JP7215841B2 - 噴霧用組成物および噴霧製品 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態の噴霧用組成物は、原液と圧縮ガスとからなる。原液は、水とアルコールとハイドロフルオロオレフィンとを含み、均一相を形成する。ハイドロフルオロオレフィンの沸点は、5~30℃である。以下、それぞれについて説明する。
原液は、水とアルコールとハイドロフルオロオレフィンとを含む。
水は、噴霧用組成物の乾燥性を調整し、冷却効果を持続させる等の目的で配合される。
アルコールは、噴霧用組成物を均一な組成にする等の目的で配合される。
ハイドロフルオロオレフィンは、強すぎない適度な冷感を付与したり、噴霧用組成物の乾燥性を調整したり、適用箇所における液ダレを防止する等のために配合される。
原液は、上記水、ハイドロフルオロオレフィン、アルコールのほかに、適宜、有効成分、界面活性剤、水溶性高分子、油剤、パウダー等の任意成分を含んでもよい。
圧縮ガスは、原液を加圧して外部に噴霧する噴射剤として配合される。
本発明の一実施形態の噴霧製品について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態の噴霧製品1の模式的な断面図である。図2は、本実施形態の噴霧製品1の拡大された断面図である。図1および図2に示される噴霧製品1は、吐出動作が行われている状態(吐出状態)である。本発明の一実施形態の噴霧製品は、上記した噴霧用組成物が充填され、圧縮ガスにより原液を加圧して吐出する、噴霧製品である。なお、本発明の噴霧製品は、圧縮ガスにより原液を加圧して吐出することのできる構成を備えていればよい。本実施形態で例示する噴霧製品1は、外部容器5と、外部容器5に収容された内部容器6とからなる合成樹脂製の二重ボトル(容器本体2)と、二重ボトルを封止するためのバルブ3とを備える。バルブ3のステム7には、吐出部材4が取り付けられている。内部容器6内(第2収容空間S2)には、原液Cが充填されている。外部容器5と内部容器6の間の空間(第1収容空間S1)には、圧縮ガスが充填されている。以下、それぞれについて説明する。
容器本体2は、外部容器5と、外部容器5に収容された内部容器6とからなる合成樹脂製の二重ボトルである。
外部容器5は、合成樹脂製の容器である。外部容器5は、耐圧性を有する有底筒状であり、底部と、円筒状の胴部と、胴部の上端からテーパー状に縮径する肩部51と、その上端から延びる円筒状の首部52とから構成されている。首部52の外周には、後述するカバーキャップ31aを取り付けるためのネジが形成されている。
内部容器6は、合成樹脂製の容器であり、外部容器5に収容される。本実施形態の噴霧製品1は、内部容器6と外部容器5との間の空間(第1収容空間S1)に圧縮ガスが充填され、内部容器6内の空間(第2収容空間S2)に原液が充填される。
バルブ3は、外部容器5および内部容器6の開口を閉止して、外部容器5および内部容器6を密封すると共に、第2収容空間S2と外部の連通/遮断するための部材である。バルブ3は、ステム7を収容し、内部容器6の開口に装着されるバルブ本体32と、バルブ本体32を覆い、外部容器5および内部容器6の開口を閉止するよう固着されるカバーキャップ31aとを主に備える。
吐出部材4は、原液Cを吐出するための部材であり、ステム7の上端に取り付けられる。吐出部材4は、ステム7が取り付けられた状態において、ステム7のステム内筒部73aおよびステム外筒部73bがほぼ隙間なく嵌め込まれるための第1凹部41が形成されている。吐出部材4は、第1凹部41と連通する断面形状が略L字状の吐出通路42と、噴射治具43が嵌め込まれる第2凹部44とが形成されている。噴射治具43は、外周縁上に複数の溝431が設けられた略円筒状の治具本体43aと、治具本体43aに取り付けられる噴射ノズル43bとからなる。噴射ノズル43bは、有底筒状であり、底部には吐出孔432aと、溝431を通過した原液Cが中心の吐出孔432aに向かって流れるノズル通路432bと、ノズル通路432bの端部に形成された空間であって、原液Cを旋回させるための旋回室432cが形成されている。原液は旋回室432c内で旋回され、吐出孔から広範囲に吐出(噴霧)される。
以下の表1に示される処方に従って、原液1を調製した。得られた原液1の60gを、図1に示す二重ボトルの内部容器6(収容空間S2)に充填し、バルブを取り付け、外部容器5内の収容空間S1に、容器内の圧力が0.6MPa(25℃)となるよう窒素ガスを充填し、実施例1の噴霧用組成物を調製した。
