JPH11240822A - 毛髪処理剤 - Google Patents

毛髪処理剤

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JPH11240822A
JPH11240822A JP5890398A JP5890398A JPH11240822A JP H11240822 A JPH11240822 A JP H11240822A JP 5890398 A JP5890398 A JP 5890398A JP 5890398 A JP5890398 A JP 5890398A JP H11240822 A JPH11240822 A JP H11240822A
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JP
Japan
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hair
group
amino
weight silicone
silicone
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Application number
JP5890398A
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English (en)
Inventor
Takayuki Omura
孝之 大村
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪に豊かな光沢と滑らかさを与え、かつ枝
毛、切れ毛等の毛髪の損傷を予防し、発生した枝毛に対
しては修復をして目立たなくする効果を有する毛髪処理
剤を提供する。 【解決手段】 (A)重合度が3000〜20000の
高分子量シリコーン、アミノ変性またはアンモニウム変
性高分子量シリコーン誘導体と、(B)アミノ酸側鎖の
アミノ基を含むペプチドのアミノ基にケイ素原子をただ
一つ含む官能基が共有結合した特定のシリル化ペプチド
とを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪に対して、優
れた光沢となめらかな感触を付与し、枝毛修復効果も有
する毛髪処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、毛髪処理剤には、毛髪に光沢や滑らかさを与える目
的で、シリコーン油、高分子シリコーン、エステル油、
炭化水素油などの油分が可溶化、乳化、溶解して用いら
れている。特に、シリコーン油や高分子シリコーンは、
表面張力が低く、毛髪へのなじみに優れ、良い光沢が得
られるため、近年多用されているものである。しかしな
がら、シリコーン油や高分子シリコーンは本来、親油性
(疎水性)物質であり、損傷の少ない毛髪、すなわち、
疎水性が強い毛髪には吸着しやすいが、損傷毛、すなわ
ち、損傷によって親水性基が表面に露出してきて親水性
が強くなった毛髪には吸着しにくいといわれており、損
傷毛に対しては、シリコーン油、高分子シリコーンの有
する特性を充分に発揮することができないという問題が
あった。また、一般に毛髪は、洗髪、ブラッシング、ド
ライヤーによる熱、ヘアカラー、ブリーチ剤等による美
容処理を頻繁に繰り返し行うと著しく損傷劣化し、その
結果、乾燥してぱさついたり、枝毛、切れ毛、抜け毛等
の増加および強度低下を引き起こすことはよく知られた
ことである。そこで、上述のような化学的または機械的
毛髪損傷に対し、毛髪の保護修復を目的に、毛髪用組成
物には基剤として、天然物から抽出した各種原料、例え
ば、タンパク質、多糖、抽出エキス、天然高分子または
これらを構成している単体もしくはオリゴ体、例えば、
アミノ酸、ペプチド等が配合される。また、毛髪に光沢
と滑らかさを与えながら毛髪の損傷を防止する目的で、
特開昭63−183517号公報、特開昭63−243
018号公報、特開昭63−313712号公報、特開
平5−85918号公報に見られるように、高分子量の
ジメチルポリシロキサンや高分子量のメチルフェニルシ
ロキサン、あるいはアミノ変性またはアンモニウム変性
高分子シリコーンを用いる技術が知られている。しかし
ながら、天然抽出原料では毛髪損傷防止効果が充分でな
く、使用後の滑らかさなどの感触の点で満足できるもの
ではなく、また高分子量のジメチルポリシロキサンや高
分子量のメチルフェニルポリシロキサンでは毛髪損傷防
止効果および使用後の毛髪への光沢および滑らかさの付
与にはある程度の効果を有するが、ブラッシングやドラ
イヤー処理によるその効果の持続性の点では満足できる
ものではなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
従来の欠点を解決し、毛髪に優れた光沢を与え、なめら
かな感触を付与し、頭髪の脂じみがなく、良好な枝毛修
復効果を有し、かつそれらの効果が持続する毛髪処理剤
を得るべく鋭意研究を行った結果、特定の高分子量シリ
コーンおよび/またはアミノ変性高分子量シリコーンお
よび/またはアンモニウム変性高分子量シリコーンの一
種または二種以上と、アミノ酸側鎖のアミノ基を含むペ
プチドのアミノ基にケイ素原子をただ一つ含む官能基が
共有結合したシリル化ペプチドとを配合して毛髪処理剤
を調製したならば、上記目的を達成できることを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0004】すなわち、本発明は、次の成分(A)およ
び成分(B)を含有することを特徴とする毛髪処理剤で
ある。
【0005】(A)下記一般式(1)で示される高分子
量シリコーンおよび/または下記一般式(2)で示され
るアミノ変性またはアンモニウム変性高分子量シリコー
ン誘導体の一種または二種以上。
【0006】
【化5】
【0007】(式中、R1はメチル基または一部がフェ
ニル基を表し、R2はメチル基または水酸基を表す。r
は3000〜20000の整数を示す。)
【0008】
【化6】
【0009】[式中、R3はメチル基または一部がフェ
ニル基を表し、R4はR5と同一またはメチル基または水
酸基を表す。R5は式R6Z{R6は3から6の炭素原子
を有する2価のアルキレン基を表し、Zは−NR7 2、−
+7 3-、−NR7(CH2)aNR7 2、−NR7(CH
2a+7 3-および−NR7(CH2aN(R7)C=
O(R8)(R7は水素または1から4の炭素原子を有す
るアルキル基を表し、R8は1から4の炭素原子を有す
るアルキル基を表し、Aは塩素原子、臭素原子またはヨ
ウ素原子を表し、aは2から6の整数である。)からな
る群から選ばれる1価の基を表す。}で表されるアミノ
基またはアンモニウム基を有する置換基を表し、xおよ
びyはそれぞれ正の整数で、x+yは3,000〜2
0,000の整数を表し、y/xは1/500〜1/1
