JP4550223B2 - 化粧料およびエアゾール型化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧料およびエアゾール型化粧料に関する。さらに詳しくは、高いクレンジング力を有するとともに水でのすすぎ落ちも良好な、エステル油を含む化粧料およびエアゾール型化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
洗顔などに使用するクレンジング料の剤型には、固形せっけん、クレンジングフォーム、液状、顆粒/粉末や発泡状などの界面活性剤型、クレンジングクリーム、乳液、クレンジングローション、ジェルやクレンジングオイルなどの溶液型、さらにはクレンジングマスク型がある。しかし、近年のメーキャップ製品の機能向上、とくに耐水、耐汗性のいちじるしい向上により、クレンジング料の立場からみると、非常にメーク落とししにくい剤型となっており、特殊なメーキャップ製品に対しては専用のクレンジング料が配置される例も珍しくない。
【0003】
クレンジング料のクレンジング力を高めるには、一般にはオイル型またはW/O型を用いることが好ましいが、水によるすすぎ落ちがわるくなる。一方、水によるすすぎ落ちを良くするには、水溶液またはO/W型を用いることが好ましいが、その場合はクレンジング力が低下するという問題がある。
【0004】
本発明は、高いクレンジング力を有するとともに、水でのすすぎ落ちも良好な化粧料およびエアゾール型化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、水に対する特定の溶解度と炭素数を有するエステル油を配合することにより、クレンジング力が高く、かつ水によるすすぎ落ちも良好な化粧料およびエアゾール型化粧料が得られる。
【0006】
すなわち、第1の発明は、25℃における水に対する溶解度が1〜15重量%、炭素数6〜15であるエステル油を含む化粧料に関する。
【0007】
第2の発明は、前記エステル油が、コハク酸ジエトキシエチル、酒石酸ジブチルおよび乳酸ブチルからなる群より選ばれた1種以上のエステル油である化粧料に関する。
【0008】
第3の発明は、前記化粧料および噴射剤からなるエアゾール型化粧料に関する。
【0009】
第4の発明は、前記エステル油が、化粧料中の5〜70重量%であるエアゾール型化粧料に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、25℃における水に対する溶解度が1〜15重量%、炭素数が6〜15であるエステル油を含む化粧料に関する。
【0011】
本発明の化粧料は、25℃における水に対する溶解度が1〜15重量%で、炭素数が6〜15のエステル油を配合しているため、油成分との相溶性に優れ、また水へも溶解しやすい。その結果、高いクレンジング力を有するとともに水で容易に洗い流せる。
【0012】
前記エステル油の25℃における水に対する溶解度は、1〜15重量%であることが必要であるが、2〜15%であることが好ましい。1重量%未満であると水での洗い流がしが困難となり、べとつき感が残る。一方、15重量%より大きくなると親水性が高くなりすぎ、油を溶解する能力が低くなり、クレンジング力が低下する。
【0013】
前記エステル油の炭素数は6〜15であることが必要であるが、7〜15であることが好ましい。炭素数が6未満であると、揮発性が高くなり、化粧料の成分として不適当であり、一方、炭素数が15より大きくなると、水への溶解度が低下し、水で容易に洗い流せなくなる。
【0014】
かかるエステル油としては、コハク酸ジエトキシエチル、酒石酸ジブチル、乳酸ブチルが好ましく、コハク酸ジエトキシエチルがとくに好ましい。エステル油は単独で用いることもでき、また適宜混合して用いることもできる。
【0015】
これらのエステル油の水に対する溶解度および炭素数はつぎのとおりである。
【0016】
【表1】
【0017】
水に対する溶解度は、水とエステル油を25℃に保ち、水にエステル油を添加し、振盪したのちに白濁や分離が生じ始める点を溶解の限界として求めた。
【0018】
本発明にかかわるエアゾール型化粧料に使用するエステル油の配合量は、化粧料中の5〜70重量%であることが好ましく、8〜65重量%であることがより好ましい。化粧料中の5重量%未満であるとクレンジング力が充分得られず、化粧料中の70重量%より大きくなると油性感が強く、使用感がわるくなる傾向がある。
【0019】
前記化粧料には、使用目的に応じて、前記エステル油以外の油成分、界面活性剤、アルコール類、高分子化合物、有効成分、粉体などを含めることができる。
【0020】
前記油成分としては、他のエステル油、炭化水素化合物、油脂、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン系化合物、ロウなどがあげられる。
【0021】
