JP4384767B2 - エアゾール組成物 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール組成物に関する。さらに詳しくは、使用感にすぐれ、発泡性がよく噴射後すぐに発泡する即起泡性であり、かつ泡の持続性が良好で、しかも伸展性を有する種々の泡質のフォームを形成し得るエアゾール組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧縮ガスを噴射剤とした発泡性のエアゾール組成物が多数提案されている。ところが、液化石油ガスなどの液化ガスを噴射剤とした泡状エアゾール組成物を構成する原液と同成分の原液に、炭酸ガスなどの圧縮ガスを用いた場合、発泡性がわるかったり、発泡後すぐに消泡するなど、泡状製品として実用化するには問題があった。
【0003】
そこで、組成物の発泡性を向上させるために、また泡の保持時間を調整するために種々検討が繰り返された結果、原液の粘度が発泡性に大きく影響していることがわかり、水溶性高分子化合物などの増粘剤を用いて原液の粘度を調整することが試みられてきた。
【0004】
たとえば、低級アルコール0〜80重量%、水またはアルコールあるいはこれらの混合物に可溶な高分子化合物0.5〜10重量%、水5〜90重量%および圧縮ガスにて4〜7kg/cm2・Gの飽和圧力になるまで容器内に圧入した泡沫組成物(特開昭52−41178号公報)、原液が多価アルコール70重量%以上、整泡剤および/またはゲル化剤0.1〜20重量%、非ステロイド系消炎外用剤0.1〜5重量%および補助剤10重量%以下からなるエアゾール組成物(特開平5−279250号公報)、殺菌剤、低級モノアルコール、非イオン界面活性剤、水溶性高分子化合物および噴射剤を含有してなるエアゾール組成物(特開平6−279268号公報)などが提案されてきている。
【0005】
しかしながら、これら増粘剤を用いて原液の濃度を上昇させたエアゾール組成物では、確かに発泡性は向上するものの、これらエアゾール組成物を製造する際のとくに圧縮ガスを原液に溶解させる工程において、原液の粘度が高いために、エアゾール製品を振とうしても原液と圧縮ガスとの接触が少なく、圧縮ガスの原液への溶解が遅くなる。その結果、圧縮ガスの溶解が平衡状態に達するまでの時間が長くなり、製造効率がわるくなるといった欠点がある。また得られるエアゾール製品には、増粘剤が用いられているため、べたつきが生じるなどして使用感がわるいといった欠点もある。
【0006】
また、イソペンタンなどの炭素数5〜7の脂肪族炭化水素をエアゾール組成物中に配合し、泡の状態を向上させることも試みられている。
【0007】
たとえば、水性溶液、界面活性剤、圧縮溶解ガスとともに、濃度10000ppm以上の炭化水素油(炭素数5〜7)をエアゾール容器内に封入した泡沫状エアゾール剤(特開平5−112427号公報)、水および界面活性剤を含有する原液と、炭素数5〜7の脂肪族炭化水素と、低溶解性圧縮ガスとを含有するエアゾール組成物(特開平7−207265号公報)などが提案されている。
【0008】
しかしながら、これら炭素数5〜7の脂肪族炭化水素を配合したエアゾール組成物には、該組成物を用いる周囲の温度によって発泡状態が大きく変動してしまうため、安定した泡を得ることができないといった欠点がある。
【0009】
さらには、前記増粘剤を配合したエアゾール組成物や炭素数5〜7の脂肪族炭化水素を配合したエアゾール組成物のほかにも、たとえば粘度(20℃)が500〜8000cPの水性原液と圧縮ガスとからなり、収縮性容器内に充填された状態において原液中に圧縮ガスが溶解され、その濃度が200〜5000ppmである徐起泡型後発泡性組成物が提案されている(特許第2776540号公報)。
【0010】
前記徐起泡型後発泡性組成物は、原液の粘度と溶解している圧縮ガスの濃度とのバランスにより、吐出された組成物において、圧縮ガスがただちに気化することが抑制され、徐々に気化して相当の時間にわたって穏やかに起泡するものである。したがって、たとえば即効性を要するエアゾールタイプの薬剤組成物などへの利用は困難であり、また泡質の変化がなく、一定したものであることから、該徐起泡型後発泡性組成物はその利用分野がある程度制限される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、使用感にすぐれ、発泡性がよく噴射後すぐに発泡する即起泡性であり、かつ泡の持続性が良好で、しかも伸展性を有する種々の泡質のフォームを形成し得るエアゾール組成物を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、そのHLBが2〜10の親油性界面活性剤0.1〜12重量%、油成分1〜12重量%および残部水からなる原液に、溶解性圧縮ガスが25℃で2000〜20000ppm(重量基準)溶解されてなるエアゾール組成物に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のエアゾール組成物は、前記したように、そのHLBが2〜10の親油性界面活性剤0.1〜12重量%、油成分1〜12重量%および残部水からなる原液に、溶解性圧縮ガスが25℃で2000〜20000ppm(重量基準)溶解されてなる組成物である。
【0014】
本発明のエアゾール組成物は、特定のHLBを有する親油性界面活性剤に基づいて発泡性がよく、噴射後すぐに発泡する即起泡性であるのは、原液である乳化組成物に溶解性圧縮ガスが特定量、しかも比較的多量に溶解しているからである。さらに、本発明に用いられる親油性界面活性剤の種類を適宜変更することにより、泡質の異なるフォームを形成し得る組成物が得られるのである。
