JPH1171264A - 人体用エアゾール組成物 - Google Patents
人体用エアゾール組成物Info
- Publication number
- JPH1171264A JPH1171264A JP9247693A JP24769397A JPH1171264A JP H1171264 A JPH1171264 A JP H1171264A JP 9247693 A JP9247693 A JP 9247693A JP 24769397 A JP24769397 A JP 24769397A JP H1171264 A JPH1171264 A JP H1171264A
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- Japan
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- tap hole
- vapor
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- aerosol
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- Pending
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Abstract
却による凍傷を防ぎ、人体に安全なエアゾール組成物を
得る。 【解決手段】 液化石油ガス、ジメチルエーテルの少な
くとも1種からなる噴射剤、及び蒸気圧760mmHg
を示す温度が9〜60℃である炭化水素化合物から選ば
れる1種又は2種以上の混合物10〜90重量%を、気
体状態の噴射剤の導入口(VT:ベーパータップ孔)
と、液体状態の噴射剤と原液の導入口(UT:アンダー
タップ孔)との内径の比(VT/UT)が0〜0.3で
あるバルブ及び膨脹室出口と噴射口との間の流路に屈曲
部を有するメカニカルブレイクアップ型アクチュエータ
が設けられたエアゾール容器に充填した。
Description
せた人体用エアゾール組成物に関する。
症を抑える鎮痛作用や制汗作用などを有しているが、使
用に際しこれら作用とともに清涼感も重要なファクター
の一つである。清涼感は大別するとメントール、カンフ
ァー等の化学的作用によるものと、噴射剤あるいは溶剤
の気化熱等の物理的作用によるものの二つに分けられ
る。
与については、実際の体温降下の点からみると非常に少
なく、清涼感を感じるが体温自体はほとんど降下せず、
本質的には身体にかかる熱負荷の低減には不十分であ
る。また、気化熱による清涼感付与についてはエアゾー
ル剤型特有のものであり、体温降下の点ですぐれている
が、従来のエアゾール製品は本来の噴射剤の有する冷却
力からすると、体温降下に有効に作用している割合は低
く、その大部分が大気との熱交換で消費されている。体
温降下に有効に作用する噴射剤の割合を上げる方法とし
て、特開平3−157328号で提案されているような
バルブの工夫によるものがあるが、それだけでは噴射部
位中心部の過度の冷却により凍傷の危険性が高くなる場
合があり、人体に安全でかつ優れた冷却効果を提供する
には不十分であった。また、高沸点噴射剤の添加による
手法としては特開平3−95289号が知られており有
効であるが、エアゾール剤型においてはそのスプレー性
状は内容物のみならず、アクチュエータ、バルブ等のエ
アゾールシステムにより大きく変わり、その結果清涼感
も大きく異なってくるため、内容物、エアゾールシステ
ム両面から総合的に処方する必要があるが、これまでは
そのような検討がなされておらず、エアゾール剤型にお
ける清涼感は不十分なものであった。
皮膚冷却効果を付与しつつ、過度の冷却による凍傷を防
ぎ人体に安全なエアゾール組成物を提供することであ
る。
油ガス、ジメチルエーテルの少なくとも1種からなる噴
射剤、及び蒸気圧760mmHgを示す温度が9〜60
℃である炭化水素化合物から選ばれる1種又は2種以上
の混合物10〜90重量%を、気体状態の噴射剤の導入
口(VT:ベーパータップ孔)と、液体状態の噴射剤と
原液の導入口(UT:アンダータップ孔)との内径の比
(VT/UT)が0〜0.3であるバルブ及び膨張室出
口と噴射口との間の流路に屈曲部を有するメカニカルブ
レイクアップ型アクチュエータが設けられたエアゾール
容器に充填した、ことを特徴とする人体用エアゾール組
成物が提供される。
る。本発明で用いられるエアゾール容器の基本構造を図
1、図2に示す。図1はバルブの構造を表わしており、
図1(a)にみられるように、噴射バルブはアクチュエ
ータ10、ステム20、ステムガスケット21、ハウジ
ング30、ディップチューブ40を有し、ステム20に
はステム孔22が形成されている。いま、アクチュエー
タ10を押し下げると図1(b)にみられるように、ス
テム20が下げられステム孔22がステムガスケット2
1から離れ、これによって、ステム20の内部とハウジ
ング30の内部とが連通する。ハウジング30には、そ
の内部とエアゾール容器の内部とを連通するベーパータ
