JP6738141B2 - エアゾール化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール化粧料に関する。
従来、種々のエアゾール製品が流通しており、顔、手、身体、頭皮や毛髪等の様々な部位に使用されている。
これらのエアゾール製品は、原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されており、例えば、特許文献1には、1)グリセリン及び/又はジグリセリンの含有量が45〜60質量%であり、2)水の含有量が25質量%以下であり、且つ、3)発泡用のガスの含有量が1〜2質量%であることを特徴とする、ポスト・フォーム剤形の温感化粧料が開示されている。
特開2005−350378号公報
特許文献1には、発泡用のガスとして、イソブタンを主体とすることにより、ガスに由来する一次刺激が生じにくくなることが記載されている。しかしながら、顔等のデリケートな部位への使用においては、さらなる低刺激性の化粧料が求められている。
本発明の課題は、低刺激性に優れたエアゾール化粧料を提供することにある。
本発明は、
原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されたエアゾール化粧料であって、
前記噴射剤が液化石油ガスを含有し、前記液化石油ガスがイソブタンを含有し、前記液化石油ガス100体積%中の前記イソブタンの含有量が80体積%以上であり、
前記原液がポリエチレングリコール及びポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とするエアゾール化粧料
に関する。
本発明によれば、低刺激性に優れたエアゾール化粧料を提供することができる。
本発明のエアゾール化粧料は、原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されているものである。本発明のエアゾール化粧料は、原液に含まれるポリエチレングリコール及びポリグリセリン脂肪酸エステルと、噴射剤に含まれるイソブタンの、3者の組み合わせにより、化粧料による刺激が格段に低減されるものである。以下、本発明のエアゾール化粧料の各構成成分について説明する。
原液は、ポリエチレングリコール及びポリグリセリン脂肪酸エステルを必須成分として含有するものである。
上記原液は、さらに上記必須成分以外の成分(その他の成分)を含有してもよい。必須成分やその他の成分は、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記ポリエチレングリコールの数平均分子量は、特に限定されないが、皮膚への刺激を低減する観点から、好ましくは50〜10000、より好ましくは100〜5000である。上記ポリエチレングリコールは、1種のみを用いてもよいし、数平均分子量の異なる2種以上を用いてもよい。
原液100質量%中の、上記ポリエチレングリコールの含有量は、皮膚への刺激を低減する観点から、好ましくは0.1〜10.0質量%、より好ましくは0.5〜8.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全てのポリエチレングリコールの含有量の合計量である。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸モノエステル;ジオレイン酸ジグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸ジエステル;トリステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸トリエステル;ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタオレイン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸ペンタエステル等が挙げられる。上記ポリグリセリン脂肪酸エステルは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。中でも、皮膚への刺激を低減する観点から、ポリグリセリン脂肪酸モノエステルが好ましい。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルにおけるポリグリセリンの平均重合度は、皮膚への刺激を低減する観点から、好ましくは2〜10、より好ましくは6〜10である。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルにおける脂肪酸は、皮膚への刺激を低減する観点から、炭素数が8〜24の脂肪酸が好ましく、より好ましくは炭素数が10〜20の脂肪酸、さらに好ましくは炭素数が12〜18の脂肪酸である。
原液100質量%中の、ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量は、皮膚への刺激を低減する観点から、好ましくは0.1〜10.0質量%、より好ましくは0.5〜5.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全てのポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量の合計量である。
本発明のエアゾール化粧料を、フォーム状エアゾール化粧料として用いる場合、上記原液は、さらに、高級脂肪酸及び/又はその塩、N−アシルアミノ酸塩、キサンタンガム、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール以外の多価アルコール、モノアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、水等の成分を含有することが好ましい。
