JP2004143091A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定の反応性シリコーン系ブロック共重合体、及びベタイン類を含有する毛髪化粧料。更には、蛋白質加水分解物及びその誘導体、及び/または糖アルコール類を含有する毛髪化粧料。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪化粧料に関し、更に詳細には特定の反応性シリコーン系ブロック共重合体とベタイン類を含有することにより、毛髪の保護効果に加え、傷んだ毛髪を補修し、しっとり感や滑らかさを付与する効果に優れ、また、その効果の持続性も良好な毛髪化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のシリコーン系高分子技術の進歩により、各種ポリシロキサン系重合体が合成され、その特異な性質が着目し、毛髪化粧料の主成分として配合されるようになってきた。そのうち、アミノ変性シリコーンは髪への吸着性が良好で髪につややくし通りの良さを付与する効果が高い(特許文献1参照)。さらに、このアミノ変性シリコーンにベタイン類を組合わせて用いることにより、ドライヤーとブラシを用いて髪形を整えるブローを行う際の髪の水分の過剰な揮散を防止し、髪の摩擦力を下げてブラッシングによるダメージを防ぎ、且つ髪につやを与え、しかもサラサラな感触を有し、スタイルを整えることができることが開示されている(特許文献2参照)。
【0003】
しかしながら、アミノ変性シリコーン重合体とベタイン類を配合した毛髪化粧料は毛髪損傷防止効果はあるものの、傷んでしまった毛髪までもを補修する効果を得ようとすると、これらの成分を多量に配合する必要があり、アミノ変性シリコーン重合体は多量に配合すると毛髪がごわつくという好ましくない感触をもたらしてしまう問題があった。
【0004】
また、別のシリコーン系化合物として、反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体(反応性シリコーン系ブロック重合体)を含有する毛髪化粧料が紹介され、当該毛髪化粧料の泡立ちや乳化性の良さ、毛髪を処理した場合の毛髪の仕上がり、風合い、つや、セット性、感触、くし通り性、枝毛の予防および修復効果等があることが知られている(特許文献3、4、5参照)。
【0005】
しかし、上記反応性シリコーン系ブロック共重合体は予め揮発性環状シリコーン類やエステル油等に溶解もしくは分散させてから配合する必要があり、そのため、十分な効果を得るために上記反応性シリコーン系ブロック共重合体を水系に多量に配合しようとすると、同時に多くの油剤も配合する必要が生じ、毛髪にべたつき、油感といった好ましくない感触を与えてしまうという問題があった。その為、反応性シリコーン系ブロック共重合体は、単独での配合可能な範囲が限られていた。従って、毛髪損傷防止等の保護効果に加え、毛髪補修効果にも優れ、且つ、滑らかさやさらさら感といった使用感の良好な毛髪化粧料が望まれていた。
【0006】
【特許文献1】
特開昭63−307811号公報
【特許文献2】
特開平7−69841号公報
【特許文献3】
特開平9−151119号公報
【特許文献4】
特開平9−183854号公報
【特許文献5】
特開2002−179535号公報
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題につき鋭意検討した結果、反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体とベタイン類を配合することにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)、及び(B);
(A):反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体と(B):ベタイン類とを含有する毛髪化粧料を提供するものである。更に、成分(C)として、蛋白質加水分解物及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上を含有する毛髪化粧料を提供するものである。また、成分(A)、(B)に加え、又は、成分(A)、(B)、(C)に加え、更に、成分(D)として、糖アルコール類を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0009】
本発明で用いられる成分(A)の反応性基を導入した特定のシリコーン系ブロック共重合体は、次式(1)で表される。
【0010】
【化2】
【0011】