本発明にかかわる化粧料に配合する必要があるエステル油は前述のとおりであるが、本発明の効果を阻害しない範囲で他のエステル油を配合することができる。そのような他のエステル油としては、たとえばミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸オクチル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソオクタン酸セチル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルへキサン酸トリメチロールプロパン、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、クエン酸トリエチル、コハク酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピルなどがあげられる。
【0022】
前記炭化水素化合物の具体例としては、たとえばケロシン、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、ワセリン、パラフィン、イソパラフィンなどがあげられる。
【0023】
前記油脂の具体例としては、たとえばアボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、ホホバ油、麦芽油、ヤシ油、パーム油などがあげられる。
【0024】
前記高級脂肪酸の具体例としては、たとえばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸などがあげられる。
【0025】
前記高級アルコールの具体例としては、たとえばラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコールなどの直鎖アルコール、ラノリンアルコール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの分枝鎖アルコールなどがあげられる。
【0026】
前記シリコーン系化合物の具体例としては、たとえばメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルポリシクロシロキサンなどがあげられる。
【0027】
前記ロウの具体例としては、たとえばミツロウ、ラノリン、カンデリラロウ、カルナウバロウなどがあげられる。
【0028】
前記界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、高分子界面活性剤などの合成界面活性剤や天然界面活性剤などがあげられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0029】
前記非イオン性界面活性剤の具体例としては、たとえばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエートなどのソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレエートなどのグリセリン脂肪酸エステル類;デカグリセリルモノラウレート、デカグリセリルトリステアレート、デカグリセリルトリオレエート、デカグリセリルペンタオレエートなどのデカグリセリン脂肪酸エステル類;ジグリセリルモノオレエート、テトラグリセリルモノオレエート、ヘキサグリセリルモノオレエートなどのデカ以外のポリグリセリン脂肪酸エステル類;POE(n)−ソルビットテトラオレエートなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類;POE(n)−モノステアレート、POE(n)−モノオレエートなどのポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル類;POE(n)−セチルエーテル、POE(n)−ステアリルエーテル、POE(n)−オレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類;POE(n)POP(m)−セチルエーテル、POE(n)POP(m)−デシルテトラデシルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類;POE(n)−ノニルフェニルエーテル、POE(n)−オクチルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;POE(n)−ヒマシ油、POE(n)−硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類やポリオキシエチレンヒマシ油誘導体;POE(n)−ステアリルアミン、POE(n)−オレイルアミン、POE(n)−ステアリン酸アミド、POE(n)−オレイン酸アミドなどのポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド類などがあげられる。なお、前記(n)は(CH2CH2O)の重合数を、前記(m)は(CH2CH(CH3)O)の重合数を、前記POEはポリオキシエチレンを、前記POPはポリオキシプロピレンを表わす。
【0030】
