JP4971713B2 - エアゾール組成物および該エアゾール組成物を含むエアゾール製品 - Google Patents

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Description

本発明は、泡、ゲル、ペーストなどの流動可能な状態で吐出され、経時的に凍結するエアゾール組成物、または、凍結物が吐出されるエアゾール組成物に関する。また、該エアゾール組成物を含むエアゾール製品に関する。
従来、エアゾール組成物は、ヘアスプレーなどのように有効成分を霧状に噴射するもの、シェービングフォームなどのように有効成分を泡状に噴射するものなどが知られている。また、エアゾール組成物の1つとして冷却用のエアゾール組成物も知られており、このような冷却用エアゾール組成物は、簡単に冷却効果を得ることができることから、医薬品や化粧品などの種々の分野において利用されている。
このような冷却用エアゾール組成物として、例えば、水を50重量%以上含む含水原液5〜35重量%と、沸点が5℃以下の噴射剤65〜95重量%とからなり、噴射剤が含水原液に乳化あるいは分散しており、霧状に噴射したときに噴射剤の気化熱により含水原液が冷却されて塗布面上に氷結状あるいは積雪状に付着するエアゾール組成物が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のエアゾール組成物は、ティッシュペーパーやハンカチなどに噴射すると塗布面で氷結しやすいが、皮膚上に噴射すると体温により氷結しにくく、特にエアゾール組成物の温度が高くなったときに人体に噴射した場合には氷結しないものであり、使用条件、対象物を選ぶ必要があった。また、特許文献1のエアゾール組成物は、霧状に噴射するため塗布面では薄く平面状に付着するものであり、したがって、付着面からの熱が伝わりやすいため、溶解が速く、冷却時間が短くなってしまう。さらに、水性原液と液化ガスとの乳化が、有効成分などにより不安定になる場合があり、その結果、氷結しなくなる、再乳化しにくいなどの問題があった。
また、水溶性高分子、界面活性剤、低級アルコールを含有する水性原液と、液化ガスとからなり、沸点が−5℃以下の液化ガスを38重量%以上含有するエアゾール組成物が知られており(例えば、特許文献2参照)、このエアゾール組成物はパチパチと音を立てるフォームを形成する。特許文献2のエアゾール組成物は、ジェル状の吐出物が発泡・破泡してパチパチと音を立てるフォームを形成するものであり、吐出直後の吐出物中には液化ガスの一部が液体状態で含まれており、液化ガスが気化してフォームを形成するが、凍結はしないものである。したがって、特許文献2のエアゾール組成物では、冷却効果は得られないものである。
したがって、使用条件、対象物を選ばず、いずれの条件、対象物であっても、氷結しやすく、かつ、長時間にわたり充分な冷却効果が得られるエアゾール組成物については未だに存在しないのが現状である。
特開平2−255890号公報 特開2003−335629号公報
本発明は、泡、ゲル、ペーストなどの流動可能な状態で吐出され、経時的に凍結するエアゾール組成物、または、凍結物が吐出されるエアゾール組成物を提供することを目的とする。また、該エアゾール組成物を含むエアゾール製品を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、界面活性剤および水溶性高分子を含有する水性原液と、液化ガスを含むエアゾール組成物であって、
水性原液中に、炭素数2〜3個の1価アルコールを3重量%未満含み、
水性原液と液化ガスとの配合比が50/50〜10/90(重量比)であり、
水性原液と液化ガスとが乳化しており、
吐出時または吐出後に凍結するエアゾール組成物に関する。
界面活性剤のHLBが、10〜18であることが好ましい。
界面活性剤が、常温で粘性液体状、ペースト状または固体であることが好ましい。
常温で粘性液体状またはペースト状界面活性剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステルであることが好ましい。
常温で固体である界面活性剤が、オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位を含むブロック共重合体であることが好ましい。
水溶性高分子が、セルロース類および/またはガム類であることが好ましい。
液化ガスが、液化石油ガスであることが好ましい。
また、本発明は、前記エアゾール組成物を含むエアゾール製品であって、エアゾール組成物を吐出する吐出孔の断面積が、1〜30mm2であるエアゾール製品に関する。
本発明は、水性原液中に界面活性剤および水溶性高分子を含有し、水性原液中に、1価アルコールを3重量%未満含み、水性原液と液化ガスとの配合比が50/50〜10/90(重量比)であり、水性原液と液化ガスとが乳化していることで、使用条件および対象物を選ばず優れた冷却効果が得られ、立体的な凍結物を形成することができるため冷却時間が長くすることができるものである。
