JP2010099600A - エアゾール容器用噴射ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】噴射ノズルからのエアゾール内容物の噴射音を小さく抑える事を可能として、使用者に快適な使用感を与え、また幼児やペット等にも恐怖感や不安感を与えない使用を可能とする。また、粉流体等を含有したエアゾール内容物であっても、目詰まり等を生じる事が無く、エアゾール内容物の良好な噴射が可能なエアゾール製品を得る。
【解決手段】エアゾール容器4のステム5と連通する噴出路6を押釦本体1に形成し、この押釦本体1に連続気泡性の多孔質体により形成した噴射筒11の基端部を接続し、この噴射筒11に貫通形成した流通路13に前記噴出路6を接続する。噴射筒11の先端側の外周を装着体15で被覆し、この装着体15に、流通路13と直接連通しないとともに噴射筒11の連続気泡性の壁体12と接触する噴射孔18を貫通形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エアゾール容器に充填された頭髪用品、化粧品、消臭剤、制汗剤、傷薬、その他の人体用品または殺虫剤、コーティング剤、クリーナー、その他の家庭用品、または工業用品、自動車用品、その他のエアゾール内容物の噴射を行うための、エアゾール容器用噴射ノズルに係るものである。
従来、エアゾール容器に押釦本体を装着し、この押釦本体に設けた噴射ノズルからエアゾール容器内のエアゾール内容物を外部に噴射する技術が一般に知られている。このように噴射ノズルを介してエアゾール内容物を外部に噴射する場合には、エアゾール内容物がバルブ機構及びノズルを通過する際の空気の振動が、大きな噴射音となって外部に漏れるものとなっていた。このように噴射音が大きくなると、通常知られたくないトイレに於ける消臭剤の使用音を外部に知らせるものとなったり、噴射音がペット、乳幼児に恐怖感を与えたりする等の不都合を生じるものとなる。また、人体用のエアゾール製品に於いて、単位時間当たりの噴射量が過大となった場合には、使用者が強い冷感や衝撃を感じる等して、使用感が低下するおそれがあった。
そこで、従来、上述の如き課題を解決する目的で提案されたものとして、特許文献1の図4、図5に示す如く、多孔質体にて形成した円柱状の噴射筒を押釦本体のノズル部分に挿入配置して形成したエアゾール容器用噴射ノズルが知られている。この従来技術に於いては、噴射時にエアゾール内容物を、上記噴射筒に形成した連続気泡性の壁体内を通過させることにより、エアゾール内容物の単位時間当たりの噴射量を抑制して、エアゾール内容物の目的部への当たりをソフトにすることを目的としている。また、エアゾール内容物がバルブ機構及びノズルを通過する際の空気の振動を上記壁体が吸収することにより、ノズルから外部に漏れる噴射音を抑制して、消音効果を得ることを目的としている。
しかしながら、上記特許文献1に於いては、エアゾール内容物が連続気泡性の壁体の一端から他端まで長い距離を通過して外部に噴射されるものであるため、エアゾール内容物が粒子径の大きい粉粒体等を含有する場合に、エアゾール内容物が壁体内に於いて目詰まりを起こし、良好な噴射が行えなくなるおそれがあった。
そこで、この目詰まりを防止する目的で、特許文献2に示す如きエアゾール容器用噴射ノズルが知られている。この従来技術に於いては、エアゾール容器のステムと連通する噴出路を押釦本体に形成し、この押釦本体に連続気泡性の多孔質体で壁体を形成した噴射筒の基端部を接続している。また、この噴射筒には流通路を貫通形成し、この流通路に上記押釦本体の噴出路を接続している。そして、噴射時には、噴出路から流通路の基端側に導入したエアゾール内容物を、流通路を介して外部に噴射可能としている。このようにエアゾール内容物を流通路を介して外部に噴射することにより、噴射筒内に於けるエアゾール内容物の流動を円滑なものとして、壁体内に於ける目詰まりを抑制することが可能となる。
また、特許文献2に於いては、流通路を連続気泡性の壁体の軸心に形成し、エアゾール内容物がバルブ機構及び流通路を通過する際の空気の振動を上記壁体に吸収させ、流通路の先端から外部に漏れる噴射音を小さくして、消音効果を得ることを目的としている。
特開平10−329879号公報 特開2005−74341号公報
