JP5044106B2 - ビタミンを配合した人体用エアゾール組成物 - Google Patents

ビタミンを配合した人体用エアゾール組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ビタミンAを有効成分として含むエアゾール組成物に関する。
レチノール(ビタミンA)は水と共に配合されると経時的に分解されやすい成分であり、レチノールを安定化させるための手段として、たとえば、レチノールを配合する乳化系組成物中に酸化防止剤やキレート剤などの安定化剤を配合する(特許文献1)、ビタミンAを可溶化した水溶液に抗酸化剤を配合して脱酸素剤と共に密封する(特許文献2)、などの方法がある。しかしながら、前記特許文献にはエアゾール製品として用いられた具体例は開示されていない。
また、特許文献3には、ビタミンAアルコールやビタミンAアルデヒドなどのレチノイド類を含有する水中油型乳化液をエアゾール容器に充填したスキンケア組成物用容器が開示されている。特許文献3には、さらに油溶性酸化防止剤としてα−トコフェロールが例示されており、40℃で13週間保存後にレチノイドが少なくとも約70%保持されることが記載されている。しかしながら、特許文献3で例示されているエアゾール容器は、アルミニウムや合成樹脂などから成形されたパウチなどの内容器を備えている二重構造容器であり、内容器の内部に前記水中油型乳化液を充填し、内容器と外容器との間に内容器を加圧するための加圧剤を充填している。また、一般的なエアゾール容器に充填した場合、内容物と噴射剤との接触を防止することが極めて困難であるため、一般的なエアゾール容器を使用することは困難である、との記載がある。このような二重構造容器の場合は、噴射剤の圧力により内容器を収縮させて内容物を押し出すため、ゲルやクリームなどの粘性を有する内容物には好適に使用できるが、液化ガスを利用して得られる特性、たとえば泡状吐出、冷却効果、微細な噴霧形態などが得られないといった問題がある。
特開昭58−41813号公報 特開平6−40907号公報 特開平8−193019号公報
本発明は、有効成分として含まれるビタミンAを長期間安定に保つことが可能なエアゾール製品を提供することを目的とする。
本発明は、(a)ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEならびに炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素を含有する油性成分、(b)水性成分および(c)乳化剤からなる乳化型人体用エアゾール組成物に関する。
炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素を3〜50重量%含有することが好ましい。
水中油型エマルジョンであることが好ましい。
水中油型エマルジョンにおける油性成分(a)と水性成分(b)との重量比が3/97〜60/40であることが好ましい。
油中水型エマルジョンであることが好ましい。
油性成分(a)と水性成分(b)との重量比が10/90〜80/20であることが好ましい。
本発明によると、エアゾール組成物中の油性成分におけるビタミンCおよびビタミンEが安定剤として作用するため、有効成分として含まれるビタミンAの酸化を防止することができる。さらに、炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素は、エアゾール容器内では液体であるため、油性成分の溶媒の一部となってビタミンAの安定化に寄与するため、長期保存してもビタミンAの分解が極めて少なく安定性に優れている。
本発明の乳化型人体用エアゾール組成物は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEならびに炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素とを含有する油性成分(a)、水性成分(b)および乳化剤(c)からなる。
油性成分(a)における前記ビタミンAは、皮膚の表皮細胞の修復、しわを伸ばし皮膚の外観を美しくする、皮膚の水分を保持するなどの目的で用いられる有効成分である。前記ビタミンAとしては、たとえば、レチノール、レチナール、ビタミンA1酸、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどがあげられ、特に本発明の構成により安定化される効果が得られやすい点からレチノールが好ましい。前記ビタミンAの配合量は、エアゾール組成物において炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素を除いた成分(以下、原液という)中に0.001〜1重量%が好ましく、0.01〜0.5重量%であることがより好ましい。レチノールの配合量が0.001重量%未満の場合はビタミンAの効果が得られにくく、1重量%を越えると吐出物中に含まれる濃度が高くなって人体、特に皮膚に対して刺激性が強くなるなど、悪影響を及ぼす恐れがある。
前記ビタミンCは、ビタミンAの酸化を防止する安定化剤として作用する。前記ビタミンCとしては、たとえば、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸などがあげられ、特にビタミンAを安定化する効果が得られやすい点からアスコルビン酸ナトリウムが好ましい。前記ビタミンCの配合量は、ビタミンAに対して1〜10倍量であることが好ましく、2〜5倍量であることがより好ましい。ビタミンCの配合量が、1倍量より小さいとビタミンAを安定化させる効果が得られにくい傾向がある。一方、ビタミンCの配合量が10倍量より大きいとビタミンAの安定性が低下しやすい傾向がある。