原液の組成を表1~表3に示される処方に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、噴霧用組成物を調製した。原液2~10を用いた噴霧用組成物は、実施例2~10である。原液11~16を用いた噴霧用組成物は、比較例1~6である。
25℃の恒温水槽中に噴霧用組成物を充填した容器を1時間浸漬して噴霧用組成物の温度を25℃に調整し、外観を評価した。
(評価基準)
〇:噴霧用組成物は、透明で均一であった。
×:噴霧用組成物は、分離していた。
25℃の恒温水槽中に噴霧用組成物を充填した容器を1時間浸漬して噴霧用組成物の温度を25℃に調整した。その後、15cm離した濾紙に向かって噴射し、噴射直後の濾紙表面の温度を測定し、噴射前の温度からの下降温度を算出した。また、15cm離した腕に向かって噴射したときの冷却感を評価した。
(評価基準)
◎:下降温度が13℃以上25℃以下であり、適度な冷感が長く得られた。
〇1:下降温度が10℃以上13℃未満であり、やや弱い冷感が得られた。
〇2:下降温度が25℃を超え35℃未満であり、やや強い冷感が得られた。
×1:下降温度が10℃未満であり、冷感が不充分であった。
×2:下降温度が35℃を超え、痛みを感じた
25℃の恒温水槽中に噴霧用組成物を充填した容器を1時間浸漬して噴霧用組成物の温度を25℃に調整した。その後、15cm離した腕に向かって1秒間噴霧したときの噴射物の状態を評価した。
(評価基準)
〇:噴射物は、すぐに乾燥し、液ダレしなかった。
×:噴射物は、乾燥が遅く、腕から垂れ落ちた。
25℃の恒温水槽中に噴霧用組成物を充填した容器を1時間浸漬して噴霧用組成物の温度を25℃に調整した。その後、15cm前方の火炎(炎の高さ5cm)に向かって噴霧し、火炎の伸びを評価した。
(評価基準)
◎:火炎の伸びは、25cm未満であった。
〇:火炎の伸びは、25以上45cm未満であり、逆火が認められなかった。
〇1:火炎の伸びは、25以上45cm未満であり、逆火が認められた。
×:火炎の伸びは、45cm以上であった。
×1:火炎の伸びが認められ、かつ、火炎の伸びが安定しなかった。
2 容器本体
3 バルブ
31a カバーキャップ
32 バルブ本体部
33 キャップ本体
34 縁部
35 ハウジング
351 筒部
352 フランジ部
353 上面側延設部
354 下面側延設部
36a ステムラバー
36b ステムラバー
37 弾性部材
38 排出通路
4 吐出部材
41 第1凹部
42吐出通路
43 噴射治具
431 溝
432a 吐出孔
432b ノズル通路
432c 旋回室
43a 治具本体
43b 噴射ノズル
44 第2凹部
45 第3凹部
5 外部容器
51 肩部
52 首部
6 内部容器
61 フランジ部
62 溝
7 ステム
71a 第1ステム孔
71b 第2ステム孔
72a 第1ステム内通路
72b 第2ステム内通路
73a ステム内筒部
73b ステム外筒部
C 原液
S1 第1収容空間
S2 第2収容空間
Claims (7)
- 水とアルコールとハイドロフルオロオレフィンとを含み、均一相を形成する原液と、圧縮ガスとからなり、
前記ハイドロフルオロオレフィンの沸点は、5~30℃である、噴霧用組成物(ただし、沸点が-30~-5℃であるハイドロフルオロオレフィンが含まれる場合を除く)。 - 前記水の含有量は、原液中、5~45質量%である、請求項1記載の噴霧用組成物。
- 前記アルコールの含有量は、原液中、25~90質量%である、請求項1または2記載の噴霧用組成物。
- 前記アルコールの含有量は、原液中、35~90質量%である、請求項3記載の噴霧用組成物。
- 前記ハイドロフルオロオレフィンは、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである、請求項1~4のいずれか1項に記載の噴霧用組成物。
- 前記ハイドロフルオロオレフィンの含有量は、原液中、5~70質量%である、請求項1~5のいずれか1項に記載の噴霧用組成物。
- 水とアルコールとハイドロフルオロオレフィンとを含み、均一相を形成する原液と、圧縮ガスとからなり、
前記ハイドロフルオロオレフィンの沸点は、5~30℃であり、
前記アルコールの含有量は、原液中、35~90質量%である、噴霧用組成物。
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