JP2001058931A - 水中油型乳化毛髪化粧料 - Google Patents

水中油型乳化毛髪化粧料

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JP2001058931A
JP2001058931A JP23315199A JP23315199A JP2001058931A JP 2001058931 A JP2001058931 A JP 2001058931A JP 23315199 A JP23315199 A JP 23315199A JP 23315199 A JP23315199 A JP 23315199A JP 2001058931 A JP2001058931 A JP 2001058931A
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Japan
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oil
surfactant
hair
higher fatty
hair cosmetic
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JP23315199A
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Takayuki Omura
孝之 大村
Tomotaka Shida
智隆 志田
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪に対し、しっとりとし、かつなめらかな
感触を付与し、使用感や仕上がり感の良好な水中油型乳
化毛髪化粧料の提供。 【解決手段】 両性界面活性剤及び半極性界面活性剤及
び高級脂肪酸とを混合して得られる複合体と、グルコマ
ンナンと他の油性成分及び水性成分とを混合して水中油
型乳化毛髪化粧料を調製する。このようにして得られた
毛髪化粧料は、毛髪に対し、しっとりとし、かつなめら
かな感触を付与し、使用感や仕上がり感の良好なもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中油型乳化毛髪化
粧料に関する。より詳しくは、毛髪に対し、しっとりと
し、かつなめらかな感触を付与し、使用感や仕上がり感
の良好な水中油型乳化毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料においては、毛髪にし
なやかさやなめらかさといったコンディショニング効果
を付与する目的で、各種成分の配合が試みられている。
例えば、陽イオン性界面活性剤、シリコーン油等の油
剤、高分子物質等がその目的に応じて適宜配合されてき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した陽イオン性界
面活性剤は、毛髪に対して、柔軟性や帯電防止性を付与
する目的で用いられているが、安全性の観点からその配
合量に制限があり、効果の発現には自ずと限界があっ
た。また、油剤は、毛髪につや、滑沢性を付与し、整髪
性を向上させるものではあるが、その油剤も種類によっ
てはべたつく、仕上がりが重いなどといった官能特性上
のデメリットを生じる場合があった。
【0004】そして、油剤を安定に配合するために高級
脂肪酸やグリセリンモノ脂肪酸エステルを用いることが
あるが、その場合には前述した陽イオン性界面活性剤の
有する効果が減少するなどの欠点があった。また、高分
子物質においては、毛髪への保湿効果によっては被膜を
形成してごわつきを生じたり、重合度によっては感触が
重くなるため、軽くて、しなやかなコンディショニング
効果を得難いという欠点があった。
【0005】そのようなことで、コンディショニング効
果に優れ、使用感の良好な毛髪化粧料の開発が望まれて
いる。上記実情に鑑み、本発明者は鋭意研究を進めた結
果、解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。し
たがって、本発明の目的は、毛髪に対し、しっとりと
し、かつなめらかな感触を付与し、使用感や仕上がり感
の良好な水中油型乳化毛髪化粧料を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が前記目的を達成
するために採用した本発明の水中油型乳化毛髪化粧料は
両性界面活性剤及び半極性界面活性剤の少なくとも1つ
と、高級脂肪酸とを混合して得られる複合体の一種又は
二種以上と、グルコマンナンの一種又は二種以上とを含
有するものである。そして、本発明ではこのような手段
を採用することにより、前記したとおり毛髪に対し、し
っとりとし、かつなめらかな感触を付与し、使用感や仕
上がり感の良好な水中油型乳化毛髪化粧料を提供するこ
とができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明水中油型乳化毛髪化粧料
