右一対の側壁25と、それらの側壁25の後端を閉
じるヒンジ部26とを備えている。なお、ここで後部と
は使用者から見た状態で手前側であり、噴口27が向い
ている側である。
【0025】前記操作部材15は、その下端がバルブ1
2のステム14に嵌合され、上下方向に延びるパイプ状
の縦通路28と、その上端から横向き(後ろ向き)に延
びるパイプ状のノズル(水平通路)29と、そのノズル
の先端に取り付けられる噴口チップ27aとを備えてい
る。噴口チップの中心には前述の噴口27が形成されて
いる。さらに操作部材15の前端には、指押し部30が
設けられ、その先端に下向きに延びるトリガー31が連
続している。トリガー31は下向きないし後ろ向きに凸
となるように湾曲している。指押し部30の中央は指で
押しやすいように、さらにトリガー31を引くように指
を横から掛けた状態では操作しにくいようにへこんでお
り、前後方向に延びる凹溝30aが形成されている。ト
リガー31は請求項1の指掛け部であり、指押し部30
は請求項3の第2指掛け部である。またトリガー31と
指押し部30との間には両者を明確に区分けする凸部3
1aが形成されている。前記凹溝30aおよびこの凸部
31aは請求項4の区分け手段である。さらに指押し部
30は略水平に、トリガー31は略垂直に設けられてい
るので、それによっても両者が区分けされる。ノズル2
9の下部には後壁32が斜め下向きに延びるように設け
られ、さらにその下側に支持片33が下向きに設けられ
ている。そして支持片33の下端に、カバー13のヒン
ジ部26と回動自在に連結される軸34が設けられてい
る。軸34は通常は左右に分かれているが、連続してい
てもよい。トリガー31と後壁33との間は左右の側壁
35で塞がれている。それらの側壁35およびノズル2
9は、前記カバー13の側壁25の間の空所内に収容さ
れている。
【0026】なお図1の符号36はエアゾール製品の輸
送時など、使用者の手元に届くまで操作部材15が操作
されないようにロックするためのロック部材であり、符
号37は、操作部材15が上がりすぎないように規制す
るストッパである。前記噴口チップ27aは従来公知の
ものが用いられ、容器本体11の内容物や噴射形態によ
り、種々のものが用いられる。カバー13や操作部材の
材料についても、従来公知のものが用いられる。
【0027】前記容器本体11には、用途に応じた各種
の内容物(エアゾール組成物)が充填される。用途には
とくに限定はないが、たとえば、人体用、特に肩や背
中、首、腰、脇、脇の下、太股、ふくらはぎ、足の裏、
後頭部、頭髪などに適用するエアゾール製品、たとえば
消炎鎮痛剤、かゆみ止め、殺菌消毒剤、制汗剤、傷薬、
清涼化剤、消臭剤、コロン、火照り止め、スタイリング
剤、寝癖直しなどがあげられる。
【0028】前記エアゾール組成物は、有効成分を含む
原液と噴射剤とからなる。有効成分としては製品の用途
や目的などにより適宜選択することができ、たとえば、
サリチル酸メチル、カンフル、インドメタシン、ピロキ
シカム、フェルビナク、ケトプロフェンなどの消炎鎮痛
成分;酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウ
ム、クエン酸、乳酸などの収斂成分;クロタミトン、l
−メントール、d−カンフルなどの鎮痒成分;l−メン
トール、カンフルなどの清涼化成分;アラントイン、グ
リチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗
炎症成分;塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、塩酸リ
ドカインなどの局所麻酔成分;ジフェンヒドラミン、塩
酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェミラミン
などの抗ヒスタミン成分;ラウリルメタクリレート、ゲ
ラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢
酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、安息香酸メチル、
フェニル酢酸メチルなどの消臭・防臭成分;パラオキシ
安息香酸エステル、フェノキシエタノール、塩化ベンザ
ルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどの殺菌・防腐成
分;クロルヒドロキシアルミニウムなどの制汗成分;プ
ロピレングリコール、グリセリン、1、3−ブチレング
リコール、コラーゲン、ヒアルロン酸、乳酸ナトリウ
ム、尿素などの保湿成分;グリシン、アラニン、ロイシ
ン、トリプトファン、シスチン、システイン、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸;レ
チノール、ニコチン酸アミド、dl−α−トコフェロー
ル、酢酸dl−α−トコフェロール、パントテン酸など
のビタミン類;エラストラジオール、エチニルエストラ
