JP6645814B2 - フォーム状皮膚洗浄料 - Google Patents

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Description

本発明は、フォーム状皮膚洗浄料に関する。
従来、種々のエアゾール製品があるが、エアゾール容器から吐出される際に泡を形成するフォーム状皮膚洗浄料は、顔、手、身体、頭皮や毛髪用の洗浄料等に用いられている。これらのフォーム状皮膚洗浄料は、原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されており、原液には洗浄剤組成物として、例えば、アニオン性界面活性剤が含有されており、噴射剤としては液化石油ガス(LPG)等が用いられている。
フォーム状皮膚洗浄料では、泡のきめ細やかさが重視されており、特許文献1〜3には、アミノ酸系界面活性剤を含有し、噴射剤として液化石油ガスと炭酸ガスが併用されたエアゾール型皮膚洗浄料が開示されている。
特許第5707225号公報 特許第5707226号公報 特開2011−207862号公報
しかしながら、フォーム状皮膚洗浄料は、浴室等の湿度の高い環境下や、手や洗浄部位に水分が付着した状態での使用が少なくないが、特許文献1〜3では、水の存在下での泡質や泡の安定性(「泡もち」と称する)については検討されていない。
本発明の課題は、濃密、かつ水の存在下でももちのよい泡を吐出することができるフォーム状皮膚洗浄料を提供することにある。
本発明は、原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されたフォーム状皮膚洗浄料であって、前記原液が、
成分A:高級脂肪酸及び/又はその塩、
成分B:N−アシルアミノ酸塩、
成分C:キサンタンガム、
成分D:ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
成分E:多価アルコール、及び
成分F:水を45〜98質量%
を含有する、フォーム状皮膚洗浄料に関する。
本発明によれば、水の存在下でも、濃密、かつ水の存在下でももちのよい泡を吐出することができるフォーム状皮膚洗浄料を提供することができる。
本発明のフォーム状皮膚洗浄料は、原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されているものである。本発明のフォーム状皮膚洗浄料は、使用時、すなわちエアゾール容器から吐出される際に、及び/又は、対象に付着した後に、泡を形成するものであり、濃密、かつ水の存在下でももちがよい泡を吐出することができる。以下、本発明のフォーム状皮膚洗浄料の各構成成分について説明する。
上記原液は、
成分A:高級脂肪酸及び/又はその塩、
成分B:N−アシルアミノ酸塩、
成分C:キサンタンガム、
成分D:ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
成分E:多価アルコール、及び
成分F:水
を必須成分として含有する。
上記原液は、上記必須成分に加えて、さらに、成分G:モノアルキルリン酸エステル塩を含有することが好ましい。また、上記原液は、上記必須成分に加えて、さらに、成分H:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有することが好ましい。さらにまた、上記原液は、上記必須成分に加えて、さらに、成分I:ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することが好ましい。
上記原液は、さらに上記成分A〜I以外の成分(その他の成分)を含有してもよい。成分A〜Iやその他の成分は、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分Aは、高級脂肪酸及び/又はその塩、即ち、高級脂肪酸及び高級脂肪酸塩のうちのいずれか一方又は両方である。成分Aは、洗浄成分として作用しフォーム状洗浄料の洗浄力を高めるとともに、フォーム状洗浄料の起泡性及び泡もちの向上に効果的である。さらに、泡密度の高い濃密な泡を形成することに効果的である。上記成分Aは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等の炭素数12〜22の高級脂肪酸;オリーブ油、ヤシ油、パーム油、綿実油等の植物性油脂;魚油、牛脂等の動物性油脂等が挙げられる。中でも、フォーム状洗浄料の洗浄力、起泡性、泡もちの観点から、炭素数12〜22の高級脂肪酸塩が好ましく、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びステアリン酸がより好ましい。
上記高級脂肪酸塩における塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
上記高級脂肪酸塩は、予め塩に調製された高級脂肪酸塩が配合されていてもよいし、高級脂肪酸と塩基とが原液中で塩を形成していてもよい。
原液100質量%中の、成分Aの含有量は、高級脂肪酸の量として、好ましくは0.01〜20.0質量%、より好ましくは0.05〜10.0質量%、さらに好ましくは0.07〜2.0質量%である。上記含有量が0.01質量%以上であることにより、泡もちがより一層向上するため好ましい。また、上記含有量が20.0質量%以下であることにより、成分Aの析出によるエアゾールの詰まりがより一層抑制されるため好ましい。上記含有量は、原液中に含まれる全ての成分Aの含有量(高級脂肪酸として換算した場合の含有量)の合計量である。