0000である。]
【0010】(B)下記一般式(3)または(4)で表
されるアミノ酸側鎖のアミノ基を含むペプチドのアミノ
基にケイ素原子をただ一つ含む官能基が共有結合したシ
リル化ペプチド。
【0011】
【化7】
【0012】[式中、R9、R10、R11は炭素数1〜3
のアルキル基または水酸基を示し、これらのR9
10、R11はすべて同じでもよく、また異なっていても
よい。R12は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミ
ノ酸の末端アミノ基を除く残基を示し、R13はR12以外
のアミノ酸側鎖を示し、aは1または3で、mは0〜2
00、nは0〜200、m+nは1〜200である。
(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を示すのみで、ア
ミノ酸配列の順序を示すものではない。)]
【0013】
【化8】
【0014】[式中、R9 、R10 、R11 は炭素数1〜
3のアルキル基または水酸基を示し、これらのR9 、R
10 、R11はすべて同じでもよく、また異なっていても
よい。R12は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミ
ノ酸の末端アミノ基を除く残基を示し、R13はR12以外
のアミノ酸側鎖を示し、aは1または3で、mは0〜2
00、nは0〜200、m+nは1〜200である。
(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を示すのみで、ア
ミノ酸配列の順序を示すものではない。)]
【0015】((A)高分子量シリコーン、アミノ変性
またはアンモニウム変性高分子量シリコーン)本発明で
使用する高分子量シリコーンは、上記一般式(1)で表
される高分子量のもので、式中のrの値は、3000〜
20000である。分子量でいうと、約37万〜150
万程度であり、性状は常温で軟質ゴム状を呈している。
具体的な構造を化学名で示せば、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、末端水酸基含有ジ
メチルポリシロキサン、末端水酸基含有メチルフェニル
ポリシロキサンなどが挙げられる。また、本発明の上記
一般式(2)で表されるアミノ変性またはアンモニウム
変性高分子シリコーンのx+yは、3000〜2000
0であり、好ましくは、4000〜10000である。
上記一般式(1)および(2)において、rまたはx+
yの値が3000未満では、油状で、毛髪損傷防止効果
が不充分であり、20000を越えるとシリコーン油等
の他の原料に溶解しにくくなり、毛髪処理剤あるいは洗
浄剤に配合することが難しくなる。また、一般式(2)
において、特開昭58−210005号公報によると、
x+yが1から2000のアミノ基およびアンモニウム
基を有するシリコーンを毛髪化粧料に配合することは既
に知られている。しかしながら、これらのシリコーンは
油状のものであり、毛髪損傷防止効果は不充分なもので
ある。また、y/xは1/500〜1/10000であ
り、好ましくは、1/500〜1/2000である。1
/500を越えるとシリコーン中のアミノ基またはアン
モニウム基の含有率が高くなり、製造時に架橋反応等が
起きたり、また原料臭の点からも好ましくない。 1/
10000未満では、毛髪に対する相互作用が不充分と
なり、毛髪損傷防止効果の持続性が悪くなる。
【0016】本発明に用いられるアミノ変性またはアン
モニウム変性高分子量シリコーンは、一般のジメチルポ
リシロキサン、アミノ変性またはアンモニウム変性シリ
コーンと同じ製造法で作ることができる。例えば、アミ
ノ変性高分子量シリコーンは、γ−アミノプロピルメチ
ルジエトキシシランと環状ジメチルポリシロキサンとヘ
キサメチルジシロキサンとをアルカリ触媒下に重縮合反
応させることによって作ることができる。 本発明で使
用するアミノ変性またはアンモニウム変性高分子量シリ
コーンは軟質ゴム状であり、シリル化ペプチドと併用す
ることにより、多量に用いたり、長い間連用しても頭
髪、頭皮のベタツキがなく、優れた光沢を与え、滑らか
な感触を付与し、毛髪の損傷を防止することができる極
めて優秀な毛髪処理剤とすることができる。
【0017】本発明における高分子量シリコーン、アミ
ノ変性またはアンモニウム変性高分子量シリコーンの配
合量は、毛髪処理剤全量中の0.1〜10.0重量%、
好ましくは0.5〜5.0重量%である。0.1重量%
未満では充分な効果が得られず、10.0重量%を越え
ると溶解しにくくなる。特に、この毛髪処理剤をリンス
効果剤として用いる時は、毛髪処理剤総重量当たり、
0.1〜10.0重量%、好ましくは、0.2〜8.0
重量%である。0.1重量%未満では充分な効果が得ら
れず、逆に10.0重量%を越えると高分子量シリコー
ンの溶解性が悪くなり、好ましくない。
【0018】本発明の高分子量シリコーン、アミノ変性
またはアンモニウム変性高分子量シリコーンを毛髪処理
剤中に配合する場合、液状の油に溶解して配合すること
が好ましい。もちろん、毛髪処理剤中に別々に配合し
て、系中で溶解させてもよい。液状油としては、鎖状シ
リコーンや環状シリコーンまたはイソパラフィン系炭化
水素等を挙げることができる。上記鎖状シリコーンは次
の一般式で示すことができる。
【0019】
【化9】
【0020】(式中、qは0〜650の整数を表す。) このような鎖状シリコーン油としては、例えば、ジメチ
ルポリシロキサン(粘度0.65〜5cSt/25℃)
等が挙げられる。また、環状シリコーンは次の一般式で
示される。
【0021】
【化10】
【0022】(式中、pは3〜7の整数を表す。)
【0023】これらの化合物の具体例としては、次の一
般名で称されている、オクタメチルシクロテトラシロキ
サン、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびテトラ
デカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
【0024】イソパラフィン系炭化水素としては、常圧
における沸点が60〜260℃の範囲にあるイソパラフ
ィン系炭化水素を挙げることができ、例えば、エクソン
社製のアイソパーA(登録商標)、同C、同D、同E、
同G、同H、同K、同L、同M、シェル社のシェルゾー
ル71(登録商標)、フィリップ社のソルトール100
(登録商標)あるいは同130、同220等を挙げるこ
とができる。
【0025】上記低沸点油は、任意の一種または二種以
上を用いることができ、合計の配合量が高分子量シリコ
ーンおよび/またはアミノ変性またはアンモニウム変性
高分子シリコーンに対して1〜50倍(重量)が好まし
く、毛髪処理剤組成物全量中の10〜80重量%となる
ように選ぶことが好ましい。また洗浄剤として用いる時
