JP5215002B2 - 乳化型毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は乳化型毛髪化粧料に関し、さらに詳しくは、クリーム状またはワックス状の乳化型毛髪化粧料に関するものである。
従来知られている乳化型の毛髪化粧料としては、例えば特許文献1に記載された、(a)室温で液状の油溶性物質、(b)室温で固形状の油溶性物質、(c)室温で固形状の非イオン性界面活性剤、ならびに(d)水を含有する頭髪用乳化組成物であって、(b)成分の一部が(e)融点が35〜55℃の脂肪酸、融点が35〜45℃の高級アルコールおよび融点が35〜45℃のロウ類からなる群より選ばれる1種以上である頭髪用乳化組成物がある。この頭髪用乳化組成物は、セット力やセット保持力はあるものの、髪に塗布する際ののびやべたつきのなさに問題があり、なによりヘアアレンジ性や自然なつやにおいて満足のいくものでない。
特許文献2には、アニオン性界面活性剤、室温でペースト状の油剤、多価アルコール、粉体を配合してなる毛髪化粧料が開示されている。この毛髪化粧料は、髪に塗布する際の、のびやなじみは良く、ナチュラルな整髪力を有するが、整髪力やヘアスタイルキープ力、再整髪性の点で満足のいくものでない。
特許文献3には、(A)室温で固形の油分と、(B)室温で固形のノニオン性界面活性剤と、(C)25℃における粘度が50〜5000CStのメチルポリシロキサンと、(D)水を必須成分とする整髪用乳化化粧料が開示されている。この整髪用乳化化粧料は、髪に塗布する際に、のびやなじみが良く整髪力もあるが、ヘアスタイルキープ力やヘアアレンジ性、再整髪性が不充分である。
特許文献4には、皮膜性高分子化合物の1種以上、油性成分、界面活性剤及び水を含有し、皮膜性高分子化合物/油性成分の重量含有比が、0.2/1.0〜5.0/1.0である整髪性乳化化粧料が開示されている。この整髪性乳化化粧料はヘアスタイルの形成性は適度にあるが、ごわつきやべたつきなどに改善点があり、ヘアスタイルの仕上がりの保持力や自然なツヤにおいて不充分である。
特許文献5には、(A)固形油分と、(B)多価アルコールと2−エチルヘキサン酸とのエステルと、(C)シリコーンオイルと、(D)ポリグリセリンイソステアリン酸エステルと、(E)水とを含有する乳化型整髪料組成物が開示されている。この乳化型整髪料組成物は整髪力には優れるものの、毛髪へ塗布する際ののびやべたつきのなさにおいて満足のいくものでなく、更に、ヘアスタイルキープ力や再整髪性、アレンジ力が不充分で、自然なつやにおいても満足のいくものでない。
特許文献6には、(A−1)融点が60℃以上の直鎖状炭化水素ワックスと、(A−2)融点が30℃〜60℃未満で(A−1)の融点より5℃以上低い直鎖状炭化水素ワックスの組み合わせと、(B)融点が30℃以上である分岐鎖状炭化水素ワックスと、(C)炭素数12〜28の直鎖アルキル基を含有する界面活性剤と、(D)水を配合してなり、硬度が5g以上である乳化型整髪料が開示されている。この乳化型整髪料は、整髪性に優れ、べたつきもないが、再整髪性やヘアアレンジ性が不充分で、特に自然なつやにおいて満足のいくものでない。
特許文献7には、(A)マイクロクリスタリンワックスと(B)キャンデリラロウおよび(C)融点が30〜45℃の植物油からなる整髪剤組成物で、質量比が(a+b)/c=3〜7である、整髪性や仕上がりの髪のやわらかさに優れる整髪剤組成物が開示されている。しかしこの整髪剤組成物は、仕上がり後の自然なツヤ感がなく、ヘアスタイルキープ力は不十分で満足のいくものではない。
特開2003−12478号公報 特開2004−67572号公報 特開2004−67653号公報 特開2004−182612号公報 特開2006−28153号公報 特開2007−70233号公報 特開2007−197401号公報
そこで本発明は、髪に塗布する際にのびが良くべたつきが少なく、ヘアアレンジがし易く整髪性に優れ、油っぽさがなく自然なツヤを与え、ヘアスタイルキープ性に優れた乳化型毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意研究の結果、(D)両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)と、高級脂肪酸(D2)との混合物またはこれらの混合により得られる複合体を配合することで髪に塗布時ののびやべたつきが改善されて、油っぽさが低減化され、また(A)植物由来及び/又は植物油脂の半固形油分、(B)キャンデリラロウ:1.0〜30.0質量%、(C)常温で液状の油分を特定量配合することで、ヘアアレンジ力と自然なツヤと整髪性を与え、ヘアスタイルキープ性を付与できることを見出した。