ジオールなどのホルモン類;アルキルアミノエチル(メ
タ)アクリレート・(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル共重合体、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒ
ドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共
重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸ブチ
ル・アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸ア
ルカノールアミン液、アクリル酸アルキル共重合体エマ
ルジョン、ポリウレタンなどのスタイリング成分;パラ
アミノ安息香酸、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェ
ニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキ
シケイ皮酸オクチルなどの紫外線吸収成分;バラエキ
ス、レモンエキス、アロエエキス、ユーカリエキス、セ
ージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキ
ス、シルク抽出液などの各種抽出液;各種香料などがあ
げられる。
【0029】前記原液としては、前述の有効成分を水や
アルコール水溶液、アルコール、油性成分などの溶媒に
溶解もしくは分散させることにより得られる。前記水と
しては精製水、イオン交換水、生理食塩水などがあげら
れる。前記アルコールとしてはエタノール、イソプロピ
ルアルコールなどの低級アルコールや、グリセリン、
1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコールなどの多価アルコールなどがあ
げられる。前記アルコール水溶液は、前記アルコールと
前記水とを所望の配合割合で溶解させたものがあげられ
る。
【0030】前記油性成分としては常温で液体であるも
のが好ましく、たとえばノルマルペンタン、イソペンタ
ン、ケロシン、流動パラフィン、スクワレン、スクワラ
ン、イソパラフィンなどの炭化水素,ミリスチン酸イソ
プロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルド
デシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリ
スチル、コハク酸ジエトキシエチル、リンゴ酸ジイソス
テアリルなどのエステルオイル、オレイン酸などの液状
脂肪酸、オレイルアルコールなどの液状の高級アルコー
ル、メチルポリシロキサン、環状シリコーン、シリコー
ンエマルジョンなどのシリコーンオイル、ツバキ油、ト
ウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ
油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヤシ油、バー
ム油などの油脂などがあげられる。
【0031】さらに前記原液には、製品の噴射形態や使
用感を向上させるなどの目的で、非イオン界面活性剤、
両性界面活性剤、高分子界面活性剤、シリコーン界面活
性剤、天然界面活性剤などの界面活性成分;ラウリルア
ルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、
ミリスチルアルコールなどの高級アルコール;ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの
固体脂肪酸;ミツロウ、ラノリン、キャンデリラロウ、
カウナウバロウなどのロウ(ワックス)などの固形油
分;コラーゲン加水分解物、ケラチン、カゼイン、ゼラ
チン、デキストリン、ペクチン、デンプン、アルギン酸
ナトリウム、変性ポテトスターチ、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマ
ー、ヒドロキシエチルセルロースなどの水溶性高分子;
タルク、酸化亜鉛、カオリン、雲母、シリカ、マイカ、
ゼオライト、セラミックパウダーなどの粉体などを配合
することができる。
【0032】前記噴射剤は、原液との相溶性、製品の噴
射形態などにより適宜選択することができ、たとえばプ
ロパン、イソブタン、ノルマルブタンおよびこれらの混
合物である液化石油ガスやジメチルエーテルおよび液化
石油ガスとジメチルエーテルとの混合物である液化ガ
ス、窒素、炭酸ガス、圧縮空気などの圧縮ガスがあげら
れる。
【0033】本発明のエアゾール製品に用いられるエア
ゾール組成物は、製品の目的や用途に応じて選択された
有効成分を溶媒に溶解もしくは分散させることにより原
液を調製し、次いで得られた原液をエアゾール容器に充
填し、さらに噴射剤を充填して原液と噴射剤とを溶解も