には20重量%以内が好ましい。
【0026】((B)シリル化ペプチド)次に、本発明
に用いられるシリル化ペプチドは、前記した一般式
(3)または(4)で表されるものである。一般式
(3)で表されるシリル化ペプチドは、例えば、下記の
一般式(5)
【0027】
【化11】
【0028】[式中、R14、R15、R16は、炭素数1〜
3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸基
またはハロゲン原子を示し、これらのR14、R15、R16
はすべて同じでもよく、また異なっていてもよい。aは
1または3で、XはCl、Br、F、Iなどのハロゲン
原子を示す。]で表されるシリル化合物と、下記の一般
式(6)
【0029】
【化12】
【0030】[式中、R12は側鎖の末端にアミノ基を有
する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示し、
13はR12以外のアミノ酸側鎖を示し、mは0〜20
0、nは0〜200、m+nは1〜200である。]で
表されるペプチド類とを縮合反応させることによって得
られる。
【0031】また、一般式(4)で表されるシリル化ペ
プチドは、例えば、下記の一般式(7):
【0032】
【化13】
【0033】[式中、R14 、R15 、R16 は炭素数1
〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸
基またはハロゲン原子を示し、これらのR14 、R15
16はすべて同じでもよく、また異なっていてもよい。
aは1または3を示す。]で表されるシリル化合物と、
上記の一般式(6)で表されるペプチド類とを縮合反応
させることによって得られる。
【0034】(シリル化ペプチドの特性)一般式(3)
で表されるシリル化ペプチドや一般式(4)で表される
シリル化ペプチドは、その化学構造式からも明らかなよ
うに、それぞれ一般式(5)で表されるシリル化合物や
一般式(7)で表されるシリル化合物に基づくケイ素原
子を含むシリル官能基部分と、一般式(6)で表される
ペプチド類に基づくペプチド部分を有するので、これを
毛髪処理剤に配合すると、シリル官能基部分の有する優
れた伸展性、摩擦低減性、艶や光沢の付与作用、撥水性
の付与作用などと、ペプチド部分の有する毛髪への吸着
作用、それに伴う毛髪のボリュームアップ、ハリの付
与、造膜による保護作用、保湿作用などを同時に発揮さ
せることができる。しかも、ペプチド類は損傷毛への吸
着性が良いので、上記シリル化ペプチドは、高分子量の
シリコーンでは吸着しにくい損傷毛にペプチド部分を介
して、シリル官能基を吸着させることができるので、損
傷毛の感触を改善するとともに、強度の回復に寄与する
ことができる。
【0035】従って、このシリル化ペプチドを配合して
毛髪処理剤を調製すると、上記シリル化ペプチドが毛髪
に艶や潤いを付与し、毛髪をなめらかにし、かつ毛髪の
櫛通り性などを改善し、枝毛、切れ毛の発生を防止する
とともに、損傷毛の強度を回復させる。
【0036】また、上記一般式(3)で表されるシリル
化ペプチドや一般式(4)で表されるシリル化ペプチド
は、ペプチド部分に低分子量のシリル官能基が結合した
ものであって、毛髪には通常のペプチドの吸着機構で吸
着するので、ペプチドを含まない洗浄剤で洗浄すること
により、可逆的にシリル化ペプチドを毛髪上から脱着す
ることができる。
【0037】一般式(3)で表されるシリル化ペプチド
や一般式(4)で表されるシリル化ペプチドにおいて、
9、R10、R11を前記のように特定しているのは、一
般式(3)で表されるシリル化ペプチドや一般式(4)
で表されるシリル化ペプチドが、水溶性を有し、水溶性
の毛髪処理剤中での良好な保存安定性を保つようにする
ためである。また、aを1または3と特定しているの
は、aが2の場合は、一般式(5)で表されるシリル化
合物や一般式(7)で表されるシリル化合物の状態での
保存安定性が悪く、aが3より大きくなると、分子全体
中でシリル官能基部分の占める割合が小さくなり、シリ
ル官能基の有する性質を充分に発揮できなくなるためで
ある。
【0038】(シリル化ペプチドにおけるペプチド部
分)一般式(3)で表されるシリル化ペプチドや一般式
(4)で表されるシリル化ペプチドにおいて、R12は側
鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端アミ
ノ基を除く残基であるが、上記のような側鎖の末端にア
ミノ基を有する塩基性アミノ酸としては、例えば、リジ
ン、アルギニン、ヒドロキシリンなどが挙げられる。ま
た、R13 はR12 以外のアミノ酸の側鎖を示すが、その
ようなアミノ酸としては、例えば、グルタミン酸、アス
パラギン酸、アラニン、セリン、トレオニン、バリン、
メチオニン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、フェ
ニルアラニン、プロリン、ヒドロキシプロリンなどが挙
げられる。
【0039】一般式(3)で表されるシリル化ペプチド
や一般式(4)で表されるシリル化ペプチドにおいて、
mは0〜200、好ましくは0より大きく50以下(0
<m≦50)、より好ましくは0より大きく10以下
(0<m≦10)であり、nは0〜200、好ましくは
1〜100、より好ましくは2〜40であり、m+nは
1〜200、好ましくは2〜100、より好ましくは3
〜50であるが、これは次の理由によるものである。す
なわち、mが上記範囲より大きくなると、側鎖のアミノ
基に結合するシリル官能基が増え、ペプチド本来の毛髪
への吸着作用が減少し、nが上記範囲より大きくなる
と、ペプチド部分に対するシリル官能基部分の割合が小
さくなり、シリル官能基部分が有する特性を充分に発揮
することができなくなり、m+nが上記範囲より大きく
なると、ペプチドとしての毛髪への吸着性や浸透性が低
分子量のペプチドに比べて減少する上に、保存中に凝集
しやすくなり、保存安定性が低下する。
【0040】なお、上記のm、nやm+nは、理論的に
は整数であるが、ペプチド部分が後述するような加水分
解ペプチドである場合は、該加水分解ペプチドが分子量
の異なるものの混合物として得られるため、測定値は平
均値になる。
【0041】上記一般式(6)で表されるペプチド類に
は、アミノ酸、ペプチド、アミノ酸またはペプチドのエ
ステルが含まれる。上記のアミノ酸としては、例えば、
アラニン、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシ
ン、プロリン、フェニルアラニン、チロリン、セリン、
トレオニン、メチオニン、アルギニン、ヒスチジン、リ
シン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グ