前記陰イオン性界面活性剤の具体例としては、たとえばセッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウムなどの脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸エステルナトリウムなどの高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸エステルトリエタノールアミン、POEラウリル硫酸エステルナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸ナトリウム塩などのリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウムなどの高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリールエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、2級アルコール硫酸エステル塩、カゼインナトリウムなどがあげられる。
【0031】
前記陽イオン性界面活性剤の具体例としては、たとえば塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなどのアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなどのジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジニウムなどのアルキルピリジニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩などのアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモルホニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどがあげられる。
【0032】
前記両性界面活性剤の具体例としては、たとえばラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどのベタイン型両性界面活性剤などがあげられる。
【0033】
前記高分子界面活性剤の具体例としては、たとえばアルギン酸ナトリウム、トラガカントゴムなどがあげられる。
【0034】
前記天然界面活性剤の具体例としては、たとえばレシチン、サポニン、大豆リン脂質、大豆リゾリン脂質液などがあげられる。
【0035】
前記アルコール類のうち低級アルコールとしては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、i−ブチルアルコール、t−ブチルアルコールなどがある。
【0036】
前記アルコール類のうち多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどがある。
【0037】
前記高分子化合物としては、寒天、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、変性ポテトスターチ、コーンスターチ、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体などがあげられる。
【0038】
前記有効成分は、酸化防止剤としては、たとえばアスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなど、抗菌剤としては、たとえば安息香酸、サリチル酸、パラオキシ安息香酸エステル(パラオキシ安息香酸メチルなど)、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノールなどがあげられる。
【0039】
前記粉体としてはクロルヒドロキシアルミニウム、トルナフテート、リドカイン、グルコン酸クロロヘキシジン、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、シリカ、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ゼオライト、硫酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、ポリアミド樹脂粉末、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、セルロース粉末、シリコーン樹脂粉末、酸化鉄、酸化チタンなどがあげられる。
【0040】
本発明にかかわるエアゾール型化粧料は、前記化粧料および噴射剤とからなり、エアゾール容器に充填される。
【0041】
前記噴射剤としては、液化石油ガス(プロパン、n−ブタン、i−ブタンおよびこれらの混合物)、ジメチルエーテルなどの液化ガスがあげられる。なお炭酸ガスや窒素ガス、亜酸化窒素ガス、圧縮空気などの圧縮ガスを加圧剤として用いてもよい。
【0042】
前記化粧料と噴射剤との配合割合は、使用用途などにより異なるが、化粧料の配合量は、化粧料と噴射剤との合計量中の20〜99.9重量%であることが好ましく、25〜99重量%であることがより好ましい。20重量%未満であると、液化ガス量が多くなりすぎ、皮膚へ噴射した場合、冷感が強くなりすぎる。一方、99.9重量%より大きくなると、噴射剤が少なすぎ、全量を噴射するのに必要な圧力が得られなくなる傾向がある。
【0043】
本発明にかかわる化粧料およびエアゾール型化粧料は、クレンジング料以外に、制汗剤、化粧水、プレ(アフター)シェーブローション、サンスクリーン剤などの人体用製品、ヘアスプレー、ヘアフォーム、トリートメントフォーム、クリームフォーム、フォームワックス、染毛剤、脱色剤などの頭髪・頭皮用製品などにも用いることができる。