すなわち本発明は、
(A)植物由来及び/又は植物油脂の半固形油分:0.1〜20.0質量%
(B)キャンデリラロウ:1.0〜30.0質量%
(C)常温で液状の油分:1.0〜30.0質量%
(D)両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)と、高級脂肪酸(D2)とを混合することにより得られた複合体を含み、
高級脂肪酸(D2)が、2−パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレイン酸、アラキドン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸のうち任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられ、両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)が下記の一般式(1)〜(6)で表されるもののうちから任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられ、かつ(D1)の含有量は0.3〜4.0質量%で、かつ(D1)+(D2)の合計量が0.5〜12.0質量%であり、成分(D2)と成分(D1)の質量比が、(D2)/(D1)=0.05〜2.0であることを特徴とする乳化型毛髪化粧料である。
Figure 0005215002
(ただし、一般式(1)〜(6)でRは平均炭素原子数9〜21のアルキル基またはアルケニル基、Rは平均炭素原子数10〜18のアルキル基またはアルケニル基を表す。pは2〜4の整数、qは0〜3の整数、zは1または2の整数を表す。)
本発明の乳化型毛髪化粧料は、髪に塗布する際にのびが良くべたつきが少なく、ヘアアレンジがし易く整髪性に優れ、かつ油っぽさがなく自然なツヤを与え、ヘアスタイルキープ性に優れたものである。
以下に、本発明の最良の実施形態について説明する。
本発明で用いられる(A)植物由来及び/又は植物油脂の半固形油分としては、植物由来のトリグリセライド及びその誘導体、植物由来の脂肪酸のエステル化合物が代表的なものとして挙げられる。ここで半固形油分とは、融点が30℃以上、55℃以下(好ましくは50℃以下)を指す。
本発明において、植物由来及び/又は植物油脂以外の半固形油分を用いた場合には、整髪力やヘアスタイルキープ力に劣るようになる。
具体的には、植物由来の半固形油分としては、イソステアリン酸水添ヒマシ油、ステアリン酸水添ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸水添ヒマシ油、ラウリン酸水添ヒマシ油、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、リシノレイン酸フィトステリル、ヒドロキシアルキルダイマージリノレイルエーテル、水添ダイマー酸ジ(フィトステリル・イソステアリル・セチル・ステアリル・ベヘニル)エステル等が挙げられる。
植物由来の半固形油分の市販品としては、例えばイソステアリン酸水添ヒマシ油[テクノールMIS(横関油脂工業株式会社製)]、ステアリン酸水添ヒマシ油[キャストライド MS(ナショナル美松株式会社製)]、ヒドロキシステアリン酸水添ヒマシ油[テクノールMH(横関油脂工業株式会社製)]、ラウリン酸水添ヒマシ油[テクノールML98(横関油脂工業株式会社製)]、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル[YOFCO MAS(日本精化株式会社製)]、リシノレイン酸フィトステリル[サラコス PR(日清製油株式会社)]、水添ダイマー酸ジ(フィトステリル・イソステアリル・セチル・ステアリル・ベヘニル)エステル[Plandool−H(日本精化株式会社製)]が挙げられる。
植物油脂の半固形油分としては、例えばシア脂、カカオ脂、パーム油、パーム核油、マンゴ種子脂などが挙げられる。
(A)植物由来及び/又は植物油脂の半固形油分の配合量は、0.1〜20.0質量%であり、好ましくは1.0〜15.0質量%であり、より好ましくは3.0〜10.0質量%である。0.1質量%未満では髪の形のつけやすさ(ヘアアレンジ力)が劣り、20.0質量%を超えると、油っぽくなり、自然なツヤがなくなる。
(B)キャンデリラロウはキャンデリラ植物の茎から抽出した黄色〜黄褐色の固形状ワックスで、例えば炭素数31の直鎖炭化水素を主成分(約50質量%)とし、高級脂肪酸と高級アルコールのエステルを約30質量%含有するものである。本発明において、キャンデリラロウ以外のワックスを用いた場合には、整髪力、ヘアスタイルキープ力に劣るようになる。