本発明は、界面活性剤および水溶性高分子を含有する水性原液と、液化ガスを含むエアゾール組成物であって、
水性原液中に、炭素数2〜3個の1価アルコールを3重量%未満含み、
水性原液と液化ガスとの配合比が50/50〜10/90(重量比)であり、
水性原液と液化ガスとが乳化しており、
吐出時または吐出後に凍結するエアゾール組成物に関する。
ここで、吐出時に凍結するとは、エアゾールバルブのステム孔から放出されたエアゾール組成物が吐出通路内で少なくとも一部が凍結し、吐出孔から凍結した状態で吐出され、立体的な氷状の吐出物になることであり、また、吐出後に凍結するとは、エアゾール組成物が、泡、ゲル、ペーストなどの流動可能な状態で吐出され、吐出物中に含まれる液化ガスが気化して、経時的に凍結し、立体的な氷状の吐出物になることである。通常、吐出後とは、吐出直後から短時間の間を指すものであり、具体的には、例えば、吐出直後から30秒以内である。
前記界面活性剤は、エアゾール容器内で水性原液と液化ガスとを乳化させる、吐出物中に液化ガスの一部を液体状態で含み経時的に液化ガスを気化させ、吐出物をそのまま凍結させる、あるいは発泡しながら凍結させるなどの効果を得る目的で配合される。
界面活性剤としては、常温で粘性液体またはペースト状、固体、液体などの種々の形態の界面活性剤を用いることが可能であるが、常温で粘性液体またはペースト状、または固体である界面活性剤を用いることにより、吐出後に凍結するエアゾール組成物や、凍結した状態で吐出するエアゾール組成物が得られやすい。
常温で固体の界面活性剤を用いると、後述する液化ガスの配合量に影響されるが、バルブ(ステム孔)から放出されたエアゾール組成物が吐出孔から吐出されるまでの吐出通路内で凍結しやすく、硬い氷状の吐出物になる。
また、常温で粘性液体またはペースト状の界面活性剤を用いると、後述する液化ガスの配合量に影響されるが、流動性を有する状態で吐出され、その後、起泡しながら凍結し、あるいは起泡後に凍結して立体的な氷状の吐出物を作りやすい。
なお、固体の界面活性剤に粘性液体またはペースト状の界面活性剤を添加することにより、凍結性や発泡性を調整することができ、起泡後にパチパチと破泡音を発し、その後、少なくとも一部が凍結する吐出物が得られやすい。さらに、固体あるいは粘性液体またはペースト状の界面活性剤に液状の界面活性剤を添加することにより、吐出物の発泡性や凍りやすさを調整してもよい。
常温(25℃)で固体の界面活性剤(ワックス状、フレーク状を含む)としては、たとえば、POE(20)POP(8)セチルエーテル、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル;POE(300)ポリオキシプロピレングリコール(55)、POE(160)ポリオキシプロピレングリコール(30)、POE(200)ポリオキシプロピレングリコール(40)などのポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール;モノステアリン酸POE(15)グリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;POE(10)ラノリンアルコール、POE(20)ラノリンアルコールなどのポリオキシエチレンラノリンアルコール;POE(50)硬化ヒマシ油、POE(60)硬化ヒマシ油、POE(80)硬化ヒマシ油、POE(100)硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;POE(10)セチルエーテル、POE(20)セチルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(20)ラウリルエーテル、POE(20)ベヘニルエーテル、POE(25)オクチルドデシルエーテル、POE(20)イソセチルエーテル、POE(20)イソステアリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;モノステアリン酸ポリエチレングリコール(10EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40EO)などのポリエチレングリコール脂肪酸エステルなどがあげられる。これらの中でも、特に硬い氷状の吐出物が得られやすい点から、起泡性の小さいポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルやポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールなどのオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位を含むブロック共重合体を用いることが好ましい。
