JP3512220B2 - 徐放性を有するエアゾール装置 - Google Patents

徐放性を有するエアゾール装置

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JP3512220B2 JP29732693A JP29732693A JP3512220B2 JP 3512220 B2 JP3512220 B2 JP 3512220B2 JP 29732693 A JP29732693 A JP 29732693A JP 29732693 A JP29732693 A JP 29732693A JP 3512220 B2 JP3512220 B2 JP 3512220B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は徐放性を有するエアゾー
ル装置に関する。さらに詳しくは、噴霧操作をした時点
のほか、その後の相当の時間にわたって薬液成分を徐々
に蒸散させることができるエアゾール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なエアゾール装置は、押しボタン
などのバルブ操作手段を押したときにその押しボタンに
設けた噴口から噴霧することができ、噴霧量は押しボタ
ンの押し加減や押している時間の長さで調節できる。し
かし押しボタンを離すと噴霧が止まり、空気中に浮遊す
る原液の微粒子が消散することにより薬液の効果も消失
する。
【0003】しかし殺虫剤やトイレの芳香剤などにおい
ては、使用後でもできるだけ長い時間殺虫効果や芳香を
残存させておきたい場合がある。このような要望に応じ
るため、たとえば手を離しても押しボタンを押した状態
に保持できるロック機能を備えたエアゾール装置や、さ
らに噴霧を広く室内に散布するプロペラないしファンを
備えた長時間噴霧タイプのエアゾール装置が提案されて
いる。
【0004】他方、エアゾール装置とは分野が異なる
が、揮発性の殺虫剤や芳香剤を固形にしたものを衣装箪
笥やトイレ内に吊るしたり、瓶に入れた液状の芳香剤を
瓶の蓋を外したり緩めたりして、それぞれ空気中に徐々
に放散させることも広く行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記長時間噴霧タイプ
のエアゾール装置は、噴霧量をできるだけ絞ったとして
も、通常の容量(50〜500cc)のものでは数十分な
いし1時間程度しか噴霧を継続できない。一方、揮発成
分を有する固形または液状の殺虫剤や芳香剤などの場合
は、長期間効果を持続する反面、ドアの開閉により散逸
して一時的に空気中の濃度が低下したときに迅速に補充
することができない。
【0006】本発明はかかる従来の殺虫剤や芳香剤の適
用装置におけるそれぞれの長所、すなわちエアゾール装
置などの瞬間的に相当量の噴霧を行なう利点と、揮発性
の固形・液体の薬剤の長期間効果を持続する利点を合わ
せ持ち、しかも従来のエアゾール装置に比してそれほど
構成が複雑にならない薬剤の適用装置を提供することを
技術課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の徐放性を有する
エアゾール装置の第1の態様は、原液を収容した容器本
体と、その容器本体の口部に設けた吐出手段と、その吐
出手段の出口に設けられ、互いに異なる方向に向けた第
1および第2噴口を備えたヘッドピースと、第2噴口か
ら出た流れの進路を遮るように設けられる液保持部材と
からなることを特徴としている。
【0008】前記液保持部材は、蒸気ないし液を透過さ
せる多孔質の材料から形成されているのが好ましい。そ
の場合は、液保持部材がヘッドピースを覆うドーム状の
形態を備えており、第1噴口が斜め上ないし上を向いて
おり、第2噴口が横ないし斜め上を向いており、液保持
部材における第1噴口からの流れの進路に相当する部位
に開口部が形成されているものを採用することができ
る。そのようなドーム状の液保持部材の場合は、あるい
は他の形状の場合でも、第2噴口から出てくる流れを液
保持部材の外側の表面に向けるための流れ制御手段を備
えているものを採用しうる。
【0009】本発明の装置の第2の態様は、原液を収容
した容器本体と、その容器本体の口部に設けた吐出手段
と、その吐出手段の出口に設けられた、気流を拡げなが
ら噴出させる噴口を備えたヘッドピースと、噴口から出
た気流の一部を遮るように設けられる液保持部材とから
なることを特徴としている。このような装置では、前記
