JP6200355B2 - エアゾール製品 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール製品に関する。
従来から、人体や衣類等を対象として、日焼け止め化粧料、デオドラント剤、フレグランス剤、清涼剤、頭髪用化粧料、保湿化粧料等を塗布する剤型としてエアゾール製品が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなエアゾール製品においては、容器本体に収容された内容物を対象に向けて噴射し、内容物を対象に付着させることにより、内容物の成分による効能が得られる。
特開平8−99868号公報
このようなエアゾール製品においては、噴射による効能を向上させる方法の一つとして、塗布対象に対し、噴射した内容物の付着率を向上させることが普遍的な課題として存在している。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、噴射する内容物の付着率を向上させるエアゾール製品を提供するものである。
本発明は、日焼け止め化粧料、頭髪用化粧料、保湿化粧料、人体用デオドラント剤、衣類用デオドラント剤、履物用デオドラント剤、人体用フレグランス剤、衣類用フレグランス剤、履物用フレグランス剤、人体用清涼剤、衣類用清涼剤、及び履物用清涼剤からなる群より選ばれた少なくとも1つであるエアゾール製品であって、内容物を収容する容器本体と、前記容器本体の頭頂部に設けられ且つ前記容器本体に充填された前記内容物が流入孔から流入するハウジングと、前記ハウジング上部から突出して設けられ且つ付勢手段により上方向に付勢されたステムとを有するバルブと、前記ステムの上部に配置されたアクチュエーターとを備え、前記アクチュエーターを押圧することにより前記内容物を噴出させるエアゾール製品であって、前記ハウジングが、液体取込開口を有し、該液体取込開口の総開口面積が0.75〜4.0mm2 であり、前記アクチュエーターが、前記内容物を噴出させるための6以上の噴口を有し、前記ステムが、該ステムの内部流路に前記内容物を導入するためのステムオリフィス孔を有し、前記6以上の噴口の総開口面積と前記ステムオリフィス孔の総開口面積との比(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)が3〜45であることを特徴とする。
好ましくは、上記噴口の開口面積が、それぞれ、0.05〜1.0mm2である。
本発明によれば、アクチュエーターが内容物を噴出させるための6以上の噴口を有し、ステムがステムに備えられた内部流路に内容物を導入するためのステムオリフィス孔を有し、前記6以上の噴口の総開口面積と前記ステムオリフィス孔の総開口面積との比(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)を1〜80としている。これにより、噴射する内容物の液滴が十分な大きさとなる。したがって、塗布対象である人体、衣類や履物に対する液滴の付着率が向上して、噴射した内容物による効能が向上する。このため、日焼け止め化粧料;頭髪用化粧料;保湿化粧料;人体用、衣類用又は履物用デオドラント剤;人体用、衣類用又は履物用フレグランス剤;人体用、衣類用又は履物用清涼剤であるエアゾール製品として特に有用である。
本発明に係るエアゾール製品の構造を説明するための断面図である。 本発明に係るエアゾール製品のバルブ周辺の断面図である。 本発明に係るエアゾール製品のアクチュエーターの(a)正面図、(b)A−A断面図である。 本発明に係るエアゾール製品のノズルの(a)正面図、(b)B−B断面図である。 本発明に係るエアゾール製品の、第2実施形態のノズルのB−B断面図である。 本発明に係るエアゾール製品の、第3実施形態のノズルの(a)正面図、(b)C−C断面図、(c)斜視図である。 本発明に係るエアゾール製品の、第4実施形態のノズルの(a)正面図、(b)D−D断面図、(c)斜視図である。 本発明に係るエアゾール製品のアクチュエーターの斜視図であって、(a)噴口が6穴の場合、(b)噴口が12穴の場合、(c)噴口が28穴の場合の斜視図である。 奥行方向に段差を有している噴口の開口面積を説明するための図であり、(a)その噴口の正面図、(b)その噴口のE−E断面図である。
以下、本発明に係るエアゾール製品について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るエアゾール製品の構成を説明するための断面図であり、図2は、本発明に係るエアゾール製品のバルブ周辺の断面図である。
本発明に係るエアゾール製品(100)は、容器本体(A)と、噴出装置(B)と、容器本体(A)の中に収容された内容物とを必須の構成成分として構成される。
[内容物]
容器本体(A)の中には、内容物が収容されている。上記内容物は、原液と噴射剤とから構成される。上記原液と上記噴射剤とは、原液中に噴射剤の一部が溶け込み完全に相溶して均一になった状態で存在していてもよいし、噴射剤が原液に溶け込まず両者が不均一な状態で存在していてもよい。
