JP2005074341A - エアゾール容器用噴射ノズル - Google Patents

エアゾール容器用噴射ノズル

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Abstract

【課題】噴射ノズルからのエアゾール内容物の噴射音を小さく抑える事を可能として、使用者に快適な使用感を与え、また幼児やペット等にも恐怖感や不安感を与えない使用を可能とする。また、粉流体等を含有したエアゾール内容物であっても、目詰まり等を生じる事が無く、エアゾール内容物の良好な噴射が可能なエアゾール製品を得る。
【解決手段】エアゾール容器のステムと連通するノズル本体7を、焼結多孔質体8にて筒状に形成する。このノズル本体7にエアゾール内容物が流通するための流通路10を、ステムと連通して貫通形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エアゾール容器に充填された頭髪用品、化粧品、消臭剤、制汗剤、傷薬、その他の人体用品または殺虫剤、コーティング剤、クリーナー、その他の家庭用品、または工業用品、自動車用品、その他のエアゾール内容物の噴射を行うための、エアゾール容器用噴射ノズルに係るものであり、エアゾール内容物の噴射音を小さくする事を目的するものである。
従来、下記特許文献1に記載の発明の如く、押釦等に設けられエアゾール容器のエアゾール内容物を外部に噴射するための噴射ノズルとして、POM等の硬質樹脂で形成され、バルブ機構のステムと連通するエアゾール内容物の流通路を内部に設けるとともにこの流通路の先端にエアゾール内容物の噴射孔を設けている。そして、バルブ機構のステムから噴出するエアゾール内容物が前記流通路を通過した後、噴射孔から外部に噴射されるものである。
更に、特許文献1では、エアゾール内容物の噴射量を制御する事で、肌等の目的部への当たりをソフトにする事を目的としている。この従来発明では、ディップチューブの先端、ハウジングへのエアゾール内容物の流通口等、エアゾール内容物の流通経路に複数の微細な気孔を有する焼結多孔質体を介在させている。また、この焼結多孔質体を噴射ノズルの流通路に挿入配置したり、噴射ノズルにかえて焼結多孔質体を押釦やアクチュエーターに装着固定している。このような構成とすると、エアゾール内容物の噴射時に、エアゾール内容物が焼結多孔質体の複数の微細な気孔を通過する事により、エアゾール内容物の流量が抑制され、外部に噴射される際の噴射圧が小さくなって目的部への当たりをソフトにする事ができるとともに、焼結多孔質体がフィルタの役目を果たして、エアゾール内容物内に異物が混入していた場合であっても、外部への異物の噴射を防止する事が可能となっていた。
特に、噴射ノズルのかわりにエアゾール内容物の流通路を設ける事なく焼結多孔質体を用いた場合には、焼結多孔質体の微細な気孔がエアゾール内容物の噴出孔として機能するため、エアゾール内容物が微細かつ均一に拡散噴射され、肌等の目的部へのより当たりのソフトな塗布が可能となっていた。
特開平10−329879号公報
しかしながら、硬質樹脂等で形成した噴射ノズルの小さな噴射孔から、エアゾール内容物が外部に拡散して噴出する場合は、大きな噴射音が発生し、制汗剤等の人体に直接噴射して使用する製品の場合等は、使用者はその大きな音によって実際よりも強い冷感を感じたり、肌への当たりも実際よりも強く感じ、使用時に必要以上に構えてしまう事がある。また、例えば公共のトイレ等でトイレ消臭剤を使用した場合には、大きな噴射音が外部に漏れて他人にその消臭行為を気づかれるのは、使用者にとってあまり気分の良いものではなかった。また、傷薬等の場合には、大きな噴射音が幼児等の患者に恐怖感を与える事があるし、ペットの消臭剤等の場合にも、大きな噴射音でペットに不安感を与える等の不具合を生じていた。また、家庭用品や工業用品、自動車用品等の場合は、早朝や深夜等での使用は噴射音が響いて近所迷惑となる場合もある。
