JP5991468B2 - 発泡性エアゾール組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡性のエアゾール組成物に関する。さらに詳しくは、エアゾール組成物を吐出するとぷるるんとした弾力性を有するフォームを形成するが、20℃における原液の粘度が、原液を充填し易い低粘度であるエアゾール組成物に関する。
従来、液化ガスを噴射剤とした発泡性のエアゾール組成物が種々提案されている。例えば、吐出してもしばらく泡として保持しうるエアゾール組成物や、さらにその吐出された泡質として、振動等を加えられるとぷるるんとした弾力性を有するエアゾール組成物など種々提案されている。
具体的には、特許文献1には、ポリエーテルウレタンと、水とを有する原液と発泡剤を含有し、発泡させた際の柔軟性に富み、ぷるるんとした強い弾力性を有する泡となるエアゾール組成物が開示されている。
特開2009−249343号公報
しかしながら、特許文献1のエアゾール組成物はエアゾール容器から吐出されるとぷるるんとした弾力性を有するフォームを形成するが、その弾力性を付与させるために原液の20℃における粘度が1,000〜1 ,000,000mPa・sである。そのため、製造の際に例えば、原液を配管で送液する際に時間が掛かる、原液をエアゾール容器に充填しにくい、エアゾール容器内で原液と粘度の低い液化ガスとを混合する際に時間が掛かるなどの問題があった。また、原液の粘度を低くするためにポリエーテルウレタンの配合量を減らすと、エアゾール組成物をエアゾール容器から吐出したときにぷるるんとした弾力性を有する泡を得られなくなるという問題もあった(特許文献1における比較例1)。
そこで、本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、水性原液が低粘度であり、かつエアゾール容器から吐出したときに形成される泡質が、ぷるるんとした弾力性を有し、さらに、水性原液が製造の際には配管内を送液しやすく、エアゾール容器に充填しやく、エアゾール容器内で水性原液と粘度の低い液化ガスとを混合しやすい発泡性エアゾール組成物を提供することを目的とする。
(1)すなわち、本発明の発泡性エアゾール組成物は、親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの少なくとも一つと、ポリエーテルウレタンと、水を含む水性原液と、液化ガスとを含有し、前記界面活性剤が、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、又は両性界面活性剤から選ばれる少なくともいずれか一つであり、前記水性原液中に1〜20質量%有し、
前記カチオン性界面活性剤が、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモニウム塩、塩化セチルトリメチルアンモニウムから選ばれる少なくともいずれか一つであり、
前記アニオン性界面活性剤が、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、スルホン酸塩、N‐アシルグルタミン酸塩、N‐アシルグリシン塩、N‐アシルアラニン塩、アシルアラニン塩、N−ココイルメチルタウリンナトリウムから選ばれる少なくともいずれか一つであり、
前記両性界面活性剤が、アミドプロピルベタイン型、イミダゾリン型、スルホベタイン型、アミドアミンオキシド型、カルボベタイン型から選ばれる少なくともいずれか一つであり、
又は、前記ポリマーを前記水性原液中に0.1〜10質量%有し、
親水性部分がノニオン性である前記ポリマーが、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)共重合体、ポリビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン/メタクリルアミド/N−ビニルイミダゾール共重合体、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)共重合体、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メトキシエチル)共重合体、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体AMPから選ばれる少なくともいずれか一つであり、
親水性部分がカチオン性である前記ポリマーが、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール/メチルビニルイミダゾリウムメチル硫酸塩共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム/ビニルピロリドン共重合体、メチルビニルイミダゾリウム/ビニルピロリドン共重合体メチル硫酸塩、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド(ポリクオタニウム4)、塩化ジメチルジアクリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリオクタニウム7)、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム10)、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(ポリクオタニウム11)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム22)、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリオクタニウム24)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム39)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液(ポリクオタニウム51)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール(ポリクオタニウム52)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体(ポリクオタニウム61)、メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリン、メタクリル酸ブチル及びメタクリル酸ナトリウム(ポリクオタニウム65)、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジメチル硫酸塩、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体塩酸塩、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルから選ばれる少なくともいずれか一つであり、