【0015】
前記親油性界面活性剤は、油成分と水とを乳化させて原液を乳化組成物とし、エアゾール組成物の発泡性を向上させる成分である。
【0016】
本発明に用いられる親油性界面活性剤は、そのHLBが2〜10のものである。
【0017】
HLBが2〜10の親油性界面活性剤の代表例としては、たとえばソルビタンモノパルミテート(HLB:6.7、フレーク状)、ソルビタンモノステアレート(HLB:4.7、フレーク状)、ソルビタンセスキステアレート(HLB:4.2、フレーク状)、ソルビタントリステアレート(HLB:2.1、フレーク状)などのソルビタン脂肪酸エステル;グリセリルモノカプリレート(HLB:7.0、ペースト状)、グリセリルモノミリステート(HLB:3.5、フレーク状)、グリセリルモノステアレート(HLB:4.0、フレーク状)、グリセリルモノオレエート(HLB:2.5、ペースト状)などのグリセリン脂肪酸エステル;デカグリセリルトリステアレート(HLB:7.5、フレーク状)、デカグリセリルペンタステアレート(HLB:3.5、フレーク状)、デカグリセリルヘプタステアレート(HLB:3.5、フレーク状)、デカグリセリルデカステアレート(HLB:3.0、フレーク状)などのデカグリセリン脂肪酸エステル;ジグリセリルモノステアレート(HLB:5.0、固形状)、テトラグリセリルモノステアレート(HLB:6.0、フレーク状)、テトラグリセリルトリステアレート(HLB:4.1、フレーク状)、テトラグリセリルペンタステアレート(HLB:2.3、フレーク状)、ヘキサグリセリルモノステアレート(HLB:9.0、プレート状)、ヘキサグリセリルトリステアレート(HLB:2.5、フレーク状)、ヘキサグリセリルペンタステアレート(HLB:3.2、フレーク状)などのポリグリセリン脂肪酸エステル;プロピレングリコールモノステアレート(HLB:3.5、固形状)などのプロピレングリコール脂肪酸エステル;ペンタエリスリトールステアレート(HLB:2.0、フレーク状)などのペンタエリスリトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(6)ソルビタンモノステアレート(HLB:9.6、半固形状)などのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(6)ソルビットヘキサステアレート(HLB:3.0、固形状)などのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(5)グリセリルモノステアレート(HLB:9.5、半固形状)などのポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(1)モノステアレート(HLB:2.0、フレーク状)、ポリオキシエチレン(2)モノステアレート(HLB:4.0、フレーク状)、ポリオキシエチレン(4)モノステアレート(HLB:6.5、ろう固形状)、エチレングリコールモノステアレート(HLB:3.5、フレーク状)、ジエチレングリコールステアレート(HLB:4.5、固形状)、ポリエチレングリコールジステアレート(HLB:8.5、固形状)などのポリエチレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル(HLB:8.0、固形状)、ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル(HLB:8.0、固形状)、ポリオキシエチレン(4)ステアリルエーテル(HLB:8.0、固形状)、ポリオキシエチレン(5)ベヘニルエーテル(HLB:7.0、固形状)、ポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテル(HLB:10.0、固形状)などのポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB:8.5、固形状)などのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0018】
前記親油性界面活性剤のなかでも、本発明のエアゾール組成物から形成されるフォームの泡質を目的に応じて変化させやすいものが好ましく用いられ、とくに固い泡質のフォームを形成し得るソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。なお、前記親油性界面活性剤は、常温での状態がフレーク状、固形状、ペースト状などのものが好ましい。
【0019】
本発明のエアゾール組成物の発泡状態や前記フォームの泡質は、親油性界面活性剤のHLBによって変化する。本発明においては、エアゾール組成物の発泡状態が良好に保たれるようにするために、親油性界面活性剤のHLBは10以下、好ましくは8以下であり、また原液を充分に乳化させるために、親油性界面活性剤のHLBは2以上、好ましくは4以上である。さらに、フォームの泡質を変化させるために、高いHLBを有する親油性界面活性剤と低いHLBを有する親油性界面活性剤とを混合して用いることもできる。なお、本発明のように溶解性圧縮ガスが存在する場合には、用いる親油性界面活性剤のHLBが高いほどフォームの泡質が柔らかくなり、逆に用いる親油性界面活性剤のHLBが低いほどフォームの泡質が固くなると考えられるので、目的とするエアゾール組成物の用途などに応じて、たとえば高HLB親油性界面活性剤/低HLB親油性界面活性剤(重量比)が40/60〜60/40程度となるように調整すればよい。
