JP6282848B2 - 発泡性塗布用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡性塗布用組成物に関する。さらに詳しくは、内容物の安定性に優れ、また、吐出物の発泡性、伸展性、肌への密着性に優れた発泡性塗布用組成物に関する。
特許文献1には特定の界面活性剤、アクリル酸系高分子、多糖類系高分子、二酸化炭素、特定の炭化水素混合物を含有する泡沫状皮膚塗布剤が開示されており、アクリル酸系高分子および多糖類系高分子を含有することで泡持ちが良く、二酸化炭素を高濃度に含む泡沫を皮膚上に長時間保持できることが記載されている。しかしながら、べたつきが強く使用感に劣るという問題がある。
特許文献2には特定の界面活性剤、多価アルコール、水溶性高分子、炭酸ガスを含有するエアゾール型皮膚化粧料が開示されており、水溶性高分子を含有することでべたつきを抑えながらもクリーミーな泡で、マッサージ施術中においても泡状態が維持されることが記載されている。しかしながら、泡持ちは十分ではなく改善の余地があり、また泡の密着性および伸びに劣るという問題がある。
また、特許文献3には特定の重合度を有するポリエチレングリコールを含有するフォーム形成用エアゾール組成物が開示され、特定のポリエチレングリコールを含有することで良好な泡を形成することが記載されている。しかしながら、発泡を阻害する成分である特定の重合度を有するポリエチレングリコールを含有しているため十分な発泡性が得られないという問題がある。
特開2011−84490号公報 特開2011−93878号公報 特開2006−342119号公報
本発明は、水性原液に溶解してpHを変動させる炭酸ガスと共にイオン性界面活性剤を含有しているにもかかわらず、内容物の安定性に優れ、また、吐出物の発泡性、伸展性、肌への密着性に優れた発泡性塗布用組成物を提供することを目的とする。
本発明は、高重合ポリエチレングリコール、多価アルコール、イオン性界面活性剤および水を含有する水性原液、ならびに炭酸ガスを含有する噴射剤からなる発泡性塗布用組成物に関する。
前記多価アルコールが2〜4価の二量体アルコールおよび/または単糖類であることが好ましい。
前記イオン性界面活性剤がアニオン性界面活性剤を含有することが好ましい。
前記噴射剤が、さらに液化ガスを含有することが好ましい。
スキンケア用塗布用組成物とすることが好ましい。
本発明によれば、高重合ポリエチレングリコール、多価アルコール、イオン性界面活性剤および水を含有する水性原液、ならびに炭酸ガスを含有する噴射剤からなる塗布用組成物とすることで、イオン性界面活性剤が析出することなく、また、吐出物の発泡性、伸展性、肌への密着性に優れた発泡性塗布用組成物を提供することができる。
本発明の塗布用組成物は、高重合ポリエチレングリコール、多価アルコール、イオン性界面活性剤および水を含有する水性原液、ならびに炭酸ガスを含有する噴射剤からなる。
前記高重合ポリエチレングリコールは、水性原液に粘性および曳糸性を付与し、指先などで塗り伸ばしたときの伸展性に優れ、肌への密着性に優れたフォームを形成する、ならびに粘性のある液膜(フォーム)を形成して炭酸ガスを吐出物中に長く保持させるなどの目的で用いられる。
高重合ポリエチレングリコールの分子量は、10万〜700万が好ましく、50万〜650万がより好ましく、特に、少量含有するだけで水性原液の粘度が低いにもかかわらずフォームに粘性(曳糸性)を付与できる点から100万〜600万がさらに好ましい。分子量が10万未満の場合は、粘性が少なく対象物への密着性や伸びが悪くなる傾向がある。また、700万を超える場合は、水性原液に配合しにくくなり、また少量で粘性が大きく変わるため粘度の調整がしにくくなる傾向がある。
高重合ポリエチレングリコールの含有量は、水性原液中0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましい。高重合ポリエチレングリコールの含有量が0.01質量%未満の場合は、前述の効果が得られにくくなる傾向がある。また、10質量%を超える場合は、水性原液の粘性が高くなりすぎ、べたつきやすく、また発泡性が悪くなりやすい傾向がある。
前記多価アルコールは、曳糸性を調整する、発泡性を調整する、フォームの肌への密着性を向上させる、不安定な組み合わせであるイオン性界面活性剤やアルカリ剤で中和した樹脂などと炭酸ガスとを併用しても、これらの析出を防止することを目的として用いる。多価アルコールとしては2〜4価のアルコールおよび/または単糖類が用いられる。
多価アルコールの含有量は、水性原液中5〜30質量%が好ましく、さらには7〜25質量%が好ましい。多価アルコールの含有量が5質量%未満の場合は前述の効果が得られにくく、特に、炭酸ガスの充填によりイオン性界面活性剤の析出を防止することが難しくなる傾向がある。また、含有量が30質量%を超える場合は塗布面に残りやすく、べたつくなど使用感が悪くなる傾向がある。なお、多価アルコールとして2〜4価のアルコールおよび単糖類を併用する場合は、これらの合計量を多価アルコールの含有量とする。
多価アルコールとして2〜4価のアルコールを含有する場合は、特にイオン性界面活性剤の析出を防止する効果が高くなる。