前記ポリエーテルウレタンを前記水性原液中に0.5〜5質量%有し、20℃における前記水性原液の粘度が3〜800mPa・sであることを特徴とする発泡性エアゾール組成物である。
)前記液化ガスがエアゾール組成物中に3〜50質量%含有されることを特徴とする前記(1)記載の発泡性エアゾール組成物である。
以上、本発明によれば、水性原液が低粘度でありながらエアゾール容器から吐出したときに形成される泡質が、ぷるるんとした弾力性を有し、さらに、水性原液が製造の際には配管内を送液しやすく、エアゾール容器に充填しやく、エアゾール容器内で水性原液と粘度の低い液化ガスとを混合しやすくすることができる。
以下、本発明の発泡性エアゾール組成物に関する実施形態について詳しく説明する。なお、説明中における範囲を示す表記は、上限と下限を含有するものである。
本発明の発泡性エアゾール組成物は、親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの少なくとも一つと、ポリエーテルウレタンと、水を含む水性原液と、液化ガスとを含有し、前記ポリエーテルウレタンを前記水性原液中に0.5〜5質量%有し、20℃における前記水性原液の粘度が3〜800mPa・sであることを特徴としている。
本発明に用いられ得る親水性部分がイオン性である界面活性剤は、水性原液の粘度を低下させ、水性原液中に液化ガスを混合させて得られるエアゾール組成物を加圧状態のエアゾール容器から大気圧下に吐出したときに発泡してぷるるんとした弾性を有するフォームを形成するために用いられる。
親水性部分がイオン性である界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などのイオン性界面活性剤などが挙げられる。また、これらの中から、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
アニオン性界面活性剤としては、たとえば、ラウリルリン酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウムなどのアルキルリン酸塩、POEラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、POEラウリルエ一テル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、POEラウリルエーテル酢酸カリウム、POEラウリルエーテル酢酸ナトリウム、POEトリデシルエーテル酢酸カリウム、POEトリデシルエーテル酢酸ナトリウムなどのアルキルエーテルカルボン酸塩、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩などが挙げられる。
また、N‐ヤシ油脂肪酸アシル‐L‐グルタミン酸トリエタノールアミン、N‐ヤシ油脂肪酸アシル‐L‐グルタミン酸カリウム、N‐ヤシ油脂肪酸アシル‐L‐グルタミン酸ナトリウム、N‐ラウロイル‐L‐グルタミン酸トリエタノールアミン、N‐ラウロイル‐L‐グルタミン酸カリウム、N‐ラウロイル‐L‐グルタミン酸ナトリウム、N‐ミリストイル‐L‐グルタミン酸カリウム、N‐ミリストイル‐L‐グルタミン酸ナトリウム、N‐ステアロイル‐L‐グルタミン酸ナトリウムなどのN‐アシルグルタミン酸塩、N‐ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N‐ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウムなどのN‐アシルグリシン塩、N‐ヤシ油脂肪酸アシル‐DL‐アラニントリエタノールアミンなどのN‐アシルアラニン塩、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどのアシルアラニン塩などのアミノ酸系アニオン性界面活性剤を用いてもよい。また、これらの中から、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
カチオン性界面活性剤としては、たとえば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムなどのアルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモニウム塩、塩化セチルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。また、これらの中から、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
両性界面活性剤としては、たとえば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ミリスチン酸アミドプロピルベタイン液などのアミドプロピルベタイン型、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ラウロイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム液、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、オレイル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなどのイミダゾリン型、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン液などのスルホベタイン型、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド液などのアミドアミンオキシド型、ヒドロキシアルキル(C12−14)ヒドロキシエチルメチルグリシン、ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシエチルサルコシンなどのカルボベタイン型などが挙げられる。また、これらの中から、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記イオン性界面活性剤の含有量は、原液中1〜20質量%、好ましくは1.5〜15質量%である。前記イオン性界面活性剤の含有量が1質量%よりも少ない場合は原液の粘度を低下させ、ぷるるんとした弾力を有するフォームを形成する効果が得られにくい。さらに、界面活性剤によっては増粘する場合がある。また、20質量%よりも多い場合は皮膚への刺激が強くなる、エアゾール容器を腐食し易くなる。なお、イオン性界面活性剤の含有量は、固形分(希釈した溶媒などを除いた成分量)である。
