JP2009000353A - 液状エアゾール型制汗剤製品及びエアゾール用押釦 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】噴射容量が0.05〜0.3cc/回の範囲とされる定量噴射バルブ4と、制汗成分と、リン酸系界面活性剤と、エタノール及び/又は水とを含む液状組成物8が内部に充填される容器本体3とを具備するエアゾール容器2と、定量噴射バルブ4に取り付けられるエアゾール用押釦1を具備し、エアゾール用押釦1は、ステムの導出口に連通して液状組成物8を流通させる流通路と、流通路に連通して液状組成物8を外部に噴出させる導出路とが押釦本体の内部に設けられてなり、導出路の流路長Lが0.5〜15.0mmの範囲とされるとともに、流路径Dが0.5〜1.5mmの範囲とされ、流路長Lと流路径Dの比L/Dが0.4〜15.0の範囲とされている。
【選択図】図3
Description
また、このような制汗成分を可溶化してなる組成物を、エアゾール容器に充填してエアゾール製剤とし、使用者が皮膚、例えば腋の下等に向けて噴射する使用形態とすることにより、高い使用性を得ることができる。
しかしながら、エアゾール容器に備えられる上記バルブの各孔を最適化したとしても、上記組成のエアゾール製剤を、汗滲みや臭いがより気になりやすい腋の下への使用に特化した場合には、衣服を着たまま噴霧する等、制限された動作環境下で使用する際の塗布量の調整が難しいため、所望の量を大きく上回る量の組成物が皮膚に付着したり、液垂れが生じる等の問題がある。
しかしながら、特許文献8〜10に記載の定量噴射バルブをエアゾール容器に用いた場合でも、定量噴射バルブに設けられた各孔等において組成物が析出することにより、詰まりが発生しやすいという問題があった。
また、本発明のエアゾール用押釦によれば、押釦本体に設けられる導出路が、押釦本体内の流通路に接続される導入口から、液状組成物を外部へ噴出させる噴口までの流路長Lが0.5〜15.0mmの範囲とされ、且つ、導出路の流路長Lと流路径Dの比L/Dが0.4〜15.0の範囲とされているので、目詰まりが生じることなく、適度な噴射量及び噴射範囲が得られるエアゾール用押釦が実現できる。
本実施形態の液状エアゾール型制汗剤製品10は、噴射容量が0.05〜0.3cc/回の範囲とされ、一端側が導出口41aとされたステム41が備えられる定量噴射バルブ4と、少なくとも、制汗成分と、リン酸系界面活性剤と、エタノール及び/又は水とを含む液状組成物8が内部に充填される容器本体3とを具備するエアゾール容器2と、該エアゾール容器2に対してステム41の一端側(導出口41a側)に接続するように取り付けられるエアゾール用押釦1を具備してなり、概略構成されている。
図3(図2も参照)は、本実施形態の液状エアゾール型制汗剤製品10に備えられ、エアゾール用押釦1が取り付けられるエアゾール容器2の構造を説明する図である。本実施形態のエアゾール容器2は、図3に示すように、有底筒状の容器本体3の上部に定量噴射バルブ4が備えられてなる。また、詳細な図示を省略するが、本実施形態のエアゾール容器2(容器本体3)は、略円筒状に形成されている。
容器本体3は、使用者が液状エアゾール型制汗剤製品10を使用する際の把持部としても機能することから、図示例のような細長筒状とし、持ち易く、且つ、操作しやすい略円筒形状とすることが好ましいが、この形状には限定されず、使用性を考慮しながら適宜決定することができる。
本実施形態の定量噴射バルブ4は、エアゾール容器2に充填された液状組成物8を外部へ噴射するための噴射バルブである。
ステム41は、内部に噴射剤が通過する流路41bを有し、ステム41の外周面から流路41bに連通するように、ステム孔41cが形成されており、図2に示す例ではステム孔41cが2箇所に形成されているが、ステム孔41cは、少なくとも1又は2個形成されていれば良い。ステム孔41cの形成数は1個でも良いが、2個であるほうが、例えば、一方のステム孔41cにおいて制汗成分が可溶化された液状組成物8が乾燥した状態となっても、液状組成物8は他方のステム孔41cを通過することができ、詰まりが発生するのを最大限、抑制することができる点からより好ましい。
