JP4555432B2 - エアゾール製品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はエアゾール製品、とくに特定の音ないし噴射音を発生するエアゾール製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的にエアゾール製品を噴射させる場合、加圧した容器内のエアゾール組成物が噴孔から噴出するときに、その速度や噴出量に応じて、シューといった特有の噴射音を発生する。従来のエアゾール製品では通常は総音量が55〜90dBの範囲にあり、40dBのバックグランドを差し引くと、15〜50dBである。また噴射速度が大きいため、噴出量が多くなると、とくに1000Hz以上では高周波数になるほど音量が多くなる。
【0003】
他方、実開平61−15058号公報には、噴霧部の前端に笛を組み込み、噴出流が笛に流入するときに快音を鳴らすものが開示されている。また実公昭40−33970号公報には、噴出流を利用したベンチュリー効果により空気を吸い込み、その吸い込む空気の流れを利用して笛で快適な音を鳴らさせるものが開示されている。また実公平5−17176号公報には、ノズル部が外部から視認しにくいエアゾール製品において、噴射と共にオルゴールのメロディやブザーを鳴らすICを設けたエアゾール製品が開示されている。また実公昭41−15483号公報には、噴射操作と同時にオルゴールを鳴らすオルゴール付きエアゾール製品が開示されている。さらに特開平6−245676号公報には、害虫を誘引する特定周波数の音を発生する電子音響装置と高電圧殺虫手段を備えた誘因殺虫装置が記載されている。また、実公平6−17199号公報には、ガスボンベからの噴射ガスによりブザーを鳴らす発音装置が開示されている。
【0004】
上記のように、従来はオルゴールやブザーなどの発音機構を取り付けたエアゾール製品は知られているが、エアゾール製品の特有の噴射音自体についてはほとんど考慮されておらず、化粧品などのエアゾール製品で、不快に感ずるような大きい噴射音を減少させるといった程度の認識である(たとえば特開平11−236306号後方参照)。したがって周囲の騒音よりいくらか大きい程度(55dB以上)まで低下すればよく、使用者にとっても、ある程度の音量があるほうが使用の実感があるなどで、とくに気にしていない。また、逆に噴射音を周囲の騒音レベルから際だたせるように大きい音量にすることはまったく考えられていない。
【0005】
他方、室内空間に殺虫剤を噴霧する全量噴射タイプのエアゾール製品では、噴射開始の操作をした後、使用者が室内から待避できるように、一定の時間が経過してから実際の噴射が始まる、いわゆる遅延(タイマー)噴射機構を備えたエアゾール製品が使用されている。また、トイレや電車内などで消臭剤や芳香剤などを噴射するエアゾール製品も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の技術背景の元で、以下の課題を見出した点に独自性がある。すなわち、遅延噴射機構を備えた殺虫剤などのエアゾール製品では、室外に待避した使用者は実際に噴射が始まっているのかどうかがわからず、不安になることがある。噴射が開始していることを確認するには、ある程度エアゾール製品の近くに立ち止まり、目視で噴霧を確認するか、噴射音を聞き分け、しかる後に急いで待避する必要がある。しかしそのようにすると薬液を吸い込む危険性があり、エアゾール製品によっては人体に対して好ましくない場合がある。本発明は、ドアの外など、エアゾール製品から離れた位置からでも噴霧が開始されたか、あるいは終了したかを確認し得るエアゾール製品を提供することを第1の課題としている。
【0007】
他方、トイレや電車内などで消臭剤や芳香剤などのエアゾール製品を噴射する場合、周囲の人にそのことを気づかれたくない場合がある。本発明はエアゾール製品を使用していることが、周囲の人から気づかれにくいエアゾール製品を提供することを第2の技術課題としている。この課題についても、従来知られていない。すなわちこの課題は、音をテーマにしてエアゾール製品の用途開発を考えていたときに見出したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアゾール製品は、容器本体と、その容器本体に取り付けられるエアゾールバルブと、そのエアゾールバルブに取り付けられるボタンと、容器本体に充填される原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物とを備えたエアゾール製品であって、前記ボタンが、ステムを係合するステム係合部と、エアゾール組成物を噴射する噴孔と、振動板を備えた共鳴室と、それらをつなぐボタン内通路とを有しており、前記ボタン内通路が、一端がステムと連通する導入通路と、前記導入通路から噴射孔まで延びる噴射通路と、前記導入通路から共鳴室まで延びる共鳴通路とからなり、前記噴孔と共鳴室とは別方向を向いて設けられており、前記共鳴通路に、液体を通さず、気体のみを通す気液分離部材が設けられていることを特徴としている。このようなエアゾール製品であって、ボタンがボタンを押し下げたときに容器本体やエアゾールバルブに設けられた係止部と係止するストッパを有しているものが好ましい。共鳴室は噴孔の反対側に設けるのがさらに好ましい。