常温で粘性液体またはペースト状の界面活性剤としては、例えば、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸ペンタグリセリル、モノミリスチン酸ペンタグリセリル、モノオレイン酸ペンタグリセリル、モノステアリン酸ペンタグリセリル、モノラウリン酸デカグルセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル;モノオレイン酸POE(15)グリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノオレイン酸POE(20)ソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸POE(6)ソルビット、テトラステアリン酸POE(60)ソルビット、テトラオレイン酸POE(60)ソルビットなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;POE(30)硬化ヒマシ油、POE(40)硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;POE(15)オレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルなどがあげられる。これらの中でも、起泡しやすくかつ凍結しやすい点から、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることが好ましい。
常温で液体の界面活性剤としては、モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;テトラオレイン酸POE(30)ソルビット、テトラオレイン酸POE(40)ソルビットなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;POE(9)ラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(10EO)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10EO)などのポリエチレングリコール脂肪酸エステルなどをあげることができる。
前記常温で粘性液体またはペースト状、固体、液状などの種々の形態の界面活性剤を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
また、界面活性剤のHLBは、10〜18であることが好ましく、11〜17であることがより好ましい。HLBが10よりも小さい場合は、液化ガスが連続相になりやすく吐出物が凍結しにくくなる傾向があり、HLBが18よりも大きい場合は発泡が大きくなりすぎ凍結しにくくなる傾向がある。
前記界面活性剤の配合量は、水性原液中0.01〜10重量%であることが好ましく、0.05〜5重量%であることがより好ましい。界面活性剤の配合量が0.01重量%よりも少ない場合は、水性原液と液化ガスとが乳化しにくくなり、吐出物中にも液化ガスを保持しにくくなって凍結しにくくなる傾向あり、10重量%よりも多い場合は皮膚上で残存しやすくなり使用感が低下する。
前記水溶性高分子は、吐出物中に液化ガスを液体状態で保持しやすくし、液化ガスが気化したときに凍結しやすくする、水性原液と液化ガスとを乳化しやすくする、乳化を安定化させるなどの効果を得る目的で用いられる。
前記水溶性高分子としては、たとえば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ニトルセルロース、結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロースなどのセルロース類;キサンタンガム、ジェランガム、カラギーナン、グアガムなどのガム類;寒天、デキストリン、ペクチン、デンプン、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、アルギン酸ナトリウム、変性ポテトスターチ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマーなどがあげられ、これらを単独で用いても、2種以上を併用して用いてもよい。これらの中でも、乳化のしやすさ、安定性に優れている点から、セルロース類および/またはガム類が好ましく、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、ジェランガム、カラギーナンがより好ましい。
前記水溶性高分子の配合量は、水性原液中0.01〜5重量%であることが好ましく、0.05〜3重量%であることがより好ましい。水溶性高分子の配合量が0.01重量%よりも少ない場合は、前述の効果が得られにくくなる傾向があり、5重量%よりも多い場合は水性原液の粘度が高くなりすぎ、液化ガスと混ざりにくく乳化が困難になる傾向がある。
前記水性原液には、前述の界面活性剤や水溶性高分子を配合し、液化ガスとの乳化物を作るために水性溶媒が用いられる。水性溶媒としては、水、炭素数が2〜3個の1価アルコールを含む水溶液などがあげられる。