しくは乳化させることにより得られる。
【0034】なおエアゾール製品の噴射形態については
特に限定はなく、スプレーやミスト、フォーム、クイッ
クブレークフォーム、クラッキングフォーム、スプレー
ジェル、霧状で噴射し付着面で発泡するスプレーフォー
ム、霧状で噴射し付着面で氷結するシャーベットスプレ
ーなどがあげられる。
【0035】上記のように構成されるエアゾール製品1
0は、図2に示すように、噴口27が使用者の方に向く
ように配置し、その後方からつかんで保持する。そのと
き、容器本体11の径が大きい場合は、ドーム18やカ
バー13や容器本体11の上端を手でつかむようにする
と、しっかりつかむことができ、人差し指をフリーにで
きるので操作しやすい。容器本体11の径が小さい場合
は、容器本体11の中央部をつかむ程度であっても容易
に操作することができる。上記のようにつかむと、自然
に人差し指がトリガー31の近辺に来るので、トリガー
31に人差し指を掛け、噴口27を身体の対象部位に向
ける。なお、この状態では誤って指押し部30で操作し
ないように、すなわち確実にトリガー31で操作するよ
うに、トリガー31と指押し部30の間に凸部31aを
設けている。該凸部31aは、使用者が正しい指掛け部
を認識し、確実に操作しうる形状であればとくに限定さ
れない。なお指押し部30に設けた凹溝30aも、誤っ
て人差し指で指押し部30を横向きに引こうとする操作
に違和感を与え、誤った操作であることを使用者に気づ
かせる働きがある。
【0036】ついでたとえば図2bに示すように、手を
背中39側に回すと、噴口27が背中39に向けられ
る。その状態で図2aの矢印Pのようにトリガー31を
引くと、図1の操作部材15が軸34を中心として反時
計方向に揺動し、ステム14が下降(実際は上昇)し、
バルブ12が開放され、内容物が噴口27から噴出す
る。それにより使用側に向けた噴射(背面噴射)が行わ
れ、図2bのように背中39に内容物が、たとえば霧の
状態で噴射される。トリガー31を引く力を緩めると、
ステム14がバネで図1の上向きに復帰しバルブ12が
閉じ、噴射が終了する。
【0037】他方、前記エアゾール製品10は、図3に
示すような通常の使用方法、すなわち噴口27を使用者
から見て前方に向けるような使用方法(前面噴射)で使
用することもできる。その場合は容器本体11の上方を
トリガー31側から掴む。そして指押し部30に人差し
指を掛けて、矢印Q方向に押し下げる。その場合も指押
し部30に縦方向の凹溝30aがあり、トリガー31と
指押し部30の間に凸部31aがあるので、誤ってトリ
ガー31を引くことが少ない。該使用方法によっても図
1の操作部材15は軸34を中心として下向きに揺動
し、ステム14を押し下げてバルブ12を開く。指を離
すとバネの付勢力でステム14が上昇し、バルブ12が
閉じて噴射が終了する。図3のような前面噴射は、たと
えば使用する手(たとえば右手)の反対側の手(左手)
に噴射したり、足に噴射する場合に採用すると楽であ
る。
【0038】このように図1のエアゾール製品10は、
使用者に向けた背面噴射と相手側に向けた前面噴射とを
使い分けることができる。そのため全身のどの部位に対
しても、楽に噴射することができる利点がある。なお、
内容物によっては背面噴射のみ行う場合がある。そのよ
うな場合、たとえば肩こり用の消炎鎮痛剤などの場合
は、指押し部30は設ける必要がなく、使用者側に噴射
する専用のエアゾール製品とすることもできる。
【0039】図4aおよび図4bに示すエアゾール製品
40は、図1の場合の縦通路28とノズル29とを操作
部材15から独立した噴射部材41とすると共に、操作
部材15を樹脂ヒンジ42を介してカバー13の後端
(図4aの左側)に連結したものである。樹脂ヒンジ4
2以外では操作部材15とカバー13とはスリットなど
で分離している。操作部材15の内面には、噴射部材4
1の上端を押し操作するための段部43ないし突起を噴
射部材41に接近して設けている。操作部材15の指押
し部30には、図4bに示すように、縦方向に凹溝44
を形成している。それにより使用者に対し、使用方法を
示唆することができる。なお、トリガー31に横向きの
凹溝を設けてもよい。前記凹溝44は請求項4の区分け
手段である。
【0040】この実施形態では、トリガー31の下部
は、通常の使用方法の時に邪魔にならないように、前方
にあまり湾曲させていない。そのため、トリガーという
よりも、むしろ横向きに押す押しボタンに近い操作感覚
が得られる。なお図4aの符号45は、未使用であるこ
とを購入者に知らしめるための、引きちぎり可能なスト
ッパである。
【0041】このエアゾール製品40も図2aのよう
に、噴口27を使用者側に向けて人差し指でトリガー3
1を引く操作方法(背面噴射)、および図3に示すよう
な、噴口27を相手側に向けて指押し部30を人差し指
で押し下げる通常の使用方法(前面噴射)の両方で噴射
することができる。
【0042】図4aのエアゾール製品40では、操作部