ップ孔(VT:気体状態の噴射剤の導入口)51および
アンダータップ孔(UT:噴射剤と原液の導入口)52
が形成されている。ベーパータップ孔51によってハウ
ジング30の内部とエアゾール容器内の気相部とが連通
され、アンダータップ孔52によってハウジング30の
内部とディップチューブ40を介してエアゾール容器内
の液相部とが連通されている。
図2に示したように、噴射口と膨張室出口の間に屈曲部
を有するアクチュエータが設けられている。このメカニ
カルブレイクアップ型アクチュエータを用いることによ
り、容器に充填されているエアゾール組成物は、均一に
扇状に吐出され、噴射物の粒子径が機械的に微細化され
る。さらに噴射剤と空気との接触効率が高められ、噴射
剤の気化が速められる。なお、アクチュエータの構造に
は、メカニカルブレイクアップ型の他に、図3に示した
ように、膨張室出口1から噴口4までの流路が直線状で
あるストレート型のものが知られている。しかし、スト
レート型アクチュエータによったのでは、噴射物がスト
リーム状に吐出され、目的部位に集中的に付着するよう
になるため、メカニカルブレイクアップ型アクチュエー
タにみられる噴射物の粒子径が微細化されたり、噴射剤
と空気との接触が良好で噴射剤の気化が速められるよう
なことは期待しがたい。
噴射剤の割合を高めるため、容器内部の気体状態の噴射
剤を取り込む導入口(ベーパータップ孔)を小さくし、
噴射物に含まれる気体状態で噴射される噴射剤の割合を
抑えるのが望ましい。一番好ましいのはベーパータップ
孔がないことであるが、ベーパータップ孔と容器内部の
液体状態の噴射剤を取り込む導入口(アンダータップ
孔)との内径の比(VT/UT)が0.3以下であれば
高い皮膚冷却効果を付与できる。0.3を超えると噴射
物中の気体状態の噴射剤の割合が高くなり高い皮膚冷却
効果が得られない。好ましくは、その比が0〜0.2、
さらに好ましくは0である。ベーパータップ孔の口径は
好ましくは0〜0.7mm、アンダータップ孔の口径は
好ましくは0.3mm〜2.5mmの範囲である。しか
し、噴射剤の種類により、冷却効果にバラツキが生じ、
これだけでは不十分である。
度が9〜60℃である炭化水素化合物の1種又は2種以
上からなる混合物10〜90重量%を添加すると、残部
の噴射剤の種類による皮膚冷却効果への影響が少なくな
り、安定して高い冷却効果を付与できる。10重量%以
下では効果が見られず、90重量%以上添加すると噴射
圧が低くなり、内容物が最後まで噴射することが出来な
くなり噴射残量が多くなる。好ましくは15〜75重量
%、さらに好ましくは25〜65重量%である。また、
蒸気圧が760mmHgを示す温度が20〜40℃であ
るのが、さらに好ましい。蒸気圧が760mmHgを示
す温度が9〜60℃である炭化水素化合物としては、ネ
オペンタン、イソペンタン、ノルマルペンタン、シクロ
ペンタン、2、3-ジメチルブタン等がこれに該当する。
合を高めると、凍傷の危険(過度の冷却)が高まるた
め、人体への安全性上問題となる。これを防止するた
め、噴射口と膨張室出口の間に屈曲部をもつアクチュエ
ータを用いると局部的な過度の冷却が抑えられる。
鎮痛剤、化粧水、香水などを対象とするものが好適に用
いられる。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。なお、清涼感、低温刺激、噴射残量の評価方法は下
記に従っている。なお、表中、MBとあるのはメカニカ
ルブレイクアップ型アクチュエータ、STとあるのはス
トレート型アクチュエータを表している。
して10cmの距離から3秒間噴射し、以下の評価基準
で評価した。 5・・・清涼感が非常にある 4・・・清涼感がかなりある 3・・・清涼感がある 2・・・清涼感にやや欠ける 1・・・清涼感に欠ける 各パネラーの評価点の平均値を下記基準に従い、清涼感
を定めた。 4.5点以上を ◎◎ 4.0点以上4.5点未満を ◎ 3.5点以上4.0点未満を ○ 3.0点以上3.5点未満を △ 3.0点未満を ×
対して10cmの距離から3秒間噴射し、以下の評価基
準で評価した。 5・・・痛みがない 4・・・わずかに痛みを感じる 3・・・やや痛みを感じる 2・・・かなり痛みを感じるが、皮膚に紅斑は残らない 1・・・かなり痛みを感じ、皮膚に紅斑が残る 各パネラーの評価点の平均値を下記基準に従い、低温刺
激を求めた。 4.5点以上を ◎ 4.0点以上4.5点未満を ○ 3.0点以上4.0点未満を △ 3.0点未満を ×
間噴射を繰り返し行ったとき、下記基準に従い、噴射残
量を判定した。 内容物残量が初期内容物重量の1.0%未満を ◎ 1.0%以上3.0%未満を ○ 3.0%以上を ×
T/UT=0〜0.3としたバブルを用いたことにより
高い冷却効果がもたらされ、アクチュエータの膨張室出
口と噴射口との間の流路に屈曲部を有するメカニカルブ
レイクアップ型アクチュエータを設けたことにより塗布
の均一性が保たれ過冷却が防止でき、また、容器中に蒸
気圧760mmHgでの温度が9〜60℃の炭化水素を