前記2〜4価のアルコールとしては、たとえば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ジグリセリンなどが挙げられる。なかでも、イオン性界面活性剤と炭酸ガスを併用しても、イオン性界面活性剤の析出を防止する効果が極めて高いという理由からジプロピレングリコール、ジグリセリンなどの2〜4価の二量体アルコールを用いることが好ましい。
前記2〜4価のアルコールを含有する場合の含有量は、水性原液中1〜30質量%が好ましく、さらには3〜25質量%が好ましい。2〜4価のアルコールの含有量が1質量%未満の場合は、イオン性界面活性剤の析出を防止する効果が得られにくく、長期間保存すると析出が発生する傾向がある。また、含有量が30質量%を超える場合は皮膚上に残りやすく、べたつくなど使用感が悪くなる傾向がある。
多価アルコールとして単糖類を含有する場合は、塗り伸ばしやすく、泡持ちのよいフォームを形成しやすくなり、皮膚に刺激がなく、使用感を向上させる、不安定な組み合わせであるイオン性界面活性剤やアルカリ剤で中和した樹脂などと炭酸ガスとを併用しても、これらの析出を防止することができる。
単糖類としては、たとえば、エリスリトール、アラビトール、ガラクチトール、グルシトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトールなどの糖アルコール;エリトリトール、D−エリトロース、D−トレオースなどのテトロース類;D−アラビノース、L−アラビノース、D−キシロース、D−リキソース、L−リキソース、D−リボース、D−キシルロース、L−キシルロース、D−リブロース、L−リブロースなどのペントース類;D−アルトロース、L−アルトロース、D−ガラクトース、L−ガラクトース、D−グルコース、D−タロース、D−マンノース、L−ソルボース、D−タガトース、D−プシコース、D−フルクトースなどのヘキソース類などが挙げられる。なかでも、吐出物が塗布面上で塗り伸ばしやすくなる点から糖アルコールを用いることが好ましい。
単糖類を含有する場合の含有量は、水性原液中1〜30質量%が好ましく、さらには3〜25質量%が好ましい。単糖類の含有量が1質量%未満の場合は前述の単糖類を含有する効果が得られにくい傾向がある。また、含有量が30質量%を超える場合は皮膚上に残りやすく、べたつくなど使用感が悪くなる傾向がある。なお、単糖類は2〜4価のアルコールと併用することでイオン性界面活性剤の析出を防止する効果が一層高くなる。
前記イオン性界面活性剤は、発泡性を阻害する高重合ポリエチレングリコールを含有するにもかかわらず発泡性を向上させる、洗浄効果を奏する、油分と水とを乳化させる、高重合ポリエチレングリコールと併用することで曳糸性を高くするなどの目的で用いられる。
イオン性界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤などが挙げられる。
前記アニオン性界面活性剤としては、たとえば、ラウリルリン酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウムなどのアルキルリン酸塩;POEラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩;ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩;POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;POEラウリルエーテル酢酸カリウム、POEラウリルエーテル酢酸ナトリウム、POEトリデシルエーテル酢酸カリウム、POEトリデシルエーテル酢酸ナトリウムなどのアルキルエーテルカルボン酸塩;ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩などが挙げられる。また、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム(ココイルグルタミン酸TEA)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩;N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムなどのN−アシルグリシン塩;N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニントリエタノールアミンなどのN−アシルアラニン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどのアシルアラニン塩などのアミノ酸型界面活性剤を用いてもよい。