図1は、内容物が容器内に収容されている一例を示す。一般的には、上記内容物は、容器本体(A)の中において、液相(C)と気相(D)に分離して存在している。気相(D)は噴射剤の気体成分から構成されている。また、液相(C)は、原液のみから構成されているか、又は、噴射剤の液体成分と原液とから構成されている。なお、液相(C)は、原液中の固体成分(粉体など)を含んでもよい。
上記噴射剤としては、特に限定されないが、空気、窒素、炭酸ガス、亜酸化窒素等のガス(特に、圧縮ガスが好ましい);液化石油ガス(LPG:Liquefied Petroleum Gas)、ジメチルエーテル(DME:Dimethyl ether)、イソペンタン、フロロカーボン等の液化ガスなどが挙げられる。上記噴射剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。また、例えば、液化ガスのみ、圧縮ガスのみを用いてもよいし、液化ガスと圧縮ガスを併用してもよい。
上記液化ガスとしては、中でも、噴射力、環境保全や生産性の観点から、LPG、DMEが好ましく、特にLPGはプロパンやブタンの比率により冷却能、噴射能を制御できるためより好ましい。上記LPGとしては、特に限定されないが、プロパンを0.1〜50質量%(より好ましくは1〜20質量%)、及びブタンを50〜99.9質量%(より好ましくは80〜99質量%)含むLPGが好ましい。
噴射剤として用いられる液化ガスの20℃における蒸気圧は、塗布対象への内容物の付着率をより向上する観点から、0.45MPa以下(例えば、0.1〜0.45MPa)が好ましく、より好ましくは0.15〜0.25MPaである。上記蒸気圧が0.45MPa以下であることにより、容器から噴射された液化ガスが肌に接触する前に気化しにくく、液化ガスが肌に接触した後に気化することにより、塗布対象への内容物の付着率が向上し、エアゾール製品による効果(即ち、日焼け止め効果、保湿効果、頭髪に艶を付与する効果、香りを付する効果、消臭効果等)がより向上するため好ましい。
噴射剤として、圧縮ガス、または、圧縮ガスと液化ガスの混合ガスを用いる場合においては、製品として最後まで使用できるという観点より、製品初期内圧を、35℃において0.6〜0.8MPaに調整することが好ましく、0.6〜0.7MPaに調整することがより好ましい。上記製品初期内圧が35℃で0.6MPa以上であることより、良好な噴射状態を維持しやすいため、好ましい。
上記内容物中の原液の含有量は、特に限定されないが、内容物100質量%に対して、5〜99.5質量%が好ましい。また、上記内容物中の噴射剤の含有量は、内容物100質量%に対して、0.5〜95質量%が好ましい。なお、上記内容物は、原液と噴射剤のみから構成される。即ち、内容物中の原液の含有量と噴射剤の含有量の合計量は100質量%である。
中でも、噴射剤として液化ガスのみを用いる場合は、上記内容物中の原液及び噴射剤の含有量は、以下のようにすることが好ましい。上記内容物中の原液の含有量は、5〜60質量%が好ましく、より好ましくは5〜40質量%、さらに好ましくは5〜20質量%である。また、上記内容物中の噴射剤の含有量は、内容物100質量%に対して、40〜95質量%が好ましく、より好ましくは60〜95質量%、さらに好ましくは80〜95質量%である。原液を60質量%以下(即ち、噴射剤を40質量%以上)とすることにより、エアゾール製品の内圧が高くなり使用性がより一層良好となる。噴射剤を40質量%未満とした場合には、内圧が低くスプレーの勢いが弱く使用性が低下する場合がある。また、原液の含有量が5質量%未満の場合には、原液量が少なく、1回の噴射で肌に付着させられる原液量が低下するため使用性が低下する場合がある。また、エアゾール製品中の原液量が少なく製品寿命が短く実用性が悪くなる場合がある。
上記原液に含まれる成分は、本発明に係るエアゾール製品の用途によっても異なり、特に限定されないが、例えば、水;エタノール;香料;酸化亜鉛、酸化チタン等の紫外線散乱剤;メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等の紫外線吸収剤;シクロペンタシロキサン、ハイドロゲンジメチコン、カプリリルメチコン、ジメチコン等のシリコーン油;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル等の脂肪酸エステル;流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素;1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、グリセリン等の多価アルコール;セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル(3E.O.)