ステム孔41cの内径が0.3mm未満だと、液状組成物8が乾燥した際に詰まりが発生しやすくなる虞がある。また、ステム孔41cの内径が0.6mmを超えると、液状組成物8の噴射量が多くなり過ぎる虞がある。
ステムラバー43は、図2に示すような待機位置においては、ステム41外周面のステム孔41cを塞ぐように配置されており、詳細な図示を省略するが、エアゾール用押釦1を押下げるのに伴ってステム41が降下した際に、ステム孔41cと上下方向(図2の上下方向)にずれて離れることにより、ステム41内部の流路41bと後述のハウジング44内部とが連通するように構成されている。
1プッシュあたりの噴射量が0.05cc未満だと、皮膚への液状組成物の付着量が少ないために噴霧(プッシュ)回数が増大し、使用性が低下してしまう。
1プッシュあたりの噴射量が0.3ccを超えると、皮膚への液状組成物の付着量が多過ぎ、液垂れが生じる虞があり、使用性が低下してしまう。
本実施形態のエアゾール用押釦1は、上述したように、定量噴射バルブ4に備えられるステム41の上部(導出口41a側)に接続するように取り付けられ、ステム41の導出口41aに連通して液状組成物8を流通させる流通路12と、該流通路12に連通して液状組成物8を外部に噴出させる導出路16とが押釦本体11の内部に設けられてなる。
また、本実施形態のエアゾール用押釦1は、導出路16が、流通路12に接続される導入口16aから、液状組成物8を外部へ噴出させる噴口16bまでの流路長Lが0.5〜15.0mmの範囲とされるとともに、流路径Dが0.5〜1.5mmの範囲とされ、なお且つ、流路長Lと流路径Dの比L/Dが0.4〜15.0の範囲とされている。
また、本実施形態のエアゾール用押釦1は、内部に流通路12及び導出路16が設けられた押釦本体11によって一体に構成されているが、これには限定されず、例えば、図4に示す例のエアゾール用押釦5のように、噴口56bに噴口部材53が別部材として取り付けられてなる構成とすることもできる。図示例の噴口部材53は、噴射流路53bを有し、一端側がフランジ形状とされた筒状部材として構成されており、押釦本体51の取付部57に嵌め込まれるように取り付けられている。
導出路16の流路長Lが0.5mm未満だと、噴口16bからの液状組成物8の噴射範囲が広くなり過ぎて皮膚への付着性が低下し、制汗及び防臭効果が低下する。
導出路16の流路長Lが15.0mmを超えると、噴口16bからの液状組成物8の噴射範囲が狭くなり、液状組成物8が集中して皮膚に付着するので、使用者が刺激等を感じる虞がある。
導出路16の流路径Dが0.5mm未満だと、液状組成物8が内部通路16内において乾燥した際、皮膜形成によって目詰まりを起こし易くなる。
導出路16の流路径Dが1.5mmを超えると、液状組成物8が霧化されにくいために噴射異常が生じ易く、皮膚に均一に付着させるのが困難となり、制汗及び防臭効果が低下する。
流路長Lと流路径Dの比L/Dが0.4未満だと、流路長Lよりも流路径Dが大きくなり過ぎ、液状組成物8が広範囲に飛散する等の噴霧異常が生じ、使用性が低下する。
流路長Lと流路径Dの比L/Dが15.0を超えると、流路長Lよりも流路径Dが小さくなり過ぎ、液状組成物8が内部通路16内において乾燥した際、皮膜形成によって目詰まりを起こし易くなる。
なお、本実施形態のエアゾール用押釦5では、上記噴口部材53の噴射流路53bの流路径D2と導出路56の流路径D1との関係をD1≦D2で表される関係とし、外部への噴出部である噴射流路53bを導出路56よりも大径に構成することで、より優れた噴射特性が得られる。
また、押釦本体11(又は押釦本体51)に設けられる流通路12(又は流通路52)の孔径としては、導出路16(又は導出路56及び噴射流路53b)の流路径D(又は流路径D1)よりも大きなサイズとすることが好ましい。
以下、本発明の液状エアゾール型制汗剤製品10を使用する際の噴射動作について、液状エアゾール型制汗剤製品10を、図3に示すような正立噴射で使用する形態を例に、図2も参照しながら説明する。
そして、定量室44cに収容された一定量の液状組成物8が、ステム孔41cを通じてステム41の流路41bに導入され、さらに、流路41bからエアゾール用押釦1の流通路12を介して導出路16内に導かれる。導出路16に導入された液状組成物8は、定量噴射バルブ4のステム41からの噴出圧力により、導出路16内を流通しつつ霧化され、噴口16bから外部へ向けて噴射され、使用者の皮膚に塗布される。