両性界面活性剤としては、たとえば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ラウリルベタイン)、ステアリルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ドデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、オクタデシルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタインなどのアルキルベタイン;ヤシ酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(コカミドプロピルベタイン)、コカミドプロピルヒドロキシスルタインなどの脂肪酸アミドプロピルベタインなどのベタイン型;2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどのアルキルイミダゾール型;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンなどのアミノ酸型;ラウリルジメチルアミンN−オキシド、オレイルジメチルアミンN−オキシドなどのアミンオキシド型;などが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、たとえば、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモニウム塩、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。
なお、イオン性界面性活性剤のなかでも、発泡性に優れ、きめの細かな泡を形成でき、泡持ちがよいという理由からアニオン性界面活性剤が好ましく、さらに、高重合ポリエチレングリコールと併用することでフォームの粘性(曳糸性)が良くなるという理由からアルキルリン酸塩を用いることがより好ましい。
イオン性界面活性剤の含有量は、水性原液中1〜25質量%が好ましく、さらには3〜20質量%が好ましい。イオン性界面活性剤の含有量が1質量%未満の場合は前述の効果が得られにくくなる傾向がある。また、含有量が25質量%を超える場合は塗布面上に残りやすく、べたつくなど使用感が悪くなる傾向がある。なお、イオン性界面活性剤が水やアルコール類などの溶剤に溶解したものを用いる場合の含有量は、溶剤を除いた界面活性剤の含有量である。
前記水は水性原液の主溶媒である。また、噴射剤として、後述する液化ガスを含有する場合は、水性原液中に含有した界面活性剤により液化ガスと乳化し、外部に吐出されると液化ガスの気化に伴い発泡してフォームを形成する。
水としては、たとえば、精製水、イオン交換水、海洋深層水などが挙げられる。
水の含有量は、水性原液中40〜90質量%が好ましく、さらには50〜85質量%が好ましい。水の含有量が40質量%未満の場合は発泡性が悪くなり、塗り伸ばす行為により消泡しやすく保持性が悪くなる傾向がある。また、含有量が90質量%を超える場合はその他の成分を含有しにくくなる傾向がある。
本発明に用いられる水性原液は、用途や目的などに応じて、イオン性界面活性剤以外の界面活性剤、カチオン性高分子、有効成分、1価アルコール、水溶性高分子、油分、粉体などを含有することができる。
前記イオン性界面活性剤以外の界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、天然系界面活性剤などが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、たとえば、POE・POPセチルエーテル、POE・POPデシルテトラデシルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル;POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEイソセチルエーテル、POEイソステアリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;モノステアリン酸ポリエチレングリコールなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル;POE硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;モノステアリン酸POEグリセリル、モノオレイン酸POEグリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ステアリン酸POEセチルエーテル、イソステアリン酸POEラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル;モノヤシ油脂肪酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノオレイン酸POEソルビタン、トリイソステアリン酸POEソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸POEソルビット、テトラステアリン酸POEソルビット、テトラオレイン酸POEソルビットなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸ペンタグリセリル、モノミリスチン酸ペンタグリセリル、モノオレイン酸ペンタグリセリル、モノステアリン酸ペンタグリセリル、モノラウリン酸デカグルセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル;POEラノリンアルコールなどのポリオキシエチレンラノリンアルコール;デシルグルコシド、ラウリルグルコシドなどのアルキルグルコシド;などが挙げられる。