[式中、R1は互いに独立して、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基であり、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、フェニル基、フェネチル基等であるが、特にメチル基、フェニル基が好ましい。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロペニロキシ基、メトキシエトキシ基、フェニルオキシ基、アセトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、及びドデカニルオキシ基のような、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基、特にはメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
【0012】
X1は一般式:
−R3−Z1
(R3は直接結合または炭素原子数1〜20の2価炭化水素基、Z1はアミノ基含有基またはアンモニウム基含有基を表す。)で表される反応性官能基を表し、R3基の具体例としては、例えば−CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH(CH3)CH2−、−(CH2)4−、−(CH2)6−、−(CH2)8−、−CH2CH2C6H4−、−(CH2)12−、−(CH2)16−であり、好ましくはプロピレン基である。またX1基の具体例としては、例えば、−(CH2)3NH2、−(CH2)3NH(CH2)2NH2、−(CH2)3N(CH3)2、−(CH2)3N(CH3)(CH2)2N(CH3)2、−(CH2)3N+(CH3)3Cl−、−(CH2)3N(CH3)(CH2)2N(CH3)C=O(CH3)等を挙げることができる。また、R2は互いに独立して、R1またはX1のいずれかを表し、nは2〜4の整数であり、aは少なくとも2以上の整数であり、cは少なくとも4以上の整数であり、dは少なくとも2以上の整数であり、b×dは少なくとも1以上である。また、Y基で表される2価の有機基の例は―R16―、―R16―CO−、―R16―NHCO−、―R16―NHCONHR17―NHCO−または―R16―OOCNH―R17―NHCO−(式中、R16は2価のアルキレン基、例えばエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等であり、R17は2価のアルキレン基、例えばR16として例示した基または2価のアリレン基、例えば、−C6H4−、−C6H4−C6H4−、−C6H4−CH2−C6H4−、−C6H4−CH(CH3)−C6H4−などである。)である。Y基の好適な例は以下のものである。−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−、−(CH2)4−、−(CH2)2CO−、−(CH2)3NHCO−、−(CH2)3NHCONHC6H4CO−または−(CH2)3−OOCNHC6H4NHCO−。特に好ましい基Yは2価のアルキレン基、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−等であるが、−CH2CH(CH3)CH2−が最も好ましい。
【0013】
本発明の成分(A)の反応性シリコーン系ブロック共重合体の分子量は、5,000〜2,000,000、好ましくは10,000〜1,500,000、より好ましくは20,000〜1,000,000である。5,000以下であると毛髪にしっとり感や滑らかさの付与する効果が充分に得られない。本発明において使用する反応性シリコーン系ブロック共重合体の具体例としては、例えば下記式のものを挙げることができるが、勿論これらに限定されるものではない。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
また、毛髪化粧料中の上記反応性シリコーン系ブロック共重合体の配合量は特に限定されないが、好ましくは0.001〜30質量%(以下、単に「%」とする)であり、特に好ましくは0.1〜10%である。この範囲であれば、成分(B)と併用することにより、上記反応性シリコーン系ブロック共重合体を水系に配合する際に必要な溶解や分散用の油剤をあまり必要とせず、べたつきや油感といった好ましくない感触を感じることもなく、毛髪の保護効果だけでなく、傷んだ毛髪を補修し、しっとり感・滑らかさを付与する効果に優れ、また、その効果の持続性も良好なものが得られる。
【0019】