【0044】
【実施例】
本発明にかかわる化粧料を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0045】
実施例1〜2
つぎに示す化粧料成分を用い、表2および表3に示す重量割合で化粧料(クレンジングクリーム、クレンジングジェル)を製造した。
【0046】
コハク酸ジエトキシエチル:クローダジャパン(株)製、クロダモルDES
ステアリン酸:花王(株)製、ルナックS−98
ヤタノール:花王(株)製、カルコール6098
スクワラン:日光ケミカルズ(株)製、NIKKOLスクワラン
ミリスチン酸イソプロピル:クローダジャパン(株)製、クロダモルIPM
ジプロピレングリコール:旭電化工業(株)製、アデカDPG
モノステアリン酸グリセリン:日光ケミカルズ(株)製、NIKKOL MGS
モノステアリン酸ポリエチレングリコール:日本エマルジョン(株)製、EMALEX820
カルボキシビニルポリマー:B.F.Goodrich Chemical Company製、カーボボール934
ラウリル硫酸ナトリウム:東邦化学工業(株)製、アルスコープLN−40A
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン:花王(株)製、アンヒトール55AB
【0047】
得られた化粧料について、化粧落ちおよびすすぎ落ちを評価した。評価方法および評価基準はつぎのとおりである。
【0048】
1.化粧落ち
(1)評価法
市販口紅を腕の内側につけ、化粧料を塗布し、指でこすりながら水道水で洗浄し、落ち具合を確認した。
【0049】
(2)評価基準
口紅が除去されるまでに指でこすった回数
○:20回以下
△:21〜40回
×:41回以上
【0050】
2.すすぎ落ち
(1)評価法
水道水で洗い流したのち、べたつき感の有無を確認した。
【0051】
(2)評価基準
○:べたつき感がなく、さらっとしている。
×:べたつき感あり。
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
表2および表3の結果から明らかなように、コハク酸ジエトキシエチルが配合された化粧料は化粧落ち(クレンジング力)が大きく、すすぎ落ちも容易で、かつ油性感も小さく使用感が良好であった。
【0055】
実施例3〜7および比較例1
つぎに示す化粧料成分を用い、表4に示す重量割合で化粧料を製造した。
【0056】
モノラウリン酸デカグリセリル:太陽化学(株)製のサンソフトM12J
アルキル(炭素数8〜16)グルコシド:花王(株)製のマイドール12
【0057】
調製後の化粧料を用いて、化粧料:噴射剤(LPG)=90.0:10.0(重量比)で噴射剤と混合し、炭酸ガスで0.6MPaに加圧して、エアゾール製品(フォーム状クレンジング料)を製造した。
【0058】
得られたエアゾール製品について、化粧落ちおよびすすぎ落ちを評価した。評価方法およびその評価基準は実施例1および2の場合と同様である。
【0059】
【表4】
【0060】
表4の結果から明らかなように、コハク酸ジエトキシエチルが化粧料中に5〜70重量%配合されたエアゾール型化粧料は化粧落ち(クレンジング力)が大きく、すすぎ落ちも容易で、かつ油性感も小さく使用感が良好であった。
【0061】
実施例8
表5に記載した重量割合で化粧料を製造した。
【0062】
調製後の化粧料を用いて、化粧料:噴射剤(n−ブタン)=50.0:50.0(重量比)で噴射剤と混合し、炭酸ガスで0.6MPaに加圧して、エアゾール製品(頭皮用クレンジング料)を製造した。
【0063】
得られたエアゾール製品について、使用感を評価した。評価方法およびその評価基準はつぎのとおりである。
【0064】
(1)評価法
頭皮に化粧料を塗布し、頭皮に指でこすりながらなじませた。そののち、温水(40℃)で洗い流し、使用感を評価した。
【0065】
(2)評価基準
○:洗い流すとさっぱりし、頭皮の油が除去されている。
×:洗い流しても不快感があり、頭皮に油が残留している。
【0066】
【表5】
【0067】
表5の実験結果から明らかなように、コハク酸ジエトキシエチルを配合することにより、クレンジング後、頭皮の油が除去され、さっぱりとした快感があり、また化粧落ちに優れ、かつ水でのすすぎ落ちにも優れていた。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、高いクレンジング力を有するとともに水でのすすぎ落ちも良好な化粧料およびエアゾール型化粧料を得ることができる。
Claims (3)
- 25℃における水に対する溶解度が1〜15重量%であるコハク酸ジエトキシエチル、界面活性剤、水を含む化粧料と、
噴射剤とからなるエアゾール型フォーム状化粧料であって、
前記コハク酸ジエトキシエチルが、化粧料中の5〜70重量%であるエアゾール型フォーム状化粧料。 - 前記コハク酸ジエトキシエチルが、化粧料中の10〜50重量%であり、水が、化粧料中の30〜70重量%である、請求項1記載のエアゾール型フォーム状化粧料。
- 前記化粧料の配合量は、化粧料と噴射剤との合計量中の25〜99重量%である、請求項1記載のエアゾール型フォーム状化粧料。
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