【0020】
親油性界面活性剤の量は、充分に乳化された原液を調製するためには、原液の0.1重量%以上、好ましくは1重量%以上であり、また該親油性界面活性剤によるべたつきを抑制するためには、原液の12重量%以下、好ましくは6重量%以下である。
【0021】
本発明に用いられる油成分は、たとえばエアゾール組成物を皮膚や毛髪に用いた場合、これら皮膚や毛髪に対する浸透性や光沢を付与したり、保護してその健康な状態を維持し、伸展性を良好にする成分である。
【0022】
前記油成分としては、たとえば炭化水素、エステル油、高級脂肪酸、油脂などのなかから、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0023】
炭化水素としては、たとえばn−ヘキサン、i−ヘキサン、ケロシン、石油エーテル、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、ワセリン、パラフィン、イソパラフィンなどがあげられる。
【0024】
エステル油としては、たとえばミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、酢酸ラノリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、オレイン酸オレイル、セトステアリルアルコール、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、パルミチン酸イソセチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシルなどがあげられる。
【0025】
高級脂肪酸としては、たとえばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などがあげられる。
【0026】
油脂としては、たとえばアボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、ホホバ油、麦芽油、ヤシ油、パーム油、硬化ヒマシ油などがあげられる。
【0027】
油成分の量は、振とうして充分な乳化組成物である原液とするためには、原液の1重量%以上、好ましくは1.5重量%以上であり、また原液の粘度が低下し過ぎないようにするためには、原液の12重量%以下、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは6重量%以下である。
【0028】
本発明のエアゾール組成物を構成する乳化組成物である原液は、親油性界面活性剤および油成分を含有し、残部水からなるものであるが、該水の種類にはとくに限定がなく、通常エアゾール組成物に用いられている精製水、蒸留水、イオン交換水などを適宜用いることができる。
【0029】
前記したように、乳化組成物である原液は親油性界面活性剤、油成分および水からなるが、本発明においては、これらのほかに、目的とするエアゾール組成物の用途などに応じて適宜その他の成分を添加することができる。
【0030】
前記原液に添加することができるその他の成分としては、たとえば酸、前記親油性界面活性剤以外の界面活性剤、アルコール類、前記油成分以外のろうやシリコーン、高分子化合物、有効成分などがあげられる。
【0031】
前記酸を原液に添加した場合には、固い泡質のフォームを形成することができることから、噴射後すぐに液垂れせず、泡の持続性をさらに向上させることが可能であるほか、原液の粘度を調整することも可能である。
【0032】
酸の代表例としては、たとえばクエン酸、乳酸、マレイン酸、酒石酸、シュウ酸、塩酸などのほか、たとえばクエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、マレイン酸ナトリウムなどの酸のアルカリ金属塩があげられる。なお、これら酸の原液中の量は、得られるエアゾール組成物をたとえば皮膚や毛髪に塗布する人体用品に用いることを考慮して、原液のpHが約3.0〜6.5となるように適宜調整することが好ましい。
【0033】
前記親油性界面活性剤以外の界面活性剤としては、たとえば陰イオン型界面活性剤、陽イオン型界面活性剤、両性型界面活性剤、高分子界面活性剤、天然界面活性剤などのなかから、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0034】
前記陰イオン型界面活性剤としては、たとえばアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウムなどの脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウムなどの高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウムなどの高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸などのリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウムなどの高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油などの硫酸化油、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウムなどがあげられる。
【0035】