等の界面活性剤;フェノキシエタノール、オクトキシグリセリン、メチルパラベン等の防腐剤;メントール、メンチルグリセリルエーテル、メンチルラクテート、メントール配糖体、カンファー、ハッカ油、ペパーミント油、ユーカリプタスオイル等の冷感剤;グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリル等の抗炎症剤;シャクヤク、ボタンピ、ビワ、アロエ等の植物抽出エキス;カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の増粘性高分子;トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;アルブチン、アスコルビン酸等の美白剤;シリカ、タルク、ナイロンパウダー等の粉体;塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛等の制汗剤;塩化ベンザルコニウム、ハロカルバン、塩酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、塩化リゾチーム等の殺菌剤;酸化亜鉛、アルキルジエタノールアミド、ヒドロキシアパタイト、茶抽出物等の消臭剤;アクリル樹脂アルカノールアミン液、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩液、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体液等の皮膜剤高分子化合物;クエン酸、クエン酸ナトリウム等のpH調整剤;エデト酸塩、リン酸、ポリリン酸ナトリウム等の金属イオン封鎖剤などが挙げられる。
以下に、本発明に係るエアゾール製品の各用途における原液に含まれる好ましい成分を示す。ただし、特に下記成分に限定されるものではない。
(本発明に係るエアゾール製品が日焼け止め化粧料である場合)
原液に含まれる特に好ましい成分としては、紫外線散乱剤、紫外線吸収剤が挙げられる。
また、原液に含まれる好ましい成分としては、シリコーン油、脂肪酸エステルが挙げられる。
さらに、水、エタノール、香料、多価アルコール、防腐剤、冷感剤、抗炎症剤、植物抽出エキス、増粘性高分子、酸化防止剤、美白剤、粉体等の成分を含有してもよい。
(本発明に係るエアゾール製品がデオドラント剤である場合)
原液に含まれる特に好ましい成分としては、制汗剤、殺菌剤が挙げられる。
また、原液に含まれる好ましい成分としては、粉体、消臭剤、脂肪酸エステルが挙げられる。
さらに、エタノール、香料、シリコーン油、冷感剤、酸化防止剤、高級アルコール、植物抽出エキス等の成分を含有してもよい。
(本発明に係るエアゾール製品がフレグランス剤である場合)
原液に含まれる特に好ましい成分としては、香料が挙げられる。
また、原液に含まれる好ましい成分としては、エタノール、水、脂肪酸エステル、シリコーン油が挙げられる。
さらに、酸化防止剤、高級アルコール、多価アルコール、界面活性剤等の成分を含有してもよい。
(本発明に係るエアゾール製品が清涼剤である場合)
原液に含まれる特に好ましい成分としては、冷感剤が挙げられる。
また、原液に含まれる好ましい成分としては、エタノール、シリコーン油が挙げられる。
さらに、香料、脂肪酸エステル、酸化防止剤、高級アルコール、植物抽出エキス等の成分を含有してもよい。
(本発明に係るエアゾール製品が頭髪用化粧料である場合)
原液に含まれる特に好ましい成分としては、皮膜剤高分子化合物、シリコーン油が挙げられる。
また、原液に含まれる好ましい成分としては、水、エタノール、多価アルコールが挙げられる。
さらに、香料、脂肪酸エステル、炭化水素、粉体等の成分を含有してもよい。
(本発明に係るエアゾール製品が保湿化粧料である場合)
原液に含まれる特に好ましい成分としては、水、多価アルコールが挙げられる。
また、原液に含まれる好ましい成分としては、pH調整剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤が挙げられる。
さらに、エタノール、香料、シリコーン油、脂肪酸エステル、界面活性剤、植物抽出エキス等の成分を含有してもよい。
[噴出装置]
噴出装置(B)は、図1及び図2に示す如く、アクチュエーター(1)、エアゾール容器用バルブ(2)(以下、単にバルブ(2)と称すこともある)、マウンテンカップ(4)、ディップチューブ(3)等から構成され、バルブ(2)は、ハウジング(21)、ステム(22)等からなる。
具体的には、容器本体(A)の頭頂部に備えられたマウンテンカップ(4)のボス部(41)にバルブ(2)のハウジング(21)等が嵌着され、バルブ(2)上端部にアクチュエーター(1)が装着されている。また、バルブ(2)の下端部からはディップチューブ(3)が下方に延設されており、ディップチューブ(3)の下部は容器本体(A)の液相(C)内に浸漬されている。
バルブ(2)は、エアゾール容器本体の頭頂部に設けられたハウジング(21)と、ハウジング(21)上部から突出して設けられ且つ付勢手段(23)により上方向に付勢されたステム(22)を有する。また、ハウジング(21)の内部空間は、ステム基端部(22a)が挿入される上方空間(211)と、ディップチューブ(3)の内部空間と連通する下方空間(212)とを備えており、上方空間(211)と下方空間(212)とは連通している。ディップチューブ(3)から吸い上げられた液相(C)は、下方空間(212)を通ってハウジング(21)内へ吸い上げられる。即ち、ハウジング(2)は、容器本体(A)に充填された内容物が流入孔から流入するように構成されている。また、ステム(22)は、該ステム(22)の内部流路に内容物を導入するためのステムオリフィス孔(221)を少なくとも有する。