材15の上方に指押し部30を設け、下部にトリガー3
1を設けることにより、一つの操作部材15で背面噴射
と前面噴射に兼用しているが、想像線で示すように、噴
射部材41に鍔46を設けると共に、噴射部材41の上
部を操作部材15の上方に貫通させ、操作部材15の下
面を鍔46に係合させた構成とすることもできる。その
場合は噴射部材41の上端部47を押し下げることによ
り噴射することができるので、この噴射部材41はいわ
ば第2の操作部材となる。操作部材15は背面噴射専用
の操作部材となる。このように背面噴射と前面噴射の操
作部材を独立にする場合は、それぞれの操作に適するよ
うにその形状や動きを設計することができる。
【0043】前記いずれの場合も、容器本体11の径が
たとえば50mm以下の場合は容器本体11の中央部を
掴んでも操作することができるが、50mm以上のよう
に大きい場合は、図2aのように容器本体11の上端近
辺を掴む方が操作しやすい。その場合は人差し指Yhの
付け根部あるいは親指Yoと人差し指Yhの間に噴霧さ
れた液がかかるおそれがある。そのため、図4aに示す
ように、噴口27の位置は、容器本体11の中心線Cか
ら容器本体11の半径rの0.7倍以上離れるように突
出させるのが好ましい。なお容器本体11の径が50m
mに満たない場合はその必要性は低い。しかしその場合
も噴口27を容器本体11の中心から離しておく方が好
ましい。
【0044】図1などのエアゾール製品では、トリガー
31を引く操作でバルブ12を開くが、トリガー31の
動きは操作部材15のヒンジ部26ないし軸34周りの
回動に基づくので、実際にはトリガー31は下向きに引
く必要がある。そのためトリガー31の下端は前方に向
けて湾曲させる方が好ましく、操作も面倒である。トリ
ガー31の操作を幾分でも手元側に引く操作に近づける
ためには、操作部材15の回動中心(ヒンジ部26ない
し軸34)の位置をできるだけ高く、かつ、後方に移動
させる。
【0045】図5aに示すエアゾール製品50では、環
状の支持部24の前端より湾曲しながら立ち上がる前壁
51を備えており、その前壁51の上端にヒンジ部26
を設けている。そのヒンジ部26は容器本体11の中心
よりいくらか前側(図5の左側)である。そしてそのヒ
ンジ26に操作部材15の前端を揺動自在に連結し、後
部は後方に延ばし、後端は下方に湾曲させて伸ばし、ト
リガー31としている。さらにこのものは、そのトリガ
ー31に容器本体11に沿って下方に延びる補助レバー
52を着脱自在に取り付けている。このさらにものは背
面噴射のときに引くトリガー31がかなり上側に来る
が、トリガー31の操作方向が図4aの場合に比してか
なり下向きになる。そのため操作し易い。
【0046】また前記補助レバー52を取り付けると、
その下端が容器本体11の中央近辺まで延びているの
で、使用者が容器本体11の中央から底部を握る状態で
も人差し指で補助レバー52を引き操作することができ
る。前面噴射の場合は、補助レバー52を取り付けたま
までも操作は可能であるが、取り外して使用する方が楽
である。なお想像線Lで示すように、補助レバー52を
操作部材15にヒンジ53で上向きにのみ回動できるよ
うに連結し、前面噴射のときは補助レバー52をヒンジ
53で上向きに折り返し、補助レバー52の裏面を押す
ように構成してもよい。
【0047】前述の実施形態では、操作部材15の上部
に指押し部30を設け、それに連続してトリガー31を
設けているが、図5bに示すエアゾール製品54のよう
に、指押し部30とトリガー31とをカバー13の一部
で明確に仕切るようにしてもよい。このエアゾール製品
54では、筒状のカバー13の後部にノズル28が突出
する開口55を設け、上部に操作部材15の指押し部3
0が突出する開口56を設け、前部(図5bの右側)に
トリガー31が突出する開口ないし切り欠き部57を設
けている。そして上部の開口56と前部の開口57とは
ブリッジ58で仕切られている。このブリッジ58は操
作部材15の上がり過ぎを防ぐ作用を奏する。この実施
形態ではブリッジ58が操作部材15の指押し部30と
トリガー31とを明確に分ける区分け手段であり、しか
も指押し部30はカバー13の上端から突出し、トリガ
ー31はカバーの前面から突出しているので、操作に区
切りをつけやすい。
【0048】前記実施形態では、ヒンジ周りの回動によ
り、トリガーの引き操作をステムの上下動に変換してい
るが、他の機構を用いて操作方向を変換してもよい。図
6aに示すエアゾール製品60は、カバー13の前部
(図6aの右側)にガイド孔61を形成し、操作部材1
5の一端にそのガイド孔61内を摺動するスライド部6
2を設けている。さらにスライド部62の端部には傾斜
面からなるカム63を形成し、噴射部材41の上端にそ
のカム63と協働するカム64を設け、カム63、64
の協働作用により操作部材15の水平方向の動作をステ
ム14の上下動に変換するようにしている。そして操作
部材15の他端でカバー13から突出する部位には、断
面円弧状に湾曲する面からなる指押し部30が設けら