ルタミン酸、シスチン、システイン、 システイン酸、
トリプトファン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシ
ン、O−ホスホセリン、シトルリンなどが挙げられる。
【0042】上記ペプチドは、天然ペプチド、合成ペプ
チド、タンパク質(蛋白質)を酸、アルカリまたは酵素
で部分加水分解して得られる加水分解ペプチドなどであ
る。天然ペプチドとしては、例えば、グルタチオン、バ
シトラシンA、インシュリン、グルカゴン、オキシトシ
ン、バソプレシンなどが挙げられ、合成ペプチドとして
は、例えば、ポリグリシン、ポリリシン、ポリグルタミ
ン酸、ポリセリンなどが挙げられる。加水分解ペプチド
としては、例えば、コラーゲン(その変性物であるゼラ
チンを含む)、ケラチン、絹フィブロイン、セリシン、
カゼイン、コンキオリン、エラスチン、鶏、あひるなど
の卵の卵黄タンパク、卵白タンパク、大豆タンパク、小
麦タンパク、トウモロコシタンパク、米(米糠)タンパ
ク、ジャガイモタンパクなどの動植物由来のタンパク、
あるいは、サッカロミセス属、カンディタ属、エンドミ
コプシス属の酵母菌や、いわゆるビール酵母、清酒酵母
といわれる酵母菌より分解した酵母タンパク、キノコ類
(担子菌)より抽出タンパク、クロレラより分離したタ
ンパクなどの微生物由来のタンパクを酸、アルカリまた
は酵素で部分的に加水分解して得られるペプチドなどが
挙げられる。上記アミノ酸またはペプチドのエステルと
しては、上記アミノ酸またはペプチドのカルボキシル基
における炭素数1〜20の炭化水素アルコールとのエス
テル、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロ
ピルエステル、イソプロピルエステル、ラウリルエステ
ル、セチルエステル、2−エチルヘキシルエステル、2
−ヘキシルデシルエステル、ステアリルエステルなどが
挙げられる。
【0043】(シリル化ペプチドの合成)上記一般式
(3)および一般式(4)で表されるシリル化ペプチド
は、一般式(5)で表されるシリル化合物や一般式
(7)で表されるシリル化合物と、一般式(6)で表さ
れるペプチド類とを接触反応させて得られたものである
が、一般式(5)で表されるシリル化合物や一般式
(7)で表されるシリル化合物は、シランカップリング
剤として市販されているものを使用することができる。
そのようなシランカップリング剤としては、例えば、東
芝シリコーン(株)製のTSL8390,TSL821
9、TSL8395、TSL8326、TSL832
5、TSL8320、TSL8355、TSL8350
(いずれも商品名)、日本ユニカー(株)製のSH60
40、SH6076(いずれも商品名)、信越シリコー
ン(株)製のKMB403、KMB402,KMB70
3(いずれも商品名)などが挙げられる。
【0044】上記一般式(5)で表されるシリル化合物
や一般式(7)で表されるシリル化合物と、一般式
(6)で表されるペプチド類との反応は、例えば、ま
ず、シリル化合物を30〜50℃の水中で5〜20分間
攪拌して加水分解することにより、ケイ素原子に結合す
るアルコキシ基やハロゲン原子を水酸基に変換した後、
この水酸基化したシリル化合物を一般式(6)で表され
るペプチド類の溶液に滴下し、両者を接触させることに
よって行われる。上記反応に際して、ペプチド類は30
〜50重量%程度の水溶液にするのが好ましく、水酸基
化したシリル化合物の滴下は30分〜5時間で終了する
のが好ましい。
【0045】一般式(5)で表されるシリル化合物を用
いる場合は、反応時、反応によってハロゲン化水素が生
成して反応後のpHが低下するので、反応と同時に水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ溶液を滴
下して、反応系内のpHを8〜11、特に、9〜10に
保つことが好ましい。また、一般式(7)で表されるシ
リル化合物を用いる場合は、反応によるpHの低下は生
じないが、反応は塩基性で進行するので、ペプチド溶液
のpHを8〜11、特に、9〜10にしておくことが好
ましい。反応は常温でも進行するが、温度は高くなるほ
ど反応速度は速くなる。しかし、pHが高い状態で温度
が高くなると、シリル化合物の加水分解が促進されるた
め、高くても70℃以下にすることが好ましく、特に4
0〜60℃で行うのが好ましい。反応の進行と終了は、
ファン・スレーク(Van Slyke)法により、反
応中のペプチド類のアミノ態窒素量を測定することによ
って確認することができる。反応終了後、反応液は中和
した後、適宜濃縮して、イオン交換樹脂、透析膜、電気
透析、ゲル濾過、限外濾過などによって精製し、液体の
まま、あるいは、粉末化して毛髪処理剤の調製に供され
る。
【0046】上記一般式(3)で表されるシリル化ペプ
チドにおいて、ペプチドのアミノ基へのシリル官能基
(すなわち、ケイ素原子をただ一つ含む官能基)の導入
率は50%以上,85%以下が好ましい。シリル官能基
の導入率が50%より少ない場合は、シリル化合物に基
づく特性が充分に発揮されないおそれがあり、また、8
5%より多くなると、疎水性が増して親水性が減少する
おそれがある。また、一般式(4)で表されるシリル化
ペプチドにおいて、ペプチドのアミノ基へのシリル官能
基の導入率は50%以上,75%以下が好ましい。シリ
ル官能基の導入率が50%より少ない場合は、シリル化
合物に基づく特性が充分に発揮されないおそれがあり、
また、75%より多くなると、疎水性が増して親水性が
減少するおそれがある。
【0047】本発明のシリル化ペプチドは、例えば、特
開平9−52821号公報、特開平8−81338号公
報、特開平8−157340号公報等にその詳細が記載
されている。
【0048】一般式(3)で表されるシリル化ペプチド
や一般式(4)で表されるシリル化ペプチドの毛髪処理
剤への配合量(毛髪処理剤中での含有量)としては、
0.05〜30.0重量%が好ましく、特に、0.5〜
15.0重量%がより好ましい。すなわち、シリル化ペ
プチドの毛髪処理剤への配合量が、上記範囲より少ない
場合は、毛髪にツヤや潤いを付与したり、毛髪を保護し
たり、櫛通り性を改善したり、高分子シリコーン類の乳
化安定性を向上させる効果が充分に発揮されず、また、
シリル化ペプチドの毛髪処理剤への配合量が多くなって
も、配合量の増加に伴う効果の増加が認められない上
に、配合量が極端に多くなると、ベトツキを生じるよう
になるからである。そして、毛髪処理剤への配合に当た
って、上記シリル化ペプチドは単独で用いても良いし、
2種以上を混合して用いても良い。
【0049】本発明の毛髪処理剤において、高分子量シ
リコーンおよび/またはアミノ変性高分子量シリコーン
および/またはアンモニウム変性高分子量シリコーンと
シリル化ペプチドの配合割合は、高分子量シリコーン類
1重量部に対して、シリル化ペプチドを0.1〜10.