また、特許文献1に於いてエアゾール内容物の噴射ノズルにかえて流通路を設けていない焼結多孔質体を装着した実施例では、エアゾール内容物が噴射孔ではなく、焼結多孔質体の微細な気孔を介して外部に噴射されるので、噴射圧が弱まって噴射音が小さくなる可能性がある。しかしながら、目的部に粒子径の大きな粉粒体等を含む制汗剤を噴射する場合等には、焼結多孔質体に目詰まりを生じて良好な噴射ができなくなる虞がある。また、噴射圧の低下により、肌等への付着性が悪くなる場合もあった。
本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、噴射ノズルからのエアゾール内容物の噴射音を小さく抑える事を可能として、使用者に快適な使用感を与え、また幼児やペット等にも不安感を与える事のない使用を可能とするものである。また、噴射音を抑えつつも、粒子径の大きな粉粒体等を含有したエアゾール内容物であっても、目詰まり等を生じる事が無く、また塗布に必要な十分な分量と噴射圧でエアゾール内容物を良好に噴射して目的部に塗布する事が可能なエアゾール製品を得るものである。
本発明は上述の如き課題を解決するため、エアゾール容器のステムと連通するノズル本体を、焼結多孔質体にて筒状に形成し、このノズル本体にエアゾール内容物が流通するための流通路を、ステムと連通して貫通形成して成るものである。
また、ノズル本体は、外周面を樹脂材にて被覆しても良い。
また、ノズル本体は、外周面に焼結多孔質体の多孔質表面を露出させても良い。
また、流通路の直径は、0.3mm〜1.5mmであっても良い。
また、焼結多孔質体の平均気孔径は、5μm〜50μmであっても良い。
本発明は上述の如く構成したもので、噴射ノズルのノズル本体を焼結多孔質体にて形成する事により、ノズル本体からのエアゾール内容物の噴射音を小さく抑える事が可能となる。そのため、制汗剤や消臭剤等の人体製品の場合には、噴射音の外部への漏れの心配が少なくなるし、実際よりも強い冷感や肌への強い当たり感等を使用者が感じる事がなく、快適な使用感が得られるものとなる。また、噴射音が小さい事から消臭行為等を他人に気づかれる事がなく、使用者に安心感も与える。また、傷薬等に場合は、幼児等の患者に恐怖感を与える事がなく、更に、ペット消臭剤等の場合には、噴射音による不安感をペットに与える事がなく、幼児、ペット等にも快適な使用感を与えるとともに製品の操作者である人間も作業が行い易いものとなる。また、家庭用品や工業用品、自動車用品等に使用した場合は、早朝や深夜等に使用した場合でも、噴射音が近所に響かず、使用時の安心感が得られる。
また、焼結多孔質体製のノズル本体には、エアゾール内容物の流通路を設けているので、粉粒体等を含有するエアゾール内容物であっても、目詰まり等を生じる事がなく、好適な噴射量と噴射圧でエアゾール内容物を噴射して、肌等の目的部にムラの無い確実な塗布が可能となる。また、エアゾール内容物の一部が焼結多孔質体の気孔を介して外部に噴射される事により、ムラの無い確実な噴射に十分な噴射量と噴射圧を維持しつつも、肌等への当たりを比較的ソフトにする事も可能で、肌への衝突感や冷感等の刺激の少ない製品を形成する事もできる。このように、本発明によって噴射音に対する消音効果だけでなくエアゾール製品としての本来の機能も十分に発揮可能なエアゾール製品を得る事ができる。
本発明は、エアゾール容器のステムと連通するノズル本体を、焼結多孔質体にて筒状に形成し、このノズル本体にエアゾール内容物が流通するための流通路を、ステムと連通して貫通形成した構成とする事により、噴射ノズルからのエアゾール内容物の噴射音を小さく抑える事が可能となる。この消音効果は、エアゾール内容物の噴射時の空気の振動を焼結多孔質体が吸収する事により得られるものと思われる。また、消音効果の他の要因として、大きな噴射音は、エアゾール内容物中の噴射ガスが噴射時に膨張する事が原因で発生するとも考えられるが、本発明では噴射ガスの一部が焼結多孔質体の気孔を介して外部に流出する事で、噴射ガスの膨張音が吸収されると思われる。
