JP5215002B2 - 乳化型毛髪化粧料 - Google Patents
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(A)植物由来及び/又は植物油脂の半固形油分:0.1〜20.0質量%
(B)キャンデリラロウ:1.0〜30.0質量%
(C)常温で液状の油分:1.0〜30.0質量%
(D)両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)と、高級脂肪酸(D2)とを混合することにより得られた複合体を含み、
高級脂肪酸(D2)が、2−パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレイン酸、アラキドン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸のうち任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられ、両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)が下記の一般式(1)〜(6)で表されるもののうちから任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられ、かつ(D1)の含有量は0.3〜4.0質量%で、かつ(D1)+(D2)の合計量が0.5〜12.0質量%であり、成分(D2)と成分(D1)の質量比が、(D2)/(D1)=0.05〜2.0であることを特徴とする乳化型毛髪化粧料である。
本発明で用いられる(A)植物由来及び/又は植物油脂の半固形油分としては、植物由来のトリグリセライド及びその誘導体、植物由来の脂肪酸のエステル化合物が代表的なものとして挙げられる。ここで半固形油分とは、融点が30℃以上、55℃以下(好ましくは50℃以下)を指す。
本発明において、植物由来及び/又は植物油脂以外の半固形油分を用いた場合には、整髪力やヘアスタイルキープ力に劣るようになる。
かかる液状油分としては、炭化水素油、シリコーン油、エステル油、天然植物油、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル油、トリイソステアリン酸水添ヒマシ油等の不揮発性油分や、珪素数が2〜7の低沸点シリコーン、沸点が60〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水素等の揮発性油分が挙げられる。
シリコーン油としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等がある。
エステル油としては、例えばセチルイソオクタノエート、グリセリルトリヘキサノエート、イソプロピルミリステート等がある。
天然植物油としては、例えばヒマシ油、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油、アボガド油、アマニ油、サフラワー油等がある。
このうち低沸点環状シリコーンでは、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、テトラデカメチルシクロヘキサシロキサン等がある。低沸点環状シリコーンの市販品としては、例えば、信越化学社製のKF−995、東レ・ダウコーニング社製のDC246、DC345、SH245、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製のTSF405,SF1258などとして入手できる。
低沸点鎖状シリコーンは、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン等で、例えば、信越化学社製のKF−96−1cs、KF−96A−1.5cs、東レ・ダウコーニング株式会社製のシリコーンSH−200C(1.5cs)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製のTSF451−5Aなどとして入手できる。
(ロンザ社製)などが挙げられる。)
R2は平均炭素原子数10ないし18のアルキル基またはアルケニル基を表す。pは2〜4の整数、qは0〜3の整数、zは1または2の整数を表す。
本発明においては、これらの両性界面活性剤及び/または半極性界面活性剤のうち任意の一種または二種以上が選ばれて用いられる。
また、高級脂肪酸(D2)の配合量は、(D1)+(D2)の合計量が0.5〜12.0質量%、好ましくは3〜10質量%となるような量である。
実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
20名の専門パネルによる実使用性試験を行った。使用性項目は、塗布時ののび、髪へのなじみ、べたつきのなさ、形のつけやすさ、整髪力、油っぽさのなさ、自然なつや、ヘアスタイルのキープ力であり、それぞれの評価項目について、下記の評価点基準に基づいて評価した。次いで、各人がつけた評価点を合計し、下記評価基準に基づいて評価した。
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
◎:合計点が80点以上である。
○:合計点が60点以上80点未満である。
△:合計点が40点以上60点未満である。
×:合計点が40点未満である。
次の表1〜5に示す処方で乳化型毛髪化粧料を調製し、塗布時ののび、髪へのなじみ、べたつきのなさ、形のつけやすさ、整髪力、油っぽさのなさ、自然なつや、ヘアスタイルのキープ力について、上記した基準で評価した。その結果を併せて表1〜5に示す。
※2:DC345 Fluid(東レ・ダウコーニング社製)
※3:レボン2000(三洋化成社製)
※4:オバゾリン662N(東邦化学社製)
※5:ユニセーフA−LM(日本油脂社製)
配合成分 質量%
(1)水添ポリイソブテン 5.0
(2)オクタン酸セチル 5.0
(3)ジメチルポリシロキサン(6mPa・S) 2.0
(4)ステアリン酸水添ヒマシ油 5.0
(5)シア脂 2.0
(6)キャンデリラロウ 10.0
(7)オレイン酸 1.0
(8)ヤシ油脂肪酸アミドジメチルアミノ酢酸ベタイン 3.0
(実分30%、レボン2000/三洋化成社製)
(9)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 0.5
(10)イオン交換水 残余
(11)カルボキシビニルポリマー 0.4
(12)水酸化カリウム(pH7.5に調整) 適量
(13)プロピレングリコール 3.0
(14)ヒドロキシエチル尿素 1.0
(15)EDTA−2Na・2H2O 0.05
(16)フェノキシエタノール 0.5
(17)香料 適量