なお、付勢手段(23)としてはコイルバネ等を用いることができる。
エアゾール容器における内容物の噴出操作について説明することにより、バルブ(2)についてより詳しく説明する。
図2において、左半分は不使用時(噴出時以外のとき)の状態を示し、右半分は使用時(噴出時)の状態を示している。
不使用時、ステム(22)は付勢手段(23)により上方向へと付勢されている(図2の左半分参照)。これにより、ステム(22)下部とハウジング(21)上部とがシールラバー(24)を介して密接した状態、即ちバルブ(2)が閉鎖した状態となっている。
そして、内容物を噴出する際は、付勢手段(23)の上方向の付勢力に抗してステム(22)を下動させることにより、バルブ(2)を開放する(図2の右半分参照)。具体的には、ステム(22)上に備えられたアクチュエーター(1)を押圧することによりステム(22)を押し下げる。ステム(22)を押し下げると、シールラバー(24)が下方へ撓みステムオリフィス孔(221)が開放される。そして、容器本体(A)内に充填された液相(C)の界面が気相(D)によって下方向に押され、内容物がディップチューブ(3)から吸い上げられる。ディップチューブ(3)から吸い上げられた内容物は、下方空間(212)、上方空間(211)、ステムオリフィス孔(221)、ステム(22)の内部流路(222)を順に通って、アクチュエーター(1)の噴口(111)から噴出される。
図3は、本発明に係るエアゾール製品のアクチュエーター(1)の一例の(a)正面図、(b)A−A断面図である。
アクチュエーター(1)は、ステム(22)の上部に配置されている。アクチュエーター(1)は、内容物を外部に噴出するためのノズル(11)と、ステム(22)と接合するためのステム接合部(12)とを備えている。ノズル(11)はノズル内部流路(112)と噴口(111)とを備えており、下方からステム(22)の内部流路(222)を通ってきた内容物は、流路(13)、ノズル内部流路(112)を順に通り、噴口(111)から噴出される。
尚、本発明においては、アクチュエーター(1)は必ずしもステム(22)に常に接触するように接合している必要はない。アクチュエーター(1)は、押圧時にステム(22)を押し下げることができるように取り付けられていればよく、例えばアクチュエーター(1)が非押圧時にはステム(22)と非接触状態にあるが、押圧時にステム(22)に接触してステムを押し下げるように構成されていてもよい。
図4は、本発明に係るエアゾール製品のノズルの一例の(a)正面図、(b)B−B断面図である。
本発明において、ノズル(11)は6以上の噴口(111)を有している。本発明における噴口の数は、内容物を広範囲に均一に噴霧する観点から、6以上であり、好ましくは6〜28、さらに好ましくは12〜20である。噴口の数が5以下の場合には、広範囲に均一に噴霧することが困難となる。少ない噴口数で、広範囲に噴霧すべく噴射量を増やす場合には、噴射方向の中心部の液滴密度が局所的に高くなる、内容物の舞い散りが強くなる、噴射音が大きくなるなどの問題が生じる。なお、図4は、噴口(111)が6穴の場合を示しているが、例えば、図8の(b)、(c)の如く、12穴、28穴であってもよく、その他の穴数であってもよい。
噴口(111)の総開口面積は、ステムオリフィス孔(221)の総開口面積との比で規定される。本発明において、6以上の噴口(111)の総開口面積とステムオリフィス孔(221)の総開口面積との比率(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)は1〜80であり、好ましくは3〜45、より好ましくは5〜30である。上記比率(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)が1以上の場合、噴射される内容物の液滴が十分な大きさとなるため、塗布対象への内容物の付着率が向上するので、使用性が高く、また内容物の効能を効果的に発揮させることが可能である。さらに、噴霧時に、塗布対象に付着せず、舞い散ってしまう内容物が低減するため、そのような舞い散りによる悪影響を抑制することが可能である。上記比率(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)が1未満である場合、噴出される霧が細かくなり過ぎるため好ましくない。また、80を超える場合は、噴射の勢いが弱くなるため好ましくない。
ステムオリフィス孔(221)は、1つであってもよく、また複数形成されていてもよい。
なお、本明細書中において、「開口面積」とは最も狭いところの開口面積を意味する。
図9は、奥行方向に段差を有している噴口(111)の「開口面積」を説明するための図であり、(a)はその噴口(111)の正面図、(b)はその噴口(111)のE−E断面図である。例えば、図9に示した噴口(111)においては、半径が最も小さい部分[図9(b)におけるF]が噴口の最も狭いところであり、図9(a)中ドットで示した領域(G)の面積が「開口面積」である。また、「噴口の総開口面積」とは、全ての噴口の開口面積の合計を意味する。さらに、「ステムオリフィス孔の総開口面積」とは、全てのステムオリフィス孔の開口面積の合計を意味する。