噴口から出てくる気流の一部を液保持部材の表面に向け
るための流れ制御手段を備えているものを採用しうる。
【0010】
【作用】第1の態様の装置(請求項1の装置)において
は、吐出手段を操作すると、ヘッドピースの第1噴口お
よび第2噴口からそれぞれ原液が霧状などになって噴出
する。そのとき第1噴口から出た原液は遮るものがない
ので、そのまま空中に広く散布され、一時的に周囲の原
液濃度を高める。他方、第2噴口を出た原液は、噴出す
る気流に乗って液保持部材に衝突し、その表側ないし裏
側の表面に付着する。そして吐出手段の操作が終った後
は、液保持部材の表面に付着した原液の有効成分、たと
えば殺虫成分・芳香成分などが徐々に空気中に蒸発・発
散し、前記一時的に噴出された原液の濃度が低下した後
も、一定の濃度を維持し続ける。
【0011】このように本発明の装置では、一時的な高
濃度噴出と、長時間にわたる徐放効果とがあいまって、
好ましい雰囲気形成作用を奏する。
【0012】請求項2の装置は、第2噴口から噴出した
原液が液保持部材に付着すると、一旦、その原液が多孔
質の部材からなる液保持部材の内部に吸収される。その
ため液保持部材は比較的大量の原液を保持することがで
き、その後、原液は徐々にその表面および反対側の表面
から蒸散していく。
【0013】請求項3の装置は、液保持部材がドーム状
を呈し、ヘッドピースを覆っているので、第2噴口から
噴出された原液を含む気流がドーム状の液保持部材の内
側で旋回し、その内面全体に原液を付着させる。そして
液保持部材の表側および裏側の両面の広い範囲から原液
が蒸散するので、効率的な、しかも安定した徐放作用が
奏される。
【0014】請求項4の装置では、原液を含む気流がま
ず流れ制御手段に向けられ、それによって気流が方向転
換し、たとえばドーム状の液保持部材の外側の表面に衝
突する。そしてその外側の表面から徐々に蒸散する。し
たがってこのものは、液透過性を有しない材料から液保
持部材を形成した場合でも、表面側の広い範囲から蒸散
させることができる。
【0015】第2の態様の装置(請求項5の装置)にお
いては、1個の噴口から拡がりながら出てくる原液を含
む気流の一部を液保持部材が受け止め、その原液を保持
し、液保持部材が受け止めなかった気流はそのまま空気
中に放散する。したがってそのまま放散された原液によ
り直ちに原液の効果が生じ、液保持部材に保持された原
液がその後徐々に蒸散することにより持続的な効果が維
持される。またこのものは1個の噴口により前述の2個
の噴口の働きをさせるので、部品点数が少なく、構成が
簡単である。
【0016】請求項6の装置は、前記請求項4の装置と
同じく、液透過性のない材料から液保持部材を形成して
も広い範囲から蒸散させることができる。
【0017】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の装置を説
明する図1は本発明の装置の一実施例を示す断面図、図
2は図1の装置の斜視図、図3aおよび図3bはそれぞ
れ本発明にかかわるノズル部の斜め上および斜め下から
見た斜視図、図4は図3のノズル部の縦断面図、図5は
本発明の装置の他の実施例を示す要部断面側面図、図6
aおよび図6bはそれぞれ本発明にかかわるノズル部の
他の実施例を示す断面図および平面図、図7は本発明の
装置のさらに他の実施例を示す要部断面側面図、図8は
本発明の装置のさらに他の実施例を示す要部斜視図であ
る。
【0018】図1に示す装置Aは、従来公知のエアゾー
ル装置に用いられている有底筒状の容器本体1、その上
部開口部に巻き締めされているバルブマウントカップ2
およびそのバルブマウントカップ2の中央部にクリンチ
されているエアゾールバルブ3を備えている。エアゾー
ルバルブ(以下、単にバルブという)3は本実施例にお
ける吐出手段を構成しており、筒状のハウジング4、そ
の中に上下に摺動自在に設けられるステム5、ステム5
を上方に付勢するバネ6、およびハウジング4とバルブ
マウントカップ2との間に固定されるガスケット7から
構成される公知のものである。ハウジング4の下端に
は、ディップチューブ8が取りつけられている。
【0019】前記ステム5の上端には、押えレバー9と
ノズル部10とが一体になったヘッドピース11が取り
つけられている。この実施例の装置Aでは、前記ノズル
部10が上方にまっすぐに延びる第1ノズル12と、そ
の第1ノズル12の途中から横向きに分岐する第2ノズ
ル13とを備えている点に特徴がある。各ノズル12、
13の先端には、それぞれ第1噴口14および第2噴口