0重量部、好ましくは0.5〜3.0重量部用いるのが
望ましい。
【0050】本発明の毛髪処理剤には、上記の必須構成
成分の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない量
的、質的範囲内で、さらに流動パラフィン、スクワラ
ン、ラノリン誘導体、高級アルコール、各種エステル
油、アボガド油、パーム油、牛脂、ホホバ油、シリコー
ン油、ポリアルキレングリコールポリエーテルおよびそ
のカルボン酸オリゴエステル化合物、テルペン系炭化水
素油などの油分、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソ
ルビトール、ポリエチレングリコール等の水溶性多価ア
ルーコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロ
リドンカルボン酸塩等の保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線
散乱剤、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニル
ピロリドン等の樹脂類、大豆蛋白、ゼラチン、コラーゲ
ン、絹フィブロイン、エラスチン等の蛋白または蛋白分
解物、エチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、各
種アミノ酸、ビオチン、パントテン酸誘導体等の賦活
剤、γ−オリザノール、デキストラン硫酸ナトリウム、
ビタミンE誘導体、ニコチン酸誘導体等の血行促進剤、
硫黄、チアントール等の抗脂漏剤、エタノール、イソプ
ロパノール、テトラクロロジフルオロエタン等の希釈
剤、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、薬剤、香
料、色剤等を必要に応じて適宜配合してもよい。
【0051】特に、毛髪処理剤が洗浄剤の場合には、使
用性向上の目的で配合されるカチオン性高分子物質、例
えば、カチオン変性セルロースエーテル誘導体(商品
名:ポリマーJR(U.C.C.社製)等)、ポリビニ
ルピロリドン誘導体四級アンモニウム(商品名:ガフコ
ート(GAF社製)等)、ジアリルジメチルアンモニウ
ムクロリドのポリマー(商品名:マーコート(Merc
k社製)等)、ポリアクリル酸誘導体四級アンモニウム
(商品名:Cartex(National Star
ch社製)等)、ポリオキシエチレンポリアルキレンポ
リアミン(商品名:ポリコート(HENKEL社製)
等)を本発明の効果を損なわない量で配合する(ゴワツ
キ、ヘアフライを起こさない程度)ことにより、洗浄剤
のすすぎ時の滑らかさを付与する効果は本発明による同
効果にプラスされて相乗的に向上する。
【0052】本発明の剤型は任意であり、可溶化系、乳
化系、粉末分散系、油−水の2層系、油−水−粉末の3
層系等いずれでも構わない。乳化系の場合は、高分子量
シリコーン、アミノ変性またはアンモニウム変性高分子
量シリコーンを含む油相を乳化剤、例えば、ノニオン性
界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、またはそれらの混合物で乳化して用いる。また、
その乳化する際、乳化剤を水溶性多価アルコールに溶解
し、高分子量シリコーンを含んだ油分を添加し、乳化し
て乳化組成物を作り、その組成物を水で希釈して乳化物
を調製することが好ましい。
【0053】その場合に用いられる乳化剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルコレステリルエーテル、ポリオキシエチレングリセ
リル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエ
ーテル変性シリコーン等のノニオン性界面活性剤、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリル
ジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニ
ウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチ
ルピリジニウム等のカチオン性界面活性剤、セチル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メ
チルタウリンナトリウム等のアニオン性界面活性剤が挙
げられる。
【0054】また、水溶性多価アルコールとしては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリ
グリセリン、テトラグリセリン、グルコース、マルトー
ス、マルチトール、蔗糖、フラクトース、キシリトー
ル、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール、
エリスリトール、澱粉、分解糖還元アルコール、ヒアル
ロン酸などであり、これらの一種または二種以上が用い
られる。
【0055】
【実施例】次に、本発明について、実施例を挙げて説明
する。本発明は、これらによって限定されるものではな
い。配合量は全て重量%である。
【0056】 A.毛髪の保護修復剤としての実施例 実施例1(ヘアフォーム) 重量% (1) 軽質流動イソパラフィン(C12〜C15) 22.0 (2) アミノ変性高分子シリコーン 3.0 [一般式(2)で、R3および R4はメチル基、 R5は−(CH23 N(CH32 、x=5000、y=5] (3) プロピレングリコール 6.0 (4) ポリオキシエチレン(80モル)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (5) カチオン化セルロース 0.2 [商品名:ポリマーJR、UCC社製] (6) シリル化加水分解ケラチン(実分20%) 10.0 [一般式(3)で、R9=CH3 、R10=OH 、R11=OH、 a=3、mの平均値=0.6、nの平均値=4.4、 m+nの平均値=5、シリル官能基の導入率61%] (7) イオン交換水 46.8 (8) 液化石油ガス 10.0 <製法>(3)、(4)の混合物に(1)、(2)の混合溶解物を添加
し、乳化する。これに、(5)〜(7)の溶液を加え、混合攪
拌して原液を得る。この原液をエアゾール缶に充填し、
次いで、(8)の噴射ガスを充填してエアゾールムースタ
イプの毛髪損傷予防修復剤を得た。
【0057】 実施例2(トリートメントローション) 重量% (1) 1,3−ブチレングリコール 2.0 (2) グリセリン 1.0 (3) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2 (4) ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油エステル 1.0 (5) ジメチルポリシロキサン(5MPa・S/25℃) 10.0 (6) 高分子量シリコーン 2.0 [一般式(1)で、R1およびR2はすべてメチル基、r=5000] (7) シリル化加水分解ケラチン(実分20%) 1.5 [一般式(3)で、R9=CH3 、R10=OH 、R11=OH、 a=3、mの平均値=0.6、nの平均値=4.4、 m+nの平均値=5、シリル官能基の導入率61%] (8) エタノール 30.0 (9) イオン交換水 52.3 (10)香料 適量 <製法>(5)に(6)を溶解したものを(1)、(2)、(4)の混合
物に添加して乳化し、次いで、(3)、(7)〜(10)の混合物
を添加して、トリートメントローションを得た。
【0058】 比較例1(ヘアフォーム) 重量% (1) 軽質流動イソパラフィン(C12〜C15) 22.0 (2) アミノ変性高分子シリコーン 3.0 [一般式(2)で、R3およびR4はメチル基、 R5は−(CH23 N(CH32 、x=5000、y=5] (3) プロピレングリコール 6.0 (4) ポリオキシエチレン(80モル)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (5) カチオン化セルロース 0.2 [商品名:ポリマーJR、UCC社製] (6) 水溶性加水分解ケラチン 10.0 [商品名:プロモイスWK−H、成和化成(株)製] (7) イオン交換水 46.8 (8) 液化石油ガス 10.0 <製法>(3)、(4)の混合物に(1)、(2)の混合溶解物を添加
し、乳化する。これに、(5)〜(7)の溶液を加え、混合攪