【0009】
本発明のエアゾール製品であって、噴孔がボタンの側部に設けられており、前記共鳴室がボタンの上部に設けられているものが好ましい。また、噴孔がボタンの上部に設けられており、前記共鳴室がボタンの側部に設けられていてもよい。前記共鳴室は、前記ボタンに設けられた凹所と、その凹所に実質的に気密に被せられるキャップとからなり、その内部に振動板が配置されているのが好ましい。そして、内圧が0.3〜1MPaであるもの、ボタンが噴射遅延機構を備えているものが好ましい。
【0010】
【作用および発明の効果】
本発明のエアゾール製品は、前記ボタンが、ステムを係合するステム係合部と、エアゾール組成物を噴射する噴孔と、振動板を備えた共鳴室と、それらをつなぐボタン内通路とを有しており、前記ボタン内通路が、一端がステムと連通する導入通路と、前記導入通路から噴射孔まで延びる噴射通路と、前記導入通路から共鳴室まで延びる共鳴通路とを備えているため、噴射の原音が小さい場合でも、大きい音を発生することができる。また、前記共鳴通路に、液体を通さず、気体のみを通す気液分離部材が設けられているため、共鳴室への液の侵入を防止し、液によって共鳴手段の効果が低下することがない。
【0011】
本発明のエアゾール製品であって、ボタンを押し下げたときに容器本体やエアゾールバルブに設けられた係止部と係止するストッパをボタンが有している場合は、ボタンを押し下げた後、退避することができる。特に、前記共鳴室が噴孔の反対側に設けられている場合、退避する側に向けて大きい音が発せられ、好ましい。
内圧が0.3〜1MPaである場合、原音自体の音量が大きくなる。ボタンが噴射遅延機構を備えている場合、安全な場所から噴射が開始したことを確認することができる。そのため、急いで退避する必要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のエアゾール製品の実施の形態を説明する。
図1は本発明の音量増大タイプのエアゾール製品の一実施形態を示す要部断面図、図2は図1のエアゾール製品の使用状態を示す平面図、図3は本発明の音量増大タイプのエアゾール製品の他の実施形態を示す概略側面図、図4は遅延機構を備えた本発明の音量増大タイプのエアゾール製品の実施形態を示す断面図、図5は本発明の消音タイプのエアゾール製品の一実施形態を示す要部断面図、図6は消音タイプのエアゾール製品の他の実施形態を示す要部断面図、図7は本発明の実施例の音量増大タイプのエアゾール製品の噴射音の周波数分析を示すグラフである。
【0016】
図1に示すエアゾール製品10では、ボタン11にステム12と連通する中心孔13と、その上端から前側に延びる噴射通路14と、噴射通路の開口部に設けたノズルチップ15と、中心孔13から後方に延びる共鳴通路16と、その共鳴通路の開口部に設けた共鳴室17とを備えている。ノズルチップ15の中心には噴孔19が設けられている。この実施形態では、共鳴室17はボタン11に設けた凹所20と、その凹所に実質的に気密に被せられるキャップ21とから構成され、凹所20およびキャップ21の内部が共鳴室17となっている。さらにこの実施形態では、共鳴通路16に、液を通さず、気体のみを通す気液分離部材22が介在されている。気液分離部材22としては、たとえば多孔性の膜あるいは充填物など、気液を分離するものがあげられる。さらに共鳴室17内には、共鳴通路16を直交するように振動板23が配置されている。またボタン11には、容器本体やバルブに設けた突起24aに係止するストッパ24が設けられている。
【0017】
共鳴室17の大きさや深さは、エアゾール組成物がノズルチップ15から噴出するときの音のうち、とくに500Hz以下の低周波数の音域と共鳴するように、直径5〜20mm程度の大きさで、深さ1〜10mm程度にするのが好ましい。また共鳴通路16の直径は0.5〜5mm程度、長さは2〜10mm程度が好ましい。すなわちノズルチップ15の噴孔19の径は通常0.1〜1mmと小さいため、噴孔から出てくる原音は、高周波数の音域の音量が大きい。しかし図2のように、エアゾール製品10を室内25の中心部に載置した場合、エアゾール製品10から発生する音は室外まで達するまでにかなり減衰され、とくに高音の場合は減衰が大きく、しかも隙間から外部に出て行きにくい。そのため比較的減衰が少なく、隙間を通ったりドア26などの建具を伝わって外部に漏れたりしやすい低周波領域の音の音量を増大させるのが効果的である。