前記陽イオン型界面活性剤としては、たとえばアルキルアンモニウム塩、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなどのアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなどのジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N′−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウムなどのアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩などのアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモルホニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどがあげられる。
【0036】
前記両性型界面活性剤としては、たとえば酢酸ベタイン、イミダゾリウムベタイン、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩などのイミダゾリン系両性型界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタインなどのベタイン系両性型界面活性剤などがあげられる。
【0037】
前記高分子界面活性剤としては、たとえばアルギン酸ナトリウム、トラガカントゴムなどがあげられる。
【0038】
前記天然界面活性剤としては、たとえばレシチン、サポニン、大豆リン脂質、大豆リゾリン脂質液などがあげられる。
【0039】
アルコール類としては、低級アルコールとしてたとえばエタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t―ブチルアルコールなどがあげられる。多価アルコールとしてはたとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3―ブチレングリコールなどの2価のアルコール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの3価のアルコール、ペンタエリスリトリールなどの4価のアルコール、キシリトールなどの5価のアルコール、ソルビトール、マンニトールなどの6価のアルコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリンなどの多価アルコールの重合体、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのアルコールアルキルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテートなどのアルコールエーテルエステルなどがあげられる。
【0040】
高級アルコールとしては、たとえばラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコールなどの直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの分岐鎖アルコールなどがあげられる。
【0041】
ロウとしては、たとえばミツロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、カンデリラロウ、カルナウバロウ、鯨ロウ、モンタンロウなどがあげられる。
【0042】
シリコーンとしては、たとえばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなどがあげられる。
【0043】
高分子化合物としては、たとえば天然水溶性高分子として、寒天、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトルセルロース、結晶セルロースなどがあげられ、合成水溶性高分子として、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン、ポリアクリル酸ナトリウムなどがあげられる。
【0044】
有効成分としては、頭髪用セット剤、保湿剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌剤などのほか、各種有効成分があげられる。
【0045】
前記頭髪用セット剤としては、両性型としてジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸オクチルアミド−アクリル酸ヒドロキシプロピル−メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体が、ノニオン型としてはビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル−アクリル酸ブチル−アクリル酸メトイシエチル共重合体が、アニオン型としてはアクリル酸アルカノールアミンが、カチオン型としてはビニルピロリドン−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体硫酸塩、ヒドロキシエチルセルロース・ジメチルジアリルアンモニウムクロリドが、エマルジョン型としてはアクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル−スチレン共重合体エマルジョンがあげられる。
【0046】
前記保湿剤としては、たとえばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(エチレンオキサイド)ポリオキシエチレン付加物、イサイヨバラ抽出物、セイヨウノキギリソウ抽出物、メリロート抽出物などがあげられる。