この際、ステム41の下端部41dが、ステム41全体の上昇に伴ってカップゴム44dから離れ、流通孔44eが開の状態となり、また、液状組成物8が、パイプ45を介してエアゾール容器2(容器本体3)内の液相部からハウジング44の定量室44cに導入される。このようにして定量室44cに取り込まれた液状組成物8は、液状エアゾール型制汗剤製品10の次回使用時に、上述と同様の操作によって外部に噴出される。
本発明に係る液状エアゾール型制汗剤製品の組成物に用いられる制汗成分は、特に限定はされないが、例えば、アルミニウム化合物、ジルコニウム化合物、亜鉛化合物などの制汗剤物質が挙げられる。具体的には、クロルヒドロキシアルミニウム(ACH)、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、水酸化アルミニウム、乳酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、酸化アルミニウム、無水ケイ酸アルミニウム、ブロムヒドロキシアルミニウム、フェノールスルホン酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウムジルコニウム等が挙げられる。また、前記アルミニウム化合物と、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールもしくはグリシンとの塩が挙げられる。このなかで好ましいのは、クロルヒドロキシアルミニウム、及び/又は、クロルヒドロキシアルミニウム・プロピレングリコールである。
その他、制汗成分として、クロルヒドロキシジルコニウム、硫酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛等が挙げられる。
制汗成分は、上記の内、1種を単独、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、同じ種類の制汗成分であっても、市販品においては、各種のグレードがあり、一つのグレードを単独使用しても良く、複数のグレードを併用しても良い。
これらの極性溶媒の配合量としては、0.1質量%以上であることが好ましい。0.1質量%未満では、制汗有効成分を充分に溶解し、安定配合することが困難となる。
例えば、他の成分として、消臭成分、殺菌成分、抗菌剤、清涼化剤、包接化合物、粉末成分、水溶性成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、低級アルコール、高級アルコール、多価アルコール、エステル油、シリコーン油、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、赤外線遮断剤、金属イオン封鎖剤、糖、糖アルコール、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、生薬、酸化防止剤、酸化防止助剤、抗炎症剤、香料等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明で用いられるリン酸系界面活性剤としては、特に限定はされないが、例えば、トリラウリルエーテルリン酸、ジラウリルエーテルリン酸ナトリウム、トリセチルエーテルリン酸、トリステアリルエーテルリン酸、トリオレイルエーテルリン酸、ジ−2−エチルヘキシルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸などが挙げられる。これらの内、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸を用いることが、エアゾール中での安定性、皮膚に対するマイルド性の点から好ましい。
<液状エアゾール型制汗剤製品の作製>
まず、制汗成分が可溶化された液状組成物として、下記表1に示すような成分組成を有する液状組成物を調製した。なお、下記表1中、香料組成物としては、特開2003−73249号公報(表23〜35を参照)に開示された香料A〜Eの組成の内、任意に選択したものをそれぞれ使用した。