シリコーン系界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体などが挙げられる。
天然系界面活性剤としては、たとえば、サーファクチンナトリウム、シクロデキストリン、水添酵素大豆レシチンなどが挙げられる。
前記イオン性界面活性剤以外の界面活性剤を含有する場合の含有量は、水性原液中0.1〜10質量%が好ましく、さらには0.3〜8質量%が好ましい。イオン性界面活性剤以外の界面活性剤の含有量が0.1質量%未満の場合は前述の効果が得られにくくなる傾向がある。また、含有量が10質量%を超える場合は洗浄しても塗布面で残りやすくなる傾向がある。
前記カチオン性高分子は、液膜強度を高くしてフォーム内に炭酸ガスを長く保持する、もっちりとしたフォームを形成して使用感を向上させるなどの目的で用いられる。なお、本発明の発泡性塗布用組成物は炭酸ガスを含有しているにもかかわらず、水性原液中に特定の多価アルコールを含有しているため、カチオン性高分子も析出することなく安定に配合することができる。
カチオン性高分子としては、たとえば、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド(ポリクオタニウム4)、塩化ジメチルジアクリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム7)、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム10)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム22)、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム24)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム39)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液(ポリクオタニウム51)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール(ポリクオタニウム52)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体(ポリクオタニウム61)、メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリン、メタクリル酸ブチルおよびメタクリル酸ナトリウム(ポリクオタニウム65)、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジメチル硫酸塩、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体塩酸塩、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルなどが挙げられる。
カチオン性高分子を含有する場合の含有量は、水性原液中0.1〜10質量%が好ましく、さらには0.5〜8質量%が好ましい。カチオン性高分子の含有量が0.1質量%未満の場合はカチオン性高分子を含有する効果が得られにくくなる傾向がある。また、含有量が10質量%を超える場合は塗布面に残りやすく、べたつくなど使用感が悪くなる傾向がある。
前記有効成分としては、たとえば、天然香料、合成香料などの各種香料;l−メントール、カンフル、ハッカ油などの清涼剤;レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、パントテン酸カルシウム、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸ナトリウム、dl−α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、ジベンゾイルチアミン、リボフラビンおよびこれらの混合物などのビタミン類;アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどの酸化防止剤;グリシン、アラニン、ロイシン、セリン、トリプトファン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸;コラーゲン、ヒアルロン酸、カロニン酸、乳酸ナトリウム、dl−ピロリドンカルボン酸塩、ケラチン、カゼイン、レシチン、尿素などの保湿剤;アルブチン、コウジ酸などの美白剤;パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジン、パラクロルメタクレゾールなどの殺菌消毒剤;ローヤルゼリーエキス、シャクヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの抽出液;酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、タンニン酸、クエン酸、乳