JP5069172B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚化粧料に関し、より詳細には、清涼感の持続性、及び、香りのよさに優れた皮膚化粧料に関する。
従来から、皮膚化粧料の塗布時に肌に清涼感を感じさせる目的から、皮膚化粧料にl−メントールを配合させる技術が知られている。
しかしながら、l−メントールを配合しても、清涼感を感じられるのは塗布時のみで、持続性がなく、そのため、発汗時には清涼感を感じられないという問題がある。また、l−メントールの香りは刺激が強く、嗜好性を落とす場合があるため、香りを和らげる工夫が必要となり、また、l−メントールは結晶であるため、溶解して使用する必要があるなどの問題もある。
このような従来におけるl−メントールの諸問題を解決する技術として、例えば、l−メントールと、特定の清涼感及び香味増強用化合物とを併用してなる香料組成物(特許文献1);l−メントール、及び/又はペパーミントより得られる製油、及び/又は和種ハッカより得られる精油と、シソ科ハッカ属植物から得られる精油とを併用する香味の改良法(特許文献2);l−メントール等の冷感物質と、特定のサリチル酸エステルを含有する冷感組成物(特許文献3);などが報告されている。しかしながら、前記したような技術では、l−メントールを皮膚化粧料に配合させるにあたり、清涼感の持続性や、香りのよさを、実際に満足できるレベルにまで向上させるには至っていないのが現状である。
このようなことから、清涼感の持続性、及び、香りのよさに優れた皮膚化粧料については、未だ開発が望まれているのが現状である。
特開平9−104891号公報 特開平4−152858号公報 国際公開第03/074622号パンフレット
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、清涼感の持続性、及び、香りのよさに優れた皮膚化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、(A)l−メントール、及び、(B)液状油からなる油相を、水溶性高分子化合物を主成分とする外殻基剤に保持させたマイクロカプセル化清涼剤を含み、かつ、前記マイクロカプセル化清涼剤中、前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量比が、質量比で40/60〜60/40の範囲内であり、かつ、前記(B)成分が、ハッカ油及びユーカリ油の少なくともいずれかを50質量%以上含む皮膚化粧料が、清涼感の持続性、及び、香りのよさのいずれにも優れることを見出し、本発明の完成に至った。前記皮膚化粧料は、清涼感の持続性、及び、香りのよさが求められる皮膚化粧料に幅広く適用が可能であるが、中でも、汗臭、腋臭、足臭などの体臭の発生を抑制するためのデオドラント組成物、特にデオドラントスプレー組成物に、好適に利用可能である。
従来から、例えば、香料等の油性成分を水溶性高分子でマイクロカプセル化し、肌に塗布することで、発汗時など水分に接触した際に、マイクロカプセル中の香料等の油性成分を放出できるようになることが知られていた(例えば、特開平8−208429号公報、特開平6−271441号公報参照)。
しかしながら、前記したように、(A)l−メントールと、(B)ハッカ油及びユーカリ油の少なくともいずれかを50質量%以上含む液状油とを、特定の含有量比で含有させてマイクロカプセル化し、得られたマイクロカプセル化清涼剤を皮膚化粧料に配合することで、清涼感の持続性、及び、香りのよさを格段に向上させることができることは、従来全く知られておらず、本発明者らによる新たな知見である。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
<1> (A)l−メントール、及び、(B)液状油からなる油相を、水溶性高分子化合物を主成分とする外殻基剤に保持させたマイクロカプセル化清涼剤を含み、
前記マイクロカプセル化清涼剤中、前記(A)l−メントール、及び、前記(B)液状油の含有量比が、質量比で、(A)/(B)=40/60〜60/40であり、かつ、前記(B)液状油が、ハッカ油及びユーカリ油の少なくともいずれかを50質量%以上含むことを特徴とする皮膚化粧料である。
<2> (B)液状油中、ハッカ油及びユーカリ油の含有量比が、質量比で、ハッカ油/ユーカリ油=60/40〜20/80である前記<1>に記載の皮膚化粧料である。
<3> マイクロカプセル化清涼剤中、(A)l−メントールの含有量が、25〜30質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載の皮膚化粧料である。
<4> デオドラントスプレー組成物である前記<1>から<3>のいずれかに記載の皮膚化粧料である。
本発明によれば、前記従来における諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、清涼感の持続性、及び、香りのよさに優れた皮膚化粧料を提供することができる。