(B)キャンデリラロウの配合量は、1.0〜30.0質量%であり、好ましくは3.0〜20.0質量%であり、より好ましくは5.0〜15.0質量%である。1.0質量%未満では整髪力に劣り、べたつきもある。30.0質量%を超えると、塗布時ののびが重くなる。
(C)常温で液状の油分とは、常温(1気圧、20℃)で液体の油分のことを意味する。
かかる液状油分としては、炭化水素油、シリコーン油、エステル油、天然植物油、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル油、トリイソステアリン酸水添ヒマシ油等の不揮発性油分や、珪素数が2〜7の低沸点シリコーン、沸点が60〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素等の揮発性油分が挙げられる。
このうち、炭化水素油としては、例えば流動パラフィン、スクワラン等がある。
シリコーン油としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等がある。
エステル油としては、例えばセチルイソオクタノエート、グリセリルトリヘキサノエート、イソプロピルミリステート等がある。
天然植物油としては、例えばヒマシ油、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油、アボガド油、アマニ油、サフラワー油等がある。
揮発性油分である低沸点シリコーンとしては、低沸点環状シリコーンや低沸点鎖状シリコーンが挙げられる。
このうち低沸点環状シリコーンでは、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、テトラデカメチルシクロヘキサシロキサン等がある。低沸点環状シリコーンの市販品としては、例えば、信越化学社製のKF−995、東レ・ダウコーニング社製のDC246、DC345、SH245、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製のTSF405,SF1258などとして入手できる。
低沸点鎖状シリコーンは、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン等で、例えば、信越化学社製のKF−96−1cs、KF−96A−1.5cs、東レ・ダウコーニング株式会社製のシリコーンSH−200C(1.5cs)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製のTSF451−5Aなどとして入手できる。
揮発性油分である低沸点イソパラフィン系炭化水素は、具体的には、エクソン社製のアイソパーA(登録商標)、同C、同D、同E、同G、同H、同K、同L、同M、シェル社のシェルゾール71(登録商標)、フィリップ社のソルトール100(登録商標)、同130などをあげることができる。
本発明において、(C)常温で液状の油分の配合量は、1.0〜30.0質量%であり、好ましくは3.0〜20.0質量%であり、より好ましくは5.0〜15質量%である。常温で液状の油分の配合量が1.0質量%未満では、塗布時ののびが重く、30.0質量%を超えると、べたつきがあり、油っぽくなる。
(D)両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)と、高級脂肪酸(D2)とを混合することにより得られた複合体とは、これらの混合物またはこれらの混合により得られる複合体であり、(D1)成分と(D2)成分とをそれぞれ別々に用いても良いし、(D1)成分と(D2)成分からなる複合体としたものを用いても良い。
両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)のうち、両性界面活性剤としては下記一般式(1)〜(5)で示したものが、半極性界面活性剤としては下記一般式(6)で示したものが例示される。
Figure 0005215002
で表されるアミドベタイン型両性界面活性剤(市販品としてレボン2000(三洋化成株式会社製)、アノンBDF(日本油脂株式会社)などが挙げられる。)
Figure 0005215002
で表されるアミドスルホベタイン型両性界面活性剤(市販品としてロンザインーCS(ロンザ社製)、ミラタインCBS(ミラノール社製)などが挙げられる)。
Figure 0005215002
で表されるベタイン型両性界面活性剤(市販品としてアノンBL(日本油脂株式会社製)、デハイントンAB−30(ヘンケル社製))などが挙げられる。