れ、その下側が下向きに延びるトリガー31としてい
る。
【0049】このものは背面噴射のときは、操作部材1
5のトリガー31を引き操作すると、操作部材15が後
方に移動し、カム63、64の協働作用により、噴射部
材41を押し下げる。それによりバルブが開放され、噴
口27から内容物が噴出する。トリガー31の引く力を
弱めると、ステム14が上昇して噴出が終了する。そし
てステム14の上昇のためのバネの付勢力で、カム6
3、64同士の協働作用により操作部材15が前進す
る。なお、想像線65に示すように、操作部材15を前
方向に付勢するリターンバネを設けてもよい。
【0050】他方、前面噴射のときは、指押し部30を
半径方向内向きに押すと、前述の場合と同じように、カ
ム63、64が水平方向の動作をステム14の下向きの
動作に変換して噴射することができる。なお、指押し部
30には断面円弧状の凹面があるので、その凹面を滑ら
すように指で下向きに押すと、操作部材15には半径方
向内向きの分力が加わる。上下方向の分力はガイド孔6
1で支持される。したがって指押し部30の操作につい
てもそれほど違和感はない。
【0051】図6bのエアゾール製品66では、カバー
13の後部に前後に移動自在に設けた操作部材15の前
端と、カバー13の前部とを、U字状の可撓性および弾
力性を有する連結片67で連結し、その連結片67の下
端に係合部68を設け、その係合部に噴射部材41の側
面に突出させたピン69を係合させている。このものは
実線のように操作部材15を後退させると連結片67の
前後幅が狭くなり、下端部が押し下げられる。そのため
係合部68とピン69の係合に基づき、噴射部材41が
押し下げられる。それにより噴射が行われる。他方、操
作部材15から指を離すと、ステム14の上昇により噴
射部材41が押し上げられ、連結片67の下部が押し上
げられるので、想像線で示すように連結片67の上端の
前後の幅が広がり、操作部材15が戻される。すなわち
連結片67は操作部材15の上下方向の動きをステム1
4の上下方向の動きに変換し、逆にステム14の上下の
動きを操作部材15の前後の動きに変換するリンクの作
用を奏する。さらに連結片67は操作部材15の復帰バ
ネの作用を合わせて奏する。
【0052】図6cに示すエアゾール製品70は、いわ
ゆる傾動式のバルブを備えている。このものはステム1
4を傾けるだけで噴射できるので、ステム14に連結し
た噴射部材41を後方に押すための操作部材15を設け
ている。操作部材15の後端と噴射部材41の縦通路2
8とはピン71などで回動自在に連結されている。操作
部材15のカバー13から突出する部位には、指押し部
兼用のトリガ31を設けている。このように指押し部は
必ずしも上下方向に操作するものに限らず、水平方向に
操作するものも含む。図6cのエアゾール製品70の使
用方法および操作方法は、前述の図6aのエアゾール製
品60などの場合と同様である。
【0053】前述の図6a、図6bおよび図6cのいず
れのエアゾール製品においても、噴射部材41の上部を
上方に延設し、その部位72をカバー13の上部を貫通
して突出させるようにしてもよい。その場合は、その部
位72が噴射部材41を直接押し下げる第2操作部材と
なり、操作感が一層よくなる。その第2操作部材は噴射
部材41と別個に設けてもよい。
【0054】前記実施形態ではいずれも背面噴射の場合
はトリガーを引き操作するように構成しているが、たと
えば親指などの他の指で操作可能に構成することもでき
る。その場合は容器本体の背面側、すなわち使用者に近
い方に、親指などで操作しうる押しボタンあるいはスラ
イド式のノブなどを設ける。
【0055】図7に示すエアゾール製品74は、環状の
支持部24の後端(ノズル29が向いている側)から内
側に向けて斜めに立ち上がり、さらに後方に延びる操作
部材15を有する。操作部材15の基端は支持部24と
ヒンジ53を介して接続され、弾力性を有する。操作部
材15の自由端75は下向きに湾曲している。さらに噴
射部材41の縦通路28の側面には、受け突起76が突
出している。そして操作部材15の中央部の下面側に
は、前記受け突起76を押圧するための押し突起77が
設けられている。それによりノズル29の噴口27が使
用者側を向く背面噴出の持ち方で、親指Yoで操作部材
15を押し下げて噴射させることができる。なお、この
ような持ち方は、容器本体11が太い場合は持ちにく
く、比較的細い場合には楽である。また想像線Yhで示
すように、前記実施形態の場合と同様に、容器を把持
し、人差し指で操作部材15の自由端75を押し下げて
操作してもよい。
【0056】他方、前面噴射の場合は、ノズル29の反
対側から容器本体11をつかみ、親指で操作部材15の
自由端75側を押し操作することができ、また、想像線
Yhで示すように、噴射部材41の上端を直接人差し指
で操作することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す