(皮膚化粧料)
本発明の皮膚化粧料は、(A)l−メントール、及び、(B)液状油からなる油相を、水溶性高分子化合物を主成分とする外殻基剤に保持させたマイクロカプセル化清涼剤を少なくとも含んでなる。
前記皮膚化粧料は、その剤型に特に制限はなく、例えば、ローション、乳液、スプレー、ミスト等の幅広い剤型とすることができるが、中でも、スプレー型とすることが好ましい。前記スプレー型の皮膚化粧料は、前記マイクロカプセル化清涼剤を含み、必要に応じて適宜その他の成分を含んでなる原液と、噴射剤とから構成される。以下、前記原液、及び、前記噴射剤について、それぞれ説明する。
<原液>
−マイクロカプセル化清涼剤−
前記マイクロカプセル化清涼剤は、(A)l−メントール、及び、(B)液状油からなる油相を、水溶性高分子化合物を主成分とする外殻基剤に保持させてなる。
−−(A)l−メントール−−
前記l−メントールは主に、前記皮膚化粧料に清涼感を付与する目的で、前記マイクロカプセル化清涼剤中に配合される。
前記l−メントールは、ハッカ油の主成分として知られる、揮発性の無色結晶である。
前記l−メントールは、例えば、市販品を購入することにより、入手することが可能である。また、前記l−メントールは、前記ハッカ油から、分別蒸留等によって高度に精製することにより得ることもできるし、化学合成により得ることもできる。
前記l−メントールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記マイクロカプセル化清涼剤中、前記l−メントールの含有量(配合量)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20〜35質量%が好ましく、25〜30質量%がより好ましい。前記含有量が、20質量%未満であると、所望の程度の清涼感が得られないこと等があり、35質量%を超えると、l−メントールを液状油に溶解させるのが困難になる。一方、前記含有量が、前記更に好ましい範囲内であると、清涼感に優れ、かつ、l−メントールを液状油に溶解しやすい点で、有利である。
−−(B)液状油−−
前記液状油は主に、前記l−メントールを溶解し、液状でマイクロカプセル化する目的で、また、前記l−メントールの刺激の強い香りを和らげる目的で、前記マイクロカプセル化清涼剤中に配合される。なお、前記液状油とは、常温(15〜25℃)で液状の油をいう。
前記液状油としては、ハッカ油及びユーカリ油の少なくともいずれかを50質量%以上含む液状油を使用する。前記液状油として、前記ハッカ油及び前記ユーカリ油の少なくともいずれかを50質量%以上含む液状油を使用することにより、前記l−メントールの刺激の強い香りを和らげ、前記皮膚化粧料の香りのよさを向上させることができる。
前記液状油中、前記ハッカ油及び前記ユーカリ油の少なくともいずれかの含有量(配合量)は、50質量%以上であり、70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。前記液状油中、前記ハッカ油及び前記ユーカリ油の少なくともいずれかの含有量が、50質量%未満であると、所望の程度の香りのよさが得られない等の問題がある。一方、前記ハッカ油及び前記ユーカリ油の少なくともいずれかの含有量が、より好ましい範囲内であると、香りのよさにより優れる点で、有利である。
−−−ハッカ油−−−
前記ハッカ油としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メンタ・アクアティカ(Mentha aquatica)、メンタ・アルベンシス(M.arvensis;日本薄荷)、メンタ・カナデンシス(M.canadensis)、メンタ・ジェンチリス(M.gentilis)、メンタ・ロンジフォリア(M.longifolia)、メンタ・ピペリタ(M.piperita;西洋薄荷)、メンタ・プレジウム(M.pulegium)、メンタ・ロツンディフォリア(M.rotundifolia)、メンタ・シルベストリス(M.sylvestris)、メンタ・スピカタ(M.spicata)、メンタ・ビリディス(M.viridis)、メンタ・スピカタ(M.spicata)、メンタ・カルデアカ(M.cardiaca)、及び、これらの変種等の、ハッカ属(Mentha)に属する植物由来の精油などが挙げられる。また、前記ハッカ属に属する植物由来の精油を、化学合成によって得られる化合物を用いて模倣、調合して得られる合成ハッカ油も、前記ハッカ油として使用できる。
−−−ユーカリ油−−−