また、原液中のポリエーテルウレタン/イオン性界面活性剤(固形分)の質量比が、5/95〜30/70、好ましくは10/90〜35/55である。前記ポリエーテルウレタンとイオン性界面活性剤(固形分)の質量比が前述の範囲外である場合は、原液の粘度を低下させる効果が得られにくい。
親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーは、原液の粘度を低下させ、原液中に液化ガスを分散させて大気圧下に吐出したときに発泡してぷるるんとしたフォームを形成する以外にも、頭髪をセットする、ポリマーの皮膜を形成して皮膚を保護する、などの目的で用いられる。
カチオン性ポリマーとしては、たとえば、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール/メチルビニルイミダゾリウムメチル硫酸塩共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム/ビニルピロリドン共重合体、メチルビニルイミダゾリウム/ビニルピロリドン共重合体メチル硫酸塩、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド(ポリクオタニウム4)、塩化ジメチルジアクリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリオクタニウム7)、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム10)、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(ポリクオタニウム11)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム22)、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリオクタニウム24)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム39)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液(ポリクオタニウム51)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール(ポリクオタニウム52)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体(ポリクオタニウム61)、メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリン、メタクリル酸ブチル及びメタクリル酸ナトリウム(ポリクオタニウム65)、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジメチル硫酸塩、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体塩酸塩、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルなどが挙げられる。また、これらの中から、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
ノニオン性ポリマーとしては、たとえば、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)共重合体、ポリビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン/メタクリルアミド/N−ビニルイミダゾール共重合体、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)共重合体、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メチキシエチル)共重合体、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体AMPなどが挙げられる。また、これらの中から、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの含有量は、水性原液中0.1〜10質量%、好ましくは0.3〜8質量%である。前記親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの含有量が0.1質量%よりも少ない場合は水性原液の粘度を低下させ、ぷるるんとした弾力を有するフォームを形成する効果が得られにくい。また、10質量%よりも多い場合はエアゾールバルブや吐出部材でエアゾール組成物が詰まりやすくなる。なお、カチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの含有量は、固形分(希釈した溶媒などを除いた成分量)である
親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの中でも特に、水性原液の粘度が低下しやすいことからビニルピロリドンを有するポリマーが好ましい。
本発明において、前記親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は前記親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーのいずれか1つ、又は、2つ以上を用いることができる。
本発明に用いられるポリエーテルウレタンは、水に溶解又は分散して水性原液の粘度を向上させ、エアゾール組成物を加圧状態のエアゾール容器から大気圧下に吐出したときに発泡してぷるるんとした弾性を有するフォームを形成するために用いられる。