酸などの収斂剤;アラントイン、グリシルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、アズレンなどの抗炎症剤;ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、緑茶エキスなどの消臭剤;ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、オキシベンゾン、ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、ジヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノンなどの紫外線吸収剤;酸化亜鉛、酸化チタン、オクチルトリメトキシシラン被覆酸化チタンなどの紫外線散乱剤;などが挙げられる。
有効成分を含有する場合の含有量は、水性原液中0.05〜20質量%が好ましく、さらには0.10〜15質量%が好ましい。有効成分の含有量が0.05質量%未満の場合は有効成分の効果が得られにくくなる傾向がある。また、含有量が20質量%を超える場合は有効成分濃度が高くなりすぎ、有効成分によっては人体へ悪影響を及ぼす場合がある。
前記1価アルコールは、使用感を向上させるという目的に加え、水に溶解しにくい有効成分を溶解するための溶媒となり、発泡性を調整するなどを目的として用いる。
1価アルコールとしては、たとえば、エタノール、イソプロパノールなどの炭素数が2〜3個の1価アルコールが挙げられる。
1価アルコールを含有する場合の含有量は、水性原液中0.1〜30質量%が好ましく、さらには0.5〜20質量%が好ましい。1価アルコールの含有量が0.1質量%未満の場合は1価アルコールを含有する効果が得られにくくなる傾向がある。また、含有量が30質量%を超える場合は発泡しにくくなる傾向、フォームの粘性が低くなり密着性および伸展性(曳糸性)が低下する傾向がある。
前記水溶性高分子は水性原液の粘度を調整する、フォームの保持性を調整するなどを目的として用いる。なお、ここでいう水溶性高分子は前述の高重合ポリエチレングリコール、カチオン性高分子以外の水溶性高分子である。
水溶性高分子としては、たとえば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース系多糖類;カラギーナン、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガントゴム、カチオン化グアガム、グアガム、ジェランガム、ローカストビーンガムなどのガム質;ゼラチン、デキストラン、カルボキシメチルデキストランナトリウム、デキストリン、ペクチン、ゼラチン、デンプン、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、アルギン酸ナトリウム、変性ポテトスターチ、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマーなどが挙げられる。
水溶性高分子を含有する場合の含有量は、水性原液中に0.001〜2質量%が好ましく、さらには0.005〜1質量%が好ましい。水溶性高分子の含有量が0.001質量%未満の場合は水溶性高分子を含有する効果が得られにくくなる傾向がある。また、含有量が2質量%を超える場合はべたつきやすくなるなど、使用感が低下する傾向がある。
前記油分は、皮膚に艶や潤いを与える、油汚れを洗浄しやすくする、発泡性を調整するなどを目的として用いる。
油分としては、たとえば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、イソパラフィンなどの炭化水素油;アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、乳酸セチル、ステアリン酸イソセチル、セトステアリルアルコール、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエトキシエチル、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステル油;メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリグリセロール変性シリコーンなどのシリコーンオイル;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコールなどの高級アルコール;イソステアリン酸などの液体脂肪酸;アボガド油、マカダミアナッツ油、シア脂、オリーブ油、ツバキ油などの油脂;ミツロウ、ラノリンロウなどのロウ類;などが挙げられる。
油分を含有する場合の含有量は、水性原液中0.1〜10質量%が好ましく、さらには0.5〜8質量%が好ましい。油分の含有量が0.1質量%未満の場合は油分を含有する効果が得られにくくなる傾向がある。また、含有量が10質量%を超える場合は乾燥性が悪くなるなど、使用感が低下する傾向がある。
前記粉体は、粉体自体が有効成分として作用する、スクラブなどとして洗浄効果を高くするなどの目的で用いる。