は、前記したとおり両性界面活性剤及び半極性界面活性
剤の少なくとも1つと、高級脂肪酸とを混合して得られ
る複合体の一種又は二種以上と、グルコマンナンの一種
又は二種以上とを含有するものである。
【0008】そして、本発明の化粧料が含有する複合体
を形成する際に使用する両性界面活性剤及び半極性界面
活性剤については、通常の化粧品基剤等に用いられるも
のであれば特に制限されることなく各種のものが使用で
きる。それについて、具体例を挙げれば次のとおりもの
があり、これらの両性界面活性剤及び半極性界面活性剤
については、任意の一種又は二種以上が選択して使用で
きる。
【0009】(1)下記一般式(1)で表されるアミドベ
タイン型両性界面活性剤[市販品としては、レボン20
00(三洋化成株式会社製)、アノンBDF(日本油脂
株式会社製)などが挙げられる]
【0010】
【化2】
【0011】(2)下記一般式(2)で表されるアミドス
ルホベタイン型両性界面活性剤[市販品としては、ロン
ザインCS(ロンザ社製)、ミラタインCBS(ミラノ
ール社製)などが挙げられる]
【0012】
【化3】
【0013】(3)下記一般式(3)で表されるベタイン
型両性界面活性剤[市販品としては、アノンBL(日本
油脂株式会社製)、デハイントインAB−30(ヘンケ
ル社製)などが挙げられる]
【0014】
【化4】
【0015】(4)下記一般式(4)で表されるスルホベ
タイン型両性界面活性剤[市販品としてはロンザイン1
2CS(ロンザ社製)などが挙げられる]
【0016】
【化5】
【0017】(5)下記一般式(5)で表されるイミダゾ
リニウム型両性界面活性剤[市販品としては、オバゾリ
ン662N(東邦化学社製)、アノンGLM(日本油脂
株式会社製)などが挙げられる]
【0018】
【化6】
【0019】(6)下記一般式(6)で表される第3級ア
ミンオキサイド型半極性界面活性剤[市販品としては、
ユニセーフA−LM(日本油脂株式会社製)、ワンダミ
ンOX−100(新日本株式会社製)などが挙げられ
る]
【0020】
【化7】
【0021】[ただし、一般式(1)〜(6)におい
て、R1は平均炭素原子数9〜21のアルキル基又はア
ルケニル基が好ましく、より好ましくは平均炭素原子数
11〜17のアルキル基又はアルケニル基、さらに好ま
しくは平均炭素原子数11ないし13のアルキル基又は
アルケニル基である。平均炭素原子数が9未満では親水
性が強すぎ、一方、21を越えると水への溶解性が悪く
なる。R2及びR3は平均炭素原子数10ないし18のア
ルキル基又はアルケニル基を表す。pは2〜4の整数、
qは0〜3の整数、sは1または2の整数を表す。]
【0022】本発明で複合体を形成する際に使用する高
級脂肪酸としては、例えば、一般式R4COOHの高級
脂肪酸で表され、通常の化粧品基剤等に用いられる高級
脂肪酸であれば、特に制限されることなく使用可能であ
る。ここで、R4は、平均炭素数7〜25の直鎖、分岐
鎖もしくは水酸基を有する飽和又は不飽和炭化水素が好
ましく、平均炭素原子数11〜21の直鎖、分岐鎖もし
くは水酸基を有する飽和又は不飽和炭化水素がより好ま
しい。平均炭素原子数7未満では、親水性が強すぎ、複
合体を形成しにくい。他方、平均炭素原子数が25を越
えると、融点が高くなり、複合体を形成しにくいのであ
る。
【0023】その高級脂肪酸の具体例を挙げるならば、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、ベヘン酸等の飽和脂肪酸、2−パルミ
トイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン
酸、リシノール酸、リノール酸、リノエライジン酸、リ
ノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸、イソステア
リン酸等の分岐脂肪酸、12−ヒドロキシステアリン酸
等のヒドロキシカルボン酸等が挙げられる。本発明にお
いては、これら高級脂肪酸のうちの任意の一種又は二種
以上が選ばれて用いられる。
【0024】本発明の水中油型乳化毛髪化粧料に用いら
れる複合体は、両性界面活性剤及び半極性界面活性剤
(以下、両性界面活性剤等と略称することがある)の少
なくと1つと高級脂肪酸とを混合して得られるものであ
り、その複合体は、高級脂肪酸のカルボキシル基部分で
両性界面活性剤等と結合したもので、優れた乳化剤であ
り、その詳細は、特開平6−65596号に記載されて
いる。
【0025】本発明において、複合体中の高級脂肪酸と
両性界面活性剤等との配合比率は前者の後者に対する重
量比が、好ましくは0.5:9.5〜5:5{すなわち
(高級脂肪酸)/(両性界面活性剤+半極性界面活性
剤)=0.05〜1}、より好ましくは、2:8〜5:
5{(高級脂肪酸)/(両性界面活性剤+半極性界面活
性剤)=0.25〜1}となるようにするのが安定性の
点でよい。また、両性界面活性剤等と高級脂肪酸の合計
量、すなわち複合体の含有量は、安定性の点から、0.