特許文献1に於いては、上述の如く連続気泡性の壁体を介してエアゾール内容物を噴射するよう形成しており、この壁体が、噴射量を抑制するとともに、エアゾール内容物がバルブ機構及びノズルを通過する際の空気の振動を吸収し、ノズルから外部に漏れる噴射音を抑制することを目的としている。しかしながら、上記特許文献1に於いては、エアゾール内容物の壁体内に於ける流通距離を長くするから目詰まりを生じやすくするとともに、多孔質体により形成した噴射筒の先端面を被覆することなく露出させているため、この露出部分から一定量の噴射音が外部に漏れてしまうものとなる。そのため、噴射音の抑制効果が不十分なものとなる。
また、特許文献2に於いても同様に、噴射筒の先端部外周が露出しており、この露出部分から一定量の噴射音が漏れてしまうものとなる。また、特許文献2に於いては、噴射筒に貫通形成した流通路の先端が被覆されることなく外気と直接連通しており、エアゾール内容物がバルブ機構及び流通路を通過する際の空気の振動が外気に漏れやすいものとなっているため、この点に於いても噴射音の抑制効果が不十分なものとなる。また、噴射筒に流通路が形成されているため、目詰まり防止効果は高くなるが、エアゾール内容物が目的部に強く噴射されるものとなり、使用者に冷感や衝撃を与える可能性がある。
そこで、本発明は上記の如き課題を解決しようとするものであって、噴射音を抑制して充分な消音効果を得ることを可能とするとともに、エアゾール内容物の目的部への当たりがソフトで、ノズルの目詰まりを起こすことも抑制可能なエアゾール容器用噴射バルブを得ようとするものである。
本願発明は上述の課題を解決するため、エアゾール容器のステムと連通する噴出路を押釦本体に形成し、この押釦本体に連続気泡性の多孔質体により形成した噴射筒の基端部を接続している。また、この噴射筒に貫通形成した流通路に前記噴出路を接続するとともに、噴射筒の先端側の外周を通気性のない材質で形成した装着体で被覆し、この装着体に、流通路と直接連通しないとともに噴射筒の連続気泡性の壁体と接触する噴射孔を貫通形成している。なお、「直接連通することなく」とは、噴射孔が流通路と直接連通していないことをいうが、工作精度上の誤差によりわずかに連通することを含む概念である。そして、エアゾール内容物の噴射時に於いては、流通路に導入したエアゾール内容物を、噴射筒の連続気泡性の壁体を介して噴射孔から外部に噴出可能としている。
また、連続気泡性の多孔質体は、焼結した樹脂、金属、又は無機物により形成したものであっても良い。
また、噴射孔は、装着体に複数個形成したものであっても良い。
本願発明は上述の如く構成したものであって、連続気泡性の多孔質体により形成した噴射筒に流通路を貫通形成し、この流通路に押釦本体の噴出路を接続して、エアゾール容器のバルブ機構から噴射されたエアゾール内容物を、噴出路を介して流通路に導入可能としている。そのため、エアゾール内容物がバルブ機構及び流通路を通過する際の空気の振動が、この流通路の外周の連続気泡性の壁体により吸収されるものとなり、ノズルから外部に漏れる噴射音を抑制することが可能となる。
また、連続気泡性の多孔質体により形成した噴射筒の先端側の外周を通気性のない材質で形成した装着体で被覆しているため、エアゾール内容物がバルブ機構及び噴射筒内を通過する際の空気の振動が噴射音となって外部に漏れるのを抑制するとともにエアゾール内容物が噴射筒の外周に飛散するのを防止することが可能となる。また、上記装着体に形成した噴射孔を、流通路と直接連通しないとともに噴射筒の連続気泡性の壁体と接触するものとしているため、流通路内を通過したエアゾール内容物が、必然的に壁体を介して外部に噴射されるものとなる。そのため、エアゾール内容物が流通路から直接外部に噴射されることがないものとなり、この点に於いても噴射音を抑制することが可能となる。
本願発明に於いてはこのように、噴射音を相乗的に抑制可能としているため、従来技術のエアゾール容器用噴射バルブと比較して、外部に漏れる噴射音を遥かに小さくすることが可能となる。そのため、例えば制汗剤や消臭剤等を使用する場合等に於いて、外部に噴射音を聞かれたくないような場合にも、噴射音の外部への漏れを心配することなく、快適な使用が可能となる。また、ペットや乳幼児等に対してエアゾール製品を使用する場合にも、噴射音による恐怖感を与えるおそれがないものとなる。