上記高級脂肪酸及び/又はその塩(以下、高級脂肪酸(塩)ともいう)は、高級脂肪酸及び高級脂肪酸塩のうちのいずれか一方又は両方であり、フォーム状エアゾール化粧料の起泡性及び泡もちの向上に効果的である。上記高級脂肪酸(塩)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等の炭素数12〜22の高級脂肪酸;オリーブ油、ヤシ油、パーム油、綿実油等の植物性油脂;魚油、牛脂等の動物性油脂等が挙げられる。中でも、起泡性、泡もちの観点から、炭素数12〜22の高級脂肪酸塩が好ましく、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びステアリン酸がより好ましい。
上記高級脂肪酸塩における塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
上記高級脂肪酸塩は、予め塩に調製された高級脂肪酸塩が配合されていてもよいし、高級脂肪酸と塩基とが原液中で塩を形成していてもよい。
原液100質量%中の、高級脂肪酸(塩)の含有量は、高級脂肪酸の量として、好ましくは0.01〜20.0質量%、より好ましくは0.05〜2.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全ての高級脂肪酸(塩)の含有量(高級脂肪酸として換算した場合の含有量)の合計量である。
上記N−アシルアミノ酸塩は、フォーム状エアゾール化粧料の起泡性を向上させる。上記N−アシルアミノ酸塩は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記N−アシルアミノ酸塩におけるアシル基としては、炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の脂肪族アシル基等が挙げられる。具体的には、例えば、オクタノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステアロイル基、オレオイル基、リノレオイル基、ベヘニル基、ヤシ油脂肪酸由来のアシル基(以下、ヤシ油脂肪酸アシル基という)、パーム油脂肪酸由来のアシル基(以下、パーム脂肪酸アシル基という)等が挙げられる。
上記N−アシルアミノ酸塩におけるアミノ酸としては、例えば、グリシン、ジメチルグリシン、トリメチルグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、アルギニン、ヒスチギン、リジン、サルコシン等が挙げられる。中でも、起泡性が良好である観点から、グリシン及びグルタミン酸が好ましく、グルタミン酸がより好ましい。
上記N−アシルアミノ酸塩における塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
上記N−アシルアミノ酸塩は、中でも、N−アシルグルタミン酸塩が好ましく、例えば、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム(ココイルグルタミン酸ナトリウム)、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム(ココイルグルタミン酸カリウム)、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン(ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン)等が挙げられる。
原液100質量%中の、N−アシルアミノ酸塩の含有量は、起泡性の観点から、好ましくは0.1〜20.0質量%、より好ましくは0.5〜10.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全てのN−アシルアミノ酸塩の含有量の合計量である。
上記キサンタンガムは、フォーム状エアゾール化粧料の泡もちの向上に効果的な成分である。さらに、泡密度の高い濃密な泡を形成することに効果的である。
原液100質量%中の、キサンタンガムの含有量は、泡密度及び泡もちの観点から、好ましくは0.01〜0.4質量%、より好ましくは0.05〜0.3質量%である。
上記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルは、フォーム状エアゾール化粧料の泡もちの向上に効果的である。さらに、泡密度の高い濃密な泡を形成することに効果的である。また、塩等の結晶の析出を抑制し、エアゾールが詰まるおそれを低減する効果も発揮する。上記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のモノ脂肪酸ポリエチレングリコール;ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール等のジ脂肪酸ポリエチレングリコール等が挙げられる。中でも、泡密度、泡もち、及び結晶の析出抑制効果を高める観点から、モノ脂肪酸ポリエチレングリコールが好ましい。
上記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルにおける脂肪酸は、炭素数が8〜24の脂肪酸が好ましく、より好ましくは炭素数が10〜20の脂肪酸、さらに好ましくは炭素数が12〜18の脂肪酸である。
また、上記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルにおける酸化エチレンの平均付加モル数は、好ましくは100〜300、より好ましくは120〜280である。
原液100質量%中の、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルの含有量は、泡密度及び泡もちの観点から、好ましくは0.01〜3.0質量%、より好ましくは0.1〜2.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全てのポリエチレングリコール脂肪酸エステルの含有量の合計量である。