一方、本発明で用いられる成分(B)のベタイン類はアミノ酸のN−トリアルキル置換体であり、例えばグリシンベタイン、γ−ブチロベタイン、ホマリン、トリゴネリン、β−アラニンベタイン、カルニチン、アトリニン、ホモセリンベタイン、アントプレウリン、バリンベタイン、リジンベタイン、オルニチンベタイン、アラニンベタイン、タウロベタイン、スタキドリン、グルタミン酸ベタイン、フェニルアラニンベタイン等が挙げられる。これらのうち、特にグリシンベタインが好ましく、アミノコート(旭化成社製)等の市販品を使用することもできる。
【0020】
これらのベタイン類は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に0.001〜10%、特に0.1〜3%配合すると、成分(A)と組み合わせて使用した場合、特に髪につやとしっとり感を与える毛髪補修効果に優れ、しかもさらさらな感触となり好ましい。
【0021】
さらに、(C)成分として、蛋白質加水分解物及びその誘導体を添加することによって、毛髪補修効果、さらさら感、くし通り性などが更に向上する。
【0022】
上記蛋白質加水分解物としては、たとえばコラーゲン、ケラチン、シルク、カゼイン、エラスチン、コンキオリン、米蛋白、コムギ蛋白、大豆蛋白、イカスミ蛋白、卵白、卵黄などの卵蛋白などを酸、アルカリまたは酵素により加水分解することによって得られる。そして、この蛋白質加水分解物としては、平均分子量200〜5000のものが特に好ましい。
【0023】
蛋白質加水分解物の誘導体としては、蛋白質加水分解物のアシル化物またはその塩、蛋白質加水分解物の第4級アンモニウム誘導体、蛋白質加水分解物のエステルなどがあげられる。
【0024】
そして、これらの蛋白質加水分解物またはその誘導体は、化粧料中で0.001〜10%、特に0.01〜3%になるように添加するのが、毛髪にごわつき、ぱさつきといった感触を与えることなく、毛髪補修効果、さらさら感、くし通り性を付与する効果を充分に得る上で好ましい。
【0025】
また、成分(A)、(B)に加え、又は、成分(A)、(B)、(C)に加え、さらに、成分(D)として、糖アルコールを添加することにより、毛髪の光沢、しっとり感、くし通り性などが更に向上する。
【0026】
糖アルコールとしては、例えば、ソルビトール、マンニトール、還元麦芽糖水飴(マルチトール)、キシリトール、還元パラチノース、乳糖等または、それらの混合物が挙げられる。より好ましい糖アルコールは、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、または、それらの混合物である。
【0027】
そして、これらの糖アルコールまたはその混合物は、化粧料中で0.001〜10%、特に0.1〜5%になるように添加するのが、毛髪にべたつき、重さといった感触を与えることなく、毛髪の光沢、しっとり感、くし通り性を付与する効果を充分に得る上で好ましい。
【0028】
本発明の毛髪化粧料にはこれらの成分以外に、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、エステル油、高級脂肪酸、炭化水素、油脂類、シリコーン類、多価アルコール、高級アルコール、低級アルコール、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、pH調整剤、色素、美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
【0029】
本発明は、上記反応性シリコーン系ブロック共重合体とベタイン類を含有する毛髪化粧料であり、毛髪に塗布した後洗い流すタイプ、または乾いた毛髪に塗布するタイプのいずれの毛髪化粧料にも用いることができる。また、他の成分との併用や容器の機構により、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ムース状等、種々の形態にて実施することができ、それらの形態でシャンプー剤、リンス剤、セットローション剤、ヘアスプレー剤、パーマネントウエーブ剤、ムース剤、染毛剤等として使用できる。さらには、プロパン、ブタン、トリクロルモノフルオロメタン、ジクロルジフルオロメタン、ジクロルテトラフルオロエタン、炭酸ガス、窒素ガス等の噴射剤を併用してスプレーとして用いることもできる。
【0030】
中でも、べたつきを感じることなしに高い毛髪補修効果を得ることができることから、ローション状に調製した本発明品をミスト容器に充填し、毛髪に霧状に噴霧する使用形態が特に好ましい。
【0031】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではなく、本発明の技術思想を利用する実施態様はすべて本発明の範囲に含まれるものである。
【0032】
実施例1〜8および比較例1〜3 ヘアミスト
表1に示す組成及び下記製法にてヘアミストを調製し、下記評価方法に従い、滑らかさ、さらさら感、くし通り性、髪の光沢、及び毛髪補修効果について、官能評価を行い、それをさらに下記判定基準を用いて判定した。得られた結果を表1に併記する。
【0033】
【表1】
【0034】
(注1)アミノコート(旭化成社製)
(注2)プロモイスWG(成和化成社製)(25%水溶液;表1には固形分の重量に換算して記載)
(注3)SILSTYLE 401(日本ユニカー社製)(21.5%水溶液)
【0035】
(製法)
A.成分(1)〜(6)及び(16)を混合溶解する。
B.成分(7)〜(11)及び(14)、(15)を混合溶解する。
C.AにBを添加して均一に混合する。
D.Cに成分(12)、(13)を添加して均一に混合する。
E.Dをミスト容器に充填してヘアミストを得た。
【0036】
(評価項目及び評価方法)
<1>滑らかさ(髪にうるおい及び滑らかさを感じるかどうか)
<2>さらさら感(髪にべたつきを感じず、軽さを感じるかどうか)
<3>くし通り性(ブラッシング時、くし通りがスムーズかどうか)
<4>髪の光沢(髪に光が照射したとき、きれいに反射し髪につやを感じるかどうか)
<5>毛髪補修効果(枝毛が修復されるかどうか)
【0037】
<1>〜<4>の評価項目について、実施例1〜8及び比較例1〜3の各試料を専門評価パネル15名に使用してもらい、使用時及び使用後3時間経過した後の計2回、各項目について(a)絶対評価基準を用いて5段階評価してもらった。その後、各試料の評点の平均値を(b)4段階判定基準を用いて判定した。
【0038】
(a)絶対評価基準
(評点) (評価)
4 : 非常にある/非常に良い
3 : ある/良い
2 : わずかにある/普通
1 : ほとんどない/やや悪い
0 : ない/悪い
【0039】
(b)4段階判定基準
(評点の平均値) (判定)
3.5以上 :◎
2.5以上、3.5未満:○
1.5以上、2.5未満:△
1.5未満 :×
【0040】
<5>の評価項目について、ダメージを受けた髪のサンプルとして日本人女性枝毛毛髪15cm、200本からなる毛束をつくり、実施例1〜8及び比較例1〜3の各試料を噴霧した。自然乾燥後、ブラシを50回通した後の枝毛の本数を数え、以下の基準によりランク付けを行い判定した。
【0041】
(a)4段階判定基準
(評価) (判定)
40本以下 :◎
40本以上、80本未満 :○
80本以上、120本未満:△
120本以上 :×
【0042】
表1の結果から明らかなように、本発明のヘアミストは、比較例1〜3のものと比べて、傷んだ毛髪を補修する効果が非常に高く、しっとり感・滑らかさを付与する効果にも優れたものであり、経時でも毛髪のうるおいを逃さず、しなやかで、本発明の効果の持続性が良好なものであることを示した。また、傷んだ毛髪を補修する効果に関しては、極めて優れた効果を示すものであった。
【0043】
実施例9 ヘアコンディショナー
下記に示す組成及び製法で、ヘアコンディショナーを調製した。
(組成)
(成分) (%)
(1)流動パラフィン 2.0
(2)パルミチン酸オクチル 2.0
(3)セタノール 4.0
(4)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5
(5)PEG−60ブチルアモジメチコンエマルジョン(注3) 2.0
(6)ベタイン(注1) 3.0
(7)加水分解コムギ蛋白(注2) 0.5
(8)キシリトール 1.5
(9)クエン酸 0.1
(10)1,3−ブチレングリコール 5.0
(11)防腐剤 適量
(12)香料 適量
(13)精製水 残量
【0044】
(注1)アミノコート(旭化成社製)
(注2)プロモイスWG(成和化成社製)(25%水溶液)
(注3)SILSTYLE 401(日本ユニカー社製)(21.5%水溶液)
【0045】
(製法)
A.成分(5)〜(9)を(13)の一部を用いて溶解する。
B.成分(1)〜(4)を加熱溶解する。
C.成分(10)及び(11)、(13)の残りを加熱溶解する。
D.BにCを添加して均一に乳化混合し、冷却後に、Aと(12)を添加する。E.Dを容器に充填し、ヘアコンディショナーを得た。
【0046】
実施例9のヘアコンディショナーは、毛髪の損傷防止効果に加え、使用中とすすぎ時のしっとり感と滑らかさが良好で、乾燥後のしっとり感、柔軟性、まとまりやすさ等の使用感、毛髪補修効果に優れたものであった。特に傷んだ毛髪を補修する効果に関しては、極めて優れたものであった。