また、アルコール等の粘度が低かったり粒子径が小さくて焼結多孔質体の気孔を通過し易いエアゾール内容物等の場合には、エアゾール内容物が流出路からよりも焼結多孔質体の気孔を介して外部に拡散する可能性がある。そのため、ノズル本体は焼結多孔質体の外周面を樹脂材にて被覆すれば、エアゾール内容物が焼結多孔質体からの拡散を抑えて、流通路からの確実な噴射が可能となり、肌等の目的部への良好な塗布が可能となる。
また、エアゾール内容物の粘度が比較的高かったり、粒子径が大きい場合には、外周面に樹脂材等で被覆せずに焼結多孔質体の多孔質表面を露出させても、焼結多孔質体の気孔からエアゾール内容物が流出しにくく、流通路からの確実な噴射が可能となるとともに、低コストな製造が可能となる。
また、焼結多孔質体は、HDPE(高密度ポリエチレン)、その他の樹脂、真鍮等の金属、セラミックス等の無機物、その他で形成すれば、噴射音の良好な消音効果が得られるとともに、エアゾール内容物の噴射も良好なものとなる。また、焼結多孔質体を樹脂材で被覆した場合、この樹脂材としてPOM(ポリアセタール)等が使用できる。
また、流通路の直径は、0.3mm〜1.5mmとするのが好ましい。この直径が0.3mmより小径であると、粉粒体を含有する制汗剤等では流通路の目詰まりを生じて、エアゾール内容物の良好な噴射ができなくなる事がある。また、0.3mmより小径の流通路を形成するのは技術的にも困難である。また、直径が1.5mmよりも大径であると、エアゾール内容物の噴射量が過度に多くなったり、噴射圧が低下する等の不具合を生じ、目的部へのエアゾール内容物の良好な塗布ができなくなる事があるし、消音効果も得られにくい。
また、粉粒体を含有した傷薬や制汗剤等の場合、この粉粒体の平均粒子径は、通常0.1μm〜50μm程度であり、このエアゾール内容物の粒子径等に対応して、焼結多孔質体の平均気孔径を、5μm〜50μmとするのが好ましい。この平均気孔を、5μmより小さく形成すると、気孔からのエアゾール内容物の噴出ができなくなって消音効果が低下する。また、平均気孔径を50μmより大きくすると、エアゾール内容物の殆どが流通路ではなく気孔を介して過度に拡散して噴射される虞があり、目的部への十分な塗布ができなくなったり、液だれ等を生じる事がある。
以下、本発明のエアゾール容器用噴射ノズルの実施例1〜実施例25を図面と表を用いて詳細に説明する。図1は実施例1〜実施例7の噴射ノズルを設けた押釦の断面図で、焼結多孔質体のみでノズル本体を形成している。そして、各実施例ごとに焼結多孔質体の気孔径又はノズル本体の形成長さを変えて形成している。また、図2は実施例8〜実施例25の噴射ノズルを設けた押釦の断面図で、焼結多孔質体の外周を樹脂材製の焼結体フードで被覆してノズル本体を形成している。そして、各実施例ごとに焼結多孔質体の外径、焼結多孔質体の気孔径、又はノズル本体の形成長さを変えて形成している。
また、上記実施例1〜実施例25について、エアゾール内容物の噴射音等の測定実験を行った。尚、実験ではエアゾール内容物として、アルコール5wt%、LPG(0.2MPa)95wt%をエアゾール容器に充填して使用した。
各実施例のノズル本体の焼結多孔質体の外径、流通路の内径、気孔径、ノズル本体の長さ等の各寸法と、実験での測定項目とその測定結果等を下記表1に示す。また、従来のPOM製のノズル本体についても、比較例として同様の噴射音等の測定実験を行った。尚、噴射音等の測定は40dBの雰囲気下の測定室内で行った。また、下記表1では、焼結多孔質体の名称を焼結体と表示している。
Figure 2005074341
まず、本発明の実施例1を図1に於いて説明すれば、(1)は押釦で、硬質プラスチック等で形成され、使用者の手指を載置して押圧するための波形の押圧部(2)を上面に設けるとともに、下端内面に設けたステム接続部(3)に、エアゾール容器(図示せず)の上端から突出するバルブ機構のステム(図示せず)を接続している。この押釦(1)の押圧部(2)を押圧して、ステム接続部(3)を介してステムをエアゾール容器方向に押し下げる事により、エアゾール容器内のエアゾール内容物を外部に噴射可能としている。