15を備えた公知の噴霧用ノズル部材16が取りつけら
れている。
【0020】さらに本実施例の装置Aでは、バルブマウ
ントカップ2の巻き締め部17には、筒状ないし球殻状
のホヤ部材18が液保持部材として嵌着されている。ホ
ヤ部材18の下端はリング状で、その内側に巻き締め部
17に弾力的に嵌着される係合溝19が形成された取り
付け部20とされている。そして上部21は中央に向か
って半球状に湾曲されており、上端に第1噴口14から
噴出される気流K1を外部にそのまま出すための開口部
22が設けられている。いいかえればホヤ部材18は底
面が半球状で、底面中央に開口部を備えたカップを逆向
きにしたものともいえる。またホヤ部材18の前記押え
レバー9と対応する部位には、押えレバー9を操作する
指を入れるための窓23が形成されている。
【0021】ホヤ部材18の全体は、比較的硬質で、液
ないし蒸気透過性の多孔質の材料から形成されている。
さらに表面の液滴が拡がりやすいように濡れ性の高い材
料が好ましい。そのような材料としては、たとえば素焼
きの陶器、連続気泡の発泡合成樹脂、和紙などの紙、不
織布などがあげられるが、それらに限定されるものでは
ない。
【0022】上記のように構成されるエアゾール装置A
は、容器本体1内に揮発性の消臭剤ないし芳香剤、また
はハエ、カなどの害虫用の殺虫剤などの有効成分を含む
薬液を噴射剤と共に充填して販売され、トイレや居室、
台所などに配置して用いられる。たとえばトイレに配置
した消臭剤の場合は、トイレを使用した後、トイレから
出る前に押えレバー9を下方に押す。そうすると第1噴
口14から上方に向かって消臭剤が噴霧され、一時的に
消臭剤がトイレ内に充満する。それにより使用直後の悪
臭をただちに消臭し、使用者の不快感を緩和する。
【0023】さらに第1噴口14からの噴霧と同時に第
2噴口15からも消臭剤が噴霧され、噴霧された消臭剤
の霧は、一部はそのままホヤ部材18の内面に付着し、
残りのものは図2の矢印Pに示すように、ホヤ部材18
の内壁に沿って循環し、ホヤ部材18の内面に広い範囲
にわたって万遍なく付着する。付着した霧状の薬液は液
体の状態に戻り、一旦ホヤ部材18の壁体内に吸収され
る。そしてその後、徐々にホヤ部材18の表側の表面か
ら蒸散する。したがって消臭効果が長時間にわたって維
持され、つぎにトイレを使用する者に不快感を与えな
い。
【0024】前記実施例においては、第1ノズル12の
途中から第2ノズル13を分岐し、それぞれの先端にノ
ズル部材16を設けた構成としているが、図3a、図3
bおよび図4に示すように、まっすぐ上方に延びる1本
のノズル部24の先端に設けた1個の噴霧用ノズル部材
25に、上向きの第1噴口14と横を向いた第2噴口1
5を設けてもよい。
【0025】そのノズル部材25は図4に示すように、
ノズル部24の先端内に嵌合される細い軸部26と、先
端のフランジ部27とを備えている。そしてフランジ部
27の中心に第1噴口14が形成され、図4および図3
bに示すように、軸部26の周囲からフランジ部27の
底面に掛けて、それぞれ直角に折れ曲がりながら連続す
る数本の溝28が放射状に形成されている。なお溝28
は1本であってもよい。
【0026】このノズル部材25は図2aに示すように
ノズル部24の先端に嵌着すると、前記溝28がノズル
部24の内部から側方に向かう通路を構成する。それら
の通路の先端の開口が第2噴口15となる。すなわちこ
のものは1個の第1噴口14と、数個の第2噴口15と
を備えており、第1噴口14からは上方にまっすぐ上方
に噴射され、第2噴口15からはホヤ部材18の内面に
向かって放射状に広く噴射される。この場合、ノズル部
24は比較的短くしておき、第2噴口15から出た霧が
ホヤ部材18の上部の開口部22から外側に出ることな
く、ホヤ部材18の内面に向かうようにする。
【0027】図3および図4のノズル部材24は1個の
部材で多くの噴口14、15を構成しうるので、部品点
数を少なくすることができ、製造コストを抑えることが
できる。なお図4では第2噴口15が水平に向けられて
いるが、斜め上方に向かうようにしてもよい。
【0028】図5に示すエアゾール装置Bにおいては、
ステム5の上端に取りつけられるヘッドピース30がボ
ス部31とそのボス部31から半径方向外側に延びる円
板状のフランジ部32とを有している。そしてそのフラ
ンジ部32の上面の周囲に突設した係止突起33にホヤ
部材18の下端内縁が係合されている。さらにボス部3
1には上方を向いた第1噴口14と、側方を向いた第2