【0047】
前記紫外線吸収剤としては、たとえばパラアミノ安息香酸などの安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチルなどのアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメチルなどのサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、〔4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3−メチルブチル〕−3,4,5−トリメトキシケイ皮酸エステルなどのケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウムなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4′−メトキシベンゾイルメタンなどがあげられる。
【0048】
酸化防止剤としては、たとえばアスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなど、抗菌剤としては、たとえば安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノールなどがあげられる。
【0049】
前記各種有効成分としては、たとえばビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、イノシット、塩化ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、ビタミンD2(エルゴカシフェロール)、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、パントテン酸、ビオチンなどのビタミン類、エストラジオール、エチニルエストラジオールなどのホルモン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファンなどのアミノ酸、アラントイン、グリチルレチン酸、アズレン酸などの抗炎症剤、アルブチンなどの美白剤、酸化亜鉛、タンニン酸などの収斂剤、L−メントール、カンフルなどの清涼剤やイオウ、塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、γ−オリザノールなどの薬剤、たとえばドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、カロットエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、胸線抽出物、シルク抽出液などの各種の抽出液があげられる。また、前記薬物は遊離の状態で使用されるほか、造塩可能なものは酸または塩基の塩の型で、またカルボン酸基を有するものはそのエステルの形で使用することができる。
【0050】
本発明のエアゾール組成物は、前記親油性界面活性剤、油成分および水、ならびに必要に応じて酸、前記親油性界面活性剤以外の界面活性剤、アルコール類、前記油成分以外のろうやシリコーン、高分子化合物、有効成分などのその他の成分からなる原液に、溶解性圧縮ガスが溶解したものである。
【0051】
本発明に用いられる溶解性圧縮ガスとしては、たとえば炭酸ガス、亜酸化チッ素ガスなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0052】
前記溶解性圧縮ガスは原液に溶解されるが、かかる原液中の溶解性圧縮ガスの濃度は、得られるエアゾール組成物の発泡性を充分に向上させ、起泡しやすくするためには、25℃で2000ppm(重量基準)以上、好ましくは5000ppm(重量基準)以上、さらに好ましくは7000ppm(重量基準)以上であり、また高圧ガス保安法上の高圧ガスの適用除外を受けることができるように、25℃で20000ppm(重量基準)以下、好ましくは19000ppm(重量基準)以下である。ただし、原液中の溶解性圧縮ガスの濃度が2000〜5000ppmと低い場合には、チッ素ガスや圧縮空気などの溶解性の低い圧縮ガスを加圧剤として配合することが好ましい。
【0053】
なお本発明において、前記原液中に溶解している溶解性圧縮ガスの濃度は、以下の方法によって測定、算出したものである。
【0054】
たとえば図1の概略説明図に示されるように、後述するようなエアゾール用耐圧容器1(満注量:100ml)内に原液2が60ml充填されており、ヘッドスペース3が40mlである状態で、溶解性圧縮ガスを充填した場合を例にとって説明する。溶解性圧縮ガスとしては、炭酸ガスを用いたと仮定する。
【0055】
まず、炭酸ガスの充填量をA(g)とすると、炭酸ガスが原液2に溶解しなかった場合の25℃での圧力p1(kg/cm2)(≒9.8×1041(Pa))は、状態方程式により、
Figure 0004384767
となる。ここで、炭酸ガスを充填する前に、エアゾール用耐圧容器内の空気を0.7kg/cm2(≒6.86×104(Pa))バキュームすることを考慮すると、理論上の25℃での圧力P1(kg/cm2・G)(≒9.8×1041(Pa))は、
1=13.9A−0.7
となる。
【0056】
つぎに、実際に炭酸ガスが原液2に溶解した平衡圧力(実測値)P2(kg/cm2・G)(≒9.8×1042(Pa))から、P1−P2分の炭酸ガスが原液2に溶解したことになり、その溶解量a(g)(このときのヘッドスペース3の炭酸ガスの量はA−a(g))は、
Figure 0004384767
となる。