粉体としては、たとえば、タルク、カオリン、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、シリカ、ゼオライト、セラミックパウダー、炭粉末、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、シリコーンパウダー、ポリエチレンパウダーなどが挙げられる。
粉体を含有する場合の含有量は、水性原液中0.1〜5質量%が好ましく、さらには0.3〜3質量%が好ましい。粉体の含有量が0.1質量%未満の場合は、粉体を含有する効果が得られにくい傾向があり、5質量%を超える場合はバルブや吐出部材の吐出孔で詰まりやすくなる傾向や、静置した状態で長期間保存した場合、粉体が容器底部で固まりやすくなり(ケーキング)、均一な組成物を吐出しにくい傾向がある。
本発明に用いられる水性原液は、高重合ポリエチレングリコール、多価アルコール、イオン性界面活性剤およびその他の配合成分を水に溶解させて調製することができる。また必要に応じて含有する有効成分などを水や1価アルコールに溶解させて調製することができる。なお、水性原液には、粉体を分散させてもよい。
前記炭酸ガスを含有する噴射剤は、炭酸ガスのみから構成してもよく、炭酸ガスと共に液化ガスを含有しても良い。
前記炭酸ガスはエアゾール容器内では一部が水性原液に溶解しており、吐出物を発泡させる、皮膚に適度な刺激を与えて血行を促進する、洗浄効果を高くするなどを目的として用いる。さらに、吐出物中に炭酸ガスの気泡が分散することでより塗り伸ばしやすくできる。
炭酸ガスのみからなる噴射剤を含有する場合の炭酸ガスの充填量は、炭酸ガスが水性原液に溶解して平衡状態になったときの圧力が0.4〜0.8MPa(25℃)となるように充填することが好ましく、0.5〜0.7MPaとなるように充填することがより好ましい。
前記液化ガスは、エアゾール容器内では液体であって水性原液とエマルジョンを形成しており、外部に吐出されると気化して水性原液を発泡させてフォームを形成する、気化熱により水性原液を冷却して炭酸ガスをフォーム内に長く保持させて炭酸ガスの効果を長く得るなどを目的として用いる。
前記液化ガスとしては、たとえば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびこれらの混合物である液化石油ガス、ジメチルエーテル、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン、トランス−2,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エンなどのハイドロフルオロオレフィンおよびこれらの混合物などが挙げられる。
特に、液化ガスとしては、25℃における飽和蒸気圧が0.10〜0.45MPaであるものを用いることが好ましく、0.15〜0.40MPaであるものを用いることがさらに好ましい。液化ガスの25℃における飽和蒸気圧が0.10MPaよりも低い場合は低温時の発泡性が悪くなりやすく、0.45MPaよりも高い場合は炭酸ガスが水性原液と液化ガスに溶解する量が少なくなり、炭酸ガスによる効果が不十分になりやすい傾向がある。
噴射剤中に液化ガスを含有する場合の水性原液の含有量は、水性原液と液化ガスとの合計量中80〜98質量%が好ましく、85〜97質量%がより好ましい。水性原液の含有量が80質量%未満の場合はフォームが粗くなって曳糸性がなくなり、密着性が低下しやすくなる傾向がある。また、含有量が98質量%を超える場合はきめ細かなフォームが得られにくくなる傾向がある。
また、液化ガスの含有量は、水性原液と液化ガスとの合計量中2〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましい。液化ガスの含有量が2質量%未満の場合は、液化ガスによる発泡力が弱く、きめ細かなフォームを形成しにくくなる傾向がある。また、含有量が20質量%を超える場合はフォームが粗くなって曳糸性がなくなり、密着性が低下しやすくなる傾向がある。
また、炭酸ガスおよび液化ガスからなる噴射剤を含有する場合の炭酸ガスの充填量は、炭酸ガスが水性原液および液化ガスに溶解して平衡状態になったときの圧力(25℃)が液化ガスの飽和蒸気圧よりも高いことが好ましく、0.40〜0.70MPaとなるように充填することがより好ましく、0.45〜0.65MPaとなるように充填することがさらに好ましい。
なお、耐圧容器内の圧力を調整する、発泡状態や、吐出の勢いを調整するなどの目的で、前記噴射剤中にイソペンタンやノルマルペンタンなどの炭素数5の炭化水素や、チッ素ガス、圧縮空気、酸素ガス、亜酸化窒素ガスなどの炭酸ガス以外の圧縮ガスなどをさらに充填してもよい。
本発明の発泡性塗布用組成物は、たとえば、耐圧容器(エアゾール容器内の)に水性原液を充填してバルブを固着し、バルブのステムから炭酸ガスを充填して、耐圧容器内で水性原液に炭酸ガスの一部を溶解させて平衡状態にすることにより調製することができる。また、液化ガスを含有する場合は、耐圧容器に水性原液を充填してバルブを固着し、バルブのステムから液化ガスを充填し、さらに炭酸ガスを充填して、耐圧容器内で水性原液と液化ガスに炭酸ガスの一部を溶解させて平衡状態にすることにより調製することができる。