前記水としては、たとえば、精製水、イオン交換水、生理食塩水、海洋深層水などがあげられ、前記炭素数が2〜3個の1価アルコールとしては、たとえば、エタノール、イソプロパノールなどがあげられる。
前記1価アルコールを配合する場合の配合量は、水性原液中3重量%未満であり、さらには0.1〜2.5重量%であることが好ましい。前記1価アルコールの配合量が3重量%よりも多い場合は凍結しにくくなる、また、乳化の安定性が低下しやすくなる傾向がある。
前記水性溶媒の配合量は、水性原液中60〜99.5重量%であることが好ましく、70〜99重量%であることがより好ましい。水性溶媒の配合量が60重量%よりも少ない場合は凍結しにくくなり、99.5重量%よりも多い場合は有効成分などの添加剤の配合量が少なくなり、有効成分などの効果が得られにくくなる傾向がある。
本発明に用いられる水性原液は、前記界面活性剤、水溶性高分子、水性溶媒以外にも、用途や目的などに応じて有効成分、油成分、粉体などを配合することができる。
前記有効成分としては、たとえば、クロタミトン、d−カンフルなどの鎮痒剤、サリチル酸メチル、インドメタシン、ピロキシカム、フェルビナク、ケトプロフェンなどの消炎鎮痛剤;オキシコナゾール、クロトリマゾール、スルコナゾール、ビフォナゾール、ミコナゾール、イソコナゾール、エコナゾール、チオコナゾール、ブテナフィン、およびこれらの塩酸塩、硝酸塩、酢酸塩などの、塩などの抗真菌剤;酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、タンニン酸、クエン酸、乳酸などの収斂剤;アラントイン、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、アズレンなどの抗炎症剤;塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、リドカイン、塩酸リドカインなどの局所麻酔剤;ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン剤;パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジン、感光素、パラクロルメタクレゾール、イソプロピルメチルフェノールなどの防腐・殺菌消毒剤;l−メントール、カンフルなどの清涼剤;センブリエキス、ビタミンEおよび誘導体、塩化カルプロニウム、ミノキシジルなどの血行促進剤;トウガラシチンキ、ハッカ油、l−メントールなどの局所刺激剤;パントテン酸およびその誘導体、プラセンタエキス、ペンタデカン酸グリセリドなどの毛根賦活剤;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、コラーゲン、キシリトール、ソルビトール、ヒアルロン酸、カロニン酸、乳酸ナトリウム、dl−ピロリドンカルボン酸塩、ケラチン、カゼイン、レシチン、尿素などの保湿剤;ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジルなどの消臭剤;N,N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)、カプリル酸ジエチルアミドなどの害虫忌避剤;グリシン、アラニン、ロイシン、セリン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸;ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、オキシベンゾン、ヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸、ジヒドロキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノンなどの紫外線吸収剤;酸化亜鉛、酸化チタン、オクチルトリメトキシシラン被覆酸化チタンなどの紫外線散乱剤;レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、パントテン酸カルシウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、dl−α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、ジベンゾイルチアミン、リボフラビンおよびこれらの混合物などのビタミン類;アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどの酸化防止剤;シャクヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの抽出液;アルブチン、コウジ酸などの美白剤;天然香料、合成香料などの各種香料などがあげられる。
前記有効成分の配合量は、水性原液中0.05〜20重量%であることが好ましく、0.1〜15重量%であることがより好ましい。有効成分の配合量が0.05重量%よりも少ない場合は、有効成分の効果が充分に発揮できない傾向があり、20重量%よりも多い場合は、有効成分濃度が高くなりすぎ、有効成分によっては人体へ悪影響を及ぼす場合がある。