【0057】
よって、原液2中に溶解している炭酸ガスの濃度x(ppm)(このとき、原液2の組成は水を主としたものであることから、その比重を1と仮定)は、
x={a/(60+a)}×106
と算出される。
【0058】
本発明のエアゾール組成物の製造方法にはとくに限定がなく、たとえば前記親油性界面活性剤、油成分および水、ならびに必要に応じて酸、前記親油性界面活性剤以外の界面活性剤、アルコール類、前記油成分以外のろうやシリコーン、高分子化合物、有効成分などのその他の成分などの各原液用成分の量を適宜調整したのち、これらを撹拌混合して原液を調製し、これに溶解性圧縮ガスを前記範囲内の濃度となるように溶解させる方法など採用することができる。
【0059】
かくして得られるエアゾール組成物をエアゾール用耐圧容器内に充填し、エアゾール用バルブ、ボタンを取り付けることにより、所望のエアゾール製品を製造することができる。なお本発明においては、あらかじめ各成分を乳化させて得られた原液をエアゾール用耐圧容器内に充填したのち、さらに溶解性圧縮ガスを充填して原液に溶解させ、エアゾール組成物を調製してエアゾール製品としてもよく、各成分をエアゾール用耐圧容器内に充填して容器内で乳化させ、これに溶解性圧縮ガスを充填して溶解させてもよい。
【0060】
エアゾール用耐圧容器内にエアゾール組成物を充填する際、最後までエアゾール組成物を使い切るためには、25℃でのエアゾール製品の内圧(ゲージ圧)が好ましくは3kg/cm2(≒0.29MPa)以上、さらに好ましくは4kg/cm2(≒0.39MPa)以上となるようにし、また噴射物の飛散や噴射の勢いによる刺激を少なくするためには、25℃でのエアゾール製品の内圧(ゲージ圧)が好ましくは10kg/cm2(≒0.98MPa)以下、さらに好ましくは7.5kg/cm2(≒0.74MPa)以下となるようにする。
【0061】
本発明のエアゾール組成物は、使用感にすぐれ、発泡性がよく噴出後すぐに発泡する即起泡性であり、かつ泡の持続性が良好で、しかも伸展性を有する種々の泡質のフォームを形成し得るものであるので、たとえばセット剤、トリートメント剤、艶出剤、艶消剤、染毛剤、脱色剤などの頭髪用品;クレンジング剤(頭皮の油落とし)などの頭皮用品;クレンジング剤、保湿剤、ビタミン剤、美白剤、プレ(アフター)シェーブローション、収斂剤、日焼止め、消炎鎮痛剤、殺菌剤、水虫薬、消臭剤、制汗剤、香水、忌避剤などの皮膚用品などの人体用品や、ガラスクリーナー、艶出剤などの家庭・自動車用品などに好適に使用することができる。
【0062】
【実施例】
つぎに、本発明のエアゾール組成物を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0063】
実施例1〜7および比較例1〜6
表1、表2に示す各成分をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に充填して充分に撹拌混合し、乳化させて原液60gを調製したのち、さらに溶解性圧縮ガスとして炭酸ガスを充填し、25℃での原液中の濃度が表1、表2に示す値となるように溶解させてエアゾール組成物を調製した。これにエアゾール用バルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品(内圧(ゲージ圧):6.5〜7.5kg/cm2(≒0.64〜0.74MPa))を作製した。
【0064】
なお、表1、表2および実施例8〜24中の各略号は以下のことを示す。
【0065】
(界面活性剤)
SA1:ソルビタンモノステアレート(HLB:4.7、商品名:エマゾールスーパーS−10(F)、花王(株)製)
SA2:ソルビタンモノステアレート(HLB:4.7、商品名:SS−10、日光ケミカルズ(株)製)
SA3:ソルビタンモノパルミテート(HLB:6.7、商品名:SP−10、日光ケミカルズ(株)製)
SA4:ソルビタンモノパルミテート(HLB:6.7、商品名:レオドールSP−P10、花王(株)製)
SA5:ジグリセリルモノステアレート(HLB:5.0、商品名:DGMS、日光ケミカルズ(株)製)
SA6:テトラグリセリルモノステアレート(HLB:6.0、商品名:Tetraglyn1−S、日光ケミカルズ(株)製)
SA7:デカグリセリルトリステアレート(HLB:7.5、商品名:Decaglyn3−S、日光ケミカルズ(株)製)
SA8:デカグリセリルモノステアレート(HLB:12.0、商品名:Decaglyn1−S、日光ケミカルズ(株)製)
SA9:ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(HLB:16.9、商品名:TL−10、日光ケミカルズ(株)製)
SA10:ポリオキシエチレン(15)グリセリルモノステアレート(HLB:13.5、商品名:TMGS−15、日光ケミカルズ(株)製)
SA11:グリセリルモノステアレート(HLB:1.5、商品名:MGS−F75、日光ケミカルズ(株)製)
SA12:ヘキサグリセリルモノミリステート(HLB:11.0、商品名:Hexaglyn1−M、日光ケミカルズ(株)製)
SA13:ソルビタントリオレエート(HLB:1.7、商品名:SO−30、日光ケミカルズ(株)製)
【0066】
(油成分)
OL1:オリーブ油
OL2:流動パラフィン
OL3:ミリスチン酸イソプロピル
OL4:スクワラン
【0067】
【表1】
Figure 0004384767
【0068】
【表2】
Figure 0004384767
【0069】
試験例1