また、エアゾール用押釦として、導出路の流路長L、流路径D、ならびに流路長Lと流路径Dの比L/Dが、それぞれ下記表2に示すような寸法条件とされたものを作製した。
また、エアゾール容器として、図2に示すような定量噴射バルブが備えられ、1プッシュあたりの噴出量(定量室の容量)が0.1ccとされた、図3に示すような円筒状の容器本体を備えたものを作製した。
そして、前記液状組成物を前記エアゾール容器に充填して、実施例1〜5及び比較例1〜10の液状エアゾール型制汗剤製品を作製し、以下に説明する方法で評価した。
(噴射状態の評価:正立噴射での使用性)
上記実施例1〜5及び比較例1〜10の液状エアゾール型制汗剤製品を用い、正立噴射(図2参照)の状態で、腋の下に対して肌から10cm離れた距離から、2〜3プッシュして適量噴霧した際の噴霧状態を評価した。なお、使用者(パネル)数は、n=20(人)とした。
(1)◎:20人中、15〜20人が適度な霧状で噴霧されたと答えた。
(2)○:20人中、10〜14人が適度な霧状で噴霧されたと答えた。
(3)△:20人中、5〜9人が適度な霧状で噴霧されたと答えた。
(4)×:20人中、4人以下が適度な霧状で噴霧されたと答えた。
上記実施例1〜5及び比較例1〜10の液状エアゾール型制汗剤製品を、45℃の雰囲気温度中において、正立状態に対して180°の角度で倒立させた状態で1ヶ月保存した。そして、保存後に最初に正立状態で噴射動作を行った際の目詰まりの有無を確認した。
なお、サンプル数は、上記実施例1〜5及び比較例1〜10の各々において、n=20(本)とした。
(1)○:20本中、1本も目詰まりが発生しなかった。
(2)△:20本中、1〜5本において目詰まりが発生した。
(3)×:20本中、6本以上において目詰まりが発生した。
上記実施例1〜5及び比較例1〜10の液状エアゾール型制汗剤製品を用い、使用者(パネル)数を、n=20(人)として、制汗作用(汗を抑える効果感)を評価した。
まず、各使用者が、30℃、80%RH環境下において20分間安静状態を保ち、体を環境に馴化させた。その後、同環境下において、各実施例及び比較例の液状エアゾール型制汗剤製品を、腋の下に対して肌から10cm離れた距離から2〜3プッシュして適量噴霧した。
(1)◎:20人中、15〜20人が制汗効果を感じると答えた。
(2)○:20人中、10〜14人が制汗効果を感じると答えた。
(3)△:20人中、5〜9人が制汗効果を感じると答えた。
(4)×:20人中、4人以下が制汗効果を感じると答えた。
表2に示すように、導出路の流路長L、流路径D、ならびに流路長Lと流路径Dの比L/Dが、本発明で規定した寸法条件とされたエアゾール用押釦を取り付け、定量噴射バルブが備えられてなるエアゾール容器に、制汗成分が可溶化された液状組成物を充填した実施例1〜5の液状エアゾール型制汗剤製品は、噴射状態の評価が何れも◎か○であり、高い評価結果が得られた。また、これらのサンプルは、目詰まり防止の評価が何れも○の評価であるとともに、制汗作用の評価が何れも◎或いは○の評価であり、非常に高い評価結果が得られた。
<液状エアゾール型制汗剤製品の作製>
エアゾール用押釦として、図4に示すような、押釦本体の噴口に噴口部材が取り付けられたものを使用し、各寸法を下記表3に示す条件とした点を除き、上記実施例1〜5と同様にして液状エアゾール型制汗剤製品のサンプルを作製し、また、同様の方法で評価した。
表3に示すように、導出路の流路長L1、噴口部材の噴射流路L2、総流路長L3、導出路の流路径D1、噴射流路の流路径D2、並びに総流路長L3と導出路流路径D1の比L3/D1が、本発明で規定した寸法条件とされたエアゾール用押釦を取り付け、定量噴射バルブが備えられてなるエアゾール容器に、制汗成分が可溶化された液状組成物を充填した実施例6〜8の液状エアゾール型制汗剤製品は、噴射状態の評価が何れも◎であり、高い評価結果が得られた。また、これらのサンプルは、目詰まり防止の評価が何れも○の評価であるとともに、制汗作用の評価が何れも◎の評価であり、非常に高い評価結果が得られた。
<液状エアゾール型制汗剤製品の作製>