前記油成分は、使用感を向上させる以外にも、水性原液と液化ガスとの乳化状態を調整する、吐出直後の吐出物の状態を調整する、凍結物の硬さを調整するなどの目的で用いられる。
前記油成分としては、たとえば、ノルマルヘキサン、イソヘキサン、ケロシン、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、ワセリン、パラフィン、イソパラフィンなどの炭化水素油;アジピン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジオクチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシルなどのエステル油;メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーンオイル;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸などの脂肪酸;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコールなどの高級アルコール;アボガド油、マカダミアナッツ油、シア脂、オリーブ油、ツバキ油などの油脂;ミツロウ、ラノリンロウなどのロウ類などがあげられる。
前記油成分の配合量は、水性原液中0.1〜15重量%であることが好ましく、0.5〜10重量%であることがより好ましい。油成分の配合量が0.1重量%よりも少ない場合は、油成分を配合する効果が得られにくい傾向があり、15重量%よりも多い場合は乾燥性が悪くなるなど、使用感が低下する傾向がある。
前記粉体は、水性原液と液化ガスとを乳化しやすくする、乳化安定性を向上させるなど、乳化補助剤として用いられる。また、粉体自体が有効成分として作用したり、他の有効成分を担持する担体、付着剤などとしても用いられる。
前記粉体としては、たとえば、タルク、酸化亜鉛、カオリン、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、シリカ、ゼオライト、セラミックパウダー、窒化ホウ素などがあげられる。
前記粉体の配合量は、水性原液中0.1〜5重量%であることが好ましく、0.3〜3重量%であることがより好ましい。粉体の配合量が0.1重量%よりも少ない場合は、粉体を配合する効果が得られにくい傾向があり、5重量%よりも多い場合はバルブや吐出部材の吐出孔で詰まりやすくなる傾向がある。また静置した状態で長期間保存した場合、粉体が容器底部で固まりやすくなり(ケーキング)、均一な組成物を吐出し難くなる。
本発明に用いられる水性原液は、界面活性剤、水溶性高分子、必要に応じて配合される有効成分などを水性溶媒に溶解もしくは分散させることにより調製することができる。なお、有効成分や油成分など、水やアルコール水溶液に溶解しない成分を配合する場合は、水性原液調整時に乳化させて良いが、水性原液を分離状態にしておき、液化ガスを充填した後、液化ガスともに水性原液と乳化しても良い。
前記液化ガスは、エアゾール容器内では液体であり、水性原液と乳化して乳化物を形成する。エアゾール容器から大気中に吐出されると気化するが、吐出直後は一部が水性原液中に液体状態で含有されており、経時的に気化して吐出物を凍結する、あるいは発泡しながら凍結する。
前記液化ガスとしては、たとえば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびこれらの混合物である液化石油ガス、ジメチルエーテル、前記液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物などがあげられる。なお、吐出物の凍結状態を調整するために、n−ペンタン、イソペンタン、ノルマルヘキサン、イソヘキサンなどの炭素数が5〜6個の炭化水素や、メチルパーフルオロブチルエーテル、エチルパーフルオロブチルエーテルなどのハイドロフルオロエーテルなどを前記液化ガス中に配合しても良い。
前記液化ガスのうち、水性原液と乳化しやすく安定性に優れており、吐出物が発泡しやすく立体的な凍結物を作りやすい点から、液化石油ガスを液化ガス中に70重量%以上、さらには80重量%以上含有するものを用いることが好ましく、特に液化石油ガスのみからなる液化ガスを用いることが好ましい。
本発明のエアゾール組成物は、たとえば、耐圧容器に水性原液を充填し、次いで液化ガスをアンダーカップ充填などで充填したのちバルブを固着し、エアゾール容器を振とうして水性原液と液化ガスとを乳化させることにより調製することができる。
前記水性原液と液化ガスとの配合比(重量比)は50/50〜10/90であり、45/55〜15/85であることが好ましい。配合比が50/50よりも大きい場合は、すなわち、水性原液の配合量がエアゾール組成物中50重量%よりも多く、液化ガスの配合量がエアゾール組成物中50重量%よりも少ない場合は、液化ガスの冷却能力が不充分で水性原液を凍結しにくくなる。一方、配合比が10/90よりも小さい場合、すなわち、水性原液の配合量がエアゾール組成物中10重量%よりも少なく、液化ガスの配合量が90重量%よりも多い場合は、水性原液と液化ガスとが乳化しにくくなり、また乳化しても短時間で分離しやすくなる傾向がある。