また、上述の如くエアゾール内容物を噴射筒に形成した連続気泡性の壁体を介して外部に噴射することにより、エアゾール内容物の単位時間当たりの噴射量を抑制することが可能となるため、エアゾール内容物の目的部への当たりをソフトにすることが可能となる。そのため、使用者が過度の冷感や衝撃等を感じるおそれもないものとなる。
また、前述の如く噴射筒に流通路を貫通形成しており、この流通路の先端又はその近辺から噴射孔までの短い間隔でエアゾール内容物が壁体内を流通するから、噴射筒内に於けるエアゾール内容物の流動を円滑なものとして、壁体内に於ける目詰まりを抑制しながら、上記の目的部への当たりのソフト化、冷感防止等が可能となる。
また、噴射孔を装着体に複数個形成した場合には、エアゾール内容物が各噴射孔に分散されて噴射されるものとなる。そのため、噴射孔を装着体に一つしか設けない場合と比較して、各噴射孔から噴射されるエアゾール内容物の噴射量をノズル毎に抑制することが可能となり、これに伴い、更に高い消音効果を得ることが可能となる。また、上述の如く各噴射孔からの噴射量を抑制できるため、エアゾール内容物の目的部への当たりを更にソフトにすることが可能となり、使用感を一層向上させることが可能となる。
本発明の実施例1を図1、2に於いて説明すれば、(1)は押釦本体で、硬質プラスチック等で形成され、図1に示す如く、使用者の手指を載置して押圧するための波形の押圧部(2)を上面に設けるとともに、下端内面に設けたステム接続部(3)に、エアゾール容器(4)の上端から突出するバルブ機構(図示せず)のステム(5)を接続している。そして、押釦本体(1)の押圧部(2)を押圧して、ステム接続部(3)を介してステム(5)をエアゾール容器(4)方向に押し下げる事によりバルブ機構(図示せず)を開放し、エアゾール容器(4)内のエアゾール内容物を押釦本体(1)内に導入可能としている。
また、押釦本体(1)は、前記ステム接続部(3)に連続してステム(5)の軸方向に、エアゾール内容物の噴出路(6)を設け、この噴出路(6)の上部一側を、押釦本体(1)の側面に開口した開口部(7)と、小径な連通口(8)を介して接続している。また、図1に示す如く、上記開口部(7)の連通口(8)側には挿入部(10)を設け、この挿入部(10)に、連続気泡性の多孔質体により形成した噴射筒(11)の基端部を挿入係合している。この噴射筒(11)を形成する連続気泡性の多孔質体は、例えば、HDPE(高密度ポリエチレン)、その他の樹脂、真鍮等の金属、セラミックス等の無機物を焼結して形成することが可能である。
また、上記噴射筒(11)は、図1に示す如く、連続気泡性の壁体(12)の軸心部分に流通路(13)を貫通形成しており、この流通路(13)の基端(14)を、前記押釦本体(1)の連通口(8)と接続している。そして、エアゾール内容物の噴射時に於いては、エアゾール容器(4)のステム(5)から押釦本体(1)の噴出路(6)に導入したエアゾール内容物を、連通口(8)を介して上記噴射筒(11)の流通路(13)に導入し、上記流通路(13)内を流通させるものとしている。
このように、エアゾール容器(4)からのエアゾール内容物を、流通路(13)内を流通させることにより、エアゾール内容物がエアゾール容器(4)のステム(5)及び流通路(13)を通過する際の空気の振動が、上記流通路(13)の外周の連続気泡性の壁体(12)により吸収されるものとなる。そのため、上記の空気の振動が噴射音として外部に漏れるのを抑制することが可能となり、消音効果を得ることが可能となる。
また、上記噴射筒(11)は、図1に示す如く、通気性のない材質で形成した装着体(15)で、先端側の外周を被覆している。これにより、上述の如く基端(14)を押釦本体(1)の連通口(8)と接続した流通路(13)の先端(16)が、上記装着体(15)の内面に突き当たって密閉されるとともに、噴射筒(11)の先端側の外周が被覆されるものとなる。このように、流通路(13)の先端(16)側の外周を装着体(15)で密閉することにより、流通路(13)の先端(16)が直接外部と接触することがないものとなる。そのため、エアゾール内容物がバルブ機構(図示せず)及び流通路(13)内を通過する際の空気の振動が噴射音となって直接外部に噴射されるのを抑制して、消音効果を得ることが可能となる。また、装着体(15)の被覆により、連続気泡体で形成した噴射筒(11)の外周にエアゾール内容物が飛び散るのを防止することができる。