噴口(111)の総開口面積は、特に限定されないが、十分な噴射の勢いを保ちつつ、広範囲に内容物を噴霧するという観点から、0.3〜15mm2であることが好ましく、より好ましくは1.5〜10mm2である。0.3mm2未満である場合、噴射量が低下する場合がある。15mm2を超える場合は、噴射の勢いが弱くなり、塗布対象に到達しにくい場合がある。
各噴口(111)の開口面積(即ち、噴口1つあたりの開口面積)は、特に限定されないが、各噴口から大きな液滴を広範囲に均一に噴霧し、舞い散りを抑制するという観点から、それぞれ、0.05〜1.0mm2であることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.6mm2である。0.05mm2未満である場合、液滴が小さくなり過ぎ内容物が舞い散ってしまうので、付着率が低下して原液の効能が十分に発揮されない場合がある。1.0mm2を超える場合は、その噴口から内容物が多量に噴出され、他の穴からの噴出を妨げる場合がある。
図4に示す如く、ノズル(11)は、噴口(111)の内側の領域でノズル内部流路(112)に突出するボス(113)を備えることができる。ボス(113)があることにより、内容物を各噴口に案内しやすくなり好ましい。
しかし、本発明に係るエアゾール製品の、第2実施形態のノズルの側面断面図である図5に示すように、ボス(113)は無くても構わない。
図6は、本発明に係るエアゾール製品の、第3実施形態のノズルの(a)正面図、(b)C−C断面図、(c)斜視図である。
ステム(22)を通ってきた内容物は、ノズル内部流路(112)を通り、次いでノズル内部流路(112)及び各噴口(111)と連通する案内部(116)を通って、各噴口(111)から噴出される。
各噴口(111)の間隔は適宜決定することができる。
図7は、本発明に係るエアゾール製品の、第4実施形態のノズルの(a)正面図、(b)D−D断面図、(c)斜視図である。
このノズル(11)は、第1凸部(114)と第2凸部(115)を有しており、第2凸部(115)に対し第1凸部(114)が高く形成されている。噴口(111)は、その中心付近が第1凸部(114)及び第2凸部(115)の円周上に形成されている。これにより、ノズル内部流路(112)、案内部(116)を通ってきた内容物の一部は噴口(111)の内壁に衝突し、半径方向外側に噴出されるので、より広範囲に内容物を噴出させることができる。
再び、図2を参照する。
図2におけるハウジング(21)は、側面に気相取込開口(VT)(213)と底面に液相取込開口(UT)(214)とを備えている。気相取込開口(VT)(213)から内容物の気相(D)を上方空間(211)に導入し、液相取込開口(UT)(214)から内容物の液相(C)を下方空間(212)に導入する。導入されたこの気相(D)と液相(C)は、ステム(22)の側面に設けられたステムオリフィス孔(221)から内部流路(222)に導入され、アクチュエーター(1)に吸い上げられる。なお、本発明においては、ハウジングは気相取込開口(VT)を備えていなくてもよい。
気相取込開口(VT)(213)の総開口面積と液相取込開口(UT)(214)の総開口面積との比率(VT/UT)は0.5以下(即ち、0〜0.5)であることが好ましく、より好ましくは0〜0.3である。この範囲とすることにより、噴出される霧における気相と液相との比率をより一層適正化することができる。上記比率(VT/UT)が0.5を超えると、噴出される霧の気体比率が高過ぎるため、塗布対象に対する原液の付着率が低下し、使用性、効能等が低下する場合がある。
液相取込開口(UT)(214)の総開口面積は、特に限定されないが、0.5mm2以上が好ましく、より好ましくは0.75〜4.0mm2である。液相取込開口(UT)(214)の総開口面積をこの範囲とすることにより、十分な量の液相を噴出させることができ、内容物による効果がより一層向上するため好ましい。
[物性]
本発明に係るエアゾール製品の噴射量は、特に限定されないが、0.3〜3.0g/秒が好ましく、より好ましくは0.5〜2.0g/秒である。
[用途]
本発明に係るエアゾール製品は、日焼け止め化粧料;頭髪用化粧料;保湿化粧水;人体用、衣類用又は履物用デオドラント剤;人体用、衣類用又は履物用フレグランス剤;並びに、人体用、衣類用又は履物用清涼剤からなる群より選ばれた少なくとも1つである。即ち、本発明に係るエアゾール製品は、これらの用途に用いられるエアゾール製品である。本発明に係るエアゾール製品は、上記のうちのいずれか1つの効能のみを有していてもよいし、上記のうちの複数の効能を有していてもよい。なお、本明細書において、「化粧料」とは、薬事法上の「化粧品」には限定されず、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨のいずれであってもよい。
日焼け止め化粧料は、紫外線を抑制し、塗布対象の日焼けを抑制する化粧料である。
頭髪用化粧料としては、特に限定されないが、整髪剤、育毛剤、毛髪脱色剤、染毛剤、寝癖直し化粧料、頭髪の艶出し用化粧料等が挙げられる。
上記保湿化粧料としては、保湿化粧水が挙げられる。
