JP2001316218A - 化粧料およびエアゾール型化粧料 - Google Patents

化粧料およびエアゾール型化粧料

Info

Publication number
JP2001316218A
JP2001316218A JP2000138316A JP2000138316A JP2001316218A JP 2001316218 A JP2001316218 A JP 2001316218A JP 2000138316 A JP2000138316 A JP 2000138316A JP 2000138316 A JP2000138316 A JP 2000138316A JP 2001316218 A JP2001316218 A JP 2001316218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cosmetic
oil
water
cleansing
poe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000138316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4550223B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Matsui
和弘 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daizo Corp
Original Assignee
Daizo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daizo Corp filed Critical Daizo Corp
Priority to JP2000138316A priority Critical patent/JP4550223B2/ja
Publication of JP2001316218A publication Critical patent/JP2001316218A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4550223B2 publication Critical patent/JP4550223B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いクレンジング力を有するとともに水での
すすぎ落ちも良好な化粧料およびエアゾール型化粧料を
提供する。 【解決手段】 水に対する溶解度が1〜15重量%、炭
素数が6〜15であるエステル油を化粧料に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料およびエアゾ
ール型化粧料に関する。さらに詳しくは、高いクレンジ
ング力を有するとともに水でのすすぎ落ちも良好な、エ
ステル油を含む化粧料およびエアゾール型化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】洗顔
などに使用するクレンジング料の剤型には、固形せっけ
ん、クレンジングフォーム、液状、顆粒/粉末や発泡状
などの界面活性剤型、クレンジングクリーム、乳液、ク
レンジングローション、ジェルやクレンジングオイルな
どの溶液型、さらにはクレンジングマスク型がある。し
かし、近年のメーキャップ製品の機能向上、とくに耐
水、耐汗性のいちじるしい向上により、クレンジング料
の立場からみると、非常にメーク落とししにくい剤型と
なっており、特殊なメーキャップ製品に対しては専用の
クレンジング料が配置される例も珍しくない。
【0003】クレンジング料のクレンジング力を高める
には、一般にはオイル型またはW/O型を用いることが
好ましいが、水によるすすぎ落ちがわるくなる。一方、
水によるすすぎ落ちを良くするには、水溶液またはO/
W型を用いることが好ましいが、その場合はクレンジン
グ力が低下するという問題がある。
【0004】本発明は、高いクレンジング力を有すると
ともに、水でのすすぎ落ちも良好な化粧料およびエアゾ
ール型化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、水に
対する特定の溶解度と炭素数を有するエステル油を配合
することにより、クレンジング力が高く、かつ水による
すすぎ落ちも良好な化粧料およびエアゾール型化粧料が
得られる。
【0006】すなわち、第1の発明は、25℃における
水に対する溶解度が1〜15重量%、炭素数6〜15で
あるエステル油を含む化粧料に関する。
【0007】第2の発明は、前記エステル油が、コハク
酸ジエトキシエチル、酒石酸ジブチルおよび乳酸ブチル
からなる群より選ばれた1種以上のエステル油である化
粧料に関する。
【0008】第3の発明は、前記化粧料および噴射剤か
らなるエアゾール型化粧料に関する。
【0009】第4の発明は、前記エステル油が、化粧料
中の5〜70重量%であるエアゾール型化粧料に関す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、25℃における水に対
する溶解度が1〜15重量%、炭素数が6〜15である
エステル油を含む化粧料に関する。
【0011】本発明の化粧料は、25℃における水に対
する溶解度が1〜15重量%で、炭素数が6〜15のエ
ステル油を配合しているため、油成分との相溶性に優
れ、また水へも溶解しやすい。その結果、高いクレンジ
ング力を有するとともに水で容易に洗い流せる。
【0012】前記エステル油の25℃における水に対す
る溶解度は、1〜15重量%であることが必要である
が、2〜15%であることが好ましい。1重量%未満で
あると水での洗い流がしが困難となり、べとつき感が残
る。一方、15重量%より大きくなると親水性が高くな
りすぎ、油を溶解する能力が低くなり、クレンジング力
が低下する。
【0013】前記エステル油の炭素数は6〜15である
ことが必要であるが、7〜15であることが好ましい。
炭素数が6未満であると、揮発性が高くなり、化粧料の
成分として不適当であり、一方、炭素数が15より大き
くなると、水への溶解度が低下し、水で容易に洗い流せ
なくなる。
【0014】かかるエステル油としては、コハク酸ジエ
トキシエチル、酒石酸ジブチル、乳酸ブチルが好まし
く、コハク酸ジエトキシエチルがとくに好ましい。エス
テル油は単独で用いることもでき、また適宜混合して用
いることもできる。