ポリエーテルウレタンとしては、たとえば、(ポリエチレングリコール(PEG)−240/デシルテトラデセス−20/ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI))コポリマーなどが挙げられる。
ポリエーテルウレタンの含有量は、水性原液中0.5〜5質量%、好ましくは0.7〜3質量%である。0.5質量%よりも少ない場合は、エアゾール組成物を吐出したときにぷるるんとした弾性を有するフォームが得られにくい。また、5質量%よりも多い場合は、親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの少なくとも一方を添加しても水性原液の粘度が低下せずに配管内で送液しにくく、エアゾール容器に充填しにくい粘度となり、また、エアゾール組成物を吐出したときにフォームがべたつきやすくなる。
本発明に用いられる水は、水性原液の主溶媒であり、親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの少なくとも一つと、ポリエーテルウレタンとを含む水性原液を構成し、液化ガスの気化により発泡してぷるるんとした弾力を有するフォームを形成する。
本発明に用いられる水は、蒸留、濾過、イオン交換などの手法で精製された水である精製水、さらにその精製水を紫外線照射などにより滅菌、又は、殺菌された滅菌精製水、又は、殺菌精製水、また、一部精製を簡略化した工業用精製水、或いは、ミネラル分が含まれ硬度が高い海水、海洋深層水などが挙げられる。
水の含有量は、原液中40〜98質量%、好ましくは50〜97質量%である。水の含有量が40質量%よりも少ない場合はぷるるんとした弾性を有するフォームを形成しにくくなる。また、98質量%よりも多い場合は、親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの少なくとも一つ、ポリエーテルウレタン、さらには有効成分やアルコールなど、その他の成分を含有しにくくなる。
また、上記成分に以外にも、必要に応じて有効成分、アルコール、他の界面活性剤、水溶性高分子、油分など他の成分を含有させることができる。
有効成分は、本発明の発泡性エアゾール組成物の用途や目的などに応じて適宜選択し、配合することができる。
有効成分としては、たとえば、前述のアニオン性界面活性剤や両性界面活性剤などの洗浄成分、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、コラーゲン、ヒアルロン酸、dl−ピロリドンカルボン酸塩、ケラチン、カゼイン、レシチン、尿素などの保湿剤、ピログルタミン酸オレイン酸グリセリル、前記カチオン性界面活性剤などのトリートメント成分、前述の親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーやアクリル酸アルキルコポリマーAMP、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー、(スチレン/アクリレーツ)コポリマーなどのアクリル酸系アニオン性ポリマー、(酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル)コポリマーなどのアニオン性ポリマー、(アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマーなどのアクリル酸系両性ポリマーなどの両性ポリマーであるスタイリング剤、天然香料、合成香料などの各種香料、l−メントール、カンフル、ハッカ油などの清涼剤、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、パントテン酸カルシウム、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸ナトリウム、dl−α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、ジベンゾイルチアミン、リボフラビンおよびこれらの混合物などのビタミン類、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどの酸化防止剤、グリシン、アラニン、ロイシン、セリン、トリプトファン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジン、パラクロルメタクレゾールなどの防腐・殺菌消毒剤、ローヤルゼリーエキス、シャクヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの抽出液、酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、タンニン酸、クエン酸、乳酸などの収斂剤、アラントイン、グリシルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、アズレンなどの抗炎症剤、ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、緑茶エキスなどの消臭剤、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、オキシベンゾン、ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、ジヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノンなどの紫外線吸収剤、酸化亜鉛、酸化チタン、オクチルトリメトキシシラン被覆酸化チタンなどの紫外線散乱剤、アルブチン、コウジ酸などの美白剤などが挙げられる。
有効成分を含有する場合の含有量は、原液中0.05〜30質量%、好ましくは0.1〜20質量%である。有効成分の含有量が0.05質量%よりも少ない場合は有効成分の効果が得られにくく、30質量%よりも多い場合は有効成分濃度が高くなりすぎ、泡質が低下したり、有効成分によっては人体へ悪影響を及ぼす場合がある。
アルコールは水に溶解しにくい界面活性剤、ポリマー、有効成分などを溶解するための溶媒や、原液の粘度を調整する、発泡性やぷるるんとした弾性を調整するなどの目的で用いられる。
アルコールとしては、たとえば、エタノール、イソプロパノールなどの炭素数が2〜3個の1価アルコールや、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンなどの2〜4価の多価アルコールが挙げられる。