【0018】
また、ノズルチップ15の噴孔19の径についても、0.3〜1mm程度として、できるだけ低周波成分の音を大きくするのが好ましい。さらにエアゾール製品の内圧は0.3〜1MPa 程度と通常のエアゾール製品よりも高くしておくと、原音自体の音量が大きくなるので好ましい。前記振動板23は、鋼、ステンレス、バネ鋼などの金属薄板、たとえば厚さ0.05〜0.5mm程度の金属薄板で構成しうる。ただし合成樹脂などの他の材料で構成してもよい。キャップ21はポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂で、たとえば厚さ0.5〜2mm程度に形成するのが好ましい。
【0019】
上記のように構成されるエアゾール製品10は、図2のように室内25に、好ましくは待避用のドア26の近くに載置して使用する。まず、図1のボタン11を押し込み、ストッパ24をバルブなどに係合させる。それによりバルブが開放される噴出が始まり、内容物の全量が噴射されるまで噴射が継続する。そのとき、図1のステム12を通ってくる内容物は、共鳴通路16側が塞がれているので、実質的には噴射通路14側に噴出し、先端の噴孔19から噴出する。そして噴孔19自体は従来のものとほど同じであるので、噴霧状態に影響せず、適切な噴霧状態が得られる。
【0020】
そして噴出のときに噴孔19に応じた特定の周波数パターンの噴出音を出す。
噴射音のかなりの部分は前方にそのまま出ていくが、一部はボタン11自体を伝導して周囲に拡がり、さらにステム12から容器本体に伝わって、容器本体で共鳴されて外部に発散される。さらに残りのエアゾール組成物は、噴射通路14から共鳴通路16に入るが、気液分離部材22により原液と噴射剤(気化した分)とに分離される。そして気化した噴射剤のみが共鳴室17に至る。そして共鳴室17に固有の低音域の周波成分が増幅され、大きい音が発せられる。また共鳴通路16と直交する振動板23についても、その固有の低音域の周波成分で振動を生じ、音量が増大する。
【0021】
共鳴室17や振動板23で増大される音の音量は、たとえば総音量で100dB以上とするのが好ましく、また、50Hz以下の低周波成分は80dB以上であるのが好ましい。それにより室外で待機している使用者にも、噴射音がよく聞こえる。
【0022】
そして室外に待避している使用者は、噴射音が聞こえている間は噴射が継続していることが分かる。したがって幼児などであっても事前にそのことを知らせておけば、室内に入っていけないことが容易に判断できる。また、噴射音が聞こえなくなると、噴射が終了したことが分かるので、安心して室内25に入ることができる。このように噴射音を大きくする機構と、噴射開始を遅延する機構と、噴射を継続させる機構とが相まって、安心して全量噴射の薫蒸を行うことができる。
【0023】
なお、一般的にエアゾール製品の内容物の残量が少なくなると、残圧が低くなり、音量が低下する。しかし音量が低下することは、噴出される薬液が少なくなっていること、あるいは噴射がほぼ完了していることを意味するので、聞き逃して室内に入っても、薬液の濃度は低下しており、危険性は少ない。また室内に入れば直ちに聞こえるため、再度室外に待避すればよい。したがって残量が80%の時点で総音量が100dB以上であれば、その後、音が100dBより低下してもよい。
【0024】
なお図1のエアゾール製品10では、噴孔19の反対側に共鳴室17や振動板23を備えているので、図2のようにドア26の近辺にエアゾール製品10を載置し、噴孔19を室内25の中心側に向けるときは、ドア26の側に音を発生する部位が向く。そのためドア26の外側からでも音を聞きやすい。なお、噴孔19は上を向くようにすることもできるが、上記の理由で共鳴室17は側面を向いているほうが好ましい。
【0025】
図3は、共鳴通路16を上向きに延ばし、共鳴室17をボタン11の上部に設けた場合を示している。そしてこの垂直の共鳴通路16の通路面積を噴孔19の面積より大きくしている。このようにすると、共鳴通路16に入ってきたエアゾール組成物は、ここで貯留され、噴射剤が気化して液から分離され、共鳴室17には原液が入らない。このような特的の断面積を有する垂直の共鳴通路16では、共鳴通路自体および重力が気液分離手段を構成している。また共鳴通路16内で噴射剤が気化するときに発するスパーリング音が共鳴室17で増大される。