また、押釦(1)は、前記ステム接続部(3)に連続してステム軸方向に、エアゾール内容物の噴出路(4)を設け、この噴出路(4)の上端側面にエアゾール内容物の噴射口(5)を開口するとともに、この噴射口(5)に連通して、ステム軸に交差方向にノズル取付部(6)を設けている。そして、このノズル取付部(6)に、筒状のノズル本体(7)を装着固定している。この筒状のノズル本体(7)は、円柱状、角柱状、角錐状等の任意の筒状に形成する事ができる。
上記ノズル本体(7)は、HDPEから成る焼結多孔質体(8)で形成するとともに、この焼結多孔質体(8)の平均気孔径を10μmで形成している。そして、この焼結多孔質体(8)に、エアゾール内容物の流通路(10)を貫通形成し、この流通路(10)とステムとを、押釦(1)の噴出口(5)及び噴出路(4)を介して連通させている。尚、ノズル本体(7)の流通路(10)は、直径を1mmで形成し、噴射側の先端に設けた噴射孔(11)からエアゾール内容物を噴射可能としている。また、実施例1のノズル本体(7)の形成長さは、5mmとするとともに、ノズル取付部(6)の形成長さよりもやや長尺に形成し、図1に示す如く、ノズル本体(7)の先端側の焼結多孔質体(8)を押釦(1)の側面から外部に露出させている。
上述の如き押釦(1)を装着したエアゾール装置では、押釦(1)を押圧してステムを押し下げる事によりエアゾール容器内のエアゾール内容物がステムから噴出路(4)内に噴射される。この噴出路(4)に噴射されたエアゾール内容物が、噴射口(5)を介してノズル本体(7)の流通路(10)内に流入し、流通路(10)の先端に開口した噴射孔(11)から外部に噴射されるものとなる。そして、エアゾール内容物が流通路(10)内を通過する際に、焼結多孔質体(8)により空気の振動が吸収されたり、エアゾール内容物の噴射ガス等が焼結多孔質体(8)の気孔を通過し、焼結多孔質体(8)の外表面を介して外部に噴出する事により、エアゾール内容物の噴射音が吸収され、良好な消音効果が得られるものとなる。
また、このように焼結多孔質体(8)の気孔を介してエアゾール内容物が噴出する事で、エアゾール内容物の噴射圧が多少低下したり、目的部以外に拡散する事があるが、エアゾール内容物の殆どは流通路(10)を通過した後、噴射孔(11)から外部に噴射されるので、人体の肌等の目的部に十分な分量と適度な噴射圧にて、エアゾール内容物を確実に噴射する事ができ、液だれ等も防止して、良好な使用が可能となる。逆に、この噴射圧が多少低下する事を利用して、肌への当たりのソフトな製品を形成する事も可能となる。
次に、実施例2〜実施例7について説明する。これらで使用する押釦(1)は、図1に示す実施例1と同様の構成で形成し、焼結多孔質体(8)のみで形成したノズル本体(7)を装着固定している。また、各実施例の部材の寸法及び実験結果は、表1に示す通りであり、各部材の寸法は実施例1とほぼ同様であるが、各実施例ごとに焼結多孔質体(8)の気孔径やノズル本体(7)の形成長さを適宜変えて形成している。
次に、図2を用いて本発明の実施例8を説明する。本実施例に於いても、押釦(1)にステムと連通する噴出路(4)と噴射口(5)を設けるとともに、ステム接続部(3)にステムを接続して押し下げ可能としている。また、押釦(1)のノズル取付部(6)に接続するノズル本体(7)は、上記実施例1〜実施例7では、ノズル本体(7)を焼結多孔質体(8)のみで形成し、先端側を押釦(1)から外部に露出させているが、実施例8では図2に示す如く、HDPE製の焼結多孔質体(8)の外周にPOMで形成した筒状の焼結体フード(12)を装着してノズル本体(7)を形成している。そして、この焼結体フード(12)で外周を被覆した焼結多孔質体(8)に、エアゾール内容物の流通路(10)と噴射孔(11)とを設けている。また、実施例8では、表1に示す如く、焼結多孔質体(8)の外径を5mm、流通路(10)の内径を1mm、焼結多孔質体(8)の気孔径を10μm、ノズル本体(7)の形成長さを5mmで形成している。