一部断面側面図である。
【図2】 図2aおよび図2bはそれぞれそのエアゾー
ル製品の使用状態の一例を示す側面図および背面図であ
る。
【図3】 そのエアゾール製品の他の使用状態を示す一
部断面側面図である。
【図4】 図4aおよび図4bはそれぞれ本発明のエア
ゾール製品の他の実施形態を示す一部断面側面図および
背面図である。
【図5】 図5aおよび図5bはそれぞれ本発明のエア
ゾール製品のさらに他の実施形態を示す一部断面側面図
である。
【図6】 図6a、図6bおよび図6cはそれぞれ本発
明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す一部断
面側面図である。
【図7】 本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形
態を示す一部断面側面図である。
【図8】 従来のエアゾール製品の一例を示す要部側面
図である。
【図9】 従来のエアゾール製品の他の例を示す一部断
面側面図である。
【図10】 従来のエアゾール製品のさらに他の例を示
す一部断面側面図である。
【符号の説明】
10 エアゾール製品 11 容器本体 12 バルブ 13 カバー 14 ステム 15 操作部材 17 缶胴 18 ドーム 19 ビード部 20 マウンティングカップ 21 バルブハウジング 22 ディップチューブ 24 支持部 25 側壁 26 ヒンジ部 27 噴口 27a 噴口チップ 28 縦通路 29 ノズル 30 指押し部 30a 凹溝 31 トリガー 31a 凸部 32 後壁 33 支持片 34 軸 35 側壁 36 ロック部材 37 ストッパ 40 エアゾール製品 41 噴射部材 42 樹脂ヒンジ 43 段部 44 溝 46 鍔 47 上端部 Yh 人差し指 Yo 親指 50 エアゾール製品 51 前壁 52 補助レバー 53 ヒンジ 54 エアゾール製品 55、56、57 開口 58 ブリッジ 60 エアゾール製品 61 ガイド孔 62 スライド部 63、64 カム 65 リターンバネ 66 エアゾール製品 67 連結片 68 係合部 69 ピン 70 エアゾール製品 71 ピン 72 第2操作部材(突出した部位) 74 エアゾール製品 75 自由端 76 受け突起 77 押し突起

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、その容器本体に設けられる
    バルブと、そのバルブの開閉を操作するための操作部材
    と、バルブが開いたときに内容物が噴出する噴口とを備
    えており、前記容器本体の上部が、噴口が手前側に向く
    状態で握ることができ、かつ、その状態で前記操作部材
    の指掛け部が指で操作できる位置にくる、身体などに噴
    射するエアゾール製品。
  2. 【請求項2】 前記噴口が向こう側を向く状態で容器本
    体の上部を握ることができ、かつ、その状態で指で操作
    することができる位置に指掛け部がくる第2操作部材を
    備えている請求項1記載のエアゾール製品。
  3. 【請求項3】 前記操作部材が第2操作部材を兼用して
    おり、その操作部材が噴口を手前に向けるように容器本
    体を握った状態で操作する第1指掛け部と、噴口が向こ
    う向きになるように容器本体を握った状態で操作する第
    2指掛け部とを備えている請求項2記載のエアゾール製
    品。
  4. 【請求項4】 前記第1指掛け部と第2指掛け部とを区
    分けする手段を設けている請求項3記載のエアゾール製
    品。
  5. 【請求項5】 前記容器本体ないしバルブが、正立およ
    び倒立状態で噴射しうるものである請求項1、2、3ま
    たは4記載のエアゾール製品。
  6. 【請求項6】 前記操作部材が、容器本体の中心に対し
    て噴口の反対側に設けられた、人差し指で手前側に操作
    することができる指掛け部を備えている請求項1記載の
    エアゾール製品。
  7. 【請求項7】 前記操作部材が縦方向に延びる凹溝から
    なる第2指掛け部をさらに備えている請求項6記載のエ
    アゾール製品。
  8. 【請求項8】 前記容器本体が円筒状を呈しており、前
    記噴口が容器本体の半径の0.7倍以上、容器本体の中
    心から使用者側に近い位置に設けられている請求項1記
    載のエアゾール製品。
  9. 【請求項9】 前記操作部材が、容器本体の中心に対し
    て噴口側に設けられた、親指で操作することができる指
    掛け部を備えている請求項1記載のエアゾール製品。