前記ユーカリ油としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ユーカリプタス・グロブルス(Eucalyptus globulus)、ユーカリプタス・シトリオドラ(Eucalyptus citriodra)、ユーカリプタス・ラディアータ(Eucalyptus radiata)、ユーカリプタス・ダイブス(Eucalyptus dives)、ユーカリプタス・シュタイゲリアナ(Eucalyptus staigeriana)、及び、これらの変種等の、ユーカリ属(Eucalyptus)に属する植物由来の精油などが挙げられる。また、前記ユーカリ属に属する植物由来の精油を、化学合成によって得られる化合物を用いて模倣、調合して得られる合成ユーカリ油も、前記ユーカリ油として使用できる。
前記液状油中、前記ハッカ油と、前記ユーカリ油との含有量比(配合量比)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、質量比で、ハッカ油/ユーカリ油=60/40〜20/80が好ましく、50/50〜20/80がより好ましい。前記ハッカ油の含有量が、前記ユーカリ油の含有量に対して、質量比で、1.5倍を超えると、l−メントールの香りを和らげる効果が弱まること等があり、また、前記ユーカリ油の含有量が、前記ハッカ油の含有量に対して、質量比で、4倍を超えると、ユーカリ油の香りが強すぎて嗜好性が落ちること等がある。一方、前記含有量比が、前記更に好ましい範囲内であると、l−メントールの香りを和らげ、香りのよさに優れる点で、有利である。
−−−その他の油分−−−
前記ハッカ油、前記ユーカリ油以外に、前記液状油に含まれ得るその他の油分としては、特に制限はなく、皮膚化粧料分野で通常使用されるものの中から、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、オレイン酸エチル、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどが挙げられる。
前記液状油に含まれ得る、前記ハッカ油、前記ユーカリ油、及び、前記その他の油分は、例えば、市販品を購入することにより、入手することが可能である。また、前記ハッカ油、前記ユーカリ油は、それぞれ任意のハッカ属に属する植物、ユーカリ属に属する植物を水蒸気蒸留することによって得ることもできるし、前記ハッカ油、前記ユーカリ油を、化学合成によって得られる化合物を用いて模倣、調合して得ることもできる。
前記液状油は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記マイクロカプセル化清涼剤中、前記液状油の含有量(配合量)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、15〜35質量%が好ましく、20〜30質量%がより好ましい。前記含有量が、15質量%未満であると、所望の程度のl−メントールの溶解性が得られないこと等があり、35質量%を超えると、l−メントールの配合量が減少し、清涼感に劣ること等がある。一方、前記含有量が、前記更に好ましい範囲内であると、清涼感に優れ、かつ、l−メントールの溶解性にも優れる点で、有利である。
−−(A)/(B)−−
前記マイクロカプセル化清涼剤中、前記(A)l−メントール、及び、前記(B)液状油の含有量比(配合量比)は、質量比で、(A)/(B)=40/60〜60/40であり、50/50〜60/40が好ましい。前記(A)成分の含有量が、前記(B)成分の含有量に対して、質量比で、1.5倍を超えると、所望の程度のl−メントールの溶解性が得られない等の問題があり、また、前記(B)成分の含有量が、前記(A)成分の含有量に対して、質量比で、1.5倍を超えると、l−メントールの配合量が減少し、清涼感に劣る等の問題がある。一方、前記含有量比が、前記より好ましい範囲内であると、清涼感に優れ、かつ、l−メントールの溶解性にも優れる点で、有利である。
−−外殻基剤−−
前記外殻基剤は、水溶性高分子化合物を主成分とする外殻基剤であり、前記(A)成分、及び、前記(B)成分からなる油相を、マイクロカプセル化させる目的で使用される。
−−−水溶性高分子化合物−−−
前記水溶性高分子化合物としては、前記(A)l−メントール、及び、前記(B)液状油からなる油相を、安定に保持し得る化合物を使用することが好ましい。また、前記水溶性高分子化合物としては、マイクロカプセルの崩壊性の観点から、良好な水溶性を有する化合物を使用することが好ましい。前記水溶性高分子化合物の水溶性が良好でないと、皮膚上の水分を感知することができず、発汗時に、被保持物である前記(A)l−メントール、及び、前記(B)液状油からなる油相を徐放させてl−メントールの清涼感を発揮させることが困難となる。
前記水溶性高分子化合物の具体例としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、天然又は変性デンプン(スターチ)、アラビアガム、グリコーゲン、キサンタンガム、グアガム、ショ糖、ラクトース、トレハロース、グンチアノース等のオリゴ糖類、デキストリン、植物ゴム、ペクチン、アルギネートなどが好適に挙げられる。これらの中でも、前記水溶性高分子化合物としては、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルナトリウム等のスターチが、特に好ましい。