【0047】
実施例10 ヘアミルク
下記に示す組成及び製法で、ヘアミルクを調製した。
(組成)
(成分) (%)
(1)流動パラフィン 4.0
(2)パルミチン酸オクチル 6.0
(3)2−エチルへキサン酸セチル 2.0
(4)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.5
(5)プロピレングリコール 10.0
(6)ベタイン(注1) 3.0
(7)加水分解シルク(注4) 2.0
(8)ソルビトール 1.5
(9)PEG−60ブチルアモジメチコンエマルジョン(注3) 9.0
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
(12)精製水 残量
【0048】
(注1)アミノコート(旭化成社製)
(注3)SILSTYLE401(日本ユニカー社製)(21.5%水溶液)
(注4)プロモイス シルク−700SP(成和化成社製)
【0049】
(製法)
A.成分(1)〜(4)を加熱溶解する。
B.成分(5)及び(12)を加熱溶解する。
C.BにAを添加して均一に乳化混合し、冷却後に成分(6)〜(10)及び(11)を添加する。
D.Cを容器に充填し、ヘアミルクを得た。
【0050】
実施例10のヘアミルクは、なめらかなのばし心地で毛髪に良好に使用でき、毛髪保護効果に加え、ダメージを受けた毛髪の補修効果、しっとり感や滑らかさを付与する効果に非常に優れたものであった。また、パサつきを抑え、べたつかず、適度なしっとり感とまとまりの良さを有する、経時的にも優れた効果を示すものであった。特に傷んだ毛髪を補修する効果に関しては、極めて優れたものであった。
【0051】
実施例11 ヘアムース
下記に示す組成及び製法で、ヘアムースを調製した。
【0052】
(注1)アミノコート(旭化成社製)
(注3)SILSTYLE401(日本ユニカー社製)(21.5%溶液)
(注4)プロモイス シルク−700SP(成和化成社製)
【0053】
(製法)
A.成分(1)〜(6)及び(11)を混合溶解する。
B.成分(7)〜(10)を混合溶解する。
C.AにBを添加して均一に混合し、原液とする。
D.原液/噴射剤(LPG)の混合重量比率を95/5として、Cをエアゾール缶に充填し、ヘアムースを得た。
【0054】
実施例11に示すヘアムースは、泡の形成と持続性が良好で、毛髪保護効果に加え、カラリングや熱等でダメージを受けた毛髪の補修効果、しっとり感や滑らかさを付与する効果に極めて優れたものであった。また、パサつきを抑え、べたつかず、まとまりの良さを有する極めて優れた効果を示すものであった。特に傷んだ毛髪を補修する効果に関しては、極めて優れた効果を示すものであった。
【0055】
実施例12 シャンプー
下記に示す組成および製法で、シャンプーを調製した。
【0056】
(注1)アミノコート(旭化成社製)
(注3)SILSTYLE401(日本ユニカー社製)(21.5%溶液)
(注4)プロモイス シルク−700SP(成和化成社製)
【0057】
(製法)
A.成分(1)〜(13)を均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、シャンプーを得た。
【0058】
実施例12に示すシャンプーは、泡立ちと洗浄性に優れ、毛髪の損傷防止効果及び傷んだ毛髪を補修する効果が非常に高く、使用後のしっとり感・滑らかさを付与する効果に優れたものであった。また乾燥後も毛髪にうるおいを感じ、髪のまとまりの良さを有する優れたものであった。特に傷んだ毛髪を補修する効果に関しては、極めて優れた効果を示すものであった。
【0059】
【発明の効果】
本発明の毛髪化粧料は、毛髪の損傷防止効果に加え、傷んだ毛髪を補修し、しっとり感・滑らかさを付与する効果に優れ、また、その効果の持続性も非常に良好なものであった。
Claims (3)
- 下記の成分(A)及び(B)、
(A)次式:
で表される反応性シリコーン系ブロック共重合体。
(B)ベタイン類
を含有することを特徴とする毛髪化粧料。 - 更に、成分(C)として、蛋白質加水分解物及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1記載の毛髪化粧料。
- 更に、成分(D)として、糖アルコール類を含有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
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