前記ビタミンEは、ビタミンAの酸化を防止する安定化剤として作用する。前記ビタミンEとしては、たとえば、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウムなどがあげられ、特にビタミンAを安定化する効果が得られやすい点からdl−α−トコフェロールが好ましい。前記ビタミンEの配合量は、ビタミンAに対して1〜10倍量であることが好ましく、2〜5倍量であることがより好ましい。ビタミンEの配合量が、1倍量より小さいとビタミンAを安定化させる効果が得られにくい傾向がある。一方、ビタミンEの配合量が10倍量より大きいとビタミンAの安定性が低下しやすい傾向がある。
なお、前記ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは、エアゾール組成物の原料の状態でビタミンAの分解を防止するために、大豆油、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリン、モノラウリン酸POEソルビタンなどの油性溶媒に配合してビタミン混合体として配合することが好ましい。
前記炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素はエアゾール容器内では液体であり、油性成分(a)の溶媒の一部となってビタミンAを安定化させる安定化剤として作用する。また、エアゾール組成物を大気中に噴射するための噴射剤として、さらには泡状で吐出する場合は発泡剤としても作用する。前記炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素としては、たとえば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、およびこれらの混合物などがあげられる。なかでも、ビタミンAを安定化させる効果が得られやすい点から20℃での蒸気圧が0.15〜0.6MPa、さらには0.2〜0.5MPaである脂肪族炭化水素が好ましい。
前記炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素の配合量は、エアゾール組成物中3〜50重量%、さらには4〜40重量%であることが好ましい。前記脂肪族炭化水素の配合量が3重量%未満の場合はビタミンAを安定化する効果が得られにくい傾向があり、50重量%を超えると噴射した粒子が細かくなりすぎて人体への付着性が悪くなる。
なお前記油性成分(a)には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEおよび炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素以外にも、ビタミンの混合物を配合しやすくするなどの目的で油性溶媒を配合しても良い。前記油性溶媒としては、たとえば、流動パラフィン、イソパラフィン、スクワレン、スクワランなどの常温で液体である液体炭化水素;トリ(カプリン・カプリル)酸グリセリン、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、イソステアリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ステアリン酸イソセチル、セトステアリルアルコール、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエトキシエチルなどのエステルオイル;メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーンオイル;大豆油、アボガド油、ツバキ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、ホホバ油、胚芽油、ヤシ油、バーム油などの油脂;などの常温で液体である油成分があげられる。さらに、エアゾール組成物の粘度を調製して液タレを防止し付着性を向上させる、泡やクリーム状に吐出する場合は泡の滑らかさやキメの細かさなどの発泡状態を調製するなどの目的で常温で固体である油分を配合しても良い。前記常温で固体である油分としては、たとえば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコールなどの直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの分枝鎖アルコールなどの高級アルコール;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸などの炭素数が10〜20の脂肪酸;ミツロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、カンデリラロウ、カウナウバロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ワセリン、パラフィンワックスなどのロウ、ワックス類などがあげられる。
水性成分(b)は、有効成分を含有してその効果を付与する、油性成分(a)によるべたつき感をなくして使用感を良くするなどの目的で用いられ、水性成分(b)には用途や目的などに応じて有効成分、低級アルコール、多価アルコール、水溶性高分子などを配合することができる。