1〜30.0重量%とすることが好ましく、0.5〜2
0.0重量%とすることがより好ましい。
【0026】次に、本発明の水中油型乳化毛髪化粧料に
複合体と共に配合される成分であるグルコマンナンにつ
いて、詳細に説明する。グルコマンナンは、元来、水分
を吸収させることによって膨潤し、酸化カルシウムなど
のアルカリ土類金属水酸化物を添加して、凝固させるな
どの周知の手段をとることによって食品としてのコンニ
ャクの製造原料に供されており、それは、D−グルコー
スとD−マンノースを主要構成成分とする多糖類の総称
であり、コンニャク属の植物の球茎中やある種の針葉樹
剤のヘミセルロース画分中から分離されるものである。
【0027】そして、そのグルコナンナンは、コンニャ
ク芋を精粉化して得られるものであるが、本発明に用い
られるものとして好ましいものは、植物分類上サトイモ
科に属するAmorphophallus Konja
c,K.Kochの塊茎(芋)に含まれるグルコマンナ
ンを精製・分離・粉砕して得られたD−グルコースとD
−マンノースがほぼ1:1.6の割合でβ−1.4結合
によるもので、分子量が100万〜200万のものであ
る。市販品としては、清水化学(株)社製のレオレック
スRX、レオレックスRS、プロポールA等が挙げられ
る。
【0028】本発明においては、上記グルコマンナン
は、水中油型乳化組成物の水相に水溶液の形で用いられ
る。好ましい配合量は、0.1〜5.0重量%、さらに
好ましくは、0.5〜3.0重量%である。0.1重量
%未満では、本発明の使用感や仕上がり感の良好さに欠
ける。また、5重量%を越えて配合しても本発明の効果
を増強するものではない。
【0029】本発明の水中油型乳化毛髪化粧料に使用さ
れる油相成分には、通常の化粧料用乳化組成物に用いら
れる油剤を油相の均一性を欠かない範囲で配合すること
ができる。かかる油剤としては、天然動・植物油、合成
油のいずれをも使用でき、具体的には、流動パラフィ
ン、スクワラン等の液状、ペースト状もしくは固形状の
炭化水素、ワックス、高級脂肪酸、高級アルコール、エ
ステル、グリセライド、シリコーン系油剤等が挙げられ
る。
【0030】本発明で使用する水相成分につては、本発
明の効果を損なわない量的及び質的範囲内で、化粧料用
乳化組成物に通常用いる各種水溶性成分を目的に応じて
配合することができる。それには、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリ
コール等の水溶性多価アルコール、ヒアルロン酸、コン
ドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩等の保湿剤、
紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、アクリル系樹脂、シリコ
ーン樹脂、ポリビニルピロリドン等の樹脂類がある。
【0031】さらに、それには、大豆タンパク、ゼラチ
ン、コラーゲン、絹フィブロイン、エラスチン等のタン
パクまたはタンパク加水分解物、エチルパラベン、ブチ
ルパラベン等の防腐剤、各種アミノ酸、ビオチン、パン
トテン酸誘導体等の賦活剤、γ−オリザノール、デキス
トラン硫酸ナトリウム、ビタミンE等の抗脂漏剤、エタ
ノール、イソプロパノール、テトラクロロジフルオロエ
タン等の希釈剤、カルボキシビニルポリマー等の増粘
剤、薬剤、香料、色剤等があり、それらは必要に応じて
適宜配合することができる。
【0032】そして、これら成分を配合する本発明の水
中油型乳化毛髪化粧料の調整方法ついては、水中油型乳
化毛髪化粧料を調製する際の通常手段が使用でき、それ
には各種界面活性剤による乳化あるいは高分子複合体を
乳化剤とした方法等がある。また、本発明の水中油型乳
化毛髪化粧料の剤型については任意であり、特に限定さ
れるものではなく、エアゾール、非エアゾールのいずれ
でもよい。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を示すが、
本発明は、この実施例により何ら限定されるものではな
く、特許請求の範囲の記載に基づいて把握されるもので
あることは勿論である。なお、この実施例における配合
量はすべて重量%である。