成分BのN−アシルアミノ酸塩は、洗浄成分として作用しフォーム状洗浄料の洗浄力を高めるとともに、フォーム状洗浄料の起泡性を向上させる。上記成分Bは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記N−アシルアミノ酸塩におけるアシル基としては、炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の脂肪族アシル基等が挙げられる。具体的には、例えば、オクタノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステアロイル基、オレオイル基、リノレオイル基、ベヘニル基、ヤシ油脂肪酸由来のアシル基(以下、ヤシ油脂肪酸アシル基という)、パーム油脂肪酸由来のアシル基(以下、パーム脂肪酸アシル基という)等が挙げられる。
上記N−アシルアミノ酸塩におけるアミノ酸としては、例えば、グリシン、ジメチルグリシン、トリメチルグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、ヒスチギン、リジン、サルコシン等が挙げられる。中でも、炭酸ガスを含有した系でも起泡性が良好である観点から、グリシン及びグルタミン酸が好ましく、グルタミン酸がより好ましい。
上記N−アシルアミノ酸塩における塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
上記成分Bは、中でも、N−アシルグルタミン酸塩が好ましく、例えば、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム(ココイルグルタミン酸ナトリウム)、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム(ココイルグルタミン酸カリウム)、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン(ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン)等が挙げられる。
原液100質量%中の、成分Bの含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1〜20.0質量%、より好ましくは0.5〜15.0質量%、さらに好ましくは1.0〜10.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全ての成分Bの含有量の合計量である。
成分Cのキサンタンガムは、泡もちの向上に効果的である。さらに、泡密度の高い濃密な泡を形成することに効果的である。
原液100質量%中の、成分Cの含有量は、泡密度、泡もち及び生産性の観点から、好ましくは0.01〜0.4質量%、より好ましくは0.05〜0.35質量%、さらに好ましくは0.07〜0.3質量%である。
成分Dのポリエチレングリコール脂肪酸エステルは、泡もちの向上に効果的である。さらに、泡密度の高い濃密な泡を形成することに効果的である。また、高級脂肪酸塩等の結晶の析出を抑制し、エアゾールが詰まるおそれを低減する効果も発揮する。上記成分Dは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Dとしては、例えば、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のモノ脂肪酸ポリエチレングリコール;ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール等のジ脂肪酸ポリエチレングリコール等が挙げられる。中でも、泡密度、泡もち、結晶の析出抑制効果を高める観点から、モノ脂肪酸ポリエチレングリコールが好ましい。
上記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルにおける脂肪酸は、炭素数が8〜24の脂肪酸が好ましく、より好ましくは炭素数が10〜20の脂肪酸、さらに好ましくは炭素数が12〜18の脂肪酸である。
また、上記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルにおける酸化エチレンの平均付加モル数は、好ましくは100〜300、より好ましくは120〜280である。
原液100質量%中の、成分Dの含有量は、泡密度及び泡もちの観点から、好ましくは0.01〜3.0質量%、より好ましくは0.1〜2.5質量%、さらに好ましくは0.3〜2.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全ての成分Dの含有量の合計量である。
成分Eの多価アルコールは、泡もちに効果的である。また、高級脂肪酸塩等の結晶の析出を抑制する効果もある。さらに、泡質を滑らかにし、クリーミーな泡とする効果もある。上記成分Eは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Eとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール(1,3−ブタンジオール)、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、グリセリン(1,2,3−プロパントリオール)、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、マルチトール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
原液100質量%中の、成分Eの含有量は、泡もち及び結晶の析出抑制効果を高める観点から、好ましくは0.5〜40.0質量%、より好ましくは5.0〜35.0質量%、さらに好ましくは10.0〜30.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全ての成分Eの含有量の合計量である。