上記デオドラント剤は、人体、衣類や履物の消臭用製品である。人体用のデオドラント化粧料や、ウェアデオドラント剤、靴用消臭剤などが挙げられる。
上記フレグランス剤は、人体、衣類や履物に香りを付する製品である。例えば、香水、ヘアコロン、ボディコロン、衣類用フレグランス等が挙げられる。
上記清涼剤は、人体に塗布して清涼感を与える製品や、衣類や履物に塗布してそれを着用した人に清涼感を与える製品である。
人体用のデオドラント剤、人体用のフレグランス剤、人体用の清涼剤である本発明に係るエアゾール製品は、人体に対して噴射して使用される。人体の適用部位は、特に限定されないが、例えば、腕部、足部、胸部、背部、頭部、脇部、脚部、腹部などが挙げられる。人体用のデオドラント剤、人体用のフレグランス剤、人体用の清涼剤である本発明に係るエアゾール製品は、衣類などの上から使用されてもよい。
上記衣類としては、特に限定されないが、ジャケット、ワイシャツ、コート、ジーンズ、スカート、ワンピース、ドレス、帽子、スカーフ、マフラー、ネクタイ、手袋、マスク、靴下、タイツ、下着等が挙げられる。また、上記履物としては、特に限定されないが、靴、ブーツ、サンダル等が挙げられる。
本発明に係るエアゾール製品は、例えば、原液を付着させたい部位の方向に噴口を向けて、アクチュエーターを押すことにより使用する。
本発明に係るエアゾール製品のアクチュエーターは、6以上の噴口を有しているため、上記内容物を広い範囲に均一に噴出(噴霧)することができる。また、噴射の勢いが強くなり過ぎず、内容物の舞い散りを抑制できる。さらに、上記6以上の噴口の総開口面積と上記ステムオリフィス孔の総開口面積との比率(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)が1〜80であることにより、内容物を比較的大きな液滴のまま噴出させることができる。このため、液化ガスが塗布対象に届いた後に気化するため、広範囲に噴出されても、適正な効能を発揮することができる。これらにより、本発明に係るエアゾール製品は、広範囲に且つ均一に内容物を付着させることができ、内容物の均一塗布性が向上するため、使用性が向上し、内容物による効果を有効に機能させることができる。さらに、内容物の舞い散りを抑制できるため、内容物の舞い散りに起因する悪影響を防止できる。なお、上記内容物の舞い散りに起因する悪影響としては、例えば、フレグランス剤の舞い散りに起因する香りの不要な拡散;デオドラント剤の舞い散りに起因する、内容物中のパウダーの舞い散りや、吸い込みによるむせ・咳き込み;清涼剤の舞い散りに起因する、清涼成分(メントール誘導体等)によるむせ・咳き込み;頭髪化粧料の舞い散りに起因する、周囲の汚れ、べたつき、床滑りなどが挙げられる。
(試験1:噴口数、及び噴口の総開口面積とステムオリフィス孔の総開口面積との比率)
表1〜表2に記載する噴口数、噴口径、噴口総開口面積、ステムオリフィス孔径、及びステムオリフィス孔総開口面積を有する本発明に係るエアゾール容器に内容物60gを充填し、エアゾール製品を製造した。
内容物としては、下記組成の原液と、液化石油ガス(LPG)を用いた噴射剤とを、原液:LPG(質量比)が10:90となるように混合したものを用いた。
<原液組成>
エタノール 100質量%
そして、内容物を噴出させたときの噴出状態を、下記評価基準に従って評価し、表1〜表2に示した。表中の「◎」、「○」及び「×」は、各エアゾール製品を噴射した際の噴出状態(勢い、霧の状態)を観察し、下記の基準に基づいて評価した結果である。また、当該試験の結果と共に示した「比率」は、(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)の値である。
<評価基準>
◎:優れた噴出状態
○:使用可能な噴出状態
×:不良な噴出状態
Figure 0006200355
Figure 0006200355
表1〜表2の結果から、噴口数が6以上の場合、(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)として示される比率が、1〜80の場合に良好な噴出状態となった。当該比率が1未満の場合には、内容物が舞い散る不良な噴出状態となったため、むせ易く咳き込みの原因となる恐れがある。一方、当該比率が80を超える場合、噴射が弱く不良な噴出状態となった。
実施例1〜17、比較例1〜4
表3〜表5に記載する噴口数、噴口径、噴口面積、ステムオリフィス孔数、ステムオリフィス孔径、ステムオリフィス孔面積を有するエアゾール容器(容量:294mL)に内容物(質量:100g)を充填し、エアゾール製品を製造した。なお、上記エアゾール容器におけるハウジングは気相取込開口(VT)を備えておらず、液相取込開口(UT)(個数1つ)の開口面積は3.80mm2であった。
内容物は、表3〜表5に示す原液と噴射剤とから構成したものを用いた。
なお、表3〜表5に示す原液A〜Fは下記のとおりである。
<原液A(日焼け止め化粧料)>
酸化亜鉛 20質量%
シクロペンタシロキサン 36質量%
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 6.5質量%