【0034】 [実施例1] ヘアブロー 重量% (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (2)ジメチルポリシロキサン(n=3000) 3.0 (3)オレイン酸 0.5 (4)1,3−ブチレングリコール 2.0 (5)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル)-2 2.0 -イミタ゛ソ゛リンナトリウム [商品名:オハ゛ソ゛リン662N,東邦化学(株)社製] (6)グルコマンナン 1.0 [商品名:フ゜ロホ゜ールA,清水化学(株)社製] (7)エタノール 1.0 (8)イオン交換水 75.4 (9)香料 0.1
【0035】〈製法〉(1)に(2)を溶解し、(3)
を加える。次に、生成した混合物を(4)(5)及び
(8)の一部の混合物に加えて乳化し、その乳化物に
(6)(7)(9)及び(8)の残部を混合し、ヘアブ
ローを調製した。
【0036】 [実施例2] エアゾールムース 重量% (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 (2)ジメチルポリシロキサン(n=10000) 5.0 (3)イソステアリン酸 0.8 [商品名:イソステアリン酸EX,高級アルコール工業(株)社製] (4)プロピレングリコール 3.0 (5)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル)-2 2.0 -イミタ゛ソ゛リンナトリウム脱塩品 [商品名:ソフタ゛ソ゛リンLHL-SF,川研ファインケミカル(株)社製] (6)グルコマンナン 5.0 [商品名:レオレックスRX-L,清水化学(株)社製] (7)エタノール 3.0 (8)イオン交換水 63.1 (9)n−ブタン 8.0 (10)香料 0.1
【0037】〈製法〉(1)に(2)を溶解し、(3)
を加える。生成した混合物を(4)(5)及び(8)の
一部の混合物に加えて乳化し、(6)(7)(10)及び
(8)の残部、を混合する。次に、生成した溶液をエア
ゾール容器に入れて、弁を取り付けた後に(9)を充填
して、エアゾールムースを調製する。
【0038】 [実施例3] ヘアクリーム 重量% (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 10.0 (2)イソパラフィン 15.0 (3)コハク酸ジ2−エチルヘキシル 6.0 (4)イソステアリン酸 0.5 [商品名:ハイマリックMKH(R),高級アルコール(株)社製] (5)ジプロピレングリコール 2.5 (6)グリセリン 2.5 (7)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン脱塩品 2.0 [商品名:レホ゛ン2000-SF,三洋化成工業(株)社製] (8)グルコマンナン 3.0 [商品名:レオレックスRX-H,清水化学(株)社製] (9)イオン交換水 57.4 (10)エタノール 1.0 (11)香料 0.1
【0039】〈製法〉(1)〜(4)を混合し、生成し
た混合物を(5)(6)(7)及び(9)の一部の混合
物に加えて乳化し、さらに(10)(11)及び(9)
の残部を添加し、ヘアクリームを調製した。
【0040】 [比較例1] ヘアブロー(複合体を配合しない場合) 重量% (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (2)ジメチルポリシロキサン(n=3000) 3.0 (3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 1.0 (4)1,3−ブチレングリコール 2.0 (5)グルコマンナン 1.0 [商品名:プロポールA,清水化学(株)社製] (6)エタノール 1.0 (7)イオン交換水 78.9 (8)香料 0.1
【0041】〈製法〉(1)に(2)を溶解し、生成し
た溶液を(3)(4)及び(7)の一部の混合物に加え
て乳化し、次いで、(5)(6)(8)及び(7)の残
部を添加して、ヘアブローを調製した。