多価アルコールは、泡もち及び結晶の析出抑制効果をより一層向上させ、さらに泡密度の高い濃密な泡を形成する観点から、ポリエチレングリコールを含有していることが好ましい。
上記ポリエチレングリコールの数平均分子量は、特に限定されないが、好ましくは50〜10000、より好ましくは100〜5000である。
原液100質量%中の、上記ポリエチレングリコールの含有量は、泡もち、泡密度及び結晶の析出抑制効果を高める観点から、好ましくは0.1〜10.0質量%、より好ましくは0.5〜8.0質量%である。
上記成分Fは水であり、特に限定されないが、精製水が好ましい。原液100質量%中の、成分Fの水の含有量は、良好な泡を形成する観点から、45〜98質量%であり、好ましくは50〜95質量%、より好ましくは55〜90質量%である。
成分Gのモノアルキルリン酸エステル塩は、泡の滑らかさを高め、クリーミーな泡質の泡を形成させるのに効果的である。上記成分Gは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記モノアルキルリン酸エステル塩におけるアルキル基の炭素数は、泡質の向上させる観点から、好ましくは8〜24、より好ましくは10〜20、さらに好ましくは12〜18である。
上記モノアルキルリン酸エステル塩における塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
具体的な成分Gとしては、例えば、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸二ナトリウム、ラウリルリン酸カリウム、セチルリン酸カリウム、セチルリン酸ジエタノールアミン等が挙げられる。
原液100質量%中の、成分Gの含有量は、泡の滑らかさを高める観点から、好ましくは0.01〜10.0質量%、より好ましくは0.05〜5.0質量%、さらに好ましくは0.1〜3.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全ての成分Gの含有量の合計量である。
成分Hのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、原液と噴射剤とのなじみを良好にし、きめ細やかな泡を形成させるのに効果的である。上記成分Hは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油における酸化エチレンの平均付加モル数は、特に限定されないが、きめ細やかな泡を形成させる観点から、好ましくは10〜100、より好ましくは30〜60である。
原液100質量%中の、成分Hの含有量は、きめ細やかな泡を形成させる観点から、好ましくは0.01〜5.0質量%、より好ましくは0.05〜3.0質量%、さらに好ましくは0.1〜1.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全ての成分Hの含有量の合計量である。
成分Iのポリグリセリン脂肪酸エステルは、高級脂肪酸塩等の結晶の析出抑制に効果的である。上記成分Iは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記成分Iとしては、例えば、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸モノエステル;ジオレイン酸ジグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸ジエステル;トリステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸トリエステル;ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタオレイン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸ペンタエステル等が挙げられる。中でも、結晶の析出抑制効果を高める観点から、ポリグリセリン脂肪酸モノエステルが好ましい。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルにおけるポリグリセリンの平均重合度は、結晶の析出抑制効果を高める観点から、好ましくは2〜10、より好ましくは6〜10である。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルにおける脂肪酸は、結晶の析出抑制効果を高める観点から、炭素数が8〜24の脂肪酸が好ましく、より好ましくは炭素数が10〜20の脂肪酸、さらに好ましくは炭素数が12〜18の脂肪酸である。
原液100質量%中の、成分Iの含有量は、結晶の析出抑制効果を高める観点から、好ましくは0.1〜10.0質量%、より好ましくは0.5〜7.0質量%、さらに好ましくは1.0〜5.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全ての成分Iの含有量の合計量である。