前記有効成分としては、たとえば、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、コラーゲン、キシリトール、ソルビトール、ヒアルロン酸、カロニン酸、乳酸ナトリウム、d,l−ピロリドンカルボン酸塩、ケラチン、カゼイン、レシチン、尿素などの保湿剤;パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、パラクロルメタクレゾールなどの殺菌・防腐剤;アルキルアミノエチル(メタ)アクリレート・(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸ブチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸アルカノールアミン、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、ポリウレタンなどの頭髪用セット剤;パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチルなどの紫外線吸収剤;グリシン、アラニン、ロイシン、セリン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸;アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどの酸化防止剤;シャクヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの各種抽出液;ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチルなどの消臭・防臭剤;l−メントール、カンフルなどの清涼剤;酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、タンニン酸、クエン酸、乳酸などの収斂剤;アラントイン、グリチルレチン酸、アズレンなどの抗炎症剤;アルブチン、コウジ酸などの美白剤;香料などがあげられる。
前記有効成分の配合量は、原液中0.01〜20重量%、さらには0.1〜15重量%であることが好ましい。有効成分の配合量が0.01重量%未満の場合は、吐出物中の有効成分濃度が低く所望の効果を得るためには多量に使用する必要がある。一方、20重量%を越える場合は吐出物中の有効成分濃度が高くなりすぎて悪影響を及ぼす場合がある。なお、前記有効成分は油性成分(a)中のビタミンAの安定性を考慮して前記水性成分(b)に配合することが好ましいが、油性成分(a)に配合しても良い。
前記低級アルコールは、前記有効成分の可溶化剤、凍結防止剤、粘度調整剤、冷却感の付与、泡状で吐出する場合には発泡性を調整するなどの目的で用いられる。前記低級アルコールとしては、たとえば、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどの炭素数が2〜3である一価のアルコールがあげられる。前記低級アルコールを用いる場合の配合量は、原液中1〜30重量%、さらには3〜20重量%であることが好ましい。前記低級アルコールの配合量が1重量%未満の場合は低級アルコールを配合する効果が得られにくく、30重量%を越えると油性成分(a)と水性成分(b)とが乳化しにくくなる。
前記多価アルコールは、前記有効成分の可溶化剤、凍結防止剤、粘度調整剤、保湿剤、発泡性調整剤などの目的で用いられる。前記多価アルコールとしては、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリストリール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、トリエチレングリコール、トリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどがあげられる。前記多価アルコールを用いる場合の配合量は、原液中1〜30重量%、さらには3〜20重量%であることが好ましい。前記多価アルコールの配合量が1重量%未満の場合は多価アルコールを配合する効果が得られにくく、30重量%を越えると発泡性が悪くなったり、乾燥性の低下やべたつき感の増加など使用感が低下しやすくなる。
前記水溶性高分子は、水性成分(b)の粘度を調整して油性成分(a)との乳化状態を調整する、発泡物の堅さや乾燥性などの泡質を調整するなどのために用いられる。前記水溶性高分子としては、たとえば、コラーゲン加水分解物、カチオン化加水分解コラーゲン、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲン、ケラチン、ケラチン加水分解物、カチオン化加水分解ケラチン、カゼイン、カゼイン加水分解物、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、グルカゴン、デキストリン、ペクチン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、キサンタンガム、変性ポテトスターチ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマーなどがあげられる。前記水溶性高分子を用いる場合の配合量は、原液中0.01〜10重量%、さらには0.1〜5重量%であることが好ましい。前記水溶性高分子の配合量が0.01重量%未満の場合は増粘効果が得られにくくなり、10重量%を越えると粘度が高くなりすぎ取り扱いにくくなる。
なお、原液中における前記油性成分(a)および水性成分(b)の配合量は、エアゾール組成物を水中油型エマルジョンとする場合は油性成分(a)と水性成分(b)の配合比(重量比)が3/97〜60/40、さらには5/95〜50/50であることが好ましい。一方、エアゾール組成物を油中水型エマルジョンとする場合は、前記配合比は10/90〜80/20、さらには30/70〜70/30であることが好ましい。
乳化剤(c)は、前記油性成分(a)と水性成分(b)とを乳化させ、油性成分(a)中のビタミンが水性成分(b)と直接接触しないように遮断してビタミンを安定化させる目的で用いられる。前記乳化剤(c)としては、エアゾール組成物を水中油型エマルジョンにする場合は、たとえば、モノステアリン酸モノグリセリルなどのモノグリセリン脂肪酸エステル類、モノラウリン酸ヘキサグリセリルなどのヘキサグリセリン脂肪酸エステル類、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリルなどのデカグリセリン脂肪酸エステル類、POEソルビタンモノラウレート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタントリステアレート、POEソルビタントリオレエートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビットテトラオレエートなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリルモノオレエートなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、POEモノラウレート、POEモノステアレート、POEモノオレエートなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類、POE・POPセチルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、POE硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類、POEステアリルアミンなどのポリオキシエチレンアルキルアミン類、POEオレイン酸アミドなどの脂肪酸アミド類などの非イオン系界面活性剤;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体などのシリコーン系界面活性剤;などのHLBが8以上、好ましくは9以上である親水性界面活性剤があげられる。
また、エアゾール組成物を油中水型エマルジョンにする場合は、たとえば、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸モノグリセリルなどのモノグリセリン脂肪酸エステル類、モノオレイン酸ジグリセリルなどのジグリセリン脂肪酸エステル類、モノオレイン酸テトラグリセリルなどのテトラグリセリン脂肪酸エステル類、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリルなどのデカグリセリン脂肪酸エステル、POE(4)モノステアレート、POE(2)モノオレエートなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル類などの非イオン系界面活性剤;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体などのシリコーン系界面活性剤;などのHLBが8以下、好ましくは6以下である親油性界面活性剤があげられる。
また水中油型、油中水型いずれのエマルジョンにおいても、乳化補助剤としてN-アシルグルタミン酸塩、N-アシルグルタミン、N-アシルグリシン塩、N−アシルアラニン塩などのアミノ酸系界面活性剤;酢酸ベタイン、レシチンなどの両性型界面活性剤;アルギン酸ナトリウムなどの高分子界面活性剤;サーファクチンナトリウム、シクロデキストリン、レシチン、サポニン、大豆リン脂質、大豆リゾリン脂質液などの天然系界面活性剤などの界面活性剤を配合しても良い。
前記乳化剤(c)の配合量は、原液中0.1〜15重量%、さらには0.5〜10重量%であることが好ましい。前記界面活性剤の配合量が0.1重量%未満の場合は安定なエマルジョンが得られにくく、均一なエアゾール組成物を吐出しにくくなる傾向があり、15重量%を越えるとべたつきや皮膚への刺激性が強くなるなど、使用感が低下する。
なお、乳化剤(c)は油性成分(a)中のビタミンAの安定性を考慮して前記水性成分(b)に配合することが好ましいが、油性成分(a)に配合しても良い。
その他の成分(d)として、前記油性成分(a)と水性成分(b)とを乳化しやすくする乳化補助剤、有効成分を担持する担体、保護剤、付着剤、固体潤滑剤などの目的で粉末を配合しても良い。前記粉末としては、たとえば、タルク、酸化亜鉛、カオリン、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、シリカ、マイカ、ゼオライト、セラミックパウダー、窒化ホウ素などがあげられる。前記粉末を用いる場合の配合量は、原液中0.1〜10重量%、さらには0.5〜5重量%であることが好ましい。前記粉末の配合量が0.1重量%未満の場合は粉末を配合する効果が得られにくくなり、10重量%を越えるとエアゾール組成物中で凝集したり、バルブや吐出部材で詰まりやすくなる。
さらに、水性成分(b)と油性成分(a)の乳化を阻害しない範囲でジメチルエーテルなどの両親媒性成分や、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素ガス、アルゴンガス、圧縮空気などの圧縮ガスを配合することもできる。
本発明のエアゾール組成物(製品)の製造方法としては、たとえば、1)有効成分や乳化剤(c)などを水に配合して水性成分(b)を調製し、一方でビタミン混合体を油性溶媒に配合して油性成分(a)における脂肪族炭化水素以外の液体部分を調製する工程;2)前記水性成分(b)と、前記油性成分(a)の液体部分とを耐圧容器に充填しエアゾールバルブを載置する工程;3)脂肪族炭化水素をアンダーカップ充填により充填してエアゾールバルブをクリンプなどにより固着し、容器を振るなどして水性成分(b)と油性成分(a)とを混合して乳化させる工程からなる方法などがあげられる。なお、脂肪族炭化水素の充填量が少ない場合はエアゾールバルブを固着したあとでバルブを開放して弁から充填しても良い。
本発明のエアゾール組成物は、スキンケアやヘアケア用のクリーム、フォームなどに用いることができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1(スキンケア用フォーム)
下記の油性成分(a)(液体部分)と水性成分(b)とをそれぞれ調製し、アルミニウム製耐圧容器に充填した。耐圧容器の開口部にエアゾールバルブをクリンプにより固着し、バルブから脂肪族炭化水素を充填した。容器を上下に振って油性成分(a)および脂肪族炭化水素と水性成分(b)とを乳化させて水中油型エアゾール組成物を調製した。