【0042】 [比較例2] エアゾールムース(グルコマンナンを配合しない場合) 重量% (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 (2)ジメチルポリシロキサン(n=10000) 5.0 (3)イソステアリン酸 0.8 [商品名:イソステアリン酸EX,高級アルコール工業(株)社製] (4)プロピレングリコール 3.0 (5)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル)-2 2.0 -イミタ゛ソ゛リンナトリウム脱塩品 [商品名:ソフタ゛ソ゛リンLHL-SF,川研ファインケミカル(株)社製] (6)キサンタンガム 5.0 (7)エタノール 3.0 (8)イオン交換水 63.1 (9)n−ブタン 8.0 (10)香料 0.1
【0043】〈製法〉(1)に(2)を溶解し、(3)
を加える。生成した混合物(4)(5)及び(8)の一
部の混合物に加えて乳化し、(6)(7)(10)及び
(8)の残部を混合する。次に、この得られた溶液をエ
アゾール容器に入れて、弁を取り付けた後に、(9)を
充填して、エアゾールムースを調製した。
【0044】 [比較例3] ヘアクリーム(複合体及びグルコマンナンを非配合の場合) 重量% (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 10.0 (2)イソパラフィン 15.0 (3)コハク酸ジ2−エチルヘキシル 6.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 2.0 (5)ジプロピレングリコール 2.5 (6)グリセリン 2.5 (7)キサンタンガム 3.0 (8)イオン交換水 55.9 (9)エタノール 1.0 (10)香料 0.1
【0045】〈製法〉(1)〜(3)を混合し、生成し
た混合液を(4)(5)(6)及び(8)の一部の混合
物に加えて乳化する。次いで、(7)(9)(10)及び
(8)の残部を混合してヘアクリームを調製する。
【0046】[性能試験]次に、前記実施例及び比較例
で調製した本発明の水中油型乳化毛髪化粧料及び比較毛
髪化粧料について、(1)毛髪へののび、ひろがり
(2)くし通りやすさ(3)なめらかさ(4)毛髪のつ
やに関する性能試験を行う。その性能試験の試験方法及
び評価方法は以下のとおりである。
【0047】〈試験方法及び評価方法〉 (1)毛髪へののび、ひろがり 手のひらに試料1gをとり、4gの毛髪ストランドに塗
布し、官能評価した。 ○:毛髪へののび、ひろがりが非常によい △:毛髪へののび、ひろがりがよい ×:毛髪へののび、ひろがりが悪い
【0048】(2)くし通りやすさ 毛髪ストランド(4g)に試料2gを塗布し、くしで形
を整え、直後及び6時間後にくし通りやすさを官能評価
した。 ○:くし通りがよい △:ややひっかかる ×:ひっかかる
【0049】(3)なめらかさ 上記(2)と同様に、直後及び6時間後に毛髪ストラン
ドのつやを官能評価した。 ○:なめらか △:ややなめらか ×:なめらかでない
【0050】(4)毛髪のつや 上記(2)と同様に、直後及び6時間後に毛髪ストラン
ドのつやを官能評価した。 ○:つやがある △:ややつやがある ×:つやがない
【0051】〈性能試験結果〉毛髪化粧料の性能試験結
果は表1に示すとおりである。この結果によれば、複合
体及びグルコマンナンの両者を配合した本発明の水中油
型乳化毛髪化粧料は、(1)毛髪へののび、ひろがり
(2)くし通りやすさ(3)なめらかさ(4)毛髪のつ
やの全てにおいて、塗布直後及び6時間経過後のいずれ
においても高い評価が得られた。
【0052】他方、比較例毛髪化粧料については、複合
体を配合していない比較例1の化粧料は、塗布直後にお
ける(1)毛髪へののび、ひろがり(2)くし通りやす
さ及6時間経過後の(2)くし通りやすさ及び(4)毛
髪のつやにおいて、満足のいく評価が得られていない。
【0053】また、グルコマンナンを配合していない比
較例2の化粧料は、塗布直後の(2)くし通りやすさ
で、6時間経過後の(2)くし通りやすさで(3)なめ
らかさ(4)毛髪のつやで、満足のいく評価が得られて
いない。さらに、複合体及びグルコマンナンの両者が配
合されていない比較例3の化粧料は、いずれの性能つい