本発明の発泡性塗布用組成物は、内容物の安定性に優れ、また発泡性、伸展性、密着性に優れ、炭酸ガスの保持性に優れたフォームを形成することができるため、例えば、スキンケア用品や頭髪用品として好適に用いることができる。特に、洗顔料やパック料など、皮膚に塗り伸ばして使用する製品、毛髪のトーリートメントやパック、シャンプーなど頭髪に塗り伸ばして使用する製品として用いることにより本願発明の効果が効果的に発揮される。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
評価方法を下記に示す。
(1)安定性
透明なガラス製耐圧容器(満注量100ml)を用いた試験用エアゾール製品を5℃にて保存し、析出物の有無を目視で確認し、下記基準で評価した。
○:3箇月以上保存しても析出物は発生しなかった。
△:1〜3箇月以内に小さな析出物が発生したが、上下に振って攪拌すると溶解した。
×:1箇月未満で析出物が発生した。
(2)泡状態
アルミニウム製耐圧容器(満注量100ml)を用いた試験用エアゾール製品を25℃の恒温水槽中に1時間保持した。その後、手のひらに1g吐出し、吐出物の発泡性を下記基準で評価した。
○:泡持ちが良く、きめの細かい泡を形成した。
△:きめの細かい泡を形成したが、液だれしやすかった。
×:きめの粗い泡を形成した。
(3)吐出物の密着性および伸び
アルミニウム製耐圧容器(満注量100ml)を用いた試験用エアゾール製品を25℃の恒温水槽中に1時間保持した。その後、手のひらに1g吐出し、吐出物を指で垂直に押しつぶし、その後、指を垂直に引き上げた際の吐出物の挙動を下記基準で評価した。
◎:40cm以上伸びた。
○:15〜39cm伸びた。
△:5〜14cm伸びた。
×:4cm以下しか伸びなかった。
実施例1〜12
表1に示す水性原液A〜Hを調製し、得られた水性原液、液化ガスおよび炭酸ガスを表2に示す配合処方で透明なガラス性耐圧容器およびアルミニウム製耐圧容器(いずれも満注量100ml)に60gずつ充填し、試験用エアゾール製品を製造した。得られた試験用エアゾール製品について前記(1)〜(3)の評価を行った。評価結果を表2に示す。なお、表2における各水性原液および液化ガスの含有量は質量部で、炭酸ガスの含有量は充填後の耐圧容器内の平衡圧力で示す。
Figure 0006282848
*1:プライオリーB−300D(商品名)、有効成分(ラウリルリン酸カリウム/POEラウリルエーテル酢酸カリウム)35質量%含有、花王株式会社製
*2:アルコックスE−240(商品名)、明成化学工業株式会社製(分子量:450万〜500万)
*3:アルコックスE−160(商品名)、明成化学工業株式会社製(分子量:360万〜400万)
*4:アルコックスE−75(商品名)、明成化学工業株式会社製(分子量:200万〜250万)
*5:アルコックスE−60(商品名)、明成化学工業株式会社製(分子量:100〜120万)
*6:アルコックスE−30(商品名)、明成化学工業株式会社製(分子量:30〜50万)
*7:ソフケアKG−301W(商品名)、花王株式会社製
*8:DPG−FC(商品名)、旭硝子株式会社製
*9:レボン2000HG(商品名)、有効成分(ラウリン酸アミドプロピルベタイン)31質量%含有、三洋化成工業株式会社製
*10:レオドールTW−IS399C(商品名)、花王株式会社製
Figure 0006282848
*11:ノルマルブタンとイソブタンとプロパンの混合物(25℃での蒸気圧が0.45MPa)
比較例1〜5
表3に示す水性原液I〜Mを調製し、得られた水性原液、液化ガスおよび炭酸ガスを表4に示す配合処方で透明なガラス性耐圧容器およびアルミニウム製耐圧容器(いずれも満注量100ml)に60gずつ充填し、試験用エアゾール製品を製造した。得られた試験用エアゾール製品について前記(1)〜(3)の評価を行った。評価結果を表4に示す。なお、表4における各水性原液および液化ガスの含有量は質量部で、炭酸ガスの含有量は充填後の耐圧容器内の平衡圧力で示す。
Figure 0006282848
*12:アデカPEG20000(商品名)、アデカ株式会社製(分子量:2万)
Figure 0006282848
処方例1 洗顔フォーム
下記の水性原液46g(92質量%)を透明なガラス製耐圧容器およびアルミニウム製耐圧容器に充填し、バルブを取り付け、バルブからイソペンタン1.5g(3質量%)を充填し、次いで、液化石油ガス(*11)を2.5g(5質量%)充填した。次いでバルブから炭酸ガスを充填し、容器を振って炭酸ガスを水性原液と液化石油ガスに溶解させた。炭酸ガス充填後の耐圧容器内の25℃における平衡圧力は0.55MPaであった。
<水性原液>
ラウリルリン酸カリウム/
POEラウリルエーテル酢酸カリウムの水溶液(*1) 15.0
高重合ポリエチレングリコール(*2) 0.2
ポリオクタニウム52(*7) 1.0
ジグリセリン(*13) 10.0
ソルビトール 10.0
ラウリン酸デカグリセリル(*14) 5.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン(*9) 3.5
POEソルビタントリイソステアレート(*10) 0.5
