JP2003212731A - 泡状エアゾール化粧料 - Google Patents

泡状エアゾール化粧料

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JP2003212731A JP2002008421A JP2002008421A JP2003212731A JP 2003212731 A JP2003212731 A JP 2003212731A JP 2002008421 A JP2002008421 A JP 2002008421A JP 2002008421 A JP2002008421 A JP 2002008421A JP 2003212731 A JP2003212731 A JP 2003212731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利便性の高い泡状エアゾール化粧料におい
て、新しい泡の特性を有し、使用感に優れた泡状エアゾ
ール化粧料を提供すること。特に、塗布した後の手に残
る油の感触をなくし、軽い感触の使用感を有する泡状化
粧料を提供すること。 【解決手段】 特定の水溶性増粘剤と起泡剤と水とを含
有する原液と、噴射剤とからなる泡状エアゾール化粧
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は泡状エアゾール化粧
料に関する。さらに詳しくは、趣きのある泡の感触を持
ち、塗布しやすい泡状エアゾール化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】エアゾール泡状化粧料は、利便性、簡便
性の点から、毛髪化粧料を始めとする多くの化粧料に利
用されている。
【0003】泡状エアゾール化粧料においては、泡の感
触や使用感を向上させるため、様々な検討が行われてき
た。
【0004】例えば、噴射剤のLPG(液化石油ガス)に
適量のDME(ジメチルエーテル)を加えることにより、
泡質をクリーミーな方向にコントロールでき、毛髪によ
くなじみ、感触のよい泡を得る技術が開発されている。
【0005】また、整髪用の泡状エアゾール化粧料の場
合、泡状化粧料を手にとり、塗布した後の手に残る油の
感触や、セット剤樹脂によるつっぱり感は敬遠される傾
向にあり、最近では軽い感触の使用感を有する泡状整髪
料が好まれる傾向にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の観点に
鑑みてなされた発明であり、下記(1)、(2)を特徴
とし、新しい感触及び使用感の泡からなる泡状エアゾー
ル化粧料である。 (1)塗布した後に手に残る感触が少なく、さっぱりし
ている。 (2)泡をちぎることができ、希望する適量を少しずつ
塗布することが可能で、部分的に塗布したい適用部位に
塗布しやすいという部分使用に好適である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の通りであ
る。 (1)寒天、カラギーナン、ジェランガム、アルギン酸
ナトリウム及びカードランからなる群から選ばれた一種
または二種以上の水溶性増粘剤と起泡剤と水とを含有す
る原液と、噴射剤とからなる泡状エアゾール化粧料。 (2)さらに固形油分を含有する上記の泡状エアゾール
化粧料。 (3)さらにセット剤樹脂を含有し、泡状エアゾール化
粧料が毛髪化粧料である上記の泡状エアゾール化粧料。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0009】本発明に使用する水溶性増粘剤は、寒天、
カラギーナン、ジェランガム、アルギン酸ナトリウム、
カードランのいずれか一種または二種以上である。特
に、寒天類が好ましい。
【0010】水溶性増粘剤の配合量は、原液全量に対し
て、0.01〜5%(質量百分率)が好ましく、0.1
〜2%が特に好ましい。
【0011】本発明に使用する起泡剤は、泡状エアゾー
ル化粧料を得るための界面活性剤である。界面活性剤
は、泡状化粧料を構成できるものであれば特に限定され
ないが、陰イオン界面活性剤とノニオン界面活性剤の併
用が好ましい。
【0012】陰イオン界面活性剤としては、例えば、脂
肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミ
チン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩
(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリ
ウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、
POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル
硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、
ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミ
ドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタ
ウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナト
リウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リ
ン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウ
ム、POE-ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク
酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナ
トリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオ
キシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリ
プロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);
アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベン
ゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシル
ベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エス
テル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナト
リウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウ
ロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグ
ルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミ
ン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油
等);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキル
アリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン
酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコー
ル硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸
エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸
ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタ
ノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0013】カチオン界面活性剤としては、例えば、ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチル
アンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、
塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩
化ポリ(N,N'-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);
アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジ
ルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジア
ルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキル
アミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール
脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニ
ウム等が挙げられる。
【0014】親油性ノニオン界面活性剤としては、例え
ば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタン
モノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオ
レエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチ
ルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エ
チルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセ
リンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪
酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイ
ン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,
α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステ
アリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコー
ル脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピ
レングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリン
アルキルエーテル等が挙げられる。
【0015】親水性ノニオン界面活性剤としては、例え
ば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソ
ルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレ
ート、POE-ソルビタンモノオレート、POE-ソルビタンテ
トラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類
(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビ
ットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエー
ト、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセ
リン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノス
テアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、PO
E-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエ
ート等);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステ
アレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチ
レングリコール等);POE-アルキルエーテル類(例え
ば、POE-ラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POE-
オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘ
ニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-
コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例え
ば、プルロニック等);POE・POP-アルキルエーテル類
(例えば、POE・POP-デシルエーテル、POE・POP-セチル
エーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、P
OE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリ
ン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラ POE・
テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロ
ニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例え
ば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ
油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソス
テアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モ
ノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレ
イン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、
POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例
えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モ
ノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド
等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-
アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エス
テル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリ
オレイルリン酸等が挙げられる。
【0016】界面活性剤の配合量は、通常、原液全量に
対して0.1〜15重量%であり、処方に応じて適宜決
定される。配合量が15重量%を超えると、べたつきを
生じる場合がある。
【0017】本発明において、原液の溶媒となる水は、
エタノール等の低級アルコールが配合されても良い。水
の配合量は適宜決定されるが、通常、原液全量に対して
50〜95%(質量百分率)である。
【0018】本発明は本効果の点から固形油分及び/又
は液状油分を配合することが好ましい。本発明において
固形油分とは、化粧料に通常使用される常温(15℃)
にて固体ないし半固体の油分である。具体的には、ラウ
リルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール等の高級
アルコール;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、1,2−
ヒドロキシステアリン酸等の高級脂肪酸;パラフィンワ
ックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、ル
ナセラ、ポリエチレン、カルナバロウ、キャンデリラロ
ウ、ミツロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、モンタンロ
ウ、ラノリン、モクロウ、オゾケライト、酢酸ラノリ
ン、液状ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、還元
ラノリン、硬質ラノリン、POEラノリンアルコールエー
テル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステ
ロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコー
ル、脂肪酸グリセリド、硬化ヒマシ油、ヤシ油、パーム
油、ワセリン、セラックロウ、ビースワックス等が挙げ
られる。高級アルコールとロウ類とを組み合わせて用い
ることが好ましい。
【0019】固形油分の配合量は、原液全量に対して通
常1〜20%(質量百分率)配合されることが好まし
い。固形油分は高温下に流動油分に溶解し、高温水に攪
拌しながら配合される。固形油分は原液中では乳化若し
くは分散されている。
【0020】本発明において流動油分とは、化粧料に通
常使用される常温(15℃)にて液状の油分である。具
体的には、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン等のシリコーン油;セチルイソオクタノエー
ト、グリセリルトリヘキサノエート、イソプロピルミリ
ステート等のエステル油;流動パラフィン、スクワラン
等の炭化水素油;ヒマシ油、オリーブ油、ツバキ油、マ
カデミアナッツ油、ホホバ油、アボカド油、アマニ油、
サフラワー油等の天然植物油等が挙げられる。
【0021】流動油分の配合量は、原液全量に対して通
常1〜30%(質量百分率)、好ましくは3〜20%配
合される。配合量が30%を超えるとべたつきを感じる
場合がある。また、1%未満では、なめらかさ及びくし
通りが良くない場合が生じる。
【0022】本発明は、さらにセット剤樹脂を配合し、
整髪を主な目的とする毛髪用泡状エアゾール化粧料とす
ることが好ましい。本発明に使用するセット剤樹脂とは
高分子樹脂化合物であり、両性高分子樹脂化合物、カチ
オン性高分子樹脂化合物、アニオン性高分子樹脂化合物
またはノニオン性高分子樹脂化合物の任意の一種または
二種以上を組み合わせて用いることができる。両性高分
子樹脂化合物が好ましい。また、被膜剤として使用され
るシリコーン樹脂をさらに配合してもよい。
【0023】両性高分子樹脂化合物としては、例えば、
以下の一般式「化1」で表されるジアルキルアミノエチ
ルアクリレート;ジアルキルアミノエチルメタクリレー
ト、ダイアセトアクリルアミド等とアクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸ア
ルキルエステル等を共重合し、ハロゲン化酢酸で両性化
した化合物〔上市品として、ユカフォーマーAM−75
(三菱化学社製)等がある。〕が挙げられる。特に、N
−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモ
ニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリ
ル酸アルキルエステルが好ましい。
【化1】 (式中、n:m=2:8〜8:2の範囲であり、分子量
は50000〜500000の範囲である。R1および
6は水素原子またはメチル基、R3およびR4は1〜4
個の炭素原子を有するアルキル基、R2およびR5は1〜
4個の炭素原子を有するアルキレン基、R7は1〜24
個の炭素原子を有する飽和または不飽和のアルキル基、
Aは酸素原子またはNH基またはなし。)
【0024】カチオン性高分子樹脂化合物としては、例
えば、ポリ(ジメチルジアリルアンモニウムハライド)
型カチオン性ポリマー〔上市品として、マーコート10
0(米国メルク社製)等がある。〕、ジメチルジアリル
アンモニウムハライドとアクリルアミドの共重合体カチ
オン性ポリマー〔上市品として、マーコート550(米
国メルク社製)等がある。〕、第4級窒素含有セルロー
スエーテル〔上市品として、ポリマーJR−400、ポ
リマーJR−125、ポリマーJR−300M(米国ユ
ニオンカーバイド社製)等がある。〕、ポリエチレング
リコール、エピクロルヒドリン、ジプロピレントリアミ
ン、牛脂アルキルアミンの縮合物、またはポリエチレン
グリコール、エピクロヒドリン、ジプロピレントリアミ
ン、ヤシ油アルキルアミンの縮合物〔上市品として、ポ
リコートH(ヘンケル社製)等がある。〕、ビニルピロ
リドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体
カチオン化物〔上市品として、ガフコート755、ガフ
コート734(米国GAF社製)等がある。〕等が挙げ
られる。
【0025】アニオン性高分子樹脂化合物としては、例
えば、アクリル酸及び/又はメタクリル酸と、アクリル
酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエ
ステルの共重合体であるアクリル樹脂アルカノールアミ
ン〔上市品として、プラスサイズL−33、プラスサイ
ズL−53シリーズ(互応化学社製)等がある。〕、メ
チルビニルエーテルとマレイン酸モノブチルエステルと
の共重合体〔上市品として、ガントレッツES−42
5、ガントレッツES−225、ガントレッツES−3
35(GAF社製)等がある。〕、アクリル酸ヒドロキ
シプロピル、メタクリル酸ブチルアミノエチル、アクリ
ル酸オクチルアミドの共重合体〔上市品として、Amphom
erLV−71、Amphomer28−2930(NSC社製)
等がある。〕、酢酸ビニル、クロトン酸、ネオデカン酸
ビニルの共重合体〔上市品として、RESYN28−293
0(NSC社製)等がある。〕等が挙げられる。
【0026】ノニオン性高分子樹脂化合物としては、例
えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマ
ー、ポリビニルピロリドン及びビニルピロリドンと酢酸
ビニルの共重合体〔上市品として、PVP−K、PVP
/VA(GAF社製)等がある。〕、ビニルピロリド
ン、酢酸ビニル、アクリルアミノアクリレート共重合体
等が挙げられる。
【0027】被膜剤としてのシリコーン樹脂としては、
トリメチルシロキシケイ酸が挙げられる。このトリメチ