JP2002111307A 2002-04-12 2002-04-12 身体などに噴射するエアゾール製品 Expired - Fee Related JP4121765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111307A JP4121765B2 (ja) 2002-04-12 2002-04-12 身体などに噴射するエアゾール製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111307A JP4121765B2 (ja) 2002-04-12 2002-04-12 身体などに噴射するエアゾール製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003305390A true JP2003305390A (ja) 2003-10-28
JP4121765B2 JP4121765B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=29394178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002111307A Expired - Fee Related JP4121765B2 (ja) 2002-04-12 2002-04-12 身体などに噴射するエアゾール製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4121765B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006341173A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Mitani Valve Co Ltd 噴射装置、および噴出器
JP2011526864A (ja) * 2008-06-30 2011-10-20 エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド 揮発性物質ディスペンサ用オーバキャップと起動方法
WO2013163225A1 (en) 2012-04-24 2013-10-31 Aptar Group, Inc. Trigger operated aerosol dispenser
JP2013256316A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Shiseido Co Ltd 中皿を備えるポンプ式噴出容器
JP2014507346A (ja) * 2011-02-22 2014-03-27 ベガ イノベーションズ プロプライエタリー リミテッド スプレーアクチュエータ
JP2016172578A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社マンダム デオドラントスプレー、ならびにデオドラントスプレーの使用方法
JP2018039525A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 株式会社マンダム デオドラントスプレー、及びデオドラントスプレーの使用方法
US10647501B2 (en) 2015-04-06 2020-05-12 S. C. Johnson & Son, Inc. Dispensing systems
KR102457597B1 (ko) * 2022-04-01 2022-10-24 정용욱 듀얼 스프레이 헤드
US11565873B2 (en) 2013-10-02 2023-01-31 Aptargroup, Inc. Aerosol spout dispenser

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006341173A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Mitani Valve Co Ltd 噴射装置、および噴出器
JP2011526864A (ja) * 2008-06-30 2011-10-20 エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド 揮発性物質ディスペンサ用オーバキャップと起動方法
US8881944B2 (en) 2008-06-30 2014-11-11 S.C. Johnson & Son, Inc. Overcap for and a method of actuating a volatile material dispenser
JP2014507346A (ja) * 2011-02-22 2014-03-27 ベガ イノベーションズ プロプライエタリー リミテッド スプレーアクチュエータ
WO2013163225A1 (en) 2012-04-24 2013-10-31 Aptar Group, Inc. Trigger operated aerosol dispenser
EP2841357A4 (en) * 2012-04-24 2015-12-16 Aptargroup Inc PRESSURE-OPERATED AEROSOL DISPENSER