1,3−ブチレングリコール 5質量%
パルミチン酸エチルヘキシル 5質量%
精製水 27.5質量%
<原液B(デオドラント剤)>
ミリスチン酸イソプロピル 59.4質量%
l−メントール 0.5質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.1質量%
クロルヒドロキシアルミニウム 10質量%
シリカ 25質量%
オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム
5質量%
<原液C(フレグランス剤)>
エタノール 87質量%
香料 3質量%
イソノナン酸イソノニル 5質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5質量%
<原液D(清涼剤)>
エタノール 98質量%
L−メントール 1.0質量%
メンチルグリセリルエーテル 0.5質量%
香料 0.5質量%
<原液E(頭髪用化粧料)>
エタノール 83質量%
ジメチコン 12質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5質量%
<原液F(保湿化粧料)>
水 88.9質量%
グリセリン 5質量%
BG 3質量%
ジフェニルジメチコン 3質量%
メチルパラベン 0.1質量%
また、噴射剤は、LPG、DME、窒素ガス又は炭酸ガスを用いた。なお、LPG及びDMEは、それぞれ以下のものを用いた。
LPG : ブタン99質量%、プロパン1質量%、小池化学株式会社製、20℃における蒸気圧0.15MPa
DME : 小池化学株式会社製、20℃における蒸気圧0.41MPa
(評価)
実施例及び比較例で得られた各エアゾール製品について、以下の評価を行った。評価結果は表3〜表5に記載した。
(1)平均粒子径
測定器より15cm離れた位置から、各エアゾール製品を噴射し、粒度分布測定器(Malvern Instruments Ltd.製、機器名「Spraytec」)を用いて、噴射された液滴の平均粒子径を測定した。平均粒子径は、相当表面積から得られる理論的球体の直径の計算値である。
(2)付着率
縦380mm×横330mmのワイピングクロス(日本製紙クレシア株式会社製、商品名「キムタオル(品番:61000)」)を、地面に対して垂直に立てた板に張り付け、15cm離れた位置から、各エアゾール製品を5秒間噴射した。各エアゾール製品の噴射前後での質量変化量を「噴射量(g)」、ワイピングクロスの質量変化量をワイピングクロスへの「付着量(g)」とした。上記「噴射量」、「付着量」、及び各エアゾール製品の内容物中の「原液比率(質量%)」より、下記の計算式を用いて、付着率(質量%)を計算した。
付着率(質量%) = 付着量(g)/(噴射量(g)×原液比率(質量%)/100)×100
(3)噴出状態
各エアゾール製品を噴射した際の噴出状態(勢い、霧の状態)を観察し、下記の基準に基づいて評価を実施した。
<評価基準>
◎:優れた噴出状態
○:使用可能な噴出状態
×:不良な噴出状態
Figure 0006200355
Figure 0006200355
Figure 0006200355
上記結果より、本発明のエアゾール製品(実施例1〜17)は、噴口数が6以上、そして噴口の総開口面積とステムオリフィス孔の総開口面積のとの比率(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)が1〜80とすることにより良好な付着率を確保することができるという結果となった。具体的には、上記条件で製造した実施例1〜17に係るエアゾール製品では、全ての実施例において85%以上、またほとんどの実施例において90%以上の付着率を実現した。しかも実施例1〜17に係るエアゾール製品の噴出状態は全て良好であった。
実施例1〜17に対して、比較例1〜4は、いずれも付着率が低い値を示した。具体的には、上記比率が1以下の0.50であり、かつ噴口数が6未満の1である比較例1は、付着率が67.8%という低い値を示した。また、噴口数が6未満の3である比較例2は、付着率が69.5という低い値を示した。また、上記比率が1以下の0.75である比較例3は、付着率が75.6%という比較的低い値を示し、かつ噴出状態が不良であった。また、上記比率が80を超える85.33の比較例4は、付着率が46.6%という低い値を示し、かつ噴出状態が不良であった。
以下に、本発明に係るエアゾール製品の処方例を示す。なお、容器本体や噴出装置としては、上記の実施例に例示したもの等を用いることができる。
処方例1(日焼け止め化粧料)
<原液>
シクロペンタシロキサン 30質量%
酸化亜鉛 15質量%
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7質量%
t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン 2質量%
パルミチン酸エチルヘキシル 5質量%
シリカ 5質量%
精製水 20質量%
エタノール 15質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
香料 0.5質量%
(噴射剤)