<油性成分(a)(液体部分)>
ビタミン混合体(*1) 1.0
2−エチルヘキサン酸セトステアリル(*2) 8.0
トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリン(*3) 6.0
セタノール(*4) 2.0
メチルポリシロキサン(*5) 0.5
合計 17.5 (重量%)
<水性成分(b)>
アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン(*6) 0.8
1,3−ブチレングリコール 3.0
グリセリン 2.0
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン(*7) 3.0
POEセトステアリルエーテル(*8) 2.0
POEセトステアリルエーテル(*9) 2.0
メチルパラベン 0.1
ブチルパラベン 0.1
精製水 69.5
合計 82.5 (重量%)
水性成分(b) 78.4
油性成分(a) 16.6
脂肪族炭化水素(*10) 5.0
合計 100.0 (重量%)
*1:RetiSTAR(商品名)、BASF社製
*2:ルビトールEHO(商品名)、BASF社製
*3:ODO(商品名)、日清オイリオグループ(株)製
*4:カルコール6870(商品名)、花王(株)製
*5:KF96−A−100cs(商品名)、信越化学工業(株)製
*6:ルビジェルEM(商品名)、BASF社製
*7:レオドールMS−165(商品名)、花王(株)製
*8:クレモフォールA6(商品名)、BASF社製
*9:クレモフォールA25(商品名)、BASF社製
*10:ブタンとプロパンの混合物(20℃での蒸気圧が0.39MPa)
得られたエアゾール組成物について次の安定性試験を行なった。
(安定性試験)
得られたサンプルを25℃と40℃の恒温室内にそれぞれ保存した。所定の期間保存したサンプルを取り出してビタミンAを定量し、試験前の測定値を100%として残存率を求めた。結果を表1に示す。
比較例1
実施例1と同じ油性成分(a)(液体部分)と水性成分(b)をアルミニウム製耐圧容器に充填し、脂肪族炭化水素の代わりに窒素ガスを充填した。なお、原液は水中油型エマルジョンを形成した。
得られたエアゾール組成物について、前記安定性試験を行なった。結果を表1に示す。
実施例2(スキンケア用クリームフォーム)
下記の油性成分(a)(液体部分)と水性成分(b)とをそれぞれ調製し、アルミニウム製耐圧容器に充填した。耐圧容器の開口部にエアゾールバルブをクリンプにより固着し、バルブから脂肪族炭化水素を充填した。容器を上下に振って油性成分(a)および脂肪族炭化水素と水性成分(b)とを乳化させて油中水型エアゾール組成物を調製した。
<油性成分(a)(液体部分)>
ビタミン混合体(*1) 1.0
流動パラフィン(*11) 30.0
ワセリン(*12) 10.0
パラフィンワックス(*13) 5.0
ラノリン(*14) 5.0
イソステアリン酸イソステアリル(*15) 5.0
セスキオレイン酸ソルビタン(*16) 2.0
モノオレイン酸ソルビタン(*17) 2.0
ソルビット液(*18) 3.0
合計 63.0 (重量%)
<水性成分(b)>
メチルパラベン 0.1
ブチルパラベン 0.1
精製水 36.8
合計 37.0 (重量%)
水性成分(b) 33.3
油性成分(a) 56.7
脂肪族炭化水素(*10) 10.0
合計 100.0 (重量%)
*11:ハイコール K−230(商品名)、カネダ(株)製
*12:白色ワセリン(商品名)、小城製薬(株)製
*13:Paraffin wax−115(商品名)、日本精蝋(株)製
*14:精製ラノリン(商品名)、日本精化(株)製
*15:イソステアリン酸イソステアリル(商品名)、高級アルコール工業(株)製
*16:SO−15R(商品名)、日光ケミカルズ(株)製
*17:SO−10(商品名)、日光ケミカルズ(株)製
*18:ソルビトール花王(商品名)、花王(株)製
得られたエアゾール組成物について、前記安定性試験を行なった。結果を表1に示す。
比較例2
実施例2と同じ油性成分(a)(液体部分)と水性成分(b)をアルミニウム製耐圧容器に充填し、脂肪族炭化水素の代わりに窒素ガスを充填した。なお、原液は油中水型エマルジョンを形成した。
得られたエアゾール組成物について、前記安定性試験を行なった。結果を表1に示す。
Figure 0005044106

Claims (5)

  1. (a)ビタミンA、ビタミンAに対して1〜10倍量のビタミンCおよびビタミンAに対して1〜10倍量のビタミンEならびにビタミンAの安定化剤であり、かつ、噴射剤または発泡剤として作用する炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素を含有する油性成分、(b)水性成分および(c)乳化剤からなる乳化型人体用エアゾール組成物であり、
    ビタミンAの配合量が、エアゾール組成物から炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素を除いた成分(原液)中0.001〜1重量%であり、
    炭素数が3〜5である脂肪族炭化水素の配合量が、エアゾール組成物中3〜10重量%である乳化型人体用エアゾール組成物
  2. 水中油型エマルジョンであることを特徴とする請求項記載のエアゾール組成物。
  3. 水中油型エマルジョンにおける油性成分(a)と水性成分(b)との重量比が3/97〜60/40である請求項記載のエアゾール組成物。
  4. 油中水型エマルジョンであることを特徴とする請求項記載のエアゾール組成物。
  5. 油性成分(a)と水性成分(b)との重量比が10/90〜80/20である請求項記載のエアゾール組成物。
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