前記水溶性高分子化合物は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記マイクロカプセル化清涼剤中、前記水溶性高分子化合物の含有量(配合量)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30〜80質量%が好ましく、40〜70質量%がより好ましい。前記含有量が、30質量%未満であると、良好なマイクロカプセルが得られないこと等があり、80質量%を超えると、マイクロカプセルの強度が高くなり、前記(A)l−メントール、及び、前記(B)液状油からなる油相を徐放させてl−メントールの清涼感を発揮させることができないこと等がある。一方、前記含有量が、前記より好ましい範囲内であると、良好なマイクロカプセルが得られ、かつ、徐放性にも優れる点で、有利である。
−−−その他の成分−−−
前記外殻基剤としては、前記水溶性高分子化合物の他、必要に応じて、抗酸化剤、水溶性ビタミン、アミノ酸、界面活性剤、防腐剤、アルコール類、キレート剤、安定化剤等のその他の成分を含有していてもよい。
前記抗酸化剤としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸のアルカリ金属塩、アスコルビン酸の脂肪酸エステル、没食子酸のエステル類、エリソルビン酸、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロール、トコトリエノール等が挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記水溶性ビタミンとしては、例えば、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸、ビタミンH、葉酸、ビタミンB12、コリン、イノシット、ビタミンL、ビタミンL、ビタミンB13、ビタミンBT、リポ酸、ビタミンB14、ビタミンB15、ビタミンBx、ビタミンP等が挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミノ酸としては、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、プロリン、オキシプリン等が挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記安定化剤としては、例えば、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、リン酸、ピロリン酸、フィチン酸、ソルビン酸、エリソルビン酸、これらのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩等が挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−−マイクロカプセル化清涼剤の製造方法−−
前記マイクロカプセル化清涼剤の製造方法としては、特に制限はなく、従来のマイクロカプセル化手法の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、相分離法、オリフィス法、液中硬化法、噴霧乾燥法、凍結乾燥法等が挙げられる。これらの中でも、前記マイクロカプセル化清涼剤の製造方法としては、噴霧乾燥法、凍結乾燥法が好ましい。
具体的には、例えば、前記水溶性高分子化合物を、数%〜数十%の濃度となるように水に溶解させた後、前記(A)l−メントール、及び、前記(B)液状油からなる油相を添加して、溶解又は乳化させ、得られた溶液を、噴霧乾燥(スプレードライ)又は凍結乾燥(フリーズドライ)することにより、前記マイクロカプセル化清涼剤を得ることができる。前記乳化に際しては、ホモミキサーや高圧乳化機等の任意の装置を用いることができ、また、前記噴霧乾燥や凍結乾燥も、一般に知られている手法により行うことができる。なお、得られたマイクロカプセル化清涼剤は、粒子径を均一にするために、ふるいを通過させることが好ましい。
前記したような製造方法により、前記マイクロカプセル化清涼剤を得ることができる。前記マイクロカプセル化清涼剤は、汗等の水分の接触により、前記(A)l−メントール、及び、前記(B)液状油からなる油相を徐放させることができ、即ち、塗布時だけでなく、発汗時にも、l−メントールの清涼感を発揮させることができる。
なお、一般に、皮膚化粧料において使用されるマイクロカプセルは、被保持物が外殻基剤の中心に内包されるタイプと、被保持物が微粒子として外殻基剤全体に分散しているタイプとに分類されるが、これらの中でも、前記マイクロカプセル化清涼剤は、後者のタイプであることが好ましい。即ち、被保持物である前記(A)l−メントール、及び、前記(B)液状油からなる油相が、外殻基剤に微粒子として保持されているものであることが好ましい。