上記ポリエチレングリコール以外の多価アルコールは、フォーム状エアゾール化粧料の泡もちに効果的である。上記ポリエチレングリコール以外の多価アルコールは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
ポリエチレングリコール以外の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール(1,3−ブタンジオール)、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、グリセリン(1,2,3−プロパントリオール)、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、マルチトール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
原液100質量%中の、多価アルコールの含有量は、泡密度及び泡もちの観点から、好ましくは0.5〜40.0質量%、より好ましくは10.0〜30.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全ての多価アルコールの含有量の合計量であり、上記ポリエチレングリコールも含めた量である。
上記モノアルキルリン酸エステル塩は、フォーム状エアゾール化粧料の泡の滑らかさを高めるのに効果的である。上記モノアルキルリン酸エステル塩は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記モノアルキルリン酸エステル塩におけるアルキル基の炭素数は、泡質の向上させる観点から、好ましくは8〜24、より好ましくは10〜20、さらに好ましくは12〜18である。
上記モノアルキルリン酸エステル塩における塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
具体的なモノアルキルリン酸エステル塩としては、例えば、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸二ナトリウム、ラウリルリン酸カリウム、セチルリン酸カリウム、セチルリン酸ジエタノールアミン等が挙げられる。
原液100質量%中の、モノアルキルリン酸エステル塩の含有量は、泡の滑らかさを高める観点から、好ましくは0.01〜10.0質量%、より好ましくは0.05〜3.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全てのモノアルキルリン酸エステル塩の含有量の合計量である。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、フォーム状エアゾール化粧料の泡のきめ細やかさを高めるのに効果的である。上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油における酸化エチレンの平均付加モル数は、きめ細やかな泡を形成させる観点から、好ましくは10〜100、より好ましくは30〜60である。
原液100質量%中の、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の含有量は、きめ細やかな泡を形成させる観点から、好ましくは0.05〜5.0質量%、より好ましくは0.1〜1.0質量%である。上記含有量は、原液中に含まれる全てのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の含有量の合計量である。
上記水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。原液100質量%中の、水の含有量は、良好な泡を形成する観点から、好ましくは45〜98質量%、より好ましくは50〜95質量%である。
また、原液には、上記成分以外にも、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤;香料;エタノール;シクロペンタシロキサン、ハイドロゲンジメチコン、カプリリルメチコン、ジメチコン等のシリコーン油;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル等の脂肪酸エステル油;フェノキシエタノール、オクトキシグリセリン、メチルパラベン等の防腐剤;メントール、メンチルグリセリルエーテル、カンファー、ペパーミント油等の冷感剤;グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリル等の抗炎症剤;シャクヤク、ボタンピ、ビワ、アロエ等の植物抽出エキス;カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース等の増粘性高分子;トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;アルブチン、アスコルビン酸等の美白剤;シリカ、タルク、ナイロンパウダー等の粉体等を含んでもよい。
上記原液は、常法により調製することができる。例えば、上記した各構成成分を混合し、公知の方法、具体的には、ホモミキサー等で撹拌する方法等が挙げられる。
本発明のエアゾール化粧料の噴射剤は、イソブタンガスを含む液化石油ガス(LPG)を含有する。
液化石油ガス100体積%中の、イソブタンの含有量は、80体積%以上であり、好ましくは90体積%以上である。
イソブタン以外の液化石油ガスとしては、プロパン、ブタン、イソペンタン等が挙げられる。
原液と噴射剤の合計量100質量%中の、液化石油ガスの含有量は、好ましくは1.0〜10.0質量%、より好ましくは1.0〜8.0質量%である。