【0015】これらのエステル油の水に対する溶解度お
よび炭素数はつぎのとおりである。
【0016】
【表1】
【0017】水に対する溶解度は、水とエステル油を2
5℃に保ち、水にエステル油を添加し、振盪したのちに
白濁や分離が生じ始める点を溶解の限界として求めた。
【0018】本発明にかかわるエアゾール型化粧料に使
用するエステル油の配合量は、化粧料中の5〜70重量
%であることが好ましく、8〜65重量%であることが
より好ましい。化粧料中の5重量%未満であるとクレン
ジング力が充分得られず、化粧料中の70重量%より大
きくなると油性感が強く、使用感がわるくなる傾向があ
る。
【0019】前記化粧料には、使用目的に応じて、前記
エステル油以外の油成分、界面活性剤、アルコール類、
高分子化合物、有効成分、粉体などを含めることができ
る。
【0020】前記油成分としては、他のエステル油、炭
化水素化合物、油脂、高級脂肪酸、高級アルコール、シ
リコーン系化合物、ロウなどがあげられる。
【0021】本発明にかかわる化粧料に配合する必要が
あるエステル油は前述のとおりであるが、本発明の効果
を阻害しない範囲で他のエステル油を配合することがで
きる。そのような他のエステル油としては、たとえばミ
リスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、オ
レイン酸デシル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチ
ン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリス
チン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチル、ステ
アリン酸オクチル、オレイン酸オクチルドデシル、イソ
ステアリン酸エチル、イソオクタン酸セチル、ジオクタ
ン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコ
ール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジオレイン
酸プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリイソス
テアリン酸グリセリル、トリ2−エチルへキサン酸トリ
メチロールプロパン、ネオペンタン酸オクチルドデシ
ル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、
クエン酸トリエチル、コハク酸ジオクチル、アジピン酸
ジイソプロピルなどがあげられる。
【0022】前記炭化水素化合物の具体例としては、た
とえばケロシン、流動パラフィン、スクワレン、スクワ
ラン、ワセリン、パラフィン、イソパラフィンなどがあ
げられる。
【0023】前記油脂の具体例としては、たとえばアボ
ガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、
トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴ
マ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、ホホバ油、
麦芽油、ヤシ油、パーム油などがあげられる。
【0024】前記高級脂肪酸の具体例としては、たとえ
ばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、リ
ノール酸、リノレイン酸などがあげられる。
【0025】前記高級アルコールの具体例としては、た
とえばラウリルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアル
コール、オレイルアルコールなどの直鎖アルコール、ラ
ノリンアルコール、ヘキシルドデカノール、イソステア
リルアルコール、セトステアリルアルコール、オクチル
ドデカノールなどの分枝鎖アルコールなどがあげられ
る。
【0026】前記シリコーン系化合物の具体例として
は、たとえばメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、
メチルポリシクロシロキサンなどがあげられる。
【0027】前記ロウの具体例としては、たとえばミツ
ロウ、ラノリン、カンデリラロウ、カルナウバロウなど
があげられる。
【0028】前記界面活性剤としては、非イオン性界面
活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性
剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤などの合成界面
活性剤や天然界面活性剤などがあげられる。これらは単
独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0029】前記非イオン性界面活性剤の具体例として
は、たとえばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモ
ノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビ
タンモノオレエート、ソルビタントリオレエートなどの
ソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリルモノステアレ
ート、グリセリルモノオレエートなどのグリセリン脂肪
酸エステル類;デカグリセリルモノラウレート、デカグ
リセリルトリステアレート、デカグリセリルトリオレエ
ート、デカグリセリルペンタオレエートなどのデカグリ
セリン脂肪酸エステル類;ジグリセリルモノオレエー
ト、テトラグリセリルモノオレエート、ヘキサグリセリ
ルモノオレエートなどのデカ以外のポリグリセリン脂肪
酸エステル類;POE(n)−ソルビットテトラオレエ
ートなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステ
ル類;POE(n)−モノステアレート、POE(n)
−モノオレエートなどのポリオキシエチレングリコール
脂肪酸エステル類;POE(n)−セチルエーテル、P
OE(n)−ステアリルエーテル、POE(n)−オレ
イルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル類;POE(n)POP(m)−セチルエーテル、P