前者のタイプのマイクロカプセルとしては、例えば、硬化ゼラチン等の外殻基剤に被保持物を内包させたものなどが挙げられるが、このタイプのマイクロカプセルは、押圧や摩擦等の物理的作用が加えられない限り崩壊せず、更に、一旦崩壊すると被保持物の全量が一度に放出されるため、清涼剤を徐放させる機構には適さない。これに対して、後者のタイプのマイクロカプセルは、汗等の水分の接触により部分的に崩壊し、その崩壊した部分に分散している被保持物のみが放出されるために、清涼剤を徐放させるために優れた構造を有している点で、有利である。
前記マイクロカプセル化清涼剤の平均粒子径は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10〜75μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。前記平均粒子径が、10μm未満であると、マイクロカプセルの調製や、マイクロカプセルの崩壊による前記油相の放出が困難となることがあり、また肺に入る危険性も懸念される。また、前記平均粒子径が、75μmを超えると、前記マイクロカプセル化清涼剤を、皮膚化粧料中に均一に分散させることが困難となることがある。一方、前記平均粒子径が、より好ましい範囲内であると、マイクロカプセルの調製が容易であり、また、マイクロカプセルの徐放性、及び、分散性にも優れる点で、有利である。
なお、一般には、マイクロカプセルの平均粒子径が51μm以上であると、肌当たりが悪く、スプレーに配合した際に、目詰まりをおこす可能性があるとされるが、前記マイクロカプセル化清涼剤は、嵩比重が、好ましくは0.3〜0.5g/mLであり、非常に軽くて肌当たりがよいために、前記平均粒子径は、51μm未満に限定されるものではない。
前記平均粒子径は、例えば、レーザー粒度測定器(LMS−30型、(株)セイシン企業)により測定することができる。
前記原液中、前記マイクロカプセル化清涼剤の含有量(配合量)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1〜10質量%が好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、所望の程度の清涼感が得られないこと等があり、10質量%を超えると、清涼感が強くなりすぎること等がある。
−その他の成分−
前記原液中に含有され得る、前記マイクロカプセル化清涼剤以外のその他の成分としては、特に制限はなく、皮膚化粧料分野で通常使用されるものの中から、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記皮膚化粧料をデオドラント組成物に適用する場合等では、消臭剤、制汗剤、殺菌剤、油脂類、ワックス類、シリコーン類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、界面活性剤、高分子化合物、酸化防止剤、色素、乳化安定剤、pH調整剤、収斂剤、防腐剤、紫外線吸収剤、キレート剤、保湿剤、増粘剤、前記マイクロカプセル化清涼剤以外の清涼剤、抗炎症剤、アミノ酸、ビタミン剤、各種植物抽出エキスなどが挙げられる。
前記その他の成分の、原液中における含有量(配合量)としても、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で、目的に応じて適宜選択することができる。
−−消臭剤−−
前記消臭剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、マグネシア・シリカ、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、ヒドロキシアパタイト等が挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記原液中、前記消臭剤の含有量(配合量)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、2〜25質量%が好ましい。前記含有量が、2質量%未満であると、所望の程度の消臭効果が発揮されないことがあり、25質量%を超えると、再分散性が悪くなることがある。
−−制汗剤−−
前記制汗剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クロロヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、クロルヒドロキシアルミニウム・プロピレングリコール、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、フェノールスルホン酸アルミニウム、β−ナフトールジスルホン酸アルミニウム、過ホウ酸ナトリウム、アルミニウムジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレート、ジルコニウムクロロハイドレート、硫酸アルミニウムカリウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、塩基性臭化アルミニウム、アルミニウムナフタリンスルホン酸、塩基性ヨウ化アルミニウム等が挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、クロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、クロルヒドロキシアルミニウム・プロピレングリコール、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム(カリミョウバン)、クロルヒドロキシジルコニウムが好ましい。
前記原液中、前記制汗剤の含有量(配合量)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1〜30質量%が好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、所望の程度の制汗効果が発揮されないことがあり、30質量%を超えると、粉末のヨレやノビが悪化し、使用感を損なうばかりか、スプレー剤とした場合に、噴射を制御するバルブを目詰りさせることがある。
−−殺菌剤−−
前記殺菌剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロロカルバニリド、塩酸クロルヘキシジン、ピロクトンオラミン、クララエキス等が挙げられ、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記原液中、前記殺菌剤の含有量(配合量)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01〜10質量%が好ましい。前記含有量が、0.01質量%未満であると、所望の程度の殺菌効果が発揮されないことがあり、10質量%を超えると、皮膚刺激性が生じる恐れがある。
<噴射剤>
前記噴射剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロパン、ブタン等の液化石油ガス(LPG)、イソペンタン、ジメチルエーテルなどが挙げられる。
前記噴射剤は1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記噴射剤の含有量(配合量)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記原液の含有量との質量比で、原液/噴射剤=3/97〜25/75であることが好ましく、5/95〜20/80であることがより好ましい。前記噴射剤の含有量が、75質量%未満であると、前記原液が肌に多く付着し、肌上で液だれを起こすなど、使用感が悪くなることがあり、97質量%を超えると、前記原液の肌への付着量が少なくなることにより、所望の効果が得られないことがある。一方、前記含有量が、前記より好ましい範囲内であると、前記原液が適度な量で肌に付着するために、より使用感に優れ、かつ、所望の効果が得やすい点で、有利である。
<製造方法>
前記皮膚化粧料の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記マイクロカプセル化清涼剤と、必要に応じてその他の成分とを、前記のような所望の含有量となるように配合して原液を調製し、これに噴射剤を配合することにより、スプレー型の皮膚化粧料を製造することができる。また、前記同様に調製した原液をそのまま、ローション型等の皮膚化粧料として使用してもよい。
また、前記スプレー型の皮膚化粧料は、例えば、一般的なスプレー容器に、通常の手法により充填することができる。
前記スプレー容器としては、例えば、容器本体、該容器本体の開口部に固着するバルブ、及び、噴射用ボタンからなるものなどが挙げられる。前記容器本体の材質としては、例えば、アルミニウム、ステンレス、ブリキ等の金属、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂、耐圧ガラスなどが挙げられる。また、耐圧性、耐衝撃性、耐腐食性、製剤安定性等を向上させる目的で、容器本体の表面が樹脂等でコーティングされたものであってもよい。前記バルブとしては、例えば、前記容器本体の開口部にクリンプ(クリンチ)されるマウンティングカップ、該マウンティングカップの中央部に保持されるハウジング、該ハウジング内に上下動自在に収容されるステム、該ステムの孔を開閉するステムラバー、前記ステムを常時上向きに付勢するスプリング、及び、前記ハウジングの下端から容器底部に伸びているディップチューブからなるものなどが挙げられる。
前記充填の方法としては、例えば、冷却充填法、加圧充填法、アンダーカップ充填法などが挙げられる。
<使用方法>
前記皮膚化粧料の使用方法は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、所望の部位に塗布(スプレー型の皮膚化粧料の場合は、噴射して塗布)することにより、容易に使用することができる。また、塗布の際の塗布量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<効果>
前記皮膚化粧料に含まれる前記マイクロカプセル化清涼剤は、汗等の水分の接触により崩壊し、l−メントールを含む清涼剤を放出する。そのため、前記皮膚化粧料によれば、塗布時だけでなく、発汗時にも、l−メントールの清涼感を発揮させることが可能となる。また、前記皮膚化粧料に含まれる前記マイクロカプセル化清涼剤は、l−メントールと、ハッカ油及びユーカリ油の少なくともいずれかを50質量%以上含む液状油とを、特定の含有量比で含む。そのため、l−メントールを液状油により溶解して、液状でカプセル化することができ、また、液状油に含まれるハッカ油及びユーカリ油の少なくともいずれかにより、l−メントールの強い香りを和らげ、すっきりとした芳香を得ることが可能となる。
したがって、前記皮膚化粧料は、清涼感の持続性、及び、香りのよさが求められる皮膚化粧料(例えば、デオドラント組成物、ボディローション、ボディパウダー、日焼止め等)に、幅広く適用が可能であるが、中でも、汗臭、腋臭、足臭などの体臭の発生を抑制するためのデオドラント組成物、特にデオドラントスプレー組成物に、好適に利用可能である。
以下、実施例、比較例、及び処方例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例及び処方例に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例、比較例、及び処方例において、特に明記のない場合は、「%」はいずれも「質量%」を表し、比率はいずれも質量比を表す。
(実施例1〜9、比較例1〜4)
下記表1〜4に示す組成に従い、実施例1〜9、及び、比較例1〜4のデオドラントスプレー組成物を調製した。
具体的には、まず、下記表1〜3に示す組成に従い、各デオドラントスプレー組成物に含ませるマイクロカプセル化清涼剤を調製した。(A)l−メントール及び(B)液状油と、外殻基剤の各原料とを、水を用いて乳化し、得られたエマルジョンを噴霧乾燥(スプレードライ)させることにより、(A)l−メントール及び(B)液状油が外殻基剤に保持されたマイクロカプセル化清涼剤を調製した。次いで、下記表4に示す組成に従い、得られたマイクロカプセル化清涼剤、及び、その他の共通成分を混合することにより原液を調製し、得られた原液を、噴射剤とともにスプレー容器に充填した。
得られた各デオドラントスプレー組成物について、以下の方法により、液状油に対するl−メントールの溶解性、清涼感の持続性(発汗後の清涼感)、及び、香りのよさを評価した。結果を表1〜3に併せて示す。
<液状油に対するl−メントールの溶解性の評価>
25℃、10℃に調温した液状油30gに所定量のl−メントールを添加し、マグネチックスターラーで1分間攪拌した後、l−メントールの溶解の有無を目視で判定した。
−l−メントールの溶解性の評価基準−
○:l−メントールが溶解している。
×:l−メントールが溶解しない。
<清涼感の持続性(発汗後の清涼感)の評価>
パネラー30名が両腋に各デオドラントスプレー組成物を2秒間スプレーし、30℃・70%RH条件下で発汗を感じるまで自転車をこいだ後、清涼感の強さを評価した。表中にパネラー30名の平均点を示す。
−清涼感の評価基準−
4点:清涼感を良く感じる。
3点:清涼感を感じるが弱い。
2点:清涼感をやっと感じる。
1点:清涼感を感じない。
<香りのよさの評価>
パネラー30名が各デオドラントスプレー組成物を使用し、香りのよさを評価した。表中にパネラー30名の平均点を示す。なお、ここで、「香りが良い」とは、l−メントールの刺激の強い香りが和らぎ、すっきりとした芳香が得られている状態をいう。
−香りのよさの評価基準−
5点:香りは良い。
4点:香りはやや良い。
3点:香りのよさはどちらともいえない。
2点:香りはやや良くない。
1点:香りは良くない。
Figure 0005069172
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Figure 0005069172