拌して原液を得る。この原液をエアゾール缶に充填し、
次いで、(8)の噴射ガスを充填してエアゾールムースタ
イプの毛髪損傷予防修復剤を得た。
【0059】 比較例2(トリートメントローション) 重量% (1) 1,3−ブチレングリコール 2.0 (2) グリセリン 1.0 (3) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2 (4) ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油エステル 1.0 (5) ジメチルポリシロキサン(5MPa・S/25℃) 10.0 (6) メチルフェニルポリシロキサン(重合度=10) 2.0 (7) シリル化加水分解ケラチン(実分20%) 1.5 [一般式(3)で、R9=CH3 、R10=OH 、R11=OH、 a=3、mの平均値=0.6、nの平均値=4.4、 m+nの平均値=5、シリル官能基の導入率61%] (8) エタノール 30.0 (9) イオン交換水 52.3 (10)香料 適量 <製法>(5)、(6)の混合物を(1)、(2)、(4)の混合物に添加
して乳化し、次いで、(3)、(7)〜(10)の混合物を添加し
て、トリートメントローションを得た。
【0060】実施例1および2、比較例1および2につ
いて、毛髪の滑らかさ、枝毛発生防止効果および枝毛修
復効果の測定を行った。なお、比較例1はアミノ変性高
分子量シリコーンのみを配合したものであり、比較例2
では、シリル化加水分解ケラチンのみを配合したもので
ある。
【0061】試験例1 毛髪の滑らかさの測定 同一人から採取した損傷した頭髪で毛束を作り、それぞ
れの毛束に実施例1,2および比較例1,2の試料を塗
布し、摩擦測定器により、毛髪の摩擦係数を測定した。
その後、それぞれ毛束をシャンプーで2回洗浄し、充分
に水洗した後、ドライヤーで乾燥して、その毛髪の摩擦
係数を測定した。その結果を表1に示す。
【0062】
【表1】 ───────────────────────────────── 試料 塗布直後の摩擦係数 シャンプー後の摩擦係数 ───────────────────────────────── 実施例1 0.15 0.20 実施例2 0.20 0.25 比較例1 0.30 0.45 比較例2 0.25 0.35 未塗布 0.45 0.45 ─────────────────────────────────
【0063】表1の結果から、本発明品を用いることに
より、摩擦係数が著しく低減し、シャンプー後も毛髪の
滑らかさが持続していることがわかる。
【0064】試験例2 枝毛発生防止効果の測定 同一人から採取した健常な頭髪で毛束を作り、それぞれ
の毛束に実施例1,2および比較例1,2の試料を塗布
し、機械的にブラッシングを1万回かけた時の枝毛の発
生本数を数えた。各毛束は1300本の頭髪からなって
いる。その結果を表2に示す。
【0065】
【表2】 ──────────────── 試料 枝毛発生本数 ──────────────── 実施例1 20 実施例2 100 比較例1 200 比較例2 150 未塗布 300 ────────────────
【0066】表2の結果から、本発明品は、枝毛発生防
止に顕著な効果が見られることが分かる。
【0067】試験例3 枝毛修復効果の測定 枝毛の多く発生していたパネル4名に、実施例1のヘア
フォームを使用してもらい、枝毛の修復効果をみた。そ
の結果、いずれのパネルにおいても、枝毛は目立たなく
なっており、本発明品の修復効果が確認された。
【0068】 実施例3 (ヘアブロー) 重量% (1) デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0 (2) アンモニウム変性高分子シリコーン 1.0 [一般式(2)で、R3の10%がフェニル基で、残りはメチル基、R4はメ チル基、R5は−(CH23+(CH33Cl- 、x=10000、y=2] (3) 1,3−ブチレングリコール 2.0 (4) ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (5) エタノール 15.0 (6) シリル化加水分解小麦タンパク(実分20%) 5.0 [一般式(4)で、R9=CH3 、R10=OH 、R11=OH、 a=3、mの平均値=1.2、nの平均値=8.8、 m+nの平均値=10、シリル官能基の導入率62%] (7) イオン交換水 70.0 (8) 香料 適量 <製法>(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物に添加
し、乳化して、(5)〜(8)と混合する。ディスペンサー容
器に詰め、霧状で頭髪に噴霧するヘアブローを得た。
【0069】 実施例4(ヘアフォーム) 重量% (1) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 (2) アミノ変性高分子シリコーン 5.0 [一般式(2)で、R3はメチル基、R4は水酸基、 R5は−(CH23 N(CH32 、x=3000、y=6] (3) ジプロピレングリコール 5.0 (4) ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 3.0 [商品名:SILWET 10-E、日本ユニカー(株)製] (5) エタノール 10.0 (6) イオン交換水 43.0 (7) シリル化加水分解大豆タンパク(実分20%) 8.0 [一般式(3)で、R9、R10、R11がいずれもOH、 a=1、mの平均値=0.5、nの平均値=5.5、 m+nの平均値=6、シリル官能基の導入率59%] (8) 香料 適量 (9)ブタン 4.0 (10)ジメチルエーテル 2.0 <製法>(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合液に添加
し、乳化する。その乳化物を(5)〜(8)とを混合してなる
溶液に加え、エアゾール溶液に入れて弁を取り付けた後
に(9),(10)を充填する。
【0070】 実施例5(ヘアクリーム) 重量% (1) イソパラフィン 10.0 [商品名:アイソゾール400、日本石油化学(株)製] (2) アンモニウム変性高分子シリコーン 3.0 [一般式(2)で、R3はメチル基、R4は水酸基、R5は−(CH23+ (CH33Cl- 、x=18000、y=2] (3) ジメチルポリシロキサン(20MPa・S/25℃) 5.0 (4) トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリンエステル 8.0 (5) ワセリン 5.0 (6) ステアリルアルコール 2.0 (7) ソルビタンモノオレート 2.0 (8) ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (9) グリセリン 5.0 (10)ヒアルロン酸 5.0 (11)メチルパラベン 適量 (12)イオン交換水 52.0 (13)シリル化加水分解酵母タンパク(実分20%) 1.0 [一般式(3)で、R9=CH3 、R10=OH 、R11=OH、 a=3、mの平均値=1、nの平均値=4、 m+nの平均値=5、シリル官能基の導入率68%] <製法>(1)〜(8)を70℃で攪拌溶解し、(9)〜(13)を
溶解したものの中に加えて乳化し、ヘアクリームを得
る。
【0071】 実施例6(トリートメントローション) 重量% (1) イソパラフィン 15.0 [商品名:シェルゾール71、シェル社製] (2) アミノ変性高分子シリコーン 3.0 [一般式(2)で、R3およびR4はメチル基、 R5は−(CH23 N(CH32 、x=8000、y=10] (3) 1,3−ブチレングリコール 2.0 (4) ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油エステル 2.0 (5) シリル化加水分解コラーゲン(実分20%) 10.0 [一般式(3)で、R9=CH3 、R10=OH 、R11=OH、 a=3、mの平均値=2、nの平均値=18、 m+nの平均値=20、シリル官能基の導入率67%] (6) エタノール 15.0 (7) イオン交換水 53.0 (8) 香料 適量 <製法>(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物に加えて
乳化し、その乳化物を(5)〜(8)の溶解物に加えて溶解