【0026】
図4は前述のエアゾール製品10のボタン11の噴出通路14を上に向け、ボタン11の内部に遅延機構30を設けた場合を示している。この遅延機構30は、一端にステム12と連通する導入孔31を有し、側壁に噴出通路14や共鳴通路16と連通する孔32を備えたシリンダ33と、そのシリンダ内に摺動自在に収容されるピストン34とから構成される。シリンダ33の内部はピストン34によって第1室35と第2室36とに仕切られている。導入孔31は第1室35に連通している。そして図4のようにピストン34が第1室35側に移動しているときは孔32が閉じられており、第2室36側に移動すると開く。第2室36は外部との連通孔37が形成されており、第2室36内には空気が入っている。
【0027】
前記連通孔37は、いわゆるマイクロキャピラリーとしており、それにより、空気の粘性抵抗でピストン34の移動に抵抗して、以上時間を延ばすことができる。マイクロキャピラリーの内径は10〜500μm程度、長さは3〜50mm程度が好ましい。なお、第2室36に水やオイルなどの液体を充填する場合は、連通孔37はマイクロキャピラリーにする必要がない。ただし、その場合は外部に押し出された液体を収容する手段を設けるのが望ましい。
【0028】
このものはボタン11を押してストッパ21をバルブなどに係合させると、ステム13が下降してバルブが開放した状態に維持される。それにより内容物が導入孔31から第1室35内に入り、その圧力でピストン34を第2室36側に押す。そのとき第2室内の空気はマイクロキャピラリーを通過するときの粘性抵抗により、ゆっくりと外部に放出される。そしてピストン34の第2室36側への移動が完了すると、孔32が開き、内容物が噴出通路14を経由して噴孔19から噴出される。したがってこの遅延機構30を用いたエアゾール製品では、ピストン34が移動する時間だけ遅れて内容物の噴出が開始する。それにより、室外に待避する時間がとれるので、薬剤を吸引したり、体に薬剤がかかることが防止される。
【0029】
そして使用者が室外に出て待機しているうちに、噴出が始まるが、その噴出の開始と同時に、増大された噴射音が発せられる。そのため室外に待避している使用者は、噴射音を容易に聞き取ることができ、噴射が開始したことを確認することができる。逆に、噴射音がいつまでも聞こえない場合は、何らかのトラブルで噴射が始まらないことが分かる。その場合は直ちに室内25に戻り、噴射が止まったことの原因、たとえばボタン11の押し込み量が足らなかったなどの操作ミスを解消して、確実に噴射を行うことができる。したがって噴射ミスがあるにも関わらず、室外で長時間待機して無駄な時間を過ごすことを防止することができる。また、噴射音が聞こえない限り、噴射が始まっていないのであるから、使用者は安心して室内に戻ることができる。
【0030】
図5はボタン11のノズルチップ15の周囲にマフラー(消音器)40を取り付けた実施形態を示している。マフラー40は有底の管状を呈しており、その周囲の内面は反射板41になっている。この反射板41への通路42には、図1の場合と同様の気液分離部材22が介在されている。なおマフラー40の先端側43は、ラッパ状に開いている。
【0031】
このようなマフラー40を用いると、噴孔19から出た原液Lおよび気化した噴射剤Gは、前方に噴出するが、噴射剤の一部G2は気液分離部材22を通って反射板41に至る。そして反射板41で反射されて、再びもとの原液Lおよび噴射剤Gの流れに合流する。そのとき反射板41と噴孔19の距離は、反射板41で反射された音が、半波長だけ遅れるように定めている。それにより、合流したときに、元の流れの音と、反射してきた音とが互いに打ち消し合い、外部には洩れる総噴射音は、バックグランドが40dBのときに、50dB以下となる。さらに、エアゾール製品の内圧を下げて噴射の速度を遅くすることにより、高周波領域の音を少なくしておくと、1000Hz以上の高周波数域での音量が40dB以下となる。したがって周囲の人に対して、エアゾール製品を使用していることをできるだけ隠すことができる。
【0032】
図6に示すエアゾール製品では、途中で分離した第1通路51と第2通路52を有するマフラー50を備えている。第1通路51は真っ直ぐ延びており、第2通路52は、減衰したい音波の波長の半波長分、あるいはその定数倍だけ迂回している。それにより、通路51、52同士が合流する部位53では、両方の通路51、52を通ってくる音同士が打ち消し合い、音が減衰する。
【0033】
上記のいずれのマフラー40、50も、噴孔19からの原液および噴射剤の噴出経路を塞いでいない。そのため、ほとんど噴射の妨げにならない。