原液は、特に限定されないが、例えば、成分A及び成分B以外のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤;香料;エタノール;シクロペンタシロキサン、ハイドロゲンジメチコン、カプリリルメチコン、ジメチコン等のシリコーン油;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル等の脂肪酸エステル油;フェノキシエタノール、オクトキシグリセリン、メチルパラベン等の防腐剤;メントール、メンチルグリセリルエーテル、カンファー、ペパーミント油等の冷感剤;グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリル等の抗炎症剤;シャクヤク、ボタンピ、ビワ、アロエ等の植物抽出エキス;カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース等の増粘性高分子;トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;アルブチン、アスコルビン酸等の美白剤;シリカ、タルク、ナイロンパウダー等の粉体等を含んでもよい。
なお、結晶の析出抑制の観点からは、炭素数が10以上の高級アルコールは、含有されていないか、含有されていても、原液100質量%中、1.0質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。
上記原液は、常法により製造することができる。例えば、上記した各構成成分を混合し、公知の方法、具体的には、ホモミキサー等で撹拌する方法等が挙げられる。
噴射剤としては、特に限定されないが、例えば、空気、窒素、炭酸ガス、亜酸化窒素等のガス(特に、圧縮ガス);液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、フロロカーボン等が挙げられるが、本発明のフォーム状皮膚洗浄料の噴射剤は、エアゾール容器の内圧の調整が容易である観点から、液化石油ガスを含有していることが好ましい。
液化石油ガスとしては、プロパン、ブタン、イソブタン、イソペンタン等が挙げられ、通常、これらの混合ガスが汎用されているが、本発明では、皮膚への刺激が小さいことから、イソブタンが好ましい。液化石油ガス100体積%中の、イソブタンの含有量は、好ましくは80体積%以上、より好ましくは90体積%以上である。
原液と噴射剤の合計量100質量%中の、液化石油ガスの含有量は、好ましくは1.0〜10.0質量%、より好ましくは1.0〜8.0質量%である。
噴射剤は、滑らかな泡質を得る観点から、液化石油ガスとともに、炭酸ガスを含有していることが好ましい。通常、液化石油ガス中のイソブタン量が多くなるほど、エアゾール容器の内圧が上がり難くなるが、本発明では、炭酸ガスを併用することにより、イソブタン量が多い液化石油ガスを用いた場合であっても、内圧を上げ、吐出の勢いを強くすることができる。
原液と噴射剤の合計量100質量%中の、炭酸ガスの含有量は、好ましくは0.1〜2.0質量%、より好ましくは0.1〜1.5質量%である。
原液と噴射剤の合計量100質量%中の、噴射剤の含有量は、好ましくは1.1〜12.0質量%、より好ましくは1.1〜9.5質量%である。
本発明のフォーム状皮膚洗浄料は、常法により、エアゾール容器に原液と噴射剤とを充填して、製造することができる。
本発明のフォーム状皮膚洗浄料は、顔等の皮膚を洗浄するために用いられる皮膚洗浄料である。本発明のフォーム状皮膚洗浄料としては、洗顔料、ハンドソープ、ボディソープや頭皮の洗浄料等が挙げられる。本発明のフォーム状皮膚洗浄料は、濃密な泡を吐出することができるため、特に洗顔料等、デリケートな部位の洗浄料にも適している。また、水の存在下でももちのよい泡であるため、浴室等の湿度の高い環境下や、手や洗浄部位に水分が付着した状態での洗浄やマッサージ等にも好適に用いることができる。
また、本発明のフォーム状皮膚洗浄料は、原液が、成分Eとしてポリエチレングリコールを含有し、さらに成分Iのポリグリセリン脂肪酸エステルを含有し、噴射剤がイソブタンを含有している態様において、皮膚への刺激性が格段に低下する。即ち、皮膚への低刺激性をより一層向上させる観点では、本発明のフォーム状皮膚洗浄料は成分Iを含有することが好ましく、さらに本発明のフォーム状皮膚洗浄料においては、成分Eがポリエチレングリコールを含有し、噴射剤がイソブタンを含有することが好ましい。かかるフォーム状皮膚洗浄料は、低刺激性フォーム状皮膚洗浄料としても有用である。
以下に、本発明を実施例等に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1〜12及び比較例1〜4
表1に記した組成からなる原液をエアゾール容器(φ35mm×105mm、アルミ缶、容器満注量:91ml)に充填し、エアゾールバルブを該容器にクリンチした後、表1に記した組成からなる噴射剤をステムより充填し、適したスパウトを装着し、フォーム状皮膚洗浄料を得た。なお、エアゾール容器に充填した原液と噴射剤の合計量は50gである。
実施例、比較例における各原料の詳細は次の通りである。なお、表1に記載の量は商品の量ではなく、各成分の量(有効成分の量)である。
ミリスチン酸:EDENOR C14−99(Emery Oleochemicals社製)
ココイルグルタミン酸ナトリウム:アミノサーファクトACDS−L(旭化成ケミカルズ社製)
ココイルグリシンナトリウム:アミライト GCS−12K(味の素社製)
キサンタンガム:エコーガムT(DSP五協フード&ケミカル社製)
モノステアリン酸ポリエチレングリコール:エマノーン3199VB(花王社製:酸化エチレンの付加モル数150)
グリセリン:化粧用濃グリセリン(阪本薬品工業社製)
ポリエチレングリコール:PEG−1500(三洋化成工業社製:数平均分子量1500)
ラウリルリン酸ナトリウム:NIKKOL SLP−N(日光ケミカルズ社製)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:EMALEX HC−50(日本エマルジョン社製:酸化エチレンの付加モル数50)
モノミリスチン酸デカグリセリル:グリサーフ 10MM(青木油脂工業社製)