Figure 0005215002
で表されるスルフォベタイン型両性界面活性剤(市販品としてロンザイン12CS
(ロンザ社製)などが挙げられる。)
Figure 0005215002
で表されるイミダゾリニウム型両性界面活性剤(市販品としてオバゾリン662−N(東邦化学株式会社製)、アノンGLM(日本油脂株式会社製)などが挙げられる。)
Figure 0005215002
で表される第三級アミンオキサイド型半極性界面活性剤(市販品としてユニセーフA−LM(日本油脂株式会社製)、ワンダミンOX−100(新日本理化株式会社製)などが挙げられる。)
ただし、一般式(1)〜(6)でR1は平均炭素原子数9〜21のアルキル基またはアルケニル基が好ましく、より好ましくは平均炭素原子数11〜17のアルキル基またはアルケニル基、さらに好ましくは平均炭素原子数11ないしは13のアルキル基またはアルケニル基である。平均炭素原子数が9未満では親水性が強すぎ、一方21を越えると水への溶解性が悪くなる。
2は平均炭素原子数10ないし18のアルキル基またはアルケニル基を表す。pは2〜4の整数、qは0〜3の整数、zは1または2の整数を表す。
本発明においては、これらの両性界面活性剤及び/または半極性界面活性剤のうち任意の一種または二種以上が選ばれて用いられる。
高級脂肪酸(D2)としては、2−パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレイン酸、アラキドン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸のうち任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられる。
本発明において、両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)の配合量は、0.3〜4質量%であり、好ましくは1〜3質量%である。
また、高級脂肪酸(D2)の配合量は、(D1)+(D2)の合計量が0.5〜12.0質量%、好ましくは3〜10質量%となるような量である。
成分(D2)と成分(D1)の質量比は、(D2)/(D1)=0.05〜2.0であり、好ましくは、(D2)/(D1)=0.5〜1.6である。
本発明の乳化型毛髪化粧料には、上記必須成分に加えて、本発明の効果を損わない範囲で、通常化粧料、医薬部外品等に用いられる成分を配合することができる。このような成分としては、例えば、保湿剤、分散剤、防腐剤、香料、薬剤、紫外線吸収剤、増粘剤等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ダイナマイトグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール;ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子が挙げられる。
本発明の乳化型毛髪化粧料は、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアクリーム、ヘアフォーム、ヘアリキッド、ヘアスプレー等の各種剤型に応用でき、整髪料、ヘアートリートメント、ヘアリンスとして用いることが出来るが、整髪料として用いると最も効果を発現させやすい。
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限り質量%で示す。なお、実施例7,9,12,13,15,17,19,20,21は本発明に含まれない参考例である。
実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
(1)効果の評価試験
20名の専門パネルによる実使用性試験を行った。使用性項目は、塗布時ののび、髪へのなじみ、べたつきのなさ、形のつけやすさ、整髪力、油っぽさのなさ、自然なつや、ヘアスタイルのキープ力であり、それぞれの評価項目について、下記の評価点基準に基づいて評価した。次いで、各人がつけた評価点を合計し、下記評価基準に基づいて評価した。
(評価点基準)
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
(評価基準)
◎:合計点が80点以上である。
○:合計点が60点以上80点未満である。
△:合計点が40点以上60点未満である。
×:合計点が40点未満である。
実施例1〜17、比較例1〜20
次の表1〜5に示す処方で乳化型毛髪化粧料を調製し、塗布時ののび、髪へのなじみ、べたつきのなさ、形のつけやすさ、整髪力、油っぽさのなさ、自然なつや、ヘアスタイルのキープ力について、上記した基準で評価した。その結果を併せて表1〜5に示す。
Figure 0005215002
Figure 0005215002
Figure 0005215002
Figure 0005215002
Figure 0005215002
※1:ジメチルポリシロキサン(20mPa・S)(信越化学社製)
※2:DC345 Fluid(東レ・ダウコーニング社製)
※3:レボン2000(三洋化成社製)
※4:オバゾリン662N(東邦化学社製)
※5:ユニセーフA−LM(日本油脂社製)
以下に、本発明の乳化型毛髪化粧料の処方例を挙げる。本発明はこの処方例によって何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲によって特定されるものであることはいうまでもない。
実施例18(ヘアワックス)
配合成分 質量%
(1)水添ポリイソブテン 5.0
(2)オクタン酸セチル 5.0
(3)ジメチルポリシロキサン(6mPa・S) 2.0
(4)ステアリン酸水添ヒマシ油 5.0
(5)シア脂 2.0
(6)キャンデリラロウ 10.0
(7)オレイン酸 1.0
(8)ヤシ油脂肪酸アミドジメチルアミノ酢酸ベタイン 3.0
(実分30%、レボン2000/三洋化成社製)
(9)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 0.5
(10)イオン交換水 残余
(11)カルボキシビニルポリマー 0.4
(12)水酸化カリウム(pH7.5に調整) 適量
(13)プロピレングリコール 3.0
(14)ヒドロキシエチル尿素 1.0
(15)EDTA−2Na・2H2O 0.05
(16)フェノキシエタノール 0.5
(17)香料 適量
製造方法:
(1)〜(7)および(17)を80〜90℃で攪拌溶解して油相部とし、(10)に(8)、(9)(13)、(14)、(15)を加え溶解後、(11)を加え均一に攪拌分散させ、85℃にて攪拌溶解して水相部とする。水相部に油相を加え均一攪拌、ホモミキサーにて乳化させた後、(12)、(16)を順次加え攪拌混合した後、脱泡、25℃に冷却し目的物を得た。
実施例19(ヘアワックス)
配合成分 質量%
(1)カオリン 2.0
(2)フェニールメチルポリシロキサン 5.0
(3)アモジメチコン 1.0
(4)オレイン酸デシル 5.0
(5)メチルシクロポリシロキサン 5.0
(6)オクタメチルトリシロキサン 3.0
(7)リシノレイン酸フィトステリル 5.0
(8)ヒドロキシステアリン酸水添ヒマシ油 3.0
(9)キャンデリラロウ 18.0
(10)イソステアリン酸 3.0
(イソステアリン酸SX/高級アルコール工業社製)
(11)2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム(実分30%) 8.0
(オバゾリン662−N/東邦化学社製)
(12)キサンタンガム 1.0
(13)イオン交換水 残余
(14)1,3−ブチレングリコール 5.0
(15)EDTA-2Na・2H2O 0.05
(16)フェノキシエタノール 0.5
(17)香料 適量
製造方法:
(2)〜(10)および(17)を加え80〜90℃で攪拌溶解して油相部とし、(13)に(11),(14),(15)を加え攪拌溶解後、(1)を加えディスパーを用いて均一分散させ85℃にて攪拌分散して水相部とする。水相部に油相部を加え均一攪拌後、ホモミキサーにて乳化させた後、(12)、(16)を加え攪拌溶解させた後、脱泡、25℃に冷却し目的物を得た。
実施例20(スタイリングムース)
配合成分 質量%
(1)リンゴ酸ジイソステアリル 1.0
(2)(PEG/アモジメチコン)コポリマー 1.0
(3)イソノナン酸イソノニル 1.0
(4)水添ポリイソブテン 15.0
(5)アミノ変性高分子量シリコーン 2.0
(6)ラウリン酸水添ヒマシ油 2.0
(7)水添ダイマー酸ジ(フィトステリル・イソステアリル・セチル・ステアリル・ベヘニル)エステル 3.0
(8)キャンデリラロウ 3.0
(9)ステアリルアルコール 2.0
(10)メトキシケイヒ酸オクチル 1.0
(11)オレイン酸 3.0
(12)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20EO) 1.0
(13)ラウリルジメチル酢酸ベタイン(実分30%) 8.0
(アノンBL/日本油脂社製)
(14)イオン交換水 残余
(15)ソルビトール 3.0
(16)ヒアルロン酸 0.1
(17)アルギニン 0.5
(18)フェノキシエタノール 0.5