上記装着体(15)には、図1、図2に示す如く、側壁(17)の上下左右に各1個ずつ、計4個の噴射孔(18)を直径0.4mmの寸法で貫通形成している。この側壁(17)に設けた噴射孔(18)は、側壁(17)の内面中央に突き当たる流通路(13)の他端(16)とは直接連通せず、噴射筒(11)の連続気泡性の壁体(12)と接触するように配置している。そのため、噴射時に於いて、前述の如く噴射筒(11)の流通路(13)に導入されたエアゾール内容物は、必然的に壁体(12)を介して噴射孔(18)から外部に噴射されるものとなる。そのため、エアゾール内容物がバルブ機構(図示せず)及び流通路(13)を通過する際の空気の振動が、壁体(12)と装着体(15)により吸収され、外部に直接噴射されることがないものとなり、噴射音を抑制することが可能となり、消音効果を得ることができる。
また、上記噴射孔(18)は単一であっても上述の如き作用により消音効果は高いものであるが、本実施例の如く、複数個の噴射孔(18)を形成することにより、エアゾール内容物が複数の噴射孔(18)に分散されて噴射されるものとなる。そのため、噴射孔(18)を装着体(15)に一つしか設けない場合と比較して、噴射孔(18)一つ当たりのエアゾール内容物の噴射量を減らすことが可能となり、これに伴い、更に高い消音効果を得ることが可能となる。また、上述の如く噴射孔(18)一つ当たりからの噴射量を抑制できるため、エアゾール内容物の目的部への当たりを更にソフトにすることが可能となり、使用感を一層向上させることが可能となる。
本実施例に於いてはこのように、噴射音を相乗的に抑制可能としているため、従来技術のエアゾール容器用噴射バルブと比較して、外部に漏れる噴射音を遥かに小さくすることが可能となり、一層高い消音効果を得ることが可能となる。そのため、例えば制汗剤や消臭剤等を使用する場合等に於いて、外部に噴射音を聞かれたくないような場合にも、噴射音の外部への漏れを心配することなく、快適な使用が可能となる。また、ペットや乳幼児等に対してエアゾール製品を使用する場合にも、噴射音による恐怖感を与えるおそれがないものとなる。
また、前述の如く噴射筒(11)に流通路(13)を貫通形成しており、この流通路(13)の先端又はその近辺から噴射孔(18)までの短い間隔でエアゾール内容物が壁体(12)内を流通するから、噴射筒(11)内に於けるエアゾール内容物の流動を円滑なものとして、壁体(12)内に於ける目詰まりを抑制しながら、上記の目的部への当たりのソフト化、冷感防止等が可能となる。
また、上述の如くエアゾール内容物を噴射筒(11)に形成した連続気泡性の壁体(12)を介して外部に噴射することにより、エアゾール内容物の単位時間当たりの噴射量を抑制することが可能となるため、エアゾール内容物の目的部への当たりをソフトにすることが可能となる。そのため、使用者が過度の冷感や衝撃等を感じるおそれもないものとなる。
そして、上述の如く形成した押釦本体(1)に於いて、消音効果を実証する実験を行った。実験に使用した押釦本体(1)の噴射形状、測定結果等は、下記の表1に示す通りである。
Figure 2010099600
まず、実施例1は、噴射筒(11)と装着体(15)を押釦本体(1)に接続して形成した本願発明のエアゾール内容物噴射用ノズルである。本実施例1に於いては、噴射筒(11)を連続気泡性の多孔質ウレタン(気孔率21%)により形成しており、この噴射筒(11)に形成する流通路(13)を直径1.0mm、長さ10.0mmとしている。また、装着体(15)は、POMにより形成しており、図2に示す如く噴射孔(18)を4個貫通形成しており、この噴射孔(18)の直径を0.4mmとしている。
また、比較例1〜3のエアゾール内容物噴射用ノズルは、実施例1とは異なり、押釦本体に連続気泡性の噴射筒を装着固定していない。そして、エアゾール容器のステムから噴出されたエアゾール内容物を、連続気泡性の多孔質体を介さずに外部に噴射するものである。
まず、図3に示す比較例1のエアゾール内容物噴射用ノズルは、いわゆるストレートタイプであって、エアゾール容器(21)のステム(22)から押釦本体(23)の噴出路(24)に導入したエアゾール内容物を、直線状の連通路(25)を介して装着体(26)の噴射孔(27)から外部に噴射可能としている。なお、上記噴射孔(27)は、直径0.4mmの大きさで、装着体(26)の中央部に1個のみ設けている。