水性原液と液化ガスとの配合比は、界面活性剤と共に吐出物の凍結状態に関与する。たとえば、常温で固体である界面活性剤を用い、水性原液と液化ガスの配合比が30/70〜10/90である場合、または、常温で粘性液体、ペースト状の界面活性剤を用い、水性原液と液化ガスの配合比が25/75〜10/90である場合は、吐出通路内で凍結しやすく、凍結した状態で吐出されるエアゾール組成物が得られやすい。また、常温で固体である界面活性剤を用い、水性原液と液化ガスの配合比が50/50〜30/70である場合、または、常温で粘性液体、ペースト状の界面活性剤を用い、水性原液と液化ガスの配合比が50/50〜25/75である場合は、流動性を有する状態で吐出され、その後、発泡しながら、あるいは発泡した後で凍結するエアゾール組成物が得られやすい。
なおエアゾール組成物の圧力を調整するために、加圧剤として炭酸ガス、チッ素ガス、圧縮空気、酸素ガスなどの圧縮ガスを用いることができる。
前記エアゾール組成物を充填するエアゾール容器は、特に限定されず、アルミニウムやブリキなどの金属、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂、耐圧ガラスなどから有底筒状に成形あるいは加工した耐圧性を有する容器本体に、エアゾールバルブを固着したものを用いることができる。
前記エアゾールバルブは、吐出物中に液化ガスを液体状態で含有し、液化ガスの気化熱を効果的に利用して水性原液を吐出時または吐出後に凍結しやすくするために、エアゾール組成物の液相のみを吐出する構造のものを用いることが好ましい。具体的には、エアゾール容器を正立状態で使用するエアゾール製品の場合は、エアゾール組成物の気相をハウジング内に導入するベーパータップ孔を備えていないバルブを用いることが好ましく、エアゾール容器を倒立状態にして使用するエアゾール製品の場合は、ハウジングから直接エアゾール組成物の液相を導入するバルブを用いることが好ましい。
また、エアゾールバルブに装着し、エアゾールバルブの開閉を操作する吐出部材は、吐出孔の断面積が1〜30(mm2)であるものを用いることが好ましく、2〜20(mm2)であるものを用いることがより好ましい。断面積が1(mm2)よりも小さい場合は、吐出中に吐出物が詰まりやすくなる傾向があり、30(mm2)よりも大きい場合は飛び散りやすくなる。また、吐出部材内の吐出通路の長さは3〜40(mm)であることが好ましく、5〜30(mm)であるものを用いることがより好ましい。吐出通路の長さが3(mm)よりも短い場合は飛び散りやすくなる傾向があり、40(mm)よりも長い場合は吐出物が吐出通路内で詰まり易くなる傾向がある。
ここで、エアゾール製品とは、エアゾール組成物を充填しているエアゾール容器に、吐出部材を装着しているものである。
本発明のエアゾール組成物は、消炎鎮痛剤、やけど治療薬、抗真菌剤、収斂剤、かゆみ止め、日焼け後のほてり止め、育毛剤などの冷却効果が要求される人体用製品に用いることができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例および比較例で得られたエアゾール組成物の評価方法を下記に示す。
<評価方法>
(乳化性)
水性原液と液化ガスとを充填した状態でエアゾール容器を上下に振り(振とう速度:30回/分)、乳化に要する時間を測定した。
◎:30秒以内
○:30秒〜1分
△:1〜3分
×:3分以上
(吐出物の状態(25℃、紙ウエス))
エアゾール容器を25℃の恒温水槽中で1時間保持した後、エアゾール組成物を紙ウエスに吐出し、吐出物の様子を評価した。
泡→氷:吐出後、発泡しながら凍結し、立体的な氷になった。
破泡→氷:発泡して、パチパチと破泡音を発し、その後、立体的な氷になった。
氷:吐出時にすでに凍結しており、立体的な氷になった。
△:吐出物の80%が凍結した。
×:吐出直後に発泡したが、凍結しない。
なお、カッコ内のHは硬く、手で潰すとシャリシャリ感のある氷、Sは柔らかい氷を示す。
(吐出物の状態(25℃、手のひら))
エアゾール容器を25℃の恒温水槽中で1時間保持した後、エアゾール組成物を手のひらに吐出し、吐出物の様子を評価した。評価基準は前記紙ウエスの場合と同様である。
(吐出物の状態(37℃、手のひら))
エアゾール容器を37℃の恒温水槽中で1時間保持した後、エアゾール組成物を手のひらに吐出し、吐出物の様子を評価した。評価基準は前記紙ウエスの場合と同様である。
実施例1