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表1〜3の結果から、(A)l−メントール、及び、(B)液状油からなる油相を、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルナトリウム等の水溶性高分子化合物を主成分とする外殻基剤に保持させたマイクロカプセル化清涼剤を含み、かつ、前記マイクロカプセル化清涼剤中、前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量比が、質量比で40/60〜60/40の範囲内であり、かつ、前記(B)成分が、ハッカ油及びユーカリ油の少なくともいずれかを50質量%以上含む実施例1〜9のデオドラントスプレー組成物は、前記各要件の少なくともいずれかを満たさない比較例1〜4のデオドラントスプレー組成物と比べて、清涼感の持続性(発汗後の清涼感)、及び、香りのよさに優れたデオドラントスプレー組成物であることがわかった。なお、比較例2の組成では、(B)液状油に対する(A)l−メントール量((A)/(B))が多すぎるために、液状油に対してl−メントールが溶解しきれず、そのため、表3の比較例2に示す組成通りのマイクロカプセル化清涼剤の調製、及びデオドラントスプレー組成物の調製は不可能であった(評価結果は「―」で示す)。
なお、前記実施例及び比較例で使用した各成分の詳細は以下の通りである。
Figure 0005069172
(処方例1)
下記の組成に従い、デオドラントスティックを常法により調製した。
クロルヒドロキシアルミニウム 24.0
ケイ酸マグネシウム 2.0
ステアリルアルコール 8.0
硬化ヒマシ油 5.0
マイクロクリスタリンワックス 2.0
ポリオキシプロピレンブチルエーテル 3.0
ジブチルヒドロキシトルエン 0.05
デカメチルペンタシロキサン(*1) 残部
グリチルレチン酸ステアリル 0.02
タルク(*2) 5.0
マイクロカプセル化清涼剤(実施例6) 2.5
香料 0.05
合計:100(質量%)
使用容器:吉野工業所製ポリプロピレン/ポリアセタール容器
*1 SH245 Fluid(東レ・ダウコーニング)
*2 SW−A(浅田製粉)
(処方例2)
下記の組成に従い、プレストパウダーファンデーションを常法により調製した。
セリサイト 15.0
マイカ 10.0
タルク(*2) 残部
微粒子酸化チタン 10.0
メチルシロキサン網状重合体(*3) 12.0
流動パラフィン 2.0
オクチルドデカノール 5.0
メチルポリシロキサン(*4) 2.0
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
グンジョウ 適量
マイクロカプセル化清涼剤(実施例7) 3.0
香料 0.1
合計:100(質量%)
*2 SW−A(浅田製粉)
*3 KMP−590(信越化学工業)
*4 KF96A−50cs(信越化学工業)
(処方例3)
下記の組成に従い、スティック状油性ファンデーションを常法により調製した。
酸化チタン 7.0
タルク 15.0
カオリン 10.0
流動パラフィン 残部
セレシン 20.0
オクチルドデカノール 8.0
キャンデリラロウ 5.0
無水ケイ酸(*5) 2.0
メチルポリシロキサン(*6) 10.0
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
グンジョウ 適量
マイクロカプセル化清涼剤(実施例8) 3.0
香料 0.1
合計:100(質量%)
*5 サンスフェアH−121(AGCエスアイテック)
*6 KF96A−200cs(信越化学工業)
本発明の皮膚化粧料は、清涼感の持続性、及び、香りのよさに優れるので、例えば、汗臭、腋臭、足臭などの体臭の発生を抑制するためのデオドラントスプレー組成物として、好適に利用可能である。

Claims (5)

  1. (A)l−メントール、及び、(B)液状油からなる油相を、水溶性高分子化合物を主成分とする外殻基剤に保持させたマイクロカプセル化清涼剤を含み、
    前記マイクロカプセル化清涼剤中、前記(A)l−メントールの含有量が20質量%〜35質量%であり、前記(B)液状油の含有量が15質量%〜35質量%であり、前記(A)l−メントール、及び、前記(B)液状油の含有量比が、質量比で、(A)/(B)=40/60〜60/40であり、かつ、前記(B)液状油が、ハッカ油及びユーカリ油の少なくともいずれかを50質量%以上含むことを特徴とする皮膚化粧料。
  2. (B)液状油中、ハッカ油及びユーカリ油の含有量比が、質量比で、ハッカ油/ユーカリ油=60/40〜20/80である請求項1に記載の皮膚化粧料。
  3. マイクロカプセル化清涼剤中、(A)l−メントールの含有量が、25質量%〜30質量%である請求項1から2のいずれかに記載の皮膚化粧料。
  4. 水溶性高分子化合物が、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルナトリウムである請求項1から3のいずれかに記載の皮膚化粧料。
  5. デオドラントスプレー組成物である請求項1から4のいずれかに記載の皮膚化粧料。
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