し、トリートメントローションを得た。
【0072】B.ヘアリンス効果剤としての実施例 実施例7〜12,比較例3〜6 表3および表4に示す組成により、常法に従ってヘアリ
ンスを調製した。各調製物について、下記の方法により
評価した結果を併せて表3および表4に示す。
【0073】(1)毛髪保護効果 各試料1gを長さ15cm、500〜600本の毛髪束
に塗布し、40℃温水、300ml中で振とうすすぎ
(100cycle)を2回繰り返した後、この毛髪束を乾
燥させる。この毛髪束に一定の力でブラッシングを行っ
た後に発生した枝毛、切れ毛の数をカウントし、毛髪の
全数に対する枝毛、切れ毛の発生率を算出する。未処理
毛での枝毛、切れ毛の発生率X%に対し、各サンプル処
理毛での発生率Y%を比較し、Y/Xの値により以下の
ように評価した。
【0074】 Y/X<0.5 …A(毛髪保護効果大) 0.5≦Y/X<0.8…B(毛髪保護効果中) 0.8≦Y/X<1.0…C(毛髪保護効果小) 1.0≦Y/X …D(毛髪保護効果なし)
【0075】(2)毛髪への吸着量測定 各試料2gを完全脱脂後の毛髪束4gに塗布し、温水
(40℃)中で振とうすすぎ(100cycle)を2回繰
り返した後、この毛髪束を乾燥させる。それぞれの毛髪
束より吸着物をソックスレー抽出(ジクロルメタン/メ
タノール=92/8vol%、5hr抽出)し、その重
量より毛髪1g当たりの試料吸着量を算出した。各試料
の毛髪への吸着性を以下のように評価した。 30mg以上 …A(毛髪への吸着性大) 10mg以上,30mg未満…B(毛髪への吸着性中) 10mg未満 …C(毛髪への吸着性小)
【0076】(3)毛髪へのつや付与効果 各試料1gを長さ15cm、500〜600本の毛髪束
に塗布し、40℃温水、300ml中で振とうすすぎ
(100cycle)を2回繰り返した後、この毛髪束を乾
燥させる。この毛髪束から任意に10本の毛髪を選び、
変角光度計GP−IR[(株)村上色彩研究所製]で入射
された光に対する毛髪の反射光分布を測定し、毛髪の光
沢度(つや)を次の式により求めた。
【0077】
【数1】G=s/d(G:光沢度、s:正反射光量、
d:拡散反射光量)
【0078】以上の方法で求められた光沢度Gにより各
試料の毛髪へのつや付与効果を以下のように評価した。 Gが15以上 …A(つや付与効果大) Gが10以上,15未満…B(つや付与効果中) Gが5以上,10未満 …C(つや付与効果小) Gが5未満 …D(つや付与効果なし)
【0079】(4)均一コート性 毛髪のつや測定と同じ方法で調製した毛髪サンプルの走
査型電子顕鏡(SEM)写真より均一コート性を評価し
た。各試料で処理された毛髪のSEM写真(400〜1
000倍)を判定者15名により、未処理毛髪のSEM
写真と比較して、均一コート性が「良好」「同程度」の
2段階で評価した。その判定結果より以下のように評価
した。 15名全員が「良好」と答えたもの …A 15名中8〜14名が「良好」と答えたもの…B 15名中、7名以下が「良好」と答えたもの…C
【0080】(5)乾燥後の滑らかさ(毛髪に対する効
果の官能評価) 試験対象者として、19才から36才の女性15名を選
んだ。各試験対象者は、市販ヘアシャンプー(通常のア
ルキル硫酸エステル塩系シャンプー)で洗髪後の毛髪
に、各試料12gずつを塗布し、約40℃の水ですすぎ
洗いしてから、ドライヤー乾燥後の毛髪の感触を対照用
試料(塩化ステアリルトリメチルアンモニウム2.0
%、セトステアリルアルコール3.0%、プロピレング
リコール5.0%および水90%からなるもの)と比較
して、「著しく良好」、「良好」、「同程度」および
「劣っている」の4段階で評価した。その15名の判定
結果から以下のように評価した。 12名以上が「著しく良好」または「良好」と答えたも
の…A 8〜11名が「著しく良好」または「良好」と答えたも
の…B 4〜7名が「著しく良好」または「良好」と答えたもの
…C 3名以下が「著しく良好」または「良好」と答えたもの
…D
【0081】
【表3】 ─────────────────────────────────── 実施例番号 7 8 9 10 11 12 ─────────────────────────────────── シリル化加水分解コラーゲン*1) 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 1.0 0.8 0.5 2.0 2.0 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム − 0.5 − − − − セトステアリルアルコール (C16/C18=7/3) 3.0 3.5 3.0 1.5 4.0 4.0 アミノ変性高分子シリコーン*2) 2.0 1.0 1.0 0.2 5.0 2.5 高分子量シリコーン*3) − − − − − 2.5 ジメチルポリシロキサン(5cs) 10.0 10.0 10.0 10.0 5.0 − メチルパラベン 適量 適量 適量 適量 適量 適量 色素 適量 適量 適量 適量 適量 適量 香料 適量 適量 適量 適量 適量 適量 イオン交換水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 ─────────────────────────────────── 毛髪保護効果 A A A A A A 毛髪への吸着性 A A A A A A 毛髪へのつや付与効果 A A A B A A 均一コート性 A A A B A A 乾燥後の滑らかさ A A A A A A ───────────────────────────────────
【0082】
【表4】 ────────────────────────────── 比較例番号 3 4 5 6 ────────────────────────────── シリル化加水分解コラーゲン*1) − − − 20.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0 1.0 2.0 2.0 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム − − − − セトステアリルアルコール 3.0 2.0 3.0 3.0 (C16/C18=7/3) アミノ変性高分子シリコーン*2) − 0.05 5.0 − 高分子量シリコーン*3) 2.0 − − − ジメチルポリシロキサン(5cs) 10.0 10.0 15.0 5.0 メチルパラベン 適量 適量 適量 適量 色素 適量 適量 適量 適量 香料 適量 適量 適量 適量 イオン交換水 残余 残余 残余 残余 ────────────────────────────── 毛髪保護効果 C C D C 毛髪への吸着性 B B C B 毛髪へのつや付与効果 C C D C 均一コート性 C C B C 乾燥後の滑らかさ B C D D ──────────────────────────────
【0083】*1):一般式(3)で、R9=CH3 、R10
=OH 、R11=OH、a=3、mの平均値=2、nの
平均値=18、m+nの平均値=20、シリル官能基の
導入率67%、実分20% *2):一般式(2)で、R3およびR4はメチル基、R5
−(CH23 N(CH3)2 、x=5000、y=5 *3):一般式(1)で、R1はメチル基、R2は水酸基、
r=7000
【0084】表3および表4からわかるように、本発明
の毛髪処理剤は、比較例に比べ、毛髪保護効果、乾燥後
の滑らかさ、毛髪への吸着性、毛髪へのつや付与効果、
均一コート性に優れたものであった。
【0085】 実施例13(ヘアリンス) 重量% (1) シリル化加水分解ケラチン(実分20%) 15.0 [一般式(3)で、R9=CH3 、R10=OH 、R11=OH、 a=3、mの平均値=0.6、nの平均値=4.4、 m+nの平均値=5、シリル官能基の導入率61%] (2) 塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.6 (3) セトステアリルアルコール(C16/C18=6/4) 2.0 (4) アミノ変性高分子シリコーン 3.0 [一般式(2)で、R3およびR4はメチル基、 R5は−(CH23 N(CH32 、x=10000、y=5] (5) 環状シリコン5量体 15.0 (6) グリセロールモノステアレート 1.0 (7) ステアリン酸 0.5 (8) グリセリン 5.0 (9)プロピレングリコール 5.0 (10)黄色−4号(色素) 適量 (11)香料 適量 (12)メチルパラベン 適量 (13)EDTA−3Na(キレート剤) 適量 (14)イオン交換水 残余 <製法>(1),(2),(8),(9),(10),(12),(13),(14)を70