アルコールを含有する場合の含有量は、原液中0.5〜40質量%、好ましくは1〜35質量%である。アルコールの含有量が0.5質量%よりも少ない場合はアルコールを含有する効果が得られにくく、40質量%よりも多い場合は発泡しにくくなる、ぷるるんとした弾力が得られにくくなるなど、泡質が低下しやすい。
イオン性界面活性剤以外の界面活性剤は、発泡性を向上させるなどの目的で用いられる。
他の界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ショ糖脂肪酸エステルなどのノニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体などのシリコーン系界面活性剤、サーファクチンナトリウム、シクロデキストリン、水添酵素大豆レシチンなどの天然系界面活性剤などが挙げられる。
他の界面活性剤を含有する場合の含有量は、原液中0.05〜10質量%であり、好ましくは0.1〜8質量%である。他の界面活性剤の含有量が0.05質量%よりも少ない場合は界面活性剤を含有する効果が得られにくく、10質量%よりも多い場合は皮膚や頭髪上に残りやすく、べたつくなど使用感が悪くなる傾向がある。
本発明に用いられ得る水溶性高分子は、水性原液の粘度や泡の保持力などを調整するために用いられる。
前記水溶性高分子としては、前述のカチオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー、さらには有効成分として例示したアニオン性ポリマー、両性ポリマー以外のポリマーが挙げられ、たとえば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどのセルロース系多糖類、カラギーナン、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガントゴム、カチオン化グアガム、グアガム、ジェランガム、ローカストビーンガムなどのガム質、ゼラチン、デキストラン、カルボキシメチルデキストランナトリウム、デキストリン、ペクチン、デンプン、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、アルギン酸ナトリウム、変性ポテトスターチ、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマーなどが挙げられる。また、これらの中から、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
水溶性高分子を含有する場合の含有量は、水性原液中0.01〜5質量%、好ましくは0.1〜3質量%である。前記水溶性高分子の含有量が0.01質量%よりも少ない場合は前述の効果が得られにくい。また、10質量%よりも多い場合はイオン性の界面活性剤やカチオン性若くはノニオン性のポリマーを水性原液に添加しても粘度が高く、取り扱いにくくなる。
油分は、皮膚や頭髪のすべりを良くする、保湿性を上げるなど、使用感を向上させるなどの目的で用いられる。
油分としては、たとえば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、イソパラフィンなどの炭化水素油、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、乳酸セチル、ステアリン酸イソセチル、セトステアリルアルコール、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエトキシエチル、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステル油、メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリグリセロール変性シリコーンなどのシリコーンオイル、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコールなどの高級アルコール、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸、アボガド油、マカダミアナッツ油、シア脂、オリーブ油、ツバキ油などの油脂、ミツロウ、ラノリンロウなどのロウ類などが挙げられる。
油分を含有する場合の含有量は、原液中0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜8質量%である。油分の含有量が0.1質量%よりも少ない場合は油分を含有する効果が得られにくく、10質量%よりも多い場合は発泡しにくくなる、ぷるるんとした弾力が得られにくくなるなど、泡質が低下しやすい。
水性原液は、親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの少なくとも一つと、ポリエーテルウレタンとを水に溶解させて調整することができる。また必要に応じて含有される有効成分などを水やアルコールに溶解させて調製することができる。なお、先に親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの少なくとも一つを水に溶解させた後に、ポリエーテルウレタンを溶解させると水性原液の粘度が上がらないため好ましい。
水性原液の粘度は20℃において3〜800mPa・sであり、好ましくは5〜500mPa・sである。原液の粘度が3mPa・sよりも小さい場合はぷるるんとした弾力を有するフォームが得られにくい。また、800mPa・sよりも大きい場合は製造しにくくなる。なお、粘度は、JIS Z 8803「液体の粘度−測定方法」に準じ、回転粘度計を用いて測定することが好ましい。
水性原液の含有量は、エアゾール組成物中50〜97質量%、好ましくは60〜96質量%である。原液の含有量が50質量%よりも少ない場合はフォームが崩れやすく、またぷるるんとした弾力のあるフォームを形成しにくく、97質量%よりも多い場合は発泡が小さく、フォーム内部に気体の含有量が少ないため、ぷるるんとした弾力のあるフォームを形成しにくくなる。
液化ガスは、エアゾール容器内では液体であり、エアゾール容器から外部に吐出されると気化して水性原液を発泡させ、泡の内部に気体を含有してぷるるんとした弾力を有するフォームを形成するなどの目的で用いられる。