下記の水性原液を調製し、水性原液25gをアルミニウム製耐圧容器に充填した。アンダーカップ充填により液化石油ガス(イソブタンとノルマルブタンの混合物、20℃での蒸気圧が0.15(MPa))75gを充填し、耐圧容器の開口部にエアゾールバルブをクリンプした。次いでエアゾール容器を上下に振り、水性原液と液化石油ガスとを乳化させてエアゾール組成物を製造した。なお、エアゾールバルブはエアゾール組成物の液相を直接ハウジングに導入する倒立用バルブを用い、吐出部材は断面積が11.3(mm2)である吐出孔を備えており、吐出通路が17.5(mm)であるものを用いた。
<水性原液>
モノラウリン酸デカグリセリル(*1) 0.5
ヒドロキシエチルセルロース(*2) 0.1
フェノキシエタノール 0.5
精製水 98.4
タルク 0.5
合 計 100.0(重量%)
<エアゾール組成物>
水性原液/液化石油ガス=25/75(重量比)
*1:NIKKOL Decaglyn 1−L(商品名)、粘性液体、HLB15.5、日光ケミカルズ(株)製
*2:HEC SE−850(商品名)、ダイセル化学工業(株)製
実施例2
水性原液を30g、液化石油ガスを70g充填した以外は、実施例1と同様にしてエアゾール組成物を製造した。すなわち、水性原液/液化石油ガス=30/70(重量比)である。
実施例3
水性原液を35g、液化石油ガスを65g充填した以外は、実施例1と同様にしてエアゾール組成物を製造した。すなわち、水性原液/液化石油ガス=35/65(重量比)である。
実施例4
下記の水性原液を調製し、水性原液30gをアルミニウム製耐圧容器に充填した。耐圧容器の開口部にエアゾールバルブをクリンプし、液化石油ガス(イソブタンとノルマルブタンの混合物、20℃での蒸気圧が0.15(MPa))70gを充填した。次いで容器を上下に振り、水性原液と液化石油ガスとを乳化させてエアゾール組成物を製造した。
<水性原液>
モノラウリン酸デカグリセリル(*1) 0.5
ヒドロキシエチルセルロース(*2) 0.15
フェノキシエタノール 0.5
エタノール 1.0
精製水 97.35
タルク 0.5
合 計 100.0(重量%)
<エアゾール組成物>
水性原液/液化石油ガス=30/70(重量比)
実施例5
下記の水性原液を調製し、水性原液25gをアルミニウム製耐圧容器に充填した。耐圧容器の開口部にエアゾールバルブをクリンプし、液化石油ガス(イソブタンとノルマルブタンの混合物、20℃での蒸気圧が0.15(MPa))75gを充填した。次いで容器を上下に振り、水性原液と液化石油ガスとを乳化させてエアゾール組成物を製造した。
<水性原液>
POE(20)POP(8)セチルエーテル(*3) 0.5
ヒドロキシエチルセルロース(*2) 0.1
エタノール 2.0
メチルパラベン 0.1
精製水 96.8
タルク 0.5
合 計 100.0(重量%)
<エアゾール組成物>
水性原液/液化石油ガス=25/75(重量比)
*3:NIKKOL PBC−44(商品名)、固体、HLB12.5、日光ケミカルズ(株)製
実施例6
水性原液を30g、液化石油ガスを70g充填した以外は、実施例5と同様にしてエアゾール組成物を製造した。すなわち、水性原液/液化石油ガス=30/70(重量比)である。
実施例7
水性原液を40g、液化石油ガスを60g充填した以外は、実施例5と同様にしてエアゾール組成物を製造した。すなわち、水性原液/液化石油ガス=40/60(重量比)である。
実施例8
下記の水性原液を調製し、水性原液25gをアルミニウム製耐圧容器に充填した。耐圧容器の開口部にエアゾールバルブをクリンプし、液化石油ガス(イソブタンとノルマルブタンの混合物、20℃での蒸気圧が0.15(MPa))75gを充填した。次いで容器を上下に振り、水性原液と液化石油ガスとを乳化させてエアゾール組成物を製造した。
<水性原液>
POE(20)POP(8)セチルエーテル(*3) 1.0
カラギーナン(*4) 0.1
エタノール 2.0
メチルパラベン 0.1
精製水 96.3
タルク 0.5
合 計 100.0(重量%)
<エアゾール組成物>
水性原液/液化石油ガス=25/75(重量比)
*4:アクアジェル(商品名)、新田ゼラチン(株)製
実施例9
カラギーナンの代わりにキサンタンガム(KELTOROL CG(商品名)、CPケルコ製)を0.1重量%用いた以外は、実施例8と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
実施例10
カラギーナンの代わりにジェランガム(KELCOGEL CG−LA(商品名)、CPケルコ製)を0.1重量%用いた以外は、実施例8と同様にしてエアゾール組成物を製造した。なおジェランガムは良好な分散性を得るために、予め1%水溶液を調製しておき、該当量に相当するように配合した。
実施例11
水性原液を30g、液化石油ガスを70g充填した以外は、実施例10と同様にしてエアゾール組成物を製造した。すなわち、水性原液/液化石油ガス=30/70(重量比)である。
実施例12
下記の水性原液を調製し、水性原液20gをアルミニウム製耐圧容器に充填した。耐圧容器の開口部にエアゾールバルブをクリンプし、液化石油ガス(イソブタンとノルマルブタンの混合物、20℃での蒸気圧が0.15(MPa))80gを充填した。次いで容器を上下に振り、水性原液と液化石油ガスとを乳化させてエアゾール組成物を製造した。