制汗成分が可溶化された液状組成物として、下記表4に示すような成分組成を有する液状組成物を合成し、リン酸系界面活性剤が添加されてなる組成物を得た。なお、下記表4中、香料組成物としては、特開2003−73249号公報(表23〜35を参照)に開示された香料A〜Eの組成の内、任意に選択したものをそれぞれ使用した。
そして、エアゾール用押釦として、導出路の流路長L=10.0mm、流路径D=1.0mm、流路長Lと流路径Dの比L/D=10.0の各寸法条件とされたものを作製し、上記実施例1〜5及び比較例1〜10と同様のエアゾール容器に取り付けた。
そして、下記表3に示す液状組成物をエアゾール容器に充填して、実施例9〜11及び比較例12〜13の液状エアゾール型制汗剤製品を作製し、以下に説明する方法で評価した。
上記実施例9〜11及び比較例12〜13の液状エアゾール型制汗剤製品を用い、上記実施例1〜5及び比較例1〜10と同様の方法で、噴射状態、目詰まり防止、及び制汗作用の評価を行なうとともに、使用感及び安定性について、以下に示す方法で評価した。
上記実施例9〜11及び比較例12〜13の液状エアゾール型制汗剤製品を用い、専門パネラー(n=20名)が、各々、正立噴射の状態で、腋の下に対して適量噴霧し、べたつき感の無さについて、以下の基準で官能評価した。
(1)5点:全くべたつき感が無い。
(2)4点:べたつき感がほとんど無い。
(3)3点:多少のべたつき感がある。
(4)2点:べたつき感がある。
(5)1点:大きなべたつき感がある。
(1)◎:10人の専門パネラー(被験者)の平均点が4.5点以上だった。
(2)○:10人の専門パネラーの平均点が3.5〜4.4点だった。
(3)△:10人の専門パネラーの平均点が2.5〜3.4点だった。
(4)×:10人の専門パネラーの平均点が2.5点未満だった。
下記表3に示す各実施例及び比較例の原液を、噴射剤とともに耐圧エアゾール用透明ガラス瓶に充填して試料を調製した。そして、各試料を45℃の温度で1ヶ月間保存した後、目視観察を行い、以下に示す3段階の基準で判定した。
(1)○:分離又は析出等が認められなかった。
(2)△:わずかに外観が濁る等の変化が認められた。
(3)×:明らかな分離もしくは析出が認められた。
表4に示すように、導出路の流路長L、流路径Dならびに流路長Lと流路径Dの比L/Dが上記寸法条件とされたエアゾール用押釦を取り付け、定量噴射バルブが備えられてなるエアゾール容器に、制汗成分が可溶化され且つリン酸系界面活性剤が適量添加された液状組成物を充填した実施例9〜11の液状エアゾール型制汗剤製品は、噴射状態、目詰まり防止及び制汗作用の評価が、何れも◎或いは○の評価であり、非常に高い評価結果が得られた。
制汗成分が可溶化された液状組成物として、下記表5に示すような成分組成を有する液状組成物を調製した。なお、下記表5中、香料組成物としては、特開2003−73249号公報(表23〜35を参照)に開示された香料A〜Eの組成の内、任意に選択したものをそれぞれ使用した。
そして、エアゾール用押釦として、導出路の流路長L、流路径Dならびに流路長Lと流路径Dの比L/Dが、上記実施例9〜11と同様の寸法条件とされたものをそれぞれ作製し、同様のエアゾール容器に取り付けた。
Claims (5)
- 噴射容量が0.05〜0.3cc/回の範囲とされ、一端側が導出口とされたステムが備えられる定量噴射バルブと、少なくとも、制汗成分と、リン酸系界面活性剤と、エタノール及び/又は水とを含む液状組成物が内部に充填される容器本体とを具備するエアゾール容器と、該エアゾール容器に対して前記ステムの一端側に接続するように取り付けられるエアゾール用押釦を具備してなる液状エアゾール型制汗剤製品であって、
前記エアゾール用押釦は、前記ステムの導出口に連通して前記液状組成物を流通させる流通路と、該流通路に連通して前記液状組成物を外部に噴出させる導出路とが押釦本体の内部に設けられてなり、
前記導出路は、前記流通路に接続される導入口から、前記液状組成物を外部へ噴出させる噴口までの流路長Lが0.5〜15.0mmの範囲とされるとともに、流路径Dが0.5〜1.5mmの範囲とされ、なお且つ、前記流路長Lと流路径Dの比L/Dが0.4〜15.0の範囲とされていることを特徴とする液状エアゾール型制汗剤製品。 - 噴射容量が0.05〜0.3cc/回の範囲とされ、一端側が導出口とされたステムが備えられる定量噴射バルブと、少なくとも、制汗成分と、リン酸系界面活性剤と、エタノール及び/又は水とを含む液状組成物が内部に充填される容器本体とを具備するエアゾール容器と、該エアゾール容器に対して前記ステムの一端側に接続するように取り付けられるエアゾール用押釦を具備してなる液状エアゾール型制汗剤製品であって、