LPG(プロパン1質量%/ブタン99質量%、20℃における蒸気圧0.15MPa)
100質量%
原液/噴射剤(質量比)=20/80
処方例2(人体用デオドラント剤)
(原液)
ミリスチン酸イソプロピル 58.9質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 0.5質量%
L−メントール 0.5質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.1質量%
クロルヒドロキシアルミニウム 10質量%
シリカ 30質量%
(噴射剤)
LPG(プロパン1質量%/ブタン99質量%、20℃における蒸気圧0.15MPa)
100質量%
原液/噴射剤(質量比)=7.5/92.5
処方例3(人体用フレグランス剤)
(原液)
エタノール 87質量%
香料 3質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5質量%
イソノナン酸イソノニル 5質量%
(噴射剤)
LPG(プロパン1質量%/ブタン99質量%、20℃における蒸気圧0.15MPa)
100質量%
原液/噴射剤(質量比)=35/65
処方例4(衣類用フレグランス剤)
(原液)
精製水 93.4質量%
香料 2.5質量%
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5質量%
メチルパラベン 0.1質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 3.5質量%
(噴射剤)
窒素ガス 100質量%
原液/噴射剤(質量比)=99.3/0.7
処方例5(人体用清涼剤)
(原液)
エタノール 93質量%
L−メントール 1質量%
ハッカ油 0.5質量%
ペパーミント油 0.5質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 5質量%
(噴射剤)
LPG(プロパン1質量%/ブタン99質量%、20℃における蒸気圧0.15MPa)
100質量%
原液/噴射剤(質量比)=45/55
処方例6(頭髪用艶出しスプレー)
(原液)
エタノール 83質量%
ジメチコン 10質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 7質量%
(噴射剤)
LPG(プロパン20質量%/ブタン80質量%、20℃における蒸気圧0.29MPa) 100質量%
原液/噴射剤(質量比)=60/40
処方例7(保湿化粧水)
(原液)
精製水 91.25質量%
グリセリン 2質量%
1,3−ブチレングリコール 6質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
メチルパラベン 0.1質量%
クエン酸ナトリウム 0.1質量%
クエン酸 0.05質量%
(噴射剤)
窒素ガス 100質量%
原液/噴射剤(質量比)=99.4/0.6
本発明は、内容物を霧状に噴出する形式のエアゾール製品に好適に利用される。
1 アクチュエーター
11 ノズル
111 噴口
112 ノズル内部流路
113 ボス
114 第1凸部
115 第2凸部
116 案内部
12 ステム接合部
2 バルブ
21 ハウジング
211 上方空間
212 下方空間
213 気相取込開口(VT)
214 液相取込開口(UT)
22 ステム
221 ステムオリフィス孔
222 内部流路
23 付勢手段
24 シールラバー
3 ディップチューブ
4 マウンテンカップ
41 ボス部
100 エアゾール製品
A 容器本体
B 噴出装置
C 液相
D 気相

Claims (2)

  1. 日焼け止め化粧料、頭髪用化粧料、保湿化粧料、人体用デオドラント剤、衣類用デオドラント剤、履物用デオドラント剤、人体用フレグランス剤、衣類用フレグランス剤、履物用フレグランス剤、人体用清涼剤、衣類用清涼剤、及び履物用清涼剤からなる群より選ばれた少なくとも1つであり、
    内容物を収容する容器本体と、前記容器本体の頭頂部に設けられ且つ前記容器本体に充填された前記内容物が流入孔から流入するハウジングと、前記ハウジング上部から突出して設けられ且つ付勢手段により上方向に付勢されたステムとを有するバルブと、前記ステムの上部に配置されたアクチュエーターとを備え、前記アクチュエーターを押圧することにより前記内容物を噴出させるエアゾール製品であって、
    前記ハウジングが、液体取込開口を有し、該液体取込開口の総開口面積が0.75〜4.0mm2 であり、
    前記アクチュエーターが、前記内容物を噴出させるための6以上の噴口を有し、
    前記ステムが、該ステムの内部流路に前記内容物を導入するためのステムオリフィス孔を有し、
    前記6以上の噴口の総開口面積と前記ステムオリフィス孔の総開口面積との比(噴口の総開口面積/ステムオリフィス孔の総開口面積)が3〜45であることを特徴とするエアゾール製品。
  2. 上記噴口の開口面積が、それぞれ、0.05〜1.0mm2である請求項1に記載のエアゾール製品。
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