(1)〜(7)および(17)を80〜90℃で攪拌溶解して油相部とし、(10)に(8)、(9)(13)、(14)、(15)を加え溶解後、(11)を加え均一に攪拌分散させ、85℃にて攪拌溶解して水相部とする。水相部に油相を加え均一攪拌、ホモミキサーにて乳化させた後、(12)、(16)を順次加え攪拌混合した後、脱泡、25℃に冷却し目的物を得た。
配合成分 質量%
(1)カオリン 2.0
(2)フェニールメチルポリシロキサン 5.0
(3)アモジメチコン 1.0
(4)オレイン酸デシル 5.0
(5)メチルシクロポリシロキサン 5.0
(6)オクタメチルトリシロキサン 3.0
(7)リシノレイン酸フィトステリル 5.0
(8)ヒドロキシステアリン酸水添ヒマシ油 3.0
(9)キャンデリラロウ 18.0
(10)イソステアリン酸 3.0
(イソステアリン酸SX/高級アルコール工業社製)
(11)2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム(実分30%) 8.0
(オバゾリン662−N/東邦化学社製)
(12)キサンタンガム 1.0
(13)イオン交換水 残余
(14)1,3−ブチレングリコール 5.0
(15)EDTA-2Na・2H2O 0.05
(16)フェノキシエタノール 0.5
(17)香料 適量
(2)〜(10)および(17)を加え80〜90℃で攪拌溶解して油相部とし、(13)に(11),(14),(15)を加え攪拌溶解後、(1)を加えディスパーを用いて均一分散させ85℃にて攪拌分散して水相部とする。水相部に油相部を加え均一攪拌後、ホモミキサーにて乳化させた後、(12)、(16)を加え攪拌溶解させた後、脱泡、25℃に冷却し目的物を得た。
配合成分 質量%
(1)リンゴ酸ジイソステアリル 1.0
(2)(PEG/アモジメチコン)コポリマー 1.0
(3)イソノナン酸イソノニル 1.0
(4)水添ポリイソブテン 15.0
(5)アミノ変性高分子量シリコーン 2.0
(6)ラウリン酸水添ヒマシ油 2.0
(7)水添ダイマー酸ジ(フィトステリル・イソステアリル・セチル・ステアリル・ベヘニル)エステル 3.0
(8)キャンデリラロウ 3.0
(9)ステアリルアルコール 2.0
(10)メトキシケイヒ酸オクチル 1.0
(11)オレイン酸 3.0
(12)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20EO) 1.0
(13)ラウリルジメチル酢酸ベタイン(実分30%) 8.0
(アノンBL/日本油脂社製)
(14)イオン交換水 残余
(15)ソルビトール 3.0
(16)ヒアルロン酸 0.1
(17)アルギニン 0.5
(18)フェノキシエタノール 0.5
(19)香料 適量
(20)ポリアクリル酸ナトリウム 0.2
(1)〜(11)および(19)を加え80〜90℃で攪拌溶解して油相部とし、(14)に(12)、(13)を加え85℃に加温攪拌溶解し水相部とする。水相部に油相部を加え均一攪拌後、ホモミキサーにて乳化させた後、順次(15)に(16)、(20)を攪拌分散させたもの、(17)、(18)を添加し、均一に混合して、脱泡、25℃に冷却して、原液とした。
この原液90部をエアゾール用の缶に詰め、弁をし、10部の液化石油ガス(LPG)を充填し、スイタイリングムースを得た。
配合成分 質量%
(1)流動パラフィン 1.0
(2)テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスチル 5.0
(3)ポリエーテル変性メチルポリシロキサン 2.0
(4)ヘキサメチルジシロキサン 1.0
(5)デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0
(6)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(7)キャンデリラロウ 3.0
(8)ベヘニルアルコール 7.0
(9)イソステアリン酸 2.0
(10)2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム(実分26%) 12.0
(ソフタゾリンLHL/川研ファインケミカル社製)
(11)カルボキシビニルポリマー 0.7
(12)トリエタノールアミン(pH7.5に調整) 適量
(13)イオン交換水 残余
(14)グリセリン 2.0
(15)加水分解ポリペプタイド 0.5
(16)ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 4.0
(17)フェノキシエタノール 0.5
(18)EDTA−2Na・2H2O 0.05
(19)エタノール 15.0
(20)香料 適量
(1)〜(9)を混合し、80〜90℃で攪拌溶解して油相部とする。(13)に(10)、(14)、(18)を加え攪拌溶解後、(11)を加えディスパーを用いて均一分散させ85℃にて攪拌分散して水相部とする。水相部に油相部を加え均一攪拌後、ホモミキサーにて乳化させる。その後攪拌しながら(12))を添加し、均一に攪拌混合し、25℃に冷却したのち、(19)に(16)、(20)を攪拌溶解したものを加え、順次、(15)、(17)を加え攪拌混合し目的物を得た。
Claims (2)
- (A)植物由来及び/又は植物油脂の半固形油分:0.1〜20.0質量%
(B)キャンデリラロウ:5.0〜15.0質量%
(C)常温で液状の油分:1.0〜30.0質量%
(D)両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)と、高級脂肪酸(D2)とを混合することにより得られた複合体を含み、
高級脂肪酸(D2)が、2−パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレイン酸、アラキドン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸のうち任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられ、両性界面活性剤および/又は半極性界面活性剤(D1)が下記の一般式(1)〜(6)で表されるもののうちから任意の一種又は二種以上が選ばれて用いられ、かつ(D1)の含有量は0.3〜4.0質量%で、かつ(D1)+(D2)の合計量が0.5〜12.0質量%であり、成分(D2)と成分(D1)の質量比が、(D2)/(D1)=0.05〜2.0であることを特徴とする乳化型毛髪化粧料。
- キャンデリラロウ以外のワックスを含まないことを特徴とする請求項1に記載の乳化型毛髪化粧料。
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