【0034】
【実施例】
[実施例1] 図1に示すボタン11を備えたエアゾール容器を製造した。ボタン11の中心孔の径は0.5mm、噴射通路14の径は1.0mm、共鳴通路16の径は1.0mm、共鳴室17の凹所20の深さは2mm、内径は15mm、振動板23は鋼製で、厚さ0.3mm、カバー21はポリエチレン製で厚さ1.5mmとした。この容器に表1のエアゾール組成を50g充填して実施例1のエアゾール製品とした。充填後の内圧は0.7MPa であった。
【0035】
【表1】
【0036】
[比較例1] 共鳴通路16および共鳴室17を有しない以外は、実施例1と同様のボタンを用いたエアゾール製品を比較例1とした。
【0037】
実施例1および比較例1のエアゾール製品を噴射させ、そのときの噴射音をリオン株式会社製の普通騒音計NA−29で周波数ごとの音量を測定した。噴射音は噴射ボタンから10cmのところにて測定した。その結果を表2および図7のグラフに示す。
【0038】
【表2】
【0039】
上記のように実施例1では、高音域の音量が100dBを超えており、全体の音量も105dBと100dB以上になる。これに対し、比較例1では、いずれの音域でも100dB以下であり、全体の音量も83.9dBである。したがって共鳴室を設けることにより、音量が約1.2倍になっていることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の音量増大タイプのエアゾール製品の一実施形態を示す要部断面図である。
【図2】 図1のエアゾール製品の使用状態を示す平面図である。
【図3】 本発明の音量増大タイプのエアゾール製品の他の実施形態を示す概略側面図である。
【図4】 遅延機構を備えた本発明の音量増大タイプのエアゾール製品の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明の範囲外の消音タイプのエアゾール製品の形態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の範囲外の消音タイプのエアゾール製品の他の形態を示す要部断面図である。
【図7】 本発明の実施例のエアゾール製品の噴射音の周波数分析を示すグラフである。
【符号の説明】
10 エアゾール製品
11 ボタン
12 ステム
13 中心孔
14 噴射通路
15 ノズルチップ
16 共鳴通路
17 共鳴室
19 噴孔
20 凹所
21 キャップ
22 気液分離部材
23 振動板
24 ストッパ
24a 突起
25 室内
26 ドア
30 遅延機構
31 導入孔
32 孔
33 シリンダ
34 ピストン
35 第1室
36 第2室
37 連通孔
40 マフラー
41 反射板
42 通路
43 先端側
L 原液
G 噴射剤
50 マフラー
51 第1通路
52 第2通路
Claims (8)
- 容器本体と、その容器本体に取り付けられるエアゾールバルブと、そのエアゾールバルブに取り付けられるボタンと、容器本体に充填される原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物とを備えたエアゾール製品であって、
前記ボタンが、ステムを係合するステム係合部と、エアゾール組成物を噴射する噴孔と、振動板を備えた共鳴室と、それらをつなぐボタン内通路とを有しており、
前記ボタン内通路が、一端がステムと連通する導入通路と、前記導入通路から噴射孔まで延びる噴射通路と、前記導入通路から共鳴室まで延びる共鳴通路とからなり、
前記噴孔と共鳴室とは別方向を向いて設けられており、
前記共鳴通路に、液体を通さず、気体のみを通す気液分離部材が設けられている、エアゾール製品。 - 前記ボタンが、ボタンを押し下げたときに容器本体やエアゾールバルブに設けられた係止部と係止するストッパを有している、請求項1記載のエアゾール製品。
- 前記共鳴室が噴孔の反対側に設けられている、請求項1記載のエアゾール製品。
- 前記噴孔がボタンの側部に設けられており、前記共鳴室がボタンの上部に設けられている、請求項1記載のエアゾール製品。
- 前記噴孔がボタンの上部に設けられており、前記共鳴室がボタンの側部に設けられている、請求項1記載のエアゾール製品。
- 前記共鳴室は、前記ボタンに設けられた凹所と、その凹所に実質的に気密に被せられるキャップとからなり、その内部に振動板が配置されている、請求項1記載のエアゾール製品。
- 内圧が0.3〜1MPaである、請求項1記載のエアゾール製品。
- 前記ボタンが噴射遅延機構を備えた、請求項1記載のエアゾール製品。
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