ルシロキシケイ酸は低粘度ジメチルポリシロキサン、環
状ジメチルポリシロキサン、低粘度イソパラフィン等に
溶解させた形で配合される。
【0028】セット剤樹脂の配合量は、原液全量中、
0.1〜20%(質量百分率)であり、好ましくは1〜
10%である。原液とはエアゾールに充填する噴射剤を
含まない化粧料である。
【0029】上記のセット剤樹脂は、通常、水、水及び
エタノール等の溶媒に溶解して、泡状エアゾール化粧料
の原液に配合される。溶媒の量は、通常、セット剤樹脂
化合物に対して、質量比で、セット剤樹脂:溶媒=1:
1〜1:1000である。好ましくは1:3〜1:10
00である。
【0030】本発明に用いる原液の化粧料には、製品目
的に応じて、上記必須成分の他に、本発明の効果を損な
わない質的、量的範囲で、化粧料に配合可能な成分、例
えば、水溶性高分子、キレート剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、防腐剤、ビタミン、ホルモンなどの薬剤、香料
等を添加して、常法により製造することが出来る。
【0031】本発明に用いる噴射剤は、エアゾール製品
全般に用い得る噴射剤であれば、特に限定されず、例え
ば、各種の液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテ
ル、液化石油ガスとジメチルエーテルの混合物や、圧縮
ガス等が用いられ得る。LPGはプロパン、ブタン、イ
ソブタンを主成分とする液化石油ガスである。これらの
中でも、噴射性、溶解性の観点から、液化石油ガス及び
/またはジメチルエーテルからなる液化ガスが望まし
い。
【0032】噴射剤の配合量は、原液と噴射剤との重量
比が、通常、70/30〜95/5、好ましくは80/
20〜93/7となるように配合する。初期内圧は、
0.3〜0.5MPaが好ましい。
【0033】本発明のエアゾール式スプレーは上記の構
成成分をエアゾール缶に密閉し常法により製造される。
【0034】本発明の泡状エアゾール化粧料の用途は限
定されず、皮膚や毛髪用化粧料として使用できる。特に
整髪用の毛髪化粧料として使用することが好ましい。整
髪用の毛髪化粧料には、ローション、ジェル、クリー
ム、ワックスなどの本発明とは異なる形態の化粧料が存
在する。これらの形態の毛髪化粧料においては、その使
用感を希望する様々な異なる使用感に調整することは、
比較的簡単に調整できる。本発明の意義は、使用感の調
整が困難な泡状エアゾール化粧料において、新しい使用
感を有する泡を調整できたことにある。この泡は、手に
とって整髪したい部分に塗布した後に、手に残る感覚が
少なく、さっぱりして、さらに、泡を適する量にちぎる
ことができる。したがって、髪全体に塗布する場合のみ
ならず、部分的に塗布したい毛髪に、手のひらに出した
泡から希望する適量の泡を指でちぎってとり、少しずつ
塗布することが可能である。すなわち、塗布したいとす
る部分的な箇所に、適量を使用するのに極めて適してい
る。
【0035】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。本発明はこれらの実施例によ
って限定されるものではない。配合量は特に断りのない
限り質量百分率(%)である。
【0036】各表に示す配合処方にて常法により泡状エ
アゾール化粧料を製造して下記の評価を行った。
【0037】「泡の特質」パネリスト10人により実使
用テストを行い、下記3項目についてアンケートを行っ
た。 手にとって塗布した後の泡の残り感がない(泡の残り
感) 泡が希望する量に簡単に指でちぎれる(泡のちぎれ) 泡のべたつきが感じられない(べたつき) (評価)各個人がそれぞれの項目に対し下記の評価を行
い、その合計点数で判定した。 そう思う(よい):2点 ややそう思う:1点 そう思えない:0点 合計点数 11点以上:○ 5〜10点:△ 5点未満:×
【0038】それぞれの泡状エアゾール化粧料について
以下の如く安定性も試験した。それぞれの泡状エアゾー
ル化粧料につき、50℃、37℃、室温、0℃での1ヶ
月の経時変化を観察した。 安定性 ○:全温度において問題なし △:いずれかの温度において、析出物がある。 ×: エアゾール容器から中味が出ない等製品として異
常が見られる。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】以下に本発明のその他の実施例を挙げる。
【0043】 実施例12:泡状化粧料 配合成分 %(質量百分率) 1.水 適量 2.プロピレングリコール 10 3.寒天 1.0 4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.0 5.ミリスチン酸 4.0 6.ビーズワックス 2.0 7.リンゴ酸ジイソステアリル 4.0 8.トリエタノールアミン 2.7 9.香料 適 量 製造方法 1、2、3を80℃均一溶解液と4〜7の80℃混合液
を攪拌しながら混合し、8、9を投入後、攪拌しながら
冷却し、得られた粘性液体とL.P.G.を90:10
の割合で、エアゾール容器に充填する。
【0044】 実施例13:泡状化粧料 配合成分 %(質量百分率) 1.水 残余 2.アルコール 5 3.ユカフォーマーSM 10 4.脱臭ポリイソブテン 0.2 5.塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.2 6.ラウリン酸ジエタノールアマイド 0.2 7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5 8.寒天 0.5 製造方法 5、6、7、8を一部の水に80℃で加熱溶解した後
に、残りの1、2、3、4を溶解し、えられた粘性液体
とL.P.G.を90:10の割合で、エアゾール容器
に充填する。
【0045】
【発明の効果】本発明の泡状エアゾール化粧料の効果は
次の通りである。 (1)塗布した後に手に残る感触が少なく、さっぱりし
ている。 (2)泡をちぎることができ、希望する適量を少しずつ
塗布することが可能で、部分的に塗布したい適用部位に
塗布しやすいという部分使用に好適である。 (3)べたつきがない。 (4)安定性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 勇 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 飯塚 直美 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 Fターム(参考) 4C083 AC122 AC242 AC372 AC432 AC442 AC542 AC642 AC692 AD022 AD132 AD211 AD212 AD301 AD302 AD351 AD352 BB12 BB49 BB60 CC01 CC31 CC32 DD08 EE06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寒天、カラギーナン、ジェランガム、ア
    ルギン酸ナトリウム及びカードランからなる群から選ば
    れた一種または二種以上の水溶性増粘剤と起泡剤と水と
    を含有する原液と、噴射剤とからなる泡状エアゾール化
    粧料。
  2. 【請求項2】 さらに固形油分を含有する請求項1記載
    の泡状エアゾール化粧料。
  3. 【請求項3】 さらにセット剤樹脂を含有し、泡状エア
    ゾール化粧料が毛髪化粧料である請求項1または2記載
    の泡状エアゾール化粧料。
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