ヒアルロン酸 0.1
メチルパラベン 0.2
精製水 54.5
合計(質量部) 100.0
*13:ジグリセリン801(商品名)、阪本薬品工業株式会社製
*14:サンソフトM−12−J(商品名)、太陽化学株式会社製
処方例2 洗顔フォーム
下記の水性原液47.5(95質量%)を透明なガラス製耐圧容器およびアルミニウム製耐圧容器に充填し、バルブを取り付け、液化石油ガス(*15)を2.5g(5質量%)充填した。次いでバルブから炭酸ガスを充填し、容器を振って炭酸ガスを水性原液と液化石油ガスに溶解させた。炭酸ガス充填後の耐圧容器内の25℃における平衡圧力は0.6MPaであった。
<水性原液>
ラウリルリン酸カリウム/
POEラウリルエーテル酢酸カリウムの水溶液(*1) 15.0
高重合ポリエチレングリコール(*2) 0.2
ポリオクタニウム52(*7) 1.0
1,3−ブチレングリコール(*16) 10.0
プロピレングリコール(*17) 10.0
ラウリン酸デカグリセリル(*14) 5.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン(*9) 3.5
POEソルビタントリイソステアレート(*10) 0.5
ヒアルロン酸 0.1
メチルパラベン 0.2
精製水 54.5
合計(質量部) 100.0
*15:ノルマルブタンとイソブタンの混合物(25℃での蒸気圧が0.2MPa)
*16:1,3−ブチレングリコール(商品名)、ダイセル化学工業株式会社製
*17:プロピレングリコール(商品名)、株式会社ADEKA製
処方例3 シャンプー
下記の水性原液47.5g(95質量%)を透明なガラス製耐圧容器およびアルミニウム製耐圧容器に充填し、バルブを取り付け、次いで、液化石油ガス(*15)を2.5g(5質量%)充填した。次いでバルブから炭酸ガスを充填し、容器を振って炭酸ガスを水性原液と液化石油ガスに溶解させた。炭酸ガス充填後の耐圧容器内の25℃における平衡圧力は0.40MPaであった。
<水性原液>
ラウリルリン酸カリウム/
POEラウリルエーテル酢酸カリウムの水溶液(*1) 10.0
POEラウリルエーテル硫酸ナトリウムの水溶液(*18) 7.0
高重合ポリエチレングリコール(*2) 0.3
ポリオクタニウム10(*19) 1.0
ジプロピレングリコール(*8) 10.0
ソルビトール 5.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン(*9) 3.5
コカミドプロピルベタイン(*20) 5.0
ヒアルロン酸 0.1
l−メントール 0.1
メチルパラベン 0.2
精製水 57.8
合計(質量部) 100.0
*18:エマール270(商品名)、有効成分(POEラウリルエーテル酢酸ナトリウム)70質量%含有、花王株式会社製
*19:カチナールHC−200(商品名)、東邦化学工業株式会社製
*20:アンヒトール55AB(商品名)、有効成分(POEラウリルエーテル酢酸ナトリウム)30質量%含有、花王株式会社製
処方例4 シャンプー
下記の水性原液47.5g(95質量%)を透明なガラス製耐圧容器およびアルミニウム製耐圧容器に充填し、バルブを取り付け、次いで、液化石油ガス(*15)を2.5g(5質量%)充填した。次いでバルブから炭酸ガスを充填し、容器を振って炭酸ガスを水性原液と液化石油ガスに溶解させた。炭酸ガス充填後の耐圧容器内の25℃における平衡圧力は0.50MPaであった。
<水性原液>
ラウリルリン酸カリウム/
POEラウリルエーテル酢酸カリウムの水溶液(*1) 15.0
ココイルグルタミン酸TEA水溶液(*21) 7.0
高重合ポリエチレングリコール(*2) 0.4
ポリオクタニウム52(*7) 1.0
ジプロピレングリコール(*8) 10.0
ソルビトール 5.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン(*9) 4.0
デシルグルコシド(*22) 1.0
ヒアルロン酸 0.1
メチルパラベン 0.2
精製水 56.3
合計(質量部) 100.0
*21:アミソフトCT−12(商品名)、有効成分(ココイルグルタミン酸TEA)30質量%含有、味の素株式会社製
*22:マイドール10(商品名)、花王株式会社製
前記の処方例1〜4で得られたエアゾール製品について前記(1)〜(3)の評価を行った。評価結果を表5に示す。
Figure 0006282848

Claims (4)

  1. 分子量が10万〜700万である高重合ポリエチレングリコール、多価アルコール、イオン性界面活性剤および水を含有する水性原液、ならびに炭酸ガスを含有する噴射剤からなり、
    前記イオン性界面活性剤は、アルキルリン酸塩を含む、発泡性塗布用組成物。
  2. 前記多価アルコールが2〜4価の二量体アルコールおよび/または単糖類である請求項1記載の発泡性塗布用組成物。
  3. 前記噴射剤が、さらに液化ガスを含有する請求項1または2記載の発泡性塗布用組成物。
  4. スキンケア用である請求項1〜のいずれか1項に記載の発泡性塗布用組成物。
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