噴射剤において、通常、液化石油ガス中のイソブタン量が多くなるほど、エアゾール容器の内圧が上がり難くなる。そのため、本発明では、内圧を上げ、吐出の勢いを強くする観点から、さらに、炭酸ガスを含有することが好ましい。
原液と噴射剤の合計量100質量%中の、炭酸ガスの含有量は、好ましくは0.1〜2.0質量%、より好ましくは0.1〜1.5質量%である。
他の噴射剤としては、特に限定されないが、例えば、空気、窒素、亜酸化窒素等のガス(特に、圧縮ガス);ジメチルエーテル(DME)、フロロカーボン等が挙げられる。
原液と噴射剤の合計量100質量%中の、噴射剤の含有量は、好ましくは1.1〜12.0質量%、より好ましくは1.1〜9.5質量%である。
本発明のエアゾール化粧料は、常法により、エアゾール容器に原液と噴射剤とを充填して、製造することができる。
エアゾール化粧料の吐出形態としては、スプレー状、フォーム状等が挙げられるが、フォーム状であっても低刺激性をより一層向上させることができる観点から、本発明のエアゾール化粧料は、フォーム状エアゾール化粧料であることが好ましい。
また、本発明のエアゾール化粧料は、顔、手、身体、頭皮や毛髪等の様々な部位に用いることができるが、刺激性が格段に低いため、皮膚化粧料としても好適に用いることができ、顔等のデリケートな部位への使用も可能である。
以下に、本発明を実施例等に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1〜5及び比較例1〜3
表1に記した組成からなる原液をエアゾール容器(φ35mm×105mm、アルミ缶、容器満注量:91ml)に充填し、エアゾールバルブを該容器にクリンチした後、表1に記した組成からなる噴射剤をステムより充填し、適したスパウトを装着し、フォーム状エアゾール化粧料を得た。なお、エアゾール容器に充填した原液と噴射剤の合計量は50gである。
実施例、比較例における各原料の詳細は次の通りである。なお、表1に記載の量は商品の量ではなく、各成分の量(有効成分の量)である。
ポリエチレングリコール:PEG−1500(三洋化成工業社製:数平均分子量1500)
モノミリスチン酸デカグリセリル:グリサーフ 10MM(青木油脂工業社製)
ミリスチン酸:EDENOR C14−99(Emery Oleochemicals社製)
ココイルグルタミン酸ナトリウム:アミノサーファクトACDS−L(旭化成ケミカルズ社製)
キサンタンガム:エコーガムT(DSP五協フード&ケミカル社製)
モノステアリン酸ポリエチレングリコール:エマノーン3199VB(花王社製:酸化エチレンの付加モル数150)
グリセリン:化粧用濃グリセリン(阪本薬品工業社製)
ラウリルリン酸ナトリウム:NIKKOL SLP−N(日光ケミカルズ社製)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:EMALEX HC−50(日本エマルジョン社製:酸化エチレンの付加モル数50)
実施例及び比較例で調製したフォーム状エアゾール化粧料について、以下の方法により、「皮膚への刺激性」を評価した。結果を表1に示す。
〔試験例:皮膚への刺激性の評価〕
評価パネル10名により、40℃の温水で顔を洗い流してもらった後、各実施例及び各比較例のフォーム状エアゾール化粧料を用いて実際に顔全体の洗顔を行ってもらい、洗浄中の「灼熱感」「チクチク感」「ヒリヒリ感」などの「皮膚への刺激」の有無について官能評価を行い、下記1点から5点の5段階に区分した評価点に従ってスコア付けをした。
なお、評価は、最も人数の多く得られた評価点(スコア)の結果を各試料の成績とした。
〔評価点(スコア)基準〕
5点(評価点5):皮膚刺激を感じない(皮膚刺激が低い)
4点(評価点4):皮膚刺激を僅かに感じる
3点(評価点3):皮膚刺激を感じる
2点(評価点2):皮膚刺激を強く感じる
1点(評価点1):皮膚刺激を非常に強く感じる(皮膚刺激が高い)
Figure 0006738141
以上の結果より、原液がポリエチレングリコール及びポリグリセリン脂肪酸エステルの両者を含有し、噴射剤がイソブタンを含む実施例1〜5のフォーム状エアゾール化粧料は、比較例1〜3のものと対比して、刺激が小さく、良好な使用感を有するものであることが分かる。
本発明のエアゾール化粧料は、顔、手、身体、頭皮や毛髪用の洗浄料等に使用することができる。

Claims (5)

  1. 原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されたエアゾール化粧料であって、前記原液と前記噴射剤の合計量100質量%中の、前記噴射剤の含有量が、1.1〜12.0質量%であり、
    前記噴射剤が液化石油ガスを含有し、前記原液と前記噴射剤の合計量100質量%中の、前記液化石油ガスの含有量が、1.0〜10.0質量%であり、前記液化石油ガスがイソブタンを含有し、前記液化石油ガス100体積%中の前記イソブタンの含有量が80体積%以上であり、
    前記原液が、数平均分子量が50〜10000のポリエチレングリコールを0.5〜8.0質量%、ポリグリセリン脂肪酸エステルを0.5〜5.0質量%、及び酸化エチレンの平均付加モル数が100〜300のポリエチレングリコール脂肪酸エステルを0.1〜2.0質量%含有することを特徴とするエアゾール化粧料。
  2. 前記噴射剤が、さらに炭酸ガスを含有し、前記原液と前記噴射剤の合計量100質量%中の、前記炭酸ガスの含有量が、0.1〜2.0質量%である、請求項1に記載のエアゾール化粧料。
  3. 前記噴射剤が、イソブタン及び炭酸ガスのみからなる、請求項2に記載のエアゾール化粧料。
  4. フォーム状エアゾール化粧料である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
  5. 皮膚化粧料である、請求項1〜のいずれか1項に記載のエアゾール化粧料。
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