(19)香料 適量
(20)ポリアクリル酸ナトリウム 0.2
製造方法:
(1)〜(11)および(19)を加え80〜90℃で攪拌溶解して油相部とし、(14)に(12)、(13)を加え85℃に加温攪拌溶解し水相部とする。水相部に油相部を加え均一攪拌後、ホモミキサーにて乳化させた後、順次(15)に(16)、(20)を攪拌分散させたもの、(17)、(18)を添加し、均一に混合して、脱泡、25℃に冷却して、原液とした。
この原液90部をエアゾール用の缶に詰め、弁をし、10部の液化石油ガス(LPG)を充填し、スイタイリングムースを得た。
実施例21(ヘアスタイリングジェル)
配合成分 質量%
(1)流動パラフィン 1.0
(2)テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスチル 5.0
(3)ポリエーテル変性メチルポリシロキサン 2.0
(4)ヘキサメチルジシロキサン 1.0
(5)デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0
(6)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(7)キャンデリラロウ 3.0
(8)ベヘニルアルコール 7.0
(9)イソステアリン酸 2.0
(10)2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム(実分26%) 12.0
(ソフタゾリンLHL/川研ファインケミカル社製)
(11)カルボキシビニルポリマー 0.7
(12)トリエタノールアミン(pH7.5に調整) 適量
(13)イオン交換水 残余
(14)グリセリン 2.0
(15)加水分解ポリペプタイド 0.5
(16)ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 4.0
(17)フェノキシエタノール 0.5
(18)EDTA−2Na・2H2O 0.05
(19)エタノール 15.0
(20)香料 適量
製造方法:
(1)〜(9)を混合し、80〜90℃で攪拌溶解して油相部とする。(13)に(10)、(14)、(18)を加え攪拌溶解後、(11)を加えディスパーを用いて均一分散させ85℃にて攪拌分散して水相部とする。水相部に油相部を加え均一攪拌後、ホモミキサーにて乳化させる。その後攪拌しながら(12))を添加し、均一に攪拌混合し、25℃に冷却したのち、(19)に(16)、(20)を攪拌溶解したものを加え、順次、(15)、(17)を加え攪拌混合し目的物を得た。

Claims (2)

  1. (A)植物由来及び/又は植物油脂の半固形油分:0.1〜20.0質量%
    (B)キャンデリラロウ:5.0〜15.0質量%
    (C)常温で液状の油分:1.0〜30.0質量%
    (D)両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)と、高級脂肪酸(D2)とを混合することにより得られた複合体を含み、
    高級脂肪酸(D2)が、2−パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレイン酸、アラキドン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸のうち任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられ、両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)が下記の一般式(1)〜(6)で表されるもののうちから任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられ、かつ(D1)の含有量は0.3〜4.0質量%で、かつ(D1)+(D2)の合計量が0.5〜12.0質量%であり、成分(D2)と成分(D1)の質量比が、(D2)/(D1)=0.05〜2.0であることを特徴とする乳化型毛髪化粧料。
    Figure 0005215002
    (ただし、一般式(1)〜(6)でRは平均炭素原子数9〜21のアルキル基またはアルケニル基、Rは平均炭素原子数10〜18のアルキル基またはアルケニル基を表す。pは2〜4の整数、qは0〜3の整数、zは1または2の整数を表す。)
  2. キャンデリラロウ以外のワックスを含まないことを特徴とする請求項1に記載の乳化型毛髪化粧料。
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