実施例1〜7および比較例1〜6で得られたエアゾール製品を用い、エアゾール組成物の起泡性および泡の持続性を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表3に示す。
【0070】
(イ)起泡性
エアゾール製品から、エアゾール組成物をプラスチック板に1秒間噴射させ、起泡状態を観察して以下の評価基準に基づいて評価した。
【0071】
(評価基準)
A:噴射直後に起泡し、液だれがまったくなく、きわめて安定な泡を形成する。
B:噴射1〜2秒後に起泡し、液だれがほとんどなく、安定な泡を形成する。
C:噴射後ゆっくりと起泡し、完全に発泡したのち液だれする。
D:起泡するのに噴射からしばらく時間がかかり、完全に発泡すると同時ないし
発泡前に液だれする。
E:起泡するのに噴射からかなり時間がかかり、完全に発泡する前に液だれする。
【0072】
(ロ)泡の持続性
エアゾール製品から、エアゾール組成物を腕に1秒間噴射させ、泡質および泡の持続性を観察して以下の評価基準に基づいて評価した。
【0073】
(評価基準)
A:伸展性にすぐれ、腕上で塗布しやすく、きわめて安定した泡の状態がかなり持続する。
B:伸展性があり、腕上で塗布しやすく、安定した泡の状態が持続する。
C:伸展性が少しわるく、泡の持続性にやや劣る。
D:伸展性がわるく、腕上で塗布しにくく、液だれしやすい。
E:伸展性がきわめてわるいうえ、泡の持続性がわるく、すぐに液だれする。
【0074】
【表3】
Figure 0004384767
【0075】
表3に示された結果から、HLBが4.7〜7.5で、固形状ないしフレーク状の親油性界面活性剤が用いられた実施例1〜7のエアゾール組成物は、即起泡性で泡が安定しており、泡の持続性にすぐれ、泡質がきわめて良好なものであることがわかる。
【0076】
これに対して、固形状であってもHLBが2未満の親油性界面活性剤が用いられた比較例4、6のエアゾール組成物は、原液の乳化状態がきわめてわるく、乳化していない状態であり、またHLBが10よりも大きい親油性界面活性剤が用いられた比較例1〜3、5のエアゾール組成物は、持続性のわるい泡しか形成することができず、いずれの場合も起泡性および持続性に劣るものであることがわかる。
【0077】
実施例8〜14
界面活性剤SA1 2.0重量%、油成分OL1 2.0重量%および精製水残部を乳化させ、表4に示す量のクエン酸を添加して原液100gを調製した。この原液をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に60g充填し、この容器にエアゾール用バルブおよびボタンを取り付けた。さらに溶解性圧縮ガスとして炭酸ガスを充填し、エアゾール製品(内圧(ゲージ圧):6.5〜7.5kg/cm2(≒0.64〜0.74MPa))を作製した。原液に溶解している炭酸ガスの濃度は11000ppmである。
【0078】
なお、原液の特性としてpHおよび粘度(cP)を測定した。その結果を表4に示す。
【0079】
試験例2
実施例8〜14で得られたエアゾール製品を用い、噴射物の泡質(泡の固さ)を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表4に示す。
【0080】
(ハ)泡質(泡の固さ)
エアゾール製品から、エアゾール組成物をプラスチック板に1秒間噴射させ、泡の固さを調べた。クエン酸を添加しない実施例8のエアゾール組成物の泡の固さを基準(0)とし、固さの増減を±の数値にて表わした。
【0081】
【表4】
Figure 0004384767
【0082】
表4に示された結果から、原液中のクエン酸の濃度が増加するにつれて泡の固さが増大し、持続性がよりよくなることがわかる。
【0083】
実施例15〜24
界面活性剤SA1 2.0重量%、油成分OL1 2.0重量%および精製水95.9重量%(実施例15は96.0重量%)を乳化させ、表5に示す種類の酸0.1重量%(実施例15は酸の添加なし)を添加して原液100gを調製した。この原液をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に60g充填し、この容器にエアゾール用バルブおよびボタンを取り付けた。さらに溶解性圧縮ガスとして炭酸ガスを充填し、エアゾール製品(内圧(ゲージ圧):6.5〜7.5kg/cm2(≒0.64〜0.74MPa))を作製した。原液に溶解している炭酸ガスの濃度は11000ppmである。
【0084】
なお、原液の特性としてpHおよび粘度(cP)を測定した。その結果を表5に示す。
【0085】
試験例3
実施例15〜24で得られたエアゾール製品を用い、噴射物の泡質(泡の固さ)を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表5に示す。
【0086】
(ニ)泡質(泡の固さ)
エアゾール製品から、エアゾール組成物をプラスチック板に1秒間噴射させ、泡の固さを調べた。酸を添加しない実施例15のエアゾール組成物の泡の固さを基準(0)とし、固さの増減を±の数値にて表わした。
【0087】
【表5】
Figure 0004384767
【0088】
表5に示された結果から、酸の種類に応じて原液のpHが酸性側になるにつれて泡の固さが増大し、持続性がよりよくなることがわかる。
【0089】
実施例25〜32および比較例7〜8
界面活性剤SA1 2.0重量%、油成分OL1 2.0重量%および精製水96.0重量%を乳化させて原液100gを調製した。この原液をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に60g充填し、この容器にエアゾール用バルブおよびボタンを取り付けた。さらに溶解性圧縮ガスとして炭酸ガスを、原液中の溶解濃度が表6に示す値となるように充填し、エアゾール製品(内圧(ゲージ圧):6.5〜7.5kg/cm2(≒0.64〜0.74MPa))を作製した。なお、実施例25〜27および比較例7〜8においては、炭酸ガスを充填後、チッ素ガスにて7.0kg/cm2(≒0.69MPa)に調整した。
【0090】
試験例4
実施例25〜32および比較例7〜8で得られたエアゾール製品を用い、起泡性および泡の持続性を実施例1〜7および比較例1〜6と同様にして調べた。その結果を表6に示す。
【0091】
【表6】
Figure 0004384767
【0092】
表6に示された結果から、原液中に溶解している炭酸ガスの濃度が約2000〜13000ppmである実施例25〜32のエアゾール組成物は、即起泡性で泡が安定しており、泡の持続性にすぐれ、泡質が良好なものであり、とくに炭酸ガスの濃度が約5000〜13000ppmである実施例27〜32の場合には、泡の安定性および泡の持続性によりすぐれることがわかる。
【0093】
これに対して、原液中に溶解している炭酸ガスの濃度が2000ppm未満である比較例7〜8のエアゾール組成物は、起泡性および持続性ともにきわめて劣るものであることがわかる。
【0094】
処方例1〜4
処方例1(スタイリングフォーム製品)
以下に示す各成分を乳化させて原液100gを調製し、この原液をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に60g充填し、この容器にエアゾール用バルブおよびボタンを取り付けた。さらに溶解性圧縮ガスとして炭酸ガスを充填し、内圧(ゲージ圧)が7.0kg/cm2(≒0.69MPa))のスタイリングフォーム製品を製造した。なお、原液中の炭酸ガスの溶解濃度は12000ppmである。
Figure 0004384767
【0095】
処方例2(クレンジングフォーム製品)
以下に示す各成分を乳化させて原液100gを調製し、この原液をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に60g充填し、この容器にエアゾール用バルブおよびボタンを取り付けた。さらに溶解性圧縮ガスとして炭酸ガスを充填し、内圧(ゲージ圧)が7.0kg/cm2(≒0.69MPa))のクレンジングフォーム製品を製造した。なお、原液中の炭酸ガスの溶解濃度は11000ppmである。
Figure 0004384767
【0096】
処方例3(トリートメントフォーム製品)
以下に示す各成分を乳化させて原液100gを調製し、この原液をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に60g充填し、この容器にエアゾール用バルブおよびボタンを取り付けた。さらに溶解性圧縮ガスとして炭酸ガスを充填し、内圧(ゲージ圧)が7.0kg/cm2(≒0.69MPa))のトリートメントフォーム製品を製造した。なお、原液中の炭酸ガスの溶解濃度は10000ppmである。
Figure 0004384767
【0097】
処方例4(スキンケアフォーム製品)
以下に示す各成分を乳化させて原液100gを調製し、この原液をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に60g充填し、この容器にエアゾール用バルブおよびボタンを取り付けた。さらに溶解性圧縮ガスとして炭酸ガスを充填し、内圧(ゲージ圧)が7.0kg/cm2(≒0.69MPa))のスキンケアフォーム製品を製造した。なお、原液中の炭酸ガスの溶解濃度は10000ppmである。
Figure 0004384767
【0098】
【発明の効果】
本発明のエアゾール組成物は、使用感にすぐれ、発泡性がよく噴射後すぐに発泡する即起泡性であり、かつ泡の持続性が良好で、しかも伸展性を有する種々の泡質のフォームを形成し得るといったすぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアゾール組成物の原液中に溶解している溶解性圧縮ガスの濃度を測定、算出する際に用いられるエアゾール用耐圧容器の概略説明図である。

Claims (8)

  1. そのHLBが2〜10の親油性界面活性剤0.1〜12重量%、油成分1〜重量%および残部水からなる乳化原液に、溶解性圧縮ガスが25℃で2000〜20000ppm(重量基準)溶解されてなり、
    前記油成分が、炭化水素、エステル油、高級脂肪酸および油脂からなる群から選ばれる1種以上の化合物であるエアゾール組成物。
  2. 親油性界面活性剤がソルビタン脂肪酸エステルである請求項1記載のエアゾール組成物。
  3. 乳化原液にさらに酸が添加されてなり、
    前記酸が、クエン酸、乳酸、マレイン酸、酒石酸、シュウ酸、塩酸から選択されてなる請求項1記載のエアゾール組成物。
  4. 乳化原液のpHが2.0〜6.5である請求項1記載のエアゾール組成物。
  5. 溶解性圧縮ガスが炭酸ガスまたは亜酸化チッ素ガスである請求項1記載のエアゾール組成物。
  6. 乳化原液に、溶解性圧縮ガスが25℃で5000〜20000ppm(重量基準)溶解されてなる請求項1記載のエアゾール組成物。
  7. 乳化原液に、溶解性圧縮ガスが25℃で7000〜20000ppm(重量基準)溶解されてなる請求項1記載のエアゾール組成物。
  8. 即起泡性の組成物である請求項1記載のエアゾール組成物。
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