また、図4に示す比較例2のエアゾール内容物噴射用ノズルは、いわゆるメカニカルブレイクアップタイプであって、エアゾール容器(21)のステム(22)から押釦本体(23)の噴出路(24)に導入したエアゾール内容物を、メカニカルブレイクアップ機構(28)を介して装着体(26)の噴射孔(27)から外部に噴出可能としている。なお、上記噴射孔(27)は、比較例1の場合と同様に、直径0.4mmの大きさで、装着体(26)の中央部に1個のみ設けている。
また、図5に示す比較例3のエアゾール内容物噴射用ノズルは、エアゾール容器(21)のステム(22)から押釦本体(23)の噴出路(24)に導入したエアゾール内容物を、直線状の連通路(25)及びこの連通路(25)の先端に設けた導入部(30)を介して、装着体(26)の噴射孔(27)から外部に噴射可能としている。なお、噴射孔(27)は、直径が0.4mmであり、本実施例1と同様に、装着体(26)の上下左右に1個ずつ、計4個貫通形成している。
なお、実施例1及び比較例1〜3に於いて、押釦本体を装着するエアゾール容器は、すべて同一形状のものであり、エアゾール内容物を押釦本体に導入するためのステム孔(直径1.2mm)をステムに3個貫通形成するとともに、エアゾール内容物と噴射剤を導入するためのハウジング孔(直径2.2mm)を、ハウジングに1個貫通形成している。また、実施例1及び比較例1〜3に用いるエアゾール内容物はすべて同一の組成であり、原液であるアルコールと、噴射剤であるLPG(20℃で0.25MPa)を、5wt%:95wt%の割合で充填している。
また、この実験に於ける噴射圧の測定方法を以下に説明する。測定器は、普通騒音計 SOUND LEVEL METER LA−215(株式会社小野測器製)を用いた。まず、実施例1および比較例1〜3に於ける押釦本体をエアゾール容器に取り付けた状態で、エアゾール容器との離間距離10cmの位置に上記計測器のマイクロホン(計測部)を配置した。そして、このマイクロホンに向かってエアゾール内容物を5秒間噴射させ、その際に測定された音圧レベルの最大値を、噴射音として評価した。その実験結果は表1の最下段に示す通りである。なお、実験室内は、バックグラウンドノイズ(非噴射時に於いて測定される室内のノイズ)が50dBであった。
表1の実験結果から分かる通り、本発明の実施例1のエアゾール内容物噴射用バルブは、噴射音が52dBであり、比較例1は噴射音が78dB、比較例2は75dB、比較例3は67dBである。このように、実施例1は、比較例1〜3と比較して、遥かに噴射音が小さくなっている。そのため、消音効果に優れたものであり、例えば制汗剤や消臭剤等を使用する場合等に於いて、外部に噴射音を聞かれたくないような場合にも、噴射音の外部への漏れを心配することなく、快適な使用が可能となる。また、ペットや乳幼児等に対してエアゾール製品を使用する場合にも、噴射音による恐怖感を与えるおそれがないものとなる。
本発明のエアゾール内容物噴射用バルブの断面図。 本発明のエアゾール内容物噴射用バルブの正面図。 比較例1のエアゾール内容物噴射用バルブの断面図。 比較例2のエアゾール内容物噴射用バルブの断面図。 比較例3のエアゾール内容物噴射用バルブの断面図。
符号の説明
1 押釦本体
4 エアゾール容器
5 ステム
6 噴出路
11 噴射筒
12 壁体
13 流通路
15 装着体
18 噴射孔

Claims (3)

  1. エアゾール容器のステムと連通する噴出路を押釦本体に形成し、この押釦本体に連続気泡性の多孔質体により形成した噴射筒の基端部を接続し、この噴射筒に貫通形成した流通路に前記噴出路を接続するとともに、噴射筒の先端側の外周を通気性のない材質で形成した装着体で被覆し、この装着体に、流通路と直接連通しないとともに噴射筒の連続気泡性の壁体と接触する噴射孔を貫通形成することにより、流通路に導入したエアゾール内容物を、噴射筒の連続気泡性の壁体を介して噴射孔から外部に噴出可能としたことを特徴とするエアゾール容器用噴射ノズル。
  2. 連続気泡性の多孔質体は、焼結した樹脂、金属、又は無機物により形成したことを特徴とする請求項1に記載のエアゾール容器用噴射ノズル。
  3. 噴射孔は、装着体に複数個形成したことを特徴とする請求項1のエアゾール容器用噴射ノズル。
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