上述の如く、焼結多孔質体(8)を焼結体フード(12)で被覆する事により、焼結多孔質体(8)の気孔を通過したエアゾール内容物は、焼結多孔質体(8)の噴射孔(11)側の先端面から噴射されるのみで、押釦(1)の側面から突出する焼結多孔質体(8)の円筒部分の外表面からは漏れないものとなる。従って、例えば粒子径の大きな成分を含まず、アルコールと噴射剤等の粘性の低いエアゾール内容物等の噴射に好適なものとなり、エアゾール内容物の不必要な拡散や噴射圧の低下、液だれ等を良好に防止する事が可能となる。
次に、実施例9〜実施例25について説明する。これらで使用する押釦(1)は、図2に示す実施例8と同様の構成で形成し、焼結多孔質体(8)を焼結体フード(12)で被覆したノズル本体(7)を装着固定している。また、各実施例の部材の寸法及び実験結果は、表1に示す通りで、各部材の寸法は実施例8とほぼ同様であるが、各実施例ごとに焼結多孔質体(8)の外径、焼結多孔質体(8)の気孔径、ノズル本体(7)の形成長さを適宜変えて形成している。
また、比較例1〜比較例3で使用する従来のPOM製ノズル本体の寸法及び実験結果は表1に示す通りで、ノズル本体の外径を7mm、流通路内径を1mmとし、ノズル本体の形成長さを、比較例1では5mm、比較例2では10mm、比較例3では20mmで形成している。
そして、上記表1の実験結果より、焼結多孔質体(8)を使用した本発明のノズル本体(7)では何れも、従来のPOM製ノズル本体に比べて、エアゾール内容物の噴射音を5dB〜14dB小さくする事が可能となり、消音効果に優れた製品であると言える。また、ノズル本体(7)の長さを長くする事で、噴射音を更に小さくする事が可能となった。また、焼結多孔質体(8)を焼結体フード(12)で被覆したノズル本体(7)に比べ、焼結体フード(12)無しのノズル本体(7)は、消音効果はほぼ同等であるが、噴射圧は低い値を示した。従って、本発明を製品化する場合に、例えば肌等への当たりをよりソフトにしたい場合は焼結体フード(12)無しのノズル本体(7)を使用し、強い噴射圧で肌の目的部のみに確実に噴射したい場合は焼結体フード(12)を有するノズル本体(7)を使用する等して、使用目的に応じて使い分ける事ができる。
また、本発明は制汗剤以外のエアゾール内容物にも勿論使用する事ができ、エアゾール製品の使用目的、エアゾール内容物の成分や粒子径、エアゾール容器のサイズ、又はデザイン性等に応じて、焼結体フード(12)の有無、ノズル本体(7)の長さ、焼結多孔質体(8)の気孔径等を決定するのが好ましい。
本発明の実施例1〜7のノズル本体を装着した押釦の断面図。 本発明の実施例8〜25のノズル本体を装着した押釦の断面図。
符号の説明
7 ノズル本体
8 焼結多孔質体
10 流通路
12 焼結体フード(本発明の樹脂材)

Claims (5)

  1. エアゾール容器のステムと連通するノズル本体を、焼結多孔質体にて筒状に形成し、このノズル本体にエアゾール内容物が流通するための流通路を、ステムと連通して貫通形成したことを特徴とする、エアゾール容器用噴射ノズル。
  2. ノズル本体は、外周面を樹脂材にて被覆したことを特徴とする、請求項1のエアゾール容器用噴射ノズル。
  3. ノズル本体は、外周面に焼結多孔質体の多孔質表面を露出させたものであることを特徴とする、請求項1のエアゾール容器用噴射ノズル。
  4. 流通路の直径は、0.3mm〜1.5mmであることを特徴とする、請求項1、2または3のエアゾール容器用噴射ノズル。
  5. 焼結多孔質体の平均気孔径は、5μm〜50μmであることを特徴とする、請求項1、2または3のエアゾール容器用噴射ノズル。
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