OE(n)POP(m)−デシルテトラデシルエーテル
などのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル類;POE(n)−ノニルフェニルエーテ
ル、POE(n)−オクチルフェニルエーテルなどのポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;POE
(n)−ヒマシ油、POE(n)−硬化ヒマシ油などの
ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類やポリオ
キシエチレンヒマシ油誘導体;POE(n)−ステアリ
ルアミン、POE(n)−オレイルアミン、POE
(n)−ステアリン酸アミド、POE(n)−オレイン
酸アミドなどのポリオキシエチレンアルキルアミン・脂
肪酸アミド類などがあげられる。なお、前記(n)は
(CH2CH2O)の重合数を、前記(m)は(CH2
H(CH3)O)の重合数を、前記POEはポリオキシ
エチレンを、前記POPはポリオキシプロピレンを表わ
す。
【0030】前記陰イオン性界面活性剤の具体例として
は、たとえばセッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、
パルミチン酸ナトリウムなどの脂肪酸セッケン、ラウリ
ル硫酸エステルナトリウムなどの高級アルキル硫酸エス
テル塩、POEラウリル硫酸エステルトリエタノールア
ミン、POEラウリル硫酸エステルナトリウムなどのポ
リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリ
ン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
リン酸エステル塩、POEオレイルエーテルリン酸ナト
リウム、POEステアリルエーテルリン酸ナトリウム塩
などのリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスル
ホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコ
ールスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸
塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リ
ニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン
などのアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイル
グルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタ
ミン酸ジナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、
硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウムなどの高級
脂肪酸エステル硫酸エステル塩、POEアルキルエーテ
ルカルボン酸、POEアルキルアリールエーテルカルボ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エス
テルスルホン酸塩、2級アルコール硫酸エステル塩、カ
ゼインナトリウムなどがあげられる。
【0031】前記陽イオン性界面活性剤の具体例として
は、たとえば塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、
塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなどのアルキルト
リメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルア
ンモニウムなどのジアルキルジメチルアンモニウム塩、
塩化セチルピリジニウムなどのアルキルピリジニウム
塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩などのア
ルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニ
ウム塩、ジアルキルモルホニウム塩、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウムなどがあげられる。
【0032】前記両性界面活性剤の具体例としては、た
とえばラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂
肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−
アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタインなどのベタイン型両性界面
活性剤などがあげられる。
【0033】前記高分子界面活性剤の具体例としては、
たとえばアルギン酸ナトリウム、トラガカントゴムなど
があげられる。
【0034】前記天然界面活性剤の具体例としては、た
とえばレシチン、サポニン、大豆リン脂質、大豆リゾリ
ン脂質液などがあげられる。
【0035】前記アルコール類のうち低級アルコールと
しては、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、i−ブチルアルコール、t−ブチルアルコールなど
がある。
【0036】前記アルコール類のうち多価アルコールと
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、
トリグリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビトー
ル、ポリエチレングリコール、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテートなどがある。
【0037】前記高分子化合物としては、寒天、カゼイ
ン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、ア
ルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、変
性ポテトスターチ、コーンスターチ、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルア
ミド共重合体などがあげられる。
【0038】前記有効成分は、酸化防止剤としては、た
とえばアスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチル
ヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールな
ど、抗菌剤としては、たとえば安息香酸、サリチル酸、
パラオキシ安息香酸エステル(パラオキシ安息香酸メチ
ルなど)、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフ
ェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、
トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノー
ルなどがあげられる。
【0039】前記粉体としてはクロルヒドロキシアルミ
ニウム、トルナフテート、リドカイン、グルコン酸クロ
ロヘキシジン、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、シリカ、ケイ酸亜
鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸
カルシウム、ゼオライト、硫酸カルシウム、ヒドロキシ
アパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ素、二硫化
モリブデン、ポリアミド樹脂粉末、ポリエチレン粉末、
ポリスチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、セル
ロース粉末、シリコーン樹脂粉末、酸化鉄、酸化チタン
などがあげられる。
【0040】本発明にかかわるエアゾール型化粧料は、
前記化粧料および噴射剤とからなり、エアゾール容器に
充填される。
【0041】前記噴射剤としては、液化石油ガス(プロ
パン、n−ブタン、i−ブタンおよびこれらの混合
物)、ジメチルエーテルなどの液化ガスがあげられる。
なお炭酸ガスや窒素ガス、亜酸化窒素ガス、圧縮空気な
どの圧縮ガスを加圧剤として用いてもよい。
【0042】前記化粧料と噴射剤との配合割合は、使用
用途などにより異なるが、化粧料の配合量は、化粧料と
噴射剤との合計量中の20〜99.9重量%であること
が好ましく、25〜99重量%であることがより好まし
い。20重量%未満であると、液化ガス量が多くなりす
ぎ、皮膚へ噴射した場合、冷感が強くなりすぎる。一
方、99.9重量%より大きくなると、噴射剤が少なす
ぎ、全量を噴射するのに必要な圧力が得られなくなる傾
向がある。
【0043】本発明にかかわる化粧料およびエアゾール
型化粧料は、クレンジング料以外に、制汗剤、化粧水、
プレ(アフター)シェーブローション、サンスクリーン
剤などの人体用製品、ヘアスプレー、ヘアフォーム、ト
リートメントフォーム、クリームフォーム、フォームワ
ックス、染毛剤、脱色剤などの頭髪・頭皮用製品などに
も用いることができる。
【0044】
【実施例】本発明にかかわる化粧料を実施例に基づいて
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0045】実施例1〜2 つぎに示す化粧料成分を用い、表2および表3に示す重
量割合で化粧料(クレンジングクリーム、クレンジング
ジェル)を製造した。
【0046】コハク酸ジエトキシエチル:クローダジャ
パン(株)製、クロダモルDES ステアリン酸:花王(株)製、ルナックS−98 ヤタノール:花王(株)製、カルコール6098 スクワラン:日光ケミカルズ(株)製、NIKKOLス
クワラン ミリスチン酸イソプロピル:クローダジャパン(株)
製、クロダモルIPM ジプロピレングリコール:旭電化工業(株)製、アデカ
DPG モノステアリン酸グリセリン:日光ケミカルズ(株)
製、NIKKOL MGS モノステアリン酸ポリエチレングリコール:日本エマル
ジョン(株)製、EMALEX820 カルボキシビニルポリマー:B.F.Goodrich
ChemicalCompany製、カーボボール9
34 ラウリル硫酸ナトリウム:東邦化学工業(株)製、アル
スコープLN−40Aヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタ
イン:花王(株)製、アンヒトール55AB
【0047】得られた化粧料について、化粧落ちおよび
すすぎ落ちを評価した。評価方法および評価基準はつぎ
のとおりである。
【0048】1.化粧落ち (1)評価法 市販口紅を腕の内側につけ、化粧料を塗布し、指でこす
りながら水道水で洗浄し、落ち具合を確認した。
【0049】(2)評価基準 口紅が除去されるまでに指でこすった回数 ○:20回以下 △:21〜40回 ×:41回以上
【0050】2.すすぎ落ち (1)評価法 水道水で洗い流したのち、べたつき感の有無を確認し
た。
【0051】(2)評価基準 ○:べたつき感がなく、さらっとしている。 ×:べたつき感あり。
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】表2および表3の結果から明らかなよう
に、コハク酸ジエトキシエチルが配合された化粧料は化
粧落ち(クレンジング力)が大きく、すすぎ落ちも容易
で、かつ油性感も小さく使用感が良好であった。
【0055】実施例3〜7および比較例1 つぎに示す化粧料成分を用い、表4に示す重量割合で化
粧料を製造した。
【0056】モノラウリン酸デカグリセリル:太陽化学
(株)製のサンソフトM12Jアルキル(炭素数8〜1
6)グルコシド:花王(株)製のマイドール12
【0057】調製後の化粧料を用いて、化粧料:噴射剤
(LPG)=90.0:10.0(重量比)で噴射剤と
混合し、炭酸ガスで0.6MPaに加圧して、エアゾー
ル製品(フォーム状クレンジング料)を製造した。
【0058】得られたエアゾール製品について、化粧落
ちおよびすすぎ落ちを評価した。評価方法およびその評
価基準は実施例1および2の場合と同様である。
【0059】
【表4】
【0060】表4の結果から明らかなように、コハク酸
ジエトキシエチルが化粧料中に5〜70重量%配合され
たエアゾール型化粧料は化粧落ち(クレンジング力)が
大きく、すすぎ落ちも容易で、かつ油性感も小さく使用
感が良好であった。
【0061】実施例8 表5に記載した重量割合で化粧料を製造した。
【0062】調製後の化粧料を用いて、化粧料:噴射剤