<水性原液>
POE(20)POP(8)セチルエーテル(*3) 0.5
POE(40)硬化ヒマシ油(*5) 0.5
ヒドロキシエチルセルロース(*2) 0.3
エタノール 2.0
メチルパラベン 0.1
精製水 96.1
タルク 0.5
合 計 100.0(重量%)
<エアゾール組成物>
水性原液/液化石油ガス=20/80(重量比)
*5:NIKKOL HCO−40(商品名)、粘性液体〜ペースト状、HLB12.5、日光ケミカルズ(株)製
比較例1
水性原液と液化石油ガスの配合比を55/45(重量比)とし、水性原液を55g、液化石油ガスを45g充填した以外は実施例1と同様にしてエアゾール組成物を調製した。
比較例2
ヒドロキシエチルセルロースを配合せず、精製水の配合量を98.5重量%とした以外は実施例1と同様にしてエアゾール組成物を調製した。
比較例3
エタノールの配合量を5重量%、精製水の配合量を93.5重量%とした以外は実施例3と同様にしてエアゾール組成物を調製した。
Figure 0004971713
製品例
1.消炎鎮痛剤
<水性原液>
サリチル酸メチル 1.0
ユーカリ油 0.5
l−メントール 0.5
POE(20)POP(8)セチルエーテル 1.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
エタノール 2.0
精製水 94.3
タルク 0.5
合 計 100.0(重量%)
<エアゾール組成物>
水性原液/液化石油ガス(*6)=30/70(重量比)
*6:イソブタンとノルマルブタンの混合物、20℃での蒸気圧が0.15(MPa)
2.やけど治療薬
<水性原液>
塩酸リドカイン 0.1
モノラウリン酸デカグリセリル 0.5
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
精製水 96.2
酸化亜鉛 2.0
合 計 100.0(重量%)
<エアゾール組成物>
水性原液/液化石油ガス(*6)=30/70(重量比)
*6:イソブタンとノルマルブタンの混合物、20℃での蒸気圧が0.15(MPa)
3.収斂化粧品
<水性原液>
1−メントール 0.5
クエン酸 0.1
モノラウリン酸デカグリセリル 0.5
ジェランガム 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
エタノール 2.5
精製水 95.2
酸化亜鉛 0.5
タルク 0.5
合 計 100.0(重量%)
<エアゾール組成物>
水性原液/液化石油ガス(*6)=30/70(重量比)
*6:イソブタンとノルマルブタンの混合物、20℃での蒸気圧が0.15(MPa)
4.育毛剤
<水性原液>
プラセンタエキス 0.2
酢酸dl−α―トコフェロール 0.2
イソプロピルメチルフェノール 0.1
グリセリン 3.0
モノラウリン酸デカグリセリル 0.5
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
エタノール 2.5
精製水 93.3
合 計 100.0(重量%)
<エアゾール組成物>
水性原液/液化石油ガス(*6)=30/70(重量比)
*6:イソブタンとノルマルブタンの混合物、20℃での蒸気圧が0.15(MPa)

Claims (5)

  1. 界面活性剤および水溶性高分子を含有する水性原液と、液化ガスを含むエアゾール組成物を含むエアゾール製品であって、
    水性原液中に、炭素数2〜3個の1価アルコールを0重量%以上、3重量%未満含み、
    前記界面活性剤のHLBが10〜18であり、常温で粘性液体状もしくはペースト状の界面活性剤、または常温で固体の界面活性剤であり、
    前記水溶性高分子が、セルロース類および/またはガム類であり、
    前記液化ガス中に、液化石油ガスを80重量%以上含有し、
    水性原液と液化ガスとの配合比が50/50〜10/90(重量比)であり、
    水性原液と液化ガスとが乳化しており、
    エアゾール組成物を吐出する吐出孔の断面積が、1〜30mm 2 であり、
    吐出物が吐出時または吐出後に立体的に凍結するエアゾール製品
  2. 常温で粘性液体状またはペースト状界面活性剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステルである請求項記載のエアゾール製品
  3. 常温で固体である界面活性剤が、オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位を含むブロック共重合体である請求項記載のエアゾール製品
  4. 液化ガスが、液化石油ガスである請求項1〜のいずれかに記載のエアゾール製品
  5. 炭素数2〜3個の1価アルコールの配合量が0重量%以上、2.5重量%以下である請求項1記載のエアゾール製品。
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