液化ガスとしては、たとえば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびこれらの混合物である液化石油ガス、ジメチルエーテル、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン、トランス−2,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エンなどのハイドロフルオロオレフィン、およびこれらの混合物などが挙げられる。
前記液化ガスの含有量は、エアゾール組成物中3〜50質量%、好ましくは4〜40質量%である。液化ガスの含有量が3質量%よりも少ない場合は、発泡が小さく、フォーム内部に含有される気体が少なく、ぷるるんとした弾力が得られにくくなる。また、50質量%よりも多い場合は発泡が大きくなりすぎてフォームが崩れやすくなる、または泡状になりにくくなる傾向がある。
本発明の発泡性エアゾール組成物は、耐圧容器に水性原液を充填し、耐圧容器の開口部にエアゾールバルブを固着して密封し、エアゾールバルブから液化ガスを充填し、容器内で水性原液と液化ガスを混合することにより調製される。
本発明の発泡性エアゾール組成物は、水性原液の粘度が低いにもかかわらずエアゾール容器からエアゾール組成物を吐出するとぷるるんとした弾力を有するフォームと形成するため、製造しやすいだけでなく、皮膚や頭髪に塗布したときにやさしい感触となるため、洗顔料、パック剤、保湿剤、シェービングフォームなどの皮膚用品、またスタイリング剤、トリートメント剤、染毛剤などのヘアケア用品、殺菌消毒剤などとして好適に用いることができる。
つぎに、本発明の発泡性エアゾール組成物を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
評価方法を下記に示す。
<評価方法>
(A)水性原液の粘度
上記作製した水性原液の粘度について、JIS Z 8803「液体の粘度−測定方法」に準じ、水性原液を円筒状容器に入れ20℃の環境下で静置して液温が20℃となるよう調整し、回転粘度計(ブルックフィールド社製 型番:LV)を用いて測定した評価結果は表3に示す。
(B)泡質
そして、エアゾール組成物をエアゾール容器から吐出して得られた泡の手触りにて弾力性を官能的に評価した。すなわち、手の平にエアゾール組成物を吐出して得られた泡を指で軽く叩き、小刻みにぷるるんと振動したものを◎、振幅は大きいがぷるるんと振動したものを○、ほとんど振動しないものを△、全く振動しないものを×として評価し、◎及び○を好ましいと判断した。評価結果は表3に示す。
<実施例1〜13、比較例1〜8>
表1に示す水性原液を調製し、得られた水性原液をアルミニウム製の耐圧容器(満中量:100ml)に45g(90質量%)充填し、その後に耐圧容器にエアゾールバルブを固着し、エアゾールバルブから液化ガス(※24)を5g(10質量%)充填および混合し、エアゾール組成物を作製し、吐出部材を取り付けることで、エアゾール製品を製造した。
得られたエアゾール製品について前記(A)および(B)の評価を行った。評価結果を表3に示す。
(※24)ノルマルブタン、イソブタン、プロパンの混合物(25℃での蒸気圧が0.45MPa)
<実施例14>
実施例1の水性原液を47.5g(95質量%)、液化ガス(※24)を2.5g(5質量%)充填したこと以外は実施例1と同様にエアゾール製品を製造した。得られたエアゾール製品について前記(B)の評価を行った。評価結果を表3に示す。
<実施例15>
実施例1の水性原液を40.0g(80質量%)、液化ガス(※24)を10.0g(20質量%)充填したこと以外は実施例1と同様にエアゾール製品を製造した。得られたエアゾール製品について前記(B)の評価を行った。評価結果を表3に示す。
<実施例16>
実施例1の水性原液を30.0g(60質量%)、液化ガス(※24)を20.0g(40質量%)充填したこと以外は実施例1と同様にエアゾール製品を製造した。得られたエアゾール製品について前記(B)の評価を行った。評価結果を表3に示す。
<実施例17>
実施例1の水性原液を25.0g(50質量%)、液化ガス(※24)を25.0g(50質量%)充填したこと以外は実施例1と同様にエアゾール製品を製造した。得られたエアゾール製品について前記(B)の評価を行った。評価結果を表3に示す。
<実施例18〜23、比較例9〜10>
表2に示す水性原液を調製し、得られた水性原液をアルミニウム製の耐圧容器(満中量:100ml)に45g(90質量%)充填し、その後に耐圧容器にエアゾールバルブを固着し、エアゾールバルブから液化ガス(※24)を5g(10質量%)充填および混合し、エアゾール組成物を作製し、吐出部材を取り付けることで、エアゾール製品を製造した。
得られたエアゾール製品について前記(A)および(B)の評価を行った。評価結果を表3に示す。
Figure 0005991468
Figure 0005991468
Figure 0005991468
表1〜3に示された結果から、親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの少なくとも一つと、調整された量を配合されたポリエーテルウレタンと、水を含む水性原液と、液化ガスを含有する実施例1〜23のエアゾール組成物は、水性原液の粘度を低くしながらも、吐出後に形成された泡にぷるるんとした弾力性を持たせられることがわかる。
以下、本発明に係るエアゾール組成物を用いた各種商品の処方例を示す。
<処方例1 洗顔料>
下記の水性原液135.0g(90質量%)をアルミニウム製耐圧容器に充填し、バルブを取り付け、バルブから液化ガス(※24)を15.0g(10質量%)充填した。

水性原液
ラウリルリン酸カリウム等(品名:プライオリーB−300D) 25.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液(品名:ソフタゾリンLPB−R) 3.0
ポリエーテルウレタン(品名:アデカノールGT−700) 1.0
ジプロピレングリコール 10.0
ソルビトール 10.0
メチルパラベン 0.2
精製水 50.8
合計(質量%) 100.0
<処方例2 スタイリングフォーム>
下記の水性原液148.5g(90質量%)をアルミニウム製耐圧容器に充填し、バルブを取り付け、バルブから液化ガス(※25)を16.5g(10質量%)充填した。
(※25)ノルマルブタン、イソブタン、プロパンの混合物(25℃での蒸気圧が0.35MPa)

水性原液
酢酸ビニル/ビニルピロリドンコポリマー(品名:PVA6450) 3.0