前記エアゾール用押釦は、前記ステムの導出口に連通して前記液状組成物を流通させる流通路が設けられるとともに、該流通路に連通して前記液状組成物を外部に噴出させる導出路が内部に設けられた押釦本体と、前記導出路の噴口に取り付けられ、該噴口に連通される噴射流路を有する噴口部材とからなり、
前記噴口部材の噴射流路の流路径D2と前記導出路の流路径D1との関係が、D1≦D2とされており、
前記導出路の流路長L1と前記噴射流路の流路長L2とを併せた総流路長L3が0.5〜15.0mmの範囲とされ、なお且つ、前記総流路長L3と前記導出路の流路径D1の比L3/D1が0.4〜15.0の範囲とされていることを特徴とする液状エアゾール型制汗剤製品。 - 前記制汗成分が、クロルヒドロキシアルミニウム(ACH)、及び/又は、クロルヒドロキシアルミニウム・プロピレングリコールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の液状エアゾール型制汗剤製品。
- 噴射容量が0.05〜0.3cc/回の範囲とされ、一端側が導出口とされたステムが備えられる定量噴射バルブと、少なくとも、制汗成分と、リン酸系界面活性剤と、エタノール及び/又は水とを含む液状組成物が内部に充填される容器本体とを具備するエアゾール容器に対し、前記ステムの一端側に接続するように取り付けられるエアゾール用押釦であって、
前記ステムの導出口に連通して前記液状組成物を流通させる流通路と、該流通路に連通して前記液状組成物を外部に噴出させる導出路とが押釦本体の内部に設けられてなり、
前記導出路は、前記流通路に接続される導入口から、前記液状組成物を外部へ噴出させる噴口までの流路長Lが0.5〜15.0mmの範囲とされるとともに、流路径Dが0.5〜1.5mmの範囲とされ、なお且つ、前記流路長Lと流路径Dの比L/Dが0.4〜15.0の範囲とされていることを特徴とするエアゾール用押釦。 - 噴射容量が0.05〜0.3cc/回の範囲とされ、一端側が導出口とされたステムが備えられる定量噴射バルブと、少なくとも、制汗成分と、リン酸系界面活性剤と、エタノール及び/又は水とを含む液状組成物が内部に充填される容器本体とを具備するエアゾール容器に対し、前記ステムの一端側に接続するように取り付けられるエアゾール用押釦であって、
前記ステムの導出口に連通して前記液状組成物を流通させる流通路が設けられるとともに、該流通路に連通して前記液状組成物を外部に噴出させる導出路が内部に設けられた押釦本体と、前記導出路の噴口に取り付けられ、該噴口に連通される噴射流路を有する噴口部材とが備えられ、
前記噴口部材の噴射流路の流路径D2と前記導出路の流路径D1との関係が、D1≦D2とされており、
前記導出路の流路長L1と前記噴射流路の流路長L2とを併せた総流路長L3が0.5〜15.0mmの範囲とされ、なお且つ、前記総流路長L3と前記導出路の流路径D1の比L3/D1が0.4〜15.0の範囲とされていることを特徴とするエアゾール用押釦。
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JP2007165040A Pending JP2009000353A (ja) | 2007-06-22 | 2007-06-22 | 液状エアゾール型制汗剤製品及びエアゾール用押釦 |
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---|---|
JP (1) | JP2009000353A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-06-22 JP JP2007165040A patent/JP2009000353A/ja active Pending
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