℃で混合攪拌し、これに、(3),(4),(5),(6),(7),(11)を
70℃で混合攪拌したものを添加し、ヘアリンスを得
た。得られたヘアリンスを前記実施例7〜12と同様の
方法によって評価した。その結果、このヘアリンスは、
安定性に優れ、官能試験評価においても従来にない優れ
た滑らかさを示し、その上、優れた保護効果を毛髪に付
与するものであった。
【0086】 実施例14(ヘアトリートメントクリーム) 重量% (1) 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.0 (2) セトステアリルアルコール(C16/C18=7/3) 6.5 (3) べヘニルアルコール 2.0 (4) ジメチルポリシロキサン(5cs) 20.0 (5) アンモニウム変性高分子シリコーン 6.0 [一般式(2)で、R3はメチル基、R4は水酸基、R5は−(CH23+ (CH33Cl- 、x=18000、y=2] (6) 2−オクチルドデカノール 2.0 (7) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体 0.3 (エチレンオキサイド60モル付加物) (8) ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.0 (エチレンオキサイド4モル付加物) (9) シリル化加水分解小麦タンパク(実分20%) 1.0 [一般式(4)で、R9=CH3 、R10=OH 、R11=OH、 a=3、mの平均値=1.2、nの平均値=8.8、 m+nの平均値=10、シリル官能基の導入率62%] (10)グリセリン 10.0 (11)ジプロピレングリコール 5.0 (12)黄色−4号(色素) 適量 (13)香料 適量 (14)メチルパラベン 適量 (15)EDTA−3Na(キレート剤) 適量 (16)イオン交換水 残余 く製法>(1),(9)〜(12),(14)〜(16)を70で混合攪拌
し、これに、(2)〜(8),(13)を70℃で混合攪拌したも
のを添加し、ヘアトリートメントクリームを得た。得ら
れたヘアトリートメントクリームを前記実施例7〜12
と同様の方法によって評価した。その結果、このヘアト
リートメントクリームは、特に傷んだ毛髪に対し、優れ
た滑らかさを与え、毛髪保護効果の良好なものであっ
た。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の毛髪処理
剤は、毛髪に豊かな光沢と滑らかさを与え、かつ枝毛、
切れ毛等の毛髪の損傷を予防し、発生した枝毛に対して
は修復をして目立たなくする効果を有する毛髪処理剤で
ある。また、本発明の毛髪処理剤をヘアリンス、ヘアト
リートメント、ヘアパック等によるすすぎ工程の入るヘ
アリンス効果剤として用いた時には、毛髪をべたつかせ
ず、毛髪に優れた滑らかさおよび光沢を付与することが
でき、ブラッシング等の物理的刺激から毛髪を保護する
効果が高い毛髪処理剤とすることができるものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)および成分(B)を含有
    することを特徴とする毛髪処理剤。 (A)下記一般式(1)で示される高分子量シリコーン
    および/または下記一般式(2)で示されるアミノ変性
    またはアンモニウム変性高分子量シリコーン誘導体の一
    種または二種以上。 【化1】 (式中、R1はメチル基または一部がフェニル基を表
    し、R2はメチル基または水酸基を表す。rは3000
    〜20000の整数を示す。) 【化2】 [式中、R3はメチル基または一部がフェニル基を表
    し、R4はR5と同一またはメチル基または水酸基を表
    す。R5は式R6Z{R6は3から6の炭素原子を有する
    2価のアルキレン基を表し、Zは−NR7 2、−N+7 3
    -、−NR7(CH2)aNR7 2、−NR7(CH2a+
    7 3-および−NR7(CH2aN(R7)C=O
    (R8)(R7は水素または1から4の炭素原子を有する
    アルキル基を表し、R8は1から4の炭素原子を有する
    アルキル基を表し、Aは塩素原子、臭素原子またはヨウ
    素原子を表し、aは2から6の整数である。)からなる
    群から選ばれる1価の基を表す。}で表されるアミノ基
    またはアンモニウム基を有する置換基を表し、xおよび
    yはそれぞれ正の整数で、x+yは3,000〜20,
    000の整数を表し、y/xは1/500〜1/100
    00である。] (B)下記一般式(3)または(4)で表されるアミノ
    酸側鎖のアミノ基を含むペプチドのアミノ基にケイ素原
    子をただ一つ含む官能基が共有結合したシリル化ペプチ
    ド。 【化3】 [式中、R9、R10、R11は炭素数1〜3のアルキル基
    または水酸基を示し、これらのR9、R10、R11はすべ
    て同じでもよく、また異なっていてもよい。R12は側鎖
    の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端アミノ
    基を除く残基を示し、R13はR12以外のアミノ酸側鎖を
    示し、aは1または3で、mは0〜200、nは0〜2
    00、m+nは1〜200である。(ただし、mおよび
    nはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序を
    示すものではない。)] 【化4】 [式中、R9 、R10 、R11 は炭素数1〜3のアルキル
    基または水酸基を示し、これらのR9 、R10 、R11
    すべて同じでもよく、また異なっていてもよい。R12
    側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端ア
    ミノ基を除く残基を示し、R13はR12以外のアミノ酸側
    鎖を示し、aは1または3で、mは0〜200、nは0
    〜200、m+nは1〜200である。(ただし、mお
    よびnはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順
    序を示すものではない。)]
  2. 【請求項2】 シリル化ペプチドの配合量が、0.05
    〜30.0重量%で、高分子量シリコーンおよび/また
    はアミノ変性シリコーンおよび/またはアンモニウム変
    性シリコーンの配合量が0.1〜10.0重量%である
    請求項1記載の毛髪処理剤。
  3. 【請求項3】 高分子量シリコーンおよび/またはアミ
    ノ変性高分子量シリコーンおよび/またはアンモニウム
    変性高分子量シリコーンを液状の環状シリコーンに溶解
    せしめたものを配合する請求項1または2記載の毛髪処
    理剤。
  4. 【請求項4】 高分子量シリコーンおよび/またはアミ
    ノ変性高分子量シリコーンおよび/またはアンモニウム
    変性高分子量シリコーンを液状の鎖状シリコーンに溶解
    せしめたものを配合する請求項1または2記載の毛髪処
    理剤。
  5. 【請求項5】 高分子量シリコーンおよび/またはアミ
    ノ変性高分子量シリコーンおよび/またはアンモニウム
    変性高分子量シリコーンを液状のイソパラフィン系炭化
    水素に溶解せしめたものを配合する請求項1または2記
    載の毛髪処理剤。
  6. 【請求項6】 高分子量シリコーンおよび/またはアミ
    ノ変性高分子量シリコーンおよび/またはアンモニウム
    変性高分子量シリコーンの溶液を乳化剤で乳化してなる
    エマルジョン型の毛髪処理剤である請求項3〜5のいず
    れかに記載の毛髪処理剤。
  7. 【請求項7】 乳化に際して、水溶性多価アルコールに
    乳化剤を溶解せしめた液に、高分子量シリコーンおよび
    /またはアミノ変性高分子量シリコーンおよび/または
    アンモニウム変性高分子量シリコーンの溶液を添加し、
    乳化させてなる請求項6記載の毛髪処理剤。
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