実施例1〜12及び比較例1〜4で調製したフォーム状皮膚洗浄料について、以下の方法により、「泡もち」、「泡の濃密さ」及び「皮膚への刺激性」を評価した。結果を表1に示す。
〔試験例1:泡もちの評価〕
キムタオル(4つ折りタイプ:日本製紙クレシア社製)の上に、各実施例及び各比較例のフォーム状皮膚洗浄料の泡を1秒間、ドーム状になるように吐出した。
次いで、該ドーム状に吐出した泡の上端から20cm離れた距離から、ポンプ容器(噴霧吐出量:0.5mL/1プッシュ)に充填した精製水を2プッシュ、泡全体に噴霧し、30秒後の「泡形状」、「泡のきめ細やかさ」について目視確認を行い、下記1点から4点の評価点に従って「泡もち」の評価を行った。
なお、評価は、評価パネル10名で行い、最も人数の多く得られた評価点(スコア)の結果を各試料の成績とした。
〔評価点(スコア)基準〕
4点(評価点4:非常に良好):吐出直後の泡形状が維持され、泡表面のきめも細やかである
3点(評価点3:良好):泡表面のきめがやや粗くなっているが、吐出直後の泡形状は維持されている
2点(評価点2:不十分):泡表面に大きな気泡が認められ、吐出直後の泡形状が若干崩れ始めている
1点(評価点1:不良):吐出直後の泡形状が明らかに崩壊している
〔試験例2:泡の濃密さの評価〕
キムタオル(4つ折りタイプ:日本製紙クレシア社製)の上に、各実施例及び各比較例のフォーム状皮膚洗浄料の泡を1秒間、ドーム状になるように吐出した。
次いで、該ドーム状に吐出した泡の上端から20cm離れた距離から、ポンプ容器(噴霧吐出量:0.5mL/1プッシュ)に充填した精製水を2プッシュ、泡全体に噴霧し、30秒後、指先で泡表面を軽く押し、「泡の弾力性」についての官能試験を行い、下記1点から4点の評価点に従って「泡の濃密さ」の評価を行った。
なお、評価は、上記同評価パネルで行い、最も人数の多く得られた評価点(スコア)の結果を各試料の成績とした。
〔評価点(スコア)基準〕
4点(評価点4:非常に良好):指先で容易に泡が崩壊せず、指先を押し返すような強い弾力性を感じる(非常に濃密な泡が形成されている)
3点(評価点3:良好):指先で容易に泡が崩壊せず、指先を押し返すような弾力性を感じる(濃密な泡が形成されている)
2点(評価点2:不十分):指先を押し返すような弾力性を若干感じるが、指先で泡が崩壊する(濃密な泡形成に劣る)
1点(評価点1:不良):指先で容易に泡が崩壊し、指先を押し返すような弾力性を全く感じない(濃密な泡が形成されていない)
〔試験例3:皮膚への刺激性の評価〕
上記同評価パネルにより、40℃の温水で顔を洗い流してもらった後、各実施例及び各比較例のフォーム状皮膚洗浄料を用いて実際に顔全体の洗顔を行ってもらい、洗浄中の「灼熱感」「チクチク感」「ヒリヒリ感」などの「皮膚への刺激」の有無について官能評価を行い、下記1点から5点の5段階に区分した評価点に従ってスコア付けをした。
なお、評価は、最も人数の多く得られた評価点(スコア)の結果を各試料の成績とした。
〔評価点(スコア)基準〕
5点(評価点5):皮膚刺激を感じない(皮膚刺激が低い)
4点(評価点4):皮膚刺激を僅かに感じる
3点(評価点3):皮膚刺激を感じる
2点(評価点2):皮膚刺激を強く感じる
1点(評価点1):皮膚刺激を非常に強く感じる(皮膚刺激が高い)
Figure 0006645814
以上の結果より、実施例1〜12のフォーム状皮膚洗浄料は、比較例1〜4のものと対比して、もちがよく、濃密な泡を吐出することができることが分かる。
本発明のフォーム状皮膚洗浄料は、顔、手、身体、頭皮や毛髪用の洗浄料等に使用することができる。

Claims (8)

  1. 原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されたフォーム状皮膚洗浄料であって、前記原液が、
    成分A:高級脂肪酸及び/又はその塩を0.01〜10.0質量%
    成分B:N−アシルアミノ酸塩を0.1〜20.0質量%
    成分C:キサンタンガムを0.01〜0.4質量%
    成分D:ポリエチレングリコール脂肪酸エステルを0.01〜3.0質量%
    成分E:多価アルコールを5.0〜30.0質量%、及び
    成分F:水を45〜90質量%
    を含有する、フォーム状皮膚洗浄料。
  2. 前記噴射剤が、液化石油ガスを含有する、請求項1記載のフォーム状皮膚洗浄料。
  3. 前記噴射剤が、さらに、炭酸ガスを含有する、請求項2記載のフォーム状皮膚洗浄料。
  4. 前記成分Eがポリエチレングリコールを含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフォーム状皮膚洗浄料。
  5. 前記原液が、さらに、成分G:モノアルキルリン酸エステル塩を0.05〜5.0質量%含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフォーム状皮膚洗浄料。
  6. 前記原液が、さらに、成分H:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を0.05〜1.0質量%含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフォーム状皮膚洗浄料。
  7. 前記原液が、さらに、成分I:ポリグリセリン脂肪酸エステルを0.5〜7.0質量%含有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のフォーム状皮膚洗浄料。
  8. アルキルアミノジカルボン酸型界面活性剤を含むものを除く、請求項1〜7のいずれか一項に記載のフォーム状皮膚洗浄料。
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