噴口15が形成されている。
【0029】このものはホヤ部材18の全体が押しボタ
ンを兼ねており、ホヤ部材18を下方に押すと、エアゾ
ールバルブが開いてそれぞれの噴口14、15から薬液
が霧状で噴出するが、それ以外は前述の装置Aと同じ作
用を奏する。なおこの装置Bに前記図3〜4の複数の噴
口を備えたノズル部材を採用することもできる。
【0030】図6aおよび図6bはノズル部の先端に第
2噴口を設ける他の実施例を示している。先端が閉じた
筒状のノズル部を合成樹脂などで一体成型する場合、先
端に軸方向の第1噴口14を設けることは比較的簡単で
あるが、横向きないし斜め上向きの第2噴口を設けるの
は穴明けなどの二次加工を要し、コストアップにつなが
る。図6のノズル部35は、ノズル部35の上端外周
に、内部空洞36に達する切り欠き溝37を設け、その
切り欠き溝37により開口した部分を第2噴口38とす
るものである。切り欠き溝37は図6bに示すように、
放射状に設ければよい。このノズル部35を射出成型で
製造する場合は金型を上下に分離することができるの
で、横ないし斜め上を向いた第2噴口も同時に成型する
ことができる。
【0031】前記いずれの実施例においても、第2噴口
15から出てくる薬液はいずれもホヤ部材18の内面に
向けられており、薬液は一部が内面から蒸散し、他の大
部分はホヤ部材18を透過した上でその表面から外部に
蒸散させられる。しかし図7に示すエアゾール装置Cの
ように、第2噴口15をホヤ部材18の表面側に直接噴
射するようにしてもよい。ただしその場合は、第2噴口
15から噴射された気流は、球面状に湾曲しているホヤ
部材18の表面に沿って流れにくいので、図7に示すよ
うに、第2噴口15から出てくる気流K3をホヤ部材1
8の表面に添わせるための気流制御板40を設けるのが
好ましい。
【0032】すなわちその装置Cでは、ホヤ部材18の
上端をヘッドピース41に取りつけ、ホヤ部材18の下
方の空洞42の内側に容器本体1を配置している。そし
て気流制御板40はヘッドピース41の上端から外側に
向かって、かつ下に向かって拡がるように設けられ、そ
れ自体は部分球殻状を呈している。したがって気流制御
板40とホヤ部材18の外側の表面との間に気流K3が
流れる隙間41が形成される。なおホヤ部材18、ヘッ
ドピース41、気流制御板40などは通常は別個の部品
とするが、一体に成型してもよく、場合により、ホヤ部
材18と容器本体1とを一体としてもよい。さらに容器
本体1の表面を液保持部材として利用することもでき、
その場合は多孔質の材料からなるホヤ部材は省略でき
る。
【0033】エアゾール装置Cは気流制御板40の上面
を下方に押し下げれば、ステムを押してエアゾールバル
ブを開くことができる。そして第2噴口15から気流制
御板40とホヤ部材18の表面との間に横向きに噴出さ
れた霧状の薬液は、気流K3に乗ってホヤ部材18の表
面に沿って下向きに流れ、ホヤ部材18の表面に広い範
囲にわたって付着する。なおホヤ部材18の下端には、
液滴のまま流れ落ちる薬液を受け止めるための返り部4
4を設けるのが好ましい。
【0034】図7の装置Cではホヤ部材18の表面に直
接気流が吹きつけられるので、ホヤ部材18自体に液透
過性は必要でない。しかし付着した液を吸収して徐放効
果を高めるため、多孔質の材料から構成するのが好まし
い。
【0035】図8に示すエアゾール装置Dは、1個の薬
液を拡げながら噴出させうる噴口45を有するノズル部
46と、その噴口45から円錐状に拡がって噴出された
気流K4を部分的に受け止め、残りを外部に放散する開
口部47を備えたホヤ部材48とを備えている。ホヤ部
材48の開口部47には、たとえばホヤ部材48の内側
に傾斜する気流制御部49を設けるのが好ましい。この
ものは1個の噴口45から噴出された気流K4のうち、
開口部47を通って外部に出た気流をそのまま外気中に
拡散させ、開口部47の縁または気流制御部49で遮ら
れた気流はホヤ部材48の内面で受け止め、あるいはホ
ヤ部材48の内部に沿わせて旋回させた上で内壁のいず
れかの部位に付着させる。
【0036】したがって図8の装置Dにおいては、噴口
45およびノズル部46は1個でよく、製造が簡単であ
る。このようなノズル部が1個の構成は、図1〜7など
の装置A、B、Cに対しても採用することができる。
【0037】前記実施例ではホヤ部材を単純な筒状の形
態にしているが、人形や花など、装飾的な外観を与える
ようにしてもよい。また容器本体はそれ自体を液保持部
材として利用する場合を除き、ガラス瓶などとしてもよ
い。さらにエアゾールバルブの構成も、ステムを傾倒さ
せたときにバルブが開く傾倒式のものを採用することも
できる。また容器内部に噴射剤を充填した通常のエアゾ
ール装置にするほか、ポンプによって加圧し、噴霧させ
るポンプ形式のエアゾール装置にすることもでき、同じ
作用効果を奏しうる。本明細書におけるエアゾール装置
とは、そのようなポンプで加圧するものをも含む概念で
ある。
【0038】さらに場合により、とくに第2噴口では、
噴霧させずに液体のまま噴出させることもできる。また
原液として、薬効成分を含まない単なる水を採用するこ
ともできる。このものはたとえば湿度調節に利用するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の徐放性を有するエアゾール装置
は、一時的に薬液を噴霧ないし噴射させることができ、
しかもその一時的な噴霧ないし噴射の後、相当な時間に
わたって薬液を蒸散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の装置の作用を示す斜視図である。
【図3】図3aおよび図3bはそれぞれ本発明にかかわ
るノズル部の斜め上および斜め下から見た斜視図であ
る。
【図4】図3のノズル部の縦断面図である。
【図5】本発明の装置の他の実施例を示す要部断面側面
図である。
【図6】図6aおよび図6bはそれぞれ本発明にかかわ
るノズル部の他の実施例を示す断面図および平面図であ
る。
【図7】本発明の装置のさらに他の実施例を示す要部断
面側面図である。
【図8】本発明の装置のさらに他の実施例を示す要部斜
視図である。
【符号の説明】
A エアゾール装置 1 容器本体 3 エアゾールバルブ 11 ヘッドピース 14 第1噴口 15 第2噴口 18 ホヤ部材 B エアゾール装置 30 ヘッドピース C エアゾール装置 37 気流制御板 38 第2噴口 39 ヘッドピース D エアゾール装置 45 噴口 48 ホヤ部材 49 気流制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−146267(JP,A) 実開 昭59−176669(JP,U) 実開 昭56−152643(JP,U) 実開 昭60−109627(JP,U) 実開 昭56−152644(JP,U) 実開 昭56−152645(JP,U) 実開 昭56−152646(JP,U) 実開 平4−130712(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 83/14 B05B 1/12 A61L 9/14 A45D 34/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原液を収容した容器本体と、その容器本
    体の口部に設けた吐出手段と、その吐出手段の出口に設
    けられ、互いに異なる方向に向けた第1および第2噴口
    を備えたヘッドピースと、第2噴口から出た流れの進路
    を遮るように設けられる液保持部材とからなる徐放性を
    有するエアゾール装置。
  2. 【請求項2】 前記液保持部材が、蒸気ないし液を透過
    させる多孔質の材料から形成されている請求項1記載の
    装置。
  3. 【請求項3】 前記液保持部材がヘッドピースを覆うド
    ーム状の形態を備えており、第1噴口が斜め上ないし上
    を向いており、第2噴口が横ないし斜め上を向いてお
    り、液保持部材における第1噴口からの流れの進路に相
    当する部位に開口部が形成されている請求項2記載の装
    置。
  4. 【請求項4】 第2噴口から出てくる流れを液保持部材
    の外側の表面に向けるための流れ制御手段を備えている
    請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 原液を収容した容器本体と、その容器本
    体の口部に設けた吐出手段と、その吐出手段の出口に設
    けられた、気流を拡げながら噴出させる噴口を備えたヘ
    ッドピースと、噴口から出た気流の一部を遮るように設
    けられる液保持部材とからなる徐放性を有するエアゾー
    ル装置。
  6. 【請求項6】 前記噴口から出てくる気流の一部を液保
    持部材の表面に向けるための流れ制御手段を備えている
    請求項5記載の装置。
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