10〜90重量%で充填しておくことによって、冷却効
果はさらに大きくなり、噴射残量も低減できる。
基本構造を示すものであって、図1(a)は閉栓状態の
図、図1(b)は開栓状態の図である。
チュエータの主要部を表わした図、図2(b)は図2
(a)のIIB−IIB線断面図、図2(c)はチップ内部
に渦巻き状の溝が切られ、ここを通して噴射物が流れる
様子を表わした図である。
要部を表わした図、図3(b)は図3(a)のIIIB−I
IIB線断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 液化石油ガス、ジメチルエーテルの少な
くとも1種からなる噴射剤、及び蒸気圧760mmHg
を示す温度が9〜60℃である炭化水素化合物から選ば
れる1種又は2種以上の混合物10〜90重量%を、気
体状態の噴射剤の導入口(VT:ベーパータップ孔)
と、液体状態の噴射剤と原液の導入口(UT:アンダー
タップ孔)との内径の比(VT/UT)が0〜0.3で
あるバルブ及び膨張室出口と噴射口との間の流路に屈曲
部を有するメカニカルブレイクアップ型アクチュエータ
が設けられたエアゾール容器に充填した、ことを特徴と
する人体用エアゾール組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9247693A JPH1171264A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 人体用エアゾール組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9247693A JPH1171264A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 人体用エアゾール組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1171264A true JPH1171264A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17167250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9247693A Pending JPH1171264A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 人体用エアゾール組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1171264A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003192059A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-09 | Earth Chem Corp Ltd | エアゾール製品の使用法および該使用法を用いるエアゾール製品 |
WO2013121677A1 (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-22 | 株式会社ピノーレ | エアゾール噴射装置および靴の抗菌処理方法 |
JP2014208332A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-11-06 | 株式会社マンダム | 冷却用エアゾール製品 |
JP2015120140A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-07-02 | 株式会社マンダム | エアゾール製品 |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP9247693A patent/JPH1171264A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003192059A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-09 | Earth Chem Corp Ltd | エアゾール製品の使用法および該使用法を用いるエアゾール製品 |
WO2013121677A1 (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-22 | 株式会社ピノーレ | エアゾール噴射装置および靴の抗菌処理方法 |
JP2014208332A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-11-06 | 株式会社マンダム | 冷却用エアゾール製品 |
JP2015120140A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-07-02 | 株式会社マンダム | エアゾール製品 |
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