US10435227B2 (en) 2012-04-24 2019-10-08 Aptargroup, Inc Trigger operated aerosol dispenser
JP2013256316A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Shiseido Co Ltd 中皿を備えるポンプ式噴出容器
US11565873B2 (en) 2013-10-02 2023-01-31 Aptargroup, Inc. Aerosol spout dispenser
JP2016172578A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社マンダム デオドラントスプレー、ならびにデオドラントスプレーの使用方法
US10647501B2 (en) 2015-04-06 2020-05-12 S. C. Johnson & Son, Inc. Dispensing systems
US11407581B2 (en) 2015-04-06 2022-08-09 S. C. Johnson & Son, Inc. Dispensing systems
JP2018039525A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 株式会社マンダム デオドラントスプレー、及びデオドラントスプレーの使用方法
KR102457597B1 (ko) * 2022-04-01 2022-10-24 정용욱 듀얼 스프레이 헤드
KR20230142320A (ko) * 2022-04-01 2023-10-11 주식회사 강동그룹 복수의 분사 방식을 갖는 스프레이 헤드
KR102654590B1 (ko) 2022-04-01 2024-04-05 주식회사 강동그룹 복수의 분사 방식을 갖는 스프레이 헤드

Also Published As

Publication number Publication date
JP4121765B2 (ja) 2008-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4666716B2 (ja) エアゾール製品
JP5308668B2 (ja) 液体分配装置
ES2231432T3 (es) Metodo de afeitado y aparato dispensador para el mismo.
JP4909646B2 (ja) 人体用エアゾール製品
JP4121765B2 (ja) 身体などに噴射するエアゾール製品
WO2001078816A1 (fr) Produit aerosol pour la peau vaporise de maniere intermittente
JP4178293B2 (ja) エアゾール製品
JP2003012065A (ja) 小型圧力容器用の操作装置
JPWO2002083321A1 (ja) エアゾール製品
JP4859552B2 (ja) エアゾール製品
JP3970730B2 (ja) 粉末含有エアゾール製品
JP2008162642A (ja) ボディ用エアゾール製品
JP4789643B2 (ja) エアゾール容器の残留内容物排出装置
JP6731741B2 (ja) 放出口近くの残留内容物押出し作用を呈する内容物放出機構ならびにこの内容物放出機構を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品
JP2004113834A (ja) 粉末含有エアゾール製品用バルブおよび該バルブを用いた粉末含有エアゾール製品
JP7013229B2 (ja) 吐出部材およびエアゾール製品
JP6621393B2 (ja) デオドラントスプレー
JP2001335086A (ja) エアゾール製品
JP6695637B2 (ja) デオドラントスプレー、及びデオドラントスプレーの使用方法
JP2009000353A (ja) 液状エアゾール型制汗剤製品及びエアゾール用押釦
JP6703838B2 (ja) 直線スライド操作式の内容物放出機構ならびにこの内容物放出機構を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品
JP2004331517A (ja) エアゾール型デオドラント組成物及びデオドラント組成物充填エアゾール容器
JP6811518B2 (ja) デオドラントスプレー、ならびにデオドラントスプレーの使用方法
JP7470374B2 (ja) 容器本体内容物の放出操作ロック構造およびこの放出操作ロック構造を備えたエアゾール式製品
JP4822659B2 (ja) 耐圧容器およびそれを用いた吐出製品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080430

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees