JP4293797B2 - 揮散量を調節可能な芳香剤等の容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、芳香剤や消臭剤、防虫剤等の揮散組成物質を収容した容器に係わり、更に詳細には、芳香剤等を収容する容器の揮散開口部の面積を変えることにより、一つの容器内に収容された芳香剤等の揮散する量を調節可能にした芳香剤等の収容容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の社会環境や住環境の変化に伴って、少しでも人々が快適な気分で生活することができるように、住居や店舗、公共の建物、あるいは、事務所や仕事場等に於いて、各種の心地よい花の香り等を嗅がせて、心身を気分的にリラックスさせたり、不愉快な臭いを消し去ったり、色々な害虫を駆除したりするために、色々な芳香剤や消臭剤、防虫剤等の揮発性成分を前記した建物等の内部で発散させるようになってきている。
そして、芳香剤や消臭剤、防虫剤等の各成分を空気中に発散させるために、従来から一般に使用されているものには、粉末状または粒状に形成した成分を発散可能な袋に詰めたもの、各種の成分を揮散紙等に含浸させて揮散させるようにしたもの、液体をエアゾル容器に詰めて噴霧可能にしたもの、あるいは、揮発性の固形体を揮発可能な容器に収容したもの、容器に詰めた液体を毛細管現象により発散可能にしたもの等が知られている。
【0003】
しかし、上記したような袋詰めしたものや、揮散紙等に含浸させたものは、構造が簡単で、安価に製造することができて、箪笥や物置等に於いて防虫剤として使用するのには適しているが、広い建物内や室内に於いて不快な臭いを消したり、爽快な気分を感じさせるための消臭剤や芳香剤として使用するには、その形状や揮散量の関係であまり適していない。
また、エアゾル容器は、単なる殺虫剤としてのみならず、消臭剤や芳香剤等にも適していて、即効性を有してはいるが、薬剤を噴霧して長い時間の薬効を得ようとすれば、度々噴射ノズルを押圧する噴霧操作をしなくてはならないので、噴霧量は押圧操作により加減することができるが、薬効が長続きしないという問題がある。
【0004】
そこで、人々に心地よい匂いを嗅いで爽快な気分にしたり、室内等の不愉快な臭いを消したりできるようにした芳香剤や消臭剤の香りを、できるだけ長い間持続して発生できるような構造にしたものとして、実開昭55−54973号や実開昭63−166243号公報等に見るように、各種の芳香源や消臭源となる液状体を色々な形状をした容器に詰めて、毛細管現象の作用により空気中に発散させるような構造をしたものが、多用されるようになった。
【0005】
その一つの例としては図11に示すように、合成樹脂その他で成形された中空容器61に芳香剤や防虫剤となる内溶液62を収容して、その口頸部61aに吸い上げ部材63を垂設して容器内の芳香剤等の液体を吸い上げるように保持した保持部材64を嵌着すると共に、前記吸い上げ部材63の先端部63aを突出せしめた状態で固定する蓋体65を螺合して容器内の液体を吸い上げ可能となし、更に、前記蓋体65に頂壁から突出する吸い上げ部材の先端部63aに接して液体を吸収するスポンジ等の揮散部材67を装着した保持体66を嵌合して、前記中空容器61から吸い上げられる芳香剤等の液体を前記揮散部材67で吸収して、該揮散部材の表面で外気に接して揮散せしめるような構造にした芳香剤等の容器が一般的である。
【0006】
上記のような構造にした芳香剤容器には、必要に応じて揮散部材67を覆うように飾り蓋68が保持体66に対して被着されると共に、該飾り蓋68に設けられる揮散口68aの開口部の大きさにより揮散する量を調節することができて、また、中空容器61に収容された芳香剤等の内溶液62がなくなった場合には、すぐに内溶液を補充することが可能である。
しかし、上記のような構造をした芳香剤等の容器は、引っ繰り返って溢れないようにするために、棚等の水平な広い所に置かなくてはならないので、場所をとり、また、容器の遮蔽体を除いて揮散を開始した後では、薬液の揮散速度を調整することができないし、更に、容器の構造が複雑で、製造コストを低減するのが困難である。
【0007】
また、実公平3−19883号や特開平11−89923号公報等に見るように、芳香剤や消臭剤等を固形状にしたものを色々な形状をした容器に収容して発散可能としたものも知られている。
上記する発明等は、図12に示すように、合成樹脂により成形された皿状の受容体51の中央に立設した支持体52の回りに芳香剤や防虫剤となるゲル状の組成物53を充填、固定したものに、円錐形のコップ状をした蓋体54を支持軸55を介して前記支持体52に嵌着して軸線方向に沿ってスライド可能に設けられて、蓋体54と受容体51との間に前記ゲル状組成物53を空気中に露出させるための開口部56を形成できる構造にしたものである。
【0008】
上記のような構造にした固体状の芳香剤等を収容した容器は、蓋体54を上下方向に移動させて、ゲル状組成物53の側面の露出度合いを変化させることにより、発散量を決めることはできるが、しかし、一度容器を開封して芳香剤等を揮散させて使い始めた後では、途中で薬剤の蒸散を中断しようとしても、蒸散を停止させる機能を備えていないので、芳香剤等の揮散を一時的に中断させたり、蒸散量を変えることはできない。
従って、使用中のものについては、芳香剤等の揮散量を多くしたり、少なくしたりしようとしても、一度容器が開封されたものは、そのままの状態で芳香剤等の揮散をし続けなければならないので、時間が立つにつれて芳香剤の量が減少して揮散量が落ちたものは、芳香剤の補充ができず、揮散量を多くすることができないから、充分に効果が発揮できなくなり、また、前記芳香剤等の容器は、見かけも良くないことから、それらを置く場所には色々と苦心しなければならないことがあった。
【0009】
そこで、芳香剤を収容する容器として、場所を取らずに、外見上の見かけがよいものとしては、実開平6−11563号や特開平10−263068号公報等に見るように、壁掛け型あるいは額縁型をしたものが提案されている。
しかし、これらの芳香剤入り容器は、芳香剤の放散量を調節することができるが、その構造がやや複雑であるから製造コストの低減が難しく、また、芳香剤の補充ができなくて非経済的である。
従って、芳香剤や消臭剤、防虫剤等を収容した芳香剤等の容器に於いて、安価に製造することができて、芳香剤や消臭剤等の揮散する量を調節することはできて、更には、一度容器を開封して使用している途中で薬剤の揮散量が低下して効果が薄れたものについて、揮散量を高めることができるようにして、使用期間を延ばせるようにしたり、また、容器の外見上の見栄えも良くして、それを使用するのには場所を選ばずに、色々な所で使用可能にした芳香剤等の容器の出現が望まれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本願の発明は、各種の芳香剤や消臭剤、防虫剤等を揮散可能に収容して形成した芳香剤等の容器に於いて、容器の構造が簡単で安価に製造することができて、また、該容器は外見上の見栄えも良くて、場所を選ばずに色々な所で使用することができると共に、前記容器の壁面部分に設けた揮散孔からの揮散量を調節することができるように前記容器を構成して、使用途中で揮散量の調節を容易に行えるようにして、揮散量が低下して薬剤の効果が薄れたものについては、揮散量を高められるようにして、有効に使用できる期間を延ばせるようにした芳香剤等の容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決する手段】
蓋状の容器本体に形成する平坦な天板部と該天板部の端部に連接する側壁部とから芳香剤等を収容可能な収容凹部を形成すると共に、前記側壁部に底壁部を密着、固定可能な接合部を形成して、浅い箱型状をした芳香剤等を収容可能にした蓋状の容器本体を形成して、また、前記容器本体の接合部に密着、固定されて密閉可能にした平板状の底壁部材を形成する。
そして、上記のように形成された容器本体の天板部を複数に分割、切断して開閉可能な蓋状体を形成して、前記蓋状体に切断されたそれぞれの端面に係合部を設けて、蓋状体を所定の開放位置に係止可能に形成すると共に、前記開閉可能に形成した蓋状体に揮散孔を設けて内部の芳香剤等を揮散可能にした容器本体を形成して、前記容器本体の収容凹部に芳香剤等を収容すると共に、前記容器本体の密着、接合部に平板状の底壁部材を密着、固定して、蓋状体の開閉具合により内部に収容された芳香剤等の揮散量を調節できるようにした芳香剤等の容器を構成する。
【0012】
【発明の実施の態様】
本願発明の容器本体2を蓋状に形成する平坦な天板部2aと該天板部の端部に連接して側壁部2bを設けて芳香剤等を収容可能な収容凹部を形成すると共に、前記側壁部に設けたフランジ部2cその他に底壁部3を密着、固定する接合部2dを設けた箱型状に形成して、前記収容凹部に芳香剤等を収容可能にした蓋状の容器本体2を形成する一方で、前記接合部に密着、固定して密閉可能にした平板状の底壁部材3を形成する。
そして、前記容器本体2の天板部2aをL字状またはZ字状その他の形状をした複数に分割、切断した開閉可能な蓋状体2g,2hに形成して、前記蓋状体の切断されたそれぞれの端面に適当な係合部2fを設けて、蓋状体を適正な状態に係止可能に形成すると共に、前記開閉可能な蓋状体に複数の小さな揮散孔2eを設けて内部の芳香剤等を揮散可能にした容器本体を形成する。
【0013】
上記のように形成されて蓋状をした容器本体2の前記収容凹部に芳香剤等の揮散物を収容すると共に、前記容器本体の接合部2dに平板状の底壁部材3を嵌合、固定せしめて密閉して、内部に収容された芳香剤等の揮散量を蓋状体の開閉度により調節可能にした芳香剤等の容器1を構成する。
このように構成された香剤等の容器1を実際に使用するには、前記容器の表面を密閉包装している包装材を剥がして内部の芳香剤等を揮散可能にしてから、前記底壁部材3の裏側その他に設けられているフック5または支持体7を引き出して、壁面や家具等の適当な係止片6その他にフック等を引っ掛けて容器1を懸垂状に保持するか、壁面等の段部の平坦な面や家具その他の適当な平坦面に容器1を載置して、支持体7を三角形状にしたスタンド状に支持して、香剤等の容器は使用に供することができる。
【0014】
【実施例】
以下に、各種の芳香剤や消臭剤等を収容した本願発明の容器について、最適な一つの実施例に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本願発明の芳香剤や消臭剤または防虫剤等の揮散可能な物質を収容した容器1は、図1および図2に示すように、芳香剤等を収容する収容凹部を形成した容器本体2の前面(表部材)となる天板部2aに揮散孔2eを設けて、容器本体2の前記収容凹部内に芳香剤等を収容して密閉する底壁部材3を嵌合、固定して、内容物を揮散可能に形成したものである。
上記した芳香剤等を収容する容器1は、図2に示したように、開閉可能な蓋状の容器本体2を形成する平坦な天板部2aと、前記天板部の端部に連接する側壁部2bとから芳香剤等を収容する収容凹部を形成すると共に、前記側壁部にフランジ部2cを設けて底部を形成する底壁部材3を密着して固定する接合部2dを形成して、前記収容凹部に芳香剤等4を収容可能な浅い箱型状に形成した蓋状の容器本体2と、前記接合部2dに密着、固定されて収容凹部を密閉する平板状の底壁部材3とから形成されている。
【0015】
上記のように形成された容器本体2には、前記収容凹部に各種の芳香剤や消臭剤等4が収容されてから、前記接合部2dに平板状の底壁部材3を嵌合、固定して収容凹部が密閉されて、図1および図2に示すように、内容物を揮散可能にする芳香剤等の容器1に構成される。
そして、前記容器本体の天板部2aには、複数に分割、切断して開閉可能に形成された蓋状体2g,2hが形成されると共に、前記開閉可能な蓋状体には内部に収容された芳香剤等の成分を揮散可能にする小さな揮散孔2eが複数個設けられて、前記蓋状体2g,2hの開閉可能に切断されたそれぞれの切断端面の一部には、相互に係合可能にした凹凸状の係合部2fを設けて開閉調節が可能に形成されて、容器本体の内部に収容した芳香剤等を揮散可能にする芳香剤等の容器1に形成されている。
【0016】
上記のように形成された芳香剤等の容器1は、不使用時に揮散しないように合成樹脂その他からなるフィルム状の気体が不透過な密封材で包装されているので、使用するに際して、容器本体2の天板部2aが密封されている包装材を剥がして取り除いてやると、天板部2aに設けられた揮散孔2eが現れて、内部の芳香剤等が露出して揮散可能な状態になる。
そこで、前記容器1の底壁部材3の裏面その他に設けられているフック5等をを引き出して、図2に示したように、前記容器1を壁面その他に設けられた係止片6その他にフック5等を引っ掛けると、揮散が開始されて使用状態になる。
尚、上記芳香剤等の容器1は、蓋状をした容器本体2に芳香剤等4を入れた後で底壁部材3を容器本体2の側壁部に密着して密閉したが、逆に、底壁部材3に縁部を設けて凹状に形成したものに芳香剤等4を入れた後で、前記蓋状をした容器本体2を被せて密着させて密閉して芳香剤等の容器とすることも可能であり、その際に、容器本体2と底壁部材3とは、弾性変形応力による密着、接合でも、接着剤による密着、接合あるいはホッチキス針による密着、接合その他にる接合であってもよい。
【0017】
そして、上記のようにして芳香剤等の容器を使用している途中で、揮散量が減少したり、芳香量をもう少し増やしたいと感じた場合には、図3に示すように、容器本体2の天板部2aの下方部分にL字状をした向かい合わせに分割、切断されて、開閉可能に形成された蓋状体2g,2hを外側へ開いてやると、切断端面に沿って設けられた凹凸状の係合部2fが現れるので、必要な揮散量が得られる程度に開口した位置で凹凸状の係合部2fを互いに係合させることにより、芳香剤等の揮散量を調節することができる。
【0018】
尚、上記した第一の実施例に於いて、天板部2aの下方部分をL字状に分割、切断せしめて開閉可能な蓋状体2g,2h部分を形成して、その切断端面に沿って凹凸状の係合部2fを設けたが、本願の発明は、凹凸状の係合部を設けるのに上記したようなL字形状の切断に限定されるものではなくて、図6に示したように、天板部2aの下方部分をU字形状に切断した開閉可能な蓋状体2g,2hを形成して、前記U字形状の切断端面に沿った適当な位置に凹凸状その他の形状の係合部2fを設けることが可能である。
このように切断面をU字状に形成して開閉可能な蓋状体2g,2hを設けたものに於いて、容器内の芳香剤等の揮散量を調節するには、図7に示すように、前記蓋状体を前方へ押し開いて、切断面に向かい合わせに設けられた前記係合部2fを互いに係合せしめることにより揮散量を調節することが可能になる。
【0019】
上記した第一実施例に於ける本願発明の容器は、使用可能な状態に固定する手段として、容器本体2に密着、接合した底壁部材の裏面に設けたフック5を壁面に引っ掛ける形式を採用して、また、蓋部に設けた揮散孔2eは、略長方形をした細い開口を斜め状に形成したものであったが、本願発明は、このような形式や形状に限定されるものではなくて、図4に示すように、容器本体の底壁裏面につっかい棒状にした支持体7を設けて三角形状に支持するスタンド形式にしても良いし、また、底壁の裏面その他の部分に着脱自在な粘着材や係止孔あるいはピン止め等の手段を設けておいて、壁面その他に係止した状態で使用することも可能である。
また、容器本体の蓋部に設ける揮散孔2eは、長方形状をした細い揮散開口に代えて、種々の大小の円形状やその他の形状をした開口部を多数設けた形成にしてもよい。
【0020】
更に、容器本体の蓋部に設ける開閉可能な蓋状体2g,2hを、図3に示したように、蓋部の下部に開口部分と支持部分とをL字状に分けるように形成するのではなくて、図4に示すように、蓋部の中程を直線状に二分して概略Z字状に切断または分断して、上下の蓋状体2g,2gのそれぞれに揮散孔2eが設けられているように形成すると共に、中程の直線状の切断面に凹凸状の係合部2fを形成することも可能である。
そして、このように係合部2fを形成した芳香剤等を収容した容器1は、使用しているうちに揮散量が減少して、揮散量を増やしたくなったり、もっと多量の芳香量が欲しくなった場合には、図5に示すように、蓋状体2g,2gを外向きに開いて係合部2fの凹凸を係合せしめて、芳香剤等が空気に触れて揮散する開口面積を広げることにより、必要とする揮散量を得ることが可能となる。
【0021】
上記した実施例の容器本体の形状は、いずれも薄い箱型状をしたものであるから、芳香剤等を収容する収容凹部が浅くて、布や紙その他の吸着材からなる平板状の基材に各種の芳香剤その他の揮散または蒸散可能な物質を含浸させたもの、あるいは、板状または粒状をした固形状の芳香剤、ゲル状芳香剤等に適しているが、あまり長期間の使用には適していない。
そこで、芳香剤その他の揮散物質を長期間に亘って揮散状態を保ちたい場合には、図8または図10に示すように、容器本体を多量の芳香剤その他の揮散物質が収容可能な深い箱形状に形成して、その中に芳香剤その他を収容して、開口部にフィルムその他の密封材14を貼着して、前記した実施例と同様な揮散孔を設けた蓋体の天板部に開閉可能な蓋状体を形成した蓋体を、芳香剤等を収容した容器本体に嵌合、密着することにより、その目的を達成することができる。
【0022】
図8に示したものは、容器本体12の開口部が長方形の短辺側の一方の辺を他方の辺よりも僅かに短くした台形状をした箱形容器に形成して、該台形状の箱形容器の開口部にフランジ部12aを形成すると共に底壁部12bを傾斜状に形成して、芳香剤その他の揮散物質を収容可能な容器本体12に形成して、前記容器本体に芳香剤等を収容してから、容器本体の開口部を気体が不透過なフィルム等14で密封して、その上に揮散孔13eを設けた天板部13aに開閉可能な蓋状体13g,13hを形成した蓋体13を嵌着せしめて、芳香剤等の容器11に構成するようにしたものである。
そして、上記のようにして構成された容器11は、前記したフィルム等の密封材14を容器本体12から除去して、天板部13aに開閉可能な蓋状体13g,13hを形成した前記蓋体13を本体開口部に嵌着してから、台形開口部の底辺部を下にして、前記容器本体の側壁12cが下方になるように載置して、芳香剤等を揮散可能となした使用状態のものが、図9に示されている。
【0023】
図10に示したものは、開口部が略正方形をした深底の箱形をした容器の開口端部にフランジ部23aを形成した容器本体23に芳香剤等を収容して、前記開口端部を気体が不透過なフィルム等の密封材24で密封して、その上に揮散孔23eを設けた天板部23aに開閉可能な蓋状体23g,23hを形成した蓋体23を嵌着せしめて、芳香剤等の容器に構成するようにしたものである。
このように構成した容器は、前記フィルム等の密封材24を容器本体22から除去してから、天板部23aに開閉可能な蓋状体23g,23hを形成した前記蓋体23を容器本体22の開口部に嵌着して、芳香剤等を揮散可能となして使用するようにしたものである。
【0024】
【発明の効果】
以上、述べたように、本願の発明は、色々な箱形状をした容器本体に各種の芳香剤等を収容した容器の蓋部の天板部分に、芳香剤等を揮散させる多数の小さな揮散孔を開口して、前記天板部を複数に切断して開閉可能な蓋状に形成すると共に、切断面に凹凸状をした係合部を形成して、前記蓋状体を色々な角度に開いた状態にして係止可能としたので、容器本体内の芳香剤等の揮散量を調節することができる。
また、本願発明の容器は、薄い箱形状に形成することもできるので、場所をとらずに色々な所に置いて使用することが可能であり、構造が簡単であるから安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の芳香剤等の容器の使用状態を示す斜視図である。
【図2】本願発明の芳香剤等を収容した容器を斜視図で示した断面図である。
【図3】図1に示した容器の揮散量を高めた状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示した芳香剤等の容器の変形例を示す斜視図である。
【図5】図4に示す容器の揮散量を高めた状態を示す斜視図である。
【図6】図1に示した芳香剤等の容器の天板部の変形例を示す斜視図である。
【図7】図6に示す容器の揮散量を高めた状態を示す斜視図である。
【図8】本願発明の別な実施例の容器を示す分解図である。
【図9】図8に示す容器の使用状態を示す断面図である。
【図10】本願発明のもう一つの実施例の容器を示す分解図である。
【図11】従来の長時間揮散可能な容器を示す断面図である。
【図12】従来の揮散量を調節可能な容器を示す断面図である。
【符号の説明】
1. 容器
2. 容器体
2a. 天板部
2c. フランジ部
2e. 揮散孔
2f. 係合部
2g. 蓋状体
2h. 蓋状体
3. 底壁部材
4. 芳香剤
5. フック
6. 係止片
Claims (7)
- 蓋状に形成する平坦な天板部と該天板部の端部に連接した側壁部とで芳香剤等を収容可能な収容凹部を形成すると共に、前記側壁部に底壁部材を密着、固定可能に形成して、内部に芳香剤等を収容可能な浅い箱形状をした蓋状の容器本体を形成して、前記天板部を分割、切断して開閉可能な蓋状体を形成すると共に、分割、切断した端面に向かい合わせにした係合部を設けて前記蓋状体を適正な位置で互いに係止可能に形成して、前記開閉可能な蓋状体には芳香剤等を揮散可能にした揮散孔を設けて、前記収容凹部に芳香剤等を収容すると共に、前記側壁部に底壁部材を密着、固定せしめて容器本体の開口部を密閉して、芳香剤等の揮散量の調節を可能にしたことを特徴とする揮散量を調節可能な芳香剤等の容器。
- 蓋状に形成する平坦な天板部と該天板部の端部に連接した側壁部とで芳香剤等を収容可能な収容凹部を形成すると共に、前記側壁部に底壁部材を密着、固定可能に形成して、内部に芳香剤等を収容可能な浅い箱形状をした蓋状の容器本体を形成して、前記天板部を複数に分割、切断して開閉可能な蓋状体を形成すると共に、前記蓋状体の切断端面に向かい合わせにした係合部を設けて適正な位置で互いに蓋状体を係止可能に形成すると共に、前記開閉可能な蓋状体には多数の揮散孔を設けて、芳香剤等を揮散可能にした蓋状の容器本体を形成して、前記収容凹部に芳香剤等を収容した前記容器本体の側壁部に連接して設けた接合部に平板状の底壁部材を嵌合、固定せしめて容器本体の開口部を密閉して、芳香剤等の揮散量の調節を可能にしたことを特徴とする揮散量を調節可能な芳香剤等の容器。
- 前記係合部は、前記天板部を分割、切断した蓋状体の切断端面に互いに向き合うように係合可能な凹凸状を形成してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する揮散量を調節可能な芳香剤等の容器。
- 前記開閉可能な蓋状体は、揮散孔を有する二つの開閉蓋部が天板部面に対して垂直方向に開閉可能に形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する揮散量を調節可能な芳香剤等の容器。
- 前記開閉可能な蓋状体は、揮散孔を有する二つの蓋部からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する揮散量を調節可能な芳香剤等の容器。
- 底壁部材は、容器を壁面等に固定する固定手段が設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する揮散量を調節可能な芳香剤等の容器。
- 底壁部材は、容器を立設した状態に保持する支持体が設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する揮散量を調節可能な芳香剤等の容器。
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