ても、満足のいく評価が得られていない。特に6時間経
過後の(2)及び(3)の性質については低い評価とな
っている。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】前述のとおり両性界面活性剤及び半極性
界面活性剤の少なくとも1つと、高級脂肪酸とを混合し
て得られる複合体とグルコマンナンとの両者を配合した
本発明の水中油型乳化毛髪化粧料は、(1)毛髪へのの
び、ひろがり(2)くし通りやすさ(3)なめらかさ
(4)毛髪のつやの各性質において、高い評価が得られ
ており、その結果、本発明は、毛髪に対し、しっとり
し、かつなめらかな感触を付与し、使用感や仕上がり感
の良好な水中油型乳化毛髪化粧料を提供することができ
る卓越した効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 富幸 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 Fターム(参考) 4C083 AC012 AC102 AC122 AC241 AC252 AC262 AC372 AC432 AC711 AC712 AC791 AC852 AD152 AD172 AD211 AD212 AD352 BB01 BB07 CC32 DD08 DD23 DD27 DD31 DD33 EE06 EE21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両性界面活性剤及び半極性界面活性剤の
    少なくとも1つと、高級脂肪酸とを混合して得られる複
    合体の一種又は二種以上と、グルコマンナンの一種又は
    二種以上とを含有する水中油型乳化毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 両性界面活性剤が下記一般式(1)〜
    (5)で表される界面活性剤であり、半極性界面活性剤
    が下記の一般式(6)で表される界面活性剤である請求
    項1記載の水中油型乳化毛髪化粧料。 【化1】 [ただし、一般式(1)〜(6)において、R1は平均
    炭素原子数9〜21のアルキル基又はアルケニル基が好
    ましく、より好ましくは平均炭素原子数11〜17のア
    ルキル基又はアルケニル基、さらに好ましくは平均炭素
    原子数11ないし13のアルキル基又はアルケニル基で
    ある。平均炭素原子数が9未満では親水性が強すぎ、一
    方、21を越えると水への溶解性が悪くなる。R2及び
    3は平均炭素原子数10ないし18のアルキル基又は
    アルケニル基を表す。pは2〜4の整数、qは0〜3の
    整数、sは1または2の整数を表す。]
  3. 【請求項3】 高級脂肪酸が一般式R4COOH(ただ
    し、R4は平均炭素7〜25の直鎖、分岐鎖もしくは水
    酸基を有する飽和又は不飽和炭化水素である。)である
    請求項1又は2に記載の水中油型乳化毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 複合体中における、高級脂肪酸:両性界
    面活性剤及び半極性界面活性剤の全量の重量比が、0.
    5:9.5〜5:5である請求項1、2又は3に記載の
    水中油型乳化毛髪化粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004231530A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Shiseido Co Ltd 水中油型乳化組成物
JP2007176827A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Shiseido Co Ltd 水中油型固型化粧料
JP2009209103A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Shiseido Co Ltd 乳化型毛髪化粧料

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