(n−ブタン)=50.0:50.0(重量比)で噴射
剤と混合し、炭酸ガスで0.6MPaに加圧して、エア
ゾール製品(頭皮用クレンジング料)を製造した。
【0063】得られたエアゾール製品について、使用感
を評価した。評価方法およびその評価基準はつぎのとお
りである。
【0064】(1)評価法 頭皮に化粧料を塗布し、頭皮に指でこすりながらなじま
せた。そののち、温水(40℃)で洗い流し、使用感を
評価した。
【0065】(2)評価基準 ○:洗い流すとさっぱりし、頭皮の油が除去されてい
る。 ×:洗い流しても不快感があり、頭皮に油が残留してい
る。
【0066】
【表5】
【0067】表5の実験結果から明らかなように、コハ
ク酸ジエトキシエチルを配合することにより、クレンジ
ング後、頭皮の油が除去され、さっぱりとした快感があ
り、また化粧落ちに優れ、かつ水でのすすぎ落ちにも優
れていた。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、高いクレンジング力を
有するとともに水でのすすぎ落ちも良好な化粧料および
エアゾール型化粧料を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃における水に対する溶解度が1〜
    15重量%、炭素数が6〜15であるエステル油を含む
    化粧料。
  2. 【請求項2】 前記エステル油が、コハク酸ジエトキシ
    エチル、酒石酸ジブチルおよび乳酸ブチルからなる群よ
    り選ばれた1種以上のエステル油である請求項1記載の
    化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の化粧料および噴
    射剤からなるエアゾール型化粧料。
  4. 【請求項4】 前記エステル油が、化粧料中の5〜70
    重量%である請求項3記載のエアゾール型化粧料。
JP2000138316A 2000-05-11 2000-05-11 化粧料およびエアゾール型化粧料 Expired - Fee Related JP4550223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000138316A JP4550223B2 (ja) 2000-05-11 2000-05-11 化粧料およびエアゾール型化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000138316A JP4550223B2 (ja) 2000-05-11 2000-05-11 化粧料およびエアゾール型化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001316218A true JP2001316218A (ja) 2001-11-13
JP4550223B2 JP4550223B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=18645949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000138316A Expired - Fee Related JP4550223B2 (ja) 2000-05-11 2000-05-11 化粧料およびエアゾール型化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4550223B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004075589A (ja) * 2002-08-14 2004-03-11 Taiyo Kagaku Co Ltd 油状泡沫性エアゾール用組成物
JP2011126805A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Mandom Corp 水性クレンジング化粧料
JP2012214406A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Naris Cosmetics Co Ltd クレンジング化粧水
JP2014214135A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 ポーラ化成工業株式会社 水性クレンジング化粧料

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS552677A (en) * 1978-06-19 1980-01-10 Henkel Kgaa Deodorant
JPS5517310A (en) * 1978-07-21 1980-02-06 Shiono Koryo Kk Preparation of drug for external use
JPH0350289A (ja) * 1989-07-17 1991-03-04 Shiseido Co Ltd 非乳化型泡沫エアゾール組成物
WO1999004756A1 (en) * 1997-07-22 1999-02-04 Unilever Plc Benefit agent compositions comprising mixtures of alpha-hydroxy esters
WO1999026619A1 (en) * 1997-11-26 1999-06-03 The Procter & Gamble Company Skin rash prevention composition
JP2001106611A (ja) * 1999-07-30 2001-04-17 Daizo:Kk 発泡性エアゾール組成物
JP2001181609A (ja) * 1999-12-27 2001-07-03 Daizo:Kk エアゾール組成物
JP2001206824A (ja) * 2000-01-26 2001-07-31 Shiseido Co Ltd 整髪剤
JP2001226234A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Shiseido Co Ltd 頭髪洗浄料
JP2001226235A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料
JP2001288037A (ja) * 2000-01-31 2001-10-16 Shiseido Co Ltd 皮膚洗浄料