ポリエーテルウレタン(品名:アデカノールGT−700) 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(品名:NIKKOL HCO―60) 1.0
PCAオレイン酸グリセリル(品名:アミグリP−30V) 2.0
95%エタノール 5.0
1,3−BG 1.0
メチルパラベン 0.1
精製水 86.9
合計(質量%) 100.0
<処方例3 殺菌・消毒フォーム>
下記の水性原液70.0g(70質量%)をアルミニウム製耐圧容器に充填し、バルブを取り付け、バルブから液化ガス(※25)を30.0g(30質量%)充填した。

水性原液
N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム(品名:アミライトGCK−12)1.0
ポリエーテルウレタン(品名:アデカノールGT−700) 2.0
塩化ベンザルコニウム 0.1
ジプロピレングリコール 10.0
99%エタノール 15.0
精製水 71.9
合計(質量%) 100.0

Claims (2)

  1. 親水性部分がイオン性である界面活性剤、又は親水性部分がカチオン性若しくはノニオン性であるポリマーの少なくとも一つと、ポリエーテルウレタンと、水を含む水性原液と、
    液化ガスとを含有し、
    前記界面活性剤が、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、又は両性界面活性剤から選ばれる少なくともいずれか一つであり、前記水性原液中に1〜20質量%有し、
    前記カチオン性界面活性剤が、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルアンモニウム塩、塩化セチルトリメチルアンモニウムから選ばれる少なくともいずれか一つであり、
    前記アニオン性界面活性剤が、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、スルホン酸塩、N‐アシルグルタミン酸塩、N‐アシルグリシン塩、N‐アシルアラニン塩、アシルアラニン塩、N−ココイルメチルタウリンナトリウムから選ばれる少なくともいずれか一つであり、
    前記両性界面活性剤が、アミドプロピルベタイン型、イミダゾリン型、スルホベタイン型、アミドアミンオキシド型、カルボベタイン型から選ばれる少なくともいずれか一つであり、
    又は、前記ポリマーを前記水性原液中に0.1〜10質量%有し、
    親水性部分がノニオン性である前記ポリマーが、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)共重合体、ポリビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン/メタクリルアミド/N−ビニルイミダゾール共重合体、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)共重合体、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メトキシエチル)共重合体、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)共重合体AMPから選ばれる少なくともいずれか一つであり、
    親水性部分がカチオン性である前記ポリマーが、ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール/メチルビニルイミダゾリウムメチル硫酸塩共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム/ビニルピロリドン共重合体、メチルビニルイミダゾリウム/ビニルピロリドン共重合体メチル硫酸塩、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド(ポリクオタニウム4)、塩化ジメチルジアクリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリオクタニウム7)、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム10)、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(ポリクオタニウム11)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム22)、塩化−O−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース(ポリオクタニウム24)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム39)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液(ポリクオタニウム51)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール(ポリクオタニウム52)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体(ポリクオタニウム61)、メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリン、メタクリル酸ブチル及びメタクリル酸ナトリウム(ポリクオタニウム65)、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジメチル硫酸塩、ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体塩酸塩、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルから選ばれる少なくともいずれか一つであり、
    前記ポリエーテルウレタンを前記水性原液中に0.5〜5質量%有し、
    20℃における前記水性原液の粘度が3〜800mPa・sであることを特徴とする発泡性エアゾール組成物。
  2. 前記液化ガスがエアゾール組成物中に3〜50質量%含有されることを特徴とする
    請求項1記載の発泡性エアゾール組成物。
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