JP2001322925A (ja) * 2000-03-06 2001-11-20 Shiseido Co Ltd 皮膚外用剤

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS552677A (en) * 1978-06-19 1980-01-10 Henkel Kgaa Deodorant
JPS5517310A (en) * 1978-07-21 1980-02-06 Shiono Koryo Kk Preparation of drug for external use
JPH0350289A (ja) * 1989-07-17 1991-03-04 Shiseido Co Ltd 非乳化型泡沫エアゾール組成物
JP2001510783A (ja) * 1997-07-22 2001-08-07 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ α−ヒドロキシエステルの混合物を含む有効薬剤組成物
WO1999004756A1 (en) * 1997-07-22 1999-02-04 Unilever Plc Benefit agent compositions comprising mixtures of alpha-hydroxy esters
WO1999026619A1 (en) * 1997-11-26 1999-06-03 The Procter & Gamble Company Skin rash prevention composition
JP2001523714A (ja) * 1997-11-26 2001-11-27 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 皮膚発疹予防組成物
JP2001106611A (ja) * 1999-07-30 2001-04-17 Daizo:Kk 発泡性エアゾール組成物
JP2001181609A (ja) * 1999-12-27 2001-07-03 Daizo:Kk エアゾール組成物
JP2001206824A (ja) * 2000-01-26 2001-07-31 Shiseido Co Ltd 整髪剤
JP2001288037A (ja) * 2000-01-31 2001-10-16 Shiseido Co Ltd 皮膚洗浄料
JP2001226234A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Shiseido Co Ltd 頭髪洗浄料
JP2001226235A (ja) * 2000-02-14 2001-08-21 Shiseido Co Ltd 毛髪化粧料
JP2001322925A (ja) * 2000-03-06 2001-11-20 Shiseido Co Ltd 皮膚外用剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004075589A (ja) * 2002-08-14 2004-03-11 Taiyo Kagaku Co Ltd 油状泡沫性エアゾール用組成物
JP2011126805A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Mandom Corp 水性クレンジング化粧料
JP2012214406A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Naris Cosmetics Co Ltd クレンジング化粧水
JP2014214135A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 ポーラ化成工業株式会社 水性クレンジング化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP4550223B2 (ja) 2010-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2042583C (en) Foamable aerosol preparation
JP3981289B2 (ja) 発泡性エアゾール組成物
JP2001072963A (ja) 油中水型泡状エアゾール組成物およびその製造方法
JP2003335629A (ja) エアゾール組成物
JP4384767B2 (ja) エアゾール組成物
JP2003252725A (ja) 発泡性エアゾール組成物
JP2017095393A (ja) フォーム状皮膚洗浄料
JP4558902B2 (ja) 発泡性エアゾール組成物
JP2001072543A (ja) エアゾールフォーム組成物
JP4550223B2 (ja) 化粧料およびエアゾール型化粧料
JP4510660B2 (ja) 発泡性エアゾール組成物
JP2001302445A (ja) エアゾール製品
JPH06305934A (ja) エアゾール型化粧料
KR20030048255A (ko) 에어로졸 타입의 클렌징 폼 조성물
JP2003081763A (ja) エアゾール組成物および発泡性エアゾール製品
JP6552270B2 (ja) クレンジング化粧料
JPH0840837A (ja) ノンエアゾール型泡状毛髪化粧料
JP4628560B2 (ja) エアゾール組成物およびその製品
US10413488B2 (en) Aerosol oil foam compositions comprising a triglyceride-based oil and surfactant
JP2010006726A (ja) 皮膚化粧料
JP5268224B2 (ja) 肌用温感洗浄組成物及び2剤式肌用温感洗浄剤
JP2004075589A (ja) 油状泡沫性エアゾール用組成物
JPH1143698A (ja) 洗浄剤組成物
JP2003212731A (ja) 泡状エアゾール化粧料
JP3518116B2 (ja) エアゾール組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090213

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090313

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees